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本日の「思い出の1枚」は、内子線を走る特急「宇和海」です。内子線は、愛媛県大洲市の新谷駅から愛媛県喜多郡内子町の内子駅に至るJR四国の路線ですが、予讃線と一体的に運行されており、高松・岡山・松山~宇和島間の特急列車や松山・伊予市~伊予大洲・八幡浜・宇和島間の普通列車が運転されています。私はもともと四国の出身で、高松や高知にも住んでいたため、予讃線や土讃線の列車は馴染深いのですが、松山から宇和島間を走っている特急「宇和海」は、これまでほとんど目にする機会がありませんでした。今回はその「宇和海」を主に撮影することができましたので、よかったです。
2008/07/31
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「本日の思い出の1枚」は、昨日ご覧いただいた写真と同様、法華津峠を越えていく列車ですが、撮影場所を山の上に移しましたので、さらに高々度からの大俯瞰となっています。まるで飛行機の中から眺めた景色のようです。圧倒的な緑の中に列車がよく分からないかもしれません。緑の部分は、ほとんどがみかん畑です。「耕して天に至る」という言葉があります。山の斜面に段々畑を作り、それが頂きにまで広がっているさまを表しているのですが、ここも同様です。営々とみかん畑を築いてきた先人たちの努力と汗の軌跡を見る思いです。遠く宇和海を望み、眼下をゆっくりと駆けていく特急を眺める。今回もまた、鉄道写真の醍醐味を味わうことができました。
2008/07/30
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南伊予ではぜひとも訪ねてみたい撮影ポイントがありました。みかん畑の中を駆け抜ける列車を撮影でき、遠くには宇和海も見通すことができる絶景ポイントで、昔から宇和島近くのお立ち台として有名な所です。法華津峠を越えていく場所ですので、かなりの勾配となっています。現代のハイパワー気動車特急は、いともたやすくこの急峻を駆け抜けていきますが、蒸気機関車が走っていた時代であれば、さぞかし爆煙をあげたことでしょう。真夏の時期ですので、山は青々としていますが、季節になればみかんが黄色く色づき、夏とは違う美しい情景が広がると思われます。みかんが収穫される時期に再度訪ねてみたいものです。
2008/07/29
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宇和島運転区の周囲をカメラ片手に散歩し、ホテルに帰りかけると、それまでウォームアップしていたアンパンマン列車が宇和島駅に向けて出区しようとしていました。このアンパンマン列車は、高松まで行く特急「いしづち」と、岡山まで行く特急「しおかぜ」が併結されたものですから、宇和島始発の列車としては最も長い8輌編成となっています。高松まで3時間56分、岡山まで4時間19分をかけて長駆します。アンパンマン列車のエンジン音が高まり、ゆっくりとスピードを上げていきます。運転席の窓が開き、運転士が後方を確認しています。そうした動きを眺めながら、目的地まで安全に到着するよう、祈りました。
2008/07/26
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一夜明け、駅から数百メートル離れたところにある宇和島運転区まで、朝食前の散歩と洒落込みました。早暁から運転区では、アンパンマン列車が仕業前のウォームアップに余念がありません。宇和島運転区の規模は小さく、留置線もそれほどたくさんありませんが、ここでうれしいものを見つけました。蒸機時代の名残りであるターンテーブルと4線の扇形庫、給水塔です。これらは今もなお、現役で利用されています。これまでも、いくつかの駅でターンテーブルや扇形庫を見かけましたが、その多くが過去の遺物と化して苔むし、時間の流れも止まったままになっています。私の記憶に残っている、現役として機能しているターンテーブルや扇形庫は梅小路を除けば米子と、ここ宇和島くらいです。扇形庫の中には予土線で運行されるトロッコ列車用の客車(貨車?)が本番に備えて眠っていました。昭和を象徴するターンテーブルや扇形庫には、これからも長く現役で活躍してもらいたいものです。
2008/07/25
