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これまで使っていたニコンのデジタル一眼レフはDXフォーマットですので、レンズの焦点距離が1.5倍になりました。たとえば、200ミリレンズは300ミリの望遠レンズとなりますから、望遠系を多用する鉄道写真にとっては好都合なのですが、広角レンズは標準レンズに近くなり、ワイドのカットを撮るのに苦労することがありました。新型機は35ミリフルサイズのFXフォーマット(ファンクションボタンでDXフォーマットにも切り替え可能)ですので、レンズの焦点距離は本来のものになります。これまで出番の少なかった広角系レンズにも、再び活躍の舞台が与えられることになりました。城東貨物線でのマーキングでは広角系を試すことにしました。場所は神崎川鉄橋。お昼ちょい過ぎのDD51貨物は定時にやって来ました。今日の牽引は原色機が担当しています。標準域からワイド系にかけて画角を変えながら連写してみましたが、こういうワイドの写真も悪くないな、と撮影後の画像チェックで、ちょっとだけニンマリ。
2008/11/28
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新型カメラの性能チェックは宇治行きの翌日も続きました。この日は天気があまり良くなかったので、いつも行っている近場の撮影ポイントをぐるりと回ることにしました。いわば、気楽なお散歩感覚、わんちゃんのマーキングといったところでしょうか。最初は新大阪駅と東淀川駅の間にある跨線橋です。ここは貨物線も含めると、上り下り8本ほどの線路が走っており、ひっきりなしに列車が通過します。跨線橋の下にある踏切には監視の職員もいるのですが、朝夕のラッシュ時にはいつ渡れるか分からないので、車の場合、少し離れたところにある地下道を通るよう案内がなされるほどです。このため、跨線橋には自転車も通れるようスロープがついています。徒歩や自転車に乗った人たちが、ほとんどこの跨線橋を通っていくのは、ある意味、当然かもしれません。そんな場所で首からカメラを下げたおぢさんが一人、電車を待っているのは、あまり格好のよいものではありません。でも、今日は、あくまでもマーキングですから(笑)。この跨線橋の次は城東貨物線へ移動しようと思っていましたので、ここでの撮影時間は15分ほどです。しかし、そんな短い間でもEF210牽引の貨物列車、国鉄色の特急「北近畿」回送列車、関空特急「はるか」などが撮影できました。さて、その中で何をご覧いただこうかと思いましたが、特急「はるか」の写真は、これまであまりアップしていないような気がしましたので、これを本日の「思い出の1枚」といたします。
2008/11/27
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先月に続き、今月も『Rail Magazine』の「お立ち台通信」に掲載していただくことができました。今月のお題は「特急電車を撮る」。国鉄色の特急が今でも日常的に走っている福知山線のお立ち台を紹介させていただきました。この場所では、短編成の特急をオーソドックスに手堅くまとめることができます。国鉄色の特急「北近畿」も、いつまで走るかは分かりません。関心のある方は今のうちにぜひどうぞ。
2008/11/26
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さらに南下して、木津川市山城町にある蟹満寺の近くまで行きました。蟹満寺は、国宝の釈迦如来像で有名です。私が奈良線の電車を撮影している間、妻は蟹満寺までぶらぶらと歩いていったのですが、残念ながらお寺の本堂は解体修理中ということで、ご本尊には会えないまま引き返してきました。一方、私は奈良線をオーバークロスする所で「みやこ路快速」や普通電車を待っていました。線路のすぐそばに柿の木があり、たわわに実をつけています。反対側には立派な瓦屋根の純日本建築の家があります。これらが西日に照らし出され、景色は全体的に黄色がかって見えます。そうした雰囲気の中、白いボディの「みやこ路快速」が駆け抜けていきました。これぞまさしく、正しい日本の秋です。
2008/11/25
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他出していたため、昨日のブログはお休みさせていただきました。さて、奈良線日帰りの旅をもう少しだけ続けましょう。宇治川鉄橋で撮影したあと、宇治上神社や平等院などの世界遺産を巡り、秋の一日、眼福を得ました。お昼に茶そば、おやつに抹茶ソフトと、お腹の方も宇治モードです。その後、奈良線の撮影にもどり、宇治から南下しながら撮影ポイントを探しました。本日の「思い出の1枚」はうぐいす色の103系です。奈良線と関西本線は同じうぐいす色の車輌が使われているために思いが至りませんでしたが、宇治をベースに考えると、「これって抹茶色やん」と妙に納得できたりもしました。
