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~栞子さんと繋がりの時~もう第5弾なんだな。今までのシリーズについては→1、2、3、4大輔の告白の返事は・・・今はただ待ってほしいというものだった。----------------------------プロローグ リチャード・ブローティガン「愛のゆくえ」二ヶ月近くも待たされた告白の返事は・・・第一話 「彷書月刊」四月にしては肌寒い日、震災から二か月足らずの頃。五浦大輔は滝野蓮杖から「彷書月刊」を売って、後日買い戻す客の話を聞く。告白から半月以上たつが、栞子は大輔に大事なことを済ませてないから五月の終わりまで待ってほしいと告げる。噂の女性客・宮内が店を訪れ、「彷書月刊」を売り、買い戻す前に売れたことから、夫を探していることを告白。栞子は夫と思われる人物への伝言を言付かる。 断章1 小山清「落穂拾ひ・聖アンデルセン」 宮内の夫は志田だと見抜いた栞子は、宮内の伝言を告げる。 栞子は志田に智恵子と連絡を取りたいと頼むが、連絡が取れなくなってると知らされる。第二話 手塚治虫「ブラック・ジャック」五月半ば過ぎ。蓮杖の妹で栞子の妹・リュウが後輩の本の相談に訪れる。「ブラック・ジャック」4巻をめぐる親子の確執の謎を解く栞子。 断章2 小沼丹「黒いハンカチ」 志田の後、智恵子から連絡があったのはリュウ。 栞子が連絡を取りたがっていることを智恵子は知っており、 会いたければ本の問題を解くよう伝言アリ。第三話 寺山修司「われに五月を」太宰治「晩年」を狙い、栞子を襲った田中が保釈申請したという。一昨年、栞子が盗品を売ったため出入り禁止にした門野澄夫が智恵子の紹介で店を訪れ、自分に譲られるはずの兄の遺品を受け取れるようなんとかしてほしいという。謎を解いた栞子の前に智恵子が現れる。 断章3 木津豊太郎「詩集 普通の鶏」 栞子は智恵子に父とのことを聞き、 父はいつか智恵子がいなくなっても待っていると受け入れて付き合ったことを知る。 大輔のもとに帰る栞子に智恵子は「ここに残るなら気をつけなさい」と助言。エピローグ 「愛のゆくえ」栞子は大輔に好きだと告げる。自分がいつか母のようにどこかへ行き、大輔を置いていくんじゃないかと考えてしまったという栞子に大輔はその時も自分も一緒に行けばいいと告げる。直後、「晩年」をすり替えた栞子の猿芝居を知っているから連絡しろという田中からのメッセージが届く。
April 8, 2014
誰か、名もなき毒 の続編。・・・シリーズ第3弾かな?今多コンツェルン会長室直属のグループ広報室に勤める杉村三郎は取材先からの帰りに編集長園田と共に拳銃を持った老人によるバスジャックに遭遇。警察の突入、犯人死亡で事件はあっけなく解決したのだが・・・。宮部氏の物語が単なる事件に終わるわけはなく。バスジャックの真の動機があきらかになっていく。そして、三郎転機の一冊・・・といえるかも。----------------------------老人は迷惑をかける慰謝料を払うなどと巧みに誘導し、乗客を掌握。だが、老人の対応に強い拒否感を園田が起こし、杉村は驚く。警察の突入そして持っていた拳銃で犯人は死亡、人質は3時間ほどで全員無事に救出。後日、そのバスに乗り合わせた乗客・運転手のもとに、慰謝料が届く。なぜすでに死んでしまった、しかも貧しいはずの老人から大金が届いたのか?それを受け取った元人質たちは警察に届けるべきか否かで迷いが生じ、老人と金の出所について調べることに。バスジャック犯~犯行時は偽名を使う。明らかになった暮木という名も取り替えた戸籍。 本名・羽田光昭。 捜し出すよう要求した3人の人物は、以前ねずみ講に貢献した人物。 大きな事件となった詐欺の裏の人物の片腕だった。 引退後、死にかけたことがきっかけで改心。私財をどんどん寄付したりし、 みんなに償うことも、みんなを罰することもできないが 自分の播いた種を狩る一助になればとバスジャックを実行。早川多恵~光昭の幼なじみ。光昭を止められず、慰謝料送付を請け負う。人質になった人々杉村三郎 ~あおぞら副編集長。養父の理解もあり、事件の真相を調べることが可能に。 慰謝料の件などで会社に迷惑をかけるからと辞表を提出。 辞職、離婚後、三郎を勘当した病の父のいる故郷へ。園田瑛子 ~あおぞら編集長。犯人に強い嫌悪感を示し、その後トラウマで調子を崩す。 調査にも協力せず。昔受けた社員研修で反省室に入れられ、 自殺を図るほどの状態に陥り、休職したことがあった。 暮木が昔トレーナーかそれに類する仕事をしていたと肌で感じ、拒否反応を起こす。 労連の事務局に異動に。前野メイ ~パティシエ志望。調査に協力。坂本啓 ~大学中退した青年。調査に協力。田中雄一郎~金属加工業の社長。迫田とよ子~老女。詐欺商法の被害者。柴野和子 ~バスの女性運転手。菜穂子~三郎の妻。三郎を支えられるようになろうと思ったが行き詰まり、また寂しさから橋本と不倫。 自分のためにたくさん我慢してきた三郎を自由にすると離婚を申し出る。橋本 ~今多コンツェルン広報課員。傘下の会社に出向に。山藤~警部。バスジャックでは交渉役を務める。北見 ~亡き私立探偵・一郎氏の妻と息子・司。足立則生~新聞販売店店員。自分を巻き込んだ詐欺一味を告発したいと生前の北見氏に依頼したことあり。 再会した詐欺グループの一員が殺され、容疑者として追われることに。 死んだ男は、彼女の犯行を隠すために足立を利用した。あおぞら編集部園田・杉村間野~菜穂子の紹介もあって編集部に入った元美容員。家庭の事情で辞職。井手~もともと問題が多かったが、園田休職中にさらなる問題行動を起こす。野本~よく気のまわるバイトの青年。睡蓮のマスター~水田大造。社員研修のトレーナーが詐欺師になっていたりするというのはぞっとする話だ。
April 2, 2014
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