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2日目朝です。レンタル819千歳パーク店でPCXをレンタルしました。普段乗っているDio110と同じホンダ製、同じスマートキーモデルなので、使い方はほぼ同じです。2時間あまり走って、上富良野への途中でスクーターを止めました。先ほどとは別の場所、国道452号線のどこかでまた止まります。何をするかと言うと笛練習ですよ!ここで多分30分か40分、みっちりと笛練習。昼過ぎに上富良野着きました。ここで昼食と思ったものの、食堂は団体貸切でお昼が食べられず、別の場所へ。上富良野の市街に向けて走っていたら、たまたまのぼり見つけたので、グーグルマップには載っていないお店でしたが、入ってみました。お昼はラーメンとから揚げ定食の二択だったので、唐揚げ定食をいただきました。ラーメンの出汁の匂いが立ち込めていたので、ラーメンが看板なのかもしれません。店主は東京から数年前に移住してきたようです。この日泊めてもらうのは、元民宿「ノルテポトシ」。とりあえず荷物をおいて一休みの後、道道291号吹上上富良野線を十勝岳温泉凌雲閣まで。終点手前は結構な急勾配にヘアピンカーブ連続で、一番最後はアクセル目いっぱいでも50km/h出ませんでした。翌日登る富良野岳の下見です。エゾシロチョウコヒオドシこの日は天気がこんな状態で、視界はほとんどなし。展望は翌日に期待します。シマリスがいました。何度か遭遇していますが、北海道で撮影できたのは初めてです。帰路、上富良野市街でフラヌイ温泉でお風呂に入ります。(ノルテポトシは、お風呂は使えない状態です)ノルテポトシの前から。夕焼けがきれいでした。夕食後、サリーリの木下さんとフォルクローレ談義、そして演奏大会。元々は、「ノルテポトシ」はカルロスおっちゃんこと皆川さんが営業し、その隣で木下さんがハンモックカフェ「サリーリ」を営業していました。皆川さん逝去後、木下さんが建物の管理を引き継いでいます。2012年、この民宿の名前の由来でもあるボリビアのグループ、「グルーポ・ノルテポトシ」の来日コンサートが開かれた際、富良野でコンサート行われています。そのポスターが、まるでこれから開催するかのようにきれいな状態で残っていました。この民宿「ノルテポトシ」でも、演奏があったようで、その写真も残っていました。
2024.07.30
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前回、旅の途中に無理矢理アップした記事と、一部内容と写真が重複しますが、24日から27日まで、3泊4日で北海道に行ってきました。当初予定では、到着したその日にスクーターをレンタルする予定でした。しかし、週間予報ではこの間の北海道の天気は、あまりよくない見込みだったのです。関東は梅雨明けしましたが、梅雨前線は北上して北海道にかかったからです(結果的に、梅雨前線は今は東北で大雨をもたらしています)。飛行機の切符は早割で取ってしまったので、もう変更はきかないし、どうしようかと考えていたら、直前の予報では初日だけ雨、二日目以降はそこまで悪くなさそうな予報に代わったため、初日だけ二輪のレンタルをキャンセルして、公共交通機関で行けるところに行くことにしました。まずはウトナイ湖のバードサンクチュアリに行きました。ここは、新千歳空港からバスで25分程度と近く、しかもだいたい1時間に1本バスの便があり、車なしでも労せずして行ける場所なのです。予報は雨でしたが、実際は曇りながら時々日差しも出る状態。これはこの日から二輪をレンタルしてもよかったか、と一瞬思いました。しかし、このとき千歳から道南一帯は悪くはない天気だったものの、目指す予定だった道央初め、北海道の大部分は雨でした。しかも、後ほど天気が悪化したので、やはり初日は公共交通機関利用という選択で間違いなかったようです。ウトナイ湖湖畔の森。バードサンクチュアリですが、鳥の姿は、あまり多くありませんでした。(鳥の写真は後日まとめてアップします)ウトナイ湖。湖上に水鳥がまったくいません。ま、時期的に当然ではあるのですが。さっそくピーヒャラと笛練習。お昼に近い時間になり、最初は新千歳空港に戻ってお昼を食べようかと思ったのですが、ウトナイ湖の道の駅に着いたら気が変わりました。なんか美味しそうだしこちらをいただきました。サバ、ホッキ貝、、カニの押しずしです。美味しかったです。で、昼食の後空港に戻るバスに乗ったら、突然の雨です。空港もこんな状態で激しい雨です。この日は千歳駅から徒歩10分くらいのところに宿を取ったのですが、チェックインは3時からとのこと。それまで空港で時間を潰します。雨はやがて上がったので、展望デッキに出て飛行機撮影など。上空に警察のヘリ。ずっとホバリングしていましたが、何故なんだろう。新千歳空港に隣接する航空自衛隊千歳基地(旧千歳空港)は、展望デッキからは見えませんでした。時々、F15戦闘機がすさまじい爆音とともに(戦闘機はエンジンに騒音対策がなく、しかも離陸時にはアフターバーナーを使うことが多いので、民間旅客機とは全然違った爆音を発します)離陸していくのですが、雲が低くて、姿を見ることはできません。一瞬だけF15がほぼ垂直に上昇していくのが見えたのですが、本当に一瞬で雲の中に入ってしまいました。こんな航空会社も千歳に飛んでいるのですね。装甲しているうちに、2時半頃になったので、JRで千歳駅まで行き、宿にチェックインしました。でも、まだ3時ちょっと過ぎ、せっかくなので札幌まで行ってみることにしました。ただ、千歳から乗ったエアポートライナーは満員で札幌まで立ちっぱなし。時計台北海道大学、そしてその構内にクラーク像がありました。余談ですが、東京都のシンボルマークはイチョウで、街路樹にもイチョウが数多くありますが、札幌にもイチョウの街路樹があるんですね。知りませんでした。というか、イチョウって北海道の寒さに耐えられる木だったんですね。イチョウは天然で自生する木が1本も残っていないので、本来の分布域はよく分かりませんが、落葉樹とはいえ、寒冷地の木というイメージはありませんでした。で、札幌から千歳へ戻る際今度は鉄道マニアになってみました。釧路行の特急「おおぞら」こちらは稚内行き(または稚内発)の特急宗谷、だと思うのですが、ただ時刻表を調べたところ、この時間(午後5時半頃)の前後に稚内に向かう/到着する列車は見当たりません。なので、列車名等は不祥ということで。札幌で夕飯を食べてから千歳の宿に帰ろうかとも思ったのですが、それだと早い時間に夕飯を食べるか、または遅い時間に宿に帰ることになり、どちらも嫌だったので、千歳まで戻って夕飯を食べることにしました。なお、帰りのエアポートライナーも、札幌からは立ちっぱなし、千歳の一つ手前の停車駅の恵庭でやっと座れました。というわけで、千歳でホテルの近くで夕飯を食べました。いくつかお店があったのですが、ここいいなと思った1軒は、喫煙可とあったので、パス、もう1軒は「外国人お断り」的な貼紙があり、もちろん私は日本人なので入店に何の問題もないとはいえ、そういうことを公言しちゃうお店に入るのは、気持ち的にやや抵抗もあり、結局は単なる中華料理屋に。やっぱりこれですよ!!そして翌朝。予報は悪くなかったのに、実際には5時に起きたら雨。とりあえず宿の近くに公園があったので雨の中散歩してみましたが鳥の姿はまったくなく、すごすごと宿に引き返しました。ただ、この後チェックアウトすることには雨は上がりました。次回に続きます。
2024.07.28