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この日、宿泊したのは予讃線宇和島駅構内にあるホテルでした。このホテルでは、駅前ロータリー側に面した部屋と駅ホーム側に面した部屋を予約時に選択することができます。気動車のアイドリング音をうるさく感じる宿泊客がいるためだろうと思うのですが、部屋から居ながらにして列車を眺めることができるなんて、この上ない贅沢です。迷うことなくホーム側の部屋をセレクトしました。チェックインして部屋に入ってみると、ホームに停まった列車を斜め上から見下ろすことができます。うれしいことに窓も開きます。これで夜にはバルブ撮影を楽しむことができるな、と思うとワクワクしてしまいました。夕食を食べてホテルにもどると、単行の気動車がホームに停まっています。構内の外れ、街路灯の下には工事用の小型凸型ディーゼル機も留置されています。かつて、厳寒の中国・集通鉄路で爆煙をあげて坂を上っていく前進型蒸機をホテルの部屋から撮影したことがありますが、それ以来の経験です。こんな楽チン撮影やバルブは、そうそう経験できるものではありません。施設も良好なので、次回、宇和島を訪問するときも、このホテルに宿泊しようと思いました。
2008/07/24
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JR四国といえばアンパンマン列車。漫画家のやなせたかしさんが高知県の出身であることから実現したものですが、特に小さなお子たちや、そのファミリーには人気が高いようです。アンパンマン列車は予讃線、土讃線を中心に運行され、四国内だけでなく岡山にも乗り入れています。さらに高知県を主体としたエリアでは、特急だけでなく普通列車にも、やなせたかしさんの描くキャラクターが掲げられています。松山駅はホームのそばに留置線が広がっており、電車特急、ディーゼル特急、普通電車、普通気動車など、数多くの列車が止められています。そのなかでもやはりアンパンマン列車は目を引きます。手前にはJR四国が誇る振り子電車、8000系が留置されていましたので、本日の「思い出の1枚」には、これら2つを組み合わせたカットをピックアップしてみました。
2008/07/23
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少し前に用事で四国に行ってきました。松山から宇和島にかけて、主に南伊予を中心とした訪問でした。今日からしばらく愛媛シリーズを続けたいと思います。松山へは朝、大阪・伊丹から飛びました。この日は宇和島まで行く必要があるため、松山空港からJR松山駅までリムジンバスで移動しました。乗車を予定した宇和島行きの特急「宇和海」が発車するまでには1時間ほどあったのですが、早めに構内へ入場しました。駅構内ではいろいろと撮影するものがあり、そうしたカットを押さえていれば1時間くらいはすぐに経ってしまうからです。予讃線では、瀬戸大橋を経て本州と四国をまたいだコンテナ貨物が走っています。松山駅のすぐそばにはコンテナヤードがあり、側線には貨物を牽いてきた電気機関車が留置されています。以前、松山へ来たとき、EF65PFが駅構内の隅に停まっていたのを見ていましたし、前回と同じ時間帯の到着でしたので、今回も同じようにEF65が停まっているに違いないと思っていました。その想像は的中し、原色のEF65 1129号機が次の仕業に備えてしばしの休憩を取っていました。本日の「思い出の1枚」は、その1129号機の横を通り過ぎるJR四国色の伊予西条行き単行普通電車です。
2008/07/22
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7月20日発売の『Rail Magazine』300号の「お立ち台通信」に私の写真が掲載されました。撮影ポイントは福知山線の下滝-丹波大山を紹介したもので、写真は先日のブログでご覧いただいたものです(厳密に言うと、このブログにアップした写真の1カットあとに写したものが、本に掲載されています)。『Rail Magazine』の「お立ち台通信」には、これまでも何度か掲載されていますが、記念すべき300号に紹介されてよかったと思います。
2008/07/21
