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先日1泊2日で宮城県の伊豆沼と南三陸に行ってきました。鳥撮影が目的です。伊豆沼は2回目ですが、前回は往路夜行バス、復路新幹線の夜行日帰りで、公共交通機関のみでしたが、今回は伊豆沼と南三陸と組み合わせたので、1泊2日、仙台まで新幹線で行って、この寒空にスクーターをレンタルしました。鳥の写真は後日にして、まずはは鳥以外の写真のみ。新幹線の車中から、おそらく那須岳、右端は茶臼岳だと思います。薄く雪をまとっています。仙台のこちらでスクーターをレンタルしました。仙台駅から地下鉄で2駅でしたが、仙台着が9時18分で開店が10時だったので、時間調整で歩きました。気温は10度と途中の電光掲示板で見た気がします。風は冷たい、明らかに東京より寒かったです。雲は多めながら晴れでした。伊豆沼のサンクチュアリセンター昼食は伊豆沼のすぐ近くでこんなものをいただきました。宿泊はくりこま高原の近くでした。伊豆沼から10kmも離れていない場所です。で、翌朝、朝は氷点下だったようです。出発しようとしたら、レンタルしたスクーターのシートが、結露が霜になってこんなことに。フロントで雑巾を借りて拭きました。再び伊豆沼に着くと、朝8時40分過ぎですが、日陰はまだ全面結氷、水も所々凍結していました。それでも笛は練習するのです(笑)伊豆沼伊豆沼、紅葉が見頃です。で、その後9時40分過ぎに南三陸へ。伊豆沼から南三陸までは30km弱くらいですが、直接行く公共交通機関はないので、いったん仙台まで戻る超大回りコースか、車を使うしかないわけです。私は車は運転できないので、スクーターをレンタルしました。車を運転できる方は、その方がいいです。二輪は冬は寒いし、車両の購入価格は車の方が10倍くらい高価なはずですが、レンタル代は車と差がなかったりします。途中で道の駅がありました。南三陸ホテル観洋というところに行ってみたのですが、目当ての鳥コクガンは見当たらず。というか、絶壁の上なので海が遠いです。一見水鳥がいっぱい浮いているように見えるのですが、よく見たら全部定置網か養殖の網のブイでした。なので場所を移動します。南三陸・海のビジターセンターに移動。南三陸町の志津湾海はきれいでした。堤防は、おそらく3.11後に作られたものでしょう。伊豆沼からくる途中、かなり内陸に「過去の津波の最高到達点」という看板がありました。後続車があったので、止めて撮影はできませんでしたが。海までまだかなり距離があって、こんなところまで津波が来たのかと驚きました。南三陸の海すぐ近くに、ポツンと1軒だけ食堂があったので入ってみました。天丼。また揚げ物を食べてしまった。しかし、牡蠣のてんぷらが入った天丼です。これが美味しかったのです。なかなか機会がないかもしれませんが、また行きたいです。で、復路は南三陸から仙台へ、4時ちょうどにレンタル店に到着してスクーターを返却し、仙台へ木への復路は地下鉄に乗って、新幹線に乗り継いで東京に帰りました。というわけで、2日間の足はこちらのスクーターでした。ヤマハのNMAXです。実は、今乗っているスクーターがホンダのDIO110、教習で乗ったのが小型二輪免許はCB125からリード125、普通二輪への限定解除はCB400SFと、すべてホンダ車しか乗ったことがありませんでした。これが、初めて乗ったホンダ以外の二輪です。ただ、エンジン音がDio110より圧倒的にでかい、ウィンカーのスイッチの感覚が違って、押したかどうか感覚で分かりにくい、シート下は容量は必ずしも小さくはないのですが、底が浅くヘルメットは裏返しにしてすごく注意しないと収まらない(多分フルフェイスは入らない)、それなのにヘルメットホルダーはない、使い勝手的には、ちょっとね、というところもありました。初日92km、2日目166km、合計258km走って、燃費はリッター45.4kmでした。ただし、誤差はそれなりにあります。燃費は夏に北海道に行った時のPCXと大同小異のようです。鳥写真はまた後日アップします。
2024.11.26
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【速報】斎藤知事のSNS選挙「広告会社に金銭支払い」と陣営「法に抵触する事実はない」と斎藤知事代理人兵庫県の斎藤知事は22日午後、代理人を通して、SNSの選挙運動に関して、「法に抵触する事実はない」とコメントを発表しました。【兵庫県・斎藤元彦知事】「基本的には主体的には私、それから斎藤元彦後援会でSNSをどうするか考えていました」「公職選挙法に抵触するようなことはしていないと認識していますので後ほど、代理人通じてコメントを出させて頂く」再選を果たした兵庫県の斎藤知事が22日釈明に追われたのは、インターネットでの選挙運動についてです。20日、兵庫県知事選挙で、斎藤知事の公式SNSの運営に携わったという広告会社の代表が、ネット上にコラムを公開。そこには、Xやインスタグラムなどを「監修者として、運用戦略立案やアカウントの立ち上げ、ファクトチェック体制の強化などを責任を持って行った」と記されています。22日午前、斎藤陣営の1人に、関西テレビが取材すると、「広告会社に金銭の支払いはある」と話しました。ただ、総務省のHPでは「業者に、選挙運動用ウェブサイトに掲載する文案を主体的に企画作成させる場合、報酬を支払うことは買収となるか」というQ&Aで、「一般論としては、選挙運動の主体であると解されることから、報酬の支払いは買収となる恐れが高いものと考えられる」と回答しています。斎藤知事の代理人弁護士は「SNS戦略の企画立案などについて依頼をしたというのは事実ではありません。あくまでポスター制作等法で認められたものであり相当な対価をお支払いしております。公職選挙法に抵触する事実はございません」とコメントしました。---SNSを通じたデマ宣伝で世論の空気が変わってしまい、再選を果たしてしまった斎藤知事ですが、明智光秀ではありませんが、当選3日後には窮地に追い込まれています。引用記事では名前を出していませんが、別の記事では名前が出ているものもあるので、ここでも具体名を挙げますが、「merchu(メルチュ)」の代表である折田楓氏が、20日に、端的に言えば「わが社の宣伝で斎藤知事が当選できました」と書いてしまったわけです。本人はもちろん内部告発としてそんなことを書いたのではなく、「わが社の宣伝」として書いたつもりなのでしょうが、これがあからさまに公選法の禁じる運動員買収に当たるので、大騒ぎになったわけです。本人は騒動になってから慌ててSNS等の記述を消して回っているようですが、火元になったnoteへの投稿は、本人のものか、誰かがコピーして転載したものかは分かりませんが、まだ残っています。兵庫県知事選挙における戦略的広報:「#さいとう元知事がんばれ」を「#さいとう元彦知事がんばれ」に これを見ると、斎藤の代理人が言う「SNS戦略の企画立案などについて依頼をしたというのは事実ではありません。」という弁解が「事実ではない」のは一目瞭然です。「オフィスで「#さいとう元知事がんばれ」を説明中」という説明付きで、斎藤氏に説明をしている写真が掲載されています。そこでみんなが見ているモニターには、「兵庫県知事選挙に-SNS戦略のご-#斎藤知事-」人の影になって見えない部分はありますが、SNS戦略について説明を受けていることは一目瞭然です。それとも、写真の斎藤氏はそっくりさんの別人ですか?更に、Xの「公式応援アカウント」を立ち上げて、これに加えてX本人アカウント、Instagram本人アカウント、YouTubeの4つで情報発信を行い、それについて「私のキャパシティとしても期間中全神経を研ぎ澄ましながら管理・監修できるアカウント数はこの4つが限界でした。」と書いています。選挙運動のライブ配信を自らやったとも書いています。これを無償でやってもらいました、などという言い訳が通るはずもありません。しかも、実は会社自体が無償だったとしても、従業員が業務として勤務時間に行ったらアウトです。