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第32回山梨県農村医学会が本日甲府市で開催され、笛吹中央病院脳外科医の三枝宏伊先生による「今から始めよう認知症予防ー認知症激増時代に向かって-」と題する特別講演があった。現在認知症が激増しており、認知症になってしまうとその治療は困難だが、認知症になる一歩手前の「軽度認知障害」の段階だとアルツハイマー型認知症の場合適切な予防介入によって40%は正常化できると言われている。その予防介入の方法として特別講演内で、2人の認知症予防指導士が、コグニサイズの実演指導をしてくれた。コグニサイズとは国立長寿医療研究センターが高齢者のために開発した運動で、高齢者向けのエクササイズで、簡単な計算やしりとりなどの課題を運動と同時に行なうことで、認知症の予防と健康促進を目指すプログラムとのことだった。それにはさまざまな方法があるが、当学会では足踏みしながら あいう えおか きくけ こさし すせそ たちつ てとな にぬね のはひ ふへほ を口に出していう方法を指導してくれたが私は殆どできなくて当惑した。練習すればできるようになるかもしれないが、私の隣に座っていた人はすらすら言っていて驚いた。その人が普通で私が出来なさ過ぎたのだと思う。認知症が近いと思われコグニサイズ運動をしていかなければ認知症直行の可能性があると思われた。この特別講演のほかにリフレッシュタイムに健康運動指導士による「のびのびストレッチといきいきリズム体操」の指導もあった。そこでは右手を出す時は左足を、左手を出すときは右足を出す指導があったがこれも全然できなくて自信を無くしてしまった。右手をだしたら右足がでて、左手を出したら左足がでてしまい救いようがないと思えた。しかし全くできないということが分かっただけでも収穫で、自分が今認知症一歩手前にいることが明確になり挑戦の気持ちが湧いてきた。私もその学会で延命治療に関する発表をしたが、他人の発表や特別講演も聴くことが出来て有意義で楽しい学会だった。
2020.01.30
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国会中継を観ていたら殆どが総理に対する質問で、かなりの質問に総理自身でお答えになっておられた。政治、経済、国際問題、汚職などのスキャンダルなど全てに精通していなければならず、その守備範囲は膨大でいかに総理大臣の仕事が大変かということを痛感した。しかしこれらはとうてい一人でできることではない。閣僚や有能な官僚、中でも分野別に官僚が担当して実際の仕事や答弁の原稿などを作ってくれるのだと思う。日本の官僚は東大はじめ有名大学を出た人が多く有能な人が多いと言われているが、審議内容を聞いていると彼らはその能力を十分発揮していないように思えた。忖度とは総理の意向を汲んで総理がこのようにしてほしいと思っておられるように手配することだが、小さな案件はそうでもしてもらわないととても務まらない。問題はそれをする人達の能力と倫理観であり、また人選も重要である。今国会でも「桜を観る会」に関する質疑が多かった。総理の業務内容から見ると複雑な国際情勢や、外交問題で頭を悩ませている最中に「桜を観る会の招待者はどうしましょうか」と聞かれれも「それはそちらでやっておいてくれよ」と答えるのが精いっぱいだと思う。奥さんや身の回りの人にいいようにしておいてくれよと言ったのだと思う。その結果が今騒がれている諸問題で杜撰だし稚拙で当然攻撃されてしかるべき問題だが、総理自身は殆ど知らなかったことだと思う。責任は総理にあるので集中的に総理が質問されそれに答えなくてはならず、本当は「間違ったことをしてしまいました」と答えなければならないことも多いと思うがそれらのことは全てお任せしていたのでその人達のことを慮って自分勝手な答弁は出来ないのだと思う。要するに総理は極めて多忙で、その業務の殆どは官僚はじめ身の回りの人達がしてくれている。総理はこうしたいと思っているだろうとの推察で多くのことが為されてきたのだと思う。そうなると総理の日頃の言動や考え方が問題になってくる。官僚が優秀といっても自分のいうことを「はいはい」と聞いてくれる人だけ取り立てていたら間違った方向に行ってしまうこともある。自分に反対意見の人をも取り立てていく度量が必要だと思う。安倍総理は長くその任務を行い業績も上げたが、政治倫理面で反省すべき点が多々あった。その多くは周りの人たちがしてきたことで自分が直接してきたことではないかもしれないが全ての責任は総理自身にある。任命責任、人選の責任もそうだが、日ごろの言動が周りの人達の行動に強い影響を与えることは間違いない。次の総理になる人は人格を磨きに磨いてその任についてもらいたいと思う。
