ふさの国から 晴走雨読パパの日記帳

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2025.10.09
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世が江戸から明治に変わろうとする中、江戸城に居座る旗本・的矢六兵衛。
奇異なことに、この六兵衛、一切、口を開かない。六兵衛の正体は、居座りの目的は何か、というストーリー。
ただ、六兵衛の正体は、旗本株を買った俄か侍でしかないし、居座りの目的も、最初からある程度、目星がついている。
むしろ、ストーリーそのものよりも、信念を貫きとおそうとする徹底した美学に惹きこまれた。

主演の吉川晃司は、若い頃のヤンチャぶりが凄まじかった。あの紅白歌合戦で、ステージ上に油を撒き、火をつけたのは、今も忘れられない。歌番組で、プールに向かってバク転して飛び込んだこともあった。
ところが、このドラマの吉川晃司は、どうだ。最後の最後までセリフがない中で、目でモノを言う演技には凄まじさすら感じた。
ヤンチャなツッパリの先輩が、いつの間にか、経済界だか政界だか、いやもっと得体のしれない世界で何かしらの大物になったような貫禄。後輩(?)として、ちょっと嬉しい。

ラストになって、それは、新しい時代にバトンを渡すという儀式を成し遂げた者として退場する。
はじめて的矢六兵衛が、気心の通じ合った尾張藩士・加倉井に向かって、口を開く。

「もの言えばキリがない、しからば、体にモノ言わせるのみ」
と、お互いの刀を交換する。
名場面である。






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Last updated  2025.10.09 06:20:04
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