全3件 (3件中 1-3件目)
1

2024年J1第16節セレッソ大阪vsサンフレッチェ広島の試合をヨドコウスタジアムで観戦。1-1のドロー。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈セレッソ大阪〉攻撃では、4バックディフェンスラインとアンカー田中と、時に左MF奧埜が中盤に下がっての連携したビルドアップから、右サイドは右WGクルークス、左サイドは左WGフェルナンデスがサイドに張ったうえ、右サイドはクルークスと右MFブエノ、右SB毎熊と連携し、左サイドはフェルナンデスと奧埜がそれぞれ連携してパス交換して、時にFWレオセアラへのクサビのパスやディフェンスラインからのサイドへのロングフィードを交えつつ、左右のハーフスペースやポケット進出を狙い、外と中のパス交換や両サイドからのクロスにより攻めていく。(時に奧埜が一列が下がってダブルボランチ的になる)守備では、4-1-4-1を基調として、時に前線からのプレス(ミドルプレス)をかけ、リトリート時は数的優位を利用してディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーン主体で、マンマーク加味)〈サンフレッチェ広島〉攻撃では、中野、荒木、佐々木の3バックディフェンスラインとボランチ塩谷、川村との連携したビルドアップから両サイドに展開して、右サイドは(時に高く張った)右WB新井、右シャドー加藤か、左サイドは(時に高く張った)左WB東に、左シャドー松本泰がボランチと連携して両サイドの基点となり、時にFW大橋のクサビのパスやサイドチェンジを交えつつ、ハーフスペースへの進出やそこからのクロスなどにより攻めていく。守備では、3-4-3?からの前線からのマンマークプレスを仕掛けてボール奪取を試みる。リトリート時は5-4-1にブロック対応。(相手CK時は主にゾーンとマンマークの併用)【得点】53分 荒木(サンフレッチェ広島)66分 西尾(セレッソ大阪)【退場】なし【警告】 77分 荒木(サンフレッチェ広島)88分 田中(セレッソ大阪)【試合の流れ】(前半) セレッソは4-1-2-3システム、サンフレッチェは3-4-2-1システムにて、この試合に臨む。まずチャンスを使ったのはサンフレッチェで、左サイドでのカウンターから、左WB東を起点として、ペナルティエリアでのFW大橋のポストプレーからペナルティエリア右でパスを受けた右WB新井のシュートは、セレッソ左SB舩木にブロックされてしまう。また、サンフレッチェは、18分に得た新井の右CKに、ペナルティエリアにて左CB佐々木が頭で合わせるも、セレッソGKキム・ジンヒョンにキャッチされてしまう。サンフレッチェは、前線からのマンマークプレスが有効に機能してセレッソによる有効なビルドアップを許さないとともに、中盤やディフェンスラインでのボール奪取後、両サイドに展開して、試合の流れを掴む。これに対して、セレッソは、サンフレッチェの執拗なマンマークプレスに手を焼き、有効な攻撃を組み立てられない時間帯が続き、サンフレッチェのディフェンスライン裏やサイド奥へのフィードにより活路を見出そうとする。セレッソは、26分に右バイタルエリアで得た左WGフェルナンデスFKから、横パスを受けた右MFブエノのミドルシュートは、サンフレッチェGK大迫の正面を突いてしまい、続く33分に右バイタルエリアで得たブエノのFKはゴール右に外れてしまう。しかし、その後もサンフレッチェが前線からのマンマークプレスと、ビルドアップからの両サイドからの展開によりボール支配率を高め、有効な攻撃を仕掛けようとする。サンフレッチェは、39分に、左サイドにてボール奪取した後、右サイドでの展開から、クロスのこぼれ球をペナルティエリア内で反応した大橋のシュートはバーを超えてしまう。