2008/11/24
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奈良線ではうぐいす色の103系が普通として、221系がみやこ路快速として運転されています。宇治川鉄橋をモチーフにして、川の左岸と右岸を行ったり来たりしているうち、すぐそばにある京阪の宇治駅はどうなっているのだろうと思い、足を延ばしてみました。しかし、ちょうど電車が行ったあとのようで、行き止まり式のホームはガランとしていました。仕方がないので、もう一度鉄橋の方へ戻ろうとしたとき、駅の中から外を眺めるとJRの鉄橋が間近に見え、窓の形がおもしろいうえに、宇治川の看板もきれいに入ることから、ここで1カット撮影することにしました。窓の左右がカーブして盛り上がっているという形状から、列車が接近してくる様子が分かりません。見えたとほぼ同時にシャッターを切らなくてはなりません。しばらくすると鉄橋を渡ってくる列車の音が響き始めました。そして今だ! と思って撮影したのが本日の「思い出の1枚」です。
2008/11/22
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このたび、愛用のカメラを新型機に交換しました。その試し撮りも兼ねて宇治へ行ってきました。この前の東北行きが一人旅でしたので、今日は奥さんを同伴して観光半分、撮り鉄半分の日帰り旅です。宇治の平等院前にある駐車場に車を停め、歩いて付近を散策することにしました。午前中は晴れるが、午後から曇りという天気予報が出ていたため、とりあえず宇治川の鉄橋で奈良線の車輌を撮影することに。私が川の向こうとこちらを行ったり来たりしている間、妻は源氏物語ミュージアムを訪ねていました。源氏物語が書かれて今年はちょうど千年ということもあり、撮影終了後、妻と落ち合うために行った源氏物語ミュージアムは、たくさんの来館者で賑わっていました。さて、本日の「思い出の1枚」は奈良線の103系です。うぐいす色のこの車輌は、関西線でも使用されているのですが、そちらの方はかなり多くの編成が201系となっており、103系は少数派です。その点、奈良線はほとんどすべてが103系で、しかも高窓車でない正統派車輌である点が、何となくうれしかったりして。このブログでご覧いただいた各線の103系車輌播但線(ワインレッド)阪和線(ブルー) 桜島線(USJカラー) 大阪環状線(オレンジ)
2008/11/21
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最近、藁葺き屋根の民家を見ることは少なくなりました。毎夏、私はもう1つの趣味であるスキューバダイビングを日本海で楽しむため、大阪から京都を経て福井へ行きます。その途中、京都府の美山という集落を通るのですが、ここには今でも藁葺き屋根の民家がいくつも見られます。建物を維持する苦労を思うと、住民の方がたの努力に頭が下がります。石巻線でも、藁葺き屋根の民家をバックに列車を撮影できる場所があります。黒い藁葺き屋根の民家の前に、物置もしくは別棟と思しき瓦屋根の家があり、いかにも正しい日本の農家という感じです。すぐ目の前を走る線路には、これまた純和風のトンネルポータルが設けられています。最近、蒸気機関車の牽くイベント列車が運転されたため、トンネルから500mほどの直線区間は、鉄道ファンの手によって線路際のススキがきれいに刈り取られ、随分と見通しがよくなりました。本日の「思い出の1枚」は、そうした日本の原風景ともいえる情景の中で撮影した1カットです。
2008/11/20
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東北撮影行3日目は石巻線を訪ねることにしました。この線のハイライトは、DE10が牽くコンテナ貨物が運行されていることです。それを撮影する前に、朝の小牛田駅を訪れました。駅を遠くから見たとき、何かいろいろな車輌が並んでいるな、と思ったのですが、近づいてみて驚きました。ディーゼル機関車のDE10は当然のこととして、イベント列車の「こがね」や「藤原まつり号」、さらには修学旅行色のキハ58など、ヤードにはバラエティ豊かな車輌が一杯停まっていたのです。私にとっては、いずれも初めて見る車輌ばかり。居並ぶお宝をわくわくしながら撮影していきました。
2008/11/19
