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贖罪の奏鳴曲 続編。少年犯罪の過去を持つ“悪辣・豪腕弁護士”御子柴礼司が退院後すぐに無理を通してでも弁護を担当したのは、夫(津田伸吾)殺しの容疑で懲役十六年の判決を受けた主婦・津田亜季子だった。対する検事は因縁の相手・岬恭平。御子柴は、なぜ主婦の弁護をしたのか・・・?検事の岬はさよならドビュッシーシリーズの岬の父!噂の父が見れてちょっと嬉しかったり。--------------------------------御子柴の行動から、今回の方が「贖罪(の奏鳴曲)」って感じがしたけど、今回そのタイトルにするとネタバレになっちゃうか・・・。いくつかどんでん返しはあるけれど、予想の範囲内かな。長女を本当に襲った人物はよりえげつなく感じたけれど。亜季子は伸吾を殺したのは、伸吾に襲われた長女だと思い、娘をかばって犯行を身代わりに。長女を襲った張本人は、亜季子をかばい、息子・伸吾を悪く言っていた祖父。御子柴が過去に殺した少女の姉が亜季子であることから、御子柴は弁護を担当。亜季子の過去のPTSDによる診察などから、彼女には犯行が不可能であることを証明する。それを証明するためには過去の事件のことを話す必要があり、その過程で裁判に来た亜季子の母が御子柴=園部信一郎だと気付き、声を上げる。亜季子は御子柴を解任。岬は本当の真相(祖父が原因、止めなかった父を長女が殺した)を御子柴から聞く。東京弁護士会会長・谷崎は御子柴=園部を知っており、それでもなお彼を買っていたが、御子柴=園部が周知されてしまっては、もうフォローできないかな・・・。
March 30, 2014
三浦しをんによる元気な下町じじ小説。隅田川を舞台に、正反対と言っていいほど生きかたも考えかたも違うが、ずっとつきあいが続いている川沿いの問屋に商品を卸すつまみ簪職人である源二郎(73)・大学を出て銀行に入って定年となった有田国政(73)の幼なじみ、2年前に源二郎に弟子入りした吉岡徹平(20)、徹平の彼女の美容師・マミなども加わり、楽しいばかりではないけれど、なんだかのどかな!?生活が、しをん節で描かれる。つまみ簪・・・祇園の舞妓や文楽の人形、七五三の時などに挿す簪。-----------------------------一、政と源源二郎はマミに染めててもらった赤髪で告別式に参列。国政苦笑。源二郎は40代に最愛の妻を亡くし、お見合い結婚した国政の妻は数年前に家を出て長女一家と暮らしている。弟子入りする前に悪さをしていた徹平は元仲間にお金を取られたり、襲われたりしていた。話を聞いた源二郎と国政は徹平に元仲間を呼び出させ、大立ち回り後に盛りこみの脅しをきかけて撃退成功。社会科の授業で小学生が源二郎の工房を見学に来たりもする。二、幼なじみ無線源二郎は集中している時とずぼらの時の差が激しい。子供のいない源二郎だったが、今は徹平がかいがいしく世話をやいたりそばにいる。孫娘の七五三のお祝いにも呼ばれない自分と比べてしまって国政は面白くない。源二郎のもとを訪れなくなっていたある台風の夜、ぎっくり腰になった国政は様子を見に来た源二郎に助けられ看病される。国政が用意したお祝いの商品券を誤って水没させてしまった源二郎は代わりにお祝いのつまみ簪を作る。三、象を見た日お目見え通商店街の裏手にある水路に思いをはせたり、国政に孫娘の七五三の写真が届いて喜んだり、マミとの結婚を考える徹平が、親に結婚もつまみ簪のことも認めてもらえず悔しい思いをしたり、独自のアクセサリーを作って上野で売ったり、絡まれて逃げたり、ロマンについて考えてみたりする年の瀬。四、花も嵐も正月、源三郎の家でのんびりおせちをつまみ、カップルと幼なじみそれぞれ初詣へ。参拝を待つ間の話しているなかで妻が出て行った原因が分からずイラついた国政は源二郎に八つ当たり。ひどいことを言ったことを国政が後悔しながら思い起こすのは、源二郎が教師をしている花枝に惚れ、駆け落ちの手伝いをした日のこと、その後の幸せだったであろう暮らしのこと。お互いに謝罪。源二郎は国政にうじうじせずに一度かみさんに会いに行ってみろと助言。国政は自分と妻・清子がお見合いしてから平凡かもしれないが円満な家庭を振り返り、仕事ばかりで家庭を妻に任せきりだったが、不満はないのだろうと思っていた。五、平成無責任男国政は娘一家の家にいる妻に会いに行くが、疎外感にさらされ、妻からは不満を伝えていたが何もしてくれなかったと責められ、戻るつもりはないと告げられる。落ち込む国政を徹平らは励ます。父親に結婚を反対されていた徹平は、一部上場企業に勤めていた父がきちんとした仲人を立てることを条件に挙げられ、銀行に勤めていた国政に頼む。清子に連絡した国政だが、一蹴される。六、Y町の永遠徹平からの仲人の依頼は断りきれず、さらに清子はいまだ説得できない国政は、清子に毎日手紙を送ることに。根負けした清子は出席を承諾。家族の幸せを願いつつも清子は自分とは暮らせないということを痛感しつつ、確認できたことをよしとする。徹平・マミの結婚式は楽しくつつがなく。
