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2023.04.12
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カテゴリ: 読書
ごぶさたです。

最近は

Kevin's English Room / 掛山ケビ志郎

に身も心も沼っちゃっててすっかり英語モードでございます(;^_^A



↑こんなテキストまで買ってしまう始末(笑)
めあては巻末に載っているKERの鼎談ですけどね(笑)

というわけで、英語に走る前に中国語もどうにかしないと!と思いとどまり、
数年前に北京から買ってきた↓を読んでみました。



平積みになっていて、「学習者としてはこういうのも一通り読んでおかないと。」
と思って買いました。

しかし、この巴金の《家》、教科書に載るくらいの有名作品みたいなので、
買ってはみたものの「なんか堅苦しそう(-"-)」と思って数年間ほったらかしていたんです。

で、今般、イヤイヤながら読んでみたら

​めっちゃ読み易い!​

とびっくりしました。​ ​​ ​​ ​​
文章が「王道の中国語」というかなんというか、お手本通りな感じでかなり読み易く、
サクサク読めました。私がそう感じただけかもしれませんけど。

また、このお話は1900年代初頭の中国の高家という富豪家族が中心となって繰り広げ
られるのですが、登場人物がその立場ならではのあるあるな悩みや考えを持っていて
その行動にも意外性がないのでその点もある意味読み易いです。

例えば、

高家の親戚の娘の琴は男性と同じ学校に行きもっと勉強したいと思っているが、
「女に学問なんて必要ない。」という考えの母親に反対されて悩んでいる。

高家に売られて召使として働いている鸣凤は、自分の将来はせいぜい主人の一声で
どこかの家の妾にでも行かされるくらいだろうなぁ。と考えて毎夜眠れずにいる。

高家の本家の長男、觉新は相思相愛の幼馴染の女性、梅がいたのに祖父が決めた女性と
お見合い結婚をすることを粛々と受け、さらに20歳そこそこで父親が亡くなったため、
やりたかった勉強も諦めて高家の家長として、弟二人、妹二人の親代わりを務めている。

…とか、まあこんな感じ。

男尊女卑、身分の上下、家族の中でも長男とその他の兄弟の線引きがはっきりしている
ので、読んでいて登場人物の心情などが分かり易いです。

とりあえず、これは高家という富豪の大家族が時代の流れに従って形を変えていく物語。
富豪の大家族っていうと《红楼梦》とか、日本の作品だと「楡家の人びと」とかを読んだ
ことがありますが、やはり富豪の家だと色々な描写が描き易いんだと思います。

この《家》だと、親戚全員が住む広大な邸宅、豪華なお正月の食事風景、高家三兄弟の
祖父の66歳の誕生日の盛大なお祝い風景などの描写が細かく描かれてあって想像力を
掻き立てました。

高家三兄弟の末っ子の
觉慧は新しい考えを持つ若者として、今まで誰も逆らったことのない
高家の最高権力者の祖父にも反抗するようになりますが、そこから、時代の流れも
相まって「古き良き高家」
が徐々に変化していくんですね。

長男の
觉新はどんなに理不尽なことでも「自分が我慢して済むなら」と無抵抗で受け入れて
いましたが、祖父に反抗して自分の意見を押し通す末っ子の 觉慧に刺激されて、ラストは
ちょっとだけ新しい自分になっちゃいますよ。

「無抵抗で自分の意見が全くない」
觉新に「なんなの?この人。」と半ばあきれながら
読んでいましたが最後ちょっとだけ生まれ変わってくれたので嬉しかったです。

というわけで、書きすぎるとネタバレになってしまうのでこれくらいにしておきますが、
この《家》、原書でもかなり読み易いです。中国語の原書に挑戦してみたいなぁ。と思って
いる人、ぜひどうぞ。お手本のような文章だと私は思います。

これ、あと2冊続編があるらしいんですけど、それはもう読まなくていいかなと思っています(笑)。





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Last updated  2023.04.13 06:10:51
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