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北上線は「ゆだ錦秋湖」や「ほっとゆだ」の駅名が示すとおり、紅葉あり、温泉あり、と観光の要素を多く兼ね備えた路線です。「ほっとゆだ」駅には駅舎の中に立ち寄り湯(銭湯)があるほどです。しかし、列車の運行本数は少なく、沿線の対応はすでに車ベースへと移行しています。そのため、鉄ちゃん的にみて、コストパフォーマンスはあまり高くありません。でも、そういう点を差し引いてでも撮影にいってみたい、と思わせるのが紅葉の錦秋湖です。この日、北上付近は基本的に晴れベースだったのですが、湯田温泉に向けて移動するうち、次第に雲行きが怪しくなってきました。そして錦秋湖に着いた頃には本格的な雨。紅葉がシーズンを迎えているだけに、何とも残念です。列車の数が少ないため、ロケハンをする時間はたっぷりあるのですが、いかんせん、この天気です。でも、列車がやって来る数分前に雨が止み、晴れ間が差してきました。でも、通過の時刻には太陽が雲で覆い隠され、再度、小雨がぱらつくという具合に、この日は天気に翻弄されました。一瞬でも晴れて期待感が高まっただけに、失望感は倍増してしまいます。翌日、東北各線を撮り歩いているというベテランのカメラマンと知り合うことができ、線路際で立ち話をしながら聞いたところでは、秋もさることながら、新緑の錦秋湖も筆舌に尽くしがたいほど美しいとのこと。今回のリベンジは来年の5月かな。
2008/11/18
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キハ111形ディーゼルカーは、関西ではほとんど見かけることがありませんが、東北では国鉄時代の気動車に代わって勢力を拡大しています。確かに、キハ40や47といった昭和世代の車輌と比べると、洗練されている分、魅力に欠けるかもしれません。でも、基本的にこの車輌、私は嫌いじゃありません。世代交代は世の常。このキハ111形もいずれ次の世代に取って代わられ、平成時代の気動車としてファンの熱い視線を浴びる日が来るかもしれません。私などはその時までこの世に存在しているかどうかは分かりませんが、とりあえず今の時代を記録に留めておきましょう。本日の「思い出の1枚」は、北上線のキハ111形気動車です。雨が降ったり、晴れたりとめまぐるしく変化する中で撮影した1カットです。
2008/11/17
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北上市内に「展勝地」という公園があり、その一角に車輌が静態保存されていることを知りましたので、北上線へ行く前に立ち寄りました。北上市立公園「展勝地」には約1万本の桜と10万本のつつじがあり、「日本のさくら名所100選」にも選ばれた東北有数の名所として知られています。もちろん、今はそのシーズンでないため、桜の華やかさも花見の賑わいもなく、公園には秋の静かな時間が流れていました。車輌保存スペースには、雪かき車のキ100とC58 342号機、車掌室と貨物室が一体になったワフ29500の3輌が並んでいました。立派な屋根があり、手入れも行き届いて、静態保存車輌としては恵まれた状態にあると思いました。これら3輌をグルリと見回しながら撮影していきましたが、この中でも、雪かき車は初めて実車を間近で見ました。SL現役時代に北海道を訪ねたとき、構内のはずれに留置されていたのを見たような記憶がないでもありませんが、初見に近い印象です。へえ、雪をかき分ける部分はこんなに鋭角になってるんや。この車輌を後ろからキューロクなんかが押してたわけやね、と雪国の生活体験を持たないため、現実の状況が今ひとつ把握できないまま、想像だけをふくらませていました。特に印象に残ったのは運転室部分です。旋回窓や前方に下がった雪かき部の上板などが、人の顔のように見え、思わず「鉄人28号や!」とつぶやいていました。実際は似ていないのですが、パワーを秘めた武骨感が、幼いころに熱い血をたぎらせた「鉄人28号」のイメージと重なり、昭和世代のおぢさんの胸を打ったのです。
2008/11/16
