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17世紀英国を舞台にした歴史ファンタジー。霊を己の体にとりいれられる能力をもつメイクピースの戦いを、一気に読みました。面白かったです。
2023年08月30日
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奈々江の声が出たシーンは、読んでいて泣きそうになりました。
2023年08月29日
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ツイステッドワンダーランド、ゲームは未プレイなのですが、ノベライズが出ていると知り、早速一巻と二巻を購入し、先程一巻を読了しました。リドルの生い立ちというか、母親の教育がまさに毒親そのものですね。オーバープロットした時のリドルの姿が、何だか可哀想だなと思ってしまいました。二巻がサバナクロー編ということで、これから読むのが楽しみです。
2023年08月27日
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上品でしっとりとした味でした。
2023年08月27日
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素材は、黒獅様からお借りしました。「黒執事」「ツイステッドワンダーランド」の二次小説です。作者様・出版社様・制作会社様とは一切関係ありません。セバスチャン=ミカエリスは、その日知人から招待を受けてある場所へと向かっていた。「おやおや、珍しいねぇ。君がこんな所に来るなんて。」葬儀屋と会ったセバスチャンは、渋面を浮かべた。「人付き合いは、この世界で大切ですよ。」「闇オークションに、人付き合いも何もないだろう?」「まぁ、そうですね。」セバスチャンがそう言って溜息を吐くと、闇オークションが始まった。「ご来場の皆様、本日の目玉商品の登場です!」司会者の男がそう叫ぶと、数人の男達が、台車に載せた何かを運んで来た。それは、黒い布に覆われていた。「さぁ皆様、ご覧あれ!人魚の登場です!」布が外され、ドーム型の水槽が現れた。その中には、蒼い鰭を持った人魚が入っていた。蒼銀色の髪に、雪のように白い肌を持った人魚は、怯えているようで不安そうに紫と蒼の瞳で辺りを見渡していた。「それでは、二千万から始めます。」「二千五百万!」「三千万!」セバスチャンは、人魚と目が合った。その瞳を見た時、セバスチャンは雷に撃たれたかのような衝撃を受けた。「三千万が出ました、他に誰かいらっしゃいませんか?では、三千万で・・」「三億。」周囲がざわめく中、セバスチャンは無意識に札を上げた。「他には誰もいらっしゃいませんか?では、そちらの方が人魚を落札致しました!」セバスチャンが闇オークションの会場から出ると、葬儀屋が彼の前に立ち塞がった。「いい買い物したねぇ。」「ええ。」闇オークションから人魚を落札したセバスチャンは、その足で経営しているラウンジへと向かった。「オーナー、お久し振りです!」ラウンジに入ると、支配人がセバスチャンの姿に気づき、慌てて彼のテーブルへとやって来た。「今日の売り上げは?」「それが、隣の店に・・」「そんな事だろうと思いました。」セバスチャンは溜息を吐きながら、店内の内装を見た。清掃は行き届いているが、壁紙はボロボロに剥がれているし、こんな状態じゃ潰れてしまうのも時間の問題だろう。「今すぐ、全従業員を集めなさい。緊急ミーティングを始めます。」「は、はい!」数分後、セバスチャンは従業員の前で、店を全面改装する事を告げた。「オーナー、それは本当なんですか?」「えぇ。」セバスチャンは店の老朽化が著しい事などを話し、ラウンジの改装工事中は、全従業員は有給休暇扱いにする事を決めた。「え、水槽を!?」「ここは、海が近いでしょう。海をイメージした巨大な水槽を店内の内装に取り入れたいと思いましてね。」「そうですか・・」ラウンジに、巨大な水槽が運ばれた事は、瞬く間に町の住民達の間に広まった。―ねぇねぇ、あそこのラウンジ・・―何でも、新装開店するみたいよ。―へぇ、楽しみ。インフェルノ・ラウンジは晴れて新装開店の日を迎えた。「皆さん、今日から心機一転頑張りましょう!」「オーナー、例のモノが到着しました。」「わかりました。」セバスチャンがラウンジの管理人室に入ると、そこにはあの人魚が入っている水槽が置かれていた。