Et chaque dimanche, en*¹ voyant*²
entrer les grands navires*³ qui
revenaient*⁴ de pays inconnus*⁵ et
lointains,*⁶ mon père prononçait*⁷
invariablement*⁸ les mêmes paroles*⁹ :
——Hein ! *¹º si Jules*¹¹ était là
dedans,*¹² quelle surprise ?
本文1行目: en voyant entrer les grands navires
大きな船が入って来るのを見ると
voir (見る) は知覚動詞なので、知覚動詞の
構文を作ります.
本文では voir の主語は「お父さん」なので
ジェロンディフを平文に書き換えて、さらに
現在形で説明してみます.
Mon père voit entrer les grands navires.
父は大きな船が入港してくるのを見る.
英語と語順が違うので面食らった方もいらっしゃる
ことでしょう.
My father sees big ships come in. S + V + O + 不定詞
O ∔ 不定詞
の部分では目的語のOが不定詞の意味上の主語Sとなる.
しかしフランス語では、不定詞が自動詞のときには、
Mon père voit entrer les grands navires.
S + V + 不定詞 + O
となって、不定詞の意味上の主語が不定詞の後ろに
回っています.
Je vois courir un chien. /
私は犬が走っているのが見えます.
J'entends siffler le train, /
私は汽車が汽笛を鳴らしているのが聞こえます.
では英語のような語順にすれば、だめなのでしょうか?
Je vois un chien courir. は非文でしょうか?
いいえ、確かに文としては正しいものです.
ただ、不定詞に副詞がついて
いないときには、不定詞の主語は後に置く方が
落ち着きがよい、とのことです.
不定詞が他動詞のときは英語と同じ語順です.
Je vois mon frère danser une valse. /
兄(弟)がワルツを踊っているのが見えます.
J'entends Marie chanter une chanson.
私はマリーが歌を歌っているのが聞こえます.
ここで英語と違う面白い点がフランス語にはあります.
実はこういう場合フランス語では、
知覚動詞の主語になっている名詞を
à またはpar をそえて置くことができます.
J'entends chanter une chanson à (par) Marie.
私はマリーが歌を歌っているのが聞こえます.