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次の日の北上線に備え、陸羽東線を撮影したあと、一気に北上市まで北上して泊まりました。翌朝、東北本線で貨物を撮影しようと、この付近ではお立ち台となっている撮影ポイントへ足を運びました。到着するとほとんど同時にEH500が牽く貨物が通り過ぎていきました。巨人機EH500は、関西ではあまり目にする機会がありませんので、それを見られただけでもラッキーです。この時間帯、上下あわせて3本ほどの貨物が通過します。EH500に続行して来る下りの貨物を撮るために線路際へと移動しました。先ほどのEH500は心の準備ができていないまま撮影しましたので、今度はじっくりとアングルを決め、列車の通過を待ちました。この朝は風が強く、雲の移動が早くて、晴れたり、曇ったり、天気がめまぐるしく変わります。雲間から差し込む日の光が筋状になり、見ていてとてもきれい。もうすぐやって来る列車のときは、できれば晴れてほしいと、祈る思いです。遠くに赤い機関車が見えました。ファインダーの中で次第に大きくなってきます、しかし、どうもEH500と違うみたい。あらっ? もしかして! そう、コンテナ貨物を牽いているのはED75でした。私にとって、ED75はEH500以上に遭遇回数が少ない機関車です。過去に仙台の近くで撮影したのが唯一の経験です。幸い、晴れている間に通過してくれましたので、その点でもダブルでラッキーでした。
2008/11/15
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大渋滞のなか、ようやくめざすポイントにたどり着き、あこがれのシーンも撮影することができたのですが、やはりもう1本早い列車の方が光線状態はよかったようです。またの機会(来年、と書かないところがミソです)にリベンジかな。秋の夕暮れ、しかも山あいですから、撮影ポイントは思った以上に早い時間帯から翳り始めます。少し開けた場所なら何とかなるだろうと思い、鳴子御殿湯駅のそばに架かっている鉄橋へとやって来たのですが、ここもすでに山かげとなっていました。川原には、鉄道模型のジオラマをイメージさせそうな枝ぶりの木が生えています。本日の「思い出の1枚」は、その木を配しながら撮った陸羽東線の気動車キハ111形です。
2008/11/14
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さて、今日からしばらくの間、「みちのくシリーズ」を続けます。以前から東北の紅葉を撮影してみたいと思っていました。その想いは、先月、妻と一緒に山形を訪れたとき、軽い気持ちで蔵王に登ったところ、どんぴしゃで紅葉のピークにあたり、全く予想もしないうちに念願を叶えることができたのですが、そうすると今度は鉄道写真としても撮影してみたいなどと欲張りなことを考えるわけです。昨年も妻と一緒に東北へ行き、仙山線の黄葉を愛でているのですが、このときは「黄色」が主体。今年は「赤」をメインとしたカットを撮影したいと思うのですから、人間の欲望にはきりがありません。今年、紅葉の撮影ポイントとして選んだのは陸羽東線と北上線で、ともに紅葉のお立ち台を持つ路線として有名です。大阪から仙台へ飛び、レンタカーを飛ばして、まずは陸羽東線の鳴子温泉をめざしました。しかし、正直、読みが甘かったですね。紅葉のシーズンの休日に、全国的にも有名な温泉地へどれくらいの人が訪れるのか。少し考えれば分かりそうなものなのに、はい、わたくし、とってもお馬鹿さんでした。関西にいて、そのあたりの情報が全く入ってこないというのは言い訳にならないでしょうね。ただでさえ運転本数の少ない陸羽東線なのに、延々と続く渋滞に巻き込まれ、車は牛歩のスピードでしか進みません。どれだけジリジリとした思いで前方をにらんだことでしょう。さらに雨まで降ってきます。ようやく鳴子温泉郷にたどり着き、めざすポイントまであと僅かというところまで来たのですが、車列は相変わらずノロノロとしか進みません。助手席に広げていた時刻表を見ると、まもなく鳴子温泉駅を発車する列車があります。折しも車は、本命を撮ったうえで、余裕があったら撮影しようと思っていたポイントへと続く分岐路に差しかかりました。う~ん、どうしよう。え~い、こっちだ、と急遽、ナンバー2のポイントへ行くことにしました。そうでもしなければ、もしかすると陸羽東線では、ほとんど撮影できないまま移動しなければならない可能性があったからです。というわけで、本日の「思い出の1枚」は、鳴子温泉郷を駆け抜ける陸羽東線のキハ111形です。このとき唯一の救いは、それまで降っていた雨が止み、この瞬間だけ晴れたことです。
2008/11/13