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夏期休暇を取って北海道に来ています。今まで公共交通機関でしたが、今回初めて、二輪をレンタルしました。ただ、昨日は悪天候だったため、昨日は公共交通機関を利用し、今朝から二輪レンタルしています。全日空のB787機内にて離陸前です。新千歳空港までの距離は816kmとでていました。それが滑走路へと移動している間に何故か距離が大幅に変わりました。結構誤差が大きいんですね。当初所予定では、到着したらすぐスクーターをレンタルして道央方面に向かうつもりだったのですが、予報ではこの日は雨の見込みだったので、スクーターのレンタルは翌日にして、この日は公共交通機関でまずはウトナイ湖へ。写真のとおり、雲は多めながら晴れてます。たあだ、旭川方面は大雨だったようですし、ウトナイ湖や新千歳空港付近も2時頃から大雨になりました。丁度ウトナイ湖から空港に引き返すバスの中だったので、まったく濡れませんでしたが。ウトナイ湖では鳥写真も撮りましたが、もちろん笛も吹きました。ウトナイ湖の道の駅でお昼。で、このあと千歳市内に宿を取って札幌まで往復したのですが、そこは省略して(写真が容量の小さいものしかアップできず、その辺りの写真がアップできません。詳細は帰宅後に)本日。これをレンタルして、上富良野に向かいました。ホンダPCXです。上富良野から富良野岳登山口まで。でも、ここに宿泊したわけではありません。宿泊は上富良野の「ノルテポトシ」。富良野岳には明日登る予定です。では、また次回。
2024.07.25
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【速報】バイデン大統領が大統領選からの撤退表明 ハリス副大統領を後継指名 トランプ氏「バイデン氏は大統領・大統領候補としてふさわしくなかった」アメリカのバイデン大統領が11月に迫る大統領選挙から撤退する考えを表明し、民主党の大統領候補にはハリス副大統領を支持すると表明しました。トランプ前大統領は、バイデン大統領について「歴史上、最悪の大統領だ」とコメントしています。バイデン大統領はSNSで声明を投稿し、大統領選から撤退する考えを明らかにしました。声明の中で、バイデン大統領はこれまでの任期中の様々な成果を示した上で、「再選を目指すというのが私の考えだったが、自分が撤退し、残りの任期で大統領としての責任を果たすことに集中することが党と国にとって最善の策だと思う」と述べています。その上で、バイデン大統領は「今週の後半に私の決断の詳細について、国民のみなさんに説明するつもりだ」としています。バイデン大統領はその後、SNSを更新し、ハリス副大統領を民主党の大統領候補として支持する考えを表明しました。今回の撤退表明を受けて、共和党の大統領候補・トランプ前大統領はSNSに「いんちきジョー・バイデンは我が国の歴史上、群を抜いて最悪の大統領だ。左派が誰を擁立しても同じことの繰り返しだ」「バイデン氏は大統領としても大統領候補としてもふさわしくなかった」と投稿して、あらためてバイデン氏を非難。さらに、「ハリス副大統領の方がバイデン氏よりも簡単に勝てる」との認識を示しました。81歳と、アメリカの大統領としては史上最高齢のバイデン大統領は、6月下旬に行われたトランプ前大統領とのテレビ討論会で言葉に詰まったり、言い間違いをしたりして精彩を欠き、体力や認知能力の衰えを不安視する見方が広がり、民主党内から撤退を求める声が上がりました。(以下略)---討論会でかなりの醜態をさらして以降、このような事態はいわば既定路線だったのかもしれません。現職の大統領が再選に出馬していて候補になれない(ならない)のは、ジョンソン大統領以来だと報じられています。加えて、暗殺未遂事件のせいでトランプの支持率が上がり、再選の望みが薄くなったことも理由なのでしょう。私も、バイデンのここまでの対外政策については、残念なものが多いと思っています。ただし、ではトランプはどうかというと、「もっと残念」なのは目に見えています。例えば、バイデンは、内輪ではネタニヤフに対して辛辣な批判を浴びせているようですが、それを外部に示すことはなく、イスラエル寄りの姿勢を露骨に示しています。でも、トランプはというとイスラエルの米大使館をテルアビブからエルサレムに移すという暴挙※を行っています。※イスラエルの首都機能はエルサレムにあります。しかしエルサレムはユダヤ教、キリスト教、イスラム教の3つの宗教共通の聖地となっています。そこをイスラエルの首都、つまりイスラエルのものとしてしまうことには、他の宗教、特にイスラム教の反発が大きいため、国際社会はエルサレムをイスラエルの首都とは認めていません。そのため、ほとんどの国が在イスラエル大使館をエルサレムには置かずテルアビブに置いています。米国もそうだったのですが、トランプはこれをエルサレムに移転させてしまいました。ウクライナへの支援についても、トランプが親ロシア姿勢であることから、縮小、中断するのではないか、という観測もあります。結局のところ、バイデンは酷いですが、トランプはもっと酷い、という救いようのない戦いなのが現状です。で、バイデンに代わる大統領候補にはカマラ・ハリス副大統領がなるそうです。当選できれば米史上初の女性大統領となりますが、当選できるかどうか、そして当選したとしてその対外政策がバイデンとどれだけ違うかは、正直ほとんど期待できないと考えています。それでも、トランプよりはマシであることは確かですが、結局やっぱり何の期待も持てない戦いなのかな、と思ってしまいます。なお、米国の対外政策だけでなく、国内政策についても思うところはありますが、日本の私が米国の内政についてはどうこう言っても仕方のないところなので、それは省いています。
2024.07.22
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2年前に小型二輪AT限定の免許を取得したのですが、この度・・・・・小型二輪AT限定から普通二輪に限定解除してしまいました。※次に乗り換えるとしたら、ジクサー150かPCX160が良いなあ、と思って(乗り換える具体的な予定はまだありませんけど)、とりあえずどちらにも乗れるようにAT限定なしの普通二輪に限定解除したのでした。※道交法上、二輪車の免許は50cc以下の原付、125cc以下の小型二輪(正確には普通二輪の小型限定)、400cc以下の普通二輪、それ以上の大型二輪に分かれ、更に原付以外はAT限定と限定なし(AT車もマニュアル車も乗れる)に分かれます。私は、2年前に小型二輪AT限定免許を取ったわけですが、ここからマニュアルを含む400ccまでの二輪車が乗れるようになるための手続きを「限定解除」といいます。小型2輪AT限定から普通二輪への限定解除の教習時間は8時間なのですが、結局10時間かかってしまいました。スクーターで9000kmも走っていても2時間もオーバーするんだから、まあ私はかなり運転センスのない部類なのでしょう。卒検も、終わった後に色々指摘されたので、不合格なのだと思い込んでいら、ふたを開けたらなぜか合格でした。コロナは終わったにもかかわらず、教習所は相変わらず激混み。申し込みから初回教習までの待ち時間こそ2週間ほどでしたが(2年前はその待ち時間が2か月以上)、その後の教習の空きがあまりなくて、土日2日間とも教習を受けられた週がなく、どちらか1日しか空きがなかったので、追加の2時間もも含めて1か月以上要しました。そして、正直に告白します。最初の教習が終わった時点で、マニュアルの二輪(スクーター型ではない普通のバイク)なんて、公道じゃ私には到底無理と自覚しました。