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とうとう8月も終わりです。中国、韓国とあまりしっくりいっていない日本ですが、三国志ファンは多いですよね。酒見賢一さん版三国志、第二弾です。【送料無料】泣き虫弱虫諸葛孔明(第2部) [ 酒見賢一 ]楽天ブックス酒見版『三国志』第二弾。本書に書かれているのは、年号で言えば、二○七年〜二○八年の出来事である。実はこの期間、二年という短いスパンであるが、孔明の『出廬』『博望坡の戦い』『長板坡の戦い』など、蜀ファンが泣いて喜ぶ名場面がズラリと揃っている。そしてまた、書生あがりの頼りな気な孔明が、関羽・張飛・趙雲の武勇と劉備の人柄で保っていた集団に、知略という異質の存在を持ち込み、戦績により地歩を固めてゆく過程が描かれる。孔明ファンが、来る赤壁の大舞台に向けて次々と打たれる布石-彼の活躍-を見んと、目を輝かせて見守る様が、目に浮かぶようだ。 ところがそんな読者の瞳は、輝くどころか一挙に大きくなったまんま、戻らないかもしれない。まあ、第一作を読了した方達は、「軍師としての階段を駆け上っていく孔明」などという、従来のイメージを踏襲するなどとは、もう期待していないだろうが、そうでない方にはあらかじめご警告申し上げる。 ここにいるのは「弱者を守るためにいつも割を食う義の劉備軍団」ではなく、「いきあたりばったりにやった事が、結果として後世に高評価を受けてしまったヘンな集団」である。孔明はやたら火をつけたがるし、張飛は「気は優しくて力持ち」という可愛いレベルではなく、自らの中の暴力を抑えられないコワイ人だし、劉備も調子いいだけの無策者。新野からの脱出行で、劉備が民衆に呼びかける場面は、伝説のTV番組『アメリカ縦断ウルトラクイズ』そのものだ(p261)。「民衆心理は今も昔も変わらないという事か」と変な所で納得。庶民や他国のエライ人(曹操も含め)が、こんなヘンな集団のとばっちりを受けて右往左往する…という、「歴史ってこんなものでいいのか?」と言いたげな事象ばかりが展開される。しかし、これだけ活躍が「描かれず」英雄が「パッとしない」にも関わらず、面白い三国志というのも稀有であろう。だが今まで氏が好んで主人公としてきたのは、見た目パッとしないキャラ、脇キャラが多い。『後宮小説』の田舎娘・銀河、『墨攻』のむさいなりで現れた軍師・革離、『陋巷に在り』の顔回…。普通の人達が、自分達がごく普通だと思われる事をして、歴史が動いていく(一部虚構もあるが)。その基本パターンが変わらないから、酒見ファンはどんな変化球が飛んでこようと、安心して見ていられるのかもしれない(本当か?)。直球好みの読者には、相当癖が強い作品だが、思いきりバカバカしく笑いたくなった時には、是非この本を手に取ってみる事をお勧めする。 だが間違っても、『三国志』の再検証には使用されませんように。
August 31, 2012
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本当に暑い日が続きますね。ところでもうすぐ9月1日。災害というと地震ばかりを想像しがちですが、こういう災害もあります。目に見えないだけに怖いですね。感染列島 スタンダード エディション 【DVD】HMV ローソンホットステーション R感染列島出演カンニング 竹山 妻夫木 聡 藤 竜也 三浦 浩一 宮川 一朗太 嶋田 久作 檀 れい 池脇 千鶴 国仲 涼子 佐藤 浩市救命救急医の松岡剛のもとに1人の急患が運び込まれた。患者は、高熱、けいれん、吐血、全身感染を併発する多臓器不全を起こしており、これは人類が初めて遭遇する感染症状であった。戦場と化した病院にWHOからメディカル・オフィサーの小林栄子が派遣され、わずか半年で感染者が数千万にものぼる恐るべき事態を予測する。かつての恋人栄子と再会した松岡、最初に発症した病院内の栄子とスタッフ達の衝突→和解、半人前の研修医たちの決断、トリア―ジの順番を巡る看護師と医師の葛藤、看護師の母親と彼女を支える夫と幼い娘、疾病の原因を探ろうとす検体を探す医師。病院関係でもこれだけ描かれているプロットがあるのに、更に、国家機関の動き、最初に発症した患者真鍋麻美とその父親のエピソード、鳥インフルを疑われて自殺した父と友人達と疎遠になったその娘、感染源を探る旅などが登場する。パニック映画だから、さまざまな立場から見たその時の日本を描くという視点自体は間違っていないと思う。しかし、そのせいでいろいろなエピソードを並行して書かざるを得なくなり、それぞれの話が登場する度にぶつっ、ぶつっと画面が切れて落ち着かない。本当は全てのエピソードがスムーズに繋がっている印象を与えて大団円を味わえれば良かった。もう少し人物を刈り込めばすっきりしたのではないか。友情出演で佐藤浩市さんが出演し、まだ見ぬ病気に恐れを抱く松岡を指導して間もなく自らも病に倒れてしまう救急ドクターを演じている。最初に担ぎ込まれてきた患者の妻は池脇千鶴が演じており『ジョゼと虎と魚たち』以来の妻夫木さんとの共演で懐かしい。2009年4月から全日本空輸及び日本航空の一部の国際線で機内上映されていたが、2009年新型インフルエンザでの状況と映画の内容が似ていることから、全日本空輸では5月いっぱいで機内上映中止された。
August 30, 2012
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ひところ液晶テレビで一世を風靡したシャープの苦境が報じられていますね。シャープのような大企業ならずとも中小企業とも苦しい戦いが続きます。リストラに苦しむ人も多いことでしょう。卒業したにも関わらず正社員として雇用がかなわないという報道もありました。今回は、直木賞を受賞した池井戸潤さんの作品を紹介します。企業としての戦いと野球チームの戦いがシンクロします。【送料無料】ルーズヴェルト・ゲーム [ 池井戸潤 ]楽天ブックスルーズヴェルト・ゲーム池井戸潤「一点ずつ取り合うシーソーゲームもいいが、私としては点差を追いつき逆転するところに醍醐味を感じるんだ。一点ずつそれぞれが加点して四点になったのではなく、最初に四点取られて追いついたから、この試合は余計におもしろい。絶望と歓喜は紙一重さ。まるで、なにかと同じだな。(p260)」 営業力と資本力には難があるが、イメージセンサーにおける技術力では群を抜いている青木製作所では、ライバル社からのコスト攻勢にあい、仕入先からは受注と仕入コスト削減、銀行からは融資と引き換えの更なるリストラを命じられている。一方野球部では、社長と衝突した監督がエ―ス投手と4番打者を引き抜いてライバル企業に移籍してしまう。野球でいえば、九回二死、残塁なしといったポジションにいた青木製作所に、新監督が赴任してくるところから、この物語は始まる。 高校野球の経験はあるが、社会人チームを率いたことのない監督が、今までにない選手起用を行いベテランの反発を招くが、統計学の分析手法を用いて理路整然とした説明を行う。映画『マネーボール』でブラッド・ピットが演じた実在のGMを彷彿とさせるキャラクターだ。彼のもとで選手たちが再び勝利を目指して戦う。これが、一つのメインプロット。 一方企業としての青木製作所も、リストラを迫る銀行、コスト削減を迫る客先、技術を狙うライバル企業、そして外患を取り除くための施策を実施するための従業員、それぞれと戦っている。これが、もう一つのメイン・プロット。そして先に挙げたプロットの主役・野球部が、コスト削減のアオリを受けて存続の危機に立たされる。こうして二つのプロットが繋がり、その後も両者は密接な関係を保ちながら、それぞれの戦いに挑んでいく。 冒頭に掲げた言葉は、時のアメリカ大統領フランクリン・ルーズヴェルトが好きな試合として「八対七の試合が好きだ」と言ったことに関連している。青島製作所の創業者であり、現会長の青島もまたルーズヴェルトと同じ想いで企業を育て、野球部を見守ってきたことが、この一言で現社長の細川に伝わる。物語の分岐点となる重要なシーンであり、正義の弱者が悪の強者を駆逐する逆転劇が何よりも好きな読者の心をわしづかみにする。 うずもれていたスーパールーキーや、自分の勘を信じて商売をする青島製作所の大株主など脇役陣からも目が離せない。
August 29, 2012
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この間見に行った映画の原作本を図書館で予約したらすぐきたので読みました。やはり映画はコン・ユが主演しているので原作とは結構変えていましたが、映画のワンシーン、ワンシーンがもう一度よみがえるようできつかったです。トガニ 幼き瞳の告発コン・ジヨン翻訳蓮池 薫霧の中から現れたような霧津市(ムジン)に赴任したカン・インホ。妻の尽力で聴覚障害者学校の教師の職を得た彼は、学校で生徒たちの怯えた目や叫び声に、不審を抱く。人権運動センター常勤幹事のユジンからその理由を聞いたインホは息をのむ。校長や行政局長、教師らによる児童虐待が常態的に行われていたというのだ。大学の先輩でもあるユジンと共に加害者の告発を目指すインホだが、様々な壁が立ちはだかる。 映画を観賞してから本書を手に取った。映画では、韓流スター、コン・ユが主演するため、教師カン・インホ(字幕ではイノ)がヒロイックに描かれている。しかし原作となった小説では、むしろユジンの方が孤高のヒロインとして突出している。また、子供の母親として、被害者の児童や保護者への彼女の共感、加害者への憤りがより強く描かれる。 「母さんはひとつだけ約束できる。パダとハヌルが大人になったとき今よりいい国になっているようにするってこと、女のあなたたちがもっと明るく街を歩ける国にするってこと、それだけは約束する。それがたとえ小さくて、ほとんど感じとれないほどだとしても、人間が人間らしく生きられる社会を作るために母さんは必死で頑張るわ(p123)」 また、映画では描かれなかったユジンの背景として、彼女の父もまた正義のために立ちあがり挫折した経験があった事が明かされる。「どうして正しい考え方を持った人が殴られ、拷問され、罰を受け、悲惨に死んでいかなきゃならないのか、この世は地獄なのかって。そしてこの問いにいったいだれが答えてくれるのだろうかとも思ったわ。(p216)」この無念が、児童たちの事件によって再び炎のように燃え上がる。映画と異なり彼女に「見ないふりをしろ」とアドバイスするチャン警視の意見も、放水も、彼女を止める事は出来ない。事実を元にしたフィクションとはいえ、まっとうなユジンの台詞にはいちいち頷かされる。 一方、インホの妻は映画と違って生きており、娘も障害を抱えていない。ユジンは政治家の夫と離婚し、障害を抱える娘と生きるシングルマザー。インホよりも、ユジンの抱えているものが重いのだ。その差がラストの決断に繋がっていく。割り切れない感じを抱いた読者もいるだろうが、なにぶんこの小説刊行時には係争中であったために、いくらフィクションであったとしても、夢のようなハッピーエンドは書きにくかったのだろう。また、そのようなラストは本作にはふさわしくない。現実の決着は、あくまでも現実でつけるべきだ。【送料無料選択可!】トガニ 幼き瞳の告発 (単行本・ムック) / 孔枝泳/著 蓮池薫/訳CD&DVD NEOWING
August 28, 2012
