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2026.06.29
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カテゴリ: 小説
准教授・高槻彰良の推察 民俗学かく語りき (角川文庫) [ 澤村 御影 ]



*あらすじ*

「あの夜」がきっかけで、嘘を聞き分ける耳を持ってしまった大学生の深町尚哉。

この春から受講した民俗学で出会ったのは、容姿は良いのに怪異のこととなると常識を失うという准教授・高槻彰良だった。


怪異との遭遇を夢見る彼に気に入られ、助手として行動するようになった尚哉は、
高槻もまた「あの夜」のような奇怪な体験をしていたことを知る。


自分の身に起きたこと、高槻に起こったこと。
あれは説明のつく現実だったのか、それとも本物の怪異だったのか。

全てを解明すべく、彼らは前へと進むのだった。




*感 想(ネタバレがある ので文字を小さくしています )*

※先に言うと、シリーズものなので 尚哉と高槻の怪異の真相はこの巻では解明されません






すーごく読みやすかったです。スラスラと読めました。

作中で尚哉が高槻の講義を「とても聴きやすく興味の持てる内容だった(要約)」と言っていたのですが、小説の文章自体もそれに通ずるかのような書き方に感じられたので、読んでいるこちらの頭にも
すんなり物語が入ってきたんだろうなと思います。




印象的だったのはやはり、尚哉の「 嘘を聞き分ける耳 」の能力を、 文章の文字を物理的に 歪ませる 」ことで表した視覚的演出です。 こんな感じに。
最初それを見たときは非常に驚きました。エラーページかと思いました。でも もう慣れました。

なぜ歪んだのかという説明はすぐにはされず、数ページ進んだ先で尚哉の能力が明かされるのですが、
そこに至るまで何がどうしてそうなったか分からず少し怖かったです。
(あらすじに能力のこと書いてあるのに察せなかったなんとも固い頭😂)

物語が進むと尚哉の前で二人の人間が、 心では憎みあっているのに 表向きは嘘に嘘を重ねて
友情を固める というシーンがあるんですが、 そこでは文字の歪みが連続して発生 しており、
読んでいて「 うへー 😨」となりました。
(前の章でも連続して歪んでいるシーンはあるんですが、こっちのほうがげんなりしました。)


でもここで尚哉の苦しみやしんどさの一つがきちんと理解できた気がします。




どの事件も、 怪異かと思いきや実はやっぱり人間の仕業だった! というものでした。
「シンプルに怪異」系も好きですが「犯人は怪異じゃなく人間系(ヒトコワでは無く)」もより好みなので、楽しく読めました。

これまでの小説で、物語の内容が怖いと思うことはあっても、こうして視覚的に怖い思いをさせられるのは初めてだったので、それも面白かったです。 もっとやって。


人間が犯人の事件だったとはいえ、尚哉と高槻の身に起こったことは怪異では?としか考えられないので、シリーズを追って真相を知りたいと思います(読んでも記事にはしないと思います)


現在『 准教授・高槻彰良の推察 』は 本編12巻 番外編3巻 まで発売されています。







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最終更新日  2026.06.29 16:23:23
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