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★ Affinity Photo 2がたったの1,980円で手に入りました!の巻 ★先月の話ですがソースネクストからのメールで画像編集ソフトの「Affinity Photo 2」ほかのセール情報がありました。いつものことなのでさほど気にしていなかったのですがその値段を見てびっくり、1万円前後だったはずのものがなんと1,980円と書いてあるではありませんか!思わずWebを訪ねてみれば11/3迄ですが本当に1,980円で売ってました、今までAdobeのサブスクを止めてもCorelの「PaintShop Pro 2023」があるからなんとかなるかと使ってきました。でもここしばらく使っているとさすがに我がPCの性能不足からか多少もたつくところが気になっていたんですね、そこでこの価格なら試してみるかと即購入に踏み切りました^^;)。ブラック フライデーすべてのアプリとアドオンが50%オフ!※11/25現在も上記のようにAffinity(Serif)のホームページでは「ブラック フライデー セール」で平常価格?(6,590円)の半額<3,290円>で購入できます。使い慣れたAdobe「Photoプラン(Lightroom Classic+Photoshop)」や「Luminar 4」そして最近の「PaintShop Pro 2023」などと少し違うのが、ファイル管理がほぼ皆無なところ。いわゆるソフトからフォルダを指定してそのすべてのRAWファイルを見渡しながらチョイスして現像というスタイルが取れないのです。「Affinity Photo 2」は言ってみればファイルごとに「Camera RAW~Photoshop」へ渡すような感じですかね。もちろんたくさんのRAWファイルをまとめて指定して現像工程に持っていくことは出来るのですが、その現像へ持っていくために必要な「チョイス」の工程が気軽にできないのですよね^^;)。ただし私の普段の現像ワークフローからすれば「Affinity Photo 2」のウィークポイントはその一点だけ、よってα7IVとα7SならSONYの「IEDIT Viewer」を使えばよいだけなんです。そんなわけで現在の現像方法は...◯ α7S & α7IVの場合 [IEDIT Viewer] → [Affinity Photo 2]◯ D700 & Coolpix P7100の場合 [Nikon Transfer 2] → [NX Studio]それにα7IVで必要があれば<クリエイティブルック>のため「IEDIT Edit」を、そしてどちらの場合も必要に応じて「Luminar 4」をプラグイン的に使うという流れとなります。「Affinity Photo 2」の動作が起動を含め意外と軽いので随分とストレスフリーになりました。でもAdobeを止めてからNikonの「NX Studio」を初めて使いましたが、Nikonはよく出来てます、SONYも見習って欲しいところです...というのが正直な感想。<Affinity Photo 2というソフト>[現像(ペルソナ)]↓↓↓[Photo(ペルソナ)]上の2つの画像のように「現像ペルソナ」から「Photoペルソナ」という手順で現像を進めていきます。現像ペルソナでは基本調整や色調補正などを済ませて[現像]ボタンでPhotoペルソナに変わり上の画像のようにレベル調整やカーブ調整ほかPhotoshop的なレタッチまで可能になります。現像ペルソナに[IEDIT Viewer]から現像したいRAWファイルを選んで送る(渡す)のですが、けっこう多くのRAWファイルをチョイスして渡してもキビキビと準備してくれます。そしてこの「Affinity Photo 2」には他のソフト同様に「一括処理」といういわゆるバッチ処理ができるのですが、その他にちょっとした作業を簡素化(時短化)してくれる<マクロ作成>機能がついているのです。[マクロライブラリ]これはとても簡単で皆さんもお使いだと思いますがMicrosoft Excelなどで見慣れたマクロ作成機能とほぼ一緒で、上の囲みにある<マクロ>タブをクリックすると記録ボタン・停止ボタン・再生ボタンが出てきて記録ボタン「ON」以降に作業したもの・ことを順次記録してくれるんです。それにジャンルと名前で登録しておけばライブラリから必要な時にクリックしてサッと作業をこなすことが出来るのです...けっこう煩雑な作業をあっという間に処理できますので大変便利ですよ^^。まあ「Affinity Photo 2」はPhotoshopほどではないにしても大概のことが出来るようになります、そしてありがたいのがオンラインでのヘルプがとても充実していること。はじめはこのソフトが便利そうなのでこれで本格的に勉強してました...