「迎えに来るのが遅くなってしまいましたね、シエル。」水槽の中に居る人魚―シエルは、怒りに滾っている紫と蒼の瞳でセバスチャンを睨みつけた。「あぁ、わかりましたよ。こんな狭い水槽の中に閉じ込められるのは嫌ですよね。さぁ、今から大きな水槽に移動しますね。」セバスチャンは人魚を大きい水槽へと移動させた。「おや、どうしました?」「僕に、見世物になれと言うのか。」「いいえ、あなたの飼育環境を改善したのですよ。さぁ、どうぞ。」「そうか。」シエルは巨大水槽の中に入ると、いきいきとした様子で泳ぎ始めた。「人魚だ、人魚が居る!」「いやぁ、まさか君が人魚を飼っているなんて思いもしなかったよ。」「いいえ、あの子は“特別”な存在ですよ。」「へぇ・・」劉はそう言うと、水槽の中で泳いでいる人魚を見た。「おや、あの子、何処かで見た事があるなぁ。」「本当ですか?」「うん。確か、三年前に双子の人魚が北の海で捕獲されてさぁ、双子の片割れは、政府の研究施設に居るよ。まぁ、要するに人体実験ならぬ、人魚実験だね。」「何故、そんな話をわたしに?」「だって君、あの人魚に惚れたんでしょう?」「馬鹿な事を。わたしは、ただの好奇心からあの子を飼っているだけですよ。」「ふぅん。」二人の会話を、シエルは水槽越しに聞いていた。三年前、自分には双子の兄・ジェイドが居た。生まれた時からずっと一緒だったジェイドと引き離されたのは、漁師が仕掛けた定置網にシエルとジェイドがひっかかりシエルは闇市場に、ジェイドは政府の研究施設へとそれぞれ引き取られていったからだった。(ジェイド、今どうしているのかな。無事だといいのだけれど。)シエルはそんな事を思いながら、耳に着けている蒼いピアスに触れた。このピアスは、三年前にジェイドと揃って着けたものだ。『シエル、僕達は離れていても、ずっと繋がっているからね。』(ジェイド、会いたい。)シエルは双子の兄を想って、静かに歌い出した。―まぁ、素敵な声・・―あの人魚が歌っているのかしら?「おぉ、何という美しい歌声!儚げで麗しい人魚を、わたしという名の水槽で永遠に飼っていたい!」「ドルイット子爵、お帰り下さい。」「また来るよ。その時は、あの人魚の事を詳しく教えておくれ。」「またのお越しを、お待ちしております。」ドルイット子爵を店の前まで送った後、セバスチャンは店の中に戻った。彼が水槽の方を見ると、シエルが何処か寂しそうな顔をしていた。「どうしたのですか?」「な、何でもない。」その日の深夜、セバスチャンが店の二階にある住居スペースで眠っていると、妙な物音が下から聞こえた。(何だ?)セバスチャンが、音が聞こえている下のラウンジへと向かうと、水槽の前に一人の少年が倒れていた。「大丈夫ですか?」その少年は、シエルだった。にほんブログ村
2023年08月25日
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「御宿かわせみ」シリーズで有名な平岩弓枝さんの作品。主人公・明子が逞しく凛としていて素敵でしたが、彼女を取り巻く男達、特に元夫の信吉が明子に未練たらたらで、読み進める度にイライラしました。時代を感じさせる作品でしたが、昼ドラでやっていたらヒットしそうですね。
2023年08月25日
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なんというか、続きを読む気がしない作品でした。
2023年08月24日
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後味がしつこくなく、しっとりとした味わいで美味しいです。
2023年08月24日
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※BGMと共にお楽しみください。「黒執事」の二次小説です。作者様・出版社様とは一切関係ありません。一部暴力・残酷描写有りです、苦手な方はご注意ください。―ねぇ、あの子にはいつ話すの? シエルが夜中、トイレに向かっている時、両親の寝室から話し声が聞こえて来た。―いつか、“その時”になったら話すさ。 あの時、両親が何を話しているのか、もうシエルが知る機会はなかった。 何故なら彼らは、自分達の前で処刑されてしまったからだ。 両親を殺され、シエルは双子の兄・ジェイドと共に肩を寄せ合いながら生きて来た。―シエル、お前には僕が、僕にはお前が居る。二人で一つ。