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天才外科医の転生先は1回目の人生に逆戻り? 悪女皇后と呼ばれ火炙りの刑になり一生を終えたエリーゼ。 前世での過ちを清算すべく2回目の人生は外科医として人のため 生きてきた彼女だが、ある日飛行機事故で帰らぬ人に… しかし、目を覚ますと1回目の人生に戻ってしまった!? 処刑される10年前の16歳の自分に転生したエリーゼは今回だけは 後悔しない人生を送ろうと前世の配偶者との婚約を阻止しようと 奮闘するのだが…。 ↑楽天ブックスより、あらすじ引用SMARTOONの人気作「外科医エリーゼ」のTVアニメ化が決定したそうです。大好きな漫画なので、これは放送が楽しみ。話数的に1クールじゃ厳しいから、2クールで最後まで描いてくれると良いんですが。CASTや放送時期などはまだ発表されていませんが、この時点でまだ出ないと言うことは早くて来年1月からの冬アニメかなと予想。(今年ならおそらく2023年と書くはず)SMARTOONと言えば、「彼女が公爵邸に行った理由」も、4月に放送されますし、アニメの原作不足と言われる昨今、どんどんそっち系のアニメ化が増えそうな予感。公式サイトは→コチラ因みに原作は既に完結済み。コミックスは7巻まで発売中で、最新8巻が3月に刊行されるそうです。これを機に、ピッコマも<待てば0>話数を増やしてくれると良いんですが。一応、現在は全143話中73話までは無料で読めます。
2023.02.28
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2023年2月刊こはく文庫著者:猫屋ちゃきさん赤い髪に緑の目という容姿のせいで、幼いころから魔女として忌み嫌われ、すっかり人間嫌いになってしまった男爵令嬢のマーヤ。幼いころから培ってきた薬や医学の知識を生かし、戦場で救護班として働いたあと、人里離れた山奥の小屋で人間を避けるようにして暮らしていた。そんなマーヤの元へ、珍客が訪れるようになった。彼の名はオリヴァー。騎士であるオリヴァーは戦場でマーヤに命を救われ、それ以来マーヤに恋をしているのだという。マーヤは取り合わなかったが、それでも彼はめげもせず毎日のようにマーヤの元へ通ってくる。そんな日々を過ごすうち、オリヴァーが橋渡しとなり、マーヤの元には病気や怪我により薬を求める村人が訊ねてくるようになった。オリヴァーとの交流は、閉ざしていたマーヤの心を開いてくれたのだ。しかし、ある日を境にオリヴァーの訪問がぱったりとなくなる。村人から彼がまた戦地へ向かったと聞いたマーヤは……。 ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 マーヤ=古の魔女に似た色身を持って産まれた男爵令嬢。オリヴァー=王国の騎士。戦争中にマーヤに救われた。今月の24日に発行されたお話なので、ネタバレは控えめに。男爵家に産まれたマーヤはその赤い髪と緑の瞳のせいで、差別されて育った。その昔、この国を混乱に陥れた邪悪な魔女が赤髪緑目だったそうで、以来その色身を持った女性は忌み嫌われるようになったのだと言う。おかげで家族からも距離を置かれ、貴族達からは口さがない悪口を言われる日々。すっかり引き籠りになったマーヤは、与えられた植物園で薬学と医療の勉強に没頭した。15歳になった頃、隣国との戦争が始まり、マーヤは培った知識を役立てたいと両親を説き伏せ戦地へ赴き多くの傷病兵の命を救った。そこではマーヤを差別する者は一人もおらず、多くの騎士達からも感謝された。やがて戦争も終わり、マーヤの功績は称えられることになったのだが、うわべではちやほやしても両親や貴族たちの心根は以前とさして変わりなく、心底ガッカリしたものだ。その後、国王から褒賞として山奥の土地と家を貰ったマーヤはそこに引き籠り、王都に戻ることは無かった。それから2年近く経った頃、すっかり世捨て人の様な暮らしが板についたマーヤの元に一人の騎士が訪ねて来た。彼はオリヴァーと名乗り、彼女に会って早々「好きです」と告白して来て面食らったものだ。関わりたくなくて、頻繁に尋ねて来る彼に邪険な態度を取り続けているが、めげずに懐くオリヴァーに次第に絆されていくマーヤ。彼は、麓の村人とも親しくなったようで、ある日、山で木材を拾っている最中怪我をしたと言う老人をマーヤの家に連れて行き手当を頼んだ。老人は大層感謝し、その後あれこれと差し入れを持って来てくれるように。その後も薬を求めて彼女の家に村人たちが訪れれ、家も随分と賑やかになった。彼らは、マーヤの外見を見ても差別することもなく、腕の良い魔女さんという認識らしい。オリヴァーとの仲も徐々に進展していき、彼の訪れを心待ちにしていたマーヤだったが、ある時を境にぱったりとそれが途絶えた。彼にも仕事があるし、暫く来られないかもと言われていたから待っていれば良いのだが、それが3か月近くともなればさすがに心配になって来る。山を下り、村を訪ねたマーヤはすっかり親しくなった老人からオリヴァーが成し遂げようとしていることを知って驚いていた。それは王都で行われる御前試合で優勝し、褒賞として騎士爵を賜わることらしく・・・。オリヴァーは以前、戦地でマーヤに命を救われて以来、ずっと彼女を思い続け、リハビリの後マーヤの元に訪れ通い詰めていたのでした。その一途な想いにマーヤもすっかり絆され、二人は想いを通わせますが、立ち塞がるのは身分の差。貴族たちの間に未だ根強く残る魔女への偏見も経緯を見ると、悪いのは貴族でしかなく、その身勝手さには呆れます。最後はハッピーエンドで終わってますが、マーヤの両親の態度とか色々理不尽な面も垣間見えてモヤっともしたり。でも、内容そのものは概ねいいお話だったと思います。評価:★★★★☆
2023.02.27
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2023年2月刊スターツ出版文庫著者:クレハさん玲夜の溺愛に包まれ、結婚指輪をオーダーメイドして新婚を満喫する柚子。そんなある日、柚子は龍と撫子から定期的に社にお参りするようお願いされる。神子の力が強まる柚子はだんだんと不思議な気配を感じるようになりーー。また、柚子と同じ料理学校の芽衣があやかしに絡まれているのを見かけ、思わずかくまってあげて…!? 一難去ってようやく待ちに待った新婚旅行へ。 ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 鬼龍院柚子=玲夜に「花嫁」に選ばれ、大学卒業後正式に入籍した。 鬼龍院玲夜=柚子の夫。鬼の一族の次期当主。 片桐澪=柚子の友人。 鳴海芽衣=調理学校での柚子の同期。 鎌崎風臣=かまいたちのあやかしの当主。我慢できずに、先に読んでしまいました。とはいえ、24日発売の本なのでネタバレの方は控えめに。前の巻にて、講師である有名シェフによりストーカー被害に遭った柚子。事を荒立てたくはなかったが、加害者が有名人だったこともあって、暫くは世間をざわつかせることになり、ほとぼりが冷めるまで柚子は学校へ行くことが叶わなかった。漸く玲夜の許しが出て、調理師専門学校へ再び登校することになったものの、クラスメイトによる口さがない噂話と陰口にうんざり。だが、夏休みになったら新婚旅行に行く予定なので、その楽しみを思えば陰口などなんのその。思わず浮かれて澪と楽しげに話していたら、入学以来何かと柚子に突っかかってきている芽衣に嫌味を言われてしまった。正直、芽衣にここまで嫌われる意味が判らず戸惑ってしまうが、澪に正論で返されて彼女も黙ったので気にしないことにした。そんなある日、学校帰りに芽衣が男性と揉めている場面に遭遇。今にも強引に連れ去られそうな状況に思わず彼女を救い出して逃げた柚子は、男性の纏う独特な雰囲気にすぐあやかしだと察した。迎えの車に芽衣を押し込み、事情を尋ねると予想は的中。芽衣は「花嫁」だったのだ。だが、芽衣の方は相手のあやかし・鎌崎を毛嫌いし、求婚を突っぱねたらしい。それでも、「花嫁」となれば、断られたと言ってもあやかし側が諦めることはまずない。あまりにも邪険にしたものだから、鎌崎は強硬手段をとり、芽衣の実家の家業は倒産寸前まで追い込まれているとのだとか。家を助けたければ自分の元に来い、ということか。柚子もさすがに、このやり口には腹が立ったが、よくよく思えば、芽衣が自分に突っかかって来ていたのも柚子が「花嫁」だからだろう。芽衣にしてみれば、あやかしの印象は最悪で、あんな奴らと結婚して幸せそうにしてるなんてどうかしてる。彼女の言いように、思い当たったのは花茶会で出会った「花嫁」たちのこと。柚子や透子の様に幸せに暮らしている者も多いが、嫌々嫁いだという訳ありの者も少なくない。実際に彼女達の嘆きを聞いただけに、そうなる前に芽衣のこともどうにかしてやりたいと思う。お人好しの自覚はあるが、柚子は彼女の力になると申し出て・・・。この後の柚子のひらめきが、何とも荒唐無稽で、4巻の序盤のエピソードを思い出しました。金が必要なら一発当てればいい。生きたご利益がいるからこその作戦ですが、その後も鎌崎の妨害が続き、ついには玲夜も動くことに。嫁のためならどんなことでも厭わない彼が圧を掛けるも、こと「花嫁」のことになると、あやかし側も必死。その後、一応の決着はつきますが、柚子自身に神気に近い霊力が発現し始め、また一波乱ありそうな所で終わっています。本編自体はベリーズカフェの書籍紹介リンクから読めますが、文庫には書下ろしで最近出番がめっきり減ったにゃん吉と透子のお話が載っています。評価:★★★★★
2023.02.26
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久しぶりの購入作品紹介です。今回記事で紹介したお話はコミックス以外は一ヶ月以内には感想を挙げたいなと。あの悪女には暴君が必要だ(2巻) (ラワーレコミックス+) [ 8garak ]楽天で購入購入予定品メモ記事に書いた翌日に購入しました。既に完結している兼ね合いか思ったより刊行ペースが速くて嬉しい。悪役のエンディングは死のみ 3 (フロース コミック) [ SUOL ]楽天で購入攻略対象も出揃って、家族との仲も徐々に改善。展開的にはこの頃が一番盛り上がってたように思います。愛執の鳥籠 (ソーニャ文庫) [ 白ヶ音雪 ]楽天で購入白ヶ音雪さんの最新作。まだ斜め読み程度ですが、不遇ヒロインもの。購入予定に入れてた、同時発売のソーニャ文庫の桃城さんの本はまだ買えていません。妹に婚約者を取られたら見知らぬ公爵様に求婚されました(1) (角川ビーンズ文庫) [ 陽炎氷柱 ]楽天で購入ビーンズ文庫です。タイトル通りのお話。こちらもまだ斜め読み程度。虐げられていましたが、容赦ない熱情を刻まれ愛を注がれています (マーマレード文庫 マーマレード文庫 MBL171) [ 西條六花 ]楽天で購入マーマレード文庫。現在読んでる最中ですので、数日中には感想記事に出来そうかと。同日発売で、あと2点くらい購入予定作品があるんですが、申し訳ないけどそちらは後回し。そのうちamazonででも買います(^_^;)君は僕なしでは生きられない〜エリート御曹司は薄幸令嬢を逃がさない〜【電子書籍】[ あさぎ千夜春 ]楽天で購入ベリーズ文庫です。こちらも、あと2冊くらい予定してた本が購入出来てません。バツイチですが堅物閣下(四十歳)の初恋を奪ってしまいました (ハニー文庫) [ こいなだ 陽日 ]楽天で購入ハニー文庫の新刊。全く読めてませんが、面白そうなので楽しみ。鬼の花嫁 2 (noicomi COMICS) [ 富樫じゅん ]楽天で購入24日発売でしたが、早々に感想記事を書いてしまいました。鬼の花嫁 新婚編二~強まる神子の力~ (スターツ出版文庫) [ クレハ ]楽天で購入同日発売の原作小説です。まだ斜め読み程度ですが、相変わらずトラブルに巻き込まれるヒロインでした。捨てられた花嫁と山神の生贄婚 (スターツ出版文庫) [ 飛野 猶 ]楽天で購入鬼の花嫁と同日発売のスターツ出版文庫です。不遇ヒロインもの。3月も中々に豊作なので、それまでに積読本を減らします。
2023.02.25