2020.01.29
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武漢発の新型コロナウイルスによる感染者が世界に広がり、死者も出ている。武漢からの旅行客を乗せた日本人バスの運転手が感染して現在入院している。中国当局は最初人間には感染しないと言っていたが人から人に移ることが実証されている。武漢の生鮮食料品店が発生源とされていたがそのスーパーの近くに細菌・ウイルス兵器研究施設がある。そこでモルモットやネズミ、こうもりなどを使った研究の中でコロナウイルスの変異株を作り出した中でネズミか蝙蝠その他の動物ががその研究所から逃げ出して食料品店に潜り込みそこから感染が広がっていったことが考えられる。当局が最初人間には感染しないと言ったのは動物実験の段階での新型ウイルスは人間から人間には感染しなかったのかもしれない。自然界には様々な細菌やウイルスがいる。それらは抗生物質の使用や放射線照射などで遺伝子変異を起こすことが出来る。自然界にいる細菌・ウイルスは地球環境の中で弱められたり淘汰されたりしてバランスが取れた中で生存しているが、突然変異を起こしたものは従来の抗生物質では効かなくて猛威を振るうことになる。世界各国に核実験施設と同様に細菌・ウイルス研究所があると推定されている。今まで猛威を振るっていなかったウイルスがいきなり新型に変身して猛威を振るうのはそのような研究所から広がることが多い。核兵器禁止条約と同じように、細菌兵器禁止条約を厳格に見直し、このような事故が絶対起こらないように厳重な監視体制を整えてもらいたいと思う。
2020.01.28
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33歳、幕尻、今までの最高位は前頭4枚目、十両から上がったばかりの力士、誰が優勝すると思っただろうか?今場所は気の弱かった正代が変身して抜群に強くて相撲の型も姿勢も堂々としていたので、正代が優勝すると思っていたが、徳勝龍はその正代を破り大関貴景勝も破って奈良県出身力士として98年ぶりに優勝してしまった。当に奇跡だと思う。場所中に大変お世話になった近畿大学の伊東勝人監督(55歳)がお亡くなりになられた。監督の霊が後押ししてくれたとも言っていたが、様々な幸運が重なったのだと思う。貴景勝に勝った瞬間、土俵上で泣いていたがこみ上げるものがあったのだろう。稀勢の里、豪栄道と同じ年齢の高齢者で前頭下位と十両の間を行ったり来たりしていた自分、優勝など全く雲の上のことと思っていたのが現実になったのだ。今場所は何が変わったのだろうか?練習法を変えたのか、精神集中できる何かがあったのかよくわからないが、あの涙をみると伊東監督のことだけでなく自分なりに目にみえない努力もしてきたのだと思う。世の中には社会で報われない人、芽の出ない人は大勢いる。連戦連敗の人もいるかもしれない。成功は絶対無理と思っている人もいるだろう。しかし諦めるのはまだ早い。徳勝龍優勝みたいなことが起こることもあるのだから。諦めないでこつこつ努力していればいつか諸天も助けてくれて成功に導いてくれるかもしれないのだ。徳勝龍は我々恵まれない者に対する光明のように思えた。今後も頑張ってもらいたいと思う。
2020.01.26
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サドは虐待したりいじめたりして性的興奮を感ずるタイプで、マドはその反対で虐待されたりいじめられて性的興奮を感ずるタイプとされている。今夜私の送別会を兼ねた医局の新年会が行われた。そこで私は12年間務めさせて頂いたお礼をのべ、この病院に就職した時のいきさつや医学部に入る前に沖中仕をしていたことなどを話した。この病院に入る前、国境なき医師団の試験を受けて補欠で合格したが家族の猛反対で断念したことも話した。隣に座っていた人から、「自分が先生(私)と同じ年齢になったら悠々自適の生活を考えますよ。先生のような考えは想像を超えており、マゾではないかと思います」と言われた。うまいことを言うと思った。マゾはサドの反対で徹底的に虐められると快感を感ずるタイプである。今の私は四面楚歌で、苦しい。しかしそれは自分がマゾヒストだからそういう障害を呼び集めたのかもしれないと思えた。目の前は仕事や自治会関係のことで難問が山積されている。ニッチもサッチもいかないと思えるが、マゾだと言われると不思議に気が楽になった。辛くなったら「おれはマゾだ」と大声で叫ぼうと思う。
2020.01.24