僕達は、ずっと一緒だよ。 だがその兄は、自分を置いて逝ってしまった。(兄さん・・) シエルが目を開けると、彼は見慣れぬ部屋の中に居た。(ここは・・)「目が覚めたかい?」 部屋に入って来たのは、四十代位の女だった。「こんな器量良し、滅多にお目にかかれないからねぇ、良い買い物をしたよ。」 女の言葉を聞いたシエルは、ここが遊廓だという事に気づいた。「さてと、あんたは早く見世に出した方がいいね。」 女は下卑た笑みを浮かべると、シエルの腕を掴んでそのまま彼を無理矢理起き上がらせると、支度部屋へと放り込んだ。「お前達、この子を飾り立てておくれ。」「可愛い子だねぇ。」「この子には、厚化粧は必要ないねぇ。」 女達に揉みくちゃにされながら、薄化粧を施され着飾ったシエルが廓の見世に座ると、通りを歩いていた男達がどよめいた。―何だ、あの子は!?―まだ小さいのにあの色気、堪らねぇな。「女将さん、あの子どうします?」「いずれあの子は店の看板を背負って立つ子になるからね。大切に育てないとね。」 女将がそんな事を遣手婆と話していると、楼主が慌てたような顔をしながら、女将の部屋に入って来た。「おい大変だ、アラン様がいらしたぞ!」「本当かい!?」「嗚呼、何でも、あの子を身請けしたいとさ!」 突然の事で、シエルは訳のわからぬまま黒塗りの高級車に乗せられ、何処か気味の悪い屋敷へと連れて行かれた。「旦那様、例の子供を連れて参りました。」「そうか。」 使用人に屋敷の奥の部屋へと連れて行かれると、そこには黒髪に紅い瞳をした男の姿があった。「漸く見つけたぞ、シエル・・」 男―アランは、そう言うとシエルの頬を撫でた。 シエルは恐怖の余り、アランから一歩後ずさったが、彼は口端を上げて笑った。「そう恐れるな。お前とわたしは、同胞だ。」「同胞?」「そうか、お前には・・」 アランはそう言うと、前髪の下に隠されたシエルの右目を見た。「やはり、この紫の瞳・・」 アランはシエルを横抱きにすると、彼を寝室へと連れて行き、その華奢な身体をベッドの上に押し倒した。「いや、あぁっ!」 シエルの脳裏に、あの時の光景が浮かんで来た。 聖人の仮面を被った獣達に、穢され、そして・・“シエル。”「どうした?」 そう言ってシエルの顔を覗き込んだアランの首は吹き飛び、彼の鮮血が雨のようにシエルに滴り落ちた。「もしもし、誰かと思ったら、あなたでしたか・・」 セバスチャンはスマートフォンの向こうから聞こえて来る赤髪の死神の甘ったるい声に少しうんざりしていた。『嫌ねぇ、相変わらずつれないわぁ。でもそんな所がス・テ・キ。そういえば、あなたが捜していたガキ、見つかったわよ。』「何処ですか?」『え~と、確かアランっていう、変態野郎の所よ。』 死神―グレルからシエルの居場所を聞き出したセバスチャンがアラン邸へと向かうと、そこは紅蓮の炎に包まれていた。(一体、これは・・) セバスチャンが燃え盛る邸の中へと入ると、シエルは奥の部屋で倒れていた。「坊ちゃん、しっかりして下さい!」 セバスチャンが燃え盛る邸からシエルを救い出すと、安全な場所へと避難した。「あぁ、これは酷い・・」 シエルの背中に火傷がある事に気づいたセバスチャンがその場から離れようとした時、風の唸る音と共に大鎌の刃がセバスチャンを襲った。「伯爵を渡して貰うよ。」「誰かと思ったら、あなたでしたか、葬儀屋さん。今更坊ちゃんに何の用です?」「小生にとって、伯爵はファントムハイヴの血をひく唯一の者だからね。君には渡したくないのさ。」「そうですか。」 セバスチャンは近くの大木の根元にシエルをもたれかかるように寝かせた後、葬儀屋に向かってフォークとナイフを投げつけた。「小生とまた殺り合うつもりかい?ならばまた見せておくれよ、君のシネマティック・レコードを!」 セバスチャンと葬儀屋が死闘を繰り広げていると、黒い軍服を着た男達が彼らを取り囲んだ。「おやおや、誰だい君達は?」「我々は、この町の治安警察だ。アラン大佐殺害事件の容疑者・シエル=ファントムハイヴの身柄を拘束しに来た。」「坊ちゃんは、渡しませんよ。」「おやおや、余所見をしていいのかい?」「くっ!」 セバスチャンは寸での所で葬儀屋の攻撃を避けたが、軍服姿の男達がシエルを拘束しようとしている事に気づいたが、遅かった。「うああぁっ!」「何をしている、相手は子供一人だぞ!」 男達の中でリーダーと思しき男がそう叫んだが、その直後彼の首は虚空の彼方に吹き飛んでいった。(一体、何が・・)「余所見をしている余裕があるのかい?」