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姫新線では、探せばまだまだ撮影ポイントが見つかりそうなのですが、少し北上して、久しぶりに智頭急行へ行ってみることにしました。以前、智頭急行を訪ねたのは梅が咲いている季節でしたから、冬枯れから夏の緑へと雰囲気が一変していますし、そのとき撮影したのはキハ181系の「いなば」でしたので、列車も大きく変わっています。智頭急行は第3セクターですが、京阪神から鳥取方面へ抜けるバイパス路線として位置づけられ、高速規格の軌道をもっているため、智頭急行としての特急「スーパーはくと」、JRとしての特急「スーパーいなば」は、ともに高速で駆け抜けていきます。本日の「思い出の1枚」は、キハ187系の「スーパーいなば」です。「スーパーいなば」は、平成15年10月に、それまで岡山~鳥取間を運転していたすべてのキハ181系「いなば」を新型のキハ187系車両に置き換える形でデビューし、列車名も変更したものです。
2008/07/20
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姫新線を訪れるにあたって、撮影ポイントを調べているうち、沿線にタイガースファンが作っている田んぼがあることを知りました。私自身はタイガースファンというわけではありませんが、大阪に住んでいると、やはり心情的には身近に感じてしまいます。佐用町から車でそれほど遠くない場所にあるようなので、話のタネ(ブログネタ)に訪れてみることにしました。「トラちゃん田んぼ」というこの水田は、中国自動車道作東ICへの連絡道から見下ろすことができます。駐車場も完備され、田んぼを見下ろす歩道には脚立まで準備されています。田んぼのデザインは毎年変わるようで、今年は左側の田んぼが、タイガースのマスコットである「トラッキー」の友だちの「ラッキー」とタイガースのマーク、右側の田んぼがクワガタムシとカブトムシの組み合わせとなっていました。このブログをご覧いただいているタイガースファンの方、一度訪ねてみてはいかがでしょう?
2008/07/19
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ひまわり畑から少し移動すると鉄橋があり、その近くで鮎釣りに興じている人たちの姿を見つけました。これも、この時期ならでは、の光景です。鮎の友釣りは、手先が器用で神経が細やかな日本人には、ぴったりの釣りでしょう。私自身、もう1つの趣味がダイビングですので、水や魚は大好きなのですが、釣りはほとんどしません。しかし、以前一度だけ鮎が泳いでいる川で潜ったことがあります。そのとき、水中で鮎も見たのですが、背びれの後ろと尾びれとの間にある黄色い蛍光色の部分が、水中では一際目立つことに気がつきました。鮎はそれぞれが縄張りを持っていますが、縄張りに入ってきた鮎を追い払うのはそこを目印にしているのが、実感として分かりました。姫新線カラー2連のディーゼルカーと鮎の友釣り風景。初夏らしい1カットを押さえることができました。
2008/07/18
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夏の風物詩といえば、青い空に白い雲、黄色い大輪のひまわり……といった光景が浮かんできます。姫路と新見を結ぶ姫新線の沿線にある佐用町では、ひまわりが町おこしに利用されています。以前から一度訪ねてみたいと思っていたのですが、7月の10日過ぎに盛りを迎えるため、気がつけばピークが過ぎていて見逃すといったことの繰り返しでした。今年は町のホームページを小まめにチェックし、スケジュールも調整しました。幸い、天気に恵まれたので、あたり一面まっ黄色のひまわりに感動しながら写真を撮ることができました。ベージュとオレンジのツートンカラーをしている姫新線色も、この景色にはお似合いです。列車が来るまで満開のひまわりを眺めながら、「そういえば昔、『ひまわり』という題名のイタリア映画があったよなあ。そうそう、肉体派女優のソフィアローレンが主演してたんだ」なんてことも思い出していました。
2008/07/17