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「おしん」の再放送を見ている。苦労して息子を育ててきたが、次男の仁とおしんは店の経営方針を巡って対立していた。今の店をセルフサービス形式のスーパーマーケットにすることにして仁の嫁になる人の実家のお世話にならないで銀行からお金を借りて拡張工事をすることになった。借りられてよかったと思った。当事と今では状況が違うが今はそう簡単にお金は借りられない。貸してもらえれば改築やあたらしい商品も仕入れることが出来るのに貸付資格審査に合格しなければ貸してもらえない。銀行が貸してくれなければその金の工面のために友人、知人にお願いに回ってもそう簡単に金を貸してくれる人はいない。そこで金策に困って強盗や横領などをする人も出てくる。銀行も損する訳にはいかないので審査を厳しくするのだと思うが、金を貸してもらえないために自殺する人もいる。そのお金のために何人もの命がかかっていることもある。審査は大切だが杓子定規で決めるのでなくそのお金の後ろにいる人達が生きて行けるのかどうかをよく見て頂きたいと思う。返してもらえることが確実であるならば借主の生死のことを考慮してあまり厳しい条件をつけないで貸し付けてもらいたいと思う。
2020.01.24
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豪栄道が朝の山に敗れて負け越しとなり大関から陥落することが決まった。先場所は高安が陥落し、その前は栃ノ心が陥落している。2場所続けて負け越すと陥落しなければならないが、今まではそう簡単には陥落しなかった。大関の力が落ちたのか若手が伸びてきたのかだがその両方のように思う。今日炎鵬は前大関高安を破り、二日前には大関豪栄道を破っている。168センチと小兵なのに連日大きな力士を押し出したりころがしたりして館内を興奮のるつぼにしており、怪我をしないで後3日間頑張って勝ち越すようにと願っている。問題は豪栄道だ。何年間も大関を勤め優勝したこともある。二人の横綱が休場したので貴景勝と自分は最高位で責任がある。それなのに初日から思うように相撲が取れなくて苦しんできたことと思う。自分が力を発揮できずに負けを重ねる度に、その心中の苦しみは並大抵ではなかったと思う。「もういいや」と思ったこともあるかもしれないがよく休場しないでここまで頑張ってきたと思う。今日で陥落が決まったのだから後3日間は勝敗にこだわらないで力の限り思う存分戦ってもらいたい。栃ノ心も高安も豪栄道も怪我が源でこのような状況になってしまったが、いつまでも怪我をひきずり怪我のためにこうなったと思っているなら進歩はない。怪我は試練ととらえ、怪我した体でも何が出来るかを考え、ひた向きに努力して大関復帰できるように頑張ってもらいたい。
2020.01.23
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相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」の入園者ら45人を殺傷した植松被告(30歳)の裁判が今行われている。友人や付き合っていた女性などの証言から、いつの頃からか「重度障害者は、生産性がなく社会に迷惑をかけるだけだから殺してやる」と親しい人に話すようになったという。事件の数時間前彼女に「大麻を吸ってきた」と話していることから、大麻の影響でこのような事件を起こしたと弁護側は主張しているが、その事件のかなり前から「重度障害者を殺す」と話しており、責任能力は十分あると思う。 日医ニュース1月20日号に横倉会長と山下JOC(日本オリンピック委員会)会長との新春対談が掲載されていた。山下会長がオリンピック、パラリンピックを一体化して同格で行うと発言したことに対して、横倉会長が山下氏がそのようにパラリンピックを重視するようになったきっかけを質問した。それに対して山下氏は「自分の次男が、自閉症で知的障害があり、身近に障害者がいたことが大きい。障害者として生まれ、どんなに努力しても出来ないことがあるなかで、その子なりに確実に成長していく姿をみて自分の考えは変わった」と述べていた。障害の程度はさまざまでやまゆり園の園生と山下氏の子供の障害程度はかなり違ったかもしれない。しかし障害者には変わりなく障害者は排除すべきと言う植松被告の判断は間違っていると思う。誰々は社会に必要で誰々は必要ないと誰が判断するのか?生産性のあるなしで仕分けするのか?この世に不必要な人は一人もいない。皆一人一人が与えられた宿命を背負って懸命に生きており、皆等しく尊いのである。生産性がないので殺すなどと自分勝手に考えて行動に及んだ被告の行為は許しがたい。よく考え反省して犠牲になった方々を追善供養してもらいたい。
2020.01.22