サンフレッチェのペースで試合が進む中、ロスタイムに入り、セレッソが両サイドを基点として攻撃を仕掛け、右サイドからのクロスが左サイド流れて、そのこぼれ球を拾ったフェルナンデスがそのまま中へ切れ込みながら放った右足のシュートはゴール右に外れてしまい、前半は0-0で終了。(後半)セレッソ、サンフレッチェとも、選手交代やシステム変更なく、後半が開始される。まずチャンスを使ったのはセレッソで、49分に、自陣にて新井のFKのこぼれ球に反応したフェルナンデスがそのままバイタルエリアまで進出し、右に併走していた右WGクルークスにパスし、クルークスがシュートを放つが、GK大迫にキャッチされてしまう。しかし、サンフレッチェも、52分に、敵陣左サイドでのスローイングを起点として、バイタルエリアにてボランチ塩谷から横パスを受けた新井のミドルシュートは、GKキム・ジンヒョンの好セーブに阻まれてしまうが、それにより得たCKにより先制する。サンフレッチェは、53分に、新井の右CKに、ペナルティエリア中にて反応した中CB荒木が頭で合わせて、ゴール左隅に流し込んで、サンフレッチェが1-0と先制する。勢いに乗ったサンフレッチェは、57分に、左サイドでの展開から、東を起点として、バイタルエリアにてポストプレーを受けた大橋が、セレッソディフェンスライン裏に抜け出した左シャドーシャドー松本泰に浮き球のスルーパスを出し、松本泰がGKキム・ジンヒョンと1対1になりながらシュートを放つも、キム・ジンヒョンの好セーブに阻まれてしまい、続く59分にも、右サイドでの展開から、ペナルティエリア付近にて大橋からパスを受けた新井のシュートは、舩木にブロックされてしまい、続く60分に得た新井の右CKに、ペナルティエリアに飛び込んだ左CB佐々木が頭で合わせるも、ゴール左に外れてしまう。サンフレッチェがこれまでビルドアップからの有効な左右への展開により試合の流れを掴むのに対して、セレッソは、前線からのプレスにより試合展開を打開しようとしていく中、そのプレスにより試合の流れを変えるとともに、両サイドを攻撃の基点としつつ、同点弾に繋げる。セレッソは、66分に得たフェルナンデスの左CKに、ゴールフォア側にて反応した右CK西尾が頭で合わせて、ゴール左に流し込んで、セレッソが1-1と同点に追いつく。その後は、両チームとも、前線からのプレスが激しくなりボール争奪戦が多くなる中、セレッソが両サイドを基点として有効な攻撃を仕掛けようとする。セレッソは、73分に、左サイドから右サイドへのサイドチェンジを起点としてパスを受けたクルークスが右サイド奥から中に切れ込みながら放った左足のシュートは僅かにバーを超えてしまう。まず選手交代策を講じたのはセレッソで、74分に、クルークスから為田に替えて左WGに配置し、左WGだったフェルナンデスを右WGに配置変更して攻撃を試みるのに対して、サンフレッチェも80分に、右シャドーシャドー加藤から満田に替えて攻撃を試みる。両チームのプレスによりディフェンスラインから相手ディフェンスライン裏や両サイドを狙ったフィードが多くなり、オープンな展開が増えていく中、チャンスをうかがうが、ディフェンスラインの固いディフェンスにより跳ね返す展開が続いていく。セレッソは、89分に、右MFブエノから清武に替えて、清武をトップ下、左MF奧埜を田中とのダブルボランチとする4-2-3-1システムに明確に変更して両サイドへの展開から攻撃を試みる一方、サンフレッチェも89分に、左シャドー松本泰からヴィエイラに、中CB荒木から越道に替えて、ヴィエイラにCFに、大橋、満田の2シャドー、越道、川村のダブルボランチ、(右から)塩谷、中野、佐々木の3バックとする配置にして、ヴィエイラのポストプレーを多用しつつ攻撃を試みるが、両チームとも決定機を作ることができず、1-1で終了。