教習車のCB400スーパーフォアは、重い、でかい、振り回される、エンストする(笑)。今乗っているDio110の重量96kgに対して201kgもあるのですよ。ちょっとアクセルひねるとすさまじいエンジン音だし。教習所への往復はDio110(スクーター)なので、クラッチと後輪ブレーキが時々ごっちゃになるし。当初は乗りこなせている感がまったくありませんでした。教習所から、スクーターで帰る度に、「エンストがないって、なんと素晴らしい!!」と改めて感度してしまいました。とはいえ、教習受けているうちに多少は慣れましたが、それでも休日のすいた道路限定ならともかく、混雑した道路で周りに迷惑をかけずにマニュアル車で走れる気がしません。というわけ、次にもし二輪を買い換えるとしたら、ジクサー150は脱落、PCX160に確定です。そして、大型二輪に乗る気は皆無なので、これで今後もう教習所に通うことはないでしょう、多分。話は全然違いますが、6月半ばから教習所に通って、卒検含めて7日通いましたが、梅雨時にもかかわらず、ただの一度も雨に降られませんでした。帰宅直後に雨、出かける前に雨、ということはありましたが、降りはしなかった。今年は水不足がヤバいかもしれませんね。
2024.07.20
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潜水手当の不正受給、海自元隊員4人が逮捕されるも不起訴に海上自衛隊での潜水手当の不正受給をめぐり、元隊員4人が逮捕されていたことがわかりました。防衛省によりますと、海上自衛隊の警務隊は去年11月、潜水手当を不正に受給した疑いで、元海上自衛隊の隊員4人を逮捕したということです。4人は、その後、不起訴処分になったということです。潜水手当の不正受給をめぐっては、今月12日、懲戒免職11人を含む海自隊員74人が処分を受けていて、確認された不正受給の額はおよそ4300万円と発表されていました。---先日、海上自衛隊の護衛艦内で特定秘密保護法違反が常態化していたとして処分が行われた件について記事を書きました。この処分の際、私の記事では取り上げませんでしたが、同時に潜水手当の不正についても処分が発表されていました。ところが、処分が発表されたのは今月のことでしたが、このうちの4人については昨年4月に逮捕されていた、ということです。逮捕したのは警察ではなく、自衛隊の警務隊ですから、海上自衛隊が(あるいは防衛省が)組織全体の意思として逮捕したわけです。結果としてその後不起訴処分になったということですが、防衛省はこの事実を当時公表せず、先日の処分発表時にも公表せず、今になって発表した、ということです。逆になんで今になって発表する気になったのでしょうか?文春砲か他のどこかのメディアにすっぱ抜かれそうだから、とかそんな理由でしょうか?バレなければまだまだ隠し続けるつもりだったんでしょうか?結局、またも隠蔽しようとした、というしかありません。なお、報道によると、この不正は「潜水艦救難艦「ちはや」と「ちよだ」の隊員が、2022年10月までの5年半、架空の訓練実績の申請を繰り返して不正に受給していた。」というもので、総額は計約4300万円とのことです。また、両艦では潜水士の大半が不正手当を受け取っていたと報じられています。架空の申請を繰り返していたそうですが、「申請」に対しては「決裁」「承認」というものがあるはずです。当然決裁者、承認者もそれが架空と知りながらハンコをついていたわけです。完全に組織ぐるみの不正であることは明白です。そして、そのような事態を真摯に反省しているかどうかは、このような経緯を見ると疑わしいと考えざるを得ません。
2024.07.18
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トランプ氏暗殺未遂事件 容疑者は殺傷能力高い「AR15」ライフルで発砲か…“射撃クラブ会員”報道も11月のアメリカ大統領選挙に向けた選挙集会で起きたトランプ前大統領の暗殺未遂事件。発生から丸1日をこえて、容疑者像や犯行当時の様子などが徐々に明らかになってきています。~この事件でトランプ氏は右耳をけが。ほかに男性3人が撃たれ、うち1人が死亡、2人は重傷です。全世界に大きな衝撃を与えた事件から丸1日以上が経ち、明らかになってきた当時の状況や容疑者像とは…~事件当時、現場で射殺された容疑者は、トランプ氏が演説をしていた場所からおよそ135m離れた建物の屋上にいたとみられています。AP通信によりますと、クルックス容疑者は駆け付けた警察官にライフルを向け、警察官がはしごを降りた隙にトランプ氏に向けて発砲したということです。また、アメリカメディアによりますと、使用されたのは殺傷能力が高いライフル「AR15」で、容疑者の父親が合法的に購入したものだということです。さらに、クルックス容疑者が射撃クラブの会員だったとも報じられています。このクラブの施設には、ライフルの射撃場やピストルの射撃場があったということです。(以下略)---衝撃的な事件でした。トランプの主張、やって来たことには非常に問題が多いですが、暗殺などという手段が許容されるはずはありません。犯人に関しては20歳の若者で、地元の介護施設の厨房で働いていた、と報じられています。共和党の党員登録をしていた一方で、民主党に15ドルを寄付をしていたとも報じられています。政治的な背景は明らかになっていません。犯人が射殺されたため、最後まで明らかにならない可能性もあります。それにしても、驚きはAR15などという軍用ライフルを合法的に購入していた、という事実です。犯行に使われた銃がAR15(という商品名)であることは広く報じられていますが、AR15とはどういうものかについては、あまり報じられていないように思います。多少なりとも銃器の知識があれば周知のことですが、AR15とは、米軍の制式小銃であったM16シリーズの民間用バージョンです(米軍の現在の制式小銃はM4ですが、これもM16の改良版です)。では「民間用」とは軍用とどこが違うのか。民間用と言ったって、軍用と同じ5.56mm口径NATO弾を用い、同じ殺傷力を持っています。違いはただ一つ、軍用のM16小銃には全自動射撃(フルオード)、つまり引き金を引いている間は機関銃同様に連射できる機能がありますが、それが省かれて、半自動射撃(セミオート)つまり、一度引き金を引くと1発しか発射されないようになっている、その点だけです。しかも、軍用のM16シリーズの中にも、連射機構が省略されているものがあります。当然のことながらフルオート射撃はすさまじい勢いで銃弾を消費し、米軍にとってさえ、その弾薬の調達コスト、莫大な補給量は大きな負担となっているからです(その他の国の軍隊な尚更そう)。その代わり、「3点バースト」と呼ばれる、一度引き金を引くと3発まで連射される機能が導入されていますが、こうなると「民間用」と「軍用」の差はさらに小さいものとなります。日本では、安倍元首相の暗殺に銃が使われましたが、あれは自作の銃であり、命中精度もおそらく良くありません。Wikipediaの記事によれば、1発目は距離7mで外し、2発目が距離5.3mで命中したとのことです。また、暴力団の抗争などで拳銃が使われることも多々ありますが、さすがに軍用ライフルが登場した話はまず聞きません。射距離135mでは、これらの銃や散弾銃では、まず命中は期待できないでしょう※。ライフル銃だから可能だった犯罪と言えます。※ただし、集会には多くの参加者がいたわけで、トランプという特定の個人を狙うのは無理でも、参加者の誰かに命中する、ということであれば、自作銃だろうが拳銃だろうが散弾銃だろうが、まだ十分殺傷力を維持している距離ではあります。そして、米国における銃規制の状況は州ごとに異なりますが、事件が起きたペンシルバニア州の場合、このような軍用ライフルの所持に関して特に許可等はいらないようです。つまり、銃による犯罪を企図する者が、このような遠方からの狙撃をしようとした場合、そのために必要な銃や装備は簡単に入手出来てしまうわけです。そのような状況は、やはりとてもまともな状態であるとは思えません。それをどうするかは米国人が決める問題であって私が決める問題ではありませんけど、そのような銃器の購入、所持が自由である限り、今後もこの種の事件が絶えることはないだろう、ということは言えると思います。