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最近サルコペニア(加齢性筋肉量減少症)やフレイルの言葉をよく聞く。フレイルとは日本老年医学会が発表した概念で「筋力の低下により、動作の機敏性が失われて転倒しやすくなる身体的問題と認知機能障害やうつなどの精神、心理的な問題、独居や経済的困窮などの社会的問題などを含む言葉で認知症、老衰の前段階で適切な介入によって認知症等になるのを遅らせる可能性のある段階」と定義されている。サルコペニア・フレイルの段階で運動指導、栄養指導などをおこなえば認知症にならないといえばこれほど凄いことはないが実際にはそれほどのことではなく、認知症や老衰になりかっかている状態に対して指をくわえて見ているのでなく、何らかの対応をしていきましょうという話である。来る1月30日の午後山梨県JA会館で開催される山梨県農村医学会の特別講演で笛吹中央病院の脳外科医三枝宏伊先生が「認知症の予防」について話をしてくれるが、その抄録を読ませて頂くと一番大切なのは運動と書いてあった。サルコペニア・フレイル対策も運動だと思う。どんな運動をしたらよいか講演内で実演指導してくれるとのことである。抄録では運動と同時に趣味や地域行事への積極的参加やバランスのとれた食事などについても話してくれるらしい。楽しみにしている。
2020.01.21
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平成27年から労働者50人以上の職場では事業主に定期的に職員のストレスチェックを行うことが義務付けられている。以下に社会保険出版社が出している「メンタルヘルス マネジメント」内のストレスチェック関係の記事を抜粋して紹介する。ストレスチェックテストの結果を参考にして会社側では職員がなるべく大きなストレスを受けないように配慮し、ストレスを受けてピンチの職員がいたら救いの手を差し伸べたり、医療機関受診の手伝いなどをすることになっている。パワハラ、セクハラがないかも常にチェックしなければならない。個人としては日常生活でストレスを溜めないように工夫していく必要がある。健康的な生活習慣の確立が必要でその要点を以下に列挙する。1.脳に栄養を与えるバランスよい食事 2.朝食をしっかりとる。3.運動で心のもやもやを吐き出す。4.通勤や散歩で3分速歩、3分普通歩行を行うリズムで歩行する。5.睡眠6-7時間を目安にしっかりとる。朝から使われ続けてヒートアップした脳は眠ることで冷まされ、修復される。6.ゆっくりと深い腹式呼吸を1日数回行う。7.スマホやPCをみるうつむき姿勢はストレートネックになりやすい。姿勢を正しくする心掛けを常に持つ。8.うつ病に対して正しい理解を持つ従来うつ病は真面目で責任感が強く几帳面なタイプがなりやすいとされてきたが最近では現在型うつが登場している。青年層が多く、責任感が希薄で、自分勝手で他者への配慮が乏しい。職場では抑うつ状態になっているが家に帰ってからの余暇は楽しく過ごせる。従来型うつと現在型うつは治療法が違うので上司や産業医などはしっかり見分けることが肝要。人は職場と家庭生活のバランスの中で健康を保っている。会社は労働者の健康管理に今迄以上に細心の注意を払い、各個人は自分なりに会社でも、自宅でも運動などを取り入れて健康の維持向上に努力していく必要がある。
2020.01.20
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今場所遠藤は調子が良いので小兵の炎鵬はかなわないだろうと多くの人は思っていたが結果は炎鵬の勝ちだった。二人とも石川県の出身で炎鵬にとって遠藤は雲の上のあこがれの人で体力や相撲技術で勝っているものは何もなく負けるに決まっているので失うものは何もないので思い切っていくと語っていた。結果は上記の通りだが、試合後炎鵬は試合内容については何も覚えていません、夢中でしたからと語っていた。全力を出し切った誠にあっぱれな勝利だった。遠藤はこれまでが6勝1敗で今日勝てば7勝1敗で優勝戦線に残れたのにと思う。私は遠藤のフアンで何度かこのブログにも書いてきたがいいものを持っており才能もあるが立ち合いが全くだめだと思う。きちんと両手をついて前に突進する相撲を取ればもっと勝てるのにと思う。制限時間一杯になってからの仕切りで精神を落ち着かせているのかもしれないが棒立になってから腰を落としている。他の力士は闘志満々で顔を何度もたたいてアドレナリンを一杯出して仕切って突進していく。遠藤は内面で闘志を燃やしているのだと思うが、立ち姿勢から仕切りに入っていくので腰が十分下りなくて手つき不十分のことが多い。今日の相撲も私が見た限りでは片手が砂についていなかったように見えた。闘志を燃やして仕切り両手をしっかり土に着けて突進したら勝てた可能性の方が高い。2敗になってしまったとはいえ優勝の可能性が全くなくなったわけではない。闘志あふれる仕切りでアドレナリンをたぎらせて両手をきちんと砂につけて突進してもらいたい。残りの相撲を頑張って優勝してもらいたいと切に願っている。