そのため、「会社ぐるみ選挙」とか、連合系の組合が選挙運動に参加するような例でも、休日もしくは勤務日なら有給休暇を取得して(あるいは取得させて)運動員をやるわけです。宇都宮健児氏が都知事選に立候補した際、ある出版社の編集長(笑)が選対事務局長を務めていますが、その際も職場を休職して事務局長に就任したわけです。宣伝カーの運転手、ウグイス嬢など定められた特定の業務だけは、報酬を支払ってよいことになっていますが(これも公選法で定められた上限以上の額を払っていたことが露見して逮捕された例が河井夫妻の選挙違反事件です)、それ以外は無償ボランティアでなければならないのが選挙運動というものです。というわけで、この件はどこからどう見ても、「真っ黒」です。公選法はあいまいな部分も多々あり、何でもかんでも逮捕されるなどということはありません。例えば、7月の都知事選の際、蓮舫候補が「事前運動をしている」と一部で盛り上がった騒ぎがありました。しかし、過去の例を見ればあのレベルの事前運動は山ほどあって、誰も立件されていません。実際、ある弁護士が蓮舫の「事前運動」を刑事告発していますが、それから4か月以上経った今も、逮捕も書類送検も、強制捜査もまったくされていないわけです。なんでもかんでも逮捕するのは、言論の自由、選挙の自由を脅かす行為になるからです。が、その公選法について、警察検察裁判所が非常に厳しく対応するのは金品の授受です。<独自>衆院選自民運動員2人に計7万円支払い買収 公選法違反容疑で大阪・太子町議逮捕7万円の買収でも逮捕されます。斎藤陣営がこの広告会社に支払った額が7万円よりはるかに多いであろうことは一目瞭然です。これに捜査機関が動かないで済むとは、到底思えません。斎藤自身が逮捕されたり、連座制で失職する可能性があるかどうかまでは分かりません。ただ、陣営内や折田氏から逮捕者が出た場合(仮に斎藤陣営が本当に無償でこの業務をさせていた場合、折田氏が自社の従業員に業務として選挙運動に従事させていた、ということになり、折田氏が運動員買収容疑に問われることになると思われます、まあ無償のはずはないけど)、斎藤知事がそのまま知事でいられるとは到底思えません。このままいくと、遠くない将来にもう一度知事選をやることになる可能性が高そうで、兵庫県及び県内各市町村職員、とりわけ選管職員には同情するばかりです。
2024.11.23
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【解説】 国際刑事裁判所の逮捕状、イスラエルの地位に大打撃国際刑事裁判所(ICC)はパレスチナ・ガザ地区での戦闘をめぐり戦争犯罪や人道に対する犯罪の疑いで、3人に逮捕状を出した。対象は、イスラエルのネタニヤフ首相、ガラント前国防相、イスラム組織ハマス軍事部門カッサム旅団のデイフ司令官だ。イスラエルでは、政治的立場を問わず、主立った立場の人が一様に激怒している。対照的に、ハマス、パレスチナ聖戦機構、そしてガザの一般市民は、ICCの決定を歓迎している。ICCは、ガザ地区で続く戦争において戦争犯罪や人道に対する罪が行われたとされており、ネタニヤフ首相とガラント前国防相とデイフ司令官の3人がそれについて「刑事責任」を負うものと考える「合理的根拠」があると説明した。ICCの決定を受けて、イスラエルのヘルツォグ大統領は、「正義と人類にとって暗い日」だとして、ICCは「民主主義と自由ではなく、テロと悪の側に立つことを選んだ」のだと非難した。~対するハマスは、デイフ司令官への逮捕状が出されたことにはコメントせず、ICCの決定を歓迎している。~理屈上は、ネタニヤフ氏やガラント氏がいずれかのICC加盟国の領内に入った時点で、その加盟国は首相らを逮捕し、ICCに身柄を引き渡されなくてはならない。~ネタニヤフ氏が最も最近国外に出たのは7月のアメリカ訪問だ。同氏は理論上、ICC非加盟国のアメリカには今もリスクを負うことなく入国できる。昨年にはイギリスなど複数の国を訪問しているが、その多くはICCに加盟している。ネタニヤフ氏が逮捕されるリスクを冒してでも、これらの国を再訪問するとは考えにくい。それに加盟国側も、自分たちが首相を拘束しなくてはならない立ち場に置かれるのを望まないだろう。~---私から見れば、逮捕状発行は当然だとしか思えません。ICCは2023年3月にロシアのプーチン大統領に逮捕状を出しています。もちろん、それも逮捕状が出て当然の所業をプーチンはウクライナに対してやったわけです。そして、プーチンが戦争犯罪で逮捕に値して、ネタニヤフがそうではない、などということは、いかに考えてもあり得ません。イスラエルは反発しているようですが、そりゃもちろんイスラエルの立場ではそうでしょうけど、その反発にも正当性はまったく感じません。ちょっと意外だったのは、喧嘩両成敗式に、ハマスのデイブ司令官にも逮捕状が出ているにもかかわらず、ハマスはこの決定を歓迎している、ということです。ハマスの側はハマスの側で、「俺たちを犯罪国家イスラエルと同列に扱うな」と怒るのかと思いましたが、そうではないようです。ハマスは公式には認めていないようですが、実際にはデイブ司令官が死んでいるのは確実という事情もあるのでしょう。ICCがこれまで逮捕状を発行し、あるいは実際に逮捕したのはほぼすべてアフリカでの人道犯罪でした。ICC設立以前の人道犯罪を裁いた国際法廷としては、旧ユーゴスラビア国際戦犯法廷の例もありますが、それでも全般的にアフリカの人道犯罪が主に裁かれているのは確かです。もちろんアフリカ諸国に民主政治が定着しておらず、独裁者や武装勢力による力と力のぶつかり合いで少数派に対する弾圧などが数多く起こっていることがその背景にはあります。とはいえ、その種の人道犯罪がアフリカだけで起きているのかというとそうではないわけで、それなのにアフリカの人道犯罪だけが裁かれることについては、欧米にアフリカを遅れた地域と見做す差別意識があるからではないか、というアフリカ諸国の反発があります。そのことも背景にあって、南アフリカはイスラエルのガザ侵攻を国際司法裁判所(ICJ)に提訴したことがあります。アフリカの中のリーダー格の国として、「国際社会よ、たまにはアフリカ以外の人道犯罪も裁け」という意思を示したものともいわれます。そういったことも、今回の逮捕状交付の背景にはあるのかもしれません。とはいえ、ネタニヤフは逮捕されてハーグにあるICCで裁判にかけられるのか、というと、残念ながらそうはなりません。現に、プーチンも逮捕はされていないわけです。ロシアもイスラエルもICCに加盟していないので、その命令に従う条約上の義務はありません。ICCが独自にどこかの国に乗り込んで、容疑者を逮捕してくる、ということもできません。だから、彼らは国内かICC非加盟国にいる限りは逮捕されることはありません。しかし、それではICCの逮捕状なんて無意味か、というとそうでもありません。ロシアのプーチンは、ICCの逮捕状が出て以来、ICC加盟国への渡航をほとんどしていません。今年9月にモンゴルを訪問したのが加盟国に渡航した唯一の例です。ただし、モンゴルは旧ソ連・ロシアに従属する国なので、プーチンを逮捕するという選択肢は元々なかったはずです。一方でプーチンは昨年南アフリカで開催されたBRICS首脳会議を欠席しています。南アフリカはロシアよりの立場を取っており、政権の意向としてはプーチン来訪時に逮捕するつもりはなかったのですが(そもそも、ウクライナ侵攻以前ですが、南アルプスがプーチンを招待していた、という事情もあります)、国内での反対派の存在もあり、条約上の義務を破ってプーチン訪問受入れを強行できなかったわけです。親ロシアの南アフリカの訪問さえ断念せざるを得なかったくらいですから、それ以外のICC加盟国を訪問することは不可能です。国家元首であるプーチンを逮捕することも、また条約を破って容疑者を放免することも、どちらも問題とリスクが多すぎるため、そんな究極の判断を強いられないようにする、つまり訪問は謝絶、ということになるわけです。ICC加盟国はヨーロッパ諸国、日本、アフリカ中南部の大半の国、米国以外の南北アメリカ大陸のほとんどの国、オーストラリア、ニュージーランド・・・・・多くの国があります。これらの国々を事実上訪問できないことは、外交上は大きな影響があるでしょう。イスラエルの首相も同じことで、渡航できる国の選択肢が大幅に減る(非加盟国でも、イスラエル首相がイランやシリアを訪問などできるわけがありません)ことのマイナスは、BBCの記事が言うまでもなく、かなり大きいでしょう。
