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2026.07.01
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カテゴリ: 小説
鯖猫長屋ふしぎ草紙 (PHP文芸文庫) [ 田牧大和 ]



*あらすじ*

江戸の根津宮永町に『鯖猫長屋』と呼ばれる長屋があった。

そこを仕切っているのは、なんと『サバ』という猫。長屋一の威張りん坊である。


その日も子分という名の飼い主・拾楽に飯の催促をしていると、家の斜め向かいに
謎の美女が越してきた。

身持ちは固いがなんだか訳ありの彼女をきっかけに、鯖猫長屋では次々と事件が
発生するのであった。




*感 想(ふんわりネタバレがある ので文字を小さくしています )*




賢いサバが猫独自の目線で人間を観察し、長屋に持ち込まれる謎をこっそり解決していく話…
だと思ったら、飼い主である拾楽を駆り立てアシストし「 拾楽に 」謎を解決させるというものでした。



主役の一人(一匹)の サバ は、表紙の愛くるしさとは裏腹に「 鯖猫長屋 」と名がつけられるほど長屋を
仕切っている カリスマ猫で、 野良猫や野良犬が長屋に来て悪さをしないよう 常に睨みを利かせ 、サバが歩けば 人間が脇に避ける 騒ぐ住人を 一目で黙らせる など妙に迫力のある猫です🐱

長屋の住人たちはこれまでサバに助けられたこともあってか、サバに悪い感情を抱かず、むしろ
サバの大将 」と呼んで大変慕っていました。

そしてサバは 不穏な気配を察知することに長けており 、長屋で起きる事件の謎に勘づいては 拾楽に解決するようにと促し 、収束へと導いていきます。

威張りん坊でもかわいい😼




もう一人の主役・飼い主の 拾楽 ですが、サバに噛みつかれ爪をたてられご飯を作らされなど
子分のような扱い (サバは子分だと思っている)を受けており、長屋の住人達からも
草臥れた朴念仁、冴えない、野暮で晩熟 」などなどの評価をもらっている ひょろりとした男 です。

最初は「 しまりのない主役 だな」と思っていましたが、読み進めるごとに「 こいつは食えない奴 だぞ」
となり、最後には とある約束を果たそうとする「 義の漢 だ」と次々と印象が変わっていきました。
好きな感じのやれやれ系主人公です。




全7話構成で、1話ごとに違う事件が起きては解決し 話は進んでいきますが、物語の根底にある本筋の謎は地続きになっており、最終話で全てが解き明かされます。
最終話は、 人情ものってこうだよね! という展開があって好きでした。

謎は解決されるし、長屋の住人たちは噂好きのお節介が多いですが嫌な奴はいなく(途中の一人除いて)
それもあって爽やかな読後感でした。

すっきりとしたよい人情ミステリーだったと思います。


現在『 鯖猫長屋ふしぎ草紙 』は 11巻 まで発売されています。

今はただただ猫を撫でたいです🐱👋






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最終更新日  2026.07.01 16:24:39
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