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June 28, 2012
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今オリンピックでわいているイギリスですが、
過去に他国に対してしてきた仕打ちもまたイギリスの歴史の一部です。



外国の読みものシリーズノリー・ライアンの歌/パトリシア・ライリー・ギフ/もりうちすみこ オンライン書店boox

ノリー・ライアンの歌
Nory Ryan's Song

ノリーは祖父や姉・兄・弟達とアイルランドで暮らしていた。
ところが、じゃがいも飢饉がアイルランドを絶望的状況に追い込む。
一人、また一人。家族がアイルランドの大地を去ってゆく。

この場合、ノリー達が自らの国を出ずに済む手段は一つだけあった。
「パンがなければお菓子を」ではないけれど、

けれどこの時、アイルランドはイギリス王国の一部だった。なけなしの家畜も
作物も、全て本国に送られてしまう。国の一部といいながら、そこに住む人々
の命を、本国の人の命と決して同じには考えていない傲慢さがよくわかる。

夢と成功を夢見てアメリカを目指す話は、今までにいくつも
映画や物語で見てきた。また、住んでいる国に危険が及び、アメリカ
に安全を求めてやって来るユダヤ人達の物語も、同じ数だけ見てきた。
けれど、この物語のように、自らの国に住んでいては、食べていけない
から、アメリカを目指した人達の話は、今まで全く見かけなかった。
著者は、なかなかこの話の題材となる体験を、聞く事ができなかったという。
「国を捨てる」という行為を子孫に語る時、
自らを恥じる思いがあった語り手が、渋ったのだと思う。

しても。自分のせいで去ったのではないから、本当は恥じる筋合いなど
ないにしても。
国を捨てるという事は、それだけ重たい事なのだ。
こういう物語は、まずもって加害者の側からは出てこない。そうかといって、
被害者の側も、進んで書くとは思えない。もう傷跡をほじくりたくない。

そうして、勝者の記録である、歴史だけが残ってゆく。
不当な苦しみに泣いた人達を置き去りにして。

多分、普通の時ならば、転ばされても、盗まれても、飢えに苦しんでも
生き続けるノリーの生き方に称賛の目が向けられた。
けれど、或る国が或る国を攻撃していた状況を多く見てきた今は、
私の目は、小説の中の征服者達の行いに向いていた。
200年前も、人間は同じ事をしてきたのか。
他人の土地を取り上げ、せっかく作った家にも税金をかけ、
払えなければ壊す。果ては自国に
住む権利まで奪い取って、ちゃっかり主人顔して入り込む。
そうして都合の悪い過去は、決して自らは語らない。
今から200年後も、この図式がまかり通るのだろうか。
それほど、人間は愚かなのだろうか。






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最終更新日  January 10, 2014 12:11:16 AM
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