「それはこちらの台詞ですよ!」 セバスチャンが葬儀屋の大鎌の懐に入ると、間髪入れずに蹴りを彼に喰らわせようとしたが、葬儀屋に投げ飛ばされた。「まったく、君にはがっかりだよ。伯爵を失ってから、弱くなったねぇ。」 セバスチャンは肋骨を折られ、荒い息を吐きながら葬儀屋に応戦しようとしたが、その時何かの影がセバスチャンの上に覆い被さった。「坊ちゃん・・」 月光に照らされたそれは、シエルだった。 蒼銀色の髪を振り乱し、シエルは血走った紫と蒼の瞳でセバスチャンを睨みつけ、獣のように唸った。「坊ちゃん、お止め下さい!」 セバスチャンはそうシエルに呼び掛けたが、シエルにその声は届いていない。 だがー「坊ちゃん?」 シエルは大粒の涙を流し、その涙がセバスチャンの頬を濡らしていた。「坊ちゃん・・」「あぁ、伯爵、小生よりも執事君の方を選ぶんだね。それなら仕方ない。」 葬儀屋は自分に向かって唸っているシエルの鳩尾を殴って気絶させると、彼の髪を優しく梳いた。「また会おう、伯爵。」―ねぇ、あの子にはいつ話すの?あの子が・・ セバスチャンは自分とシエルしか居なくなった雪原を、シエルを抱いて静かに歩き始めた。「これからは、ずっと一緒ですよ、坊っちゃん。」 暖炉で薪が爆ぜる音を聞きながら一人の男が部下の報告を聞いていた。「そうか、あの子が・・」「どうなさいますか、お父様?」「見つけたら殺さないで、ここへ連れて来て。」(漸く君に会える・・シエル。) あの、冷たく手が届かなかった蒼い月を、漸く手に入れられるのだ。―シエルが、鬼の血をひいている事に。(“あの時”は失敗したけれど、今度こそ君を手に入れるよ。) 男―ケルヴィン男爵は口端を上げて笑った。にほんブログ村
2023年08月23日
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不思議なことに、毎日黒執事の二次小説をコツコツ更新しているお陰なのか、楽天ブログ読書・コミックランキング12位に2日連続でランクインしました。無理をせずに、これからも二次小説の更新をしていこうと思っています。
2023年08月22日
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今日は母の誕生日なので、イオンの五穀で夕飯を食べました。おろしロースかつ定食は衣がサクッとして美味しかったです。
2023年08月21日
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この前二日連続でブログランキング1位になりましたが、あれは夏休み・盆休み効果だったのでしょうか、その後はすぐにランキングが落ちましたが、今日ランキングを確認すると25位になっていました。最近暑いから何処にでも出かけず、コツコツと二次小説を書いてはブログにUPしたからなのでしょうね。まぁ、無理は禁物なので、コツコツと頑張りたいと思います。
2023年08月21日
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とても後味が悪く、切ない事件の結末を迎えた作品でした。
2023年08月20日
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※BGMと共にお楽しみください。「黒執事」の二次小説です。作者様・出版社様とは一切関係ありません。一部暴力・残酷描写有りです、苦手な方はご注意ください。1918年12月25日。(今日は、クリスマスか・・)シエル=ファントムハイヴは、そんな事を思いながらベッドの上で物思いに耽っていた。毎年この季節になると、クリスマスをエリザベスと双子の兄・ジェイドと、二人の間に生まれた子供達と共に祝ったものだった。だが、それはもう、色褪せた華やかな思い出の一部に過ぎない。ジェイドはソンムの戦いで死に、エリザベスと子供達は彼の後を追うようにスペイン風邪に罹って亡くなった。(これが・・僕が望んだ結末か・・)両親を惨殺され、ジェイドを悪魔崇拝の生贄にされたあの日から、シエルは復讐の為に多くの命を奪って来た。その復讐を果たした今、己の魂を喰らう筈の悪魔も、何処かへと去ってしまった。(自業自得だな。)シエルは激しく咳込み、口元を覆っていた手が真紅に染まっている事に気づいた。(もう、僕は・・)シエルがそう思いながら目を閉じると、誰かが寝室に入って来る気配がした。