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装画が「しゃばけ」シリーズの柴田ゆうさんだったので借りてみた。吉宗が将軍の時代、豊後の温水藩の藩主は讃岐の風見藩との合併を画策。手始めに風見藩主と男勝りな娘・蜜との縁談を進めていた。だが、父を狙った刺客を探り出す為、蜜は出奔を決意。お供は母・甲斐御前が可愛がっていた黒猫・タマ一匹。タマは忍び猫で、大活躍。タマを譲り受けたいという忍・夕介、旅の途中で知り合った船頭の五平、雲吉、蜜の母・甲斐御前も旅に加わっていく。旅を続けるうちに蜜は将軍の座を揺るがす陰謀に巻き込まれていく。忍、御庭番、裏柳生、武田家の隠し財宝と魅力的な要素も盛りだくさん。途中に挿入される作者の小話(?・参考図書の紹介など)もあって面白く、さっくり読める。
January 31, 2007
2006年仏映画パリ・オペラ座が全面協力し、主演もバレエ学校の学生。眠れる森の美女のモデルとなったお城が舞台となっているが、内容はちと違う。踊りが禁止された国の王女・オーロラは国王である父の目を盗んで踊っている。姉のオーロラを慕う弟、元踊子で、娘の自由を守りたいと思う女王。父も娘を思いつつも、国王として、財政破綻した国を救う為、娘を金持ちの王子に嫁がせようと舞踏会を開く。だが、オーロラが思いを寄せたのは舞踏会に招待する王子に送る肖像画を描くために呼んだ画家だった。物語はあってなきようなもの。(クラシック)バレエをベースとした踊りを堪能すべし!自然の中で踊るのは舞台と違う新鮮さがあるが、脚本は舞台でやった方が違和感がなかったかも…(映像表現としてはちと無理あり)王子の一人はジパンゴ王国(日本がモデルだろう)から。王子が王女に捧げる舞踊はその国をベースにしたもの。アラビアちっくだったり、宮廷の踊りベースだったり。そんな中でジパンゴ国は、というと―土方巽ベースというか、暗黒舞踊(?)になるんだなぁと。そうか、そうきたか、と。
January 30, 2007
お役所の天下り先でもある企業が作った第3セクターの遊園地。その再建の一端を担い、出向となった公務員・遠野。だが、何処までもお役所仕事、慣例に習い、癒着した下請けを使い、理事の参加する団体を優遇した企画ばかり。子供の作文「父親の仕事」にも誇れる文を描いて欲しい、ここらで足りない「ガツン」を見せてやれ!しがないサラリーマン(今回は公務員だが)、怠け者の上司、口ばっかりで、自分の利益優先の重役たちにもまれながら、個性的な助っ人の協力もあって成功するというパターンは荻原氏お得意?遠野が学生時代に在籍していた劇団の主催者・来宮が奔放で、勝手ばかりなのに、ここぞという時に常識をといたり、暴走族上がりの宮大工見習らが力を発揮したり、ちゃらちゃらした部下が密かに頑張ったり、遊園地の企画が一旦は成功するのは楽しい。(ちょっと暗くて不思議な女性部下・徳永の扱いはイマイチだったけど)だからといって、最後まで夢物語で終わらず、結局は市長も巻き込んだ権力争い、選挙、公約…とそれ自体(遊園地の経営など)の問題以外のところで事態がどんどん進んでしまうというやるせなさ、それすらも「そういうものだ」とどこか諦めの境地に達して受け入れる主人公。優しくもどこかリアルな物語でありました。
January 28, 2007
午前三時にルースター(一番鶏)が鳴くベトナムで交錯する事件。旅行代理店勤務(営業担当)の長瀬は得意先の社長の依頼で彼の孫息子・慎一郎のお供でベトナムへ行くことに。慎一郎の父親(社長の娘婿)は4年前にベトナムで血だらけのジャケットだけ残して失踪。死亡していると思われていたのだが、ベトナムを特集したTV番組に父親の姿を見たと、少年は祖父には秘密で父親探しをしたいと長瀬に頼む。長瀬の悪友(?)で父親探しに興味を示した源内も一緒にベトナムへ旅立つが、旅は初めから妨害続きの波乱含み。改造車に乗るタクシー運転手ビエンとガイドを依頼した娼婦・メイの協力のもと、彼らがたどり着いた先にあるのは―新しい世界での再生を果たした父親と、檻の中で、決まったレールを走ることを義務付けられた息子。真実は決して甘くないが、だからこそ、それを受け入れようとする彼の姿は力強い。
January 27, 2007
京大農学部の学生(現在自主休校中)の僕、飾磨、井戸、高敷。京大生の繰り広げる妄想ワールド!研究と称して元カノをストーカー(ではないと言っていても、そうとしか見えない)する僕。謎の妨害者。彼女を持たないストイックな姿勢と高尚な考え(という名の妄想)。なんだか男版三浦しをんのような妄想っぷりでありました。(と書くとこの場合、どちらに失礼なのだろうか?)ファンタジーノベル大賞受賞作品らしいのだが、これもファンタジーなの、か?