【システム】(セレッソ大阪)4-1-2-3(右から)GK キム・ジンヒョンDF 毎熊、西尾(90+6分 山下)、鳥海、舩木アンカー 田中MF ブエノ(89分 清武)、奧埜FW クルークス(74分 為田)、レオセアラ、フェルナンデス(守備時は4-1-4-1)(サンフレッチェ広島)3-4-2-1(右から)GK 大迫DF 中野、荒木(89分 越道)、佐々木MF 新井、塩谷(90+6分 松本大)、川村、東シャドー 加藤(80分 満田)、松本泰(89分 ヴィエイラ)FW 大橋(守備時はプレス時は3-4-3?からのマンマークプレス。リトリート時は5-4-1) 【まとめ】セレッソは、後半途中まで、サンフレッチェの前線からのマンマークプレスに苦労して、有効なビルドアップを阻止されていたが、前線からのプレスと両サイドで攻撃の基点としたことで、先制することができた。終盤も両サイドから有効な攻撃を仕掛けたものの、サンフレッチェの固いディフェンスラインに阻まれてしまい、逆転には至らなかった。サンフレッチェは、前半から、前線からの執拗なマンマークプレスが有効でセレッソのビルドアップを阻止して試合の流れを掴み、両サイドから有効な攻撃を仕掛けたものの、後半途中でのセットプレーによる失点は痛かった。セットプレーにより同点に追いついたが、いくつかの決定機を外したのもドローになった要因。#sanfrecce#サンフレッチェ広島#セレッソ大阪#cerezo#セレッソvsサンフレッチェ
2024.05.26

2024年J1第15節FC東京vs横浜F・マリノスの試合を味の素スタジアムで観戦。1-1のドロー。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈FC東京〉攻撃では、4バックディフェンスラインとボランチ高と小泉の連携したビルドアップから、両サイドで右は右WG安斎、左は左WG俵積田が高く張ったうえ、右は右SB長友と、左は左SBバングーナガンテと連携して両サイドを基点とつつ、CF荒木やトップ下の松木が絡んでパス交換しながら、時に長友やバングーナガンテが時折ハーフスペースに進出して速い攻めを仕掛けていく。また、相手ディフェンスライン裏を狙ったフィードやアーリークロスも使用する。守備では、4-4-2を基調として、前線からマンマーク気味のプレスをかけつつ、リトリート時はブロックディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーン対応)〈横浜F・マリノス〉攻撃では、4バックディフェンスラインとアンカー喜田に、時に右SB松原と左SB永戸がハーフスペースに移ってのビルドアップ(2-3-2-3的要素あり)から、両サイドで右WGマテウスと左WGエウベルの両WGがワイドに高く張ったうえ、時にFWロペスのポストプレーを利用しつつ、右は右WGマテウスと、右MF渡辺と右SB松原に、左は左WGエウベルと左MFナム・テヒと左SB永戸が連携し、頻繁にポジションチェンジしつつ、サイド→中→サイドを繰り返しながら、ハーフスペース、更にはポケットへの進出を狙って攻めていく。(後半途中から2ボランチの4-2-1-3に変更)守備では、4-4-2を基調として、前線から積極的にマンマークプレスをかけていく。(相手CK時はゾーン主体で、マンマークを併用)【得点】25分 ナム・テヒ(横浜F・マリノス)55分 長友(FC東京)【退場】なし【警告】13分 喜田(横浜F・マリノス)17分 バングーナガンテ(FC東京)49分 長友(FC東京)59分 エウベル(横浜F・マリノス)75分 安斎(FC東京)89分 植中(横浜F・マリノス)90+1分 トレヴィサン(FC東京)【試合の流れ】(前半)東京は4-2-1-3システム、F・マリノスは4-1-2-3システムにて、この試合に臨む。