2024.07.16
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特定秘密、海自現場と乖離 「漏えい」定義も認識せず 不正常態化、複合的要因国の安全保障に関わる「特定秘密」を巡り、海上自衛隊艦艇を中心に不正な取り扱いの常態化が発覚した問題は、海自トップが19日付で引責辞任する事態に発展した。特定秘密保護法自体が海自の現場の実情と乖離し、実力組織の指揮官も法を熟知していないなど、根底には「ずさんな管理」という言葉だけでは片付けられない複合的な要因がうかがえる。「今回の事案を受けて、そうだったのかと」。引責辞任する酒井良海上幕僚長は12日の記者会見で、海自中枢の海上幕僚監部でさえ、特定秘密保護法の根幹である「漏えい」の定義を認識していなかったことを率直に認めた。2014年の同法施行以来、定義を認識せず不正な扱いをしていた可能性にも言及した。防衛省によると法解釈上、特定秘密を外部に漏らすだけでなく、特定秘密を扱えない無資格者が知り得る状態にすれば「漏えい」と定義される。政策立案を担当する「背広組」と呼ばれる同省内部部局は定義を知っていたが、海幕は部隊教育もしていなかった。同省は「定義について陸海空各自衛隊に周知していた」と釈明するが、制服組と背広組の風通しの悪さは、シビリアンコントロール(文民統制)上の危うさも露呈した。特定秘密を扱うには「適性評価」を受けなければならないが、プライバシーに関わる調査があるため「必要な者に範囲を限って行う」とされ、海自は対象者を必要最小限度にとどめてきた。今後、2000人増やす方針だが、資格を得るには一定期間がかかる。---特定秘密保護法は、各方面からの反対にもかかわらず、安倍元首相が強引に進めて、2013年に成立した法律です。当時安倍政権は「絶対に必要な法律だ」と主張していたわけですが、結局今になってみれは、他の誰でもない、自衛隊自身が守ることが不可能な、現実と乖離した法律を作っていた、ということでしょう。しかも、「今回の事案を受けて、そうだったのかと」と海幕長自ら記者会見で口にするくらい、法の定義を肝心の自衛隊内で把握していなかったわけです。そして、仮に把握していたしても、有資格者が充分な人数いるのか、という問題に行きつきます。資格の取得には家族構成や飲酒習慣、借金の有無、犯罪歴などの情報をもとに半年から1年も審査されるのだそうです。要するにプライベートを丸裸にして、痛くもない腹を探られた挙句にしか、「特定秘密」を扱う資格を取ることができないわけです。いくら自衛官でも、犯罪歴はまだしも職務外である家族構成や飲酒、借金まで丸裸にされることには抵抗のある人も多いのではないでしょうか。また所要時間を考えても、急に有資格者を増やすことなど不可能です。それに家族構成や飲酒習慣、借金状況は永久不変ではありません。資格を取得した時点では問題なくても、その後に問題が生じることは充分考えられますが、これって定期的に更新があるのでしょうか?審査に半年から1年かかるようでは、定期的更新なんて到底できないでしょう。結局のところ、安倍政権が彼らにとっての理想論だけで実際の運用が可能かどうかを考えずに法律を作ったからこんなことになったわけです。したがって、この事態は自衛隊というより、この法律を策定した政府に責任があるというしかありません。もちろん、この件以外にパワハラとか手当の不正受給もあるので、そちらについては自衛隊内に大いに責任はあるわけですが。さて、それにも関わらず、海幕長は責任をとって辞任するのに、防衛大臣は辞任しないんだそうです。海幕長が辞任するのは、他の件も含めて考えれれば当然でしょう。しかし、防衛大臣が辞任しないのが当然であるとは、とうてい思えません。
2024.07.15
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斎藤・兵庫県知事が改めて辞職否定 副知事は辞表提出 元局長死亡で兵庫県の斎藤元彦知事らを内部告発した元西播磨県民局長の男性が死亡したことをめぐり、斎藤知事は12日夕、記者会見を開き、「道は本当に険しいかもしれないが、県政を前に進めていくということ、そのために全力で力を尽くしていくということが私の責任の果たし方だ」として辞職を改めて否定した。同日午前には、側近で同県の片山安孝副知事が「県政に停滞と混乱を招いた」として、今月末で辞職する意向を表明。この際、片山氏は、斎藤知事にも辞職を求めたが、知事が応じなかったと明らかにしていた。斎藤知事は12日夕の会見で、片山副知事から辞表を受け取ったと明らかにした。後任の副知事の選定については明言を避けた。その上で、斎藤知事は自身の辞職を改めて否定。「前回の選挙で多くの県民から、県政を前に進めてほしいという負託をいただいた。コロナ後の新しい兵庫に向けて、より県政を目指してということが私の方向だ」と述べた。---恐るべき事態となっています。元西播磨県民局長は、60歳で3月末で退職予定だったとのことです。現在公務員の定年は延長の経過措置中であり、この3月には定年退職者がいませんでしたので、定年より前に退職した、ということになります。「定年前短時間勤務」と言って、60歳で退職を選択して、月15日(自治体によって勤務条件は違うかも)程度の短時間勤務を選ぶこともできますが、一部報道ではこの方は短時間勤務ではなく、転職先が決まっていた模様です。その前の3月12日に、局長氏は斎藤知事のパワハラや贈答品おねだり等についての告発文をマスコミや県議等に送付しています。これに対して、退職4日前の3月27日になって、県は局長氏の退職を取り消し、5月には抵触3か月の処分を下すという挙に出ています。この間、局長氏の告発文の中で、優勝パレードを担当した総務課長が、不正行為を強要されるなどでうつ病を発症した」と指摘されていた元総務課長が4月に自殺、更に局長自身も、6月に自殺するという事態となっています。斎藤知事は、この告発文について当初、「嘘八百」などと主張しておりましたが、この間の周辺情報から考えれば、少なくとも大半は事実であろうことは明らかです。まず、名無しの権兵衛の匿名の告発ならともかく、管理職の公務員が実名で行った告発です。まさか退職取消という嫌がらせをやられるとまでは思っていなかったにしても、場合によっては民事訴訟を起こされる可能性などは当然考慮したでしょう。嘘八百を書くことは、明らかにリスクが大きすぎて、まともな計算ができれば、そんなことはしないし、その程度の判断もできない人が管理職、それも局長クラスまで昇進したとは考えにくいわけです。そして、県議が独自に県職員に対してアンケートを行ったところ、パワハラがあったという回答が少なからずあった、ということがあります。