↑Amazonで見るAFFINITY PHOTO クリエイター教科書[V2対応版]山本 浩司著技術評論社 2,860円(税込)こういう書籍はマイナーなためかちょっと高めですが、豊富な画像でとても分りやすく一通りの機能をマスターすることが出来ます...強いて言えば一部パラメーターの細かい説明が弱いかも。もしこうしたお金をかけたくない方なら上に書いたように「オンラインヘルプ」が大変力になること請け合いです。私も細かいポイントを知りたくて上の本で不足していることを見るためにオンラインヘルプを見てみたらしっかりとした章立てから簡単にたどり着けました。なのでいちいちソフトや「お気に入り」のホームページ・リンクから見るのが面倒なので、Microsoft edgeの「このサイトをアプリとしてインストール」してデスクトップにアイコンを置いています...これで見たい時にすぐ単独ソフトのようにアクセス・閲覧できるようになります^^。以上のように今回のソフト「Affinity Photo 2」導入で作業中のデスクトップがとてもスッキリしました。動作もサクサクでストレスも無く、現像・レタッチも慣れるとあっという間に終わり最後の”Exif表記”付きのJpegでのエクスポートまで楽々作業になりました。今回こんなに安く手に入れられたのはラッキーでしたが、「Adobe Photo Plan」から脱却したい方々にはとてもおすすめできるソフトだと思います、ぜひご検証を...^^。2024年11月 自宅にて#Affinity Photo 2#現像ワークフロー変更
2024.11.26
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★ α7IV(& α7S) + 90mm F/2.8 Di III MACRO VXDの巻 ★先月発売となった新タムキュー[F072]ですがマクロとしては発売後の評判がすこぶる良いようでタムキュー愛用者の私としては嬉しいですね。このところ私もα7IVとα7Sをとっかえひっかえしてこのレンズを使っていますが、AF撮影時の[DMF(ダイレクトマニュアルフォーカス)]での両機での撮影ではAFを外してわざわざMFにする必要を感じません。それも思いっきり接写しても遠景を撮ってもリミッターはほぼ<FULL>のままというくらいしっかり被写体に食い付いてくれる信頼感も感じています...ほんと迷いの少なさに驚きますよ..まさに革命的^^。そして「AFが爆速」というのは”マクロはAFが遅い”という今までの常識を覆したという意味で「爆速」という言葉を使っているようですね。それではさっそく描写の方を見ていきましょうか...[エノコログサ]夕暮れ時という撮影時間によるものかα7IVでの一枚にはそれほどの温かみは出ていないもののインフォーカスに見られる一本一本の毛がとてもシャープに描写されているがSIGMAのそれと比べると「柔らかシャープ」といえないだろうか。そこでここ最近に撮っていた「SIGMA105mmマクロ」の画像と似たようなアングルのものを比べてみました...[枯れ枝][105mm F2.8 DG DN MACRO Art:α7Sにて]主役の枯れ枝については同様なシャープさを感じられるがやはりSIGMAのほうが若干ソリッド感が高いと感じます。2つの画像に3evほどの明度の差があるんですが、SIGMAの方は優しい画が得意のα7Sがその差を気持縮めているのがわかり微笑ましい限りです^^。[マユミ][105mm F2.8 DG DN MACRO Art:α7Sにて]やはりこちらも明度の差がはっきり出てしまっていますが、ボケの柔らかさにTamronの優位性が見られるのと「何でもボケ玉にしてあげますよ」というタムキューの伝統がしっかり見られます(笑)。被写体までの距離=画角の差ではありませんが、これだけきれいなボケ玉が見えるとつい画面にたくさん入れたくなってしまいます^^;)。[Cobby][105mm F2.8 DG DN MACRO Art:α7IVにて][F072]の方がCobbyに近い分背景の玉ボケのボケ加減が強いですが、こうして同じ大きさレベルで見比べるとやはりTamronの玉ボケの真円を保つ力量が伺えますかね。Cobbyに見られるシャープネスでもSIGMAに負けてないと思います。[シャクヤク:α7Sにて][105mm F2.8 DG DN MACRO Art:α7IVにて]私的にはこれはもう圧倒的に「α7S+F072」の方に軍配が上がります、その抜けの良さと柔らかシャープな描写にはもうまいったの一言。でもSIGMAらしいクールでソリッドな感触もまた捨てがたい一枚であることも確かかな...。この一枚はTamronとSIGMAの良いところが出た対局的な作例ではないでしょうか。ここから引き続き<α7IV+F072>の散歩撮に戻ります...[モミジ]図書館横のモミジですが、室内からの灯りに照らされて浮き上がる一枚の葉が色に変わりつつある背景の同系色に負けずにクッキリ浮き上がります。