2024.11.22
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先日、11月17日に横浜の金沢文庫で演奏してきました。(一般に広く公開しているイベントではなかったので、事前案内はしていませんでした)フォルクローレ演奏交流会in金沢文庫。昨年まで逗子でやっていたコンサートなのですが、今年は従前の会場が改修で使えないため、金沢文庫での開催でした。会場はカトリック金沢教会でした。当日は朝方雨でしたが、この時間は結構暑かったです。教会で演奏するのは、おそらく4カ所目です。川崎、北千住、我が家の地元の教会(その付属幼稚園にうちの子が通っていました)、そして今回の横浜です。他に、会場は公共施設でしたが、教会の主催する行事での演奏というのもありました。で、肝心の演奏ですが、結構リズムを乱した曲があって比較的マトモなものを2曲だけチャラグアヒラカタのおしゃべりそういえば、お寺で演奏したことも1回ありますが、神社で演奏したことは、多分ないかな。教会といえばステンドグラスですね。
2024.11.20
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兵庫県知事選挙 斎藤前知事が再選 不信任で失職も前知事の失職に伴う兵庫県知事選挙は17日に投開票され、前知事の斎藤元彦さんが再選を果たしました。斎藤元彦氏「あらゆる県民の皆さんと、『オール兵庫』で県政を前に進めていく。県職員の皆さんとの関係も、もう一度、再スタートしていく。県議会の皆さんとも、政策をしっかり前に進めていく」神戸市生まれの斎藤さんは47歳。2021年の知事選で初当選しましたが、自身のパワハラ疑惑などの告発文書問題で県議会から不信任決議を受け、9月に失職していました。7人の争いとなった選挙戦では、「兵庫の躍動を止めない!」をキーワードに、若者世代への支援の継続などを訴えました。出口調査では、斎藤さんは自民支持層の5割弱、維新支持層の5割強に加え、無党派層からも、全候補の中で最も多い5割を超える支持を集め、前尼崎市長の稲村和美さんらを退けました。投票率は55.65%で、前回を14ポイント以上、上回りました。---愕然とする結果と言わざるを得ません。この結果に至った理由の少なくない部分は、斎藤を擁護する各種のデマにあったように思われます。先の記事に書いたように斎藤氏のパワハラ、おねだりは捏造自殺した局長が不倫していたというのは、あきらかにまったく根拠を欠いています。確かに、現時点で百条委員会でも第三者委員会でも、「まだ」斎藤氏の行為がパワハラであると正式に認定されてはいません。しかし、「パワハラではなかった」という結論も出されていません。要するにまだ結論を出していないだけです。しかし、兵庫県のホームページに職員に対して行われたアンケート結果が掲載されています。これを見ると、県職員(会計年度任用職員含む)約9700人中6725人が回答(回答率69.3%)して、知事のパワハラついて「目撃(経験)等により実際に知っている」が140人(2.1%)、「目撃(経験)等により実際に知っている人から聞いた」800人(11.9%)、「人づてに聞いた」1911人(28.4%)で、合計42%の職員がパワハラを知っていると回答しています。職員と言っても、知事と接する機会があるのは、まず管理職(の中でも本庁舎で執務している人)と、係長級以下では「官房系」と呼ばれる部署の中での限られた職員だけです。その中で知事のパワハラを「直接見た、やられた」人が140人というのは、とんでもない高率です。そして、百条委員会には8月30日に2名の職員が出頭してパワハラを受けたという証言をしています。これらを総合すれば、百条委員会の最終結論は出ていませんが、パワハラの事実が存在したことは間違いないのです。にもかかわらず、これを「捏造」というのは、明らかにデマです。そして、自殺した局長が不倫していたという話です。そもそも、百条委員会が設置されたのは知事のパワハラとおねだり問題の真相解明のためであって、県民局長氏が不倫していたかどうか、などという「問題」を解明するためではありません。県民局長氏が不倫をしていたかどうかと、その告発文が事実であるかどうかも関係ありません。国民民主党の玉木は不倫をしていましたが、「不倫をしていたから103万円の壁問題はウソ、捏造である」とはなりません。それと同じことです。定年前に退職を決めていた一人の部長級職員の「不祥事」のために百条委員会だの第三者委員会などを開くわけがないのです。したがって、「自殺した局長が不倫していた」なる話は、そもそも「本件とは関係ない」としか言いようがないのです。それに加えて、実際のところ「自殺した局長が不倫していた」なる証拠は何一つありません。唯一、副知事が県民局長氏の公用パソコンに「倫理上問題のある文書」が保管されている、と口にしただけなのですが「倫理上の問題」が具体的にどんな文書なのかは不明です。それを勝手に「県民局長氏が不倫をしていた」と翻訳してしまっているだけなのです。そして、知事のパワハラについては、「あった」「受けた」という証言が実際に数多く出ているのに対して、県民局長氏が不倫をしていたという話を裏付ける証言はまったくありません。「不倫をしていた」という話自体すでに根拠不明のデマなのですが、これにさらに尾ひれをつけて、「10年間で10人と不倫した」「不同意性交罪を犯した」などという話を、こともあろうに政見放送や街頭演説でまき散らし人物がいます。いうまでもなくNHK党の立花孝志です。不同意性交罪は公用パソコンで怪文書を作ってまき散らしたことよりはるかに重罪であり、そのような事実が露見すれば逮捕、懲戒免職は免れませんし、そもそも逮捕されます。ところが、兵庫県庁が県民局長氏に下した処分は停職3か月で、停職理由には不同意性交罪なんて罪状は出てきませんし、もちろん逮捕などされていません。これもまた、デマなのです。立花孝志はこのデマについて、例えば県民局長氏の遺族が刑事告訴した場合、罪に問われる可能性はあります。政見放送で虚偽の宣伝を行うことについては罰則の規定があるからです、また、名誉棄損で訴えられた場合に敗訴する可能性は高いだろうと考えます。もちろん、実際に遺族が刑事告訴や民事訴訟に訴えるかどうかは分かりませんが。ここまで、遺族の動きがまったく見えてこないので、裁判に訴えることには消極的なのかもしれません。ただ、立花が刑事責任や民事で訴えられる可能性はあっても、それはあくまでも立花の行為であって斎藤の行為ではありませんから、直接的に斎藤に波及することはないでしょう。立花という「汚れ役」がデマをまき散らし、取り巻き連がそれをSNSに転載しまくり、「ウソも100回繰り返せば真実になる」とばかりに有権者をだまして、「改革の妨害」とか「守旧勢力」とか使い古された文句のトッピングを加えて、多くの人に信じ込ませて、選挙結果を変えてしまう。「改革」とか「守旧」は事実ではなく評価を示す言葉(レッテル)なのでそれ自体をデマとは言いません。しかし、実のところ斎藤知事の下で行政運営を取り仕切ってきたのは、片山副知事をはじめ、理事、総務部長、産業労働部長の「4人組」とされる人達です。彼らは兵庫県職員として、斎藤知事よりずっと以前から出世コースを歩んできていた、前知事時代からの「体制派」そのものであるわけです。その人たちが決める県政運営が、前知事時代と比べてどこまで「改革」なのか、4人以外の職員をまとめて「守旧派」と呼ぶことが妥当なのか、という冷静な分析はそこにはありません。デマは大量に流通しても、それが事実か否かを冷静に分析する言説は広がらず、また後でウソが露見しても、その時にはもう選挙は終わっており、結果は覆らない。犯人は本人自身ではないから、実行犯の立花(場合によってはそれを広めた連中も)はともかく、当選した斎藤の刑事上、民事上の責任を問われることはない、なんとうまくできた作戦かと驚嘆せずにはいられません。そして、その作戦にまんまと乗せられ、選挙結果が変わってしまった。これだけうまくいくのだから、今後この作戦はいろいろな選挙で次々と繰り返されることは間違いありません。暗澹たる思いです。