2020.01.19
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今日の通勤コースが試験会場である山梨大学および山梨学院大学前の道路を通ったので受験生や大勢の警備の人達が目に入った。通行人にしてみれば大勢の人がいると見えるだけだが受験生にしてみれば大変なことだと思う。この試験の後で各大学による2次試験があるが今回の試験成績が悪いとその試験さえ受けさせてもらえない。試験科目は国語、外国語、数学、理科、社会だが、理科は物理、科学、生物、地学、化学から1-2科目選択、社会は日本史、世界史、地理、倫理、政治・経済から1-2科目選択することになっている。選択科目はあらかじめ志望校の志望学科が指定しているが、この科目の選び方で運命が変ってしまうこともある。今の制度は1990年に始まったが来年からは判断力や思考力をより重視した大学入試共通テストに切り替わる。英語試験をトイックとかトイフル、英検などの民間試験を活用した試験にするとか記述式を取り入れるとかで紛糾しているが、早く決めて受験生に戸惑いを与えないようにしてもらいたいと思う。今年は全国で55万7000人余が受験する。年々大学進学率は上昇しているが子供数が減っているので平成7年頃から受験者数は横ばいである。経済が豊かになり希望すればほぼ全員何処かの大学に入れる時代になったが問題は何を学ぶかである。今の時代大学位出ていなければと進学する人もいるが、大学に行かないで技術を身に着け大学卒以上に成功している人も沢山いる。大学に進学する、しないに関わらず目的意識が大切だが高校卒業時の若き頭でそれを決めるのは難しいかも知れない。大学に入ってから中退する人もいる。それもいいと思う。その若き時代は自分の可能性を確かめながら、生涯の自分の仕事を探す時代と位置付けたらよいと思う。いずれにしても受験生諸君、今まで努力してきた成果を落ち着いて冷静に発揮してもらいたい。問題の多さに焦ってパニックになり実力が発揮できなかった受験生の話も聞く。心を落ち着かせてのご健闘を祈る。
2020.01.18
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だれにも行き詰まる時があると思う。私は来月末で病院の常勤医を辞めて外来も入院患者さんの受け持ちもなくなる。後任医師について事務長と一緒に心当たりにお願いしてみたが来てくれる医師はおらず、結局外来患者さん等は現存の医師に分散してお願いしていくことになり、それぞれ順次お願いしているが落ち着いている人は良いが、病状がかなり悪い人などはどの先生にどのように申し送ったらよいかなど心労が尽きない。2月末で本当に辞められるのか心配している。一方自治会の公民館建設についてはもう建物の外壁は出来上がり、今内装をしてもらっている段階だが、お金が足りない。強制寄付も自治会費値上げもしないという前提でスタートした公民館建設事業、とりあえず銀行から借りて20年位で返済する計画を立てているが、銀行からいくら借りたらよいかで意見がまとまっていない。年々の返済はどう工面していったらよいかとか、新たに生ずる電気代などの維持費はどうしたら良いかなども合意が得られていない。あれやこれやで最近は朝目覚めた時、押しつぶされたような仕事に行きたくないような嫌な気分が多かった。トラブルとか困難も時間が経てば過ぎてしまうことだからあれこれ考えないでのん気にしていればよいという考え方もあるが、その人間の性分でのん気にしていられない人もいる。悶々として悩み、朝は困りき切った体調で目覚める。今朝も今までと同じような気分で目を覚ましたが、少し寝床の中で考えを巡らせてみた。「自治会費値上げをしないという前提があるから苦しむのだ。上げなければやっていけない。しかしそうすると「約束がちがう」と反発を受けるだろう」そこから悩みのるつぼに入っていたが、今朝は発想の転換が出来た。自分が攻撃を受けるのは嫌だと思っていたがそれがなんだ!?と気が付いた。建物が立派に完成するためには自分が傷つくことなんてちっぽけなことだと思えた。行き詰まったり悩んだりしているのは多くの場合、視野が狭くなり、自分のことを中心に考え、自分が攻撃されたり、悪く思われたりするのが嫌だという心理に支配されているからだと思えた。その解決策は「自分はめちゃくちゃにたたかれてもいい、目的のためには自分はどうなってもよい」心境になればいいのだなと思えた。明日の朝はきっとハッピー気分の目覚めだと思う。