まず決定機を使ったのは、F・マリノスで、5分に、右サイドでの展開から、右SB松原からパスを受けた右WGマテウスが中に切れ込みながら放った左足のシュートは、東京GK野澤の好セーブに阻まれてしまう。また、F・マリノスは、10分にも、右サイドでの展開から、マテウスのクロスにペナルティエリアにて反応した右MF渡辺のシュートはまたもやGK野澤にセーブされ、続く11分にも、マテウスの右CKのこぼれ球に反応した左MFナム・テヒがシュートを放つも、バーを超えてしまう。F・マリノスは、ビルドアップからの両サイド展開、CFロペスへのクサビのパスが連動して試合の流れを掴む。これに対して、東京は、15分に、自陣中央エリアからの左サイドへのカウンターから、左SBバングーナガンテからパスを受けた左WG俵積田のクロスに、ペナルティエリアにて反応したトップ下の松木がボレーで合わせるも、F・マリノスGKの好セーブに阻まれてしまう。東京は、F・マリノスの前線からの強烈なマンマークプレスによりビルドアップが阻止されてしまい、F・マリノスがボール奪取し、両サイドへの展開から先制に繋げていく。 F・マリノスは、25分に、右サイドでの展開から、マテウスが中に入ってバイタルエリア中央にいた右WGエウベルにパスし、そのエウベルが左ペナルティエリアに走り込んでいたナム・テヒにパスして、ナム・テヒが中に切れ込みながら放ったシュートは、ゴール右上隅に決まって、F・マリノスが1-0と先制する。(後半) F・マリノスは、左MFナム・テヒから榊原に替えて後半に臨む。(東京は選手交代なし)後半に、まずチャンスを作ったのは東京で、開始草々、右サイドでの展開から、安斎が抜け出してグラウンダーのクロスを出すも、ゴール前に飛び込んだ味方に僅かに合わず。しかし、東京は、このチャンスもあり、両サイドを基点として攻撃を仕掛けていく。東京は、52分に、左サイドでの展開から、バングーナガンテからパスを受けた俵積田側中に切れ込みながら枠内にシュートを放つも、GKポープの正面を突いてしまうが、その流れを活かしてチャンスをモノにする。東京は、55分に、左サイドでの俵積田のクロスはクリアされるが、そのこぼれ球に反応した松木からのパスを受けた長友が合わせてゴール→上隅に流し込んで、東京が1-1と同点に追いつく。東京は、61分に得た松木の左バイタルエリアからのFKはバーを超えてしまうが、両サイドでのWGとSBとボランチとの連動性がよくなり、またバイタルエリアでの荒木や松木へのクサビのパスが通るようになり、東京が試合の流れを掴んでいく。これに対して、F・マリノスは、前線からのプレスがかからなくなるとともに、ロペスらへのクサビのパスが通らなくなり、62分にFW3人の同時交代策に出て、CFロペスから植中に、右WGマテウスから井上に、左WGエウベルから宮市に替えて、試合の流れを変えようとする。東京も、66分に、左WG俵積田から仲川に替え、仲川を右WGに、→WGだった安斎を左WGに配置する。その後も、東京が攻勢に出て、68分には、バイタルエリアから右サイドに展開してパスを受けた長友のクロスに、フォア側にて反応したバングーナガンテが右足でシュートを放つも、GKポープの好セーブに阻まれてしまい、71分にも、左サイドでのカウンターから、安斎が出したグラウンダーのクロスに、ゴール前に走り込んでいた仲川に僅かに合わず、逆転には至らない。劣勢が続くF・マリノスは、左MFの榊原を一列下げて、山根の同列にするダブルボランチに配置して、バイタルエリアなどを管理して対応していく。(4-2-1-3システム)東京は、75分に、CF荒木からオリヴェイラに、左WG安斎からJシルバに替えて、攻勢を加えようとする。その後は、両チームとも、了解サイドを基点として攻撃に仕掛けようとし、GKを含むディフェンス陣が粘り強く対応していく。