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姉と妹 @ Re:ともたさんへ こんばんは。コメントいただきありがとう…
2025.08.03
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漫画感想『アン・シャーリー①』+
赤毛のアンシリーズのコミカライズについて

毎週楽しみにしているNHKアニメ『アン・シャーリー』のコミカライズを購入しました。



​『アン・シャーリー』1巻​
(星窪朱子 先生、KADOKAWA ビーズログコミックス)

装丁が可愛らしい!
表紙カバーの紙質もキャンバス地風のこだわったものになっていて、高級感があります。

基本的には今回のアニメーションのキャラクター造作で、アニメ本編のセリフ/演技筋を漫画画面に落とし込んだものになります。

アヴォンリーで暮らし始めた アンちゃんの視界に広がる「光・色彩」を 読者も感じ取ることが出来る漫画画面 が素晴らしいと思います。

また、 いきいきとした表情が素敵!
特に女の子たち…アンちゃん/ダイアナちゃんの表情が華やかで可愛いので、パラパラとめくるだけで楽しいコミカライズです。


今回のNHKのアニメシリーズが、かなり脚本家様主導のつくり方というか、必要な要素やニュアンスを理知的に詰めて映像化している印象があります。
星窪先生のコミカライズが、感覚的なところを重視する画面の描き方だな、と感じますので、アニメ本編とのアプローチの違いも面白いところでした。


是非、今回のアニメシリーズの最後まで…
原作だと「アンの愛情」パートまで、 しっかりコミカライズしきって欲しいな…!
(…最後まで描き切れるかどうかは、今回のコミック1巻の売上次第かな?)

応援してます!



今回、赤毛のアンシリーズにドはまりして、
様々なビジュアライズ化に非常に興味を持ちました。

赤毛のアンシリーズには多岐にわたる魅力が詰め込まれているので、
同じ原作小説を取り上げたとしても、メディア展開する主体がどこに着目し魅力を感じて咀嚼しているか、誰を対象とした作品にするのかによって、ガラッと作風が変わり、全く別ものに見える面白さを感じています。

赤毛のアンシリーズは、日本においてもサブカル(少女漫画的萌え文化)の基盤的な位置づけと感じていて、様々なメディア化&ビジュアライズ化も、絶対的に力のある作家様たちがリスペクト&誠意をもって取り組まれているのを感じます。

下手なメディア化が見受けられないのも、作品の格の高さを非常に感じますし…
様々なメディアでどれだけ追いかけても追いかけても、咀嚼し切れない感情の繊細さ・多様さがそれを可能にしているのだと思います。


あれよあれよという間に、 様々な形式の赤毛のアンシリーズ書籍が増えたくっています。 ​​
(恐ろしき赤毛のアン沼)

以下、現時点で鑑賞したコミカライズ作品に関する簡単感想です。





​『まんが赤毛のアンシリーズ』全5巻​
(いがらしゆみこ先生、くもん出版、1997~1998年)

赤毛のアンを全3冊、アンの青春/アンの愛情を各1冊ずつでコミカライズしていて、
総計5冊に渡る「アンシリーズのコミカライズ決定版を作ろう」という 意欲を感じるシリーズ です。

私が小学生の頃、もし本シリーズが図書館にあれば絶対に手を付けていたと思いますし、ここでしっかり読んでいたら、赤毛のアンシリーズへの印象は全然違うものだっただろうな、と感じます。


本作は、 アンシリーズを思いっきり少女漫画テイストでコミカライズしている作品 で、ある意味で、今回・2025年のNHKアニメシリーズと似た考え方で構築してある作品だな、と思います。

日本において、アンシリーズは高畑勲監督のアニメーションのイメージが強く根付いていますので、それとは異なるイメージでのビジュアライズ化は難しい面もあったと思いますが
…​ 「いがらしゆみこ先生」という、 コミカライズ作家様自身が強力なイメージを纏っているからこそ 成立した企画 だと思います。

「"少女漫画"・"乙女ちっく”は正義だ!」というパワー が本当に凄い。

特に赤毛のアンパートは3冊に渡り丁寧にじっくり漫画化されていて、 四季折々、時間帯によっても表情を変えるアヴォンリーの美しい風 景が焼き付いて、非常に見ごたえがあります。

ギルバートが「ここまでやるか」と感じるほど、 キラキラ王子様 として描かれているのも興味深かったです。

第3巻のエレーン姫ごっこのシーンは、少女漫画でしかできないキラッキラ画面が素晴らしかった!
あらゆる時間帯で輝きたくる「水面」万歳!





​『虹の谷のアン』上下巻​
(原ちえこ先生、講談社、2003年)

「虹の谷のアン」…原題は「Rainbow Valley」であり、アンちゃんではなく 子どもたち世代 …それも、ブライス家ではなく お隣に越してきた牧師館の子どもたち目線を主軸に据えた作品 です。
リラ執筆の前段階で、 子どもたち世代のキャラクター造形を 試行錯誤している作品 と捉えています。


原ちえこ先生はお名前は知っていましたが、しっかり作品を読むのは初めてでした。

表紙イラストを見ただけで分かると思いますが、 ブライス家及び牧師館の子どもたちも納得のいくデザインで、 スマートな漫画表現が超絶達者で、 ​とにかく「素晴らしい!​」 の一言です。
手放しで超おすすめのコミカライズ作品です。

特に本作の主だった牧師館の姉妹…フ
ェイスちゃんとユナちゃんの対比的なキャラクター性がスマートに頭に入って来ますので、
「アンの娘リラ」を読む前の事前準備としてもおすすめの作品です。


世界的名作シリーズはいろんな楽しみ方が出来て面白いですね…!
by姉



◆小説 赤毛のアンシリーズ(村岡花子訳) 感想リンク
アンの青春(Anne of Avonlea)1909
アンの愛情(Anne of the Island)1915
アンの夢の家(Anne's House of Dreams)1917
炉辺荘のアン(Anne of Ingleside)1939
その1:アンの娘リラ(Rilla of Ingleside)1921
その2:アンの娘リラ(Rilla of Ingleside)1921
アンの友達(Chronicles of Avonlea)1912
アンをめぐる人々(Further Chronicles of Avonle)1920

◆モンゴメリ著 小説 感想リンク
果樹園のセレナーデ(Kilmeny of the Orchard)1910
ストーリー・ガール(The Story Girl)1911
黄金の道―ストーリー・ガール(The Golden Road)1913

◆赤毛のアン 関連本 感想リンク
赤毛のアンの手作り絵本 / 松浦英亜樹 さんのイラストについて
赤毛のアンシリーズのコミカライズについて





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最終更新日  2025.10.12 23:37:51
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