January 26, 2007
松本大洋の漫画の映画化。宝町には町を仕切る"ネコ"と呼ばれるガキがいる―町の崩壊、再生を狙うヤクザ、それと手を組む新しい資本(子供をターゲットにした産業)を目指す蛇たち。町を守る警察、時代の流れに乗るもの、残されるもの、それぞれの思いを抱いて時は進む。原作好きに賛否両論のこの作品、期待せずに観たらば、悪くなかったかな。たしかに、もっと原色っぽい色使いだろうとか、絵が違うとか、声のイメージが微妙に違う、とかエピソードの挿入場所などについて異論が出るのも分かる。でも、あの話を映像化出来ただけでも嬉しいような気がするのだけれども…それだけで満足するのは甘いだろうか?原作とは違っても、ノスタルジックな風景、建物と柔らかい色使いが個人的に好みだったってのもあるかも。
January 25, 2007
映画化されたらしいので、どんなかなと。「こんな夢を見た」で始まる10話のショートショートのようなもの。どれも夢"らしく"尻切れトンボだったり、荒唐無稽だったりしながら、気を引かれるもの。でも、これを映画化ってどうするのだろう?気になりもした。
January 24, 2007
ツールド フランスなどでおなじみの、あの自転車レース(正式名称ってなんていうんだっけ?)を描いたアニメ。スタジオジブリっぽい絵だと思ったけど、違うみたいだった。実際にあの競技を観たことないのだが、臨場感あり、レースの仕組みも何となく垣間見れて興味深かった。スペイン、アンダルシア地方のレース。地元出身のペペは他国のビール会社の出資を受けるチームに所属。各地を転戦している。今までに結果を出しておらず、チームメイトと優勝を目指す。その日はペペの兄と(ペペの)元恋人カルメンの結婚式の日でもあった。大きなチームと個人の力量差などで作戦が変わってきたり、天候(風など)による自転車の場所取りなども面白い。
January 20, 2007
ブラット・ピットが出ていた映画「ファイトクラブ」と石田衣良の「池袋ウェストゲートパーク」の要素を併せ持つような話。渋谷のストリートギャング(?)のトップを束ね、賞金つきのトーナメントであるファイトパーティーを展開するのは喧嘩が強く、口下手だが頭の回転も速いアキ(19)と腕っ節はからきしだが、口の上手さと頭の良さ、企画力抜群のカオル(同い年?)である。両親の借金返済に少しでも力になりたいと思うアキと高級官僚の父から厳格でしかないしつけを受け、家族に失望し、自分の力で生きていこうと考えているカオル。ある日、仲間が喧嘩してぶちのめした男が残した鞄には大金が。被害届も出ず、明らかに「闇の金」を手にした仲間から相談を受けたアキとカオルは強盗犯とおそらく金の出所(被害先)の暴力団両方から狙われる前に何とか処理しようと奔走する。
January 19, 2007
初の劇団☆新幹線。主演・市川染五郎、他にも阿部サダヲ、真木ようこなどを客演に迎えていた。口から生まれたような男・ライ(市川染五郎)は彼を兄貴分と慕うキンタは侍になろうと落ち武者狩りをしていた。朧の森でライは三人の妖魔(?)に出会い、舌と同じように動く剣を受け取り、天下を取り、(ライが)自分で自分を殺すまで力を得るという契約を交わす。対立しあう二つの国にそれぞれ取り入り、一方の国で王にまでのし上がるライ。彼は鬼よりも恐ろしい存在になろうとしていた。登場人物の名前が酒呑童子や源頼光(→ライ)、その周囲の人からとられている。おそらく「マクベス」をベースに仕立てられた話。*プログラムを読んだら、「リチャード三世」がベースだったことが判明。まぁ、どちらもシェークスピアだから細かいことはいっか(笑)新歌舞伎と銘打ち、新橋演舞場で上演されが、まぁ、歌舞伎はエッセンス(染五郎と阿部サダヲは歌舞伎の見得をちょっと切ったり、拍子木の音が鳴ったりする)。でも、歌あり、踊りあり、殺陣あり、様々なパロディ、笑いありでとくかく何度も美味しく、派手な舞台。オイシイよなぁ!エンターテイメントを心底楽しみ申した。知人によれば、いつもの新幹線よりちょっとおとなしめ(?)だったとか。どんなのが”いつも”のなのかすごく気になりもした。それにしてもプログラムがカレンダーとセットで3000円は高かった…プログラムだけでもうちょっと懐に優しくあって欲しかったなぁ。
January 18, 2007
ERAGON:INHERITANCE BOOK 1~遺志を継ぐ者~ドラゴン、ライダー、エルフ、ドワーフ、おなじみの設定を巧みに使ったファンタジー。魔法ネコの存在も楽しい。これを書いたのが1984年生まれの青年(高校を飛び級で卒業しているらしい)というのに驚いた。15歳から描き始め、17歳の時に完成(この作品が処女作)。最初は自費出版だったのが、トントン拍子に出版社と契約、ベストセラーになって映画化もされ、とあっという間の快進撃をくりひろげたという。彼のサクセスストーリーも話題になったのだろうか?1巻目は旅をしながらライダーや世界の仕組みを紹介している感じ。作者は指輪物語などに親しんでと紹介されているが、その影響されっぷりも分かる。そういった世界への入口にもちょうどいいのでは?続編も出ているので、これからも楽しみ。 エラゴンがある日見つけた石のようなものはドラゴンの卵だった。生まれたドラゴンをサフィラと名付け密かに育てるが、ドラゴンとそのライダーを探す帝国の手先によって伯父を殺される。復讐を果たす為、エラゴンはライダーに詳しい村の語り部・ブロムと旅に出る。それは、自分が想像以上の力を持つライダーとなり、知らず知らずの内に責務を背負い、戦いの渦中に巻き込まれる長い旅の始まりだった―邪悪なガルバトリックスの治める帝国。