2024.11.18
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やっぱり危険な選択的夫婦別姓 子供に「差別」や「アイデンティティー喪失」権利侵害の可能性 日本の国益を大きく損なう石破首相率いる自民党は、衆院選惨敗を受け、立憲民主党に衆院予算委員長だけでなく、憲法審査会長と法務委員長まで明け渡した。憲法改正が停滞する一方、岩盤保守層が警戒する「選択的夫婦別姓」の審議が加速する可能性がある。元児童家庭支援士で著述家の近藤倫子氏が「選択的夫婦別姓の危険性」を改めて寄稿した。筆者は先月、夕刊フジに「夫婦別姓のもとに生まれた子供は~強制的に父あるいは母と違う姓となる」「第2子はどちらの姓にするのか、再び夫婦間でもめる可能性が考えられる」「子供の最善の利益を享受することができるだろうか」と問題提起した。別姓推進派は「選択肢が増えることはいい」「現行の夫婦同姓は女性差別、アイデンティティーの喪失を感じる」と主張するが、そこには子供への愛情は感じられない。国連総会で1989年、子供の保護と基本的人権の尊重を促進する「子どもの権利条約」が採択された。日本の「こども基本法」にも、1差別の禁止2子供の最善の利益3生命、生存及び発達に関する権利4子供の意見の尊重―などと、子どもの権利条約の基本的な考え方が取り入れられている。選択的夫婦別姓が施行された場合、筆者は「子供への権利侵害」として、1から4のすべてが該当すると考える。出生時に、強制的に父または母と異なる姓を与えられた子供は、2と4が侵害される。育つ過程では、1と3が侵害される可能性がある。別姓推進派が主張する「差別」や「アイデンティティーの喪失」が、子供に行われる可能性が否定できない。次世代の日本を担う子供たちを守ることは、今の世代を受け持つ大人や国の義務である。「強制的親子別姓」「強制的兄弟姉妹別姓」は、未来の日本の国益を大きく損なうと改めて指摘したい。---選択的夫婦別姓制については、だいぶ昔に何度か記事を書いたことがあります。自民党総裁選で、有力とされた3人の候補のうち、石破と小泉が選択的夫婦別姓制に賛意を示し(もっとも、首相就任以降、石破は急にこの問題に口を閉ざしてしまいましたが)、また自民党が惨敗して選択的夫婦別姓制賛成の立憲民主党や国民民主党が躍進したことから、反選択的夫婦別姓制のネトウヨ陣営が危機感を募らせているようです。しかし、相変わらずの滅茶苦茶な主張と言わざるを得ません。まず、選択的夫婦別姓制は、ネトウヨが狂ったように反対し始める以前の平成の初めころの時点では、導入は既定の方針となっていました。法務省は、1996年に選択的夫婦別姓制導入のための民法の一部を改正する法律案要綱を策定して、法制審議会に通しています。その内容を見ると第三 夫婦の氏一 夫婦は、婚姻の際に定めるところに従い、夫若しくは妻の氏を称し、又は各自の婚姻前の氏を称するものとする。二 夫婦が各自の婚姻前の氏を称する旨の定めをするときは、夫婦は、婚姻の際に、夫又は妻の氏を子が称する氏として定めなければならないものとする。となっています。つまり、別姓を選択する場合は、結婚する時点で子どもの姓を夫と妻のどちらにするかを定めなければならない、ということです。従って、子どもの姓は全員一緒になるので、上記の記事が主張している「第2子はどちらの姓にするのか、再び夫婦間でもめる可能性が考えられる」などということは起こりえないわけです。ありていに言って、それはデマです。夫婦別姓だと子どもの姓を巡って夫婦で揉める、という言い分が散見されますが、この法案である以上、揉めるのは結婚のときであって子どもが生まれた時ではありません。しかし、本当に結婚のときにそのことで夫婦が揉めるでしょうか?もし揉めるとしたら、現行の夫婦同姓では揉めないのでしょうか?いや、子どもの姓を巡って揉める夫婦が本当にいるなら、現行制度の下でも夫婦がどちらの姓を選ぶかで、揉めないはずがないじゃないですか。それに、揉める要素は名字だけですか?名前は自由につけられるわけですが、子どもの名前を巡って夫と妻で揉める話は聞きますが、「選択制にすると揉めるのだ」というなら、名前も自由につけるから揉めるので、政府が強制的に子どもの名前を決めますか?実際には、子どもの名前で揉めるといっても、ドラマではともかく現実にはそんな深刻な例は聞いたことはありません。それなのに、姓が選択できることだけが「揉める材料になる」というのが、そこまで深刻なものであろうはずがなく、「ためにする議論」としか思えません。「出生時に、強制的に父または母と異なる姓を与えられた子供は2子供の最善の利益と4子供の意見の尊重が侵害される」いやいや、これは笑うところでしょうか?今や夫婦同姓が強制される国は日本だけと言われます。否、実は日本でも夫婦同姓が強制されるのは日本人同士の結婚だけで、国際結婚では逆に夫婦別姓が基本で、別途手続きをしなければ日本人の妻、あるいは夫は配偶者の姓に改姓されません。ということは、外国人と結婚した日本人の子どもは、子どもの最善の利益と意見の尊重が侵害される、のでしょうか??夫婦別姓が基本、あるいは夫婦別姓が選択可能な、日本以外のほとんどの国でも、子どもの最善の利益と意見の尊重が侵害されているのでしょうか?それなら、0歳児に本人の意見も聞かずに勝手に名前を付けることも子どもの最善の利益と意見の尊重の侵害だ、という話にならざるを得ません。昔の武士のように、生れた時は幼名をつけるだけで、元服したら自分で名前を付けさせろ、みたいな。親子で姓が違うと、育つ過程で差別の禁止と子どもの最善の利益が侵害される、というのも、これとまったく同様です。どうしてそうなるのか、まったく理解不能です。両親の姓が違う、親子で姓が違うことで、子どもが傷つくことが、一切まったくない、とまでは断言しませんが、たいしたことではありません。そして、子どもが傷つくことは、多分そんなこと以外にも様々な要因が山ほどあります。すべての要因をシャットアウトすることなど不可能です。その中で、なにに重きを置くのかは、それぞれの親が判断して決めればよいのです。両親の姓が違うと子どもが傷つくと考えるなら、同姓を選べばよいのです。そのための「選択的」です。そうは考えない親が別姓を選択することを強制的に禁じるのは、おかしなことです。そもそも、引用記事ではとくに書かれていませんが、この手の選択的夫婦別姓制反対派は、判で押したように、夫婦別姓には狂信的に反対するのに、「旧姓の通称使用拡大」はもっとやれ、というのです。それはネトウヨの親玉たる高市らがこれを推奨しているからでしょう。しかし、「旧姓の通称使用拡大」は彼らの言い分の矛盾、ご都合主義のデタラメぶりの象徴であるように私には思えます。夫婦で名字が違い、親子で名字が違うことがそんなに子どもに対する差別になるなら、なんで「旧姓の通称使用」が推奨なんですか?戸籍なんて、日常生活で見ることは滅多にありません。特に子どもに戸籍を見せる機会なんて、ほぼないと言ってよいでしょう。私が初めて自分の戸籍を見たのは、高校生の時か、ことによると大学に入ってからだったかもしれません。たいていの人がそんなものでしょう。見たこともない戸籍というものに書いてある名字が夫婦で異なると、そんなに子どもに悪影響があるというなら、毎日日常生活で実際に名乗っている名字が夫婦で異なっている方が、子どもにはるかに深刻な悪影響があるのは確実じゃないですか。ならば、「子どもに悪影響があるから、夫婦が子どもの前で別々の姓を名乗るなんていもってのほかです、夫婦はかならず同じ名字を名乗らなければなりません」とならなければおかしいのに、実際には正反対で、「旧姓使用の拡大」とか言っているわけです。