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2023年2月刊noicomi COMICS著者:富樫じゅんさん、クレハさんあやかしの頂点に立つ存在である“鬼”。その鬼を統べる鬼龍院家の次期当主・玲夜に「花嫁」として選ばれた平凡な少女・柚子。柚子を顧みない両親の家を出て鬼龍院家の屋敷で暮らすことになった柚子の生活は一変ーー。柚子に惜しみない愛を注ぐ玲夜に対して愛されることに慣れていない柚子は上手く応えられないことにもどかしさを感じていて…。そんななか、柚子の出現により婚約を白紙撤回されることになった玲夜の許嫁・桜子が新たな波乱を呼んでーー!?大ヒット和風あやかしシンデレラストーリー、待望の第二巻!! ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 柚子=あやかしの頂点である鬼の花嫁に選ばれた高校生。鬼龍院玲夜=鬼龍院家の次期当主。 荒鬼高道=玲夜の側近。 透子=柚子の親友。猫又のあやかしの次期当主・東吉の花嫁。 猫田東吉=猫又のあやかし。渾名はにゃん吉。1巻の展開と進行具合からして、これは原作1冊分をコミックスは3巻で描くのかなと思っていたら、やっぱり。1巻ではあまり出番が無かった透子やにゃん吉、高道が出張って来た感じ。高道の玲夜LOVEぶりのせいで、本人たちの知らぬ間に周囲からそういう仲なんじゃないかとあらぬ疑いを掛けられてます。この巻で初登場の桜子が意味深なアドバイスをしたおかげで、話を聞いた柚子までぐるぐる。まぁ、これは単に桜子の腐女子な妄想故の要らぬお節介なんですけど、それがまた彼女だけでなく柚子の妹の花梨まで勘違いしてたってのがまた。脇目も降らず柚子一筋の玲夜にしてみれば迷惑以外の何ものでもなく、根も葉もない噂を知った時、3巻での彼の爆発ぶりも楽しみ。家族から蔑ろにされ続け、彼氏からはポイ捨て。おかげで柚子は未だに玲夜の愛情を信じられずにいるものの、彼からの溺愛ぶりに段々と打ち解けていきます。なのに、玲夜の想い人は高道だと聞かされてどういうこと?と。そんな彼女に、縁を切った家族の魔の手が迫り・・・。で、次巻に続く。いやー、いい所で切りますねぇ。これは原作未読でノイコミやシーモアで連載読んでる方はかなり気になったのでは。描き下しで、にゃん吉目線のミニ漫画と、これまた彼目線の本編中のとあるシーンに繋がる一幕を描いた番外編小説が収録されています。予告では3巻は夏の発売らしいけど、多分また原作と同時発売だと思うので、新婚編3巻の告知が出ればはっきりしますかね。今回も初版特典(?)で表紙イラストのクリアしおりが貰えました。評価:★★★★★
2023.02.24
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2020年10月刊ベリーズ文庫著者:未華空央さん彼氏に浮気された別れた佑杏は、傷心旅行中に外科医の晴斗と出会う。傷ついた心を癒やしてくれる晴斗に心惹かれ、寂しい気持ちを埋めるように一夜を共にしてしまった佑杏。翌朝、連絡先も告げずその場を去るが、後日なんと妊娠が発覚…!ひとりで産み育てることを決意した矢先、晴斗と偶然再会。「ふたりとも必ず幸せにする」と求婚され、過保護なほどの溺愛を注がれる日々が始まって…。 ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 宇佐美佑杏=ドラッグストアの支店長。 傷心旅行中に知り合った晴斗と想いを通わせる。 成海晴斗=沖縄に出向中の外科医。 宇佐美佑華=大学病院勤務の助産師。佑杏の姉。ドラッグストアで働く佑杏は、交際中の恋人に浮気されて大ショック。結婚まで考えてただけに、ダメージは大きいが、籍を入れる前に相手の本性が判っただけ幸運だと思わねば。しかし、間の悪いことに破局したのが楽しみにしていた沖縄旅行の前日とは。キャンセルも考えたが、キャンセル料を考えると非常にもったいない。考えた末、佑杏は一人で沖縄へと旅立ったのだった。姉の佑華がとにかく沖縄好きで、おススメの観光ポイントもレクチャーされており、初日に少し巡ってみたものの、やはり一人では味気ない。立ち寄ったカフェで気の良いマスターと、アレコレ話していると一人の青年を紹介された。成海晴斗と名乗った彼は、沖縄に出向中の外科医だそうで、丁度どこにも行けていないから佑杏の観光に付き合ってくれると言う。翌日レンタカーで、少し遠出もしてみたが、話し相手がいると楽しい。つい、話が弾んで一人旅している理由まで話してしまった。何と言うか、物凄く波長の合う人で、離れ難い雰囲気に。雨に降られて、彼のマンションで雨宿りした際に一線を越えてしまった佑杏は、翌朝眠る彼に何も告げず東京へと戻って行った。姉には失恋のことは話したが、晴斗とのことは言えていない。旅行そのものは楽しかったし元カレのこともとうに吹っ切れている。支店長にもなるとやることも多く、あれから暫く経ってそれなりに忙しく働いていた佑杏の妊娠が発覚。元カレとは別れる前からご無沙汰だったし、そうなると該当者は一人しかいない。助産師をしている佑華にシングルマザーの厳しい現実を聞かされたが、何故か佑杏には産むと言う選択肢しかなかった。あれから数か月、切迫気味で早々に働くことが出来なくなった佑杏は姉の好意で、彼女の部屋で面倒を見てもらっていた。せめて買い物くらいはと、出かけた先でバッタリ晴斗に遭遇。実はあのあと、姿を消した佑杏を彼は探し回っていたらしい。正式に交際を申し込むつもりだったと告げられたが、彼の迷惑になったらと思うとどうにも決心がつかない。この子は元カレとの子だと嘘をつき、その場は別れたものの、部屋に戻った佑杏は大出血して病院に搬送され・・・・。実は晴斗の勤務先が佑華と同じ病院で、救急搬送されたことでたまたまカルテを目にした晴斗と早々に再会。観念した佑杏は晴斗のプロポーズを受け入れ、入籍した二人。一か月後に無事に女の子を産んで本編は終わっています。書下ろしの短編はラストから3年後の成海家のお話です。晴斗目線のエピソードもあるので、彼の事情や想いが判る分、いかに佑杏が独り相撲を取っていたのかが分かると言う。別にあの朝逃げ出さなくても良かったと思う反面、でもまぁ、元カレがクズ男だったからなぁ。お姉さんの佑華が良いキャラしてましたが、何のことは無いこの人も別作品のヒロインでした。そちらにも今作の二人が少しだけ登場。大分、内容を端折っているため、途中の展開とか興味がある方はベリーズカフェででも。サイトの方では本編が丸々読めるのと書籍版とは別の番外編も掲載されています。評価:★★★★☆
2023.02.23
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4月期の書籍発売予定も出揃って来たので、忘れないうちにメモ代わり記事です。追加分みたなものなので、ラノベが多目。時々コミックスとTL小説みたいな。4月1日 ビーンズ文庫 心が読める王女は婚約者の溺愛に気づかない 花鶏りりさん 借金令嬢とひきこもり竜王子 専属お世話係は危険がいっぱい!? 青田かすみさん4月3日 ヴァニラ文庫 推し活がしたい転生令嬢ですが、最推しの公爵様に囲い込まれました! 猫屋ちゃきさん4月5日 フロースコミックス 公爵夫人の50のお茶レシピ 4巻4月10日 マーマレード文庫 離婚前夜、溢れる渇愛 ~愛されないはずの身ごもり妻は冷徹御曹司の溺愛執着愛から逃げられない~ 雪永千冬さん 身ごもり純潔婚~財閥社長の最愛妻になりました~(仮) 逢咲みさきさん4月14日 ビーズログ文庫 政略結婚の夫に「愛さなくて結構です」と宣言したら溺愛が始まりました 杓子ねこさん4月14日 富士見L文庫 聖女と悪魔の終身契約 水守糸子さん4月20日 カラフルハピネスコミックス 優しいあなたを守る方法 1巻恐らく、4月はこれ以上無いはず。個人的に、楽しみにしていたSMARTOONの作品2点の発売日が決まって嬉しい。とはいえ、「公爵夫人の50のお茶レシピ」なんて完結して半年以上経ってるんだから、もう少し刊行ペース早くても良い気がする(^_^;)全14巻くらいになりそうなのに、4月で漸く4巻目。先は長い。
2023.02.22
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2021年3月刊ミーティアノベルス著者:かのんさん「私はもう殿下なんて愛さない! あんな浮気者、もう、愛してなんてやるものですか!」公爵令嬢ルミナ・ララーシュは天に向かって拳を高く突き上げ叫んだ。十歳で王子と婚約し、十八歳で婚約破棄される。ルミナは何十回もそれを繰り返していた。ループするたびにあの手この手で王子に愛されようとするが、彼が心惹かれるのは妹のソフィー。何をしても結局王子は妹を選んでしまうのだった。どんなに愛しても愛されることはない。ルミナはそれに気づき、ついに諦めることにした。これは、愛する人に愛されることを諦めたルミナが、自分の本当の運命を見つける物語 ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 ルミナ=同じ時間をループし続ける公爵令嬢。 シャロン=ステファンの幼馴染で側近。ステファン=王国の王太子。 ソフィー=ルミナの異母妹。TL小説ではなく、ラノベです。ループもの。ルミナは思い続けた婚約者・ステファンに婚約破棄されて絶望すると言うループをもう何十回と繰り返している。今日もまた運命の日、王太子の成人祝いの場にて冷たく婚約破棄を言い渡されて茫然。一体自分の何が気に食わないのか、時間が巻き戻る度に、色々と模索し違う選択肢を選んでもみた。なのに、結果はいつも同じ。心から愛していた人に見捨てられた挙句、彼はルミナの異母妹・ソフィーを妃に迎えるのだ。元のルミナは金持ちの貴族令嬢と言うことで例に漏れず傲慢で鼻持ちならない女だった。だから、何度目かのループの際は、その性格を改め、勉学にも励んでみたが、周囲の評価は上がっても、ステファンから愛されることはなかった。それでも諦めずにループを繰り返して来たけれど、いい加減、精神が限界に近い。しかし、きっとまた、どうしようも出来ずに今度もループしてしまうだろう。もう疲れた。自分の運命を変えるためにも、ステファンのことはもう絶対に愛さない。そう心に誓って、ルミナの数十回目の人生は幕を閉じた。目覚めると、これまた相も変わらず10歳の自分に戻っており、ステファンとの出会いの日であった。早々に動かないと、婚約させられてしまう。先手を打って、その意思はないとステファンにも話し、辛辣な態度も取ってみたものの、培った教養と毅然とした態度が逆に気に入られ、王妃からも是非息子の妃に、と望まれる始末。これはミスったかと思いながらも、国王からの命令もあって、一先ず仮の婚約者なら、と渋々引き受けた。どうせ18歳になったらお役御免なのだし。しかし、ただ傷つけられるだけの関係はまっぴら。ステファンの誠意を見せてもらうため、条件を出している。成人するまで気持ちが変わらなければ正式に婚約者になると。そもそも、ステファンは後ろ盾が欲しくてルミナを選んだのであって、彼女の為人を気にしていたことは無かった。だからこそ、婚約者の妹に出を出すなどと言うふざけた真似が出来る。どちらもララーシュ家の娘なのだから、気に入った方を選んだだけ、その程度の心持ちなのだろう。誠実さの欠片もない性格に、今思うと本当に腹が立つ。だがもう未練も無いし、ルミナにも気になる存在が出来た。宰相の息子でステファンの側近・シャロンだ。彼は優しく、ステファンとの婚約を心底嫌がるルミナを気遣い、もし、王太子が心変わりして婚約破棄となったら自分と結婚して欲しいと言われている。恐らく今世もステファンがソフィーを選ぶのは判っている。先日、二人は印象的な出会いを果たし、お互い気になり始めているからだ。予定調和とはいえど、ムカつく気分になるのは仕方ない。つい、ステファンを責めてしまったが、それ以上にシャロンが彼に腹を立てていた。ルミナへの態度が不誠実すぎると。二人から責められたステファンは、その時初めてある違和感に気付いた。ルミナに条件を出されてから傲慢な態度を改め、自分なりに誠実でいようと戒めていたのに、誰かに操られているかのような感覚。その戸惑う様を見ていたソフィーは定められたルートに軌道修正すべく、姉の始末を目論み・・・。何のことはない、この世界はゲームのシナリオの一つだったと言うのが真相でした。ルミナは本来悪役令嬢でソフィーがヒロイン。ステファンルートの物語だったのです。悪役令嬢はザマァされなけれなならず、婚約破棄される運命。なのに、ルミナに自我が出来て自分の幸せを探し始めてしまった。おかげでルートは乱れに乱れ、ゲームの運営?が、ソフィーを操ってバグのような存在になっているルミナを消すよう指示。しかし、シャロンによってルミナは危機を脱し、当事者たちに全てを打ち明けます。神のような存在に、言動をコントロールされていたと知り、驚く彼らでしたが、どうしてもステファンがソフィーに惹かれてしまう理由がわかり納得。その後、ルート通り、ルミナと仮婚約を破棄したステファンはソフィーを妃に迎え、ルミナはシャロンに嫁いで一応のハッピーエンドで終わっています。何の前置きも無くこれはゲームの世界だったんだよ、聞かされて納得しちゃうヒロインは、現代人の転生者ってわけでもないので、そこだけがちょっと残念。乙女ゲームの概念がまず無いでしょうからねぇ。でも、少々ツッコミどころはあれど、大筋は面白かったです。評価:★★★★