ドラゴンの卵はあと2つ。ドラゴンライダーとは~ドラゴンと心を交わし、強靭な体と魔法を受け継ぎ、軒の使い手でもある誇り高き種族。ドラゴンは自分の選んだ者(今までの歴史の中では人間かエルフ)の前で生まれるらしい。~ネタバレありの登場人物紹介~エラゴン:カーヴァホール村のはずれに住む主人公(15歳)。父を知らず、母セリーナは行方が知れない。叔父の家で暮らす。ギャロウ:エラゴンの伯父。闇の生物によって殺される。ローラン:ギャロウの息子(17歳)。肉屋のスローンの娘カトリーナ(16歳)に思いを寄せる。働きに出ていて難を逃れる。ホースト:村の鍛冶屋。エラゴンらの理解者。ガートルード:村の治療師ブロム:村の語り部。エラゴンと共に旅をし、ライダーの歴史や知識、武術を教え込む老人。実は元ライダーでヴァーデン軍に協力していた。旅の途中で亡くなる。サフィラ:エラゴンが見つけた卵からかえったドラゴン。マーダク:モーザンの息子。エラゴンと共に旅をする。父とは違うらしいのだが…ジョード:ブロムの昔馴染み。港町ティールムの貿易商。アンジェラ:ティールムの薬草師にして占い師。魔法ネコ・ソレムバンと暮らす。アジハド:反乱軍ヴァーデンの指導者。ファーザン・ドゥアー峰の奥に潜むナスアダ:アジハドの娘。双子:名前はなく、魔法を操る。フロスガー:ドワーフ族の王。ヴァーデン軍と手を組む。オリク:フロスガーの甥。エラゴンにも優しい。アーリア:エルフ。ドラゴンの卵を運ぶ密使だったが、帝国の手先に襲われ、拷問を受ける。エラゴンに助けられる。オシャト・チェトウェイ:嘆きの賢者。テレパシー(?)でエラゴンをエルフ王国に誘う。ガルバトリックス:帝国アラゲイジアの王。元ライダーだったが、仲間のライダーを裏切り、はむかう者は殲滅し、王になった。モーザン:ライダー族を裏切り、ガルバトリックスに協力した男。ブロムによって殺される。エラゴンがブロムから受け継いだ剣・ザーロックは彼のものだった。王と手を組む闇の生物:シェイド(肉体を邪悪な霊に支配されたもの)、ラーザック、怪物アーガルなどエラゴンがアンジェラから受けた予言(このときアンジェラはエラゴンの正体を知らない)~・長い命(ライダーは人間の寿命をはるかにしのぐ長命になる)・未来の選択肢は多いが、どれも熾烈な戦いがある。ただ一つだけ、幸せと平和をもたらすものがある。自分の運命を自由に選択出来る者でもある。・悲しい運命が待ち受ける。 その一つは死(これはブロムのことだった)。 この国(アラゲイジアの地)を永遠に去ることになる。 家族の裏切りがある。・壮大なロマンスが待ち受ける。相手は高貴な生まれで強さ、賢さ、美しさを持った人。ただし、幸せになるとは定かではない。(おそらくアーリアのこと?)
January 18, 2007
CLAMPの同名マンガのノベライゼーション。アウターホリック~死んだ友人から届くメールとは?アンダーホリック~禁忌を犯したくなる性癖は直るのか?アフターホリック~四月一日と同じくアヤカシを見るという男が唱える眼球地球論とは?アヤカシも幻覚も眼球に映るものという主張、アヤカシが見えなくなったら四月一日には"店"が見えなくなるだろうというこの先を予見するようなアフターホリックは一部が伏せ字乱発で読みにくいが、興味深い。でも、他の二作はあんまり驚きもなく、原作で同じような展開があったような気もするのでノベライゼーションしてもしなくてもいいような…文体はちょっぴり京極夏彦風味?と思ったら、冒頭の引用は「姑獲鳥の夏」からだった
January 15, 2007
本編感想は→コチラつれづれメモ。ネタバレあり。「町を侮るな。だが、町を恐れるな」エピソード1 風待ちの丘茜:25歳。町に取り込まれないほどの悲しみを持っていること、消滅した町に関係する知人がいないことなどから国選回収員(消滅した町「月ヶ瀬」に入り、住人の持ち物、家から月ヶ瀬に関するすべてを回収する仕事)となった。月ヶ瀬のとなり町・都川に滞在。直前に父を亡くしている。信也:回収員に選ばれた男。茜とペアを組む。3歳になる子供を亡くしている。茜の15歳年上。中西:月ヶ瀬に住んでいた娘夫婦と孫、彼らに会いに行っていた妻が消滅。都川でペンション「風待ち亭」を営んでいたが、今は休業中。由佳:自分の半身とも言える友人・潤が消滅したため、町と闘おうと決意する女子高生。エピソード2 澪引きの海白瀬桂子:前回の「倉辻」消滅を免れた消滅耐性の持ち主。「町の消滅」に関する管理局で働き、消滅を防ごうとしたが、月ヶ瀬の消滅が起きてしまう。「汚染」などの恐怖があり、恋人に捨てられる。統監:桂子を引き取った男。汚染にさらされ、盲目に。だが、それと引き換えに鋭い感覚を持つ。園田:桂子や統監にも分け隔てなく付き合う清掃員。脇坂:不思議なカメラマン。居留地出身。エピソード3 鈍(にび)の月映え和宏:月ヶ瀬の住民でありながら、消滅時に町の外にいたため、消滅を免れた男。月ヶ瀬での記憶が曖昧となっている。都川のギャラリーで月ヶ瀬の絵を展示中。27歳。少女:月ヶ瀬で茜と信也に発見される。消滅耐性を持つ。エピソード4 終の響い(ついのおとない)英明:月ヶ瀬の消滅で出産の為、実家に帰っていた妻と生まれてくるはずだった子供(予定では女の子)を失う。妻:「分離者」の別体。ココでの別体とは双子の姉・妹の妹ぐらいの意味。本体:古奏器の音の色を治す(再魂する)ことができる。別体の代わりにと「町」に取り込まれるまで英明と暮らす。最後は風待ち亭で和宏の持つ古奏器を治し、皆に見守られて取り込まれる。ひびき:本体が産んだ子供(男の子)。