そりゃね、ネトウヨの親玉たる高市にしてからが、夫婦で妻「高市」夫「山本」と名乗っているわけですから、批判できないんでしょうけどね。結局、「リベラルの連中が推進しているから反対だ」みたいな勘違いによる脊髄反射で狂信的に反対しているだけで、選択的夫婦別姓制のどこに反対しているのか、という点が理屈の体をなしておらず、単なる「反対のための反対」になっているわけです。リベラルと呼ばれる政治的傾向の人が総じて選択的夫婦別姓制に賛成であることは事実ですが、選択的夫婦別姓制に賛成しているのはリベラル、ではありません。石破や小泉など自民党内に賛成派はいますし、維新や国民民主党も賛成しています。経団連も推進を言っています。「保守陣営」(実際はネトウヨ陣営)と言われる狂信的な人たちだけが強硬に反対しているだけです。私の周囲を見ても、特に正規職で働いている人には別姓希望が少なくありません。すべて職業上の都合と、生まれつきの姓を捨てたくない、という気持ちによるもので、イデオロギー的な理由に基づく人は、私の周囲でも稀です。また、当然でしょうが、私の経験上、結婚前から引き続き正規職で仕事を継続している人には別姓希望が多いですが、専業主婦、そうでなくても結婚を機にいったん仕事をやめた人では、別姓希望はそんなに多くありません。私の相棒も、政治的主張では私より左ですが、結婚後数年間は専業主婦だったし、それ以外にも理由はあるのですが、旧姓を名乗る希望はありません。だから、我が家的には、選択的夫婦別姓制が成立しても夫婦別姓を選択する可能性はありません。でも、別姓を選択したい夫婦の希望は叶えるべきです。そのための選択的なのですから。結局、他人の選択権を勝手に奪うな、ということに尽きます。
2024.11.16
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「パワハラ、おねだりは捏造」説が後押しする斎藤元彦前知事の復活劇11月1日夕刻。雨が降る中だというのに、JR姫路駅前のアーケードには数百人の人垣ができていた。その中心にいるのは、マイクを握って笑う斎藤元彦前兵庫県知事。「旧態依然の県政に戻すわけにはいかないんです」「僕の写真を撮ってSNSでみんなに伝えて下さい」斎藤氏の訴えに聴衆はやじを飛ばすでもなく、静かに聞き入り、求めに応じてスマホを掲げている。疑惑に対する“疑惑”しかし、斎藤氏といえば、パワハラ、おねだり疑惑で世間から集中砲火を浴び、県議会の全会一致で不信任決議案が可決されて、9月30日、失職した身である。仮に再出馬しても、味方する者などいないだろう、とみられていた。それが、10月31日に知事選が告示されると、現実は違ったのだ。いったいこの1カ月の間に何があったというのか。在阪記者が解説する。「斎藤氏の復活にはいくつもの理由が挙げられますが、いちばんは疑惑に対する“疑惑”です。斎藤氏のパワハラ、おねだりが実は捏造だったのではないかという話を、県内の市会議員あたりが流しているようで、それが出所不明のままSNS上で広まっているんです。斎藤氏の改革路線をつぶすための守旧派の策略だったのではないか、と」昨今の選挙におけるネットの影響力は計り知れず、さらにややこしいことに今回の選挙にはNHK党の立花孝志氏も出馬したうえで、こうした言説の拡散に貢献している。(以下略)---そうだったのか!あのパワハラ、おねだり疑惑は捏造だったのか!!!・・・・って、あのね、バカも休み休み言ってくれないか、という感じです。何をもって「おねだり」「パワハラ」というか、定義は人によって違うかもしれませんが、斎藤前知事がやったことの客観的な内容は、職員に対するアンケートやその他の証言、「おねだり」の一部は録音データによって裏が取れています。しかも、それらについて斎藤前知事自身が全面否定をできていません。更に荒唐無稽なのは、引用記事にはありませんが、ネット上で立花たかしやその一派がまき散らしている「自殺した局長は公用PCに10年の複数女性との不倫日記やクーデター計画を蓄積していた」なる話。この話の発信源は、斎藤前知事の側近とされ、疑惑が表面化するとサッサと退職した片山前副知事で、10月25日に行われた非公開の百条委員会での証言の音声が流出したものであるとされています。そもそも、片山前副知事は、斎藤前知事の一連の問題の完全な当事者であり、また辞職の追い込まれる原因となった元県民局長に対する恨み、悪意は当然あるはずです。その人物の県民局長に関する証言を、裏付けなしに信じてよいものかどうかは、大いに疑念があります。先に指摘したように、斎藤前知事のパワハラ、おねだりは、表面化した経緯は元県民局長の告発文ではありますが、職員アンケート、証言、実際におねだりしている場面の録音音声など、それを裏付ける証拠がたくさん出てきています。要するに、知事の周囲にいる人間なら誰もが知る「公然の事実」だったからこそ、元県民局長の告発という「熱したフライパンに注いだ油」が一挙にはじけたわけです。それに対して、この片山前副知事の証言については、裏付ける証拠は何も出てきていません。明らかに利害関係者である片山前副知事が言っているだけ(それも途中で制止されて、ちょっと言いかけているだけ)です。当然、その証拠能力は、極めて怪しいというしかありません。客観的に見ても、どう考えても怪しいところ、つじつまの合わない部分がたくさんあります。自殺した県民局長の公用パソコンは、3月25日に告発文の「犯人捜し」をしていた片山副知事らに取り上げられ、5月7日に停職3か月の処分が下されています。懲戒処分の理由は、「知事らを中傷する文書を配布し、県政への信用を著しく損なわせたと指摘。勤務中に14年間で計約200時間、公用パソコンで私的な文書を作成したことや、次長級職員の人格を否定する文書を匿名で送付したハラスメント行為なども処分理由とした。」と報じられています。「14年間で200時間、公用パソコンで私的な文書を作成した」まで調べているんだから、パソコンのデータの調査は済んでいたわけですが、このとき「複数女性との不倫日記」だの「クーデター計画」だのの話は、一切出てきていませんし、懲戒理由にもありません。次長級職員の人格を否定する文書を匿名で送付、なんてことも理由に挙げているのに、です。そんな話が何故今になって突如として出てくるのか。まったく不思議です。そもそも10年も不倫をして発覚しないことが、あり得るでしょうか?先の国民民主党玉木の不倫など、地元では何年も前から知れ渡っていたと報じられています。一人の女性との不倫でもそうですが、まして、複数の女性との不倫なんて、必ずバレます。その場ではバレなくとも、このような騒動になった時点で、「あの人は告発状は立派だけど、下半身が-」みたいな噂は必ず出てきます。複数の女性と、ということになると、別れる別れない、私がいながらあの女と-みたいな騒動が不可避だからです。人間の怨念を甘く見ない方がいい。にもかかわらず、一切そういう証言が出てこないのは何故でしょうか。不倫なるものが存在しないから、と考えるしかありません。あえてあり得る話を考えると、県民局長氏は部長級の管理職※ですから、部下の人事情報とか不祥事等に関する情報は持っていたはずです(そのことは、以前より指摘されていました)。その中に不倫等の情報も含まれていたとしても不思議はないし、中には公的なルートではなく私的に入手した情報もあったかもしれません。※東京都や国では、部の上に局という組織が存在し(都交通局とか都福祉局とか)、局長は部長の上位に位置する役職ですが、兵庫県では「局」は部と同格の組織の一部をそう呼んでいるだけで、局長は部長級です。一方クーデター云々に関してはどうでしょうか。もちろん、このような告発を行った時点で、斎藤知事と片山副知事ら4人の腹心を県政から排除したい、という意図は当然持っていたでしょう。それをクーデターと呼ぶなら、そのような意図はあったはずです。しかし、それに代わって自分自身が権力を握る、という意味でのクーデターの意図があったとは考えられません。理由は簡単で、元県民局長は退職予定だったからです。