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この日、当初の予定では川代渓谷で撮影したあと福知山へ行き、市内数ヵ所に残っている保存蒸機を撮ったあと、さらに時間が許せば、京都に近づいたあたりで山陰本線の国鉄色特急「きのさき」や「まいづる」などを撮影するつもりでした。しかし、これまでの経験から、最初に立てた計画の7割も撮ることができたら御の字で、大抵は半分、へたすると4割程度しか撮影ポイントを回ることができないことも分かっています。案の定、この日も福知山線だけの撮影で終わってしまいました。福知山は昔、機関区があったことから「鉄道の町」を標榜し、町なかをライブスチームが走り回るイベントも開催しているようです。最近、駅は高架化され、駅前は大きく変わったといいます。かつて、一度だけ機関区を訪ね、雪に埋もれたC57やC58、D51などを撮影した記憶がありますが、そうした時代から見ると、福知山線、山陰本線ともに電化され、色とりどりの列車が軽やかに駆け抜けている今の姿は、別世界のことのような気がします。
2008/07/16
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川代渓谷で撮影しようと予定していたポイントでの撮影が終わりましたので、福知山方面へ移動することにしました。しかし、谷川以北は初めての訪問でしたので、ポイントもよく分からず、ロケハンをしながらの移動となりました。石生を過ぎたあたりで、踏切の近くからきれいな編成写真が撮れそうな場所を発見しました。しかし、天気は今ひとつで、依然小雨がぱらついています。ここで国鉄色が来たら、「本日の撮影は終了。さあ、撤収」という気分になっていたのですが、あいにく姿を現したのはJR西日本色。こうなると、あと1本だけ反対側からくる「北近畿」を待ってみようと思ってしまうのですから、いやはや人間とは欲深いものです。
2008/07/15
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川代渓谷ではいくつも撮影ポイントを見つけることができますが、第1篠山川橋梁を渡る列車も格好の被写体となります。鉄橋はゆるやかにカーブを描いており、それをアウトカーブから撮るかたちになります。今は緑深い谷間ですが、春、この付近では至る所に桜の花が咲き、それと列車を組み合わせたカットも季節感あふれる情景写真となります。午後から天気が崩れ始め、この写真を撮るころから小雨混じりになりました。しかし、渓谷を走る国鉄色は目にあざやかです。
2008/07/14
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川代渓谷は篠山川の流れに沿って広がっています。昨日のカットを撮った場所の反対側を撮影したのが、本日の「思い出の1枚」です。篠山口を境に福知山寄りはローカル色が強まり、それに比例して普通列車の運用本数も減少します。篠山口以北の普通電車は2輌の短編成で、篠山口と福知山との間を往復しています。撮影場所となった跨線橋は、福知山線とともに篠山川もまたいでいますので、上り・下りとも川の流れを入れて画面を構成できますが、川が蛇行している関係から、今日のカットの方が川をより大きく入れることができます。これまでいろいろな所でジオラマに切り取って残したいと思う景色を見てきましたが、ここもそうした場所の1つです。
2008/07/12
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先日、福知山線へ行ってきました。目的は国鉄色の183系「北近畿」を撮ることです。ただし、「北近畿」は国鉄色だけでなく、JR西日本色、通称カフェオレ色の編成も走っていますので、確率は半々。西日本で確実に国鉄色の特急が撮れるのは、今や「雷鳥」だけとなりました。福知山までの区間で風光明媚なのは、丹波大山と下滝の間の川代渓谷です。この日は朝をゆっくりとしていましたので、現地に着いたのはお昼前。時刻表を見ると、まもなく「北近畿」がやって来るのが分かりました。この場所では、ぜひとも国鉄色を撮りたい、という気持ちが天に通じたのか、カーブの向こうに姿を現したのは、国鉄色の「北近畿」でした。初夏の緑に国鉄色が映えます。
2008/07/11