2023.02.21
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2022年1月刊マカロン文庫著者:田崎くるみさん社長令嬢の菜月は、親の決めた政略結婚に抗えず、IT系大企業の御曹司・陽介と結婚させられてしまう。菜月はどうにかして離縁しようと心に決めるが、陽介は新婚初夜から甘く迫ってきて…!? 「もう遠慮はしない」ーー愛のない結婚だったはずが、独占欲剥き出しの旦那様に処女を暴かれ、快楽を教え込まれてとろとろに溶かされていき…。 ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 北村菜月=電子部品メーカーの社長令嬢。 大学卒業後すぐに幼馴染で許嫁の陽介と政略結婚をした。 北村陽介=有名IT系企業の御曹司。 早坂未央=菜月の親友。 平野哲=菜月の恋人。その日、菜月は許嫁であった北村陽介と結婚した。元より互いの父親が幼馴染で、業務提携している縁で家族ぐるみの付き合いがあった事から、将来子供同士を結婚させようという話に。菜月も、見目が良く優秀な陽介に好意を抱いていたもののそれも高校生までのこと。彼が恋人らしき女性と歩いている姿を見て、この結婚を楽しみしていたのが自分だけだと思い知った。その後も陽介は相手をとっかえひっかえしているとの噂が耳に入り、その度に落胆したものだ。あいつがその気なら、自分だって素敵な彼氏を見つけてやる、と決心し、漸く理想の人に巡り合えた。平野哲と交際してからかれこれ2年。肉体関係こそ無いが、結婚するなら哲と、と思っていた矢先に菜月と陽介との結婚が決まったのだった。哲は別れを受け入れず、菜月も望んでいない結婚だったため、早々に離婚してくるからそれまで待っていて欲しいと約束を交わしている。律儀な彼はきっと待ってくれているはず。陽介もおそらく違う女生と結婚したかったろうから、案外離婚に応じるのも早いかもしれない。しかし、事態はそう簡単ではなかった。なんと陽介は菜月との結婚を心待ちにしており、女遊びについても根も葉もない噂で、ずっと菜月一筋だったと言う。でもあの時恋人らしき女性と歩いてたじゃないと反論すれば、あれも当時しつこく付き纏っていた子だと聞き、菜月の誤解だと判明。そもそも婚約者がいるのに他で遊ぶわけがないとキッパリ言われはしたが、自分にはもう哲君と言う運命の人がいる。陽介も彼の存在は知っているようで、今も続いてるならすぐに縁を切れと言い、あいつだけは絶対にやめておけと厳しく告げられた。式から一ヶ月。マンションで暮らし始めた二人の生活は思っていたよりも快適で、一緒にいて苦にならないことに菜月は驚いていた。やはり幼馴染で気心が知れているからだろうか。却って哲といる方が緊張していた気がする。彼からは毎日メールが来るが、陽介の態度からするに早々に離婚できそうにない。事情を知っている親友の未央にどうすればいいか話を聞いてもらったが、彼女からもまた哲だけはやめておけと厳しく言い含められてしまった。陽介はともかく未央にも哲の評判が悪くて内心驚いた。不思議に思っていると、ある日偶然にもレストランにて偶然居合わせた哲と女性の会話が耳に入りその内容に愕然。彼は菜月に気付かず得意げに、彼女とは逆玉狙いで好きでも何でもないと嘲笑い、交際当時から二股を掛けていたのだった。道理で、陽介たちから早く縁を切れと口を酸っぱくして言われるはずだ。自暴自棄になる菜月を優しく宥めてくれたのは陽介で、未央も馬鹿にすることなく話を聞いてくれた。哲にはその後、きっぱり別れを告げたが、その際口汚く罵られ恐怖を感じた。本性に気付かずに彼と再婚していたらとんでもないことになっていたかもしれない。その頃、陽介の方も彼をコネ入社とバカにする社員と悶着あり、きな臭い状況に巻き込まれつつあった。菜月はこれまでの態度を反省し、陽介と向かい合おうと決心し始めた時、無言電話や警告文めいた手紙の送り付け、果ては後を付けられるという不吉な事態が相次ぎ・・・。マカロンにしてはページ数多目だなと思ってたら、中盤から事件に発展したのでなるほどと。陽介と菜月両方に魔の手が迫ります。陽介の方は折り合いの悪い社員。菜月は当然哲なんですが、悪いタイミングとは重なるもので。一応、警察には通報してたので陽介側は事なきを得たんですが、それを隠れ蓑に哲が行動を起こし、菜月の誘拐を企てます。こいつ、クソ野郎だと思ってたら、とことんクズでしたわ。正当防衛として陽介にぶん殴られて清々したけど、結局示談で済ませちゃったのが少々モヤる。とはいえ、執行猶予ついて野放しにされても怖いか。接近禁止令が付いただけ御の字かも個人的には、逆玉狙いの二股男だと判明した際、未央が言ってた仕返し全部やっても足りないくらいですが。その後二人はお互い思いを打ち明け合い、翌年には長女も誕生。ラストシーンでは5年後の彼らが描かれ終わっています。序盤の菜月がおバカなお嬢様って感じでどうにも好きになれなかったんですが、哲と別れ吹っ切れてからが本番。世間知らずではあるけど優しい良い子って印象。親友の未央が良いキャラしてました。この人がいなかったらまだしばらく拗れてたかも。評価:★★★★★
2023.02.20
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2022年4月刊マカロン文庫著者:紺乃藍さん整体師のあかりは、ある日店を訪れた高級ホテルチェーンの御曹司・響一と出会う。ひょんなことから気に入られ、あかりが両親に見合いを強要されていることを話すと彼から契約結婚を提案される。戸惑いつつも互いの利害の一致から結婚することに…! 愛のない新婚生活のはずが、始まったのは響一から甘く溶かされ続ける日々。契約期限がくれば終わる関係だったのに…。「誰にも渡さない」ーーあることをきっかけに独占欲に目覚めた彼から激愛を刻まれ、あかりは高鳴る鼓動を隠せなくて…。 ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 桜井あかり=リラクゼーションサロンに勤める整体師。 入谷響一=高級ホテルチェーンの御曹司。 入谷奏一=響一の双子の弟。リラクゼーションサロンで整体師として働くあかりには密かに憧れている人物がいた。いつも自分を指名してくれる常連客・入谷奏一はハンサムで紳士的、あの有名なイリヤホテルの総支配人を務めていると言う。勿論、ただの憧れであり、お得意様とどうこうなろうとは考えてはいない。そんなある日、いつものようにサロンにやって来た奏一に違和感を覚えたあかりは、意を決して尋ねた。本当にあなたは入谷奏一さまですか?と。見破られたことに、当人が驚いたようで、あっさりと別人だと答えた彼は入谷響一と名乗り、弟の会員証を借りて評判の施術を受けに来たらしい。似てるのも当然で、奏一とは一卵性の双子なのだそうだ。だが、いくら双子でも普段使う筋肉や部位はその生活によって違う、知らずに施術して不調を起こしたら大変だからと思わず響一に注意してしまった。彼は、あかりの対応に驚いたようだが気分を害したということはなく、その日は大人しくカルテと会員証を作ると定期的にサロンを訪れるようになった。それから暫く経ち、響一から食事に誘われたあかりは、そこで思いがけない提案をされた。自分と契約結婚をしてほしいと。両親は煩くないのだが、奏一と同じくイリヤホテルの別支店で総支配人を務める響一に、ここ最近縁談話が多く辟易しているらしい。雑談のおり、あかりは田舎の両親に早く帰って地元で結婚しろとせっつかれているのだが、まだ東京で働きたいと溢していたのを思い出し、これはお互い利害が一致してるのではと。確かに、東京で相手を見つけて夫になる人がホテルの総支配人なら、あかりの両親も納得するに違いない。勿論、生活費含めすべて響一が持つと言ってるし、そう悪い話ではないのかも。考えた末、あかりはその申し出を受けるのだった。一先ず籍を入れ、響一のマンションで同居を始めたあかりは、その快適すぎる環境に喜んでいた。響一も俺様に見えて、実は生真面目で努力家なのが、一緒に過ごすうちに段々判って来て、不器用な優しさに、契約婚と言えど、彼に心惹かれるように。奏一も最近、長年の想い人と結婚し、施術に来ると惚気ている。とはいえ、奏一の妻は社長令嬢と聞き、思い切り一般人のあかりは何だか居た堪れない。パーティーなどに同席する際は、愛妻家ぶりをアピールしている響一だが、周りにはどう思われているのやら。それから数か月が過ぎ、勤め先であるサロンの閉店を店長から知らされ、あかりは大ショック。再開発に伴い、テナントが入っているビルが取り壊しされるのでは仕方ない。新たな勤め先を見つけなければならないのだが、それ以前に、次の仕事が見つかるまで無職になると言うことは契約違反にならないのだろうか。今ではすっかり、響一が好きだと自覚したあかりは、何故だか状況を打ち明けることが出来ずに、こそこそと職探しに励んでいたのだが、それを見て響一があかりの浮気を疑い・・・。優秀な弟と比べられ、ブラコンを拗らせていた響一は、すぐに別人と見抜いたあかりに一目惚れ。サロンに通い、食事に誘うこと数回。いつ告白しようと思いつつも、彼女が弟に憧れているのを知り、正攻法ではだめと思い、あかりの事情を利用して契約婚を持ち掛けたのでした。そんなことも露知らず、あかりの方は自分の片思いだと思いっていて見事な両片想いの夫婦になっていたと言う。勿論、浮気もしてないので状況を話し、誤解はすぐ解け二人は互いの想いを打ち明けて、本当の夫婦になって終わっています。奏一側を先に読んだせいか、響一さんの印象が大分違うことに驚きました。え、俺様キャラだったの?ってか、奏一の方もあちらのヒロイン・結子目線だと、いけ好かないタイプだったようなので、あかりとは見せてた側面が違うんでしょうね、多分。双子の兄弟共々、想い人と結婚出来て何より。個人的には、弟サイドのお話の方が好きかも。評価:★★★★☆
2023.02.19
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2022年7月刊マカロン文庫著者:紺乃藍さん社長令嬢の結子は、幼い頃から憧れていた男性とのお見合いの日を迎えた。しかし会場に現れたのはその人の弟で、高級ホテルチェーンの御曹司・奏一だった。家同士の政略的な結婚から逃れられず愛のない夫婦となるはずが、始まった新婚生活は想定外の溺愛の嵐で…!? 「君の表情も声も身体も、全部俺のものだ」ーー彼の一途な情欲が炸裂して、結子の心は次第にほだされていき…。 ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 入山結子=旧姓・佐山。ブライダルドレスメーカーの社長令嬢でフローリスト。 奏一と政略結婚した。 入山奏一=高級ホテルチェーンの御曹司。 入山響一=奏一の双子の兄。フローリストとして働く佐山結子は、幼馴染の入山奏一と政略結婚をすることが決まった。元々、親同士が友人で取引関係と言う兼ね合いで、いずれは結婚話も本格化するものと思い、ドキドキしていた。だが、それは相手が長年憧れ続けていた入山響一だった場合だ。お互い社会人になって会う機会はグンと減ってはいたけれど、響一が知らぬ間に結婚しており、結子の相手が響一の双子の弟・奏一に変わっていたとは夢にも思わず、内心がっかり。勿論、奏一のことも幼いころから知ってはいる。でも要領が良く、天才肌な彼がどうにも苦手で、親しくはなかった。なのに、奏一の方がやけにこの結婚話に乗り気で、結子も承諾せざるを得ない状況であった。上手いこと彼に押し切られ、翌月には入籍を済ませ同居となったのだが、職場は近いし、家事の類はハウスキーパーがほとんどやってくれる分、実家にいた時より門限も無くて生活は快適だった。これは予想外。奏一も優しいし、何かと気遣ってくれる。仕事で関わった我儘な女優に嫌がらせされて大泣きしていた時も、彼なりの方法で慰めてくれて、今ではすっかり結子も絆されていた。自分でもチョロいとは思うものの、結婚した以上、仲が良いに越したことはない。一緒に過ごすうち二人の仲も段々深まり、それなりに上手く行っていると思っていた矢先、奏一が総支配人を務めるホテルでトラブルが発生。結子の手伝いで何とか無事収まることとなったのだが、実はトラブルの原因が奏一の部下のやらかしによるもので、刑事事件にまで発展しそうなものだった。上に立つ者としてそんな事態になっていたのを気付けなかったと奏一の落ち込みはかなりのもの。子供の頃から上手く行きすぎる人生で、ここに来て初めて味わう挫折に戸惑う彼を宥めるうちに予想外の発言を受けて、結子が腹を立て一方的な仲違いに発展してしまい・・・。何でもそつなくこなし、兄より優秀だった奏一が30歳になっての初めての挫折。でも心配していたのは長年想い続けていた結子に幻滅されるのではという、何とも子供っぽい悩み。結子にしてみれば、とっくに奏一に惚れてるのに、そんなに信用無いのかと激怒。せっかく上手く行っていた関係もギクシャクしてしまって、不器用だなぁと。最後の方は結子もこんなんじゃいけないと考えていた時に、奏一の本心を聞いて漸く仲直り。同居してるのに、一ヶ月くらい碌に口を聞かなかったってのは、彼も相当堪えたと思います。ラストでは響一から、如何に奏一が結子に惚れていたかバラされ、ほのぼのした感じで終わっています。このお話も、スピンオフなんですね。お兄さんの響一さんサイドも出ているらしく、探してみたらkindleの本棚に入れてる作品だった(^_^;)これかー、ということで、明日の感想記事はその響一さんのお話です。評価:★★★★☆