[Lock]SIGMAには負けそうではありますが、ISO12800でもしっかりと金属の質感をあぶり出してくれます。[メタセコイア]こうした暗い中でもギリギリ背景も汚くならずに頑張っているようです。インフォーカスの小さな葉もそろそろ紅葉を終えようかとしているアントシアニンの最後の踏ん張りをしっかり映し出してくれます。[ハナミズキ]少しアンダー過ぎましたかねえ^^;)。でもここでの見どころは柔らかく出たとろ~りとした感触の背景です。SIMGAのように硬めには出ないですね。[キラリ☆ふじみ]そして最後は夕暮れ時ガラス越しのキラリ☆ふじみ施設内の空気。どうですが...インフォーカスがとてもシャープなのに温かいですよね、柔らかいですよね...大好きですこの空気感。いかがでしたでしょうか...もうすぐこのレンズを手に入れてから一ヶ月が経とうかとしていますが、αシリーズとこのレンズとの[AF+DMF]モードでの撮影はとても快適です。マクロレンズで迷いが少ないということがこれほど撮影リズムを良くしてくれるとはまさに「革命的」なことだと思いますね。来春の花のシーズンに向けてトレーニングのし甲斐のあるレンズがまた一本増えました、発売直後で買い控えている諸氏にぜひともおすすめできるレンズの話題でした...^^。2024年11月 文化の杜公園・キラリ☆ふじみほかにて#α7IV#Tamron 90mm F/2.8 Di III MACRO VXD
2024.11.23
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★ α7S + Zeiss Loxia 2/50の巻 ★日が落ちるの随分と早くなってきたきょうこのごろ、Cobbyの散歩での帰り道ががだいぶ暗くなってしまいます。その昔「α7II」をオールドレンズ用として使っていた頃はその性能から高感度はとても弱くISO1600くらいが限界として使っていました。現在オールドレンズの旗艦は「α7S」となりその高感度でもディティールをしっかり捉えてくれるおかげで多少暗さに不安があろうとどんなレンズを付けても歩けるようになりました...頼もしいカメラです^^。まあ本来はその1画素の余裕を楽しむために手に入れたのですが、同じ画素数の古い「Nikon D700」と違い高感度耐性が強いという個性は場所を選ばない余裕が生まれますよねえ。まあ今回はそんなに真っ暗なというほどの時間帯でなく暮れなずむ時間帯いわば「黄昏時」の散歩撮になります。そしてレンズは写真のCarl Zeiss「Loxia 2/50」ですから相性はバッチリです^^。それでは現代版「Planar」の黄昏散歩撮をご覧いただきましょうか...[コスモス]もう終わりかけているコスモスですが一株だけ元気に咲いていたので思わずシャッターを。このしっとりとした描写がなんともいえず素敵です、プラナーを感じてしまいます(笑)。[カンナ]<f/2.8>くらいがほんとは良かったかもですが、暗い中ですのでシベと花びらの模様がとても引き立ちますね。葉が少し汚いので暗さの中へ押し込めました^^;)。[畑のバラ]つい二日くらい前まではきれいに咲いた花が2輪ほどあったのですが、みな枯れ初めて今や大きな蕾が3~4個残っているだけ。あえて蕾の質感は押さえてそのままの露出を保ち背景のプラナーらしいとろけるようなボケを生かしてみました。[ランタナ]プラナーは背景の距離でボケの荒れが出てくるようですが、この「Zeiss Loxia 2/50」はそのボケの柔らかさがそうした粗を隠してくれるようです...α7Sなら尚更ですね。[サザンカ]ファインダーの中が明るすぎるほど周りが暗くなってきてますが、どうでしょうインフォーカスに見る花だけでなく濃い緑の葉の滑らかな艶...なんとも言えませんね。[柿の木]かつてオールドレンズのテストフィールドとして使っていた場所ですが、周りに色々出来てきてフレーム内が煩雑となり今は使っていません^^;)。柿の実がきれいに実ってきたので一枚シャッターを切ったんですがもうその実にはスポットが当たらないほど暗くなってしまいました...露出を上げると空が明るくなり過ぎてしまい、残念ながらです (T_T)。[ハゼ掛け]こちらの施設用の小さな畑の横に田んぼもないのにちょこっと「ハゼ掛け」が...いただきものでしょうか、でもこの描写気持ち良いですよねえ^^。このレンズ、こうした質感描写に長けているのも魅力のひとつなんです。[川辺のカンナ]暗くなっている時間帯に土手に挟まれ低い川辺に咲いたカンナですのでよけいに暗い状態。でもしびれるようなその葉の描写にはニッコリです...こういうしっとりとした描写はお得意中の得意なんです。さていかがでしたでしょうか...素敵な質感描写と暴れにくいボケでこのレンズはα7Sととても良い相性を見せてくれます。コンパクトで軽いのも合わせ散歩撮にはとても使い勝手が良いのですが、このZeissの写りの良さにしては中古が最近安くなってますから不思議です。こんなタイミングで手に入れてはいかがでしょうか...絶対のおすすめです^^。2024年11月 江川周辺にて#α7S#Carl Zeiss Loxia 2/50