現在公務員は定年延長の経過措置中で、今年3月末時点で60歳だった元県民局長の定年は来年の3月末です。しかし、県民局長氏は1年早い今年3月末で退職を選んでいました。だから「退職を取消して停職処分」なんてことが可能だったわけです。さらに、再就職先も兵庫県庁での再任用や第三セクター等関連団体への天下りを選ばず、自分で再就職先を探し出してきたと報じられています。しかし、この件で退職を取り消されて再就職ができなくなったことが、自殺の大きな要因になったと言われています。副知事は特別職なので、就任に際しては職員を退職しますし、外部から登用されることもあります。しかし、副知事を外部から登用するというのは、何らかの目的、政治的アピールとして行われるものであり、すでに退職してしまった「元公務員」が副知事や副市長、副区長の特別職に任命されることは稀です。副知事以外の、総務部長とか企画部長といった、職員としての中枢の地位に就くことも、退職してしまえば不可能です。とすれば、退職してしまった元部長が権力を握る唯一の手段は知事選に立候補して当選することくらいしかありませんが、そのような準備をしていた事実も一切報じられていませんし、実現可能性は低いと誰が考えても分かります。過去に自治体職員から首長に転じた事例を見ても、ギリギリまで勤めて立候補というのが定石です。つまり、早期退職を選んだ時点で、自分自身が出世して権力を握る、という選択肢は考慮の外であったことは明らかなのです。したがって、自分自身が権力を握るためのクーデターというのもまったくつじつまが合いません。百条委員会で虚偽の証言をすれば、罰則があります。しかし、片山副知事は7月末に副知事を辞任し、おそらく9月中にはその退職金も貰っているはずです。更に、前述のとおり副知事に就任する際県職員は退職しているので、県職員としての退職金も、その時に貰っています。職員、副知事の身分で百条委員会で偽証することには、懲戒処分という大きなリスクが付きまといますが、退職し、退職金も受け取った後なら、偽証による金銭面のペナルティーはほとんどなくなります。その点も片山氏の証言の証拠能力に疑念を抱かせる根拠となります。結論として、片山前副知事の、証拠能力の怪しい証言だけを根拠に「これで真相がわかった」などと決めてかかるのは、デマに踊らされ過ぎ、ということです。あとは、「守旧派の妨害がー」とかの無根拠の印象論は、何の意味もありません。そんなことにはならないと信じますが、このような、明らかに怪しさ満点の「ネットで真実」に乗せられてトンデモ知事がまさかの復活を遂げてしまうことだけは、起らないことを願うばかりです。
2024.11.14
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元グラドル不倫の玉木代表を党が“倫理調査”処分を審議「家族や相手あり話しにくいところも」女性との不倫デートが報じられた国民民主党の玉木雄一郎代表を巡り、新たに党の倫理委員会で調査を行うことが13日に決まりました。国民民主党・玉木代表:調査には真摯に応じて、答えられることにはすべて答えたい。発端は11日、一部メディアが報じた玉木代表と39歳の女性との不倫デートです。玉木代表はこれを事実と認め謝罪。その後、党は玉木代表の続投で一致していましたが、一部議員からは「最低だ」「玉木雄一郎を甘やかさないで」などと批判的な意見が出ていました。そうした中、国民民主党は党の倫理委員会で調査することを決めたのです。(以下略)---元々国民民主党も玉木もまったく支持するものではありませんが、それにしてもこの騒動には呆れました。個人的には、相手の女性も、「いい年してその格好」と思わないこともないのですが、ともかく相手の女性は、「高松市観光大使」をクビになりそうだということです。首にならなくても、もはや仕事にならないだろうということは容易に想像が付きます。ところが、当の玉木代表はおとがめなしで続投なんだとか。「プライベートの問題だから」ということなのですが、さかのぼれば4月の衆院補選の際、東京15区で国民民主党から立候補予定だった高橋まり氏に出馬を辞退させるという騒ぎがありました。高橋まり氏が風俗業(ラウンジ勤務)で働いていた前歴が問題視されたとしか思えません。国民民主党側の言い分では、風俗業だからではなく重大な法令違反の疑い、というのですが、その「疑い」の根拠は説明されていません。もちろん想像は付きます。高橋氏は「お金に困っていた時期で、生活保護を受けながらラウンジで働いていた」などと説明していたことが「不正受給だ」とバッシングを浴びたことが原因なのでしょう。働きながら生活保護を受けることは、不正受給ではありません。働いた収入を隠して生活保護を受けることは不正ですが。生活保護は、保護基準を下回る収入しかない場※に、基準に足りない部分を保護費としてもらえる制度です。まったく無収入であれは、保護基準の全額がもらえますが、収入があっても、それが基準より少なければ差額分がもらえるわけです。なお、働いた給料の場合は、その一部が「基礎控除」として収入認定から除外されるので、例えば給料の手取りが10万円あったとしても、大雑把に言えば7万5千円くらいの収入として計算されます。また、たいていの場合給料は毎月一定の日に締め日があって、その後に給料日が来ます。つまり、働き始めて最初の1か月は給料がないので、仮に保護基準を大幅に上回る給料だったとしても、その最初の給料日までは働きながら生活保護を受ける、ということになります。※ただし、生活保護の申請に際しては、単純に収入が保護基準より少ないだけではなく、「手持ちの資産は生活維持のために活用する」ことが条件となります。具体的に言えば、預貯金は保護基準の1か月分以下(運用上は、たいていその1/2以下)にならないと補遺活保護の対象になりません。高橋氏の場合がどうだったのかは、私には分かりません。しかし、少なくとも「不正である」とする根拠が「働いていたから」ただけだとしたら、そんなものは前述のとおり、なんら根拠ではないし、それ以外の具体的根拠が示されたのを見たことはありません。何の根拠もないのに、他人を「不正受給」などと批判するのは「デマ」というしかありません。というわけで、結局のところ、高橋氏が風俗業の前職があったこと、あるいは生活保護を受けていた過去があること、のいずれかあるいは両方を理由に立候補を辞退させたと考えるしかありません。風俗業従事も生活保護受給も、個人のプライベートの問題ではないのでしょうか。しかも、立候補表明の時点では、そのいずれもすでに過去の話です。国民民主党は、一立候補予定者に対しては、ここまで過去のプライベートを問題視して立候補辞退に追い込んでいるのです。それにもかかわらず、玉木党首に対しては、現在進行形のプライベートの不祥事を「プライベートだから」と擁護するのは、あまりにご都合主義というものです。そして、高橋氏はその後自殺という結末を迎えています。玉木自身は平然と党首という地位を維持し、不倫の相方は仕事を失い、前歴を暴かれた立候補予定者は、立候補を辞退させられた挙句に自殺、もちろん、不倫された妻もまた、不幸のどん底と叩き落された状態であろうことは想像に難くありません。一将功なりて万骨枯る、タイトルに書いた言葉しか感想が出てきません。この男は、政治的に成功すればするほど、かかわった女性を不幸にすることしかできないのでしょうか。もっとも、先は分からないですけどね。国民民主党の党内的には「続投OK」てでも、有権者はどう考えるでしょうかね。来年の参院選かがどうなるか、見ものではあります。少なくとも女性票は大幅に離れるんじゃないでしょうかね。
2024.11.13