2023.02.18
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2019年6月刊マカロン文庫著者:田崎くるみさん祖父の豆腐屋を手伝っている音々は、ある日レイトショーで隣に座ったスーツのイケメンと意気投合し一夜を共に…。そしてまさかの妊娠発覚!! 一夜の思い出を胸にシングルマザーとして息子・望を育てる音々だったが、一念発起して会社勤めを始める。ところがなんとその会社の社長・響があの夜のイケメンだった!? 望を一目見て自分が父親だと確信した響は「結婚してくれ。三人で暮らそう」といきなりプロポーズ! 実はあの日連絡先も告げずに姿を消した音々のことを、響は探し続けていたのだ。再会直後から注がれる響の溺愛攻勢に音々は戸惑いつつも同居を始めることにーー。順序逆転の“子持ち”新婚ラブストーリー? ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 伊藤音々=1歳になる息子を育てるシングルマザー。 成瀬響=お菓子の卸商社社長。 伊藤望=音々と響の息子。伊藤新次郎=音々の祖父 倉田京香=音々の親友。このレーベルさんでは珍しい上下巻で発行されたお話です。多分、ベリーズ文庫にするにはページ数が少ないからかな。祖父が営む豆腐店で働く音々は、趣味の映画鑑賞のために訪れた映画館にて、一人の青年と出会った。感動巨編と言われる映画でボロ泣きする彼のせいで、半分も浸れなかったが、ちょっとしたトラブルを切欠に、映画の後に青年と飲むことに。酒が入って話も弾み、お互い似たような身の上だと知った二人は意気投合。盛り上がって、つい一晩を供にしてしまったのだった。翌朝、眠る彼を残しホテルを去っていつもの日々を過ごしていたある日、音々の妊娠が発覚。何故だか、産みたいと言う思いしかなく、親代わりの祖父の協力の元、数か月後、音々は男の子を産んだ。それから更に1年経ち、息子の望ももう1歳。あの時の彼とは当然再会できていない。と言うのも、響と言う名前しか聞いていないのでは探しようも無い。それでも、いい加減祖父に頼りっぱなしというのも気が引ける。自分も働きに出るべきだろう。そんな矢先、親友の京香から、私の勤め先で働かないかと薦められた。お菓子の卸商社らしく、主婦の多い会社で福利厚生はばっちり。しかも無料の託児所付きと言う、女性にありがたい職場とのこと。丁度、一人円満退社して募集を掛けているらしく、音々も乗り気に。面接の末、早速働くことになった。自分が働いている間は、会社の託児所に望を預かってもらえるのは本当に助かる。先輩たちも良い人達ばかりで、覚えることも多いが仕事も楽しい。忙しない日々を過ごしてあっという間に一ヶ月。女性が多いので、休憩時間はお喋りタイムとなるのだが、社長の話題となりそこからまだ若くてイケメンなんだと随分盛り上がっていた。イケメン社長が載っていると社内報を見せられた彼女はギョッとした。忘れもしない、この顔は、あの時の。名前も「成瀬響」と記載されているし、間違いない。社長は超多忙で、滅多にお目にかかれないと聞き、一先ず安心したものの、まさか彼の会社で働いていたなんて。いつバッタリ会うかと冷や冷やしつつ、京香にも相談してみたが、彼女は驚きつつも望は社長の子でもあるんだから事情を話すべきとアドバイスされ、一応決心はした。彼に会えたなら、事情は話すつもりだ。しかし、まだ迷いはある。彼にしてみれば迷惑なのでは。悶々と悩んでいたら、恐れていた再会は思いの外早く・・・。実は、響の方も音々を探しており、ずっと彼女を思い続けていました。けれど、手掛かりはあまりにも少なく。本当はあの朝、音々に結婚を前提に交際を申し込むつもりだったと聞かされ、複雑な心境に。望のことも、責めるどころか大喜びで、早々に祖父に挨拶まで済ませ、外堀を埋めて行く彼に囲い込まれていく音々。ただ、望の父が現れ結婚を望んでいることを知った祖父を安心させるため、響の家で3人の生活が始まります。望はすっかり響に懐き、響は音々を溺愛。特にトラブルも起こらず、和気藹々とした家族になって終わっています。恋のライバルや、妬みによる嫌がらせみたいなのも無くてそれだけで安心できる。ので、じれじれ要素は全く無しだし、ヒーローが良い男過ぎる。人によっては退屈な内容かなとも思いますが、ストレスなく読みたい人におススメ。上下巻合わせても200ページくらいですし。評価:★★★★☆
2023.02.17
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大陸の中央に位置する、とある大国。その皇帝のおひざ元に一人の娘がいた。名前は、猫猫(マオマオ)。花街で薬師をやっていたが現在とある事情にて後宮で下働き中である。そばかすだらけで、けして美人とはいえぬその娘は、分相応に何事もなく年季があけるのを待っていた。まかり間違っても帝が自分を“御手付き”にしない自信があったからだ。そんな中、帝の御子たちが皆短命であることを知る。今現在いる二人の御子もともに病で次第に弱っている話を聞いた猫猫は、興味本位でその原因を調べ始める。呪いなどあるわけないと言わんばかりに。美形の宦官・壬氏(ジンシ)は、猫猫を帝の寵妃の毒見役にする。人間には興味がないが、毒と薬の執着は異常、そんな花街育ちの薬師が巻き込まれる噂や事件。きれいな薔薇にはとげがある、女の園は毒だらけ、噂と陰謀事欠かず。壬氏からどんどん面倒事を押し付けられながらも、仕事をこなしていく猫猫。稀代の毒好き娘が今日も後宮内を駆け回る。 ↑楽天ブックスより、あらすじ引用有名なラノベなので、ご存じの方も多いと思います。版権関係が少々複雑で、アニメ化するには時間がかかりそうと言われていた、この作品がついに。大好きなお話なので、これは素直に嬉しい。発表に伴い、PVの公開とヒロイン・猫猫のCVが発表されました。書籍の同梱版ドラマCDから続投で悠木碧さんが担当されるそうですが、その他キャストがどうなるのか非常に気になる(^_^;)今年放送だそうだけど、壬氏の中の人がなぁ。タイミング悪~~~。凄くイメージに合ってたから続投して欲しいのは山々なれど、それ以前にヒロインのみ継続で周りは全部新規とか普通にありますからね。取り敢えず、続報を待て、ですね。アニオタでもあるため、ラノベ(主に女性向け)のメディア関連記事も書いて行こうと思います。そのため、カテゴリも新設しました。
2023.02.16
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2022年12月刊オパール文庫著者:兎山もなかさん父の復讐のため、男装してライバル会社社長・穂高の秘書になった侑美。悪人だと思っていた穂高は意外に気さくでイイ男。気づけば好きになっていて…。でも今の自分は“男”。すると、ゲイだという彼に迫られて濃厚なキスと愛撫に感じてしまう。「篠崎の身体を見てみたい」繋がりたいのに、女だとバレたら一巻の終わり。前代未聞、ケダモノ社長×男装ヒロインの濃密愛! ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 小木曽侑美=父の念願である復讐を遂げるため、名前と性別を偽り穂高の秘書 になる。 鳳穂高=大手ITベンチャー企業・フェニクシアの社長。 桐生秀爾=侑美の父の片腕。現在はフェニクシアの人事部長。男装ものです。侑美は大手飲料メーカーの秘書課に勤める会社員。産まれてすぐに母を亡くした彼女は父と、その片腕である桐生によって育てられた。聊かファザコン傾向にある侑美は、幼いころから父からとある企業とその社長への恨み言を聞かされ続け、今ではすっかり復讐を遂げることが彼女の願いとなっていた。父から復讐相手である会社・フェニクシアの会長の息子で社長の鳳穂高に近づき、篭絡しスキャンダルをでっちあげ失脚させろと命令されている侑美。そんな彼女を痛々しい目で見ていた桐生が言うには丁度、つい先日穂高の秘書が辞めたばかりで、募集をかける段階らしい。潜り込むには絶好のチャンス。内情を探るため、大分前からフェニクシアの人事部長として働く桐生なら、侑美を合格させるのは容易い。だが桐生の話では穂高は女嫌いだそうで、彼女が色仕掛けをしても靡かない可能性が高いとのこと。そこで彼から提案されたのは、侑美が男装すると言うもの。そして、自分の目で真実を見て来なさいと告げた。幸い、侑美は女性にしては高身長で顔も中性的。声も低い。おかげで同性にモテた。補正下着などで工夫すれば男に見えるだろう。会社を辞めた後、フェニクシアの採用試験を受けて無事クリア。秘書として侑美は篠崎侑李と名を変え、社長秘書になった。しかし、穂高は優秀過ぎる上になにもかも一人でこなさないと気が済まない、厄介な性分だった。本当は秘書も必要ないんだとまで言われてムっと来て思わず言い返したら、これが思いの外、穂高に気に入られる結果に。しかもセクハラまがいのことまでされてギョッとしたが、何のことはない、実はゲイなんだと告げられて納得。成程、女嫌いの理由は分かった。28年前、父の会社からデータを盗み出させて大成した鳳会長の不正を暴くため証拠集めをするつもりだったが、穂高がゲイなら当初の作戦である色仕掛けが使えるではないか。侑美は思わせぶりな態度を取り続け、ついには恋人になるのを承諾。さすがに脱がされたら女だとバレるので、誘われても拒否して焦らしていたのだが、その為人を知るうちに段々と穂高に惹かれて行く侑美。だが、実はゲイと言うのは大嘘で、穂高には最初からこの計画が耳に入っており・・・。いくら、中性的な容姿とはいえ、性別を偽るのは絶対に無理がある。単に男勝りで普段から男の格好してる系のTL小説もまぁあるにはあるんですけど、現代ものではやっぱりとんでも設定ですよねぇ。あの如何にも出来る男の桐生さんにしてはよく提案したな、この作戦。と思いきや、当然、穂高に前もってバラしてたのは、勿論この人。洗脳に近かった侑美に真実を見せるためでした。元の不正事件そのものが、鳳側には全く非は無く、侑美の父の元部下が勝手にデータを手土産にして持ち込んだと言うオチ。鳳会長はその行為に激怒して、その人物を追い出していて、後の大成は氏の実力によるもの。桐生は早々にそれに気づき、侑美の父の暴走を止めるべく長らく根回しをしていたと言う。真実を教えたとて、侑美の父は納得しない。それどころか娘を使ってハニトラを仕掛けようなど許せるはずも無くという親心。全く、どっちが本当の父親なんだか。親に認められたい気持ちを利用されたと思い知った侑美は父に別れを告げ、女に戻り、両想いとなった穂高と婚約して終わり。桐生さんがこの先ずっと、侑美の父を監視する役目を担っていくのが何とも切ないですが、とは言え、侑美の誤解が解けて何より。個人的に、穂高より桐生さんの方が好み。評価:★★★★☆サクサク展開が進むのでサラっと読みたい方におススメ。
2023.02.15
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ネサフしていたら5月期の発売予定も少々出ていたので、忘れない様メモがてら購入予定記事にしておきます。明日は一応12月刊の文庫の感想が上がる予定です。2月3日 pcomics あの悪女には暴君が必要だ 2巻 ※既に発売していますが、出てたの知らなかった~~~(>_<) 近日中には入手予定3月3日頃 フロースコミックス ロイヤル・シンデレラ・ママ 天涯孤独の没落令嬢は冷徹皇帝に溺愛される 2巻 hiroさん3月17日 ティアラ文庫 婚約破棄された令嬢ですが、プレイボーイ伯爵がなぜか私にメロメロです ちろりんさん3月20日 カラフルハピネス お父さん、私この結婚イヤです! 4巻4月5日 ソーニャ文庫 余命いくばくもないので悪女になって王子様に嫌われたいです(仮) 栢野すばるさん 愛に蝕まれた獣は番の夢を見る(仮) 宇奈月香さん4月10日頃 ベリーズ文庫 タイトル未定 若菜モモさん 財閥御曹司シリーズ1 葉月りゅうさん5月初旬 フロースコミックス かりそめの公爵夫人 2巻 ※3月から発売延期になったようです。 やっぱり、現在休載中なのが原因かな。5月10日頃 密猫ノベルス 捧げものの王女でしたが、 最果ての皇帝に一途に求められ産まれて初めて愛を知りました(仮) すずね凛さんすずねさん、ノベルスが続くなぁ(^_^;)3月期は恐らくもう追加は無いと思います。4月期がちょっと怖いかも。
