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July 23, 2015
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みなさん、こんばんは。日本って長いですね。今日は東京は蒸し暑いくらいだったのに関西では大雨だったとか。迷走している台風が原因でしょうか。

さてこちらも人生に迷ってしまった男性のノンフィクションです。


古地図に憑かれた男 史上最大の古地図盗難事件の真実
The Map Thief:The Gripping Story of an Esteemed Rare-Map Dealer Who Made Millions Stealing Priceless Maps


昔はほぼ年に一回、或いは二年に一回ぴあマップを購入していた。新しい店やホールや路線がどんどん作られていたし、出かける前には道を確認しておきたかった。しかしネット時代が到来し、今では地図どころか立体的な映像も携帯機器で見られるようになり、もはや地図を持ち歩かなくても生活に支障はない。

 ところが、未だに紙の地図に関心を抱く人々もいる。世に言うコレクター達である。本書はそんなコレクター達に地図を売っていた、アメリカでも屈指の古地図ディーラー、エドワード・フォーブス・スマイリー三世の逮捕劇から始まる。なぜ彼が逮捕されたのかというと、海外の図書館や博物館から地図を切り取るなど、不法な手段で入手していたからだ。

 本書の内容は各時代における地図作成者と作成の目的という【地図の歴史】パートと、スマイリーの幼少期から逮捕後までの【現在】パートが同じ章の中で紹介されている。

 商品を不法入手して利益を上げていた点においては、最近読んだ本を愛しすぎた男: 本泥棒と古書店探偵と愛書狂と被る所がある。しかし犯人の性格はだいぶ違うようだ。「本を~」は家族ぐるみで犯行を行っていたが、スマイリーは単独犯行であり妻子もいた。逮捕直前盗みに入る時の彼の様子が紹介されるが、「本を~」と異なり汗をかくなど非常に緊張した様子が窺える。つまり「罪を犯している」という意識があるということだ。また、逮捕後の対応についても刑の軽減のためとはいえ進んで協力し、盗んだ地図について図書館が認識しているより遥かに多くを挙げていた。まず再犯はないだろう。

  両書を比較して、図書と地図の保管状況の違いにも驚いた。確かに初版、第ニ版と書籍本体に記されており、それ自体ずっしりと重量のある図書に比べて、切り取って畳んでしまえばポケットに入れて持ち出せる地図は、盗む側からすれば容易く、逮捕する側からすれば盗む瞬間を押さえるのも難しい。タイトルには「史上最大」と銘打たれているが、これは「あくまで明らかになった犯罪の中で」という意味に過ぎない。また、本から離れてしまえば、その地図自体に何年のもの、どの書籍のものと書かれているわけではないので「この地図は確かにこの資料の一部である」という証明が難しい。

 望ましいのは地図が図書館や博物館に置かれた時点で資料に関する詳細なデータを作り写真を撮っておくことだが、それでも長年のシミや敗れによる劣化をその都度押さえておくことはかなりの時間と人員を要する。だが、そうしないとせっかく犯罪者が正直に犯罪を告白しても、「彼等が盗んだと申告した地図」よりも「図書館が盗まれたと申告した地図」の方が少なく、宙に浮いた地図が増え続けるという残念な事態が続く。かつては植民地開拓や戦争など実利的な目的のために重宝され、領土の変遷を写しとった地図には歴史がある。過去の地図を大切にする心がけが、未来の世界を描く上での助けとなろう。


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最終更新日  July 23, 2015 12:19:04 AM
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