だが、目蓋が重くて開けられない。「坊ちゃん、お迎えに上がりましたよ。」バリトンの美しい声。その声を聞いただけで、誰なのかわかる。「遅いぞ・・セバスチャン・・」黒衣に身を包んだ悪魔は、まだ温もりが残る主の唇を塞いだ。「お休みなさい、坊っちゃん・・」そう言った悪魔の瞳は、涙に濡れていた。シエルの魂は天へと昇り、輪廻の輪の中へと入った。彼の魂を喰らわなかった悪魔も、また・・世界は残酷で美しい―何処の誰かが、そんな事を言っていたのをシエルは思い出していた。輪廻の歯車の先に待っていたのは、鬼と悪魔が支配する世界だった。シエル達が生きていた時代よりも、この世界はありとあらゆる災厄に包まれている。感染症、自然破壊、そして戦争。今日も、何処かで人が死んでゆく。シエルは、今日も無事に朝を迎えられたことに感謝した。薄暗い部屋から出たシエルは、自転車で学校へと向かった。「シエル、おはよう。」「兄さん・・」教室に入ると、シエルは双子の兄・ジェイドに肩を叩かれた。「今日も、“何も”なかったね。」「うん。」ジェイドと机を並べながら、シエルは時折胸を焦がすような妙な感覚に襲われた。「シエル、どうしたの、顔色悪いよ?」「何でもない・・」シエルはそう言ってジェイドに笑ったが、彼は少し納得いかないような顔をしていた。一時間目の授業は体育で、水泳の授業だった。プールではしゃぐ兄と同級生達の姿をプールサイドのベンチに座って見ながら、シエルはいつの間にか眠ってしまった。―坊ちゃん。何処からか、自分を呼ぶ声がして目を開けると、自分の前には一人の青年が立っていた。―もうすぐ、会えますね・・「シエル、起きて!」「ごめん、寝ちゃってた・・」「最近、訓練続きで疲れていたから、仕方無いよ。」ジェイドはそう言って励ますと、シエルに微笑んだ。放課後のHRが終わり、二人が教室から出ようとした時、窓ガラスが小刻みに揺れた。(何だ?)「みんな、窓から離れろ!」担任教師の声がした直後、轟音が校舎を揺らした。「先・・生?」シエルは担任教師が居た方を見たが、彼は瓦礫に潰されていた。「シエル、絶対に僕の手を離さないで!」悲鳴と怒号に満ちる中、シエルとジェイドは只管走っていた。(一体、何が・・)廊下には、逃げている最中に炎に巻かれ焼死した者や、ガラス片が突き刺さって死んだ者の遺体が転がっていた。漸くシエルがジェイド共に校舎の中から出ると、校庭には軍隊のトラックが停まっており、少女達が次々とトラックにまるで家畜のように乗せられていた。「兄さん・・」「大丈夫、僕がついているから・・」「おい、あいつらはどうする?」「殺すには惜しいな。」「あぁ・・」トラックの近くでシエルとジェイドの方を見て彼らを品定めしていた兵士達は、二人を人身売買用のトラックに乗せた。「嫌だ、兄さん!」「シエル、シエル!」兵士達から逃れようと暴れる二人だったが、それは虚しい抵抗だった。「へへ、暴れるなよ!」「これから色々と可愛がって貰えるんだから・・」シエルは兵士達の隙を見てジェイドと逃げようとしたが、その時轟音と炎が彼らを襲った。シエルは、自分の隣に居た筈の兄の姿が無い事に気づいた。ジェイドは、爆風に飛ばされ、瓦礫の下敷きになっていた。「兄さん・・」「シエル、お前だけは逃げて・・」シエルは、何とかジェイドから瓦礫をどかそうとしたが、それはビクともしなかった。「シエル・・」「嫌だ、一緒に逃げるんだ!」シエルはジェイドの手を握っていたが、その手が徐々に冷たくなっている事に気づいた。「嫌だ、嫌だっ!」シエルは、冷たくなった兄の手を握り締めながら、いつの間にか泣き疲れて眠ってしまった。やがて冷たい雨が、シエルの華奢な身体を打った。「シエル、やっと見つけましたよ・・わたしだけの、愛しい坊ちゃん。」その声は、何処か懐かしいものだった。にほんブログ村
2023年08月19日
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ネタバレあり、未読の方はご注意ください。前作、気になる所で終わりましたが、どうなるのかなぁと思いながら一気読みしてしまいました。ライルは変わっていないし、アトラスに自分とリリーの離婚が彼の所為だと責任転嫁している男です。リリーの決断は間違っていなかったし、彼女も娘の為に強くなっているなあと思いました。アトラスの弟・ジョッシュと、母親が出て来ますが、何故彼がホームレスとなったのかがわかりました。あんな母親から暴力を振るわれて生きたくないですよね。ラストの、アトラスがリリーに宛てて書いた手紙の最後の一文には吹きました。コリーン・フーヴァーさんの作品、機会があれば他の作品も読んでみようと思います。