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太陽が大きく西に傾いてきて、いよいよお別れの時刻が迫ってきました。出町柳から二軒茶屋までを往復する最後の運転には「さよならデオ600形」というヘッドマークが掲げられました。宝ヶ池から二軒茶屋の区間は、新興住宅街となっている場所が多く、必然的に撮影ポイントも線路際となってきます。しかし、ここは、と思った所はすでに先客で埋め尽くされ、背の高いフェンスもあって、前列の足元に潜り込むことすらできません。ウロウロしているうちに時間切れとなり、二軒茶屋行きは駅のホームから、出町柳行きは駅から程近い所にある踏切から撮影しました。本日の「思い出の1枚」は、その踏切から撮ったカットですが、目の前を通り過ぎて駅に停車したところを後追いで撮影したものです。偶然、鞍馬行きの「きらら」がやって来て、新旧の車輌が並びました。「センパイ、ご苦労さまでした」「あとは頼んだぞ」去りゆく者と、次代を荷う者、両者の会話が聞こえそうです。この日は天気がよくて11月とは思えないほどの温かさ。列車最後部の窓も大きく開けられています。そのため、窓枠が二重になって、何となく涙のしずくのようにも見えます。さようなら、デオ600。長い間、お疲れさま。
2008/11/12
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デオ600の撮影を1回とばすことを覚悟で、昼食を取ることにしました。この日は撮影に車を使っていませんので、昼間から心置きなくビールを飲むことができます。期せずして開かれたインドネシア同窓会では、彼の地の思い出が語られます。わずか3カ月前のことでありながら、もう、随分昔のことのような気もします。「ビールが冷えてなくて、でも、冷たいビールが飲みたくて、氷を出してもらったよね」「お腹が痛くなるかもしれないけれど、氷入りの冷たいビールを飲むか、我慢して温いビールを飲むか」「氷が一番恐いからね」「あれは究極の選択だったなあ」かち割り氷にビールを注いだジョッキを目の前にして、生唾を飲み込みながら、各自最後の決断に迫られました。ええい、俺はお腹が痛くなってもかまわないから、今この瞬間の快感を選択するぞ! と私は悪魔の誘惑に乗ってしまいました。ええ、ええ、意志が弱いんです、私。幸い、お腹は変調を来たしませんでしたが、そんな思いをしなくても、安心してのどをうるおすことができる今の日本に感謝しながらグラスを傾けました。1時間後、ふくらんだお腹をさすりながらラーメン屋さんを出た同窓生一行は、ほろ酔い気分もあって、手近なポイントでデオ600を撮影することにしました。
2008/11/11
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デオ600は午前中、出町柳と八瀬比叡山口の間を、午後は出町柳と二軒茶屋の間を往復してファンに別れを告げました。この日、メインの列車が来るまで、私はデオ600の後輩たちを撮影して楽しみました。よく探せば柿の実やコスモスなど、季節ネタも点在しています。沿線の紅葉の色づきはまだそれほど進んでいませんでしたが、2年前に行った鞍馬の紅葉も思い出してしまいました。本日の「思い出の1枚」は、そうした中の1カット。コスモスを下からあおり、青空に浮かび上がらせたバックにエイデンの単行電車を配してみました。
2008/11/10
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もう1週間前のことになりますが、叡山電鉄でデオ600のさよなら運転が行われました。この夏、インドネシアへ一緒にシュガートレインを撮影に行った同志の何人かとも3ヵ月ぶりに再会、秋の楽しい一日を過ごすことができました。修学院から出町柳まで運転される朝一番の回送列車は元田中駅付近で撮影することにしました。この駅の茶山駅寄りはきれいにカーブしているため、私はオーソドックスにホーム端で駅撮り。カメラを持ったファンも続々とこのカーブに集まってきて、最終的には30人ぐらいがカーブに沿って散開することになりました。京都で生まれ、高校生までの多感な時期を京都で過ごされた、同志の一人である品川530さんと違い、私には叡山電鉄の思い出がほとんどありません。2年前の秋に妻と鞍馬へ紅葉を愛でに行ったのが唯一の思い出です。ですから、この日が最初で最後の逢瀬となるデオ600が、どのようなスタイルの電車なのかも、実車を見るまでは知りませんでした。朝の斜光線を浴びながらカーブの向こうに現れたデオ600は、昔ながらの叡電カラーを身にまとっていました。正面の窓が左右非対称のうえに、向かって左の窓は上下にスライドして開けられるようになっています。その窓枠のせいで、何となくウインクをしているような顔つき。一目見て、何ともいえない愛くるしさを感じ、ファンが大勢集まるのも納得できました。
2008/11/09