March 16, 2014
シリーズ第六弾。ほのぼのは良いのだけど、進展が遅い気がしなくもない・・・。何とか進級できた瞬太だったが、相変わらず学校では寝てばかりの日々。---------------------------------------- 第一話 委員長、絶句する雅人に言われ、行方をくらませた葛城を捜す手掛かりに、葛城から依頼されていた人(月村颯子)捜しを続行することになった祥明。親族に化けギツネの血が入っていると見える竹内先輩の親戚に話を聞きに行くことに。新聞部に新入部員が入るが、高坂の木を引くために嫌がらせを自作自演。だが、高坂の面倒見の良さを俊太への好意だと思い込み、解決?高坂は個人的に部内恋愛禁止を貫いていた。 第二話 勝つと思うな、思えば・・・・・・?祥明の幼馴染・槙原から、柔道教室の教え子が柔道推薦で私立中学への進学を考えているのに、大会直前に体調を崩してしまうというので、必勝祈願を頼まれる。だが、その子が肉好き過ぎて食べ過ぎていたことが明らかに。竹内家で話を聞くが、月村捜しの手掛かりにはならず。 第三話 さかな記念日伯母夫婦に育てられたというクラスメイトの青柳が、正式な養子になると大根になり、演劇をやる身としてはそこが悩みだと相談してくる。実は養子になって再婚した父親がすっきりしてしまうのが面白くなくて迷っていたが、誤解が解け、前向きに検討することに。ようやく三井の想い人が祥明だと気付く瞬太。 第四話 猛暑には怪談が似合うめまい出た店前で倒れた青年を助けるが、彼は竹内先輩の兄・慎之介だった。ハンバーガーショップで二ヶ月以上働きづめなのに大丈夫の一点張りだという彼を助けてほしいと竹内母子に頼まれた祥明。断るが、霊障相談だと押し切られてしまう。慎之介は心を寄せるストアマネージャーにいいように利用されていたのだった。浅田姉弟が祥明らの行動からハンバーガーショップに霊が出ると誤解したのを利用。働きすぎが明るみになり、スタッフは休みを取れるように。進級しても寝てばかりの瞬太は新担任に一年からやり直すことを提案され、夏休みの補習後の追試次第で決めることに。三井の親友・倉橋が瞬太の気持ちを三井が気付かぬよう、他のこと誤解させるような情報を教えていることに気付いた高坂。竹内先輩との仲も三井に誤解された瞬太は思わず「好きなのは三井」と言ってしまう。瞬太の祖母・初江が陰陽屋を訪れ、捜し人の写真を見てみたことがあると・・・というところで続く。
March 9, 2014
夜宵の続編。何でも手に入るという細蟹の市で捕らわれた少女を助けようとする少年、「うろくづ」をさがす男と少女、そして同じものをさがす老人。赤腹衆サザは市を見まわり、マドウジを保護したり、様子を見たり。黒式尉を制作した人形師や、細蟹さまに次いで偉い、市の営業許可を出す獏の夜宵さん登場。市はこれからどうなっていくのだろう?---------------------------- ティア・ドロップ・ティア細蟹の市で見かけた、泣いていた囚われの身の彼女を助けたいと少年は友人に協力を要請。市に潜り込み、助け出した少女は人間ではなく飴でできており、涙が高価な売り物になるティア・ドロップ・ティアだった。泣ける映画ではもう良い涙は出ないと、彼女の持ち主が趣向を変え、彼女に恋した少年を利用。少年のしでかしたことに彼女は笑い涙を流す。持ち主は彼女を盗み、壊したと、石骨地区とはもめたくないから今回だけは見逃そうとしてくれたサザの忠告を無視した少年を連れていく。少年の友人はサザの最後通告を受け入れマスクを取ってマドウジとして保護される。 うろくづ(一)人形師の父と今年も細蟹の市に行くいと。父はいとが大好きなサザの手助けをしている黒式尉の制作者。うろくづをさがす男と目隠しをする少女メトメが親子の振りして細蟹の市を訪れる。独自のルールを持ち、分かりにくいシステムの市に圧倒されながらも、市で芸人として金を稼ぐことにした男は、迦陵頻伽の呼び声高いこえよしが束ねる芸人組合(うべなうべな)に入りカラカラと名乗ることに。よく当たるという巫(カンナギ)通称ガシャ婆にうろくづのことを尋ねるカラカラとメトメ。だが、ガシャ婆はうろくづを捕るいさりおとの仲介を買って出た何者かを口寄せしている最中、発狂死してしまう。 