だが、別体の産むはずだった女の子の意識も持つ分離者として生まれ、幼くして町と戦う決意を表明。和宏:治った古奏器の音色で表情を取り戻す。エピソード5 艫取り(ともどり)の呼び音月ヶ瀬消滅から3年8ヵ月後桂子:「町」の汚染にさらされ、視力もどんどん低下中。マスター:脇坂を探す為、居留地に行く桂子に協力。それは統監からの指示(思いやり)でもあった。脇坂:居留地内の宗教により、自分の「陰族」しか撮ることを許されない特殊なカメラマン"御用映士"だった。禁忌を犯したため、妻子を亡くしている。桂子と共に生きる為、澪引き(身引き→片腕を失う)をして一族を離れる決意を固める。野下:統監の運転手。妨害を受けながらも桂子は脇坂を探し出すことに成功。統監の死。統監と中西が分離者であることも判明する。統監とも親しく、いろいろな所に出没する清掃員・園田の存在も大きい。彼女は何者なのだろうか?エピソード6 隔絶の光跡(しるべ)月ヶ瀬消滅から4年半と6年後由佳:町の消滅で潤を失った後、町の消滅と戦うために必要な知識を吸収中。管理局に入る。数年後、勇治と再会。彼のことも、時には自分すら実験材料に使い彼と衝突。(のぞみのことも実験に使い失敗。勇治に助けられる。)潤を想い続け、闘い続ける。勇治:人を惹きつける魅力ある青年。もてること、バイトで複数女性と付き合っていることから由佳に彼の振りをしてくれと頼まれる。先天性の神経接続障害(周囲は気付かないが、自分の意識がない状態が続く)で、幼少期に治療を受けた影響で、後天的な消滅耐性を得たらしい。潤を思い続ける由佳を支えようと決意。だらしない自分と決別し、ちゃんとしようと脇坂について旅に出る。脇坂:桂子と結婚。カメラマンとして世界を飛び回る。潤の残した消滅対抗音となりうるかもしれない「音の種」が由佳の元に届く。エピソード7 壺中の希望(のぞみ)月ヶ瀬消滅から13年後。のぞみ:信也夫婦に引き取られて実子として育てられ、病気の治療と称され、知らずに管理局に通っていた。真実を知り、取り乱し、家出。都川へ。16歳か?信也:月ヶ瀬に入ったのぞみを探しに自分も町へ入り、意識をなくす。(のぞみらによってもどってくる)由佳:今も研究中。勇治:人気俳優に。由佳を支え続けている。桂子:戦地カメラマンでもあった脇坂を失うも気丈に管理局で働く。ひびき:性別も、年も違う分離者。和宏の協力を得、「呼び合い」訓練中。
January 14, 2007
「となり町戦争」 「バスジャック」に続く新作。三崎氏はありえないような突飛な設定を、実際にあるように見せる、設定を使いこなす、構成するのが本当に上手いなぁとつくづくうならされる一冊。人がいなくなるというのは恩田陸の「月の裏側」を彷彿とさせるが、設定、定義、それに対する人の対応などはもちろん違う。7本の短編がそれぞれバラバラの様でいて、少しづつ進み、一本に繋がる。少しずつ繋がりながりながら明らかになるところもあれば、ならない所もあり、そのバランスもいいように思う。いや、町が何故人を消滅させるのか、その町にいた人々はどうなるのかが明かされないのは非常に気になるが。三十年に一度起こる町の「消滅」。その"町"の住民は忽然と失われ、閉鎖され、その住民にかかわるものは回収処分の対象となる。消滅する町の住民は町に順化され、自分達の消滅を受け入れているが、消滅するまで周囲の町の人々はそれを知らず、突然失われるのに「余滅」と「汚染」を防ぐためにその住民の消滅を表立って悲しむことは許されない。そんな「町」によって消滅した人々の喪失を抱える人、回収に立ち会った人、闘う決意した人、それぞれの想い、悲しみが描かれる。~ネタバレあり~プロローグ、そしてエピローグ潤が残した「音の種」から20年近くかけて醸造してつくりあげた「消滅対抗音」。新たな町の消滅に対処する由佳、側には本体のひびきが。町に潜入し、「消滅順化」に抗い、情報をもらしたため、意識を失った別体のひびき。前統監で、新たな一歩を確信してなくなった桂子。そして、町にはただ一人、消滅耐性を持ち、消滅に対して親和性があるのぞみが残っていた。新たな町の消滅は阻止できるのか―そのころ、町に取り込まれ、27歳のまま、意識上の年を取れなくなり、声を奪われていた和弘が茜のことを呼び、町から開放されていた。エピソード1 風待ちの丘茜に出会い、ペンションを再会する中西。由佳はペンション再開第一号となる客。理不尽な消滅。だが、突然人を失うことは(事故などでも)ある。何故悲しんでは、考えてはいけないのか。余滅は本当に起こりうるのか。謎は多い。エピソード2 澪引きの海桂子の喪失感と新たな希望が描かれる。エピソード3 鈍(にび)の月映え茜と和宏の出会い。大事な人から預かった古奏器とともに、記憶のないままにギャラリーに通い続ける和宏の月ヶ瀬の家の回収に立ち会った茜は彼の思い出せないが喪失感を彼に抱かせているる彼女(潤の姉)の絵をそこで見つける。好きでも喪失感も手伝い茜を受け入れない和宏は月ヶ瀬に入る。茜は少女と白瀬の協力により、和宏を救い出すが、彼の意識は「町」に取り込まれていた。この後、和宏は声と表情を失い、現在の月ヶ瀬に意識を飛ばし絵は描けるも、27歳の意識のまま、茜とともに過ごす日々を記憶することは出来なくなる。切ない話だが、茜の決心、生きる姿は美しい。エピソード4 終の響い(ついのおとない)「分離者」「本体」「別体」とまた新たな設定が。人格分離者(一つの身体に二つの心)が実際に身体を二分できる(二人になれる)ということ。「本体」「別体」は片方が死ねば、その時点でもう片方も死ぬ。だが、消滅に関しては誤差が生まれる。