また、告発文やアンケートから明らかになった案件に対する知事の弁明には、事実上パワハラを行ったことを認めているも同然のものがあります。例えば、「出張先の施設20m手前で公用車を下ろされて激怒して怒鳴り散らし、その後一言も口をきかなかった」というエピソードが告発文にはあるそうです。そこは、道路の幅の問題か、車両進入禁止か、詳細は分かりませんが、ともかく車が入ることができない場所だったそうです。それに対して斎藤知事は「時間が限られている中で、少し私からすると適切ではない段取りがあったので注意をしたことはある。それなりに厳しい口調で注意をしたが、社会通念上の範囲内で注意したと認識している」と言っています。車両が入れない場所で車を降りて20m歩くことが「適切でない段どり」なのか、社会通念上「それなりに厳しい口調で注意する」ことに値する落ち度なのか、ちょっと考えれば、それは「パワハラをしました」と自ら認めているに等しい発言です。もっとも、パワハラというのはやっている本人の主観では「パワハラしてやるぞ」などとは考えてはいないわけで、すべからく自分のやっている行為をパワハラとは認識できないものなのでしょうが。また、告発文ではなくアンケートの回答には「はばタンPay+顔写真事件」なるものが書かれていたそうです。これは、プレミアム付きデジタル商品券「はばタンPay+」のポスターに自分の顔写真がないことに知事が激怒し、第2弾のポスターで知事の顔写真を入れた、というものです。事実として第1弾のポスターには知事の顔写真などなく、第2弾のポスターで顔写真が追加されています。これについても、「産業労働部が議論をして効果的に発信するために知事の写真を使うという提案をされたと認識している。議論の中で私とコミュニケーションしながら決めていった」だそうですが、第一弾のポスターに知事の顔写真などなく、第2弾のポスターに知事の顔写真が登場したのを「産業労働部が~知事の写真を使うという提案をされた」などと、誰が信じるのかって言うしかありません。少なくとも知事の意向もないのに、知事の顔写真入りなどというセンス皆無のポスターを発想する人間が、知事自身とその取り巻き以外にいるわけがありません。というわけで、斎藤知事のパワハラによって、2人の職員が自殺に追い込まれていることが明らかになり、側近の副知事も辞職を申し出ているにもかかわらず、知事本人は頑なに辞職を拒否しています。前述のとおり、自分で「これはパワハラだ」と自覚してパワハラを行う人間はまずいません。したがって、本人がではなく、他者がそれを認めるしかないわけです。この上は百条委員会ですべてを明らかにしてもらい、自殺した職員の遺族からの裁判沙汰、議会での不信任、リコール請求いずれかの決着をつけてもらうしかないのではないでしょうか。加えて、不正があればそれについての刑事責任もです。それにしても、この問題は、多分兵庫県知事に限らずいろいろと根の深い問題です。私の職場だって、勤続×0年間の間に、パワハラ係長、パワハラ管理職、パワハラ社長、何人も見てますからね。新人で採用された最初の部署で、ほとんど毎月1回ずつ怒鳴りちらされて約2年間耐えたこともあります(その上司は、必ずしも嫌いではなかったのですが、やっぱりその経験はきつかったです)。それ以降自分の上司から直接パワハラを経験したのは一人だけですが、他の部下を標的にしている直属の上司とか、他の部署でのパワハラとかは散々見聞しています。職場内で「パワハラ管理職」と言えば、多くの職員が一致して何人かの名前が簡単に挙がります。そして、パワハラそのものが理由で処分を受けた人は、私の知る限り一人もいません。残念なことですが。
2024.07.13
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石丸伸二氏、ポスター費用敗訴で弁明「合意した金額に後からクレームを言った訳ではありません」7日に投開票された東京都知事選で落選した前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が10日までにXを更新。広島県安芸高田市長時代の選挙ポスター費用をめぐる裁判について弁明した。2020年、広島県安芸高田市長選で初当選した石丸伸二前市長から、選挙ポスターの製作を受注した広島市の会社が、代金の未払いがあるとして石丸氏に約72万円の支払いを求めた訴訟で、最高裁第2小法廷は5日付で、石丸氏側の上告を受理しない決定をした。そして石丸氏に約72万円の支払いを命じた一、二審判決が確定した。石丸氏は自身の業者とのメールのやりとりの一部を公開。その文中には赤線を引いて「ビラ・ポスターは安芸高田市へ請求書を指定の用紙で提出し、安芸高田市に入金されるものだと思います。したがって、石丸さまの負担は無いかと思いますが」とある。石丸氏は「断片的な情報がよくわからない評価を生んでいると感じました」と切り出した。続けて「合意のない(公費負担を超える)金額を業者から請求されたので、異議を申し立てたという事案です。合意した金額に後からクレームを言った訳ではありません」とつづった。(以下略)---石丸氏が何を主張しても、その主張を裁判所は認めていないわけです。当然、そのメールも証拠として裁判所に出したに違いありませんが、採用されていないからこそ、裁判で負けたのでしょう。高裁判決では、「業者が『公費負担の上限額を代金とする』意思を示していとは認めがたい」と指摘しています。つまり、おそらく石丸氏が公開したメールは自らの都合の良い部分だけである可能性が高そうです。それにしても、当選した市長が、自らの選挙ポスターの印刷費を踏み倒すとは、前代未聞のみっとみなさと言わざるを得ません。しかも、そのような人間が任期途中で辞任して、東京都知事選に出て、よりによって得票数第2位にもなってしまったのですから、暗澹たる気持ちです。さらに、私自身は未見ですが、選挙後の選挙特番に出演し、意に染まぬ質問に対しては番組中に暴言を吐いたり恫喝的な発言を繰り返したようです。このような人物が2位になってしまったことには驚きですが、さすがに当選はしなかった、そのことについてはホッとしています。わたしは小池知事は大嫌いです。当然先の選挙では蓮舫さんに入れました。しかし、思考実験として考えてみました。もし蓮舫が立候補していなくて、小池知事の対抗馬が石丸一人だったとしたら私はどちらに票を投じたでしょうか。間違いなく、一瞬の迷いもなく小池です。いや、白票の可能性もありますが。蓮舫対小池なら一瞬の迷いもなく蓮舫に票を入れますが、これだけ小池都知事が嫌いにもかかわらず、石丸対小池なら石丸には絶対入れません。言っていること、やっていることがあまりに常軌を逸していて、滅茶苦茶なことになるのは確実だからです。氏の言動を調べれば、そんなことは選挙中でも簡単に分かったことですが、それにも関わらずこんなに票が集まってしまい、蓮舫氏より多かったことは、驚きと絶望しかありません。が、ともかく当選しなかったことに感謝するしかないのかもしれません。
2024.07.11