2023年08月15日
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さっき楽天ブログの読書・コミックジャンルのブログランキングをチェックしてみたら、まさかの1位!え、嘘、これ夢じゃないの!?と思ってしまう程驚いてしまいました。
2023年08月12日
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濃厚で、美味しかったです。
2023年08月11日
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一組の男女の物語。貪るように一気読みしました。凪良ゆうさんの作品は、私達読者の心の琴線に触れる作品ばかりですね。
2023年08月10日
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母がイオンで買ってきてくれた生フレンチクルーラー。カスタードクリームとチョコとの相性が抜群です。
2023年08月08日
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人と人との繋がりを描いた作品。亡くなっても、その人の魂は常に寄り添っている・・心が温まる作品でした。
2023年08月05日
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「狂気の山脈」が、一番読みごたえがありました。
2023年08月05日
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タイムスリップファンタジーとして読み応えがありました。続編がありそうな終わりかたでしたね。
2023年08月05日
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※BGMと共にお楽しみください。「黒執事」の二次小説です。作者様・出版社様とは一切関係ありません。―坊ちゃん。 あぁ、またあの夢だ。 シエルは目蓋を震わせ、蒼い瞳を開けると、そこには燕尾服姿のセバスチャンが立っていた。―思い出してくれたのですね、坊っちゃん。 その顔が、徐々に“誰か”の顔と重なって見えた。 それは―(ミカエリス・・先生?)―さぁ、お目覚めの時間ですよ。「シエル、おはよう。」「おはよう、兄さん。」「おはようシエル、今日は調子が良さそうね。」 ジェイドとシエルの母・レイチェルは、そう言うとシエルのカップに紅茶を淹れた。「美味しい・・もしかしてこの紅茶、フォートナム&メイソンの茶葉?」「そうよ。良くわかったわね。お父様がお仕事関係の方から頂いたのよ。」「シエルは、その歳で紅茶の銘柄がわかるなんて、凄いなぁ。」「まぁね・・」 そう言って照れ臭そうに笑うシエルを、ジェイドは何処か恨めしそうな顔で見ていた。「シエル、もう身体は大丈夫なの?」「うん。」 退院してからシエルが新体操部の練習に顔を出したのは、退院して三日後の事だった。「でもミカエリス先生、シエルの事になるとまるで別人みたいになるよね。」「そうか?」「シエルは鈍いからなぁ。」 シエルが練習に励んでいると、そこへジェイドがやって来た。「シエル、迎えに来たよ。」「シエル、またね!」「兄さん、僕一人で帰れるのに・・」「ねぇシエル、前世って信じる?」 突然兄からそう尋ねられ、シエルは戸惑った。「どうして、そんな事を急に聞くの?」「ほら、よく前世の記憶を持っているっていう人が居るじゃない?僕も、そんな人達と同じで、前世の記憶があるんだ。」 ジェイドはシエルに、自分達の両親を何者かに惨殺され、奴隷商に売られ、悪魔崇拝者の生贄となってしまった事を話した。「まぁ、僕は葬儀屋のお陰で生き返ったけれどね。」「葬儀屋・・」 シエルの脳裏に、図書館で自分に話し掛けてきた銀髪の男の姿が浮かんだ。「シエル、お前には僕しか居ない。生まれたからずっと一緒に居たんだもの。あの“悪魔”にお前を渡しはしないよ。」「“悪魔”?」「ううん、何でもない。」(シエルはまだ、何も知らなくていい・・まだ・・) そう、前世で自分達に何があったのかなんて、シエルはまだ知らなくていいのだ。 