(「町」が完全消滅する時にもう片方も取り込まれる~意識だけ町に奪われる~といった具合)エピソード5 艫取り(ともどり)の呼び音消滅だけでも不思議なのに、聖域の宗教観なども盛り込まれ、どんどん異世界に引き込まれる話。脇坂の正体が明らかになり、彼と共に生きる為に試練に立ち向かう桂子。彼の残した「澪引き」の意味とは?何も失わずして望むものは手に入れることが出来ない。そんな厳しさもあふれる。エピソード6 隔絶の光跡(しるべ)美少女で孤高の存在感を見せながらも、周囲(特に男性)の騒音排除の為、由佳は同じ学校で人気の勇治に付き合う振りをしてくれと持ちかける。彼女の目的を知らないままに協力するも、由佳に惹かれはじめる勇治。突然の別れ、そして、数年後に再会した二人の立ち位置は大きく離れていた。エピソード7 壺中の希望(のぞみ)自分が消滅耐性を持つ生き残りで、実験体として扱われていたことも、両親が養父母だったことも知らなかったのぞみが、由佳、桂子、ひびき、茜らと出会う中で揺れ動く。相変わらず茜の潔さがカッコ良い。エピローグ、そしてプロローグ月ヶ瀬消滅の日の潤、彼の姉、和宏が描かれる。本当に終わりの始まり。エピローグ~、プロローグ~のタイトルがまた秀逸。プロロ~グ、~は時系列的には最後でありながら、それぞれが歩んできた道を踏まえ、新しい「町」との戦いの一歩を踏み出す希望と不安を描いている。エピローグ、~は月ヶ瀬町が失われる日の住民を描いていて、潤の想い、町によって選ばれた「残る人」和宏の思いの一端に触れることができる。細かく、長くなってきたので登場人物紹介を兼ねたつれづれメモは→コチラ
January 14, 2007
~蜃気楼に手を振る~「幻想都市の四季」として四人の作家が各季節を担当した企画。まほろ市の殺人 春・倉知淳まほろ市の殺人 夏・我孫子武丸まほろ市の殺人 秋・麻耶雄嵩これにも中川刑事と檜山刑事が登場。檜山刑事が探偵役というか、真相に気づくという感じかな。冬になると現れる蜃気楼。しかし、真幌の蜃気楼に手を振ると"向こう側に連れて行かれる"のか駄目だと言う。5歳の時に手を振った長兄が事故死。そして、25年後の今、残された兄弟の運命が動く―
January 12, 2007
ハリウッドバージョン美しく、働き者の妻、二人の子供、順調な仕事(遺言管理人?弁護士?)、なに不自由ないはずの生活の中、どこか空しさを感じる男(リチャード・ギア)が電車内から見かけたダンス教室の先生(ジェニファー・ロペス)に心動かされ、社交ダンスを始める。大まかな設定は日本版と同じだが、やはり、ダンスをしたこともない日本のサラリーマンと卒業式などにダンスパーティーがあるアメリカとではやっぱり違うよなぁ。そのため、日本版ほどの哀愁が出せず、設定も軽くなってしまった感じ。それにしても濃いハリウッド俳優に負けないほど、いや、それ以上のの濃さを見せてた渡辺えり子と竹中直人はすごい。ということが改めて感じられた。
January 12, 2007
~夏に散る花~「幻想都市の四季」として四人の作家が各季節を担当した企画。まほろ市の殺人 春・倉知淳まほろ市の殺人 秋・麻耶雄嵩ちらっと出てきたのは闇雲A子。コレは麻耶氏の~闇雲A子と憂鬱刑事~の前振りか、それともここに出てきたのを麻耶氏が使ったのか。夏と冬しか確認してないが、中川刑事と檜山刑事が出ている。これがつながり?新人にして売れない作家(廃業目前?)君村義一に最初で最後のファンレターが届く。送り主の住所も同じ真幌。執筆に行き詰まっていたこともあり、四方田みずきとメールのやり取りをするうちにまだ見ぬ彼女に恋心を抱く。とうとう会う事になった彼女は19歳。小学生くらいの妹と現れた。つき会う事になってもどこかぎこちない素振りを見せるみずき。さつきやつばきといった姉妹の影、君村の友人小田山の死から浮かび上がった真実とは?
January 12, 2007
チョコレートコスモスのちょっと違った続編のような小説。神谷脚本、芹沢演出の舞台が実現したような、また別のお話のような…視点が違ったらみえ方が違うというお得意のパターンを駆使しながら、劇の中の劇、脚本家の世界すら劇の中に飲まれてと見事な入れ子小説が完成。ちょっとした設定の違いすら並行世界ならではかと惑わされ、しかし…と迷いながら読み進む。~ネタバレあり~中庭にて~三人の女優が脚本家・神谷の一人芝居のオーディションを受けるが、その決定直前、神谷は中庭で開いたパーティーの最中に死亡。毒殺か自殺か?一人の女優の犯行に気付いた女優が彼女を問いただす。その直後、犯人である女優が崩れ落ちた―というような脚本を書いている細渕晃が、友人である楠巴にその案がいけるかどうか話す。後日、犯人は女優一人案と三人共謀案が出来る。「中庭の出来事」~劇中劇。脚本家・神谷が(自宅で)死んだ。揺れ惑いながら、それぞれがその場面、事情聴取での刑事達とのやりとりを演じる。それすらもオーディションの様にも思えるのだが―脚本家:神谷華晴・元劇団の座付き作家。若手女優・河野百合子と再婚。演出家:芹沢女優1:槙亜希子・芸能一家のサラブレット・・・チョコレートコスモスの東響子のような人物女優2:甲斐崎圭子・劇団出身の性格俳優・・・チョコ~の佐々木飛鳥と宗像葉月が混ざったような人物女優3:平賀芳子・大女優。病弱な義弟(死亡)がいた?・・・チョコ~のオーディションにきた女優のような人物彼の死を自分のものにしようと偽証の後、自分が犯人だと名乗り出る。(でも、実際は事故だった)追い詰められた中の告白に見せかけてそれすらも演技だったというのはさすが女優とうならせる展開。実際に観てみたい。旅人たち~演出家?と思われる昌夫と男(女優になった義姉がいる?)が山の中にある廃屋(元駅舎)を舞台にしようと訪れる。