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フランス総選挙 極右政党、第1党届かず トップは左派連合フランス国民議会(下院、定数577)選挙は7日、決選投票が行われ、即日開票された。左派連合「新人民戦線」がトップに立ち、マクロン大統領率いる与党連合が続いた。極右政党として戦後初の第1党となるかが注目された「国民連合」は3位で、政権を獲得できない見通し。仏内務省が8日発表した最終結果によると、左派連合が182議席、与党連合が168議席、国民連合が143議席だった。主要3グループは選挙戦で、移民政策や物価高対策などを掲げて支持を求めたが、極右政権誕生の是非が最大の争点だった。6月の欧州議会選で与党連合が国民連合に大敗したのを受け、マクロン大統領は「反極右」を訴え、解散・総選挙に踏み切った。選挙は小選挙区2回投票制で、6月30日の第1回投票で有効投票の過半数を得た候補が当選を決め、その他の選挙区では、上位2候補と、登録有権者数の12・5%を上回った候補が決選投票に進んだ。投票率の上昇で3人以上が決選投票に進んだ選挙区が激増し、反対票が分散するため国民連合に有利とみられた。---東京での選挙結果は少々残念なものでしたが、フランスでは大逆転で左派が第一党になっています。わずか1か月前、6月9日投票の欧州議会選挙で極右の国民連合が第一党になり、それに対してマクロン大統領が即時解散に打って出た時には、国民連合の大勝は既定路線と思われていました。欧州議会選挙で国民連合が獲得した議席はフランスに割り当てられた81議席中30議席、得票率は31%余に過ぎませんでした。しかし、欧州議会選挙は比例代表制なのに対して、フランス国内の国民議会選挙は小選挙区(2回投票制)です。だから、得票率3割台でも比較第1党の国民連合が過半数を制する可能性は高いと見られていました。欧州議会でのその他の党の議席は、「アンサンブル」(マクロンの与党連合)13議席、社会党13議席、左派の「不服従のフランス」9議席、中道右派の共和党6議席、緑の党5議席、超極右「再征服」5議席となっています。マクロンの与党は得票率15%未満に沈み、左派とエコロジストの諸政党は、合計すればマクロン与党の2倍、国民連合に匹敵する得票率だったものの、いくつにも分裂しているため、小選挙区制では決定的に不利と思われました。しかも、マクロンの決めた国民議会選挙の投票日は、欧州議会選挙から1か月にも満たない7月7日です。とうてい選挙協力等の準備も整わないと目されていました。ところが、ここから二度のサプライズによる大逆転が生じました。第一のサプライズは、左派諸党の連合「新人民戦線」の結成です。社会党、そこから分裂したメランションの「不服従のフランス」、共産党、緑の党(エコロジスト党)という4つのグループに分かれていた左派・エコロジストの各党が、なんと欧州議会選の翌日6月10日には、大同団結を発表したのです。これによって、国民議会第1回投票での得票率は、国民連合33.2%対新人民連合28.2%と、かなり接近したものになったのです。が、それでも国民連合の方が多少なりとも得票率が高いことから、国民連合の第一党は確実視されていました。ここで起こった第2のサプライズが、マクロン与党連合と結成されたばかりの新人民戦線の選挙協力の成立です。新人民戦線に結集した左派の各政党ですら、各党間の政策、主張の違いはかなり大きいのです。ましてや、新自由主義経済推進のマクロンと左派各党の違いはそれ以上に大きく、両者は激しい対立関係にありました。その両者が選挙協力を結んだ、それも6月30日の第1回投票から7月7日の決選投票までの、たった1週間の間に、です。ただし、それでも、さすがに過半数は困難と見られたものの、依然として国民連合は第一党にはなると予測されていました。それがふたを開けたら逆転で新人民戦線が第1党となり、国民連合は第3党に終わりました。予測が外れて国民連合が急激に失速したのは、一つはこれまで国民連合は「極右からの脱却」をアピールしてきたものの、第1回投票の後、所属議員による移民に対する差別的言動があって、浮動層に影響を与えた可能性が指摘されているようです。しかし、もう一つはおそらく選挙協力の有効性に対する見込み違いがあったのではないかという気がします。前述のとおり、左派各党特に「不服従のフランス」とマクロンは激しい対立関係にありました。その両勢力が突如として選挙協力を発表しても、有権者がどれだけそれに従って、マクロン支持者が左派に投票したり左派支持者がマクロン与党に投票するだろうか、という点はかなり疑問視されていました。棄権が増えたり、左派に入れるくらいなら極右のがマシ、あるいはマクロン派に入れるくらいなら極右の方がマシという支持者が少なからずいるのではないか、と考えられていました。しかし、ふたを開けると、この選挙協力が額面通りの効果を発揮したわけです。投票率は第1回投票が66.7%で第2回が66.6%なのでほぼ変わらず、不本意な投票を拒否して棄権した投票者はほとんどいなかったことが推測できます。つまりそれだけ極右に対する警戒感、拒否感が(極右支持者以外には)共通していた、ということなのでしょう。「立憲と共産の『野合』は無党派層が逃げる」などとされるどこかの国の選挙風景とは全く違う選挙風景が存在するわけです。まずは極右政権の樹立が阻まれたのは喜ばしいことです。
2024.07.09
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蓮舫候補落選に終わりました。正直なところ、過去に票を投じたことはなく、立憲民主党の議員の中では、必ずしもすごく共感する、という人ではなかったものの、今回の都知事選では大いに期待していたので、非常に残念な結果に終わりました。そして、都議補選に関しても、個人的には非常に残念な結果に終わりました。ただ、その一方で自民党は9選挙区の補選で8人の候補を立てたものの、2人しか当選できませんでした。代わりに当選したのが都民ファーストでは、正直自民党の亜流みたいなもので、個人的には嬉しくはないのですが、それでも自民党の支持率低下を見せつけている状況に違いはありません。おそらくこれで、当面衆院解散はできないでしょう。自民党総裁選が9月という報道がありますが、そこで岸田は引きずり降ろされるのか続投するのか、私にはわかりません。前回は、やはり低支持率だった菅前首相が辞任し、岸田政権に代わって一瞬支持率が上がった瞬間に衆議院を解散するというやり方で自民党は選挙に勝ちました。夢をもう一度、ではないですが、次も同じ手を考えている人はいるのでしょう。首相が代わって、ご祝儀相場で一瞬支持率が上がった瞬間に選挙に打って出て、選挙に勝つ、というわけです。もっとも、その岸田の今の支持率がどうなっているかは、説明するまでもありません。個人的には、自民党がもう一度同じ手を使って、それでも首相が変わったというだけで支持率が上がるのかどうか、そしてその機に自民党が解散して、またも国民は自民党を勝たせるのかどうか、確かめてみたい、見てみたいという思いはあるます。いささか「怖いもの見たさ」に類する感情ではありますが、そこまで日本人は学習能力というものがないのか、そうではないのか、そこは知りたいですね。さすがにそこまで学習能力が低い国民ではあるまい、とは思うのですが、どうなのでしょう。もっとも、それを証明するとなると、今年10月か11月には衆院選ということになるので、そりゃどうか、という気もしますけどね。
2024.07.08
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当ブログの読者で東京都民がどれだけいるかは分かりませんが、明日は都知事選の投票日です。某政党からの大量立候補を巡って、あまりよろしくないことで話題になることが多かった選挙という気がしますが、都政のこれからの進む方向を決める、大事な選挙です。都民である読者の方々いらっしゃったら、「誰に投票して」とは言いませんが、棄権はしないよう、是非投票をしていただくようにお願いします。一部の自治体では都議補選もありますので、そちらも投票をお願いします。なお、私は既に期日前投票を済ませています。明日は1日仕事なので。