2023.02.14
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年末に年間ランキングは発表しましたが、そういえば12月~1月期を記事にしていませんでした。と言うわけで、恒例のこれはおススメ!&このお話好きですランキング。1位「死神の初恋」シリーズ4作目です。ラスボス(?)、説得されるの早っ、とは思いましたが、ラストにあんな展開が待っていたとは。理不尽さに思わず悔し泣きしつつも、希望も残っていたので救われた感じ。2位ヤンデレヒーローと色々達観してるヒロインの結婚話。ダークなギャグを交えつつ、不器用な二人が幸せを掴んでいくと言う良い内容でした。3位一風変わった転生もの。身分違いで結ばれることが無かった二人が、ヒロインが死に戻ったことによって障害が無くなり、想いを叶えたと言う、ファンタジー寄りのお話です。ヒーローの一途さに脱帽。4位4年ほど前の本ですが、購入したのは最近。記憶に新しい補正もあるものの、内容も面白かったです。じれじれ度が少なめなのも好印象。5位不遇ヒロイン+契約結婚と言う人気ジャンルを詰め込んだファンタジー小説。いい旦那さんに嫁げてよかったねぇ。6位こちらも若菜モモさん。苦労性のヒロインが資産家の息子で外科医のヒーローと結婚して幸せになるという、大筋はシンプルながら、作中色々と不運に見舞われ、読んでて気の毒に。おかげで終始ヒロインがグルグル思い悩んでるので、好き嫌い分かれる内容かも。7位両想いの二人が諸々の理由で契約結婚することになり、中盤まで誤解してすれ違ったりと、この作家さんにしてはじれじれしてます。でも、展開自体は早いのでさくさく進みますが、何と言ってもヒーローの毒親の怖さよ。8位ベリーズ文庫のファンタジー小説。大食い聖女と、隣国の王太子との恋物語。ザマァ展開もありますが、悪役たちへの報いがホラーでビックリ。9位政略結婚もの。このお話も結構じれじれしてたかも。色々な柵に板挟みになるヒロインが奮闘するお話。10位栢野すばるさんのシークレットベビーもの。不遇ヒロインのシンデレラストーリーでもありました。これも、序盤の展開がかなり気の毒。評価で★5を付けてたお話は、まだまだあるんですけど、好き度を加味してこの10冊になりました。順位を付けてはいるものの、どれも甲乙つけがたく・・・。
2023.02.13
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2023年1月刊こはく文庫著者:桜井響香さんブラック気味な会社で仕事に忙殺されている紫陽奈は26歳。お年頃だというのに毎日終電近くまで働き詰めで、肌のコンディションは最悪。恋愛からは遠ざかった日々を送っていた。そんなある日、紫陽奈が行きつけのバーでマスター相手に仕事の愚痴をこぼしていると、整った顔立ちをした男性に声を掛けられる。彼は静かに紫陽奈の愚痴に耳を傾けてくれ、その居心地のよさに紫陽奈はついつい過ぎるほどの酒を呑み、意識を失ってしまう。次に目覚めると、紫陽奈は見知らぬベッドの上にいた。隣にはバーで声をかけてきたあの男性が裸同然の姿で寝ているではないか。まさか酔った勢いで過ちを犯してしまったのでは……と青ざめる紫陽奈に、彼は眠ってしまった君を介抱しただけだ、と説明してくれる。どうやら彼は社長らしく、「今の会社が嫌ならば、転職を考えたらどうだろう。うちの会社でも求人を行っているから、ぜひ検討してみて」と名刺を渡してきて……。 ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 田中紫陽奈=元不動産会社の事務員。壱哉の薦めで彼の会社に転職した。 瀧野瀬壱哉=アパレル会社の社長。 美和子=紫陽奈の先輩社員で教育係。 佐川=壱哉の友人で美和子の恋人。不動産会社に勤める紫陽奈(しいな)は、そのブラックな就業体制にほとほと疲れ果てていた。会社も会社だが、彼女と組んでいる営業が曲者で、雑用事は全て押し付けられるので定時に帰れた試しがない。そんな紫陽奈の楽しみは、週末にちょっとお高いバーで飲むこと。マスターがスイーツ好きで、メニューにパフェもあるのも高ポイントだった。ある日、いつものように金曜の夜に一人で飲んでいると、一人の青年に声を掛けられた。どうもマスターと話していた会社の愚痴が耳に入ったらしい。彼は瀧野瀬と名乗り、同じくこの店の常連だと言う。人気のアパレル会社の社長と聞いて驚いたが、それよりも彼は紫陽奈の勤務状況が気になるので、詳しく話して欲しいとのこと。自社の参考にしたいからと。若干戸惑いつつも現状を話して聞かせると、瀧野瀬は眉を顰めていた。退職金制度も無いし、残業代は出ないとか傍から聞いても明らかにブラック企業だ。瀧野瀬は、名刺を差し出し、良ければうちで働かないかと紫陽奈を勧誘。何だか話が弾んで飲み過ぎて、彼に迷惑を掛けてしまったが、ホテルに運び込まれても特に何かされた形跡は無く、別れ際に瀧野瀬からは取り敢えず転職を考えてみてくれと念押しされた。30そこそこで社長でハンサム、それに良い人だった。検索してみたら彼の会社は評判もいいし、転職も良いかもしれない。意を決して会社に辞表を出した紫陽奈は1ヶ月後に退職し、瀧野瀬のアパレル会社の採用試験を受けて、無事入社に漕ぎ着けた。指導係の美和子は話しやすい人ですぐ友人関係となり、瀧野瀬とも再会。転職の動機は心機一転したかったのもあるが、彼に会いたいというのも大きかった。せめてものお礼にと瀧野瀬を食事に誘った紫陽奈は、彼から実は一目惚れだったと告白され、お互い同じ想いだと知って二人は恋人同士に。壱哉の立場を鑑みて、一先ず周りには伏せておくことにしたものの、彼の友人である佐川とその恋人の美和子だけには話してある。交際も順調で、結婚も視野に入れていると彼から聞かされた時は驚いたものの、心底嬉しかった。互いの実家にも遊びに行ったし、毎日が幸せだったのも束の間、二人のデート現場を見たと言う社員の話が瞬く間に社内で広まり・・・。随分と順風満帆に話が進むなと思っていたら、終盤にアクシデント発生。女性人気の高い壱哉を狙っていた秘書達の妬みを買い、コネ入社に違いない等悪評を広められ、挙句の果てには着払いで食品をいくつも送りつけるなどの嫌がらせが続くように。女の嫉妬って怖い(^_^;)ってか、そんな性格だから振り向いてもらえないんですぜ。でも、流石に仕事に影響与えることもやらかし出したので、結局、壱哉に助けを求めることになるのですが、もっと早く頼んなさいよと。最後は、壱哉が出回っている悪評について否定した後、結婚を発表。嫌がらせも止まり、正式に彼が紫陽奈にプロポーズしてお終い。終盤かなり駆け足でしたが、上手く行って何より。正直、揺るがない関係だったので、何か一波乱あるとしたらこの手のトラブルだろうなと思ってたら案の定。ので、じれじれ展開はほぼ無しなので安心して読めます。評価:★★★★
2023.02.12
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2017年8月刊マカロン文庫著者:市尾彩佳さんとある事情により、姫であることを隠し、人里離れた村で育った第二王女のシンシア。しかし、ある日世継ぎの第一王女が暗殺されてしまい、身代わりとして極秘で城入りすることに! 彼女を迎えにきたのは、クールで無口なイケメン騎士・サイラス。互いに惹かれていくふたりだが、シンシアにはすでに定められたフィアンセがいて…!? 「愛しているのはシンシアだけだ。ともに生きてほしい」ーー運命に翻弄された恋の行方は…? ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 シンシア=ヴィルモール王国の第二王女。 サイラス=王国騎士団第三隊長で、シンシアの従兄弟。 ディアナ=シンシアの双子の姉。故人。 イアン=シンシアの教育係の書記官。ナイジェル=サイラスの兄。宰相補佐官。TL小説ではなく女性向けのラノベです。「小説家になろう」発とのことで、なるほどな内容。双子は不吉と言う悪習が未だ色濃く残るヴィルモール王国。国王夫妻に待望の世継ぎが産まれたのだが、それは双子の姉妹であった。本来なら片方は秘密裏に処理されるのが常であったものの、国王たちは実の子を手に掛けることは出来ず、信用できる側仕えの夫婦に妹の方を預け、辺境の地にて育てるよう頼んだ。あれから17年経ち、王宮にて王女・ディアナが落馬事故で急逝。次期女王の死に、混乱を避けるため、表向きにはディアナは重傷を負ったが命は取り留めたと発表され、真実を知るもの達にはかん口令が敷かれた。そして、王の甥である騎士団の隊長・サイラスとその部下達は、ある密命を受け、辺境の地へ向かうことに。王女を早急に返すよう王命を受けた老夫婦は本当の孫の様に慈しみ育てたシンシアが、ディアナの身代わりとして引き取られることに胸を痛めていたが、当のシンシアは特に異論は無いようでサイラスは内心面食らっていた。田舎で人目を避けて暮らしていたと言うから、さぞ大人しい娘かと思いきや、能天気としか思えない明るい性格に戸惑うばかり。王女の護衛達ともすっかり仲良くなって、お堅いサイラスは蚊帳の外状態。正直、事情が事情とは言え、シンシアは随分と身勝手な扱いをされていたと言うのに、卑屈さは欠片もない。王宮で大事に育てられ贅沢していた姉姫に思う所は無いのだろうか。優秀な兄にコンプレックスがあるサイラスは、つい自分と境遇を重ねてしまい、シンシアに対して複雑な心境を抱いていたものの、彼女と接していくうちにそれが間違いだったと気付かされる羽目に。自分の矮小さをサイラスは恥じたが、一先ず任務に徹し、何としてもシンシアを王宮へ無事届けるべく奮闘。何故なら、ディアナ王女の死は事故に見せかけた暗殺であったからだ。表向きこの旅は、ディアナ姫が療養先から戻るためのものとされている。黒幕が再び動くのはほぼ間違いないだろう。案の定、暗殺者たちに襲われた彼らは、多勢に無勢で散り散りになるも、シンシアの機転で事なきを得、数日後無事に王宮に到着。しかし、旅の間にお互い惹かれ合っていた二人だったが、サイラスにはどうしようもない。シンシアはディアナとして女王になると言うのに、その運命を嘆くことなく受け入れようとしている。何とか彼女を救う術はないかと思い悩むサイラスに、王妃が思いもかけない提案をして来て・・・。微妙に内容とタイトルが合っていないような(^_^;)まぁ、この出版社さんあるあるですねかね。おそらく原題の方が良いパターンだ。ヒロイン・シンシアは年齢にしては色々達観してて、もしもの時のためにと育ての親たちから生き延びるための術を教わっていました。暗殺者たちから逃れられたのもその知恵のおかげ。サイラスの方は拗らせたブラコンぶりで終始グルグルしてましたけど、その分、ヒロインが強く逞しい性格だったので、バランスは良いのかも。王妃の発案は、誰も損をしない提案で、二人は後に結婚して終わっています。このアイデアについては書くと長くなるのと、あんまり全バレしてもアレなので、気になる方は読んでみてください。結構面白かったけど、終盤かなり駆け足だったのが残念。評価:★★★★☆
2023.02.11