2020.01.15
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本日1月13日 つまり1月の第2月曜日 は大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます成人の日です。女性では振袖など晴れ着を着て、男性もスーツなどを着て成人式に参加する一生に一度の晴れやかな日です。私もこの日を境に大人になったのだとたばこを吸い始めたのを覚えています。選挙権が18歳になったのを機会に成人も18歳にしようという動きがありますが私は成人の日は単に20歳になった(又は18歳になった)のをお祝いする日ではないと思います。晴れ着が着れる晴れ晴れしい日で酒が飲めてたばこも吸える自由が与えられた記念日だと思っている方もいると思います。確かのその通りだと思いますがそれだけではありません。大人の自覚を持つことだと思います。大人とは何か。それは何等か社会に尽くしていく生き方だと思います。20歳まで育てて頂いた両親や社会に対して感謝とご恩返しを決意する日だと思います。私はそれが主であるべきだと思いますが世間では晴れ着だとか酒、たばこや自由が強調されすぎていると思います。今の皆様の状況はさまざまです。大学生もいれば浪人生もいるかもしれません。会社に勤めて仕事を必死で学んでいる人もいます。芸能人やスポーツ選手もいると思います。苦境と必死で戦っている人もいればレールに乗っていて比較的安楽の生活をしている人もいるかもしれません。それらすべての人に成人の日はやってきます。一流大学の学生になっている人やスポーツや芸能面で活躍している人と自分を比べて卑下する人もいるかもしれん。しかしそれは全く無用です。これからが勝負です。私はその頃ある大学を中退して東京の晴海港で沖中仕として働いており、38度以上になることもある艀のなかで汗と油と砂まみれになっていました。そんな時昔の知り合いの大学生が訪ねて来てくれて艀の上から声をかけてくれました。真っ白な白いシャツを着ていたこともあってかその時の自分と艀の上にいる大学生の境遇の違いを思い彼がまぶしくてまともに見れない状況でした。しかし私はその頃医師になってアフリカに行って病気で苦しんでいる人達のお役に立ちたいという目標を持っていたので沖中仕で生活費を稼ぎ夜勉強してやがて医師になり、まだアフリカ行は実現していませんが、国内の病気の人達にほんの少しでもお役に立てるよう微力ながら働かせてもらってきました。20歳を迎えた皆様。今はどういう状態でもいいのです。人のために何をしたらよいか目標を立てることだと思います。その目標は実現できるかもしれないし実現できないかもしれません。実現できなかったら生活できなくなるかもしれません。私も医学部に合格したからよいですが何度受けても不合格だった場合に生活はどうなったか分かりません。沖中仕を辞めて郷里に帰って農業をしたかもしれませんが、20歳の頃何等か社会のために役立ちたいと決めたことは農業をしながらでも、あるいは他に職業を変えたとしても死ななかったと思います。20歳の皆様に贈ります。これを機に何等か社会の役にたつ目標を定めて突き進んでもらいたいと思います。
2020.01.13
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文化連情報新年号の香川県厚生連顧問の長尾省吾さんの「未来を託す若者たちへ」を読んだ。4回にわたっての連載で今回は第一回で「人材育成の苦難と喜び」の章だった。長尾さんは香川大学を65歳で定年退職し、香川県厚生連代表理事をしていた時香川大学学長選への立候補推薦があり、学長選に当選(68歳)し74歳までの6年間学長を務めた脳外科医である。学長就任後若い学生と話し合う機会を多く持ったが、彼らの多くは「将来に対して何となく不安で、大きな希望はない」「出世や高給、人より優れた能力を持つより、趣味やプチ幸福な生活を志向し、決して無理せず身の丈に合った生活で充分」と考えていた。長尾さんは将来国のかじ取りをする今の若者に「広く多くの知識とデーターを得て世界情勢や現在日本がどのような方向へ進んでいこうとしているかを判断してそれに対応できる人間に育てること」をいつも考えていたとのことである。食料自給率は40%を割っている。石油ガスなどのエネルギーは殆ど海外からの輸入に依存しており、鉱物資源も少ない我が国がどのような方向で生き抜いていくかについてこれからを背負う若者には特に強く意識してもらいたい。農業生産物については安全でおいしい他国の追従を許さない日本産がブランド品として世界から注目されるがいつの間にか中国や韓国等で同じものが生産発売されている。それを認めない知的財産権の世界的な合意が達成されることを期待しているがそれも若者たちに強く意識してもらいたいと述べている。人材育成の基本方針は彼らの潜在能力を見極め伸ばすことである。学生時代はどうしょうもない学業も素行も不良だったものが医療現場で大変身し、患者やコメディカルから信頼されている例を何人も見ており、人は立場や仕事の楽しさや意義に目覚めると変身するものなのでそのことを常に念頭に入れて指導してきたとのことである。今年は77歳になられると思われるが、厚生連顧問として農業を支える若者や若き医学生などに希望と勇気を与えてもらいたいと思う。
