月の砂漠-ヨルダンから

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2020.08.10
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​​​​​レバノンで変化を求める声がますます高まっています。汚職にまみれた政府ではなく新しい政府を! という声。でも実際のところ「新しい政府」の具体的な構想についてはどのレバノン人も持ち合わせていないというのが現実かと思います。

というのも、レバノンの政府の汚職をここまで助長した責任は、当のレバノン人だから。このブログでもたびたび取り上げていますが、レバノン人の ​プライドの高さが根本的な問題​ だと思います。アラブはもともと非常にプライドが高い国民ですが、その中でもプライドの高さで断トツなのはレバノン人。何でも誇り高ぶります。宗教的なプライド、社会的地位からくるプライド、金銭面からくるプライド…。

レバノン人のプライドの高さについては  https://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201105030000/ をご参照ください。

とくに宗教的なプライドが Sectarian Govenment (宗派政府) と呼ばれるレバノン独特の政府を作り上げてきました。宗教ごとに政党を作り、権力を均等に配分して政権を担う。もともとレバノンで15年続いた内戦は宗教間の争いでしたので、それを繰り返さないために ”宗派政府” という形式が導入されました。

レバノンで最も Fanatic (過激) な宗派の部類に入るキリスト教のカトリック系マロン派。この信者たちは他の宗派・宗教の人たちを ​虫けら のように扱います。彼らにとってイスラム教の政権なんて到底受け入れられるものではありません。マロン派はキリスト教の他の分派さえ徹底的に毛嫌いしています。

 マロン派の象徴である聖シャルベル。私には単に気味が悪い。




なので「新しい政府」を叫んでいるほとんどのレバノン人たちは具体的なビジョンを全く持っていないといえます。 まず自分の心から宗教間の憎しみとプライドを取り除かなければ…。​

さらにアラブ世界はコネの社会。コネがなければ成功しない。反対にコネがあれば馬鹿でも社長になれる。なのでアラブの人生の中で一番重要なのはコネを作ること。人生の大半をコネづくりに費やします。ですから政府が腐敗していようが、コネさえあれば何とかやりおおせる。こうしたコネ社会が政府の汚職を助長してきたのです。根本的な解決ではなく、目先だけのそして自分だけの利益を追求してきたレバノン人。

レバノンでは汚職が原因で電気の供給すらきちんとなされません。これはもう十数年続いているのですが、なぜ十数年も放っておかれたのか。これもプライドが原因。お金さえ払えば、政府と癒着している民間の電気会社と契約をして電気の供給を得ることができます。つまり電気が24時間使える人はお金がある程度あるということ。そこでレバノン人のプライドの出番です。「政府は腐敗していて電気が供給されないけど、ま、自分にはお金があるから民間の電気会社と契約できるし、別にええわ」という ​無関心・自己愛・虚栄心​ 。お金がない人を虫けらのように扱い、「みじめだね」と見下す社会。そんな社会なので改善なんて見られなかったのです。

レバノンの電気供給事情については、以下のブログを参照されたし。
https://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/202001040000/
https://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201103110000/

今になって富裕層が貧困層に転落し、国民の70%が貧困レベルと言われています。ここまでくると、コネなんてものは役に立たない。つまり今まで人生をかけて築いてきたものが崩れ落ちているのです。そしてこの大爆発でレバノン人の多くが持ち物のほとんどを失いました。今回の大爆発が直撃したのがクリスチャンのエリア。他の宗教や宗派の人たちを虫けらのように扱ってきた人たちです。ここまで来ては、もう宗教間のプライドなんて言ってられないでしょう、当面は。

でもね… 心に憎しみやプライドが存在している限り、それはいつかまた表面化 します。ですから本当の意味での解決はほぼないに等しいと私は考えます。なぜってこの宗教的・民族的プライドは数世紀も続いてきているものだから。国レベルでは無理でしょうが、個人レベルでこの憎しみを統制できるレバノン人が一人でも増えることを願っています。

*今日の記事ではレバノンについてかなりグサリと指摘しました。あくまで私の個人的な意見です。ただし本当に正直なアラブであれば、私の書いていることが分かると思います。ま、アラブの読者がどれほどいるかは疑問ですが…(笑)

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最終更新日  2020.08.11 21:35:33


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