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2019年3月刊ベリーズ文庫著者:若菜モモさん高名な陶芸家の孫娘・茉莉花は、祖父が決めた許嫁と引き合わされることに。相手は華道の次期家元でセレブ実業家の伊蕗。大人の余裕たっぷりで理想の男性そのものの彼から、会ったその日に即求愛!溺愛の限りを尽くされて幸せな毎日だったが、茉莉花の身に、ある病が判明。伊蕗の重荷になりたくない、と意を決して婚約破棄を切り出すが、伊蕗は断固拒否!茉莉花に熱情を激しくぶつけてきて…!? ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 藤垣茉莉花=人間国宝の孫娘。 宝来伊蕗=華道・鳳花流の家元で、茉莉花の婚約者。 内村佳加=茉莉花の友人 宝来香苗=伊蕗の妹。 久礼美寿々=鳳花流の師範。伊蕗の元婚約者候補。何か、あらすじで大雑把にですが終盤までの展開をバラしてますね(苦笑)人間国宝にまでなった高名な陶芸家を祖父に持つ茉莉花は、5年ほど前、華道・鳳花流の家元・伊蕗と婚約した。単に二人の祖父が親友同士で、茉莉花が産まれた時に伊蕗の嫁にと話していた口約束を思い出して、決まった事だった。茉莉花は一目で伊蕗に心奪われており、18歳になって初めて聞かされた許嫁の話でも内心喜んでいた。とは言え、歴史ある家元の家に嫁ぐのだから覚えなければならない事も多く、不安もあったのだが。東京と金沢と言う遠距離にはなるものの、事業家でもあり多忙な伊蕗はわざわざ時間を都合して茉莉花に愛に来てくれている。その間には結納も済ませ、彼女が大学卒業と共に式を挙げる予定であった。だが、いくら行儀作法や着付け、華道も習い始めたと言っても所詮は付け焼刃の域。祖父が凄いだけの一般家庭の娘と言うことで、茉莉花のことをよく思わない者もいた。伊蕗の嫁にするなら師範代の美寿々の方が良かったと宝来家のメイドたちの話を立ち聞きしてしまい、落ち込んだものだ。そもそも、メイドたちにしてみれば、茉莉花の人生経験の少なさも癪に障るらしい。確かに、この4年と言うのも花嫁修業に明け暮れていたため、バイトもしていないので、彼女達の言うことは尤もだ。伊蕗は式を楽しみしているようで、茉莉花の卒業を心待ちにしていると話していたが、メイドたちの愚痴以前に外で働く経験も必要かもしれない。家族には猛反対されたが、伊蕗に1年式の延期を申し出、承諾を得ると上京し社会人として働くこととなった。茉莉花の我儘を聞く条件として、伊蕗の妹・香苗と同居していた茉莉花は、フラワープロデュースの会社に勤め始めてすぐのこと、体調不良に見舞われた。鳩尾の違和感と猛烈な疲労感、顔色も悪く香苗にも心配されたものの、慣れぬ仕事のせいだと思っていたのが、会社での健康診断の結果、見ると要検査の文字。しかも縒りにもよって心臓とは。親友の佳加や周囲の勧めもあって再検査したところ、心疾患があることが発覚。直すには手術が必要で、開胸手術なのでかなり大きな傷跡が残るそうだ。それに、経過によっては出産にリスクが伴う。伊蕗の母・道子は1年待たせたこともあるし、早く孫の顔が見たいと急かされているのに心疾患があると告げたらどう思うか。悩みに悩んだ茉莉花は泣く泣く婚約解消を決意。伊蕗に他に好きな人が出来たと別れ話を持ち掛けたが、そんな嘘が通用するはずも無く、病気のこともバレてしまい・・・。使用人の下世話な話なんて気にしなくていいのに。とはいえ、本人が一番彼に相応しくないと不安を感じてたからなぁ。引け目みたいなものが常に心内にあったから、余計に堪えたんだろうけど、でも、就職したから健康診断で心疾患が見つかったんで結果オーライって奴です。卒業と同時に嫁入りしてたら、気付かず重症化してたかもだし。結局婚約破棄にはならず、伊蕗の口利きでその筋では有名な心臓外科医・西園寺の最新鋭のロボット手術が受けられることになって、それも無事成功。懸念事項であった傷跡も開胸せずに済んで小さく済み、義母の薦めで退院と同時に二人は入籍。翌年、盛大に式を挙げて終わっています。伊蕗の方が茉莉花にベタ惚れで、他には目もくれてなかったのはTL小説のセオリーながら、やっぱり好印象。一途が一番ですよ。茉莉花は何処にでもいる平凡な子ながら、性格がすこぶるいい。婚約者候補だった美寿々とか、性格ブスだったもんなぁ。あんなのが嫁に来たらいびられるのはメイドたちですからね。結局、茉莉花が若奥様で良かったとなってましたから。若干ヒロインがグルグルはしてたものの、じれじれ展開は少な目。安心して読めます。因みに茉莉花の手術をした心臓外科医は、同年発売のマカロン文庫「一途な外科医の独占欲に抗えません」のヒーロー・西園寺光希さんでした。何か見たことある名前だなと思ったら、やっぱり。この作品も感想記事が上がってますけど、ヒロインな性格が好きになれなかった覚えが。評価:★★★★★
2023.02.10
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3月の書籍発売予定日が各社出始めて来たので、個人的購入予定作品メモ。最近、購入品紹介はしていませんが、メモ記事に記載されているタイトルは月を跨いでも買っています。ので、今後の更新の目安にしていただければ。3月3日 オパール文庫 鉄壁な氷の王子は彼女を愛しすぎている 佐木ささめさん オパール文庫ブラックオパール 最果ての恋情 愛より先に咲く赤い花 麻生ミカリさん3月3日 ソーニャ文庫 夜叉王様は貢物花嫁を溺愛したい 八巻にのはさん3月13日頃 ルネタスブックス 偽装結婚のはずなのに、旦那様からとんでもない寵愛を受けてます! イケメン能楽師の雇われ妻になりました 西篠六花さん3月15日 ビーズログ文庫 聖女と皇王の制約結婚1 恥ずかしいので聖女の自慢話はしないでくださいね・・・! 石田リンネさん3月17日 ヴァニラ文庫Miel コワモテ弁護士に過保護にお世話されています 玉紀直さん3月25日 ジュエルブックス 異世界シークレットベビー 転移して奴隷になったら国王陛下に寵愛されましたが、 赤ちゃんと全力で逃げさせていただきます! すずね凛さん4月21日 密猫文庫 スパダリ王子は不遇な伯爵令嬢に恋してる(仮) 七福さゆりさん3月は現時点で判明してるだけでノベルスが2冊。1500円前後するので、若干躊躇しますが、ジャンル的に初版切れしたら入手困難になってしまう為、優先度は高め。それにしても、タイトルであらすじを説明するスタイル(?)は廃れませんね。今週末から来週にかけてベリーズ文庫の4月刊、ティアラ文庫、オレンジ文庫、富士見文庫Lの3月刊のラインナップが出ると思うので各レーベルの更新が楽しみです。
2023.02.09
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2021年7月刊こはく文庫著者:田崎くるみさん大手菓子メーカーに務める佐藤愛華と佐藤樹は、顔を合わせれば喧嘩し合う犬猿の仲。しかし仕事中は互いにないものを補い合い、切磋琢磨し合うベストパートナー。趣味や価値観が同じで、なにより仕事に対して同じくらい情熱を抱いている樹に愛華は惹かれていた。ところが、仲を深めれば深めるほど樹は愛華に対して意地悪になっていく。それは樹が自分に心を開いてくれている証拠だとはわかっていても、異性として意識されていないようで悲しくもある。そんな時、二人の部署に新入社員の心愛が配属される。顔も態度も女性らしくて可愛らしい心愛は、すぐに部署のアイドル的存在に。そして、こともあろうに心愛は樹に一目惚れしたと言って、愛華に協力してほしいと頼んでくる。素直に自分も樹が好きだと言えない愛華は、心愛に協力すると言ってしまい……。 ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 佐藤愛華=大手菓子メーカーの商品企画部勤務の会社員。 佐藤樹=愛華とは同期入社で同僚。部署のムードメーカー。稲葉さゆり=愛華の同期で友人。 水川雄一=商品開発部のエース。 沢田心愛=商品企画部の新入社員。お互い好きなのに素直になれない者同士の恋物語です。今改めてあらすじ読んだら、ちょっと内容と展開違うような。愛華が大手菓子メーカーに入社してもう3年。商品企画部で営業と企画を担当し、彼女が携わった商品も幾つか販売に漕ぎ着けた。仕事は楽しく、気の良い先輩たちに囲まれ乗りに乗っている状態ではあるが、そんな愛華にも悩みがあった。それは同期入社で同僚の佐藤樹についてである。同じ苗字な事もあって先輩たちからは「佐藤夫妻」と呼ばれからかわれているのだが、樹はそんな状況をものともせずに愛華に構い、気安く触れて来るのだ。その度にドキドキしている彼女の気持ちも知らずに。そう、愛華は樹に恋をしていたのだった。なのに、中々素直になれず邪険な態度を取ってしまう。樹にしてみればさぞ可愛気の無い女だと思われている事だろう。仕事も出来て高身長、加えてハンサムな上に性格も明るく部署を盛り上げるムードメーカーな彼はモテる。でも、入社以降はフリーだと言う。周囲には今は仕事に打ち込みたいからと言っているようだが、さゆりの言うようにアタックするなら樹がフリーなうちに仕掛けるべきだ。いい加減妙な意地を張らずに素直になれとアドバイスを受け、愛華は漸く決意を固めたのだった。4月になり、商品企画部にも新入社員が配属されて来た。沢田心愛と自己紹介した新入りは女の目から見ても可愛い。部署内の男性陣が色めきたつほど。樹が好意を持ったらどうしよう。ハラハラしていると、何と樹が心愛の教育係に任命され、不安は増すばかり。心愛は樹にベッタリで、その好意を隠そうともしない。しかも、本人から堂々とライバル宣言をされて愛華も面食らったものだ。でもだからと言って弱腰になってはいけない、自分も樹が好きだから負けないと心愛に告げ、彼を巡ってのバトルが始まった。とはいえ、早々に性格は変えられず、大分心愛に差を付けられている気がする。樹は次の新商品の企画に取り掛かり始めて、最近は挨拶くらいしか交わしていない。どうにか、彼を食事に誘うことに成功し、今夜こそ想いを打ち明けると意気込んでいたものの、まさかの樹と心愛とのキスシーンに遭遇。告白する前に玉砕とは、落ち込む愛華は、ある日部長から商品開発部の水川を紹介され・・・。このキスシーンも心愛による悪戯だったんですけど、上手い事愛華が誤解してしまい、樹は大焦り。そもそも、樹もずっと愛華に片思いしており、小学生が好きな子に構ってしまうがごとく、彼女をからかっていたのでした。おかげでどう告白していいか難しい関係に。愛華と同じ悩みを抱えていたことに気付かず、しかも彼女は水川とデートすると言う。一大決心した樹は二人のデート現場に乗り込み、想いを打ち明けるのでした。全編ネタバレするのもアレなので、終盤はの展開は敢えて割愛しています。サブキャラの後押しがいい具合に効いてるお話でした。さゆりさんがホントいい人。彼らが上手く行ったのは彼女の根回しのおかげですよあと、水川さんも新たな恋がありますように。個人的には、樹より水川さん派です。評価:★★★★☆
2023.02.08
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2022年10月刊夢中文庫セレナイト著者:橘柚葉さん俺にだけ弱さを見せてくれるのが好きだから。甘やかすのはやめられないな──完璧クールビューティと名高い冴島小梅は、二つ年下で指導係を担当した鴻上北斗と社内恋愛中。出来のいい彼はあっという間に小梅と同じレベルに到達、気づけば立場が逆転。仕事に淡々と勤しみ、たまに男の色気をみせる北斗につぎつぎ女性は近づくけれど塩対応。けれどプライベートでは肩肘はって働く小梅を優しく甘々に包み込んでくれる。オンオフどちらも幸せな毎日だけど……未来を考える小梅には迷いや不安があって──!? ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 冴島小梅=カフェ事業部で働く会社員。 クールな雰囲気で男性社員に人気がある。 鴻上北斗=小梅の恋人。関東西エリアのチーフ。 日向=小梅の上司。関東東エリアのチーフ。 鴻上光葉=北斗の妹。冴島小梅は入社8年目の30歳。クール系の美人で男性社員達からは高嶺の花扱いされており、年齢も相俟って結婚を前提に告白されることも増え、戸惑うばかり。何故なら彼女には4月にチーフに就任した年下の彼氏・鴻上北斗がいるのだから。社内恋愛は禁じられていないため、北斗の希望で二人の交際は公言され、今では公認カップルだ。なのに、恋人がいるのを分かってて告白してくる輩は一体どういうつもりなのか。そのせいか、今回のような忘年会などの集いでは小梅以上にクールで塩対応キャラな北斗が、彼女を甘やかし可愛がる様を周囲に見せつけ牽制する始末。北斗もハンサムで仕事ができることから人気が高く、小梅も女性社員達から嫉妬メラメラな視線を受けてはいるのだが、彼がこうした態度を取るのが自分にだけと思うと嬉しい。しかし、年が明けると事業部は大忙し。年度末に人事異動の発表も控えているし、北斗も毎日忙しそうだ。彼との縁は、小梅が北斗の指導係で休憩時の会話でお互い大のパン好きと判明し、パン屋巡りやパン作りに出掛けているうちに親しくなり、彼の方から告白されてのことだった。付き合い始めてそろそろ2年。結婚が全てではないが、そういうそぶりを一切北斗が見せないので、少々気にはなっている。その頃、北斗は部下から小梅があちこちから狙われているから、結婚を考えているなら早々に決断した方が良いとお節介めいたことを言われ、考え込んでいた。勿論、本人としては結婚を前衛に交際しているつもりなのだが、言い出せないのは実は小梅の昇進を待ってのことだった。次の人事で東のチーフ日向がチーフマネージャーに昇進し、空いたチーフの座に彼女が決まりそうだと漏れ聞いている。優秀な小梅が昇進したがっていたのを知っている身としては、そのお祝いと共にプロポーズする計画だった。北斗の実家では結婚を急かされているけれど、そんな腹積もりを聞かせたら早晩小梅の耳に入るに決まっている。だが、その態度をふがいないと思ったのか、北斗の妹の光葉が小梅を呼び出し、兄は全く結婚を考えていないようだから別れた方が良いと進言され・・・。なまじお互いモテるだけに周囲の方がヤキモキしちゃって要らんことを騒ぎ立てるものだから、結局二人とも無用な不安に苛まれることになります。小梅は憧れの先輩・日向に関西エリアに栄転する際付いてきて欲しいとプロポーズされ、それが後日北斗の耳に入って、かつてないほど彼を焦らせます。結局、日向の告白は速攻で断っていたのだけど、小梅もまた北斗の本心が判らずモヤモヤしていたことを告げると、彼の方から漸くプロポーズ作戦のあらましを聞き、無事チーフへの昇格が決まった小梅と北斗は婚約。まだまだやっかみの声が多いものの、北斗の塩対応ぶりで黙らせ、後は数か月後の式を待つばかりって感じで終わっています。100ページちょっとの内容なのでお話自体は非常にシンプル。正直、交際して2年で結婚の話が出なけりゃ女の方からどういうつもりなのかその旨聞いていいと思う。待っても3年かと。結婚が全てではないとヒロインは思ってはいても、やっぱりそんな素振りを欠片も出されなかったので不安に思ってたし、実際、別れることも視野に入れてましたからね。ヒーロー側目線のエピソードが無かったら、最後の種明かしまで、なんなのこいつ、になってたろうな。でもまぁ、他には塩でもヒロインにだけは溺甘っていう属性は良いですね。評価:★★★★☆