集中治療室から一般病棟へと移ったセバスチャンだったが、退院に暫く時間がかかると医師から言われ、落胆していた。「あなたが溜息を吐くなんて、珍しいですね。」「おや、死神が見舞いに来るなんて、わたしの魂を回収しに来たのですか?」「勘違いされては困ります。わたしは只の人間です。」 ウィルはそう言うと、セバスチャンを睨んだ。「そうでしたか。」「それにしても、頭部の怪我の治りが遅いなんて、“昔”のあなたならありえませんね。」「人間の身体は、脆いものですから。」 セバスチャンはそう呟いて苦笑すると、夜着の上から腹に残る傷を撫でた。 その傷は、“昔”豪華客船で葬儀屋につけられたものだった。「ジェイド=ファントムハイヴに気をつけなさい。彼はあなたの事を嫌っているようですから。」「それは、初めて彼と会った時からわかっていましたよ。同じ顔をしていても、性格は全然違いますね。」 セバスチャンはそう言った後、ジェイドと初めて会った日の事を思い出していた。「坊ちゃん・・」「誰だ、お前は?」 その言葉を聞いた時、セバスチャンは自分の前に立っている少年がシエルではない事に気づいた。「お前、もしかしてあの時の悪魔だな?」 ジェイドはそう言うと、セバスチャンを睨んだ。「シエルに近づくな。」「わたしに命令出来るのは、坊っちゃんだけです。」 セバスチャンがそう言ってジェイドの方を見ると、彼は不快そうに鼻を鳴らしてその場から去っていった。「ひっ、ひっ、ひっ、まさか、こんな所で君と会えるなんてねぇ。」「あなたは・・」「君は相変わらずあの子に嫌われているねぇ。無理もない、あの子があんな“最期”を迎えちゃったからねぇ。」 セバスチャンの前に現れた葬儀屋は、黒い服ではなく、派手なアロハシャツを着ていた。「わたしと坊ちゃんの仲を、“今度こそ”邪魔しないで頂けますか?」「小生は君達の仲を邪魔するつもりはないさ。まぁ、魂はひとつ、大切におしよ。」「言われなくても、わかっていますよ。」 葬儀屋はセバスチャンに背を向けると繁華街の方へと歩いていった。「遅かったね。あいつと何を話していたの?」「余り人の恋路を邪魔しない方がいいと思うよ。」「うるさい。」 ジェイドはそう言うと、苛立ったかのように飲んでいたコーラのグラスをテーブルの上に叩きつけるように置いた。「おぉ、怖い、怖い。」 葬儀屋は注文したフライドポテトを頬張った後、そう言って笑った。「旅行?」「ええ。丁度わたし達の仕事も一段落してまとまった休みが取れたから、旅行に行こうと思って。」 そう言った両親は、ジェイドとシエルの前にA4サイズのパンフレットを見せた。 そこには、『豪華客船カンパニア号でゆく太平洋横断クルーズ』と書いてあった。(カンパニア号・・) シエルの脳裏に、“昔”の記憶が甦って来た。「シエル~、あなたも一緒にこの船に乗るのね!」「リジー・・」 カンパニア号に乗船する為横浜港へと向かったシエル達は、そこでエリザベス達と会った。「大丈夫よシエル、この船にはゾンビなんて出ないから!」「あぁ、そうだな・・」 こうして、シエル達はハワイまでの船旅を楽しんだ。「ねぇシエル、大会もうすぐね。」「そういえば、リジ―も剣道とフェンシングの大会が近いんじゃないか?」「そうね。大会が終わったらゆっくり出来るから、それまで無理しないようにするわ。」 シエル達がそんな事を話しながらカンパニア号の廊下を歩いていると、向こうからセバスチャンが歩いて来た。「ミカエリス先生、こんにちは。」「こんにちは。奇遇ですね、皆さんがこちらにいらっしゃるなんて。」「ミカエリス先生は、どうしてこの船に?」「丁度まとまった休みが取れたので、優雅な船旅を満喫しようと思いましてね。」 そう言ったセバスチャンは、ちらりとシエルを見た。「じゃぁ、わたしはこれで。」 セバスチャンは、擦れ違う時にさり気なくシエルの手に何かを握らせた。 シエルが船室に戻り、セバスチャンが自分に握らせたものを確めた。 それは、船室のカードキーだった。「どうしたの、シエル?」「何でもない。」 シエルはそう言うと、カードキーをスラックスのポケットにしまった。「ひっ、ひっ、ひっ、また会えたねぇ、伯爵。」「お前は・・」「安心おしよ。ここにはゾンビは持ち込んでいないさ。それよりも、小生と少し話さないかい?」「あぁ。」 シエルは葬儀屋と共に、カンパニア号の甲板へと向かった。「話とは何だ?」「小生は昨日、君のお兄さんと会ったよ。やっぱり、お兄さんは君とセバスチャン・・あの執事君と恋人になるのを警戒しているんだよね。」