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うわ、今日も暑そう~。ところで今回紹介する映画は図書館にあったのですが、いいのかなぁこんなの置いといて。B級テイスト満載ですよ。守護天使出演カンニング竹山 大杉漣 佐野史郎 池内博之 佐々木蔵之介 柄本 祐 吉田 鋼太郎相撲部の部長から押し付けられた鬼嫁に、毎日やっとのことでもらっている一日の小遣い500円。通勤途中の駅でお金を落としたサラリーマンの須賀は、拾ってくれた優しい女子高生の涼子に一目ぼれし、勝手に彼女を守ることを決意。しかし、勤務先のNPO支援塾で担当する引きこもりの大和が見つけたブログには、彼女が書いたらしいみだらな日々が綴られていた。手紙を渡そうとするが不審者と間違えられて学校の先生からも追い返される。そんな時、2ちゃんで彼女を拉致する計画がアップされていて…。仕事もいまいち、鬼嫁からは邪険に扱われ、悪友の村岡からは学生時代からいいように使われている。いいところなしのサラリーマンがとびっきりの美少女に初恋をする。“美女と野獣”というにはいささか野獣度も足りないサラリーマンが、思いこんだら一直線に彼女を守ろうと奮闘する。途中までは村岡や大和が心配するように「取り越し苦労ではないか?」と思わせ、不審がられる須賀の本心とそんな彼がどう見られているかという現実とのギャップが笑わせる。ところが怪しげなバンが登場したり、ネットの書き込みがどんどん危ない方向に進む辺りから、本当に女子高生を狙った犯罪が進行しつつあるのだと判明。俄然物語は危ない雰囲気を漂わせる。匿名だからこそ恐ろしいネット攻撃やブログ炎上、見も知らぬ者が犯罪に手を染める危険性にも触れており、基本はコメディでありながらもネット社会への警鐘というメッセージも感じられる。第2回日本ラブストーリー大賞受賞作品。お笑い芸人・カンニングの竹山隆範が映画初主演を果たし、純粋で人のいいサラリーマンを好演。というより、「芸人だからここまでやらされるんだろうか?」という程悲惨なシーンを演じさせられている。あの歯は本物なのだろうか?佐々木蔵之介や寺島しのぶ、大杉漣、佐野史郎など強力な共演陣が、ひと癖もふた癖もある登場人物を演じていて、本当に楽しそう。監督は『キサラギ』で数々の映画賞を受賞した佐藤祐市。【送料無料】守護天使 [ カンニング竹山 ]楽天ブックス
August 27, 2012
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昔はアメリカ映画と言えばダイナミックで明るくて希望に満ちた作品が多かったものです。でも、昨今の不況を受けて、現実と向き合う作品も増えました。今回紹介する作品もその一つです。フローズン・リバーFROZEN RIVER出演メリッサ・レオ監督&脚本コート二ー・ハント夫に新居購入費用を持ち逃げされたレイは、トレーラーを持っていかれてしまう。TJとまだ幼いリチャードを抱えてレイは百円ショップで働くが、長い間働いても正社員になれない。そんなレイが、夫を探しに出かけたビンゴ会場で車を盗まれる。盗んだのはモホーク族のライラ。車を取り返そうと追いかけたレイを、悪びれることなくライラはあるビジネスに誘いこむ。冬は凍るセント・ローレンス河を渡って移民をカナダ側で車のトランクに積み、再び河を越えてアメリカ側に不法入国させる闇の仕事だ。息子達のためにトレーラーを手に入れたいレイはライラと手を組み国境越えを何度も成功させるが……。鬱屈を抱える女性二人が協力しあう作品といえば、リドリー・スコット『テルマ&ルイーズ』がまず浮かぶが、本作には、自由を求めてダイブする二人のような突き抜ける勢いがない。クリスマス前の季節ということもあるが、目の前にあるのは寒々とした光景だけだ。心の中も風景同様冷え冷えとしており、二人のヒロインの瞳はいつも暗い。一昔のアメリカのような“努力する者は報われる”という未来への希望もなく、その日その日をどうやって暮らしていけばいいのだろう、という答えのない堂々巡りの日々だ。二人共に金を稼ぐのは自分のためでなく子供のためだ。一人は夫の母親に子供を取り上げられて、拒否されながらも稼いだ金をこっそり届ける。もう一人は一緒に暮らしているが、食事はポップコーンで末息子が楽しみにしているTVすらレンタル料金が払えず取り上げられる寸前。家族団欒など望むべくもない。銃を撃って父親を追いだしたレイを恨んでいる長男とレイとの仲もしっくりこない。幼い次男と違って家の苦境を知っている長男は、母に隠れて悪事で金を稼ぐ。父の血を引いているからこそ、彼に同情的なのかもしれない。お互いに自分の家族の幸せだけを考えていたレイとライラが、見知らぬ女性の赤ん坊のために骨を折る辺りから、二人の関係が変わり始める。ビジネスライクと割り切って来た仕事で、初めて料金外のことをしたのだ。人間として、同じ子を持つ母親として当然のことを。一度他者を思う経験をした二人は、ある局面において相手のために犠牲を払う。もちろん、それをやったからといって二人の仕事が正当化されるわけではない。彼女達が貰っているのは、金を払って別天地で再び安い仕事で働かされる不法入国者達の差し出す金だ。彼女達への同情も済まないという思いも一切吐露されない彼女達は善人ではない。それでも、警察に咎められたTJがまっとうに自分の作品を売って金を儲けようとしたり、ライラが本当に母親として育児に関わるラストシーンで、変化の兆しが感じられてほっとする。残された彼等も、離れているレイも、危なっかしいながらも、今度は家族と共に暮らせる人生を選ぶだろう。彼女達の凍れる河は、緩み始めたのだ。違法な密輸ビジネスにかかわる女性たちの実話をベースにした作品。監督のコートニー・ハントは本作で長編監督デビューを果たした。主演は本作でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたメリッサ・レオ。タランティーノ監督が激賞。サンダンス映画祭審査員大賞(グランプリ)ドラマ部門受賞。第81回アカデミー賞脚本賞ノミネート。【送料無料】フローズン・リバー [ メリッサ・レオ ]楽天ブックス
August 26, 2012
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本当に毎日暑い日が続きますね。休みになるとほっとします。今はそうめんや冷やし中華が主流ですが、皆さんはどんなものを食べて夏を乗り切っていますか?今回は美味しいパイが登場する映画を紹介します。マイ・ブルーベリー・ナイツ My Blueberry Nights出演ジュード・ロウ デビッド・ストラザーン ナタリー・ポートマン レイチェル・ワイズ ノラ・ジョーンズ脚本&監督ウォン・カーウァイ失恋したエリザベスは、カフェのバーテンダー、ジェレミーに慰められるが、男を忘れるための旅に出る。別れた妻を忘れられないアルコール依存症の警官アーニー。彼の愛が重過ぎる元妻スー・リン。父親との確執に悩むギャンブラーレスリー。NYで彼女の帰りを待ち続けるジェレミーに手紙を送りながら、エリザベスは自分にとって大切なものを見つけ出す。傷心のエリザベスが「どうしてこのブルーベリーパイが売れ残ったのか?」とジェレミーに聞く。すると「理由なんてない、ただ売れ残っただけ。」と答える。これって、ブルーベリーパイに限った事じゃない。恋愛もそう。人を好きになるきっかけは、あるかもしれない。例えば、その人の仕草や言葉や、ちょっとした出来事なんか。でも、好きになってしまったら、いちいち理由なんか考えない。ただ、好き。それだけ。ツラいのは、嫌いになる時も、嫌われる時も、同じだって事。「どうしてあたしを嫌うの?好きになってくれないの?」フラれる側は、納得できる理由が聞きたいものだけど、本当は理由なんてない。ただ、嫌い。それだけ。恋愛中の人、恋愛を終えた人にはわかるんじゃないかな。ウォン・カーウァイ監督が本拠地・香港を離れ、米国を舞台に英語の映画に挑戦。どちらかというと、雰囲気や映像で主人公の心情を語る感じが強かったカーウァイ作品だが、今回は結構モノローグや会話があるので、比較的登場人物の背景や心情が分かり易かった。マイ・ブルーベリー・ナイツ(Blu-ray Disc)/ノラ・ジョーンズ【SBZcou1208】オンライン書店boox
August 25, 2012
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みなさん、こんばんは。平和の祭典オリンピックが開かれたばかりというのに、シリアでは未だ激しい戦闘が続いています。日本のジャーナリストも戦闘に巻き込まれて死亡するという痛ましい事件が起こりました。今回は、以前このように激しい戦闘が行われたアフガニスタンの映画を紹介します。アフガン零年 Osama脚本&監督セディク・バルマクカンヌ国際映画祭カメラドール第61回ゴールデングロ-ブ外国語映画賞 長年の戦争の末、タリバンが政権の座についたアフガニスタン。12歳の少女マリナの家では、生計を支える父と兄を失い、祖母と母親の女性三人だけになった。看護士の母親は病院閉鎖に伴い失業。退院した患者の家に行けば金は得られる。しかしイスラムの教えを厳格に守ろうとするタリバン政権下では、女性は身内の男性の同伴なしには外出が許されなかった。母親はマリナを男の子に変装させて働かせることを決意。怯える彼女をなだめると、そのおさげ髪をバッサリと切り少年の姿にして、亡き父の戦友だったミルク屋に働きに出すが…。 『君さえいれば 金枝玉葉』『ビクター/ビクトリア』など、男装を扱った映画はいくつかあり、ヒロイン達は生活のために男装をする。だが彼女達の「生活」とアフガンで生きるマリナのそれとは、どれほどの違いがあるのだろうか。概ねコメディである前述の映画で、ヒロイン達の奮闘を見て散々笑った後、マリナの瞳と向かい合うと、思わずたじろいでしまう。深い悲しみを讃えた瞳の前には、希望のかけらすら見えない。旅重なる戦争で身内の男性を失い、明日の食事にも事欠く日常。少しでも外を見れば、乱暴に下げられてしまうブルカ。男達の都合で生じた不都合のツケを被った女性達が、仕方なくやっている事なのに。決まりだから、罪だからと罰を与えるタリバンの男達。彼等の思想は軍事教練を行う少年達にも浸透し、やがて戦士となった彼等は、少しの疑いもなく、今の大人達と同じ事をしたのだろう、タリバン政権が崩壊しなければ。何ら銃器や爆弾は登場しないが、沢山の少年達が変装したマリナを広場中追いかける場面は、ぞっとした。 タリバン政権崩壊後の、復興アフガニスタンで製作された映画第1作。日本のNHKが機材などのハード面を中心に全面サポート。セディク・バルマク監督が難民としてパキスタンに亡命中に読んだ「学校へ行く為に髪を切り、少年になったアフガンの少女」という新聞記事を元に脚本を開始。これが『アフガン零年』誕生の発端となる。主人公の少女を演じるのは、バルマク監督が3,400人の中から選んだというマリナ・ゴルバハーリ。内戦が最も激しかった時代に家と2人の姉を亡くしてカブールに移り住み、脚が不自由になった父親とまだ乳飲み子を抱える母親にかわって、5歳の頃から幼い弟とともに路上で物乞いをして生き延びてきた。監督は脚本通り、少女が希望の象徴である虹をくぐり、自由と希望に向かうラストシーンを撮影した。しかし編集中、戦時下を思い出すたび涙の止まらなくなるマリナの姿を繰り返し映像の中に見た監督は、悩んだ末に虹のシーンを全てカット。現行のラストになった。 冒頭にネルソン・マンデラの言葉が掲げられている。「忘れられずとも 許せはしよう」確かに、いつかは許す事は必要だろう、自分が楽になるためにも。だがその前に、彼等はまず、思いきり泣く権利を与えられるべきではないだろうか。 【中古】 アフガン零年 /マリナ・ゴルバハーリ 【中古】afb