F・マリノスは、86分に、左サイド奥にてパスを受けた宮市が中に切れ込みながら放った右足のシュートは、GK野澤の好セーブに阻まれてしまう。東京もロスタイムに入った90+5分に、オリヴェイラを基点としたカウンターからペナルティエリアまで進出して、ボランチ小泉から横パスをフリーで受けた仲川がシュートを左足でシュートを放つも、ゴール左上隅に僅かに外れてしまい、1-1のドローで終了。【システム】 (FC東京)4-2-1-3(右から)GK 野澤DF 長友、木本、トレヴィサン、バングーナガンテボランチ 高(87分 原川)、小泉トップ下 松木(88分 白井)FW 安斎(75分 Jシルバ)、荒木(75分 オリヴェイラ)、俵積田(66分 仲川)(守備時は4-4-2)(横浜F・マリノス)4-1-2-3(右から)GK ポープDF 松原、上島、渡邉(37分 山根)、永戸アンカー 喜田MF 渡辺、ナム・テヒ(45分 榊原)FW マテウス(62分 井上)、Aロペス(62分 植中)、エウベル(62分 宮市)(守備時は4-4-2基調)【まとめ】東京は、前半、F・マリノスの前線からのマンマークプレスに手こずって、有効なビルドアップができずにいたが、後半、両サイドでの連動性がよくなり、同点に追いついた、後半は押していた時間帯も多かっただけに、惜しいドロー。F・マリノスは、前半、プレスにより試合の流れを掴み、優位に進めていたが、後半はプレスの強度が落ち、FWへの縦パスなどのバスミスも多発して、東京のカウンターを多く受けてしまう展開となってしまった。不測の事態もあってのドロー。後半途中からオープンな撃ち合いとなった中、GKを含むディフェンス陣の踏ん張りにより、拮抗した試合でのドローの結果になった。#fmarinos#横浜F・マリノス#fctokyo#FC東京#FC東京vs横浜F・マリノス#jleague#Jリーグ
2024.05.19

2024年J1第12節ガンバ大阪vsセレッソ大阪の試合をパナソニックスタジアム吹田で観戦。1-0でガンバ大阪の勝利。以下、レポートいたします。(長文で失礼します)【戦術】〈ガンバ大阪〉攻撃では、ディフェンスラインとボランチ鈴木、ダワン(時にディフェンスラインに降りて)とのビルドアップから、右シャドーのウェルトンと左シャドー倉田(途中から左右入れ替わり)が両サイドの基点となり、右サイドは右SB半田と、左サイドは左SB黒川と、ボランチとトップ下の宇佐美か連携して、パス交換からハーフスペースやバイタルエリアへの進出を狙って攻めていく。守備では、4-4-2を基調として、FW坂本と宇佐美の前線2人が基点となり、バランス重視しつつ、時に執拗なプレスをかけ、またリトリート対応していく。(相手CK時はゾーン対応)〈セレッソ大阪〉攻撃では、4バックディフェンスラインとアンカー田中と、時に左SB登里や左MF香川が中盤に入っての連携したビルドアップから、右WGフェルナンデス、左WG為田が両サイドを高く張ったうえ、右サイドは右WGフェルナンデス、左サイドは左SB登里と、左サイドは左WGカピシャーバがサイドに張ったうえ、右サイドはフェルナンデスと右MF奧埜、SB毎熊が、左サイドは為田と左MF香川、登里がそれぞれ連携してパス交換して、左右のハーフスペースやポケット進出を狙い、また時にFWレオセアラへのクサビのパスを狙いつつ、外と中のパス交換やサイドチェンジを利用しながら攻めていく。(登里が田中とビルドアップの役割をする3-2-2-3的システムも併用)守備では、4-1-4-1を基調として、時に前線からのマンマーク気味のプレスをかけ、リトリート時は数的優位を利用してディフェンス対応していく。(相手CK時はゾーン対応)【得点】29分 宇佐美(ガンバ大阪)【退場】なし【警告】27分 ダワン(ガンバ大阪)90+5分 上門(セレッソ大阪)【試合の流れ】(前半)ガンバは4-2-3-1システム、セレッソは4-1-2-3システムにて、大阪ダービーに臨む。