2024.07.06
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英総選挙、野党圧勝の勢い 14年ぶり政権交代へ英下院総選挙は4日に投開票された。BBC放送の獲得議席予測によると、スターマー党首率いる最大野党の労働党が圧勝の勢い。過半数を大きく超える400議席以上を獲得し、2010年以来、14年ぶりの政権交代を実現する見通し。5日にスターマー氏が首相に就任する。与党保守党は不祥事や首相交代が相次ぎ、過去100年以上で最大となる歴史的大敗の公算が大きい。BBCが出口調査などに基づき4日夜に伝えた議席予測では、労働党は410に上る一方、保守党は改選前より大幅に減らして131。自由民主党は61。右派ポピュリスト政党「リフォームUK」が13。同党が下院選で議席を獲得するのは初めて。予測は修正されて増減する可能性がある。選挙戦では、経済立て直しや不法移民問題が争点となり、労働党が終始リードした。保守党はEUからの離脱が争点となった前回19年の総選挙で大勝したが、新型コロナウイルス禍の規制違反に絡み、当時首相だったジョンソン氏が辞任。後任となったトラス前首相も財源の裏付けに乏しい大型減税策で経済を混乱させ引き継いだスナク首相の下でも支持率は回復しなかった。---先月行われた欧州議会では、中道右派が勝利、極右が躍進という結果となりましたが、ECを離脱したイギリスでは逆に、保守党が歴史的大敗、労働党が圧勝という結果になりました。保守党の敗因は二つあるのでしょう。一つは、やはりEU離脱という政策の失敗です。これは、いわば極右の主張を先取りしたようなものですが、その経済的な弊害は予想どおりかなり大きかったようです。そしてもう一つは、ジョンソン元首相が、コロナ禍で国民にロックダウンを強いながら、裏でパーティーを繰り返していた件、後任のトラス首相が就任した途端に、その掲げていた政策が原因で経済混乱とを招き、2ヶ月にも満たない期間で辞任に追い込まれたこと、現スナク首相の下でも、保守党内で解散時期巡って掛けが行われるなど、長期政権による腐敗や緩みが頻発したことで、国民に愛想をつかされた、という側面も大きいでしょう。やはり、一つの党の長すぎる政権は、ろくな事態をもたらさない、ということでしょう。そういえば、極東のどこぞの国でも、長すぎる政権の党が腐敗堕落の極みにありますが、こちらはどうなるでしょうか。さて、しかし政権を取った労働党の将来がバラ色かと言うと、なかなかそうも言い難いように思います。労働党は伝統的には手厚い福祉政策と基幹産業国有化を志向する左派政党でしたが、ブレア政権以降の労働党はもはや左派政党と言い得るかどうかは定かではありません。フランスのマクロン大統領は、元々は社会党政権の閣僚を務めていた、つまり社会党最右派からスタートしているところから類推すれば、やや強引な色分けですが、現在の労働党の政策は、フランスのマクロン政権と、そうかけ離れてはいない方向性と見ることができます(マクロンみたいな年金の「改革」はやらないかもしれませんが)。そのマクロン政権下のフランスも現在選挙中ですが、マクロンの中道与党は大敗して第三勢力に転落することが確実視されています。ドイツでは社民党、緑の党、自民党の中道左派連立政権が支持率を大幅に下げています。選挙で勝つことはできても、国民の多くの支持を継続して得られるだけの実績を残すのは至難の技、と言わざるを得ません。これからのスターマー氏の舵取りに注目していきたいと思います。
2024.07.05
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【速報】沖縄駐留米兵、ほかにも3件性的暴行事件 林官房長官「極めて遺憾」林官房長官は、沖縄に駐留するアメリカ軍兵士による性的暴行事件が、これまで明らかになっている2件のほかに去年以降、3件発生していたことを明らかにしました。林官房長官「お尋ねの3件については令和5年2月に発生したもの、令和5年8月に発生したもの、令和6年1月に発生したもの、いずれも不起訴になったという報告を受けておりまして、詳細についてはお答えを差し控えたいと思います。いずれにしても米軍関係者による性犯罪が発生していることについては極めて遺憾であります」アメリカ軍兵士による性的暴行事件は、今年に入って2件起きたことがわかっていますが、林官房長官は、午前の記者会見で、去年以降、ほかにも3件の暴行事件が発生していたことを明らかにしました。新たにわかった3件はいずれも不起訴になったということです。林官房長官は、「このような事件は地元の皆様に大きな不安を与えるものであり、今後も様々な機会にアメリカ側に対し、事件事故防止の徹底を求める」と述べました。---先に米兵による2件の性犯罪を隠していた件が明らかになりましたが、これに加えて昨年2月から今年1月にかけて、更に3件の米兵による性的暴行が発生していたことが明らかになりました。ただし、この3件については、琉球新報の記事によれば「発生時、報道機関への発表はなかったが、本紙は3件とも関係者への独自取材に基づいて報じていた。」とのことです。いずれにしても、新聞記者の努力で完全に隠蔽はされずに済んだものの、国はこの事実を隠していたことは確かです。先に明らかになっていた2件はいずれも起訴されていますが、今回明らかになった3件は不起訴です。残念ながら事件の詳細な内容は知らないので、何故不起訴なのかは分かりませんが、被害者と示談が成立したので不起訴、ならよいのですが、その可能性はどう考えても極めて低いでしょう。とすれば、どんな理由で不起訴になったのか、大いに疑問を感じます。先にも書いたように、「今後も様々な機会にアメリカ側に対し、事件事故防止の徹底を求める」などと言ったところで、肝心の犯罪の事実すら隠そうという態度では、アリバイ的にそう言っているだけで、本気で事件事故防止の徹底を求めているようには見えません。それにしても、1年半の間に5件の性犯罪、これはあまりに多いです(この5件すら氷山の一角かもしれませんが、それについては後述)。沖縄駐留米軍の軍人・軍属・その家族の人数は約5万人です。基地の外に住む米軍関係者の人数は2013年の時点で3割以上の1万6435人と報じられています。その1万6千人だって、勤務中は米軍基地内にいるわけですが。沖縄県での不同意性 交と不同意わいせつの認知件数は、2022年が61件、23年が80件です。沖縄県の人口約140万人に対して基地外居住米軍関係者を大目に見積もって2万人としても、人口に占める米軍関係者の割合は70人に1人ですが、その人口比に比べて性犯罪の発生率はかなり高いことは歴然としています。しかも、基地内ではさらに多くの性犯罪が発生しているようです。琉球新報の記事によると、米国防省報告書による米軍各基地別の性的暴行事件発生件数は、嘉手納基地で2013~16年度の4年間合計で110件、キャンプ・シュワブ同96件、キャンプ・コートニー76件、キャンプ・バトラー60件、普天間飛行場54件などとなっています。この合計だけで年平均100件近くになります。人口140万人超の沖縄県全体で、性的暴行事件の認知件数が年間61件とか80件とかなのに、約5万人程度の米軍基地内でのそれが年間約100件というのだから、どれだけ性犯罪が多いのか、と言わざるを得ません。元々、性的暴力の犯罪発生率は米国は日本より7~8倍も高いのですが、沖縄における基地の中と外の性的暴力発生率の差は、それよりさらに大きい、ということになります。ということは、1年半で5件という今回表沙汰になった数すらも、基地の内側で起こっている性的暴力の発生件数に比べると不自然に少なく、これもまた氷山の一角に過ぎないのではないか、という疑念を抱かざるを得ません。考えてみれば、今回明らかになった5件は、いずれも犯人が特定されたから米軍関係者と分かったわけです。米軍基地の内側では日本の警察は一切何の捜査もできません。当然、犯人が日本人の場合より米軍関係者の場合の方が犯人を特定できず未解決となる可能性はかなり高いはずです。したがって、犯人が特定されず迷宮入りした事件の中に、犯人が実は米軍関係者だった、という事例がかなり高い割合で混ざっているであろうことは想像に難くありません。それでも日本政府は形式的にしか動かず、事実の公表すら及び腰なんだから、罪は重いというしかありません。
