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再び楽天をしばらく回ってみた。自作の「詩」を書いている人がとても多いのにまた驚いてしまった(驚いてばかりだ)。内面を吐露するのに、心に浮かんだ言葉を羅列する。そうした表現ツールとして「詩」というのは便利なのだろう。お仕事モードの目で読んでみても、かなり美しい、レベルの高い詩を綴ってらっしゃる方もいらっしゃった。(もちろん、「そうでない方」のほうが多いわけだけども)現実問題として、日本文学界における「詩」というカテゴリーは、壊滅状態にある。これは純文学の分野でもよく言われていることなのだけれども、文章を綴るというのは基本的に「自分(人間)の内面を晒す行為」である。ギスギスざらざらした「内面」を削り取って、その切れ端を「さあどうだ」と読者に晒す。まあいささか抽象的だが、そういう行為だと思ってもらって構わない。そうした行為のなかで、「詩」や「純文学」というのは、最も「生のかたちで」その切れ端を見せる行為なのだ。しかるに文学の世界では、「もう読者に晒す、目新しい切れ端はなくなってしまったのではないか」と言われて久しい。「人間の内面」はさまざまな著者に削り取られ、ツルツルピカピカの球体になってしまったというわけだ。上記の比喩は学生時代に近代文学の先生に教わったことなのだけれども、それが現実世界の「表現」や、文学学会の現状に即しているのかどうか、私は知らない。でもまあ気に入っていて、これまで何人かに教えたりメールで書いたりしてきた。なんで気に入っているかというと、「何かものを書く」という行為が、人間の心のギスギスしたところを切り取る行為なのであれば、それは切り取られたぶんだけ「書いた人の心」が丸くなる、ということだからですな。私はプライベートでも読書好きだし、なにより自分の食いぶちがちょっとだけだけど絡んでいるので、文学には頑張ってもらいたい。けれどもどこかで「文学界の未来? そんなもんなんとかなるさ」とも思っている。実際私が心配したところでどうということはなかろう。それよりも私は、宮沢賢治も中原中也も知らない、読んだこともないような人たちが、自作の詩をHPに書き上げ、それを公開することによって、書いた人のギスギスざらざらした心が少しでも丸くなることのほうに、よっぽど「詩の未来」を見た。それがただ「寂しいから、誰かに構って欲しいから」という願いのみで綴られたものでもまったく構わない。むしろウェルカム。詩を書き、それを不特定多数に見せることでちょっぴり心のギザギザが取れて丸くなる。それこそが「詩の本義」になる可能性を強く秘めている。冷静に考えて、この先ネットからだろうが文芸誌からだろうが、「偉大な詩人」が日本文学界に鮮烈にデビューすることは考えづらい。商業出版の世界では、「詩集」そのものが存続の危機に立たされてもいる。でもまあいいぢゃないか。ざらざらした「内面」の切れっ端を見せることで、誰かの心がわずかでも丸くなるんであれば。ねえ。もちろん、私の探し物はまだ見つからないわけだけども。(7/31 4:25に少々加筆)
2004/07/31
いきなりカウンターが回りだして、ちょっとビックリしている。新しくページを立ち上げた人たちを集中してチェックしている方がいるのだろうか。カウンターを見てみると、同じく楽天でHPを作ってらっしゃる方が大多数であった。まずはご訪問感謝である。楽天のHPがいくつくらいあるのか私は知らないが(数万と思われる)、いま、日本中でことほど多くの方々が「情報を発信したい」と志し、事実発信しているという現実はかなりの驚異と思える。みんな何かを語りたい。みんな何かと繋がっていたい。そういうことか。もちろん私も例外ではない。ほんの15~16年前、誰がこのような時代の到来を予想しただろうか。情報の発信形態は大きく変容した。しかし、それにあわせて受信形態がそれほど変化したとは思えない。多くの方々が(日本人の何%くらいだろうか)自身のHPを持ち、思い思いの感想を書き込み、世に問うている。しかし変わらず、そのネタモトはTVであったり新聞であったり雑誌であったりする。すべての「商品」は需要と供給のバランスによって「価値」が決まるわけだが、「情報」という商品だけは、その例から漏れるようだ。それとも「重要な情報」の需給状況だけは、変わっていないということなのかな?とりあえず、探し物はまだ見つかっていない。
2004/07/30
むちゃくちゃ見切り発車ではあるのですが、日記なぞを書いてみようかと。特に世間に対して物申すことがあるわけではありません。ガマンできないほどムカついていることもなければ、身悶えするほど伝えたいことがあるわけでもなく。ただ探し物が見つかるかなあ、と。
2004/07/29
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