2024.11.16
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★ α7S + 105mm F2.8 DG DN MACRO Artの巻 ★◯ 105mm F2.8 DG DN MACRO Artの優位性はどこにいった...!?先日手に入れたTAMRON「90mm F/2.8 Di III MACRO VXD」はこれまで使ってきたレフ機時代の[272E]と比べれば超進化であるが、前評判の「爆速AF」とまでは感じなかったことと軽く回りすぎるフォーカスリングのためにファーストインプレッションとしては機能・操作感的に若干期待を裏切られた感じがしていました。ところがどっこいである...フォーカスリングのトルク感に関しては確かに今回使った「105mm F2.8 DG DN MACRO Art」の方が数段上なのですが、TAMRONの記事でも書きましたが実際にリングを回した時のフォーカスの移動する感触(レスポンス)がSIGMAよりもTAMRONの方がとてもスムースに感じられたんですよねえ。そして「AF」に関しては...私の持つ最短撮影距離22cmの「FE 35mm F1.8」の方がはるかに爆速なのであります、がしかし[F072]の方は”スッ”ではなく”ス~ゥ”という感触のAFなんですが、今回SIGMAを使って強く感じたのがTAMRON[F072]のAFが「マクロでは革命的」と言われた理由がその”迷いの少なさ”にあるんじゃないかということなんです。今回使った「105mm F2.8 DG DN MACRO Art」も一応SIGMA最新の105mmマクロであるわけで、そのビルドクォリティの高さといい優れた描写性能といいこれまでそれほど不満を感じてこなかったのも事実なんですよね。ところがTAMRONを使ったあとにこのSIGMAのマクロを同じ環境[DMF機能をON]で使うと上記のフォーカスリングのレスポンスでの劣勢、そしてAFの「迷いの多さ」にとにかく驚かされたのです。このSIGMAの迷いの多さについては深刻で...TAMRON[F072]を手に入れた人間からすれば...いくらビルドクオリティが高く機能的にも「AFロックボタン」はじめ「リミッター切り替えスイッチ」「AF/MF切り替えスイッチ」「絞り環」「絞り環のクリックON/OFFスイッチ」果ては「絞り環ロックスイッチ」まで付いていてさぞや使い勝手が良さそうではあるが...AFについて言えば「アレレ!」なのであります。実際に使って遭遇した例で言えば...リミッターで動作する範囲内でもけして少なくない頻度で「迷い」を体験すると言えばよいでしょうか^^;)。なので[F072]を手に入れた私としてはSIGMAの画質に不満が少しでもあればあえてMFですがヘリコイドの上質な操作感を楽しめるVoigtlanderの「MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5」の方へドナ・ドナしてしまいそうなのであります^^;)。さてそんな感覚を抱いてしまった我がSIGMA「105mm F2.8 DG DN MACRO Art」なんですが、私の防湿庫の肥やしとなるかはたまたドナ・ドナとなるか今や”風前の灯”といっても良いような存在感...でもせっかく手に入れたので今回は「使用感」はとりあえず棚に上げておいて、その画質的に相性が良いと思っている「α7S」に付けての検証的な散歩撮としてみました...^^。起死回生となるかどうか...さっそく見ていくことといたしましょうか。なお今回夕方の散歩撮での画像で、曇り空ということもあり明るさに不足するシチュエーションが多くISO100をキープできない画像がとても多くなっています。なのでかえって「α7S」の高感度における描写のアドバンテージなども見どころとなっていると思いますのでお楽しみに...[スプレーマム]散歩途中に見つけた鉢植えのスプレーマムですね、中腰での接写で開放はとても辛いものでシャッター回数が自ずと多くなります^^;)。こうした背景が色になるような場合のこのレンズのボケ方が私的にいまひとつシックリきませんが、ピントピークの描写は気持ち良いですね。[Green Leaves]この一枚などはやはりSIGMA的なんでしょうかねえ...エッジから消え入るような前後のボケもありですが、私に言わせれば”優しさ”をチャームポイントとするα7Sを持ってしても全体から漂う”クール”な印象がSIGMA的なのでしょうかね^^;)。[枯れ木]そうした意味ではこの一枚はまさにSIGMA的でうってつけか...