August 24, 2012
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昨日は、平清盛第一部で、池禅尼の従兄で新興貴族の藤原家成を演じていた佐藤二朗さんと『江』で京極高次を演じていた斎藤工さんが共演したドラマ『チェイス』を見ました。他にもご覧になった方いらっしゃいますか?今回は斎藤工さんが主演した映画を紹介します。春琴抄出演斎藤工, 長澤奈央, 松田悟志, 沢木ルカ明治初期の大阪、薬種商の娘で音曲の師匠をしている目の不自由な春琴に、奉公人の佐助は献身的に仕えていた。ある日、春琴の美ぼうを目当てに弟子入りした利太郎が彼女を口説くが、春琴は袖にしたあげくけいこの仕置きでケガをさせてしまう。そして数日後、何者かが春琴の顔に熱湯を浴びせ、大きなやけどを負わせる。あの百恵&友和コンビが共演して32年後に、フレッシュなコンビで演じられた谷崎潤一郎作品の映画化。観客は、始まってから延々と佐助と春琴の日常“静”を見せられる。本家の姉夫婦が訪ねてあることを告げても、利太郎がちょっかいを出しに来ても、少しも二人の世界は揺るがない。また、彼等の傍観者で観客と同じ視点を持つ奉公人はまだ幼く、彼等の世界に入ってゆくような存在ではない。ようやく終盤近くなってある事件が起こり、その事に対して佐助が取った行動までのシークエンスが“動”だ。いくら琴の才能があるからといっても、佐助に対して労わりもねぎらいも口にせず、一方的に暴言を吐いたり物を投げつける行動は、傲慢である。よく我慢している、いや、どうして我慢できるのだろうかと不思議だ。ましてや彼等には(彼等は否定しているが)男女関係もあったというのに、頑ななまでに主人と雇い人の関係を崩さない。何の抑制もしない春琴に対して、ひたすら何を言われても「へえ」と奉公人としての態度を崩さない佐助に同情が集まるのは当然だろう。ましてや、斎藤工のような美形が演じているのだから。やっとラストのある行動で「痛くはなかったか?」と案じてもらって佐助は落涙するが、もっと他に言うことがあるだろうに、と現代感覚ならば思ってしまうのではないか。舞台挨拶と初日挨拶、予告編が収録されている。監督は利太郎の演出が楽しくてたまらなかったとか。「あの三人の中で利太郎だけがまともだったから」だそうだ。二人の世界に割って入ろうとするヒールだが、どれほど頑張っても彼等の感覚についていけない利太郎の方に監督までもが共感し、「あんな光景を見せられたら湯をかけたくなるだろう」とコメントしていた。それにしても子役沢木ルカのなんと達者なこと。大人と子供の狭間のような難しい年頃でありながら、時に理解者であるかのような眼差しで、二人の間の異常ともいえる関係をただじっと見つめて自分の仕事をする昔の奉公人をごく自然に演じていた。春琴抄 /斎藤工 長澤奈央 松田悟志 沢木ルカ【中古】【邦画】中古DVD
August 23, 2012
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映画館で見てきました。この映画館、座席が斜めになっていないので前に頭の大きい人が坐ろうものなら見られないという客泣かせのところもありますが、客席はびっしり埋まっていました。トガニ 幼き瞳の告発出演コン・ユ原作コン・ジヨンカン・イノは大学時代の恩師の紹介で、ソウルから郊外のムジンという町の聴覚障害者学校に美術教師として赴任する。着任早々彼は校長の弟の行政室長に、教職を得た見返りとして大金を要求される。最初から学内の重苦しい雰囲気を奇妙に感じていたイノは、ある晩、帰宅しようとして子どもの悲鳴を聞きつける。冒頭、線路を歩く危なっかしげな足取りの少年と、霧の中をムジンに車を進めるイノの映像が交互に現れる。そして少年が今にも電車に轢かれそうになった時、イノも鹿を轢いてしまう。映るのは、鹿の開いた瞳とつつぅーと流れてゆく血。いたいけな鹿と少年を重ね合わせているのは言うまでもない。霧はやがて晴れる。しかしもう一つの見えない霧が、イノの前に立ちはだかる。学校に入っても、先生や生徒の様子には不可解な点が多い。校舎で聞こえる少女の叫び声、「一年経っても慣れてもらえません」と穏やかに話していた先生が、職員室で執拗に少年を殴る時の変貌ぶり。観客と同じ立場で現象に接するイノが耳にするもの、目にするもの、それに対するイノの反応を通じて、観客は見えない霧の中に潜んでいたものの正体を知る。この件は幾分ホラー調、ミステリー風でもある。現実が明らかになっても、即解決ではなかった。慈善事業という上っ面に騙されている人々の誤解や、地元の名士である彼等と繋がりお互いに助け合っている慣れあいの状況が、事件の告発を阻んでゆく。セックスは愛を確かめ合う行為だというのが建前だが、本作に登場するセックスは強者が弱者を征服する手段でしかない。歪んだ実態をとことん見まい、聞くまいとする大人達の説得によって、イノの良心も揺れる。イノは架空の人物だが、彼を当たり前のヒーローにしなかった所が観客の共感を得やすい点であろう。外部の人間で比較的善悪をすっぱり分けやすい理事とは異なり、学校との利害関係もあるイノは大いに悩む。蘭を持って校長室の前に佇んだ時、部屋からミンスを連れて教師ボヒョンが現れる。この場面が分岐点として描かれる。前に進み校長に蘭を渡せば、自分の身分も守られ、安定した収入も得られる。しかし戻ってボヒョン先生を咎めれば、何もかも失ってしまう。この時カメラは、イノの表情を捉えない。少しずつ落ちてゆく蘭の土によって、イノの心が子供達を助ける方へ傾く様子を表している。ヒーローが立ちあがったといっても、何せ映画公開までは未だ係争中であったという実話をもとにしているのだから、安直な勧善懲悪に収まりようがない。きっと映画の後味は悪いだろうと思っていた。ところがこの映画の公開によって、トガニ法なるものが制定され、全てではないが罪に問われるべき者がようやく罰を受けたということがエンドクレジットの最後で示される。虚構が現実を変えた稀有な例であるが、これが最後出会って欲しくない。勿論、こんな事が起こらないのが一番であるが。【送料無料選択可!】トガニ 幼き瞳の告発 (単行本・ムック) / 孔枝泳/著 蓮池薫/訳CD&DVD NEOWING原作本も借りて読んでいます。【送料無料】トガニ 幼き瞳の告発<オリジナル・バージョン> [ コン・ユ ]楽天ブックス
August 22, 2012
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オリンピックのパレードのニュースを見ました。50万人とか。泉麻人さんは面白いことを言ってましたね。オリンピック大神宮とか。パワースポットを見に行くような感覚で彼等を見に行ったのだろうと。さて、こちらは神々の世界の映画です。ベオウルフ/呪われし勇者BEOWULF 出演アンソニー・ホプキンス クリスピン・グローバージョン・マルコビッチ ブレンダン・グリーソン アリソン・ローマン ロビン・ライト・ペン アンジェリーナ・ジョリー監督 ロバート・ゼメキス 音楽アラン・シルベストリデンマーク王フローズガールの戦勝祝いの大宴会。しかし王妃ウィールソーの表情は冴えない。祝いの騒ぎが最高潮に達したその時、怪物グレンデルが現れて血の惨劇が繰り広げられる。王は怪物を倒せる勇者を募り、べオウルフが仲間達を連れてグレンデルをおびき出す宴を催す。するとそこに現れたのは…。トールキンが愛した英国最古の英雄叙事詩を映画化。【水陸両性の怪物グレンデル母子を殺し、老いた王となった時に現れた火竜と戦って果てる】というメインプロットに、神話でも繰り返し登場する【子殺し】の要素をミックス。そして、グレンデルの母が象徴する【色欲】、王冠が象徴する【栄誉】、金の杯が象徴する【富】、これらを人間が欲する限り、何らかの業を抱え込まなければならない…という永遠の摂理を説いている、とても深い作品となった。…と、語っているテーマは練られていると感じたのだが、べオウルフが「怪物が素手で戦っているのだから、自分も武器を持たずに戦う!」といきなりヌードになって怪物を待ち受け、戦う場面が気になってしまって、「いやー、何でこんな設定にするのか?原作だからか?」と大いに悩んだ。潔いといえば潔いのだけれど、その理屈は何?と納得がいかなかった。画像処理がされているので、人間本体よりもゴージャスに作られている。ジョリーはよりグラマラスで、怪物であるにも関わらず王達が次々にその妖艶さにひきつけられるのも納得のナイスバディ。ベオウルフ/呪われし勇者 劇場版 [ レイ・ウィンストン ]楽天ブックス
August 21, 2012
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みなさん、こんにちは。今回はドイツ映画を紹介します。ドイツといえばやり玉に挙がるのが第二次大戦時代のナチスドイツがユダヤ人に加えた迫害の数々です。しかし本作は一風変わった二者の関係を描いています。これが実話だというのですから事実は小説よりも奇なりです。ヒトラーの贋札Die Fälscher監督ステファン・ルツォヴィツキーアカデミー外国語映画賞モンテカルロで、一流ホテルに泊まり、美女と一夜限りのベッドを共にする男、サリー。だが、ポケットに入りきらないくらいの札束を抱えていても、彼の瞳はここではないどこかを見つめていた。1936年のドイツ、ベルリン。パスポートや紙幣など、あらゆる偽造を行うプロの贋作師サリーは、犯罪捜査局の捜査官ヘルツォークに捕らえられ、マウトハウゼン強制収容所に送られる。そこは犯罪者の送られる刑務所ではなく、ユダヤ人を対象にした収容所だった。史上最大の贋札(がんさつ)事件と言われる、“ベルンハルト作戦”を題材にしており、実際に強制収容所で贋造に携わった印刷技師アドルフ・ブルガーの著書が原作。原作者ブルガーは、アウシュビッツで妻を亡くしたことからドイツSSには批判的。その態度は、SSから与えられた死んだ囚人の上着を拒否したところから最後まで一貫している。信念を持つ彼とは対照的なのが、主人公サリーだ。彼には信念などというものはない。生きていくことが大事で、SSにも平気でこびへつらうし、小便をかけられても殴りかかることはない。反体制のビラを配って捕まったブルガーと、犯罪者として捕まったサリーとの間には、当然意見の相違があり、何度もぶつかる。しかし彼らもナチスドイツに対して抱く気持ちは同じであり、共闘すべきところは共闘する。自分の命を守るぎりぎりのところで、自分自身をも守ろうとする男たちのせめぎ合い、友情が描かれる。人を平面的でなく多面的に描いており、リアリティがある。【送料無料】ヒトラーの贋札 [ カール・マルコヴィクス ]楽天ブックス
August 20, 2012