乞う者サザはちゃんと面は付けているが、少々耄けているような老人を保護。雪客衆の助言もあって様子を見ることに。老人はうろくづが見つかる気がするとサザの後をついてくるようになる。サザは倒壊した建物の下敷きになり、虎髭先生の代理・わらくばから治療を受けるが、わらくば(病葉)は以前、夜宵から市の許可書がもらえず、サザから追い出されたことの復讐に来ていたのだった。毒を盛られていたサザを助けたのは耄けたふりをしていた老人。 うろくづ(二)人魚の肉と思われるものを食べて不老不死になったメトメは、少女の姿のままなため庇護者を必要とし、何年も前から新たな庇護者となったのがカラカラだった。旅先でうろくづのことを聞いたメトメが欲したため、カラカラはうろくづを手に入れようとしていた。冬至の日、ガシャ婆を通して仲介を買って出た少年がカラカラの前に現れ、いさりおが捕ったうろくづ入手に成功。だが、目覚めると何も手に持っておらず、市に戻ると一年経っていた(仲介した少年への代価と思われる)。うろくづは水の精である妖刀で、正しい扱いをしないと憑りつかれ、水を求めるようになる。それは、人の持つ水分でもよく・・・死を求めたメトメはうろくづを欲したが、今はカラカラと一緒に居たいと告げる。すでにうろくづに憑りつかれたカラカラはメトメと一緒に入られなくなっていた。 うろくづ(三)水を求め、市の人々をミイラにしていくカラカラ。こえよしをも手にかけてしまったため、こえよしを慕うマヌイが暴走。カラカラとマヌイによって市は阿鼻叫喚の場と化す。カラカラの代わりにサザを求めたメトメは、直視することで相手を魅了する力を持っていた。黒胞衣はメトメを襲い、彼女を助けるためにサザは黒胞衣を燃やす。老人とサザは協力し、また細蟹さまを守る犬らを利用してカラカラを倒し、老人はうろくづを正しい方法で憑りつかれぬよう柄をつけ、鞘に収める。老人・竜胆丸はうろくづのことを話してしまったナヅキノから情報が漏れたと彼のことも探していた。ナヅキノはメトメにうろくづのことを教えたものであり、その正体は何でも知りたい欲求を持つ人形師・膝丸。膝丸は黒式尉に竜胆丸を襲わせ、うろくづを手に入れる。メトメはサザに銃口を向ける。助けたのは本物の生を助けるために存在していた人形であるいと。壊れたいととサザは来年の市での再会を約束。いさりおへの仲介者とこえよしの死体を目立つところに移動させたのはうつろなるもの。あさなゆうなが不吉とする水のにおいのする男であるサザ(カンナ)。今回で市の主要人物だったこえよしや多くの人が死んだ。サザ(カンナ)がいることで細蟹の市は終わりに向かっていくのだろうか?今回細蟹さまは出てこなかったな。サザ(カンナ)の夢の中に腰骨のあたりから下がなくなったまことは出て来たけど。
March 6, 2014
シリーズ第五弾。古道具屋「荻の屋」の閻魔顔の主人・喜蔵のもとに見合い話が持ち込まれた。喜蔵は妹・深雪のためになる縁談になるか思い悩む最中、なぜか妖怪たちに襲われる。危機を救ってくれた鬼の小春の様子もなんだかおかしくて・・・---------------------------------------縁談は深雪ではなく、喜蔵にだった。喜蔵は断るよう相手・初に言うが、初は縁談を進めてしまう。初の先祖には鬼の血が入っており、先祖による子孫を守るための呪が呪いに変わってしまい、妖怪に縁談を迫られていたのだった。初の祖母の血を飲んでしまったことから呪いにかかり、初を陰から守っていた桂男は初の初恋の男である喜蔵と婚礼をあげるよう画策。(喜蔵は幼いときに会った初を男の子だと思っており、気づかず)一度は断る喜蔵だったが、婚礼をあげるふりをすることに。守りから呪いに変わってしまった秋霜だったが、婚礼時に現れた縁結びの神によって浄化される。縁結びの神は初と喜蔵の縁を強引に結ぼうとするが、綾子がいつか自分と結ばれるかもしれないとやめてもらう。綾子の言葉は嘘だとわかっていても、いつかそうなれたらいいと喜蔵は告げる。小春は喜蔵らを守りつつも、天狗と再戦、今回は勝利しつつも次回が最後の戦いとすることに。また、小春に憧れ、猫股の長者に利用されて偽小春となって動くタマを多聞に預けたりもする。多聞は小春にはまだやってもらいたいことがあるから死なれたら困ると猫股の長者の前に出され、力の差を痛感する小春を助けたり、ついでに家に捕らわれていた初の両親を助けたりもする。小春はもうこちらに戻らぬ覚悟のようだったが、深雪の願いもあってか喜蔵にだけ聞こえる声でまたなと言ったようだった。
March 5, 2014
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