「中庭の出来事」の事件を知っているような素振り。どれもがだんだん混ざりながらも、並行進行していく。そして、最後の”中庭にて、旅人たちと共に”で集大成(?)を見せる。チョコレートコスモスをより恩田陸らしく表現した新しい話といったかんじだろうか。オフィス街の真ん中で倒れ、心臓発作で死んだ女性の謎にも迫る。(中庭にてと旅人たちにまたがる)女性が倒れるときは3人の人間に目撃された。それぞれの証言によると「泣いていた」「笑っていた」「怒っていた」とばらばら。(苦しい顔が歯が見えた一瞬笑い顔にも見えた?突然制御不能になった自分に悪態をついたのが怒っているように?その直前にコンタクトがずれでもし、泣いているように?)色褪せた寒々しいペールグレイの薄曇りの空を描いたルネ マグリットの絵「光の帝国」が物語を繋ぐような、薄曇りの中のような物語のような…「中庭の出来事」8で魂の重さが12グラムとあるが、ヒットした映画にもあったのは21グラムではなかっただろうか?(観てないから確かじゃないけど)
January 8, 2007
本編感想は→コチラつれづれメモオーソリティはダストから最初に生まれ、(その後の天使も同様なのだが)自分を神だと話し、権力の座についた。要塞、クラウデッド・マウンテンに住む。真実に気付いた天使は追放されたり、対立勢力を指示するように。4千年前から摂政に選ばれたメタトロンが今は実権を握り、人間に干渉し、世界中に常設審査機関を設けようと企む。メタトロンはかつてのエノク(情欲に溺れた人間)。アダムの6代あと、ヤレドの息子、マハラレルの息子。反旗を翻した天使、バルクは人間の時の兄弟だった。オーソリティの教権機関~規律監督法院、聖霊の業協会コールター夫人の属する献身評議会は規律監督法院にとってかわり、聖教会の最強機関になることを望んでいた。(コールター夫人はライラへの愛に目覚め、彼女を、ひいては世界を守るため、メタトロンを消滅させようとアスリエル卿と力をあわせ、メタトロン共々奈落に落ちる)エレイン・パリー:ウィルの母解放された死者、リーとジョン・パリ―はスペクターと戦い、ウィルとライラを助け、自然に帰るキルジャバ:見えるようになったウィルのダイモン。ネコの姿をとる。イヴの堕落(と原罪)とは魂の解放だったと解釈し、教会が押し付けてきた神による抑圧の終わり、思想の自由の始まりを意味している。→地上に楽園を築こう(物語が伝えんとしているのは)悪いのは神や宗教ではなく、その狂信性が時にもたらす独裁主義、偏見、抑圧、差別、テロ行為などの諸悪を問題とし、人間の尊厳を擁護しているという解説は納得。作者・プルマンは自分で選べるならば自分のダイモンはワタリガラス(北米インディアンの神話でストーリーテラーなどを意味する)が良いといったとか。その人の本質を表すダイモン、その姿が見えたらいいような、本質が剥き出しになってしまうのが怖いような…
January 8, 2007
THE AMBER SPYGLASS(小望遠鏡=SPYGLASS~スパイの眼鏡…英語ってまんま過ぎて夢がないような…まあ分かりやすくて便利だけど。)黄金の羅針盤 神秘の短剣の最後を飾る物語。メモは→コチラ~ネタバレあり~コールター夫人に連れ去られたライラを探すウィル。アスリエル卿の下へ彼を導こうとする天使バルサモスとバルクと出会う。バルクは別行動し、アスリエル卿にウィルの存在、オーソリティのたくらみを伝えに行き、途中の襲撃もあり消滅。ウィルと行動をするバルサモス、途中合流したのはクマにとっての新たな地を探すイオレクだった。コールター夫人からライラを助け出し、ライラの願いを叶える為、イオレクと別れ、死者の国を目指す。彼らと同行するのはアスリエル卿から送られてきた二人のスパイ。死者の国へ行く為、ライラは自分の死と向き合い、そして、自分の一部でもあるパンタライモンと別れることに。死者の国の門番・ハーピー(怪鳥)との新たな契約を結び、ロジャーをはじめとする死者を解放した彼らの最後に行きつく先は―一方、マローン博士は窓を通った先で出会ったミュレファと交流し、彼らと協力し合う。天国はなく、ただ収容されるだけだった死者を自然に帰す、粒子となって世界に溶け合うようにするという思想、原罪を背負って生まれ、天国に行く為に生きるというオーソリティ(ひいてはこの世界のキリスト教)の教義の疑問点をつき、今を生きる。今、自分が生まれ落ちた地で生きる重要性、大切さを引き出したのはさすが。「楽園」は求めるものではなく、周りの人々とつくる。それも新たな地を目指してではなく、今居る地で作る(ある)もの。近年読む本の多くの「楽園」の定義となりつつあるというか、地に足着いた思考。ファンタジーの中にすんなり溶け込みながら、心に残る。心が通じ、堕落ではなく原罪からの解放を、愛のある世界を生み出しイヴとなったライラ。だが、自分の世界でない所ではウィルの父親が実証したように病になって死ぬことから、愛したウィルとは一緒に居れず、最後には別れを選択。ウィルは天使らに窓の閉め方を教え、死者の国への窓以外すべてを閉じ、短剣を折る。そして、二人は、みなはそれぞれの世界でそれぞれの生を全うするために一歩踏み出していく。壮大な物語。映画化もすでに決定しているようだが、楽しみでもあり、不安でもある。さりげなく(一部ごとに1歳)登場人物が年をとっている。この世界に住む人物ウィル・パリ―:母を守る13歳の少年。メアリー・マローン:暗黒部室研究室の研究者。並行世界に住む人物ライラ:並行世界から別世界への橋を渡った12歳の少女。新たな"イヴ"になる存在として魔女からも庇護される。パンタライモン:ライラのダイモン(守護精霊)。