2024.07.03
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「軍事オタク」が専門家から全く相手にされない3つの理由 元海上自衛官が冷静に分析する防衛省自衛隊のマニアは多い。民間の立場から軍事分野に趣味的な興味を向ける愛好家である。インターネットの普及により近年ではマニアによる軍事問題の主張も目立つようになっている。しかし、専門家はマニアには冷淡である。・自衛隊の当事者・関連領域の研究者・新聞ほかの専門記者のいずれも「話は聞くだけ無駄」と相手にしていない。なぜ、専門家は軍事マニアを忌避するのか。現実と乖離しているからである。公式発表をうのみにし、細部にばかりこだわり、社会的制約を無視した空中楼閣の話しかできないからだ。軍事マニアは公式発表を正解と信じてうのみにする。そのため、政府自衛隊の「誘導のとおり」に正確に間違える。しかし、公式は正解とは限らない。軍事なら秘密保持のためにうそをつく。軍艦大和の大砲は公式では40cmであった。~またうそではないが本当でもない話もする。酸素魚雷の酸化剤は「第2空気」であり、対空砲弾の近接感知機構は「魔法信管」としていた。組織にとって都合が悪い話も隠す。防衛省自衛隊の場合はそれが多い。うそはあまりいわない。本当でない話もそれほどにはしない。ただ、反発や摩擦が予想できる話では緘黙する~第二は、「抽象化できない」ことである。軍事マニアは細部ばかりにこだわる。捨象の上でマクロの視点からの観察はできない。そのため、細部だけは正確だが「全体としてとんちんかん」となる間違いをする。入り口の多くは模型趣味・写真趣味である。~第三は、「社会の仕組みがわかっていない」ことである。防衛行政もまた社会的諸条件の制約を受ける。安全保障政策として見ても政治の一要素でしかない。当然ながら社会保障政策や教育政策ほかの行政分野と資源配分で競合する。平時なら予算等で後回しになるのも仕方はない。これは専門家でなくてもそのように考える。しかし、軍事マニアにはその観点はない。制約は“推し”である自衛隊を強化する上での障害と見て憎悪する。~---筆者の文谷数重氏は海上自衛隊元三佐だったか、幹部だった方で、「墨田金属工業日誌」というブログを開設しています。元自衛官(それも幹部)として月刊「軍事研究」誌に頻繁に寄稿する一方で、岩波「世界」(熊谷編集長の時代)にも寄稿、またしんぶん赤旗(日曜版)にもインタビュー記事が掲載されるなど、元幹部自衛官の立場での「ポジショントーク」ではない評論活動を行っています。元々右派的な考え方に親和性がなく、また軍事マニアに対しても反感があるのでしょう。(軍事マニア一般もそうですが、より具体的に、Jで始まるアルファベット3文字氏と、その取巻きに対する反感が、特に強そうです)遠慮会釈なく攻めたてる姿は、ちょっと・・・・・小気味よさを感じます(笑)「マニア」と「本職」の間には大きな境界があるし、「本職」はマニアを好意的には見ていないのは、軍事に限った話でもないでしょう。鉄道会社が従業員採用に際して、もっとも避けたいと考えるのは鉄道マニア、という話もあります※。※実際には、鉄道にまったく興味がない人が鉄道会社の就職を希望する割合は低いと思うので、この話の真偽の程は定かではありません。実は私は高校生の頃「鉄研」に入っていたのですが、やはり鉄道会社に就職した部員はいました。なので、これはあくまでも「度を越した」マニアのことではなかろうかと想像しています。採用云々はともかく、一部の熱狂的過ぎるマニアが鉄道会社から嫌われていることは歴然としています。おそらく他の多くの分野で同様の傾向はあるでしょうし、自衛隊と軍事マニアも同様でしょう。かつて、チリ海軍の帆船エスメラルダ号が来日したとき、それを見に行ったことがあります。その隣に海上自衛隊の護衛艦が停泊していて、そちらも一般公開をしていたのですが、その際マニアの男性が、案内係と思しき自衛官に「護衛艦の艦番号は何番から何番までが云々」と滔々と語っていたのを思い出してしまいました。その自衛官がどんな表情、態度だったかは記憶にありませんが、腹の中では「面倒臭い奴だなあ」と思ったんじゃないでしょうかね。ただ、軍事マニアは他の分野のマニアとは、若干違う面もあります。それは偏愛を容易に主義主張に転化してしまいがち、ということです。アイドルマニアやアニメマニアが高じても、なかなかそれが政治的主張になることはありません。そこから転じて「表現の自由が」となる場合はあるにしても、直接的に「アニメの敵は反日勢力だ」ということにはなりません。興味の対象が基本的に公的組織とその所有物であることが原因でしょうし、自衛隊の是非自体が政治的な対立点であったことも一因かもしれませんが、軍事マニアだけが「俺たちの自衛隊を貶す奴は反日だ、国家の敵だ」となるわけです。中には、引用記事が指摘するように、自分たちの「推し」の武器が削減されるというだけで、吹き上がっちゃったりするマニアもいます。予算は無限ではない、あれおこれも買うことはできない、という当たり前のところを理解しようとしないわけです。私は防衛費増額自体に反対ですが、仮に増額を是とするとしても、青天井にいくらでも増やせるわけではない、他の予算を簡単に減らせるわけではない(防衛費とその他の予算でも、防衛費の中である装備の調達予算とその他の装備の調達予算でも同じ)、程度のことは常識として判断できるはずです。例えば超高価なオスプレイを大量買いすれば、それ以外の在来型ヘリコプターを購入する予算は(パイロット要員の人数も)なくなる、当たり前のことです。しかし、それを理解しようとしないのがマニアのマニアたる所以でしょう。「技術的に可能」と「政策的に実現可能」はイコールではない、というところを理解しないという話も、まったくそのとおりと言うしかありません。他のどんな分野でもそうですが、他人に迷惑を及ぼさない範囲でささやかに趣味を楽しむマニアは、取り立てて否定するものではありません。前述のとおり、私自身、高校生のことは鉄道研究会に入っており、「鉄道マニア」の尻尾くらいのものではありました。フォルクローレやラテンアメリカの偏愛、あるいは山登とか鳥撮影も、「マニア」と言えば言えないものではないと思っています。ただ、やはり異論に対する全否定、批判者に対する攻撃性、それを仲間内でやるならまだしも、マニアの輪の外にいる人間に対しても刃を向けたり被害を与えるとなると、やはり「害悪」と言われても仕方かないものであろうと思います。というわけで、文谷さん、胸がスカッとするから、もっとやれ!!!!と、思ってしまう私なのでした。
2024.07.01
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