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日本保守党・百田尚樹氏「30超えたら子宮摘出」「SFとして」発言今年10月の衆院選で3議席を獲得した日本保守党の百田尚樹代表が、自身のユーチューブ番組で少子化対策を議論した際、「25歳を超えて独身の場合、生涯結婚できない法律に」「30超えたら、子宮を摘出する、とか」などと発言した。発言があったのは8日配信の「ニュースあさ8時!」。同党事務総長の有本香氏らと少子化対策について議論した際に発言した。有本氏は急速に少子化が進んでいることに触れ、「価値観が急激に変化している。子どもがいることイコール幸せになる、という絵図が描けていない。社会の価値観をどうやって取り戻すか、学者の知見を本来かりたいところ」と述べた。百田氏は「これを覆すには社会構造を変えるしかない」と指摘。「これはええ言うてるんちゃうで」「小説家のSFと考えてください」と複数回前置きした上で、「女性は18歳から大学に行かさない」「25歳を超えて独身の場合は、生涯結婚できない法律にするとかね。こうしたらみんな焦る」などと発言した。また、有本氏が「子どもを産むには時間制限がある、ということを子どもたちに教えるべきだ」と指摘すると、百田氏は「30超えたら、子宮を摘出する、とか」と述べた。この発言に対し、有本氏に「やめなさい、こら。SFでもそれはいくらなんでも」と制されると、「時間制限をわかりやすく言ったんやけどね。そういうことがあると、もっと深刻になるんですけどね」と説明した。---愚劣すぎて論評する気力も沸かないくらいのトンデモ発言ですが、気力を振り絞って論評しましょう。少子化問題に関連して飛び出した発言なのだそうですが、この発言が問題だと理解できない人は、逆のパターンを想像してみればいいんじゃないでしょうか。「30超えたらペ〇ス切断」「30超えたら精巣摘出」(ここは、例えば40でも50でも構わないですが)だつて、少子高齢化は女性だけに原因があるわけじゃありませんから、「少子化対策(笑)」で女性にそんなことを求めるなら、男性にも同じことを求めるべきでしょう。もしそのような発言があれば、おそらく百田や、それに近い「反フェミニズム」「反リベラル」の連中は、「フェミナチの暴言」などと怒り狂ったであろうことは容易に想像ができます。そういわれてみないと、これがヤベー発言だと理解できないとしたら、あまりに想像力がなさ過ぎます。そしてSFなどと言ってみたところで、公党の党首の発言である以上は、少子化に対する解決策(空想レベルだとしても)として提示したものであるはずです。しかし、この「政策」が、仮に「SF」レベル想像にしても、もし実行されたとして、少子化が何か解決しますか?出生率が上がる可能性がありますか?いかに考えても、そんな可能性などありません。ちなみに私と相棒が結婚したのは私34相棒35の時、子どもが生まれたのはもちろんその後なので、このディストピア社会がもし実現していたら、私も相棒も結婚も子どもを持つこともなかった、ということになりますう。百田がただのネトウヨの暴言屋であった時代ならまだしも、現在は本人は議員ではないにしても公選法で政党要件を満たした党の党首を名乗っている人間ですから、その発言は個人の暴言ではすみません。日本保守党という公党の政策と切り離すことができないわけです。まあ、私個人としては、もとよりこんな党を支持する気など欠片程もありませんが。日本保守党に関しては、この4月に衆院補選で東京で擁立した飯山あかり氏と仲違いし、泥沼の争いになっているようです。結局のところ、公党の党首になる器ではない(小説家としての能力と政治家としての能力は同じではないでしょうし)人間が政党を作ったら、間違って公選法の政党要件を満たしてしまった、ということなのでしょう。その間違いは、次の選挙で正されるべきでしょう。
2024.11.10
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得票総数でも上回る圧勝 2期目はブレーキ役不在 トランプ氏「かつてない権限」・米大統領選共和党のトランプ前米大統領は5日の大統領選で、激戦州を制した上で、選挙人のみならず一般得票総数でも民主党のハリス副大統領を上回って圧勝するとみられている。共和党は既に議会上院を掌握し、開票が進む下院も制すれば、トランプ氏を阻む壁はほぼなくなる。2期目は「かつてない強力な権限」(同氏)を得ることになる。トランプ氏は6日、バイデン大統領とハリス氏から祝福の電話を受けた。バイデン氏は「円滑な政権移行」を約束。トランプ氏が退任を拒んだ2020年とは異なり、移行手続きは比較的スムーズに進みそうだ。得票総数で共和党が民主党を上回るのは、04年のブッシュ(子)大統領以来20年ぶり。圧倒的勝利に、歴代大統領も「祝意を表したい」(オバマ氏)とメッセージを寄せた。(以下略)---米大統領選でトランプが当選したということです。わたしとしてはいささか残念な結果ではあるものの、他国の選挙のことですから、それをどうこう言っても仕方がない、とも思います。別に米国の民主党をそんなに高く評価しているわけでもありませんし。なんと言っても、親イスラエルの姿勢は民主党も共和党も大差ないし、ガザ侵攻に対しては、ハリスだって明確な反対姿勢はとっていませんから。ただ、今回の大統領選で「圧勝」という表現はどんなものかな、と思います。確かに大統領選に勝ち、上院も過半数を取り、下院はまだ確定していないものの、どうやら過半数を取りそうだ、となると、選挙結果は確かに圧勝です。ただ、選挙人獲得数は現時点で295人対226人で、そこまで差が開いているわけではありません。兵国大統領選は、州ごとに選挙人総取り(例外が2州だけありますが)という小選挙区方式なので、全国の総得票数と選挙人の獲得数が比例しません。トランプ初当選時の2016年は、総得票ではヒラリーが勝ったけれど選挙人はトランプが多く取ったという逆転現象でトランプが勝っています。今回20年ぶりに共和党大統領候補の得票総数が民主党を上回ったというのは、言い方を変えれば過去20年間は共和党が弱かった、ということです。今回の得票率は毎日新聞によると、日本時間の6日午後10時時点でハリス47.4%対トランプ51.0%ということなので、3.6ポイント差と、結構な僅差です。もちろん、僅差だろうが大差だろうが勝ちは勝ち、負けは負けです。ただ、勝ったから全部正しい、負けたから全部間違っている、とは限らないわけです。日本では、あるいは米国でも同じかもしれませんが、トランプ勝利にネトウヨ、Qアノン信者、ディープステート信者みたいなのが大はしゃぎしていて、ウザいったらありゃしない。で、連中は日本でのリベラル叩きの延長線上で米国でもリベラル派ダメだダメだと言い続けているわけです。しかし、前回2020年大統領選ではバイデンが勝ちトランプが負けたわけですが、その時の得票率はバイデン51.3%対トランプ46.8%だったので、今回より得票差は大きかった(ただし、今回はまだ確定していませんが)のです。ということは、前回のトランプは、今回のリベラル派以上に「ダメだった」とということになるはずです。ところが、そこから4年でトランプがここまで逆転したわけですから、民主党だって4年後はまたどうなるか分からない、というのが実際のところではないでしょうか。世の中に永久不変はない、永久に勝ち続ける、支持を得続ける政党や候補者はいない、ということに尽きるのだと思います。とりわけ、4年後にはもうトランプは立候補できませんから。
2024.11.08
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中野区哲学堂公園で演奏します。演奏 ティエラ・クリオージャ11月10日(日)午前11時/午後2時各回1時間(曲は2回とも共通です)中野区哲学堂公園西武新宿線新井薬師前駅より徒歩12分https://www.tetsugakudo.jp/information/post-6279.html雨天でなければ屋外演奏の予定です(雨天の場合は「宇宙館」における屋内演奏)
2024.11.06