ライラの魂の一部とされるパンタライモン。彼女が死ねば消滅する。思考、精神が繋がっている。イオレク・バーニソン:よろいをつけたクマの王。セラフィナ・ペーカラ:エラナ湖地区の魔女の女王ルタ・スカジ:ラトビアの魔女の女王。アスリエル卿(ライラの父)を慕う。アスリエル卿:ライラの父ローク卿:アスリエル卿の偵察隊長。ガリベスピアン(小人)レディ・サルマキア:アスリエル卿のスパイ。ローク卿の部下。ガリベスピアン。シュバリエ・ティアリス:アスリエル卿のスパイ。ローク卿の部下。ガリベスピアン。マリサ・コールター:ライラの母。オーソリティー(権威)側だったのだが。チャールズ・ラトロム卿:この世界のオックスフォードに住む名士。実はコールター夫人の世界からきたボーリアル卿。ルイ・ゴメス:規律監督法院の神父。ライラの暗殺を担う。死者ロジャー:ライラの死んだ親友。リー・スコーズビー:気球乗りスタニスラウス・グラマン:シャーマンでもある探検家。実はウィルの父、ジョン・パリ―。バルサモス:天使。アスリエル卿を支持。ウィルと行動を共にする。バルク:元人間の天使。バルサモスを敬愛。メタトロン:天使。オーソリティの摂政。また別の世界アタル:メアリーの親友。ミュレファ(植物の車輪を操る動物)スペクター:魔物。大人だけに見え、見えるものを襲い、魂を奪う。神秘の短剣で窓を開く度に奈落から生み出される。
January 7, 2007
THE SUBTLE KNIFE黄金の羅針盤の続編。三部作なので以下続刊あり。~ネタバレあり~見えない何かに怯える母を守るウィルは父の残した何かを探る男達を撃退する時に一人、殺してしまう。逃げるうちに別世界の窓をくぐった彼はそこ(チッタガーゼ)でさらに別の世界から橋を渡ってきたという少女・ライラと出会う。一緒に行動することにした彼ら。ライラはウィルの世界で"ダスト"の研究者に出会い、真理計と同じ機能を持つ機械を開発していることを知るが、そのことと自分の存在をチャールズ卿に知られ、真理計を奪われてしまう。真理計との交換にチッタガーゼにある神秘の短剣を手に入れることを条件に出された二人。望まずして神秘の探検の守り手となったウィルはその証として指を失う。一方、ライラの行方を捜すセラフィナとリーはそれぞれの情報を集める。魔女らはアスリエル卿側につくことを決意、彼のことも探すことに。リーはさまざまなことの鍵を握るグラマンを探し出し、ライラを守る誓いを胸に、彼を守り死ぬ。満身創痍で神秘の短剣の守り手(ウィル)に必要なことを伝えたグラマンは彼が愛を拒んだ魔女に殺される。捜し求めていた父と知った瞬間に彼の死に立ち会う事になったウィルは彼の遺志を継ぐことを決意。神秘の短剣の守り手としてアスリエル卿に会う事に。その時、ライラはコールター夫人の手に落ちていた…新たな登場人物・ウィルは12歳とは思えないほどの精神力のある、母親思いの少年ですぐ馴染めた。天使の出現、天界での大戦を起こし、オーソリティーを打ち破ろうとするアスリエル卿、ライラやウィルの役割、別世界のつながりがどんどん出てきて、物語にぐんぐんひきつけられる。"教会"を否定し、反旗を翻した先にあるのは何か、人間の新化にも影響を及ぼした意思のある粒子"ダスト"とは何か、気になるところ盛りだくさん。この先の展開も楽しみ。ライラを娘のように思うリーが死んでしまったことが切ない。この世界に住む人物ウィル・パリ―:母を守る12歳の少年。メアリー・マローン:暗黒部室研究室の研究者。並行世界に住む人物ライラ:並行世界から別世界への橋を渡った11歳の少女。新たな"イヴ"になる存在として魔女からも庇護される。パンタライモン:ライラのダイモン(守護精霊)セラフィナ・ペーカラ:エラナ湖地区の魔女の女王ルタ・スカジ:ラトビアの魔女の女王。アスリエル卿(ライラの父)を慕う。リー・スコーズビー:気球乗りマリサ・コールター:ライラの母。オーソリティー(権威・教会)側。チャールズ・ラトロム卿:この世界のオックスフォードに住む名士。実はコールター夫人の世界からきたボーリアル卿。スタニスラウス・グラマン:シャーマンでもある探検家。実はウィルの父、ジョン・パリ―。チッタガーゼ(神秘の短剣を生み出した世界)スペクター:チッタガーゼの世界の魔物。大人だけに見え、見えるものを襲い、魂を奪う。アンジェリカ:チッタガーゼに住む少女。パオロ:アンジェリカの弟トゥリオ:アンジェリカの兄。スペクターに襲われる。
January 6, 2007
伊集院静の同名小説を映画化母の故郷である瀬戸内の島へ北海道から臨時教師として赴任してきた吉岡先生(坂口憲二)。機関車のような大きな体と口が利けないことから、赴任そうそう"機関車先生"と子供達にあだ名をつけられ慕われる。だが、漁師の親たち(伊武雅刀ら)は口がきけない教師がきたことで猛反発。校長(堺雅人)をはじめ、受け入れてくれる人(倍賞美津子、大塚寧々ら)、阻害する人の中、ただ彼は優しく、いろいろなことを受け止めていく。子供達もそんな彼に時に反発し、時に心を開いていく。言葉を失うきっかけになった剣道の大会に子供達の期待を背負って出場した彼は見事優勝。子供達に「言葉」「勇気」をもらった彼は北海道で教師を続けていく決心をし、島を離れる。なんとも優しさあふれる映画。言葉はなくとも、気持ちで、存在で大きくて受け止めてくれる先生を坂口憲二が好演。素朴な子供達もほっとさせる。
January 5, 2007