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環境問題で揺れた洞爺湖サミットが終わりました。厳重な警備の様子が連日、テレビで報道されていましたが、少し前、妻と北海道に行ったときから、すでに警備の予行演習は行われており、その物々しさを見ていただけに、車の検問などのニュースを見るにつれ、さもありなん、と思っていました。エコ、地球にやさしい、というのが最近のはやり文句ですが、次の世代に住みやすい環境を残してあげるのは、今を生きる私たちの責任でしょう。鉄道は、車や飛行機に比べて環境にやさしい乗り物です。小口物流のほとんどがトラック輸送中心となっている今、もう少し鉄道貨物を見直してもよいのではないでしょうか。たとえば宅配荷物なども、全部が全部、翌日配達が必要というわけではないはずです。「鉄道で送るから少し時間はかかりますが、その分、お安くしておきます。その方が環境にもやさしいですよ」という選択肢があってもよいのではないでしょうか。
2008/07/10
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関西発着の定期寝台列車は、今や「日本海」と「トワイライトエクスプレス」だけになってしまいました。このうち、「トワイライト」は原則、専用機が牽引しますので、ローズピンクのEF81が牽くのは「日本海」のみです。貨物機のEF81はすでにEF510への置き換えが始まっています。先日、臨時列車を撮影しに行ったときも、本番の列車が通過したにもかかわらず、みなさん移動しようとしません。このあとに来るEF81牽引の貨物を撮ってから撤収しようというわけです。それくらいEF81の価値が上がってきたというわけです。本日の「思い出の1枚」は、ローズピンクのEF81が牽く特急「日本海」です。EF81、ブルートレイン、この2点において、この列車は貴重品ですね。関西発の九州ブルトレが全滅した今、次なるターゲットに絞るべきはこの列車かもしれません。
2008/07/09
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先日、用事で奈良へ行ってきました。大阪地下鉄の日本橋で近鉄に乗り換えて奈良をめざしたのですが、日本橋駅で列車を待っていると、反対側ホームに難波行きの電車が入ってきました。流し撮りの練習に最適と思い、列車の動きにあわせて左から右へカメラをブン回し! ボディには「2009年春 近鉄・阪神直通運転」というPRの文言が表示されていました。
2008/07/08
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昨日の1カットを撮った場所から少し移動すると、線路に並行してあじさいが植えられている場所がありました。季節の題材となる花はいくつもありますが、あじさいは桜と同様、毎年同じ時期に同じ場所で色づく花です。今回撮影したあじさいは、まだ白い部分が多く、これから青やピンクに変わるのでしょうが、梅雨どきの象徴ともいえるあじさいと電車を組み合わせることができたのはラッキーでした。
2008/07/06
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神戸に住んでいる父親を訪ねた帰り道、神戸電鉄の写真を撮影してきました。最近、新型車輌が導入された神戸電鉄ですが、昼間の閑散期には運用されないのか、私がカメラを構えている間は、いつも見慣れた車輌が普通列車としてやって来るだけでした。神戸のベッドタウンとして開発が進んでいるため、裏六甲とはいえ、神戸電鉄三田線(有馬線)の沿線では、住宅やマンションを入れずに撮影できる場所は限られています。そうしたなか、車で走っていると、あのあたりなら自然豊かな神戸電鉄らしいカットが撮れるのではないかと思う場所が目につきました。少し遠回りしてみると、予想どおりの雰囲気です。緑に囲まれた1カットを本日の「思い出の1枚」として撮ることができました。
2008/07/05
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休みの朝とはいえ、ホームにはスーツ姿のサラリーマンもかなり見受けられます。その横で、いい年をしたおぢさんがカメラをもってホームをウロウロしているのですから、少し後ろめたい気がします。新大阪で折り返す0系新幹線は、わずかな停車時間のあと、再び西に向けて発車していきました。0系新幹線が東海道の主役を張っていたころ、私は在来線に主眼を置いていたため、新幹線は対象外という気持ちが強く、0系の写真はほとんど撮っていません。後悔先に立たず。時間は取り戻せません。今はわずか6輌だけど、昔はこれが16輌の大編成だったんだよなあ、などと思いながら、平成の原型0系新幹線にカメラを向けました。