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『後宮小説』で第一回ファンタジーノベル大賞を受賞した酒見賢一さんは、中国を舞台に小説を書いている作家さんで私のお気に入りの一人です。そんな彼が遂に三国志に手をつけました。しかし当たり前に書いてくれるはずはないのですね。いやぁ、抱腹絶倒の作品に仕上がりました。やってくれますね。泣き虫弱虫諸葛孔明/酒見賢一今まで三国志をテーマにした小説がなかった訳ではない。定番の吉川英治をはじめとして、柴田錬三郎、陳舜臣、BL系、果てはコバルト文庫にまで、三国志は至る所に登場していた。いわば、既にさまざまな料理法が研究され尽くした食材のようだった。 それらの料理(作品)が、物足りなかったわけでは決してない。けれど、この人なら、更に食材から新しい味を引き出して、「おお、そうだったのか!」とこちらを瞠目させてくれるのではないかと考えていた。たまたま書店で見かけた別冊文芸春秋が、この物語の連載開始号。「これは運命だ!」とそれ以来、第一部の連載が終わるまで、欠かさず購入しては、真っ先にページを開き、予想を遥かに越えた内容に、爆笑するやら、呆れるやら。いやはや、ここまで壊してくれるとは。おまけに時々著者によるツッコミまで入る。そういえば80年代後半から90年代の漫画って、よく漫画家が自作の中で主人公と会話していた、ズバリ、そのノリである。一番笑ったのは三顧の礼のくだり、特に前半。前途に悩む劉備玄徳が、意を決して諸葛孔明を訪ねるシリアスな場面が、なぜか「会う人会う人カラオケ状態」に早変わり。 え、「三国志を冒涜してる」?いえいえ。もともと、人面瘡がしゃべったり、夢の中に神霊が現れたり、三国志演義はもともとが、なかなかツッコミがいがある話。 本場中国の人がどう思うか?いや、それは、立てる所のない線香を、五丈原諸葛亮廟の入り口で売っているおおらか(アバウトともいう)なお国柄だから、案外「これは凄い」と呵々大笑の顛末となるかもしれない。「神算鬼謀の大軍師か?自堕落、色欲三昧、ヤクザ以下の変奇郎か?」これはまた、随分なアオリ文句。「物語が完結するまで、死ねない。」と、まさに感無量(いや、別に、『最後の一葉』を必要とする病状ではない)。泣き虫弱虫諸葛孔明/酒見賢一オンライン書店boox
August 19, 2012
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お盆を過ぎたのにまだまだ暑い日が続きますね。皆さんお元気でしょうか。つい先日TVで見た映画を紹介します。さまよう刃原作東野圭吾出演寺尾 聡 伊東 四朗 竹之内 豊むごたらしい事件によって、大切な一人娘を亡くした長峰。ある日、娘を殺した人物の名前と居場所を偶然知った長峰は、犯人の少年の一人を殺害。後日、もう一人の犯人を追う長峰から、殺害の自供と現行の少年法への憤りをつづる手紙が警察に届く。一方、長峰を追う捜査本部の織部は、法と正義のはざまでやるせない思いを抱いていた。『秘密』『容疑者Xの献身』などの原作者でもある人気作家、東野圭吾のベストセラー小説を映画化した犯罪ドラマ。台詞で、登場人物が今何を思っているか、考えているか、悩んでいるかを表すと―もちろん、抑揚や溜めなどで、そこに変化をつけることによって―心情描写は簡単に出来る。しかし表情だけで登場人物の心のうちまでわからせるとなると、なかなかに難しい。寺尾さんは、それが出来る数少ない人であると思う。本作では建築家として親一人子一人の生活を送っていた男性が、加害者に一歩ずつ近づいていく様を描いている。娘を殺された時のビデオを見ても、彼は一言も言葉を発しない。TV画面も映されない。それでも、口からいくつも唾液を流しながら、声を殺して泣く姿を見れば、どれほどむごたらしいことが行われているのか、彼が娘をどれほど愛していたのか、観客は想像できる。そう、優れた演者は、観客の想像力を掻き立てるのだ。人を殺すことなど露とも思わない暮らしをしていた男が、若者の家に押し入りいきなりナイフで刺せば、もう彼は犯罪者だ。一度も犯罪者側に立ったことのない 一般人が“人を殺す”という行動に至るのだから、かなりの感情の振れ幅を見せなければならない役だ。ただ、あまりにも彼自身に焦点が置かれすぎて、もう一つのこの小説のテーマである“どんなに残虐な行為を行ったとしても少年法で裁かれれば彼等は重い罪にはならないが、それでいいのか”という問いかけが希薄になってしまった。さまよう刃 [ 寺尾聰 ]
August 18, 2012
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本当に暑い毎日が続きますがお元気ですか?ところで、皆さん、音楽はお好きですか?今回はロベルト・シューマンとその妻クララ、そしてヨハネス・ブラームスという3人の音楽家の生涯を描いた作品を紹介します。【送料無料】クララ・シューマン 愛の協奏曲 [ マルティナ・ゲデック ]楽天ブックスクララ・シューマン 愛の協奏曲GELIEBTE CLARA出演パスカル・グレゴリー マ・ルティナ・ゲディック監督&脚本ヘルマ・サンダースブラームス音楽クララ・シューマン ロベルト・シューマン ヨハネス・ブラームスピアニストとしてツアーを回りながら、作曲家の夫ロベルトの妻として、7人の子どもの母として、多忙な日々を送るクララ。そんな彼女の前に、若き新進作曲家ヨハネスが現れる。自分の才能を評価してくれるクララに対し、ヨハネスは敬愛の念を寄せるが……。天才作曲家ロベルト・シューマンの妻にして、ヨハネス・ブラームスのミューズでもあったピアニスト、クララ・シューマンの真実に迫る。頭の中の声に悩まされ、せっかく音楽監督となったのに、団員との付き合いができずに指揮を逃げ出すロベルト。天才ゆえの感性と言われればそういうものかと他人なら納得して、そこから去ればいい。しかし、家族であり、本来なら大黒柱でいて欲しい夫がそんな状態だったら、妻としてはいたたまれないのではないか。声に悩まされない時、思うように作曲をしている時のロベルトはクララにも子供たちにも優しい。そして彼を訪ねてきた若き音楽家ブラームスにも、この上ない賛辞を送る。しかし一度狂気の罠にかかってしまうと途端に表情が変わり一人の世界に閉じこもってしまう。フランス俳優パスカル・グレゴリーが、ふとしたことで豹変する危うい天才シュ―マンをイメージ通りに好演。そしてクララだが、従来はひたすら夫を愛して尽くすという点に焦点が置かれていたが、今回は自立心を持った女性として描かれている。夫の代わりに指揮に赴いて楽団員達に馬鹿にされても、決して怖気づくことなく指揮をする。女性が指揮者となることなど考えられなかった時代に、危うい夫の影で本当の指揮をする姿は、今まで描かれなかった強い女性クララ・シューマンだ。その功績を決して鼻にかけず、子供とシューマン両方の母として一家を支える彼女が、たった一人弱みを打ち明けられた相手としてブラームスが据えられている。クララの演奏をただじっと聞いている、表情だけの演技の長いシーンがあるが、彼女への尊敬・崇拝、そして溢れんばかりの愛情が無言ながらもこちらに伝わってくる演技をしていた。監督はブラームス家の末裔にあたるヘルマ・サンダース=ブラームス。これまではタブーとされてきたクララとブラームスの関係に、結ばれたか、結ばれなかったのか、ギリギリのラインまで踏み込んだのは親族ならではの大胆さであろう。もし全く関係のない人が撮れば非難を浴びたのではないか。
August 17, 2012
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みなさん、こんにちは。Uターンラッシュが始まりましたね。今週、皆さんの中には故郷から戻ってこられる方もいらっしゃるでしょうか。道中お気をつけて。昨日のサッカ―惜しかったですね。さて、平清盛第一部で、池禅尼の従兄で新興貴族の藤原家成を演じていた佐藤二朗さんをご存じでしょうか?本作は、彼が主演した映画です。お貴族さまとは百八十度違った中年ひきこもりを好演しています。帯には本木雅裕さんの“もっと映画に出てください”というコメントが。映画版 幼獣マメシバ 出演佐藤二朗 安達祐実 石野真子 笹野高史 藤田弓子 佐藤仁美 角替和枝住んでいる町を出たことのない、口ばかり達者な無職の中年男・二郎は35歳。実家に居候して暮らしてきたが、ある日父が急死。続いて母・鞠子が家出してしまい親せき一同が困り果てていた中、マメシバの子犬が突然現れる。母が自分を探させるために送り込んだ犬だと判明し、二郎はその子犬を連れて初めての旅に出る。幼い頃父親に「世の中は怖い所だ」と言われて一歩も外に出たことがなかった二郎。今ではブログを書いて歌手を目指す幼馴染を紹介して辛うじて世の中と繋がっている。そんな彼の前から庇護してくれた母親は姿を消し、代わりに自分が庇護しなければならないマメシバが現れる。何か言う度「うん」「うん」と続け、すぐに俯く。そして他人が皆自分の事を噂しているのではないかと怯える。新興貴族を演じていた人と同一人物とは思えないほど、佐藤さんは中年ニ―ト二郎にハマっていた。母親の念の入った計画っぷりと、子供の落書きのような下手うまの書きおきのギャップに大笑い。最初はやはりマメシバの一挙一動に笑顔を誘われるが、やがて二郎のささやかな成長ぶりにも微笑ましさを感じるようになる。外見上は普通の女性なのに、二郎と同じように「他人の声が聞こえてしまう」女性・可蓮を演じた安達祐実さんが繊細な感情を出せるすっかり大人の女性になっていて驚いた。すっとんきょうなことを言う伯父、言いたい事をぼんぼん言ってしまう母親を始めとして、客人の二郎に全然遠慮がない可蓮の家族も皆ユニーク。映画監督、舞台脚本家などクリエイターとしても大活躍している佐藤さんの連ドラ&映画初主演作。本人は既にこの作品を「ライフワーク」と称している。本作のテレビドラマ版も手掛けた亀井亨監督が映画版も担当。共演には笹野高史、藤田弓子、角替 和枝など実力派が勢ぞろい。映画版 幼獣マメシバ [ 佐藤二朗 ]
August 16, 2012