2020.01.11
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イラン革命防衛隊のスレイマエ司令官が1月3日イラクのバグダッド空港近くを車で走行中車内から電話したのを米軍にキャッチされてソレイマエ氏と特定されて無人機によって攻撃され同乗していた副司令官を含む数人が殺害された。イスラム国(IS)との戦いやイラン国外での特殊部隊の活躍などでイラン国内では英雄視されていた人物の殺害にイラン国民、イラン大統領は激昂しアメリカに絶対報復すると宣言した。そして本日米軍基地を攻撃して米国人数十人を殺害したと発表した。米国側の調査では被害はなかったとしており、実際はどのような攻撃だったのかの詳細は不明だが、必ず報復すると宣言しているので第2、第3の攻撃も予想される。今回の発端はイラクの首都バグダッドの米国大使館をスレイマエ司令官の息のかかったデモ隊が襲ったことに原因があり、スレイマエ氏が何もしていないところを無人機攻撃受けたわけではないが、トランプ大統領の殺害指示がなければ起こらなかったことである。トランプ大統領は大変な事件の引き金を引いてしまった。彼はアメリカの軍事力は最大、最強であり、イランが何をしようが対応できるとツイッターで述べているがイランが本気で怒りアメリカ攻撃を開始したら米国大統領選どころではなくなる。戦争が始まるかもしれない。これは両国だけでは済まない。日本も巻き込まれていく。株価が暴落したが経済活動だけでなく命も危ない。トランプ大統領はこれから起こるかもしれないことに脳天気だ。何とか戦争にならないように日本としても最大限のことをしてもらいたい。風雲急を告げている今戦争にならないように祈りばかりである。
2020.01.08
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暮れから新年にかけて私の受け持ち患者さん5人が立て続けに亡くなった。今朝も96歳の小腸がんの男性患者さんが亡くなった。人の死はいつも心に重い影を落とすが、この患者さんの場合は少し違っていた。難聴はあったが96歳でも頭はしっかりしていた。がんと言う病名を告げたわけではないが食べられなくなって点滴だけで生活するようになった頃医者に話したいことがるといって次のようなことを話してくれた。かって友人をお見舞いに行った時腕の点滴だけでなく、口にも気道にも膀胱にも管が入っていて自分は絶対そのような延命治療を受けたくないと思ったとのことだった。そのことは家族にも話していたらしく病状がだんだん悪くなっていく過程でも家族はそれほど取り乱すこともなかった。末期に数度痛みを訴えたが今朝方静かに息を引き取った。この世とのお別れは本人も家族も辛いものがあり、大きなうねりのような中で周りをも巻き込んで感情の波をおこすものだが、この患者さんの場合は悟りを開いたように静かにこの世を去っていった。96歳という年齢もあったかもしれないが、死を恐れず悠々と去って行った姿はすばらしいと思い、自分もそうありたいものだと思った。
2020.01.06
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今逆さに印刷してあったとして数枚が返ってきた。親切なのか不親切なのかそのくらい配達してくれればいいのにと思ったが、新年早々逆さでは失礼になってはいけないと思ってのご配慮かも知れない。纏めて印刷する時向きが反対になっていたものが混じっていたものと思われ(おそらく自分がしたのだと思うが)郵便局の人を煩わせて申し訳なかった。郵便局は昨年かんぽ生命の強制不正勧誘問題でダメージを受けたからか、毎年郵便局員が年賀はがきの販売ノルマを課せられていたが昨年はそれがなかったので、自分で買ってきた。年々年賀はがきの販売枚数は減っているが今年はさらに急激に減少すると思う。今若者の多くははラインなどのSNSで挨拶して年賀状を出す人は少なくなっている。年賀状全盛期を支えた年齢層も今では高齢化し、数年前から今年で年賀状は終了しますと書いた挨拶状を頂くことが多くなった。新年の挨拶を文書で行う風習は江戸時代以前にもあったがごく限られたものだった。