2023.02.07
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2022年7月刊マカロン文庫著者:未華空央さん老舗旅館の令嬢・茉莉花は、許嫁で高級ホテルグループの御曹司・拓人と政略結婚をした。拓人は初夜に甘く迫ってくるが、恋愛経験ゼロの茉莉花は緊張のあまり拒んでしまう。妻の役割を果たせなかったためか、それ以来、拓人は誘ってこない。もう愛されることはないのだと寂しく思い始めたある日、他の男性といるところを見られて拓人の独占欲を煽ってしまい!? 「君のすべてを俺で埋め尽くす」ーーついに身も心もひとつになる初夜を迎えた茉莉花。色気を孕んだ拓人に、息つく暇もないほど全身にとろけるほどの愛を刻み込まれ…。 ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 連城茉莉花=京都の老舗旅館の一人娘。 連城拓人 三栗谷早苗=拓斗の大学時代の友人。エステサロンの経営者。 三栗谷隆史=早苗の夫。アパレル会社の代表取締役。お互いの初恋を叶えて結婚した新婚夫婦がトラブルに見舞われるお話です。老舗旅館の一人娘の茉莉花は8ヶ月ほど前、幼いころからの許嫁であった連城拓人と政略結婚をした。政略とはいえ、茉莉花にとって拓人は初恋の人で彼の妻になれたことは嬉しい。拓人は優しく、仲睦まじい生活を送れているけれど、悩みがあるとすれば、二人はセックスレスだと言うこと。ウブな茉莉花は初夜で怖くなり行為を拒否してからというもの、拓人はキスすらしてこない。気の良い姑は妊娠の兆しが無いのは息子が多忙なせいではと、心配してくれているものの、それ以前に致したことが無いとは流石に口に出来なかった。もう覚悟はできたので、と拓人に自己申告すべきなのだろうか。ネットでアレコレ調べたら、女性側から誘うと言う手が一番効果があるらしい。茉莉花には少々ハードルが高いが、孫を待ち望んでいる義両親の為にもいい加減行動に移さねば。でもそんな時に限って、拓人に出張が相次ぎ中々チャンスが訪れない。悶々としていたある日、隣室に越して来たと言う三栗谷と名乗る夫妻が挨拶にやって来た。妻の早苗は随分と愛想がよくグラマー美人で夫の隆史は拓人と同年代に見えるハンサムだった。後日早苗と拓人が大学時代の友人と判り、偶然の再会ということで拓人共々食事に招かれたのだが、やたらと早苗の拓人へのボディシップが気になる。隆史の話では誰に対してもそうなんだとフォローされたけど、何だかモヤモヤする。そういう隆史も、別の日に買い物帰りに鉢合わせ荷物を持ってくれたまでは良いが、台所まで運ぶと言って聞かずズカズカ上がり込んだ挙句キスされそうになって心底驚いた。たまたま拓人が早く帰って来たから助かったけれど、茉莉花はどうも三栗谷夫妻にいい印象を持てずにいた。しかし、この出来事が刺激となり、拓人が一念発起。茉莉花も決意を固め、漸く二人は一線を越えることに成功。未だにベタベタしているらしい早苗のことは気になるが、今度彼女のエステサロンと拓人のホテルで業提携の予定があるらしい。茉莉花が嫌なら断ると本気で言っている拓人の気持ちは嬉しいが、さすがに仕事の邪魔までしたくない。一層仲が深まった今なら、早苗が何をしようが気にもならない。正式に業務提携が発表され、そのパーティーで沖縄のホテルに拓人と赴いた茉莉花は三栗谷夫婦による策略に巻き込まれ・・・。茉莉花は貞操の危機に陥るも拓人によって救い出されます。妻への不埒な真似に拓人は大激怒。業務提携も白紙に戻って騒動になった後、三栗谷夫妻の裏の顔が判るのでした。実は、この二人は似たようなことをあちこちでしでかして、複数人から訴えられていたと判明。しかも今回、茉莉花は睡眠薬を盛られていた事から傷害罪が適応され三栗谷夫婦は逮捕。なまじ三栗谷夫婦の営む会社は名が知られていたため、この事件は世間を賑わしていたが、暫く経って落ち着いた頃、茉莉花の妊娠が発覚してお終い。恐らく、ベリーズカフェでも本編だけなら読めるんですかね?ちょっと確認できてなくてすみません。番外編にて、長男・奏斗が誕生して3ヵ月後のエピソードが描かれており、三栗谷夫妻の顛末も説明されています。この夫婦、何かいけ好かないと思ったたらやっぱり。おかげでセックスレス(正確にはレス以前の問題だったけど)から脱却できたのは良いものの、早苗より隆の方が気持ち悪くてダメでした。いくら顔が良くても生理的に受け付けない。こんな悪いことしていつまでも上手く行くわけがないと、しっかり破滅してくれたようで良かった。拓人の言うように更生できるんですかねぇ、この人達。評価:★★★★★短編ではありますが、色々と起こって面白かったです。
2023.02.06
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2023年1月刊こはく文庫著者:秋花いずみさん桃瀬朋美には忘れられない恋がある。中学生の頃に一目惚れした、私立学校に通う名前も知らない少年。ほろ苦い初恋は25歳になった今なお、朋美にとって特別なものだった。ある日、朋美の働く広報部に中途採用で男性社員が配属され、彼を見た途端、朋美は衝撃を受ける。西野正弥と名乗る彼は、朋美の初恋の相手だったのだ。しかし正弥は朋美のことを覚えてはいない様子で、初対面のように接してくる。10年も昔のことを引きずっている自分がおかしいのだと納得した朋美もまた、彼に倣って初対面を装い、ふたりはいい同僚としての関係を築いていく。そんな関係が少しずつ変わり始めたのは、数か月後のことだった。ある企画でバディを組むことになった朋美と正弥。増えていくふたりの時間の中で、朋美の胸には昔のトキメキがよみがえり始めていた。そして正弥の言動にも、思わせぶりなものがちらつくようになり……。 ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 桃瀬朋美=飲料メーカーに勤める会社員。恋より仕事のキャリアウーマン。 西野正弥=朋美の同僚。 相田亘=朋美の元カレ。現在は友人。先月下旬発売の電子書籍なので、ざっくり目に。桃瀬朋美は未だに初恋が忘れられずにいる。今となってはただの苦い思い出だが、10年経っても未練がましく初恋の人がチラつくなんて、そりゃその後恋をしても上手く行かないはずだ。何度か別れを繰り返し、それでも何となく馬が合って1年続いた亘とはお互い就職活動で忙しく自然消滅。嫌いで別れたわけではないので無事採用された後は友人として付き合っている。亘と別れてからは暫く恋愛をしていない、せっかく大手飲料メーカーに就職できたのだし、とにかく仕事が面白い。広報部に配属されてバリバリ働いてあっという間に3年。そんな仕事一辺倒だった朋美の前に、初恋の人にそっくりな西野正弥が配属されて来たのだった。正弥は清潔感のあるハンサムで、あの彼が10年経ったらきっとこんな感じになってるはず。当時熱を上げてはいたものの、学校が違うので名前も知らなかった。でもいきなり、昔あの辺に住んでました?と尋ねるのも、お近づきになりたい口実に取られそうで気が引ける。どちらにせよ、同僚とはいえ担当が違えば話す機会もそうそうないはず。そう思いつつも、未練がましく初恋を引きずっていただけに、内心正弥のことをかなり意識してしまっていた。それに何だか、やたらと正弥からの視線を感じるのは気のせいか。それから二ヶ月の間は特に何もなく、正弥とは挨拶する程度の関係だったが、ふと気づいて視線を上げると彼と目が合うことが多いのは相変わらずだった。単に自意識過剰なのかもしれないが、初恋の人に似てる人からの視線に落ち着かない。幸い、仕事に没頭していれば気にならなくもなるけれど、状況を聞いた亘は「お前に気があるんじゃないか」となぜか不機嫌そう。邪推するのは心配してくれるからだろうけど、そんなこと言われたら意識してしまうじゃないか。それから、また暫く経った頃、新商品の企画を各部署から代表して出すことになり、朋美も何か案を出そうと考えていると西野から開発企画にあたり、自分とバディを組んで欲しいと頼まれた。新商品は、人気の定番商品のリニューアルでジャンルはアルコール。酒が飲めない西野は企画案は出せても肝心のテイスティングが無理とのことで、朋美が酒好きと耳に挟み、協力を仰ぎたいのだと。優秀な彼と組めば、もしかして商品化も夢じゃない。朋美はその申し出を受けたのだった。それからというもの、二人は各々の仕事の合間に商品開発に打ち込み、一緒に行動することが多くなってくると、朋美は正弥を今まで以上に意識するように。長らく留学していたせいか、正弥はやたらと距離が近い。しかも、ふとした会話から正弥はこの会社の御曹司と知り、驚愕。縁故採用と言われたくないからか彼はそのことを隠しているので、朋美も喧伝するつもりもないが、自分とは世界が違う人だと思うと意気消沈。だが、ある日正弥からこのプレゼンが終わったら告白してもいいかと告げられ・・・。結局二人は両想い同士で、正弥視点のモノローグでも語られてますが、朋美の初恋の相手だったことが判明。彼もまた朋美に想いを寄せていたのだけど、ンバレンタインデーのある出来事から誤解が生じ、以降二人は会うことは無く、10年後に再会したってオチでした。まぁそうだろうなぁとは思ってたんだけど、誤解の理由もそりゃしょうがないよねって感じで、もしあの時初恋が実っても、子供だっただけに上手く行かなかったろうって言う朋美の意見も、確かに。きっと回り道も必要だったってことで、無事に商品化を勝ち取り、二人は恋人同士に。亘はよりを戻したかったようですがフラれます。この人も良い人なだけに勿体ないけど、本命には適わず。本編後のおまけで番外編があり、ラストから半年くらい経ってのプロポーズエピソードでした。初恋は実らいないと言うけれど、見事に実らせたっていうお話。評価:★★★★☆
2023.02.05