2008/07/04
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昭和39年、東京オリンピックの年に走り始めた新幹線も、今年で44年となりました。そしてスタートの時から走り続けてきた「キングオブ新幹線」の0系が、いよいよ現役生活に幕を降ろします。0系新幹線は現在、山陽路で最後の務めに励んでいますが、JR西日本の粋な計らいで、このほど数編成がオリジナル塗装に戻されました。これはぜひとも記録しておかなければ、と思い、先日、早朝の新大阪駅へ行ってきました。新幹線の場合、走行写真が撮影できるポイントは限られるため、駅のホーム端も重要な撮影場所となります。この朝、新大阪駅のホーム端に立っていたのは、私も含めて4人ほどでしたが、終焉を迎えるころには大変な騒ぎになるんだろうなあ、もしかするとかなり厳しい入場制限が敷かれるかも、などと思いながらカメラを構えました。しばらくすると、ホワイトボディに鮮やかなブルーのスカートをはいた0系が新大阪駅に静々と進入してきました。ああ、懐かしい。やっぱり0系はこうでなくっちゃ。残り僅かな時間、あと何回この姿を目にすることができるかは分かりませんが、今の一瞬をしっかりと記憶に止めておこうと思いました。
2008/07/03
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すり鉢で撮影したあとは、富良野までの間に2ヵ所で追っかけ撮影をするという幸運にも恵まれました。富良野駅で休憩するC11を撮影したあと、私たちもしばしの休憩です。観光客に人気の富良野カレーを堪能しました。返しのC11を撮影するのは諦め、美瑛の丘めぐりに切り換えましたが、悲しい鉄の性、DE15が牽く「富良野・美瑛ノロッコ号」を少しだけ撮影することにしました。美瑛といえば、うねるような丘陵地帯に作物や形の良い樹が植えられており、それが何ともいえない美しさとなっていますが、富良野線のそばにも、そうしたいかにも富良野らしい景色が広がっています。客車が3輌だけという短い編成のノロッコ号ですが、それすら途中で切り、バックの丘陵を取り入れたのが「本日の1枚」です。富良野の良い想い出となりました。
2008/07/02
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富良野線のSL撮影ポイントといえば、やはり美馬牛です。「すり鉢」と異名をとる急勾配のダウン&アップポイントでは、SLの場合、爆煙が期待できます。天気が今ひとつの分、気温が上がっていませんので、なおのこと期待してしまいます。旭川をあとにし、まずは撮影ポイントの近くにある美馬牛の踏切をめざしました。しかし、列車通過までに1時間ほどあるとはいえ、現地にはJR北海道の監視員以外、誰もいません。みんなはどこで撮っているのだろうと、すり鉢の向こうに目を凝らすと、遠くにファンらしい人が数人、三脚を立てているのが見えました。とはいうものの、監視員の目の前で線路際を歩いていくわけにもいかず、地図を見直して、アクセス方法を検討し直しました。この辺りに行けば、もしかするとファンの車が停まっているかもしれない、という場所を割り出し、とりあえず車を走らせると、予想はドンピシャでした。路肩にはかなりの数の車が並んでおり、これから現場へ向かおうとしているファンのグループも見受けられました。同道をお願いしてお立ち台に向かうと、すでに30人近いファンが森の中でスタンバイしていました。邪魔にならない場所へ入れさせてもらい、どうにかポジションを確保しました。美瑛を発車する汽笛が聞こえ、しばらくすると、すり鉢の向こうに黒い煙が上がりました。C11が牽くノロッコ号はカーブを回り込んだあと、かなりのスピードですり鉢を駆け下りてきます。このあとの上り坂を意識してか、すでに煙は十分すぎるほど上がっていますし、ドレインも連続して切られ、何とも豪快な眺めです。列車通過後、カメラをもたず、汽車を眺めているだけの妻も興奮冷めやらない表情でした。う~む、これだから蒸気機関車を撮るのは止められないんだなあ。
2008/07/01
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