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今日は終戦記念日ですね。昨日は電車がびっくりするほど空いていました。今日もきっと空いているんでしょうね。こちらは幾分昨日より涼しい感じですが皆さんのところではいかがでしょうか。今回は子供向けの作品を紹介します。アーサーとミニモイの不思議な国 ARTHUR AND THE MINIMOYS監督&脚本リュック・べッソン音楽エリック・セラ出演フレディ・ハイモア ミア・ファロー声の出演マドンナ ロバート・デ・ニーロ デビッド・ボウイ チャズ・パルミンテリ好奇心旺盛な10歳の少年アーサーは、祖母の語る冒険家の祖父の昔話が大好きだった。ある日、4年前に突然疾走した祖父の屋敷が人手に渡ることになる。アーサーは祖父が昔、庭のどこかに埋めたルビーを借金の返済にあてようと、古い地図を頼りに宝探しを始めるが……。冒険好きな少年が家族の危機を救うため、体長2ミリのミニモイ族が暮らす“ミニモイの国”に旅するファンタジー・アドベンチャー。主人公の男の子に、『 チャーリーとチョコレート工場』のフレディ・ハイモアが扮するほか、マドンナやデヴィッド・ボウイら豪華キャストによる吹き替えも話題になった。しかし第二作目でべッソン監督はこの声優を一新してしまった。一体何があったのだろう?ミア・ファロ―がとうとう祖母役を演じる年になったか。いっぱしの大人にもかかわらず、祖父が4年前に亡くなってから何ら借金を返す策を講じていなかった点は、冒険家の祖父同様ちょっと浮世離れしたキャラ。その娘であるアーサーの母親も、ちょっとしたことですぐ気絶する。仕事優先でアーサーの誕生日をほったらかそうとするその父しかり、人間パートは概ね三枚目に設定されている。ミニチュアの世界で美しい王女様と出会い、反発しながら冒険するうちに絆を深めていくアーサーの物語はヒーロー譚の王道。「その人の名を口に出してはいけない」とやたら悪の親玉の名前を避けるところは『ハリー・ポッター』から頂いたアイディアか?CGと実写がうまくかみ合っている。エンディングには何とべッソン監督までミニモイ族と同じサイズでカーテンコールに登場。うーん遊び心だ。子供には楽しめるだろう。かえって吹き替えを演じている俳優を知っている大人の観客達は顔がちらついてしまうのではないだろうか。【中古】アーサーとミニモイの不思議な国/フレディ・ハイモアブルーレイ/洋画SF【花苗】選べるガーデニング 季節の花苗セット 母の日 早割 福袋 送料無料 ポッキリ 誕生日 母...価格:3,000円(税込、送料込)
August 15, 2012
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スポーツの世界でも、父親が子供の才能を信じてサポートにつくケースは多く見受けられますよね。こちらは音楽の才能があると認めた息子を必死に育てる一本気な父親の話です。フランシスコの2人の息子2 FILHOS DE FRANCISCO - A HISTO'RIA DE ZEZE' DI CAMARGO & LUCIANO田舎で細々と農業をするフランシスコは、子宝にも次々めぐまれ、貧しいながら愉快に幸せに暮らしている。音楽が好きでいつもラジオを聴いているフランシスコは、長男のミロズマルと次男のエミヴァルに、家畜を売った収入でアコーディオンとギターを買い与える。自分とは違う生き方をして欲しいと願いながら。一家の家計はますます苦しくなるが、幼い兄弟は父の期待に応えるべく必死で練習をし、兄弟デュオとして才能を示し始めるのだが……。ブラジルの国民的人気デュオ、ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノの半生をモデルに、田舎町の少年から有名ミュージシャンとなった兄弟とその家族の姿を描いた。本国ブラジルで興行成績の新記録を樹立する大ヒットを記録したほか、アカデミー賞外国語映画賞のブラジル代表作品に選出された。とにかく父親のキャラが強烈だ。家計のことも考えずに本能のままに子供を作る、作る。生まれたかと思ったらまた腹が大きくなっている。いいのかそんなので、一家の長が。妻の父に地代を払って住んでいた家もすぐに手狭になり、移り住んだ先の家には床がなく、みんな地べたに布ひいて寝てる。衛生状態も悪い。一人はポリオになったが、よく死ななかったものだ。「ひもじいよう」と不満を漏らす子供たちを見て、赤ん坊を抱えながらそっと涙する母親。そんな母親を見て長男のミロズマルが一念発起し、ステーションでストリートミュージシャンデビュー。小さくても責任感のある長男ミロズマル、危なっかしいが長男を慕うエミヴァル。ここでやっと歌の才能が認められたかと思いきや、ここでも父親がいい加減。訪ねてきたプロモーターをあっさり信用し、二人をツアーに預けてしまう。プロモーターのやらせることはレッスンでも売り込みでもなく、どこかでステージに立たせ、自分はサクラの客として話すだけ。それで兄弟が受け取った金のあらかたをせしめてしまう。胡散臭いだろうどうみても。でも、このちょっと抜けた父親がいいのだ。人を疑うことを知らず、人たらしの才覚も金儲けの才能もない。それでも息子や妻への愛情だけは人一倍。父の一念が消えかけていたレコード発売へと繋げていくのだから、たいしたものだ。フランシスコの2人の息子 [ アンジェロ・アントニオ ]楽天で購入スパークリングスリムボディーライナー(全身美容液)うる肌物語 uruhada*cosmetic価格:1,995円(税込、送料別)
August 14, 2012
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最終回の視聴率が11.9%だったNHKドラマ はつ恋を覚えていますか?8月18日からBSプレミアムで未放送シーンを加えた「ディレクターズカットスペシャル版」が放送されますよね。ヒロイン・緑の若い頃を演じていた女優を覚えていますか?本作は彼女―橋本愛さんのデビュー作です。GIVE AND GO出演橋本愛 JUN 村田雄浩聴覚障害のある夏希は、父親が元全日本のバスケ選手だったこともあり、自分もバスケ部に入っていた。ところが障害のことをチームメイトからかわれ、彼女をうっとうしがるコーチからも、チームを追い出されてしまう。夏希の補聴器を拾ったのは、怪我でチームを離れていたバスケ選手ケニ―。母親が聴覚障害者だったことから、夏希にも理解を示したケニ―は、彼女を中心にミニバスのチームを作ろうと提案する。そして夏希が元いたチームとの試合が行われることに。生徒が障害がある彼女をいじめたのなら、本当ならいじめた生徒を叱るべきであり、何らかの形で授業についていけなければ、教師が時間をとって教えるべきだ。しかし、いずれも障害を持つ彼女の方が排除されてしまう。そんな理不尽なと思うかもしれないが、面倒を嫌う日本人のお国柄、あながち映画上のフィクションだけとも言えないのではないか。一方ケニ―も母親が日本人であり、日本語を流暢に話しながら、外見はまるっきり外国人なので日本にいれば目立ってしまう。どこにも居場所のない二人が、バスケットボールを突破口にして、自分の力で居場所を作ってゆくまでの物語だ。将棋にしか興味のない眼鏡君、ダイエットのためにバスケを始めたふと目くん、マネージャー代わりとしてやってきた夏希の親友など、集まってきた面々の能力は、バスケが得意な夏希とは差があり過ぎる。そんな彼らが練習の成果もあって少しずつモノになってゆく様子は予定調和的。彼等一人一人の葛藤は描かれない。メインはあくまで夏希とケニーだ。2008年さぬき映画祭で企画優秀賞を受賞。正直、子供たちの中には「あちゃー」と棒読み台詞の子もいたが、さすがに主演の橋本愛さんは、台詞の全くない難易度の高い役に挑戦し、クリアしていた。香川県ですべての撮影がされ、地元の自然美や町並みが多く登場する。[送料無料] Give and Go - ギブ アンド ゴー - [DVD]楽天で購入
August 13, 2012
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いやー、まさかの女子バレー銅メダル!リアルタイムで見ていてびっくりしました。本当にロスオリンピック以来ですものね。今回のオリンピックは過去最多とか、その中でも女性の活躍が光りましたね。さて、今日は長い間不屈の闘志で戦い続けた一人の男性と、彼を支えた女性を軸に据えた映画を紹介します。【Joshin webはネット通販1位(アフターサービスランキング)/日経ビジネス誌2012】【Aug08P3】【送料無料】孫文-100年先を見た男-/ウィンストン・チャオ[DVD]【返品種別A】Joshin web CD/DVD楽天市場店孫文-100年先を見た男ROAD TO DAWN出演ウィンストン・チャオ1910年、マレーシア・ペナン。9度目の武装決起に失敗した孫中山こと孫文と彼を支えるチェン・ツイフェン。華人秘密結社・徐ファミリーにかくまわれながら革命のための融資を募る孫文だったが、徐ファミリーの内部に孫文暗殺をもくろむ清国の密偵が潜入していた冒頭部分は、革命に失敗して処刑された人々の実際のモノクロ写真が登場する。カラ―に変わって映画が始まる。原題が『夜明け前の道』とあるが、本編では革命成功の華々しい瞬間ではなく、その前夜となる苦しい時代が描かれる。革命は綺麗事ではない。理想だけでは結果を出すことができないし、理念なき行動は暴挙だ。金にならない革命、何度も武装蜂起に失敗し続けている孫文にそれでも富豪が金を出そうとするのは、彼の中に自分達にないものが見えているからだろう。未来への確かなビジョン、我欲ではなく国家を思う心、どんな困難にあっても諦めない信念。そうしたものが彼にある‐つまりは彼がカリスマ性を持っていることはエピソードからも窺い知れる。孫文の暗殺者が一体誰なのか?孫文暗殺計画が成功するのか?というミステリー要素もあるが、孫文とチェン・ツイフェンとの心から信じあっているオトナの恋と、孫文に憧れた富豪の娘とその婚約者との危なっかしい恋の対比と言うラブストーリーの側面もある。中華民国の建国以前、孫文の辛亥革命までの道程を描く歴史ドラマ。孫文を演じるのは、『宗家の三姉妹』でも孫文役だったウィンストン・チャオなので、この後に出会う宋慶齢と一緒になるのか、などと想像をふくらませる楽しみもある。但し、ペナン滞在期は孫文を語る時、歴史の表舞台にはほとんど登場しないので、この時彼を支えたチェン・ツイフェンもあまり描かれることがない。彼女は二度と孫文の前に姿を現さなかった。「彼が総統になった時、私では釣り合わない」と映画でも言っていたが、最も辛い時期を支えたにも拘らず、つつましく身を引いてしまう彼女が哀れだ。味も香りも最上級。年間3000トンしか取れないはるゆたかを100%でお届け。はるゆたかストレート ...価格:680円(税込、送料別)
August 12, 2012
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みなさん、こんにちは。連日のオリンピック報道に眠れぬ夜が続いていることと思います。男子サッカ―韓国に負けてしまいましたね。やってきたと思ったら終わっている、オリンピックと高校野球が終わると夏も終わりですね。さて、今回はそんな暑い夏とは対極にある場所での映画を紹介します。実話をベースにしているそうです。今は懐かしい丹波哲郎さんも出ています。オーロラの下で/役所広司オンライン書店booxオーロラの下で監督後藤俊夫出演役所 広司 丹波 哲郎 ニキータミハルコフ ガッツ 石松 桜田 淳子1914年の東部シベリア。秋田で家が苦しいため芸者として売られた恋人・鈴木うめを助けるため、田宮源蔵は猟で金を稼いでいた。友人のアルセーニーは懸賞金がかけられたオオカミ“ブラン(吹雪)”が瀕死の重傷を負っているところを救出し、犬ぞりのリーダーとして育てる。ブランがオオカミだと主張する源蔵はアルセーニーと喧嘩し、そのまま日本に帰国。しかしうめはすでに結婚しており、ロシア帰りの源蔵はスパイとして迫害されてしまう…。 戸川幸夫の同名児童文学を日本とソ連の合作で映画化。大和屋竺とイジョフ・ヴァレンティン・イワノヴィッチが脚色し、後藤俊夫が監督を務めた。小六禮次郎が音楽を担当。アルセ―ニ―を演じているのは監督としても有名なニキ―タ・ミハルコフ。場面場面がぱっ、ぱっと切り替わる感じでエピソードがうまく繋がっていない。愛する女性を守るために知らない土地へ、危ない仕事をしに行った揚句、商人には騙され、スパイとして捉えられる源蔵は、とことん不幸のつるべ落ち人生を歩んでいて、彼の人の良さと愚直さを感じるだけに、何とも痛々しい。源蔵自身のストーリーがかなり濃く、時制も一度過去に遡ったりするので、“狼と人間の固い絆”をうたっている割には、肝心のブランと源蔵がどのように気持ちを通わせてゆくかという過程が非常に短いと感じた。人間たちのドラマは、もちろん役者達がそれぞれ達者な演技を見せていたが、ある程度こういう時はこういう反応するんだろうな、ということが見えていて、意外性はなかった。対して、驚いたのは動物達の演技である。一体どこまでがリアルでどこまでが演技をつけたのかわからないくらい、惹きこまれた。伝染病と食糧難に悩む村への強行軍で、次々と犬達は斃れ、途中狼達が現れると、綱を切ってブランまで去ってしまう。その後も犬が次々倒れ、彼一人になった時に、傷だらけのブランが戻ってくる。ブランがたった一匹で狼達を引き連れて彼等を倒して戻ってくる場面は胸が熱くなった。ブランには子供達を救う何の義理もない。もちろん、人間の使命なんぞ知るわけもない。それなのに、信頼したアルセ―ニ―から自分を引き継いだ源蔵のために、過酷な気候にも狼達の襲撃にも立ち向かう。これほど義理がたい人間が果たしているだろうか。タイトルのオーロラはそれほど感動しなかったが、物言わぬブランの決意と行動には逆に人の道を教えられた。