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2020年9月刊ガブリエラ文庫プラス著者:玉紀直さん真面目で地味なOL森城沙良は上司のイケメンCEO桐ケ谷壮に近付く女性の撃退役として、鉄壁秘書と呼ばれていた。成り行きで社用のパーティで壮のパートナー役を務めることになった沙良は、彼好みに手を入れられ着飾らされる。「最高だ。もっと君を感じてもいいか」同伴時は恋人のつもりで振る舞うように言われ、流されるようにベッドを共にしてしまった沙良。何とか元の関係に戻ろうとするが、壮は彼女をしきりに誘惑して!? ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 森城沙良=壮の秘書で苦労人。 桐ケ谷壮=外資系コンサルティング企業・ウォルシュラインのCEO 片桐雄大=壮の友人。紡績会社の副社長 湯川千佳=壮の元秘書小野田陽子=クリーンサービスのスタッフ森城沙良はとある理由で職に運が無い。派遣社員で色々な企業で働いたが、ホワイト企業と言われるところでも実際は目が行き届かずにセクハラやパワハラの類は往々にある。おかげで何かと被害を被って来た。もしかしてこの大人しそうで従順に見える顔が良くないんだろうか。今回、ダメ元で応募した大手IT企業のCEOの秘書募集の面接ではインテリに見える眼鏡を装備して挑んでみたものの、面接に自ら参加していたCEO・桐ケ谷壮に「君は折れの好みではない」とバッサリ言われて茫然。桐ケ谷氏の方は成程、見目麗しく如何にも女性が放って置かないであろう外見ではあったが、ハンサムだとは思うけれど自分だって好みのタイプではない。つい、ムカっと来てその旨を伝えたら、この態度が気に入られたらしい。望み薄かと思っていたCEO秘書と言う新たな職を得たのだった。初めての正社員と言う立場に、沙良は懸命に取り組んだが、実際彼女は仕事が出来た。壮はその外見と地位、そして大金持ちと言う実家のせいで非常に女性にモテる。本人は相手にするとキリがないと思ってかほぼ放置状態で、来るもの拒まず去るもの追わず。おかげでアポも取らず会社に押しかける非常識な女性もいて、その度に沙良が冷静に対処して追い返していた。こんなことではいつか壮は刺されるんではと心配していたら、実際そういう事件があったらしい。犯人は元秘書と言うから驚きだ。壮に惚れこみストーカー化した挙句、他人を巻き込んでの騒動になったのだと言う。その話を聞いて、漸く自分が採用された理由に納得したものだ。この会社で働き始めてかれこれ一ヶ月は経つが、壮は最初の態度が嘘のように、今では沙良を随分買ってくれている。クリーンスタッフの陽子の話によれば、壮は末端社員や出入り業者に対しても気さくに接してくれるそうで評判が良いとのこと。これで女癖さえ悪くなければと沙良は思う。毎度、対処する身にもなってほしいものだが、そもそもモテるのは壮のせいではないのだから仕方ない。沙良は当初持っていた壮への偏見を改め、彼の為人を見直し始めていた。そして、虫除けの為に壮のパートナーとしてパーティーに参加することになった沙良は、彼から高価な振袖を贈られ、ふと昔を思い出していた。亡き母が用意してくれた着物はあの時言われたように処分されてしまったのだろうか。着飾った更に見惚れた壮は彼女に感じていた好意を隠しきれなくなっており、沙良もまた壮に接するうちに心惹かれ始めていた。元々壮は女遊びもしておらず、言い寄られても相手にしていなかった。悪評が出ても面倒で放って置いただけと言う真相も聞きホッとした沙良。多少のトラブルはあったものの、パートナーの役を見事にこなした彼女に、壮は想いを打ち明け、二人はその夜一線を越えた。古くから壮を知っている雄大は、漸く彼が恋人を作る気になったことに安心したいたのだが、壮の周りをウロチョロするとある人物の影にも気付いていた。湯川千佳は数年前、壮の傍に居た女性に嫉妬しナイフで切りかかった壮の元秘書で、接近禁止令を食らっている。パーティー会場のホテルのバーで千佳を見つけた雄大は忠告をしたものの、果たして効果はあったのか。壮はやっと見つけた愛しい恋人に夢中になり、沙良もかつてない幸福を味わっていたが、こんな関係、果たして良いのだろうかと不安にも思っていた。ある日、アパートの前に千佳が待ち伏せており、言いがかりをつけられた。実は沙良と千佳には、亡き母を巡るある因縁があって・・・。今作のヒーローは見た目と家柄のせいで、幼少時から女難に悩まされていました。彼が何もしなくて、女側が狂って行く。まさに魔性の男と言うわけです。でも、当人はとにかく良い人で、自分のせいで女たちが不幸になることを望まず、ストーカー傷害事件の際も加害者家族に土下座され訴えを取り消し示談で済ませていたと言う。彼にとってはいつもの慈悲の様なものだったのだけど、ストーカーは諦めず、あの手この手を策を巡らします。そこに現れたのがヒロイン。ストーカーにとってヒロインはヒーローを横取りした憎むべき相手。しかも、見知った相手だったから憎さ百倍と、またしても事件を起こすことに。結果、壮は怪我を負い、まだ加害者を許そうとする彼にそれじゃいけないと友人は厳しい選択を迫ります。と言う展開なんですが、事件も絡んで面白かったです。ストーカーとヒロインが関係者って言うのが意外で、ストーカーの言い分がもう甘やかされ放題のバカ娘って感じで、ホントにヒーローの友人の言う通りこういう輩には厳しい処分をするべきと思いました。最初の事件の時、いくら土下座されても許しちゃったから、こんなことになったんだし。結局、ヒーローとヒロインは紆余曲折の上、婚約してお終い。ヒロインの身の上や事情など、この辺は全部ネタバレしてもアレなので、興味のある方は読んでみてください。評価:★★★★★
2023.02.04
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2023年1月刊スターツ出版文庫著者:香月文香さん異能が尊ばれる日本の自治州・至間國に生まれ育った男爵令嬢の櫻子は、異能の使えない「無能」だった。異能の使える妹に虐げられる日々を送る中、櫻子に最強の異能使いである静馬との縁談が舞い込む。妹ではなく無能な自分が選ばれたことに戸惑うが…「これは契約だよ。君は僕の唯一の妻だ」静馬は、無能な櫻子にしか持ち得ない“ある能力”が必要だった。しかし、愛のない契約関係だったはずが、冷徹な静馬の隠された優しさに触れ、対照的なふたりは惹かれ合いーー無能令嬢が愛を掴む、和風シンデレラファンタジー。 ↑楽天ブックスより、あらすじ引用登場人物 相良櫻子=男爵家の長女。 異能が尊ばれる世界で無能として産まれたため虐げられていた。仁王路静馬=伯爵家の次男で優秀な軍人。とある理由で櫻子を妻に迎える。仁王路一臣=静馬の兄で軍務局大佐。仁王寺千鶴=静馬の姉。 相良深雪=櫻子の妹。ラノベで不遇ヒロインものです。先月の27日発売なので、ざっくりと。異能を持つ者が尊ばれる至間國。男爵家の長女に産まれながら櫻子は異能を使えない「無能」であった。そんな彼女を家族は虐げ、虐待。それでも歯を食いしばって生きていた。だが、ある日、櫻子の運命を変える出来事が。蝶よ花よと育てられ、自他共に認める美人の妹・深雪ではなく、使用人同然の扱いの櫻子を指名して縁談が持ち込まれたのだった。お相手は仁王路伯爵家の次男・静馬。優秀な軍人でもあり階級は少佐。異能の力もずば抜けている人物だと言う。そんな人がどうして櫻子を、と相良家の者は全員不思議に思ったが、先方の希望ではあるし結納金もかなりの金額を寄越したらしい。父にしてみればあの仁王路家と繋がりが持てれば良いのだろう。いつにない優しい態度ではあったが、櫻子に断る権利などあるはずも無く、かくして彼女の輿入れが決まったのだった。当日、静馬が直々に迎えに現れ、その美丈夫ぶりに思わず見惚れる櫻子。別邸らしい静馬の屋敷で暮らすことになった彼女は、自分が選ばれた理由を教えられた。周囲にはこの突然の結婚を彼の一目惚れと話しているそうだが、実際はそんなロマンスめいたものではなく、彼女の無能故の能力を欲してのことだった。異能は本人の身体を蝕む。異能病と呼ばれるものだが、発病するケースは少ないものの、静馬は異能が強すぎるため常に発散させないと命の危険がある。そのために、普段はそれを補助する耳飾りを身に着けているらしい。静馬が言うには櫻子は「無を能うもの」で、異能の身体に触れることでそれを打ち消すことが出来る。彼に指摘され思い起こすと確かに妹の起こす火の異能で怪我をしたことが無い。それが静馬の言う自分の力なのだろうか。彼は自分の妻として不自由させない代わりに、櫻子に一日の終わりに手を握ってくれと頼むのだった。邸での生活は実家にいた頃とは正反対の穏やかな日々。静馬は櫻子を尊重し、ぶっきらぼうではあるがかなり気遣ってもくれていて、せめてと彼の為に食事を作るように。本物の夫婦ではなく、当初言われたように契約結婚ではあるが、静馬なりに歩み寄ろうとはしてくれているようだ。でも、虐げられ続けていた時間が長すぎて、欲しいものは無いかと聞かれても思い浮かばなくて返事に窮することもしばしば。女性に人気の静馬の結婚は社交界を賑わせ、彼に想いを寄せていた令嬢達は皆一様にショックを受けていた。納得いかないと櫻子に口喧嘩を吹っ掛ける令嬢もいたものの、静馬の姉・千鶴に助け舟を出され事なきを得た。それでも、櫻子も珍しくムッと来て令嬢に言い返してやっていたのだが。千鶴は櫻子を気に入り、弟の妻として認めてくれたようだ。数年前まで後宮にいたと言う千鶴にも何やら事情があるようで、図らずもその日に色々と知ってしまった櫻子。預けていたものを返してもらうついでに千鶴と町で待ち合わせをしていた櫻子は千鶴が巷を賑わせている誘拐事件に巻き込まれたことを知り・・・。櫻子の為人を知るうちに静馬は彼女に心惹かれ、彼女と本物の夫婦になることを望むように。千鶴が誘拐されたり、色々起こるんですけど、これが静馬と櫻子との絆を深めていきます。櫻子も本来の自分を取り戻し、理不尽な言いがかりを付けられれば意見する。強くなったなぁ、良し良し、と思いきや、櫻子の実家がこの結婚にケチを付けて来ると言う。こいつら一体何なの(怒)この手のお話のヒロインの家族はアホで人でなしな事が多いんですけど、トップクラスにムカつく輩でした。商才無いくせに事業に手を出して借金まみれになってザマァとは思いましたが、実はこいつらよりもっとクズな奴が。序盤のエピソードであれ?思ってたらやっぱり。終盤をまるっとネタバレするのはアレなので、書きませんが、ヒーロー側の身内もヤバイと言うオチ。因みに千鶴さんのことではないです。←この時点でモロバレ内容的に「私の幸せな結婚」とかお好きな方はハマるかも。評価:★★★★★無能呼ばわりされていたヒロインが実はチート系というのも良いですね。某アニメの幻想殺しみたいな能力なんですかねぇ。
2023.02.03
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ストーリー更新やら、2月と言えば、なバレンタインイベントの開催でゲームに首っ引きで、今月に入ってから何気に忙しいです。まぁ、金欠もあって今月分は下旬まであまり冊数を買えなさそうではありますが、一応購入予定として掲載している本は時間がかかっても購入してます。ので、購入品紹介記事が出なくても、いずれ感想記事がUPされるものと思っていただければ。2月13日 ハニー文庫 バツイチですが、堅物閣下(四十歳)の初恋を奪ってしまいました こいなだ陽日さん2月15日 ビーズログ文庫 記憶喪失の侯爵様に溺愛されています6 これは偽りの幸福ですか? 春志乃さん2月16日 オレンジ文庫 かなりや異類婚姻譚 蛇神さまの花嫁御寮 夕鷺かのうさん2月25日 メディアワークス文庫 サトリの花嫁~旦那様と私の帝都謎解き診療録~ 栗原ちひろさん3月2日 ヴァニラ文庫Miel 独占欲強めの天才外科医は箱入り妻を溺愛する 田沢みんさん3月9日 マーマレード文庫 身分違いのかりそめ妻ですが、 ホテル王の一途過ぎる独占愛で蕩課されています 若菜モモさん 溺甘パパな幼馴染ドクターは 婚約破棄を選んで秘密のママになった私を執着愛で逃がさない 砂川雨路さん 姉の元許嫁の政界御曹司は、 ママとシークレットベビーを抱きしめて離さない 有坂芽流さん3月下旬 スターツ出版文庫 黒狼の花贄 結木あいさん3月期はビーンズ文庫も少々気になるタイトルがあるので、店頭買いしちゃうかも。マーマレードとベリーズは相変わらず懐妊ものとシークレットベビー率が高く、作家さん買いしてると読んでて話がごっちゃになりがちです(^_^;)その代わり、ここ数か月と言うもの、ラノベが豊作で嬉しい。
2023.02.02
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2023年になって、もう2月。きっと今年もあっという間に終わってしまいそうな予感(^_^;)それはそうと拙宅の個別記事のPV数がありがたいことに最近また伸び始めておりまして、前回から1ヶ月以上経ってるからいいかと言うことで穴埋め記事です。1位不動ですね。今後もうこの記事を抜くことはないんじゃないかと。最早殿堂入りしてもいい気がして来た。相変わらず、毎日PV数を重ねています。2位こちらも順位は変わらず。大好きなお話なので嬉しいです。3位未だに根強い人気作。4位実は3位の作品をもうすぐ抜きそうな勢いです。コミカライズ化でもされたんでしょうか。5位コミカライズ版もそろそろ完結かな。前回ポイントチャージして有料版を読んだら思ったより内容進んでいなくて、驚いた(^_^;)年末からまた一気にPV数を稼いだものの、あと一歩4位の作品に及ばずで、前回と同位でした。6位コミカライズ化の影響か、一気に伸びました。すずね凛さんのシークレットベビーもの。続編も面白いので、おススメです。7位こちらもコミカライズ版の影響ですかね。8位相変わらず根強い。地味にPV数を伸ばしてるので、この作品も最早常連です。9位年末にドカッとPV数が増えてビックリ。正直、この1巻で綺麗にお話は終わってるんですよね。10位前回は11位まで落ちたものの、また返り咲き。ヒーローの目論見というか態度が傍目で見てもあまり良い気はしないので、読もうと思われている方はご注意を。いつも思いますが、コミカライズ化作品は強いですね。小説を読むとっかかりとしては、とても良いと思います。
2023.02.01
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