まずシュートチャンスを作ったのはガンバで、試合開始早々、右サイドでのカウンターから、右SB半田を基点として、右シャドーのウェルトンからパスを受けた中シャドー宇佐美が右ハーフスペースからのペナルティエリアに向かって仕掛けながら放ったシュートは、セレッソのアンカー田中にブロックされてしまい、続く4分にも、バイタルエリアから、ボランチ鈴木がミドルシュートを放つも、セレッソGKキム・ジンヒョンの正面を突いてしまう。その後は、セレッソがビルドアップから両サイドに展開して基点を作ったうえ、数的優位を作ってからのパス交換により、ボール保持率を高めていき、試合を優位に進めていく。セレッソは、20分に得た左サイド奥でのFKにて、右WGフェルナンデスがシュートを放つも、僅かにゴール右上に外れてしまう。これに対して、ガンバは、セレッソのビルドアップに対する前線からのプレスが剥がされて、4-4-2のリトリート対応を余儀なくされる時間帯が続いていたが、24分には、セレッソのディフェンスラインからのビルドアップに対して、FW坂本や宇佐美を基点として鈴木らが連動して猛烈にプレスをかけて右ポケット付近でボール奪取に成功し、鈴木のグラウンダーのクロスに反応した坂本のシュートはGKキム・ジンヒョンの好セーブに阻まれてしまうが、これを機に試合の流れがセレッソからガンバに移り、ガンバが先制に成功する。ガンバは、28分に、セレッソ右SB毎熊のビルドアップ時のパスミスに乗じてボール奪取して、GKキム・ジンヒョンと1対1になったうえ、そのまま右足にてゴール右隅に叩き込んで、ガンバが1-0と先制する。先制されたセレッソは、左SB登里をアンカーの位置に上げて、アンカー田中と2人でビルドアップしていくことにより(3-2-2-3的システム)ガンバのプレスに対応していき、数的優位を作りながら、サイドチェンジを交えた両サイドへの展開によりチャンスをうかがう。一方で、ガンバも、右シャドーのウェルトンと左シャドー倉田を左右入れ替えて(一時的)、両サイドを基点としてボール保持率を高めようとしていく。その後は、セレッソが42分に、右サイドでの展開から、(35分に負傷した毎熊に替わって右SBに投入された)奥田のクロスにセレッソCB鳥海が頭で合わせるも、ガンバGK一森に難なくキャッチされてしまい、前半はガンバが1-0とリードして終了。(後半)後半は選手交代なく、開始される。後半にまずチャンスを作ったのはガンバで、51分に、右サイドでの展開から、宇佐美が右サイド奥に流れて出したクロスに、ゴール前でフリーだったボランチのダワンが頭で合わせるも、バーを超えてしまい、続く54分にも、自陣右サイドでのカウンターから、半田が対面の登里からボール奪取して鈴木からパスを受けたウェルトンが右サイドをドリブルにて仕掛けてペナルティエリア右まで進出しながら放った左足のシュートは、GKキム・ジンヒョンの好セーブに阻まれてしまう。ガンバは、坂本、宇佐美、ウェルトンら前線のポジションチェンジにより連動性がよくなり攻撃を仕掛けようとする。これに対して、セレッソは、サイドを基点として攻撃を展開しようとするも、ハーフスペースへの進出やバイタルエリアにいるFWレオセアラへのクサビのパスがガンバディフェンスにより阻止される展開が続く。そして、セレッソは57分に、3人同時に交代策に出た試合展開を打開しようとする。負傷した登里から上門に、右MF奧埜からブエノに、左WG為田から柴山に替えるとともに、ディフェンスラインの配置を(右から)奥田、田中(アンカーからの配置変更)、舩木、鳥海の4枚、アンカーを上門、中盤を(右から)香川、ブエノの配置に、前線を(右から)柴山、レオセアラ、フェルナンデス(右WGからの配置変更)に配置して対応していく。