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2009.08.22
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カテゴリ: その他の読書録

 書かれたのは1990年代の終わり頃で、著者のロバート・キヨサキの原稿を公認会計士のシャロン・レクターが整理したもの。
 今とは社会状況が違うのだろうが、アメリカ人の中流以下の家庭では、みんなそんなに支払いや税金のためにあくせく働いているのだろうか。そんなに生活が苦しかったのだろうか。
 それなりに満足して暮らしている人が多いのではないかと思うのだが、どうなのだろう。
 著者の、できるだけ税金を払わずに済まそうという考え方にも疑問を感じる。

 日本とアメリカでは労働組合のあり方も違うのだろうが、次の部分はよくわからない。
「新しい知識や技術を学ぶのはいやだ、自分の好きな分野の専門をどうしてもきわめたい」という人は、自分の勤めている会社に組合があるかたしかめる必要がある。労働組合は専門的な技術を持つ従業員を保護するためのものだ。(p194)

 なるほど、労働組合とはそういうものか、とは思うのだが、「専門の分野」をきわめるためには、当然、その文化に関する新しい知識や技術を学ばなくてはならないはずだ。「新しい知識」というのは「専門外の知識」ということなのだろうか。

 この本が話題になったのは覚えているが、手に取る気はしなかった。
 投資家として成功し、金持ちになった著者が、自分がなぜ金持ちになれたか、子供の頃の体験から説き始め、金持ちになるにはどうすることが必要なのかを語っている。

 読めばわかるが、誰でも金持ちになれるわけではない。
自分で自分をしっかりコントロールできない人は金持ちになるのはあきらめた方がいい。(p245)

と、はっきり書いてある。

 金持ちになる方法を知りたい人向けの本だからなのか、翻訳はあまり親切ではない。
 訳注がない。
民話『ウサギどんキツネどん』(p80)

というのが出てくるのだが、どういう話なのかわからない。
一九九〇年代のはじめフェニックスの経済状況はひどかった。(p161)

とあっても、「フェニックス」が何なのかわからない。読み進んでやっと地名だとわかった。
「空が落ちてくる。空が落ちてくる」と叫びながら裏庭をかけ回り、世界の終わりが近づいていると大騒ぎをした「チキン・リトル」の話は多くの人が知っている。(p213)

というのもどんな話かわからない。「杞憂」のような話なのだろう。

 著者の姓で察しがつくが、日系人である。四世だそうだ。
 日本文化のことが少し出てくる。
 私が幼かった頃、父は私たち子供に、昔、日本人が信じていたという「三つの力」の話をしてくれた。それは「刀と玉と鏡の力だ」。(p105)

 三種の神器のことだ。
 著者の聞いた話によると、「刀は武器の力を象徴している」「玉はお金の力を象徴している」「鏡は己を知ることの力を象徴している」のだそうだ。


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Last updated  2009.08.22 21:33:38
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