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前回の続きです。そろそろ引き返さないと、と思いつつ先に進みます。これが山頂かなあ。どっちが山頂でしょうか。以前登った河口湖側からの登山道は、登りらしい登りのない、緩い斜度でしたが、こちらはそれなりに急登(というほどでもないけれど、登山道らしい登山道)です。マツハダ、またはハリモミが点々とあちこちに生えています。この辺りで標高1600m前後でしょうか。山腹を巻くように登山道は続いています。この壁の向こう側まで行ったら引き返すことにしました。そうしたら・・・・・そこが屏風岩でした。東京近郊の岩登りのメッカです。実は、20年以上前に、ボルダリングの体験をしたことがあります。屋内のスポーツ施設です。恥ずかしながら「箸にも棒にも」という感じで、それ以来岩登り系は「私には無理」と思っています。前に三つ峠に登った時、この屏風岩を山頂方面から見たことがありますが、下から見上げると、こんなに凄いのか、と。標高差130mあるようです。で、ここで1時を過ぎました。山頂直下の山小屋「四季楽園」が見えます。多分ここまで15分前後でしょうか。そこから山頂まで更に15分、合計山頂まであと30分くらいでしょう。往復で1時間弱です。が、下山してスクーターで100km運転して帰ることを考えると、ちょっと厳しいなと。四季楽園のアップです。ここで引き返すことにしました。前に一度登っていますしね。下山は超高速、と思いましたが、後でコースタイムを確認すると、だいたい昭文社の登山地図のコースタイムどおりだったみたいです。「馬返し」と「八十八大師」の間が若干斜度がきついものの、歩きやすいルートです。登山口に戻り、そこから林道の奥に入って笛吹きタイム。(まあ、この時間をカットして登りに充てれば山頂まで行けた、のかもしれませんが)駐車場へ戻る道すがら、振り向いて山頂方面を撮影。往路は3時間40分ほどで到着しましたが、復路は4時間以上かかりました。ワインディングロードで有名な道志道、ではなく、その北側の35号線をとおりました。幸い日が暮れる前に通り過ぎることができましたが、その先甲州街道(国道20号線)の大垂水峠のうねうね道で日が暮れてしまいました。ここは街灯があったし、車の往来も多くて真っ暗ではなかったのでよかったですが。あと1時間早く出るか、30分早く出て、かつ上の駐車場に止めていれば、あるいはあと1か月早い時期なら(日没が遅い)、山頂まで行けたかな、と思います。
2024.11.05
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三つ峠山に行ってきました。以前、河口湖側(西側)から登ったことがありますが、これは標高差は比較的小さく登りも緩く、超簡単。今回は富士急三つ峠駅からのコース、標高差は大きく、途中に急登ありです。ただし、スクーターで行きました。1日で往復200km超を走ったのは初めてです。山梨県までスクーターで来たのも初めて。朝6時20分に家を出て、駐車場を歩き出したのが10時。ただし、標高850mくらいのところに駐車場があるのですが、そこより低い700mくらいのところの駐車場に止めてしまいました。その先で、荒れた舗装の上に昨日までの雨でぬれた落ち葉がいっぱいある急登のところがあって、「ここスクーターで登るのは無理かな」って思ってしまいました。(実は登山開始時に撮っておらず、下山時に撮った写真です)上の駐車場まで、だいたいこんな道だったので、あとから考えれば、スクーターで行けたな、と思います。以前河口湖側から登った時は山容は見えなかったので、こんな形の山だったんだ、と納得。登山口到着が10時40分、この時点で「山頂までは無理かな」モードです。眼前に富士山。前回記事に書いたように、まったく雪のない富士山です。実は、富士スバルラインで5合目まで行くことも考えたのですが、この三つ峠よりさらに遠いこと、前日11月2日は雨でしたが(富士山頂も気温から考えて雨だったはず)、この日は前日より気温が低く、「もしかして路面が凍結していたら」と考えて、やめました。富士山。どんどん登っていきます。八十八大師なんか、圧倒されます。思わず手を合わせました。ここで12時20分頃、昼食にしました。富士山は登山道からずっと見えています。さくらフィルム(のちのコニカ、現コニカミノルタ)って、いつの時代の標識でしょうか。トウヒ属の球果(松ぼっくり)がたくさん落ちていました。トウヒ属ですが、トウヒの球果よりかなり大きいので、近縁の別種だと思います。ありました。球果の主です。トウヒ属ですが、葉を見ないと種まで同定はできません。あちこちに生えていました。(他に、モミ、コメツガ、ウラジロモミまたはシラビソもありました)稚樹や、折れて落ちた枝を探したのですが見当たりません。大木ばかりで葉の位置が高く、手に取って確認できないので、種名の同定はできませんでした。可能性としてはマツハダ(別名イラモミ)かハリモミのどちらかだと思います。(名前にモミと付きますが、いずれもトウヒ属で、トウヒよりはやや標高の低い地域に分布します)帰宅後ネットで検索したのですが、分かりませんでした。以下次回に続きます。
2024.11.04
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富士山まだ初冠雪ならず 過去130年間で最も遅い記録を更新 11月に持ち越しは初今シーズンは未だに富士山の初冠雪の便りが届いていません。今日10月最終日、関東甲信地方は広く晴れて、池袋サンシャインからも富士山は良く見えていますが、山頂に雪化粧した姿は見られませんでした。富士山の初冠雪は、1894年の統計開始以来、過去130年間で最も遅く、初めて11月に持ち越しとなりそうです。今シーズンは未だに富士山の初冠雪の便りが届いていません。今日10月最終日、関東甲信地方は広く晴れて、池袋サンシャインからも富士山は良く見えていますが、山頂に雪化粧した姿は見られませんでした。富士山の初冠雪は、平年日が10月2日で、昨年は10月5日に観測されました。これまで最も遅い記録は、1955年と2016年の10月26日となっています。今年は1894年の統計開始以来、過去130年間で最も遅くなっており、富士山の初冠雪が11月に持ち越しになるのは初めてのことです。今年2024年の日本の夏の平均気温は、統計開始以来、2023年と並んで過去最高となりました。9月、10月も異例の暑さが長引き、富士山でも雨の降る条件はあっても山頂で雪にならない状態が続きました。この先は、明日11月1日夜から3日朝にかけて、関東甲信地方では広い範囲で雨が降り、まとまった雨になる所もあるでしょう。ただ、このタイミングでは、暖かい空気が流れ込むため、富士山でも雪ではなく雨になりそうです。その後は、6日明け方から昼ごろにかけては富士山付近でも一時的に降水となりそうです。寒気が流れ込み、山頂付近では雨から雪に変わるでしょう。7日は次第に晴れるため、7日朝は遅れている富士山の初冠雪が観測される可能性があります。---10月中に富士山が冠雪しない(11月1日の今日も冠雪はしていないはずです)とは、びっくりです。引用記事にあるように、初冠雪の平年値は10月2日ですが、早ければ8月に初冠雪を記録することもあります。2008年に8月9日に初冠雪を記録したのが、観測史上最も早い初冠雪です。現在は富士山頂の測候所は無人なので積雪量の観測はしていませんが、有人で積雪量の観測をしていた2003年以前の記録を見ると、年にもよりますが、11月1日もう根雪が付いている年が多かったようです。例えば1992年11月1日には、富士山頂の積雪量は既に52cm、2002年11月1日も27cmありました。そこから考えれば、11月1日までにまだ一度も積雪がない、というのは驚くべきことです。今年は全国各地で記録的猛暑であり、秋に入っても高温が続きましたが、富士山でも状況は同じ、ということが出来そうです。それにしても、気温の逓減率(100m高度が上がると気温は0.6度下がる)を考えれば、富士山頂は平地より22度も気温が低いわけです。それにもかかわらずまだ冠雪がない。明らかに異常気象ですし、温暖化の一局面であることは間違いないでしょう。このままいくと、冬山の時期に、各地の山にちゃんと雪が積もるかな、少々不安になってきます。
2024.11.01
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