August 11, 2012
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みなさん、おはようございます。なでしこジャパンの試合を夜通し見た方もいらっしゃることでしょう。惜しかったですね~一方で、夏休みで海や山など、子供たちを連れてあちこち行かれている方もいらっしゃるでしょう。今日はリュック・べッソン監督の子供向け映画を紹介します。【送料無料】アーサーと魔王マルタザールの逆襲 [ リュック・ベッソン ]楽天ブックスアーサーと魔王マルタザールの逆襲ARTHUR ET LA VENGEANCE DE MALTAZARD監督&脚本リュックベッソン音楽エリックセラミニモイの国の扉が開き、大好きな王女セレニアと再会できる満月の日を心待ちにするアーサーのもとに、「助けて!」と書かれた米粒が届く。これはミニモイからのSOSなのか? いつものやり方ではない方法でミニモイの国へ向かったアーサーだが、危機を感じとれる雰囲気ではない。しかしこれは魔王マルタザールの罠だった。ミクロになったアーサーと宿敵マルタザールの最後の戦いが幕を開ける。世界的ヒットメーカー、リュック・ベッソン監督による実写と3DCGアニメを融合したファンタジー・アドベンチャー『アーサーとミニモイの不思議な国』の続編。リュック・ベッソンが監督・製作・原作・脚本を担当。米国版では声優を変えてしまったが日本語吹き替え版では第一作と同じ。前作で体長2ミリのミニモイ族が暮らす国の危機を救ったアーサーが、再びミニモイから届いた危機の知らせを受けて宿敵マルタザールとの戦いに挑む。前作に続きフレディ・ハイモア、ミア・ファローらメインキャストも続投。ベッソン監督ならではのイマジネーション豊かな映像世界に魅了される。主人公ア―サ―がミニモイの国に置き去りになり、魔王マルタザールが人間界に巨大化して登場する。この魔王マルタザールの声をあてているのがGACKT。ただ、この話、ア―サーがミニモイの世界にいくまでと、ミクロになったアーサーの逃避行にボリュームが割かれており、肝心の魔王との絡みはほんのちょっとラストに登場するだけで、タイトルには偽りあり。まだ逆襲は始まっていないのだ。BTTF2作目を見た時のような、何とも言えない脱力感は否めない。もう少し尺を詰めたら2作目と3作目をまとめることもできたのではないか。
August 10, 2012
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みなさん、毎夜繰り広げられる熱戦に眠れぬ日々を過ごしていらっしゃいますでしょうか。こちらは別の意味で眠れなくなる映画を紹介します。ツイてない男Botched 出演スティーヴン・ドーフ監督キット・ライアン依頼を受けモスクワにやって来た泥棒が、現場に猟奇殺人鬼が潜んでいたことから凄惨な事態に巻き込まれていくさまをホラーの要素も織り交ぜ描いたブラック・コメディ。 プロの窃盗犯リッチーは、ある日ダイヤモンドを強奪、しかしそれも束の間、交通事故に遭って失敗に終わってしまう。そんな彼に、雇い主のグロズニーから最後のチャンスが与えられる。それは、モスクワのとあるビルの最上階に保管されている黄金の十字架を奪ってくるという依頼だった。新たに組まされることとなったピーターとユーリの兄弟と現地で落ち合い、仕事に取りかかるリッチー。ところが、短気のピーターが殺人を犯したことから計画が破綻、エレベーターへ逃げ込むも乗り合わせた人たちに素性がバレてしまい、未使用階で止められるハメに。さらに、その階には、猟奇殺人鬼が暗躍していた。エレベーターの同乗者がその殺人鬼によって次々と血祭りに上げられる中、リッチーら生存者たちは一致団結して対抗策に出るのだが…。冒頭は単純な犯罪映画か?と思わせるのだが、路地から犬が飛び出して、早速仲間2人が死に、ドーフ一人が足を引きずりながら逃げて行く…という最初のチョンボで、「ああ、この映画ってとにかく人があっさりと死ぬんだ」とテイストを理解できる。まあ中盤以降はこんなものではない。何せいきなりエレベーターから巨大ハサミが出てくる。血が怖い人、心臓が弱い人は絶対見ないように。とにかく殺戮場面と音楽のチョイスが絶妙。合ってるんだかいないんだか、その感じ方は人それぞれだが、私的には「いや~どうしてここでこの音楽?でも合ってる!」という感じがいくつもあった。『華麗なるペテン師たち』で本心を誰にも悟らせないステイシー役を演じていたジェイミー・マリ―がエレベーターの乗客として登場。とある会社の副社長だが、生首が廊下を引きずられていっても、変な警備員からアプローチを受けても妙に肝が据わっている。「もしかしてこの人、誰かとグル?それとも黒幕?」なんてあれこれと推理を働かせるのは、作品が変わろうと、妖艶かつ底知れない部分を持つキャラクターである故か。こういう役ができる女優さんは貴重。映画「ツイてない男」この作品情報を楽天エンタメナビで見るツイてない男(DVD) ◆20%OFF!ぐるぐる王国 楽天市場店
August 9, 2012
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今更、と思われるかもしれませんが、『おくりびと』を見ました。来週はお盆ですね。お墓参りに行かれる方もいらっしゃるでしょう。おくりびと 【DVD】Joshin web CD/DVD楽天市場店おくりびとDepartures出演本木 雅弘 山崎 努 笹野 高史 杉本 哲太 峰岸 徹 広末 涼子 吉行 和子 余 貴美子監督滝田 洋二郎音楽久石 譲アカデミー外国語映画賞楽団の解散でチェロ奏者の夢をあきらめ、故郷の山形に帰ってきた大悟は好条件の求人広告を見つける。面接に向かうと社長の佐々木に即採用されるが、業務内容は遺体を棺に収める仕事。当初は戸惑っていた大悟だったが、さまざまな境遇の別れと向き合ううちに、納棺師の仕事に誇りを見いだしてゆく。オープニングのエピソードはこうだ。しきたりに則って死者を清めていく大悟が、美しい女性のある体の部分まできてふと手を止める。そして佐々木に「実は…ついてるんです」と囁く。そこで作品タイトルが登場。ああ、これはコメディタッチなんだな。死者を弔う仕事といっても、肩肘張って、正座して見る必要はないんだな、と観客に無言で示す。笑いでふっと安心させ、納棺という仕事にも、これから数多く出てくる死に対しても、抵抗感を弱めている。顔じゅうにキスマークをつけられるおじいちゃんなど、死者にまつわる笑えるエピソードは登場するのだが、決して死者とその家族、そして弔いを笑い飛ばす目的で作られたのではない。一つの芸術のようにも見えてしまう納棺という仕事の素晴らしさ。死に際して見せる家族の本当の気持ちなど、ストレートに感情を示さないと言われている日本人の良さがじわじわと染みてくる。加えて本作品には、主人公の大悟の成長物語としての要素もある。納棺という仕事に抵抗感を抱き、また周囲の人々の反応にも傷ついていた彼が、仕事や佐々木、職員の上村百合子らとの触れ合いの中で、自分のやっている仕事の意義を見出していく。もちろんこのまま容易く肯定に入っていくわけではなく、彼の妻・美香が「この仕事を一生やっていけるって言える?」「お金なんてなくていいから恥ずかしくない仕事を」など死を汚らわしいものとして避ける一般的な感想を述べて、常に覚悟を問いかける。最初は揺れていた大悟だが、仕事によってこれこそが天職だと確信する。そしてそんな大悟を、「夫は納棺師なんです」と遂に美香が他人に紹介することで、目の前の偏見がぱぁっと晴れる。本木さんの納棺の所作のなんという美しさよ。葛藤しまくる大悟を演じる本木さんを、ちゃらんぽらんさと弱さを併せ持つ百合子を演じた余貴美子さんと、どんな時にも動じない佐々木を演じた山崎さんがしっかり支えている。とりわけ山崎さんの安定感はさすが。何かを熱弁するわけでも、自分語りをするわけでもないが、人をちゃんと見ていていい所に決め球を放ってくる社長を自然体で演じている。主役陣ほか杉本哲太さん、笹野高史さんら脇役陣も最初から山形にいたのではないかと思うくらい、しっかりと虚構の世界で生きていた。誰にもめぐってくるおくられびと、おくられびとの時を、自分もまた穏やかに見送り、見送られたいものだ。
August 8, 2012