[F072]の記事にもほぼ同じ構図のものがありましたがTAMRONの方は朝日があたっているだけではない温かみの中に醸していた枯れ木の”乾いた質感”とは全く対局のようなまさに私がこのフレームで伝えたかった枯れ木のカラッカラな質感が見事に描写されていますし、少し固めなボケの質感がまさにイメージ作りに大きく貢献している感じですよね。ほんと石とか木などの質感描写では質実剛健な描写の「Ai AF Micro-Nikkor 60mm F2.8D」でも敵いません(笑)。[フジの幹]以前桜の太い幹についた苔をこのレンズで接写したことがありましたが、しっとりとした質感もやはりクールな印象で描いてきました。このフジの幹も長年にわたって裂けてきた表皮の「乾き」を顕微鏡で覗くがごとくあぶり出しているようですよねえ。もしかしたらこうしたクールな質感描写の「味」が好みの分岐点なのかもしれませんね。[マユミ]これなんかはよく撮るマユミの写真の中でも生き生きとした描写で好きな部類の一枚なんです。背景も大きめな淡いボケ玉を伴いとても好ましいアングルかなと思います。でもTAMRONならもっと温かな印象を与えてくれるのではないでしょうか...ボケが比較すると「硬い」のかなあ、不思議です。それともISO10000ともなる露出のせいでしょうか(笑)。[アベリア]このへんに来るとα7Sの消え入るようボケにふくよかさを加味してくるアドバンテージを感じられます。そしてピントピークの気持ちよさは1,200万画素のα7Sでも十分感じられますね。[音楽堂とCobby][F072]との室内テストを思い出します、TAMRON[F072]より真円を崩すペースが若干速いのが見て取れますが、端になったレモン型も大きさ・質感ともども好感が持てますね。もう結構な日の暮れようでかなり暗くなってきている状態ですが、このレンズでのCobbyはせいぜい及第点そこそこかな...残念ながらあえてCobbyを撮るために持ち出すレンズではないかな^^;)。[Watch Tower]日が沈む西の方角に向けて撮ってもこのExifになってしまう時間です。逆にその時間だからこそ点灯した塔の足元にあるオレンジのライトが素敵な色を時計塔に付与していました...まさにこのイメージどおりです^^。[ケイトウ]最後の一枚はほぼ日が落ち加減、それも曇っているので雲に拡散された僅かな光があるだけ。露出補正を[±0ev]ではISO25600でも足らずSSが1/60に...仕方なく[-1.0ev]にしたもの。しかし現像してみればISO25600でもノイズ感はこれとほぼ同等です、こちらをチョイスした理由ははわずかにピントピークが美しいパーツを広く捉えていたからに過ぎません。暗い状況とはいえ先ほどから書いてきたSIGMA的描写そのものです(笑)。「α7S」ってほんと凄いですよねえ、これだけノイズを抑えながらしっかり被写体のディティールを捉えてくれるんですからねえ^^。さていかがでしたでしょうか...まだまだ使えるシチュエーションは結構ありそうです、それもα7Sがあるおかげかもしれませんが^^。万能なレンズはないという範疇では優れたレンズであることは間違えないところですが、私の環境でマクロレンズとして[F072]と同居した場合は出番は極端に減るかなあ^^;)。いわば機能的にフル装備のSIGMA「105mm F2.8 DG DN MACRO Art」ですが、TAMRONの方は基本性能としての高さの強みがカスタマイズ可能な(フォーカスリング&)「AFLボタン」と「リミッター切り替え」の2つだけで十分としてしまう底力が感じられますよねえ...私はまだリミッターを”FULL”以外にしたことがありませんからね^^。あとはそれぞれの「味」の問題かな...TAMRONで概ね満足してますが、適材適所でSIGMAの登場も十分あり得るという感じですかね。まあこれだけ「味」が違えば楽しみも確保できる感じです...ただしいつまで保てるかは不明ですが^^;)。今回はα7SでもクールなSIGMA的描写が楽しめる「105mm F2.8 DG DN MACRO Art」の検証的な散歩撮の様子でした...^^。2024年11月 文化の杜公園・キラリ☆ふじみほかにて#α7S#105mm F2.8 DG DN MACRO Art
2024.11.11