(4-1-2-3システムは維持)そして、セレッソは、64分に得たブエノのCKで、ショートコーナーにより香川からリターンパスを受けて中に切れ込んだブエノのシュートは、僅かにゴール右に外れてしまう。しかし、その後は、ガンバが、配置の変わったセレッソのディフェンスラインやアンカー上門への厳しいプレスを敢行することにより、セレッソのビルドアップに狂いを生じさせ、またはボール奪取して有効なカウンター攻撃に繋げていく。ガンバは、中央エリアでのカウンターから、ウェルトンがバイタルエリアに向かって仕掛けて、ウェルトンからパスをペナルティエリア左で受けた坂本が中に切れ込みながら放ったシュートは、GKキム・ジンヒョンの好セーブに阻まれ、続く75分には、バイタルエリアでのパス交換から坂本からパスを受けたウェルトンのシュートはGKキム・ジンヒョンの正面を突いてしまう。セレッソは、両サイドを基点として、SBや中盤が連携したパス交換からハーフスペースやポケットへの進出を狙うが、ガンバの固いブロックディフェンスに阻まれ、またレオセアラらを狙ってクロスを上げるも、ガンバのディフェンスラインにことごとく跳ね返されてしまう。一方、ガンバは、79分に、左シャドー倉田から山下に、ボランチのダワンから石毛に替えて、シャドーの配置を(右から)山下、宇佐美、ウェルトンにして攻撃を仕掛けていく。ガンバは、83分に、左サイドでのカウンターから、ウェルトンを基点として、山下がペナルティエリア左からシュートを放つも、GKキム・ジンヒョンの好セーブに阻まれてしまい、続く85分にも、右ポケットにてボール奪取して、宇佐美がペナルティエリア右からシュートを放つも、僅かにゴール右上に外れてしまう。その後、ガンバが追加点を上げられないまでも、確実にボールキープして、1-0と逃げ切って勝利。【システム】(ガンバ大阪)4-2-3-1(右から)GK 一森DF 半田、中谷、福岡、黒川ボランチ ダワン(79分 石毛)、鈴木シャドー ウェルトン(90+3分 唐山)、宇佐美(90分 中野)、倉田(79分 山下)FW 坂本(90分 岸本)(守備時はプレス/リトリート時とも4-4-2)(セレッソ大阪)4-1-2-3(右から)GK キム・ジンヒョンDF 毎熊(35分 奥田)、鳥海、舩木、登里(57分 上門)アンカー 田中MF 奧埜(57分 ブエノ)、香川(66分 清武)FW フェルナンデス、レオセアラ、為田(57分 柴山)(守備時はプレス/リトリート時とも4-1-4-1)【勝負の分かれ目】ガンバが前半、劣勢の時間帯の中、前線からのプレスにより試合の流れを変えて先制できたことと、ディフェンス面でも、4-4-2のブロックを敷いて数的優位を保ってレオセアラへの有効なパスを通させなかったとともに、レオセアラに仕事をさせなかったこと。【まとめ】ガンバは、先制されるまで、セレッソの有効なビルドアップにより、ディフェンスラインを下げさせられていたが、流れを変えるプレスにより先制できたことが大きかった。後半も、ウェルトンや坂本のスピードを活かしたカウンター攻撃により決定機も多く演出できた。キム・ジンヒョンの再三の好セーブがなければ、複数得点も可能で圧勝。ホームゲームで大阪の意地をみせた。セレッソは、試合の入りがよく、前半途中まで自らのペースで試合展開していたが、ビルドアップでのパスミスによる失点で自ら流れを離してしまった。毎熊や登里の不意なる負傷退場による本職ではない選手起用もあり、攻守ともバタバタしてしまい、またレオセアラがガンバディフェンス陣に抑えられてしまったことも大きかった。キム・ジンヒョンの再三の好セーブがなければ、失点が重なった可能性あり。悔しい敗戦。#cerezo#セレッソ大阪#ガンバ大阪#gamba#ガンバvsセレッソ#大阪ダービー#Jリーグ
2024.05.06
全3件 (3件中 1-3件目)
1