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あの引きは反則だ~第3シリーズまで待てないなーんて。NHKBSプレミアムで英国ドラマ『シャーロック』第二シリーズが放送されていますが、29日はその第三話「ライヘンバッハ・ヒーロー」でした。こちらの元ネタはシャーロック・ホームズの『最後の事件』です。遂にモリアーティとの直接対決です。テレビドラマ「SHERLOCK(シャーロック)2」この作品情報を楽天エンタメナビで見る送料無料!!【DVD】SHERLOCK/シャーロック シーズン2 DVD-BOX/ベネディクト・カンバーバッチ/マーティン・フリーマン [DABA-4277] ベネデイクト・カンバーバツチ/マ【smtb-TD】【smtb-k】【2sp_120427_b】バンダレコード第一シリーズ第二話で、シャーロックに「friend(友人)」と紹介されても「colleague(同僚)」と言い張り、逆に第二シーズン第二話『バスカヴィルの犬』では「友達の気遣いなんていらないよな」と言ったら「僕に友達はいない!(I don’t have friends.)」と返されてしまったジョン。最終話は、ジョンの「My best friend, Sherlock Holmes, is dead(親友、シャーロックホームズが死んだ)」という台詞で始まります。ここから物語は過去に遡り、刑務所とロンドン塔、銀行に同時に侵入する、派手なパフォーマンスで人目を引いたモリアーティが逮捕されるシーンへと繋がります。オリジナルではモリアーティは有名な教授で論文も発表しているという表の顔をちゃんと持っていました。ところが今回はこの事件によって、初めて世に出たのです、それも犯罪者として。ここがミソですね。他方、ホームズは「ライヘンバッハの滝を取り戻してくれたヒーロー(邦題)」として一躍時の人になっています。オリジナルとは全く立場が逆転しています。ここから公式の裁判によってモリアーティが裁かれるのですが、犯罪コンサルタントなる職業の意味がわかっている人間はいません。裁判やマスコミによって、今度はシャーロックが追い込まれていきます。この辺りはパパラッチや扇情的な報道を行うイギリスの今のマスコミがあたかもシャーロックを追い詰めていくようで、とてもリアルです。ライヘンバッハとつけばオリジナルではシャーロックとモリアーティが滝壺に落ちて二人とも姿を消しましたが、今回二人はスイスまでは行きません。その代わり高所に登り、やはり他者を交えない二人だけの対決が行われます。これはもうお互いの心理戦。どちらも相手の心を先に読もうとする。お互いが承知しているように、シャーロックとモリアーティは合わせ鏡でもある。ところが、たった一つ、彼になくシャーロックにあった“あるもの”が最後には泣き所になってしまう。そして、それがあるからこそシャーロックはどんなに変人でも私たちのいる“こちら側”から支持を得る。「One more thing, one more miracle, Sherlock for me.Dont Be Dead (お願いだ、もう一度だけ奇跡を、シャーロック。)」心からの友としての率直な思いを口にして、最後は軍人らしく墓地を去るジョン。その彼を見ている人影は…って思いっきり次シリーズへの伏線を見せまくっています。主役二人が人気になって製作は2013年とか。ああ待ち遠しい。ミステリーも勿論ですが、ホームズもので、これほど二人の結びつきに心が締めつけられようとは。一作一作の質が高い。映画並みです。ほっぺたとろける☆ふんわり軽い生クリームといちごの甘酸っぱさのコラボ【smtb-TD】【tohoku】...価格:2,100円(税込、送料込)
August 7, 2012
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アニメにもなった『十二国記』ファンからは“小野主上”などと呼ばれている小野不由美さんの9年ぶりの作品を紹介します。今の季節読むのにある意味ぴったりかもしれません。鬼談百景小野不由美雑誌『幽』に【鬼談草紙】として掲載された作品に描き下ろし18篇を加えた99話が収録。もちろんこの作品数は百物語を意識してのこと。長らく書かれていなかった小野さんの9年ぶりの新作とあって期待していた向きもあるだろう。同時期発売の『残穢』とは表紙でリンクしているが、カバーだけではなく、カバーのその下、書籍本体の表面にも仕掛けが施された凝った作りになっている。またこの絵も何とも不気味だ。少女の顔と片方の足は黒く塗られており、ブランコの端は切れている。本文同様、白と黒しか使われていない。少女の表情が見えない分、何か普通でない感じを受ける。 怪談の語り手は体験者自身、あるいは伝聞によるもの。舞台は、学校、廃屋、山、古い家、海、なんと海外の体験談もある。至る所で監視カメラが置かれ、宇宙からも監視衛星で見張られて、この世に隠されたものなど、明らかでないものなど、何一つないと思われているにも関わらず、怪談だけはずっと残っている。怖い理由は、現象だけがただぽん、と提供されるからだ。これが、「これこれこういう現象が起こっているが、実は誰誰が誰誰を恨んでここで亡くなったからだ」などと理由が明らかにされようものなら、まあ半分くらいは怖さが減ってしまう。なぜならば、その対象の恨みの原因が自分でないことがわかり、幾分かはその対象に同情なり共感も寄せてしまうからだ。共感も同情も寄せようもない、つまり、どう対処すればいいのかわからない時、そういうものに、人は一番恐怖を覚えるのだ、とりわけ目に見えないものを。 暑すぎる夏に、特に丑三つ時などに読むと、電気を使わず冷やりとした感覚が味わえるのではないか。幼い頃の自分自身の体験を思い出すかもしれない。それぞれのボリュームが短いので、移動中でも読めるだろう。 幽BOOKS鬼談百景/小野不由美オンライン書店boox
August 6, 2012
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小野不由美さんのもう一つの作品を紹介します。今の季節読むのにある意味ぴったりかもしれません。残穢/小野不由美オンライン書店boox残穢小野不由美読者からの奇妙な現象を知らせる手紙に、ふと首をつっこんだ作家が、時代を遡って調べるうちに、次々と怪異につきあたるようになってゆく。作者が病気をしていたことや、実名のライターの名前も挙がっているので、一体どこまでが本当の所なのだろう?と疑い始める。実は疑い始めたらもうこの作品にはまってしまっている。なぜなら“ここに書いてあることが本当かもしれない”と思い始めた瞬間に、もうきっと貴方は作品で描かれているところの残穢に触れてしまっているかもしれないからだ。この残穢の捉え方は、映画『リング』で描かれた呪いの種類に似ている。自分に何の原因もないのに、何かに呼ばれてしまったり、取りつかれてしまうほど怖いことはない。向かって行く先がないのだから。 実は『鬼談百景』のすぐ後に読んだもので、作品中に登場する逸話の―それこそ残穢―残り香が記憶として生々しく残っていた。そのためリフレイン効果でより怖さが増した。『鬼談百景』の時はフィクションなんだろうな、と思って読んでいたことが、今回の調査の過程で登場することで「実はこれは本当のことだったのじゃないか。書いてしまうとまずいから、ああいう風にぼやかしたのではないか。」と考える。一年前は、静かな空間でぎしぎし鳴る音や、風もないのにカーテンが揺れたら「地震か?」と疑ったものだが、本作を読んだあとでは、別の原因を探ってしまいそうだ。
August 5, 2012
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おはようございます。柔道日本男子はとうとう金が取れませんでしたね。代わってなでしこはベスト4に進出。バドミントンの試合で韓国と中国がわざと負けたことに絡んで、なでしこの予選リーグの戦い方が云々されたこともありましたが、きっと勝ってしまえば全てオーケーとなるんですよね。さて、今回は『ゴースト』の脚本家が担当したアメリカ映画を紹介します。きみがぼくを見つけた日THE TIME TRAVELER'S WIFE 脚本ブルース・ジョエル・ルービン出演エリック・バナ レイチェル・マクアダムス時空を旅する運命を背負うヘンリーは、どんなときにどの時代のどこへ飛ぶのかは自分で選べない。秘密を抱えた孤独な人生を送る彼は、ある日、旅先の過去で、一人の少女に出会う。やがてヘンリーは、少女から美しい心の女性へと成長したクレアといつしか愛し合うようになるが……。アメリカで大ベストセラーとなった純愛小説を映画化。製作総指揮にはブラッド・ピットも参加。タイムトラベル能力を持つなんて、本当なら誰からも羨ましがられるに違いない。ただし、好きな時に好きな時代に行けるのならば。何かのアイテムによってタイムトラベルが出来る(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』)、原因はわからないが出来る(『いつかどこかで』)、など今まで何度も登場してきたタイムトラベラーだが、今回の場合は遺伝子の異常が原因となっている。だから彼の両親にはそういった能力はなく、娘には受け継がれる。いきなり知って受け入れるパートナーはなかなかいないものだが、幼い頃から刷り込まれていたクレアと順当に恋をして、恋愛は何の障害もなくゴールイン。ところが『ゴースト/ニューヨークの幻』の脚本家ブルース・ジョエル・ル―ビンが、そんな平穏なラブストーリーを書くわけもなく、恋人たちには様々な試練が訪れる。妊娠しても何度も流産してしまう、時と場所を選べないので大事な結婚式やクリスマスにもクレアは孤独を味わう。いついなくなるかわからない相手と愛を育む、というとびきりのハードルが用意されているのだ。時空を移動する際には、真っ裸になってしまうので、何度となくエリック・バナのヌードシーンが登場。でもなぜだろうか。粒になって分解してしまうというならば、移動する人間自体が危ないだろう。ちょっとコミカルな味を足したかったのか。過去を変えることは出来ないという縛りはあるものの、タイムパラドックスが起きるような際どい移動はある。とにかく時空が行ったり来たりするので、筋を追うのが精いっぱい。きみがぼくを見つけた日【Blu-ray】 [ レイチェル・マクアダムス ]価格:1100円(税込、送料無料) (2020/12/28時点)楽天で購入
August 4, 2012
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オリンピック、なかなか金が取れませんね。そんな中で内村航平さんはとうとうやりましたね。友人は昨晩3時くらいまで起きていたとか。さて、今回は韓国映画を紹介します。『猟奇的な彼女』でやられ役として一躍有名になったチャ・テヒョンの主演作品です。【送料無料】過速スキャンダル プレミアム・エディション [ チャ・テヒョン ]楽天ブックス過速スキャンダル OVERSPEED SCANDAL出演チャ・テヒョン ファン・ウスレ監督&脚本カン・ヒョンチョルかつてのアイドルスター、ヒョンスも今や30代半ばにさしかかり、自由な独身生活を楽しんでいる。現在も人気ラジオ番組のDJとして活躍。いつも電話をかけてくる熱心なリスナー、ジョンナムが登場すると、番組の視聴率が上がっていて、ヒョンスは彼女に相談され「父親に会うべき」とアドバイス。ある晩、恋人を待つ彼の前に現れたのは、子連れのジョンナム。子供は高校の時にできた自分の息子ギドンで、ヒョンスの実の娘だと言い始める。彼女は、自宅だけでなく職場にまで執拗に押しかけてきて……。『カンナさん大成功です!』や『猟奇的な彼女』を超え、韓国ラブコメディー部門興行成績ナンバーワンを記録。。昔『猟奇的な彼女』『永遠の片想い』で青年役を演じていたテヒョンも、実生活でも結婚して、そろそろ父親役が回ってきてもおかしくない年頃。今回は父親を通りこして、いきなり祖父というのは、コミカル色を出したかったのだろう。それにしても、韓国俳優って芸達者な子役が多いこと多いこと。パク・チビンだけじゃなかったんだ。“子供と動物とは共演するな”と言われている鬼門に挑んだテヒョン、ヒョンスとジョンナムにいいように振り回される“二枚目気取りなのにやってる事は三枚目”というキャラを好演。情が湧いてきてからは、ジョンナムやギドンを本気で守ろうとするヒョンス。本当はいい人なのに、カッとなって心にもないことを言ってしまったり、ジョンナムの夢を諦めさせようとしたり、自己中ぶりを見せて娘をがっかりさせてしまう。それでも最後に決めるところは決めて、きっちり家族の大切さを訴える大団円に持ってくる。それにしても、自分も中学生の時にたった一度の関係で娘をつくり、娘もまた高校の時に息子を生み…と、とんでもなくセックスに関しては早熟な家系ですな。可愛い顔してるギドンは大丈夫かな?