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★ α7S + MC TELE ROKKOR-QD 135mm F3.5の巻 ★Minolta「MC TELE ROKKOR-QD 135mm F3.5」、こいつが手に入ってから「smc-Pentax M135/F3.5」の出番がまずなくなってしまった。”M135”は軽くてコンパクトそして軽いタッチの爽やかな画が得意と思っているのだが、いざオールドの135mmを付けようかと防湿庫を開けると...やっぱりROKKOR組に手が行ってしまうのですよねえ^^;)。たかがだ4群4枚のレンズ構成なのですが「Eagle Eye(Tessar 2.8/50)」のZeissらしさ同様にしっかりとROKKORの味を醸してくるのでこのずっしりとした(412g)重量級にしっかり魅せられてしまったようです...撮影最短距離1.5mにもやっと慣れました^^。まるで新品で購入したかのようなきれいな個体です、昔は50mmがカメラのセットで付いてきて「その後の望遠」という立ち位置がこの135mm(とか200mm)だったんですよね、Pentax M135もそうでしたがどちらもオールドとは思えぬ綺麗さでやはりあまりこうしたレンズは出番が少なかったのでしょうか^^;)。でもご覧の保存状態の良さのおかげでしっかりとAC(アクロマチックコーティング)の残存状態も良くてROKKORの空気が感じられるのはありがたいことです...^^。それではいよいよ散歩撮の方を見ていきましょうか...[タカノハススキ]夕方の日がかなり傾いた時刻の一枚、適度な圧縮感を伴った...とはいえその背景のボケに見られる距離感・空気などの臨場感はとてもROKKOR的で良いんじゃないでしょうか、はい。[コスモス]いかがですか...これですよねえ。まさにベール感をたっぷりと漂わせていながらα7Sのおかげかふくよかさも加わったボケに見る臨場感とインフォーカスの空気のバランス...もうたまりません(笑)。[公園のCobby]ほぼ真横から西日を浴びるCobbyの図。背景のサザンカの壁にその僅かな西日が当たってできた淡いボケ玉の朧げな雰囲気も良くて気持ちよくCobbyが浮き上がります。[ニラ]ここから翌日の朝の散歩撮になります...朝日に照らされたニラ、まだまだ弱い光ゆえかえって種子を抱えて終わりゆくニラたちがとても爽やかに描写されました。[枯れ木]毎度畑の一角に見られる枯れ木たち、たぶん庭木などの枝打ちで出てきたものが置かれているんでしょうね。カラカラに乾いた質感がなんとも印象的でした。[ススキ]こちらはキラリ☆ふじみ円形音楽堂前の池、まだまだ朝日はまだらにしか届きません。たくさんの穂を持つススキの中で輝く一角にフォーカスを...まだ濁り少ない朝の空気を感じてもらえますかねえ。[キラリ☆ふじみ]このアングルは入口のガラス越しながらもたくさんの大きな窓ガラスから入る時間ごとの光のバラエティをレンズがどう捉えるか見るのにとても良い場所なんです。いつものベンチに当たるまだ日が届かない朝の弱い光を座面の反射が優しく伝えてくれます...幾重にも重なるガラス面の描写などにレンズごとの性格も見て取れますよ^^。[紅葉葉楓(モミジバフウ)]まさに爽やかな朝の空、その高さにようやく秋を感じられるようになってきました^^;)。モミジバフウの紅葉も序の口でこれからが本番です、しっかりわが街の紅葉を楽しまなければ。[コムラサキ]爽やかついでに最後はコムラサキ。少し露出補正をプラスに振ってα7Sの優しさを出してみました。でもボケにしっかりROKKORが乗ってます...^^。さていかがでしたでしょうか...それほど出番は多くないですがいい味出しますよねえ、使ってやらねば深堀りもできませんから意識的に登場させましょうかねえ...Pentax M135も可愛そうなんですが(笑)。今回は空気感もしっかりROKKORなMinoltaの中望遠レンズの話題でした...^^。2024年11月 江川周辺・キラリ☆ふじみほかにて#α7S#MC TELE ROKKOR-QD 135mm F3.5
2024.11.07
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★ 最新タムキュー[F072]はたしかに優れモノの巻 ★さていよいよPart 2では「90mm F/2.8 Di III MACRO VXD」のCobbyとの散歩撮での分析記事となります。「F072」を”α7IV”に付けると約1.3kgでちと重たい感じ、そしてレンズそのものはコンパクトな部類ではあるがSIGMAの105mmと同様にフードを付けるとさすがに長さも出てきますね。そして今回どうせならとα7IVだけでなくα7Sでも使ってみたので両機での作例をお見せすることができますので乞うご期待です。2日間2台のカメラでこのレンズを使って感じた点から最初に2つだけ記しておきたいことがあります...[1] 先日の室内撮りまでのファーストインプレッションでお伝えしていた「フォーカスリングの感触」について若干訂正の意味を込めて書き留めておく必要が出てきました。確かにクルクルとても軽く回って「なんじゃこりゃ」と思いましたが、2台のカメラにて”DMF”を有効にして使ってみるとそのフォーカスリングの回転に対するレスポンスがとても快適であったことです。SIGMA(105mm Macro)の方はトルク感はTAMRONより上なのですが、その反応は比較するとちょっと「もたつく」と感じられるかな...それゆえ余計にTAMRONのフォーカスリングの回転の”軽さ”が悔やまれます^^;)。 [2] 前評判のAFの「爆速」とか「マクロでは革命的」というほど凄いとは感じられなかったこと...ただし”DMF”と組み合わせての撮影がとても快適だったことは間違えなくリングのレスポンスの良さに依るものかと重ねて強調しておきます^^。AFは確かに正確&スムースではあるが、それでも「スッ」というよりは「スーゥ」という感じかな(笑)。そして最近のマクロ”SIGMA 105mm ART”よりAFの迷いも少なくストレスがなかったこと(けして無いわけではない)も事実。多分AF速度に関してはカメラ本体にも依るのだと思います、α7Sよりα7IVでの方が体感的に若干速いと感じましたので、より上の機種ではもしかしたら「爆速」を体感できるのかもしないですね。□ 実際の作例を交えてこのレンズの味を探ってみようそれではいよいよ描写の方を見ていきましょうか、まずはマクロならではの接写における描写をご覧いただきます。[空蝉:α7IV]Cobbyとの散歩でよく見つけるセミの抜け殻です、最短近くでの撮影はやはり目にピントを持っていくのが大変...一眼レフよろしくシャッター回数がかさみます、次は連射かなあ(笑)。[ニラ(種子):α7S]SIGMAのようにキレッキレではなくそこはかとない温かみみたいなところが好きなポイントです。でも淡い大きな玉ボケが端っこの方へ行ってもきれいな円を描いているのには驚きです。[クレマチス:α7S][クレマチス:α7S]もうかなり日が経って産毛の芯が赤くなりだしてます、その産毛に見られる一本一本の解像感が素敵ですね。奥の葉の消えゆくようなボケがまた朧げという感じでGoodです。2枚目の黒背景もまた植物見本かのようで面白いのでは...^^。[ハナミズキの紅葉:α7IV]被写界深度がはっきりと分かる一枚です^^。太・細の葉脈が心地よい精細感で描写されてますね。[ヤブミョウガ <f/5.6>:α7IV]暗い氷川の森での久しぶりのご対面です、ピントピークと言える<f/5.6>でのキリッとした描写はとても気持ち良いです。開放のボケを背景にしたものよりこの絞りの方がなぜか背景からの浮き上がりが自然でした。**************************************続いては「F072」のボケが主役とでも言えるちょっと気になった描写をいくつかご覧いただきます。[レッドロビン:α7IV]まさに最短での開放は老眼にはもう無理(笑)。真ん中の小さい若葉にフォーカスを持っていきたいのですが、結局3枚中この根本への一枚がようやくの感じです...マジ連射してみよう^^;)。でもこの一枚の見どころは背景の消え入るような素敵なボケ、光によるバリエーションもこれから楽しみです。[ヒサカキ:α7IV]こちらは小さな花が咲く前のヒサカキですが、やはり暗いながらもこのボケはいいなあ...ファインダーでボケ加減を確認しながら絞りを変えて決めた一枚です。[サルビア:α7IV]現像時もう飽和寸前の赤で彩度を少し下げました、その甲斐あって素敵な一枚に。なんかこれ「272E」で見慣れたボケの感じで懐かしさを感じます...やはりタムキューですね。長く「272E」を使ってきましたが、ここまで見てくると12枚の絞り羽根のおかげかタムキューらしさの中にもボケの質感に少なからず違いを感じます。[ベニバナマンサク:α7S]インフォーカスの解像感の高い描写を期待しながら背景に気を使いファインダーにて確認しながらあえて開放より少し絞って表情を豊かにしてみました...そんな楽しみもマクロの定石の一つですよね^^。**************************************続きましてその他の様々な被写体におけるこの「F072」の描写のバリエーションをご覧いただきましょうか...[外壁のシダ][狛犬:α7IV][氷川神社境内:α7IV]石像などの質感描写を見てもシャープながらSIGMAのようにちょっとクールな感じの描写ではないところが好きかな。[キラリ☆ふじみ:α7IV]午後4時ごろの室内の明かりを強く感じ始める時間帯の一枚、外光とのカクテル加減の窓際のベンチが素敵に描写されてます...そうした光を感じる空気感も良いのではないでしょうか。[Watch Tower:α7S]開放からf/11まで撮りましたがこのレンズ逆光にはとても強そうです。時計塔がまともに見えるようかなりプラス補正をかけたので白飛び確定ですが、よけいなフレアやゴーストはなし。[ハナミズキ:α7IV]弱い光の下でのハナミズキの紅葉がしっとりとした素敵な描写をいただけました。写真下部に見られる奥へ向けての葉のボケ方の柔らかさが素敵です。[市役所:α7IV][同上:Luminar 4にて]さて建築物ですかね、上の一枚が素の描写と言えばよいのか見た目に近いものです。大きなガラス面に写る空の様子が弱いながらも面白かった一枚。それを”Luminar 4”で最終処理をしたのが下の一枚です。