「兄さんが?」「君のお兄さん、君に対して執着心が強いんだよね。双子だからなのかと思ったけれど、わかんないなぁ。」葬儀屋はそう言った後、ブルーハワイを一口飲んだ。「君のお兄さんの魂を回収した時、小生はある違和感を抱いたんだ。」「違和感?」「君のお兄さんは、“あの時”死んだ筈だったんだけど、小生が蘇らせてしまったから、シネマティック・レコードの一部がなくなっているのさ。」「なくなっている?」「えぇっと、君がファントムハイヴ伯爵の地位と名誉をお兄さんから取り戻した時さ。君達が殺したサーカス団の子・・」 葬儀屋がそう言葉を切った時、誰かが自分達に近づいて来る気配がした。「シエル君、彼と何を話しているのです?」 そう言ったセバスチャンが葬儀屋を見る眼光は、鋭かった。「おやおや、相変わらず嫉妬深いねぇ。それじゃぁ伯爵、またね。」 葬儀屋は銀髪をなびかせると、甲板から去って行った。「ここは冷えますよ、さぁ、参りましょう。」 セバスチャンはそう言うと、自分の船室へとシエルを連れて行った。「あの‥先生・・」「シエル君、彼は危険です。」「危険・・」「ええ。」「シエル、何処~!」 セバスチャンが次の言葉を継ごうとした時、外からシエルを捜しているエリザベスとジェイドの声が聞こえた。「カードキーは、持っていて下さい。」「あの、先生・・」「また、夕食の時間に会いましょう。」 だが、夕食の時間に、シエルはセバスチャンの姿をレストランで見かけなかった。(どうしたんだろう・・)「シエル、どうしたの?」「ううん、何でもない。」 シエルがレストランでセバスチャンを捜していた時、彼は甲板で葬儀屋と対峙していた。「ひっ、ひっ、執事君が小生と何を話したいのかな?」「あなた、坊っちゃんに何を吹き込んだんです?」「吹き込むなんて、人聞きが悪いなぁ。小生はただ、“あの子”が君の恋人に執着している事を彼に話しただけさ。」「“あの子”?」「双子の片割れさ。小生が無理に蘇生させた所為で、歪な魂を持ってしまった子さ。」 葬儀屋はそう言うと、セバスチャンの腹の傷を見た。「懐かしいねぇ、その傷。まさか、転生してまでその傷が残るなんて思わなかったよ。」「そうですね。」 セバスチャンがそう言って葬儀屋の方を見ると、ジェイドが彼の隣に立っていた。「セバスチャン、お前に弟は渡さない!」「それは、宣戦布告という事でしょうか?わたしは、売られた喧嘩は買う主義なので・・」「ひっ、ひっ、面白くなって来たね。」にほんブログ村
2023年08月05日
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残酷な暴力描写が大半なので、苦手な方は読むことをお勧めしません。しかし、さすがはスティーヴン・キング、二転三転する展開と、その先に待ち受けるラストまで一気読みしてしまうほど面白いです。
2023年08月03日
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少し辛かったのですが、美味しかったです。
2023年08月03日
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こころを閉ざしたソンと、宮女ドギム。ドギムの天真爛漫な性格に癒されました。
2023年08月02日
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頭にちょんまげを結った、正義感が強くて優しい不思議な女の子、マコト。読んでいて面白かったし、泣ける部分がありました。重松清さんの作品は、子供の目線でわたし達に大切なものとは何かを投げかけるような、心温まる作品が多いですね。
2023年08月01日
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イギリスの田舎屋敷(カントリー・ハウス)で起きた殺人事件。第一次世界大戦中の英国を舞台にした作品で、様々な階級の人々が登場していて面白かったです。
2023年08月01日
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「口裂け女」に「ひきこさん」…平成の怪談が懐かしいです。平成編、これからどうなるのかが楽しみです。
2023年08月01日
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