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ベージュにマルーンのストライプが入った117系は、京阪神の「新快速」として一世を風靡しましたが、湖西線では今なお原色の117系が走っています。かつて、いすず自動車が「117クーペ」というスポーツカーを出していたことがあり、そのときの印象が強いせいか、117系電車を見ると、私はほとんど無意識に「117クーペ」と呼んでしまいます。2年前、刈り取りのシーズンにも来た、琵琶湖を望むことができる田んぼを久しぶりに訪れてみました。当然のことながら、今年の刈り取りはすでに終わって、田んぼには稲の切り株が並んでいます。広々とした田んぼでは、正月用の葉牡丹が丹精されていて、そのバックを原色の「117クーペ」が駆け抜けていきました。これまでにご覧いただいた当ブログの117系関連記事「流し撮り」鍛錬(2006年2月25日)湖北路の117系(2006年3月23日)刈り取りシーンと117系(2006年10月2日)紀の国カラーの117系普通(2008年4月6日)
2008/11/08
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北陸本線で長浜以北の区間が直流化されたことに伴い、新快速が敦賀まで延伸されました。また、湖西線経由の新快速も敦賀まで走るようになっています。京阪神から敦賀へ行くのに乗り換えの手間が減りました。敦賀といえば、今は亡き母に連れられ、夏休みの一日、幼い妹や弟とともに海水浴に行った記憶がよみがえります。そのとき敦賀機関区で撮ったC58の写真は、過ぎし日の思い出とともに私にとっては大切な宝物です。さて、話を湖西線にもどしましょう。「日本海」や「トワイライトエクスプレス」、「雷鳥」や「サンダーバード」といった特急を追いかけた一日でしたが、偶然、新快速がすれ違うシーンも撮影することができました。上り下りの列車を眺められる農道に立って列車を待っていると、右手に見える駅に電車が停車していることが前照灯の光で確認できました。時刻表を確認すると、間もなく反対側からも電車がやって来るようです。どちらも撮りたいけれど、どちらが先に来るのだろう、と思っていると、まずは左手から新快速が現れました。また、駅に停まっていた新快速も発車した模様です。そうなると、どのあたりですれ違うのだろう、というのが関心事になります。右を見て、左を見て、とあわただしく首を振って両者の位置関係を確認します。そして、今だ! と思ってシャッターを切ったのが本日の「思い出の1枚」です。向こう側の列車が架線柱にかからなくてよかったあ!
2008/11/07
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日本一の湖である琵琶湖へは、周囲の山々から大量の水が流れ込みます。当然のことながら、数多くの川があり、湖西線もそうした川を鉄橋や高架で越えていきます。この日は特急「トワイライトエクスプレス」が上り下りとも走る日でしたので、大阪発の列車を安曇川の鉄橋で撮影することにしました。この川は、川幅がそれほどないため、普通列車ならサイドからでも全編成を入れることができるのですが、特急は途中で切れてしまいます。それを承知のうえで、あえてサイド狙いをすることにしました。こうして見ると、EF81と電源荷物車のカニ24は同じくらいの長さであることや、客車に比べると短いことなどがよく分かります。ああ、それにしても、一度はこの「トワイライト」に乗ってみたいな。ブルトレが衰退していく今の時代にあって、「トワイライト」や「カシオペア」といった豪華寝台列車が人気を集めているのは、何かの記念に、夫婦そろってゴージャスな旅行を、というような、コンセプトがはっきりしているからかもしれません。いわば「トワイライト」や「カシオペア」は、日本版の「オリエントエクスプレス」なのかも。これまでにアップした「トワイライトエクスプレス」関連ブログ青DD51重連の「トワイライト」「トワイライト」アウトカーブ攻め撮影地情報 【東海道本線千里丘―岸辺】
2008/11/06
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湖西線はその名が示すとおり、琵琶湖の西側を走る路線です。当然、さまざまな角度から湖水を取り入れたカットも撮影できます。ただ、位置的な関係から、手前に水面を入れることができる場所は限られています。「本日の思い出の1枚」は、近江舞子駅から程近いところにある中湖のほとりで撮影したものです。中湖は琵琶湖の一部が内陸に残ったものだと思われます。すでにシーズンオフとなっていますから、この日は人影もまばらで、わずかにルアーをキャスティングしている人や犬を連れてお昼を食べに来ている人を見かけたくらいでした。夏場は内側の中湖でボート遊びやルアーフィッシング、外側の琵琶湖で水泳やキャンプなどが行われ、賑わうのでしょう。静かな湖畔でゆったりとした時間を満喫しながら、中湖の向こうを走る列車を撮影しました。折りしも、近江舞子駅を通過した「サンダーバード」が白い矢となって緩やかな坂を上ってきました。
