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April 22, 2023
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みなさんこんばんは。俳優のイ・スンギとイ・ダインが結婚しましたね。今日も探検記を紹介します。

黄河源流からロプ湖へ (世界探検全集)
Ot Kyakhty na istoki Zheltoy reki,issledovanie savernoy okrainy Tibeta i put’cherez Lob-nor po basseynu Tarima
ニコライ・プルジェワルスキー
河出書房新社

​ 今のロシア中国蜜月時代のずっとずっと前、日清戦争の大敗で、中国が列強にやりたい放題搾取される前。ロシアとシナ(訳文ママ)は、表立ってはいないものの、敵対関係にあった。1876年から1877年にかけて、ゴビ砂漠を縦断し、ロプ湖からタクラマカン砂漠を経て天山山脈までを踏査したニコライ・プルジェワルスキーの探検隊は、幾度となくシナ人役人の妨害に遭う。村民に「ロシア兵を助けるな」と裏で命じておいて、リベートはちゃっかり受け取っているのはずるい。ニコライが行く先々で「どうかシナの圧政から救ってください。立ち上がって下されば味方します」と村民に言われたエピソードが出てくる。この話はツァーリヨイショの眉唾か、それとも軍人は嘘をつかないと素直に受け止めた方がいいのか。

探検家はやはり頑強でなくては、そして敵に襲われても応戦しなくては。そこで選ばれたのは鍛え上げられた軍人、長い年月をかけて踏破するのに、ほとんど脱落者&けが人がいない。動物はそうはいかず、途中で馬やラクダが疲弊すると、哀れ人間に食べられるか取り換えられる。ところで、この探検にニコライは、ブランデー、茶およびターキッシュ・ディライトを用意していた。ターキッシュ・ディライトといえば、ナルニア国物語でエドマンドが白い魔女に誘惑されるアイテムだ。探検隊の進路は、喜多郎の絲綢之路でおなじみのNHK番組でも度々扱われ、かつて日本でも一大ブームを巻き起こしたシルクロード。さまよえる湖ロプ・ノールも登場。実はニコライの主張した湖は「ロプ・ノールではない」という反論があり、疑問を抱いたヘディンが見出したのが“さまよえる湖”のもとになった現象。今はさまようどころか干上がってしまい、干上がった湖床だけが残っている。

 本編は輝かしき探検が終わった事を寿ぐ言葉で締めている。砂漠とはいえ陸地を進むので、スコットみたいに凍死したり、一応シナには仁義を通しているので襲われることはない。それなのに、やはり探検家は客死する運命なのかもしれない。五回目の探検に出発する直前にプルジェヴァリスキーは、イシク・クル湖畔のカラコル(現キルギス領)で、部下には絶対に生水を飲むなと言いおいて、自身はチュイ川の水を飲んで、チフスに感染して死亡。名うての探検家としてはうっかり過ぎる失敗である。直前の最愛の乳母の死がこたえたのだろうか。


黄河源流からロプ湖へ (世界探検全集) [ ニコライ・プルジェワルスキー ] ​​ 楽天ブックス





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最終更新日  April 22, 2023 12:23:43 PM
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