August 3, 2012
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とてもよその国のこととは思えない内容を扱った英国映画を紹介します。この自由な世界で/キルストン・ウェアリングオンライン書店booxこの自由な世界で IT'S A FREE WORLD... 監督ケンローチ音楽ジョージフェントンヴェネツィア国際映画祭脚本賞一人息子を両親に預けて働くアンジーは、勤め先の職業紹介会社をクビになる。彼女は自分で職業紹介所を立ち上げようと決意し、ルームメイトのローズを共同経営に誘う。アンジーは必死にビジネスを軌道に乗せるが、ある日不法移民を働かせる方が儲かることを知り、彼等に仕事を紹介する。しかしそれは同時に低賃金でも働かざるを得ない彼等の弱みにつけこむことでもあった。その日に人を集め、「この人とこの人、後は今日は仕事はない」と振り分けをし、車に沢山人を乗せて仕事場へ連れていく。寝る場所は提供するが費用は取る。少し前に日本でも話題になった日雇い派遣問でクローズアップされた問題点と全く同じだ。誇り高き大英帝国でも同様の状況が起きていたのか。いや、そういえば、英国を訪れた時にホームレスにしては結構身なりのきちんとしている人が道端で寝ていたっけ。英国も日本も島国という共通点はあるが、それでも法の網をかいくぐって外国からの不法移民がやって来る。そして自国民がやろうとしない危険で安い仕事を請け負う。そうして、知らず知らずのうちに、他国の労働者なしでは産業が成り立たない国へと変わっている。先の震災で中国人労働者に帰られて農業が成り立たなくなったニュースでも明らかだ。弱者から搾取するアンジーもまた被害者である。自分の落ち度でもないのに仕事を首になり、シングルマザーとして息子と暮らす生活を維持するためには、金を稼ぐしかない。そんな彼女がもっと立場が弱い不法移民から手数料や保険と称してピンはねし、ためらう親友に「ここは自由な世界だ(原題)」と言い、自らの行為を正当化する。自由な世界、なんていい言葉だろう。何でも好きなことができる、何でも手に入る。しかし、誰かが自由を得るということは、誰かの自由を侵害することにも繋がる。アンジーが働かせる移民たちを住まわせる場所を確保するために、トレーラーハウスで暮らす不法移民を役所に通報する場面など、顕著である。彼女に報いはやってくるが、この映画は決して彼女一人を糾弾する意図では作られていない。加害者でありながら、同時に被害者でもある彼女を主人公に据えることで、問題は働いても楽にならない社会状況にあることを訴えているのだ。彼女一人の心根を質したとて、根本的な問題解決にしかならないということを。
August 2, 2012
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みなさんこんばんは。現在NHKBSプレミアムで5つの異なる時代の女王を5人の女優が演じ、スキャンダルや政党との確執など、王室の危機をエリザベス女王がいかに乗り切ったかを描くドキュメンタリードラマ(ドキュドラマ)『ロイヤル・スキャンダル』が放送されています。ロンドンオリンピックに合わせたのでしょう。今生きている女王とその家族について、こういう所まで冷静なドキュメンタリーで公にしてしまえる国だったんですね、イギリスって。大人な国なんだなぁと思います。当時の映像とドラマの切り替えがとても自然で、似せてあって、違和感を感じません。ロイヤル・スキャンダルThe Queen第1回「姉と妹」 Sisters1952年。エリザベスは父王ジョージ6世の死去に伴い、25歳の若さで女王に即位。翌年6月に戴冠式を控えた女王は、クリスマスの日のラジオ放送で、国のために全力を尽くすという覚悟を伝える。一方、自由奔放な妹マーガレットは妻子のある侍従武官タウンゼント大佐と恋に落ちる。後に大佐は離婚するが、2人の恋はスキャンダルとして世間をにぎわせ、君主制を脅かすものとなる。女王は姉ではなく君主としての対応を迫られる。感想君主として公のものになってしまったエリザベスは、生きることすらも義務。一方妹のマーガレットは思いのままに生きたいと願っている。同じ王族ですら全く考えが違う。そして最後はエリザベスの王族としての義務を説いた説得が功を奏してマーガレットの結婚が流れてしまう。私はこの頃まだ生まれていなかったので結果を知らず、てっきりこの二人が結ばれるのかと思っていました。幼い頃から帝王教育を受けていたエリザベスの骨の髄までの責任感と自分を律する強さにしびれました。そして若い頃のエリザベス女王、とてもキレイです。 第2回「王室存続の危機」 Us and Them 1960年代から70年代にかけて、イギリスの社会は大不況やIRA(アイルランド共和軍)によるテロ活動などで大きく揺れていた。そんな中、女王の娘、アン王女の襲撃事件が起こる。時代は変化し、人々はテレビを通じて謎に包まれていた王室の生活を垣間見ることができるようになる。一方、不況にあえぐ国民からは君主制廃止の声も高まり始める。エリザベス女王の盟友、ウィルソン首相率いる労働党内閣にも反王室派が多くいた。 感想『ブラス!』『リトル・ダンサー』あたりで描かれた炭鉱不況の頃の話なのかなぁと思いながら見ていました。労働党出身の首相と二人三脚で困難な局面を乗り切ったエリザベスの政治力と、娘アンの気の強さがわかる。ハロルド・ウィルソン首相にはポアロシリーズのジャップ警部役でお馴染みのフィリップ・ジャクソンが扮しています。第3回「サッチャーとの確執」The Rivals 1986年。イギリスには世界的に強力な女性が2人いた。1人はエリザベス女王、もう1人は「鉄の女」の異名を持つイギリス初の女性首相マーガレット・サッチャーだ。同年代の2人の確執は、かつての英連邦の一員、南アフリカへの政策をめぐり表面化する。女王は即位前から一貫して英連邦の絆を守ってきた。連邦各国はアパルトヘイト政策で黒人差別を続ける南アフリカへの経済制裁に賛成するが、サッチャー首相だけが反対する。 感想生まれた時から自分のやりたい事ではなく義務として生き方が決まっていた女王と、自分の道を意思の力で切り開いてきたマーガレット・サッチャー。そのいずれが女性として険しい道であったかと言えば、どちらも同じではなかろうか。お互いの女性ならではの苦労を思いやれれば真の友情が築けたかもしれないが、生憎そのようには見えなかった。きちんと手順を踏んで訪問したり電話をして先に懸念を払しょくしようとする所からは、気を使っている様子は窺えるのだけれど、それはあくまで関係をスムーズにいかせるための方便で、心からそうしたいと思ってしているのではなさそうだ。首相と国王。現実的なサッチャーからすれば、女王は昔の栄光に拘っているように見えるし、女王からすればサッチャーはゴーイングマイウェイ派でイギリスだけのことを考えているように見える。お互いに別の立場から国を見ているので意見がぶつかるのは当たり前だろうし、男性に比べて女性の方が物事をはっきりさせようとする傾向が強いので、よけいに妥協点が見出しづらかったのだろう。鉄の女サッチャーに、意外な所で敵がいたとは。第4回「ダイアナとチャールズ」The Enemy Within 1992年。エリザベス女王が11月の即位40周年の記念式典でこの年を表した言葉は「恐ろしい年」だった。チャールズ皇太子とダイアナ妃、アンドリュー王子とセーラ妃。女王の2人の息子の結婚は破局に向かっていた。セーラ妃は不倫スキャンダル発覚後に正式に離婚が決まり、王室を追われる。その姿を見ていたダイアナ妃は自分を守るためにマスコミを味方につけ、王室との闘いを開始。皇太子妃の暴露話に世界中が注目する。感想ダイアナとチャールズの結婚式中継を見て「シンデレラストーリーみたい」だと思い、やはりおとぎ話はおとぎ話でしかなかったことをたび重なる報道で思い知らされた。このあたりからはリアルタイムで見ていたイギリス王室の歴史であり、親近感を持って見た。かつて王族のあるべき姿を実妹に示して、離婚歴のある男性との結婚を止めた女王も、自分の子供たちをコントロールすることはできなかった。それは育った時代の違いという事もあろう。この報道当時はダイアナに同情が集まったものだったが、今回のドキュメンタリーを見ていると、ダイアナとスキャンダラスな記事を掲載していた側は一種の共闘関係にあったのだとわかり、孤立していた彼女のしたたかさを感じた。現実を自分の理想に合わせようとしてきた女王の未来予想図が崩れ始め、次回でとうとう女王も現実を認めざるを得なくなる。 第5回「カミラの存在」/How Do You Solve a Problem Like Camilla? エリザベス女王の伯父エドワード8世がシンプソン夫人との恋を貫くために王位を退いてから60年以上経ち、再び王位に関わる人物と離婚歴のある女性の恋が王室を揺るがす。チャールズ皇太子はダイアナ妃の死後、離婚の原因とされていたカミラ・パーカー・ボウルズと堂々とつきあい始める。2人は若いころからの恋人同士で、皇太子は再婚を望む。女王は元不倫相手を次期王の妻と認めたくなかったが、世論は容認へと変わり始める。 感想20世紀はよくも悪くもメディアの世紀と言われる所以がよくわかる。有能なコンサルタントの戦略によって、離婚歴があり、しかもダイアナという国民に愛される前妻がいたにもかかわらず不倫していたチャールズとカミラの結婚が国民に容認され、女王もその空気を感じ取ってついに受け入れる。女王は義務の人だから、感情を押し殺して対処できる。しかしカミラ夫人とウィリアム王子の妻との仲が悪いとも聞く。これからも良くも悪くも王室は注目されるのだろう。
August 1, 2012
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