明治になって郵便制度が出来てからはハガキでそれを行うことが多くなり、お年玉付き年賀はがき発行を契機に爆発的に興隆したが時代の流れと共に衰退してきた。年の暮れは何かと忙しい。その中で年賀状の準備をするのは大変である。12月25日までに投函されたものは元旦に届くとされていたが投函する方が今ではそれもあまり重視しなくなり1-2年前の調査では12/30が投函のピークだったとのことである。新年になってから出す人も多くなった。従って今では元旦だけでなく2日、3日、4日以後にも年賀状が届くようになった。上記逆さ刷りを書き直したものが着くのは7日か8日になってしまうだろう。年賀状は旧交を温めたり、お互いの消息を知ったりする上で極めて良い風習ではあるが、時代の流れの中でその在り方も次第に変わっていくものと思われる。
2020.01.05
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令和最初の箱根駅伝は青山学院大学が2年ぶり5度目の優勝を飾り、感動のドラマは幕を閉じた。青山学院は昨年東海大学に優勝を奪われ、5連覇を逃した時には油断とかおごりとか監督がテレビに出すぎなど色々なことを言われ、内心相当悔しかったと思う。その悔しさをバネに今回見事にその雪辱を果たして優勝したことを心よりお祝い申し上げる。昨年優勝の東海大学は惜しくも2位になったが青学を追い抜こうと必死でがんばっていたのでその健闘も称えたい。強豪校が優勝争いのつばぜり合いをしていた一方でトップからの差が一定のタイム以上に広がった場合繰り上げスタートでタスキが渡せないルールがある。多くの大学がその洗礼を受けていたが筑波大学はきりきりのタイムでタスキをつなぐことができて選手も応援の人達もほっとした。しかし何度も優勝経験のある強豪校の日本体育大学は惜しくもタスキを渡すことが出来なかった。そのチーム及びそのランナーのタイムが遅かったからで中継所に着いた時既にランナーは繰り上げスタートしていたのを知った時中継点で倒れこみ大声で嗚咽し無念の涙を流していた。元より駅伝とは駅と駅の間を伝令が何かを渡したり口で伝えたりして長距離を複数の人間で走るゲームである。次の走者が待っているのにあるランナーが遅すぎてやむなく繰り上げスタートされた時の無念さは想像を絶すると思う。到着時間がまちまちでは運営上難しいい問題もあるのかもしれないがタスキがくるまで待たせてもらえるルールにしてもらえたらと思う。しかし人生、伝統や世代交代の流れの中でタスキが繋がらないことの方が多い。かけがえのない伝統もそこで途絶えてしまうこともある。タスキは簡単につなげるものではないが日体大の選手のようにつなげかったら泣き崩れていたよう何としてもつなげる様に執念を燃やしてもらいたいと思う。10位以上はシード校として来年の出場権が与えらえるが予選会から勝ち上がってきた無名の東京国際大学や創価大学が並み居る強豪校を抑えて10位以内に入ったのは凄いことで練習の賜物だと思う。正月恒例の箱根駅伝は多くの感動を与えてくれた。選手達、警備の警察官、運営担当者達に心より感謝する。
2020.01.03
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新年おめでとうございます。今朝元日の新聞は、「IR汚職で国会議員5人に現金」と「ゴーン被告レバノンに逃亡」が一面掲載のトップ記事でしたが4面に「人のためにに尽くす喜び、渋沢に学べ」という日本ハムの監督栗山英樹さんへのインタビュー記事があり正月の発言として相応しいと考え紹介させて頂きます。監督は新人選手全員に渋沢栄一の談話集「論語と算盤」を贈っているそうです。それは活躍して億という大金を貰うようになっても倫理観と経済活動を一致させることが大切で、自分さえ儲かればよいという考えでなく人のために尽くす考えが必要だということを分かってもらいたいために本をプレゼントしているとのことでした。渋沢栄一さんも松下幸之助さんも稲盛和夫さんもその事業は盛大を極めて発展しましたがそれは人のために尽くすため、従業員のためを第一に考えながら商売したからで、自分さえ儲かればいいという考えでは絶対成功しなかったと思います。野球選手も国民のためフアンのため、チームのためを念頭に練習に励めば収入も増えてくることを分かってもらいたいとのことでした。選手一人一人の個性に応じてその選手が最大限の力を発揮できるように指導しているとのことでした。他チームで活躍できそうだったらその選手のためにトレードも積極的に行うべきだと述べていました。
2020.01.01
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