さすがにAI & Sky Enhancerですね、窓を含め素敵なメリハリを与えてくれます(大きくしてみれば壁面のモアレは消えます)...何で撮ったかほんとわからなくなりますが(笑)。[シャクヤク:α7S(APS-Cモード)]シャクヤクは種子がまだまだきれいなので根気よく粘って撮ってます(笑)。こういう一枚は”Luminar 4”のお得意分野で素敵な一枚に仕上がります。いろんなレンズで撮りましたがこのレンズにかかると入り乱れている茎や葉そして花がスッキリと見通しよく描写され文字通り抜けの良い空間となり”Luminar 4”の加味するエッセンスが際立ちます。**************************************そして最後はうちのCobbyの描写で締めましょうか...[Cobby #1:α7IV][Cobby #2:α7S]それぞれ時間と光を感じさせる描写となってます。特に上は歴代のタムキューらしい一枚ですかねえ。下はα7Sらしい優しい一枚と言えるかな(ピントが鼻へ行ってしまったせいもあります)^^。昔からタムキューでのCobbyは素敵な写真が多いのですが、これからも期待できそうです。[Cobby #3:D700+272E使用]これ少し前にD700に「SP AF90mm F2.8 Di MACRO1:1(272E)」を付けて撮った上のものとほぼ同じアングルでの一枚です。古いD700と20年前のタムキューのコンビでもこの素敵な描写が可能ですから驚きですよねえ。光の違いがあるとはいえ(曇り空でのWB:太陽光ゆえ少し青みが強いですが)正直今回の2台のカメラを使った「F072」のCobbyより頭一つ抜けてこちらの一枚がお気に入りです^^;)。ただし新・旧のタムキューの背景のボケ目をやるとさすがに新しい「F072」の方に品を感じるというか上質なボケを見る思いですね。まあこれだから昔からタムキューはやめられないのでしょうね(笑)。**************************************◯ この2日間の「F072」の操作感についてはじめに書きましたがAFは「爆速」とまでは感じませんでしたが、迷いは「ほぼ」無くてSONYの”DMF”を使うことでのAF操作感はとても便利・快適で純粋に「MFに切り替え」を使う機会はありませんでした。当初”TAMRON LENS Utility”にて[フォーカスセットボタン」の設定を[フォーカス/絞りリング機能切り替え]と「フォーカスリング」の設定を[リニア]及び回転角を[450°]としていました。しかしフォーカスリングが軽く回って「絞り」にした時にちょっと触れただけで絞り値が変わってしまい慌てることもありました。ですが[AF + DMF]の快適さから絞りをフォーカスリングに活かせる「フォーカスボタン」の設定はそのままにして、「フォーカスリング」の設定を[リニア]のままリングのレスポンスの良さを活かして回転角を[540°]にセットし直しました。これで絞りリングやスイッチ類の多い純正・SIGMAを凌ぐくらいこのレンズを楽しめるものに出来そうです。ちなみに二日目の「このレンズ+α7S」でのほぼ2時間ほどの散歩撮で満充電[95%]のバッテリーを入れて出たのですが、帰宅したときのバッテリー残量は[14%]となってました...撮影枚数はたかだか60枚程度でした。α7II時代の2018年2月に購入したNP-FW50の「互換バッテリー」もそろそろヘタってきたと見えて充電しても100%充電に至らずこうしたレンズのAFをフルに使うとすぐにバテてしまうようになりました(T_T)。そろそろ中古のα7Sに付いてきたの純正バッテリー(2個)をしまっておいた元箱から出して使いますかね、あと10年くらいは使いたいと思っているので(笑)。さていかがでしたでしょうか...SIGMAの全域にわたりシャープといわれるレンズと比べそれほどクール感はなく逆に温か・柔らかな感触が感じられ、初の12枚絞りとなりインフォーカス及びボケ描写のバランスと質の向上が認められました...とはいえ綿々とした歴代タムキューの伝統が生きた描写であることは間違えないところと言えそうです。唯一操作性でのフォーカスリングの回転が軽すぎる点だけは絞りにしたときに撮影に支障が出るほどですぐにでもなんとかしてほしいポイントでしたねえ^^;)。それ以外はSONY純正・SIGMAの機能スイッチ・リングの多さに負けない快適な撮影が可能なレンズと言えそうです。今回はインプレッション2回目としてこれからの撮影が楽しみになった新しいTAMRONの「90mm F/2.8 Di III MACRO VXD」の実践分析でした...^^。2024年10月 キラリ☆ふじみ・雲居の瀧ほかにて#α7IV#α7S#90mm F/2.8 Di III MACRO VXD
2024.11.02
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