2008/11/05
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JR西日本では国鉄色の特急が日常的に走っていますが、その1つに「雷鳥」があります。しかし、近い将来、サンダーバード車輌への置き換えが予定されていますので、ブームが起こるのは必至です。毎度のことながら、普段から撮影しておかなければ、と思っています。秋晴れの1日、丸2年ぶりに湖西線へ行ってきました。湖西線は比較的新しく建設された路線ですから、高架や築堤上を走るところが多く、また電線を敷設する関係から規則的に大型の架線柱が建てられています。そうした大型のポールをどのように処理するかというのが、この路線を撮影するときの課題となりますが、そうしたことはひとまず差し置き、この朝はまぶしい光の中を駆けてくる「雷鳥」パノラマウィンドの輝きを愛でました。
2008/11/04
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通勤の行き帰りに、鉄道会社が来年のカレンダーの頒布を知らせるポスターを目にするようになりました。年の瀬が近づいてきたようで、何となく気ぜわしさを感じますね。そうしたポスターの1つに、神戸電鉄の車輌が大きく写されたものがあり、それを見たとき、撮影場所はおそらくあのあたりだろう、とおおよその見当がつきました。そこで、この日の撮影の締めくくりをその場所で行おうと車を走らせたのですが、予想していた場所に着き、現場でロケハンをするとポスターの写真のようには撮れないことが分かりました。撮影ポイントが私の思い違いだったのか……。確認したいと思っているのですが、その後、くだんのポスターにはお目にかかれないままです。仕方がないので、逆方向を向き、トンネルから出てくる1350系新開地行き「準急」を撮ったのが「本日の思い出の1枚」です。
2008/11/03
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この日は父と久しぶりに「晩ご飯を一緒に食べよう」と約束をしていましたので、夕方、父を訪ねるまでに少しだけ神戸電鉄を撮影したのです。もちろん、今でも多い月は数度、実家を訪ねますので、神戸電鉄は撮影しようと思えばいつでも撮ることができるのですが、身近に存在する電車ほど被写体になりにくいものです。また、撮影ポイントも、知っているようで意外と知らなかったり……。今回も線路から程近い場所に車を停め、カメラ片手に散策をしたのですが、川沿いの遊歩道のような道が駅に通じる小道であったり、個人の住宅に行くための小踏切があったり、と意外な発見をしました。夕暮れ迫る線路際で待ち構えていると、三田行きの普通電車がやって来ました。よく見ると車体の中央部にラッピング広告が施されています。これまで神戸電鉄の車輌にはこうした広告が入っていなかったと思うのですが、ついにここもそういう電車が登場するようになったのか、とちょっとした驚きでした。
2008/11/02
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久しぶりに神戸電鉄を撮影してきました。結婚して親元を離れるまで住んでいた町は、神戸電鉄の沿線にあります。もともと神戸市のベッドタウンとして開発されたのですが、今ではたくさんの人が生活しています。最寄り駅と隣駅との間には多くの木々が繁る山があるのですが、町が開発されてから数十年が経つにもかかわらず、手つかずのまま残されていますので、住宅地のそばを走っているとは思えない状況です。本日の「思い出の1枚」である神戸電鉄の3000系は、私が高校生のころには新型車として走っていたように記憶しています。当時は主に急行などで使用されていたのですが(神戸電鉄は今でもそうですが、列車種別は急行、準急、普通となっており、特急はありません)、今や少し色褪せ、普通電車として運用される身となっています。当時、私は電車通学をしていたのですが、冬の朝、息せき切って駅のホームに駆け込んだのは良いものの、受験勉強の寝不足もあって、走り出した電車の中で気分が悪くなり、もう少しで倒れそうになるのを、吊り革を握って必死に耐えたことがあります。急坂を上っていく電車のモーターのうなり、モワッとした人いきれ、噴き出す脂汗……。今となれば懐かしい思い出です。
2008/11/01
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