元人食い人種の島、今は楽園とも言われ、観光産業盛んな島、フィジー。日本から両親と移住し、フィジーに帰化、日本料理店を切り盛りする良昭、ガソリンスタンドで働くフィジアン・チョネ、父親の土産物屋を手伝うインド人・サティー、ワーキング・ビザでフィジーに来て、(日本人対応の)観光案内をする茜。「地上の楽園」と言われるフィジー。だが、そこでクーデターが起こった。現住民族であるフィジー人、イギリス植民地時代に働き手として連れてこられたインド人、働き者の日本人、新しく参入してきた中国人。のんびりその日を生きるフィジー人と働き者の他民族の生活格差、現住民族のコミュニティーの結束の強さ、それが政治の世界にも及びクーデターが起こる。人と人ならば同等、垣根なく友人として付き合っているはずの彼らの心にも暗い影を落とす。父親の反対もあり、別れたサティーとチョネ。二人を見守っていたが、その後サティーと付き合うヨシ。だが、今でもチョネに彼女の心はあるのではないかとヤキモキしてしまう。何も知らず、チョネと付き合う茜。フィジー人も様々。お互い仲良く、理解し合おうとする人、自分たちよりも勤勉に働いている結果だが、自分たちよりも裕福な人々を面白く思わぬ人など。分かりながらも巻き込まれていく人々。「楽園」とは場所ではなく、そこに居る人たちで作り上げるもの、みんなの笑顔の中に、気持ちの中にあるもの。その言葉が心に響く。堅っ苦しくなく、柔らかく、読みやすい話。
January 5, 2007
LE Fantome de L’Opera早川書房版映画の感想は→コチラ劇団四季の舞台を観た時の感想は→コチラようやく原作。作者が当事者の証言を集め、怪事件の真相の陰に怪人の存在があることを突き止めたという体裁をとっている。順序を入れ替えたりしているが、大道具係の死、カルロッタが蛙の声になる、シャンデリアの落下、クリスチーヌの父の墓での出来事、誘拐などはわりとそのまま舞台・映画でも使われている。すでにミュージカルを知っているのでどうしても映像、歌つきで読み進めてしまう。悪くはないが、小説のもっとおどろおどろしい感じを肌で感じながら読むのもまた一興だったろうと思う。でも、この原作からあのミュージカルになるのはとても良く出来ているとも思う。それぞれの良さあり。クリスチーヌを引き取ってくれた家(知人夫婦)や、ラウルの兄である伯爵、オペラ座の怪人の過去を知るペルシア人が登場。特にペルシア人は物語に奥行きを出してくれる。反対にマダム ジリはオペラ座の怪人を信頼する単なる案内係となっている。(舞台などでは彼の過去を一部知るもっと聡明な女性として描かれている)怪人の住まいである地下は原作ではさらに複雑化しており、警部らがみなで踏み込めるような場所ではない。~ネタバレあり~ペルシア人は元ダロガ(=ペルシア政府の警察長官)。昔、ペルシアで罪を犯し、死刑になるエリック(怪人)を助けた。その後、パリでエリックの存在・新たな罪を知り、彼を密かに追っていた。エリックは天才的奇術、パンジャブの絞首縄投げ、あらゆる建築に長け、オペラ座の建築にもかかわっていた為、地下に細工や罠を施していた。エリックがルーアン付近の小さな町の出身で、父親は石造請負人だった。だが、彼の醜さ(白子だった)は両親の恐怖の的だったため、彼は家を出、"生ける屍"として見世物になっていた。そして、見世物・歌・腹話術・軽業師といろいろ演じながらヨーロッパ中をまわり、時に王宮付きとなり、秘密の建築などを請負ながら暮らしていた。秘密厳守のもと抹殺されそうになったりした為、各地を転々とし、その後、オペラ座の基礎工事を請け負うことに。クリスチーヌへの愛を感じた怪人は彼女をラウルと一緒にさせ、自らは死を選ぶ。ちなみにオペラ座の爆破はなし。クリスチーヌとラウルは彼女の故郷である北欧で幸せに。ペルシア人はそれを見届ける。
January 4, 2007
三谷幸喜監督作品(もちろん脚本も)大晦日のホテル・アバンティを舞台に豪華キャストが繰り広げるコメディ本当に豪華。ちょい役まで豪華。それぞれが自分らしく生きていこうと思う明るく暖かい、そしてちょっと切なさもある映画。~ねたばれあり~総支配人(伊東四朗)~最後までマイペースに笑わせてくれる支配人 (生瀬勝久)~ホテルの利益も優先させようする男副支配人(役所広司)~ホテルマンの鏡。部下にも慕われている。元妻に再会。ホテルマンだと言い出せず、マンオブザイヤーに選ばれた男の振りをするが、実はその男こそ、元妻の再婚相手。(戸田恵子)~副支配人をいつもサポートするベルボーイ(香取慎吾)~歌で生きていこうと路上ライブをしながらベルボーイをしていたが、実家に帰る決意をする。→が、もうちょっとやってみようと再決意。ホテルマン(川平慈英)~お調子者の熱い男。彼女の怒りを解くことに一生懸命。客室係 (松たか子)~元愛人の悪徳代議士が宿泊し動揺。しかも、誤解から別の男の愛人に成りすますはめに。→自分らしく生きていこうと決意。息子ともっと触れ合おうとする。客室係 (堀内敬子)~彼(川平)の仕打ちを許せず怒りながらも仕事中。→結婚することに。~舞台で活躍する女優さんだけに滑舌が良すぎた(笑)でも、コンビを組むのがいつでも大ぶりな演技が持ち味で舞台で彼女と共演経験もある(川平)なのだったので問題ナシ?筆耕係 (オダギリジョー)~地味に職務に忠実に生きる男。大きな字がかけず、垂れ幕を書くのに一苦労。探偵 (石井正則)~ホテルの探偵。客の服を盗んだ人間(実は麻生)と腹話術師の相棒のアヒル・ダブダブを探す。新年のパーティーに出演する芸人を束ねる社長(唐沢寿明)ジャズが歌いたいのに演歌歌手にされ、(役所)を色仕掛けで落とせと厳命された女(YOU)マジシャン(寺島進と?)腹話術師(?)さりげなく車を案内するホテルマンに(相島一之)がいる。リネン室にいたおじさん俳優も名前は忘れたけど、有名な人。誠実を売りにしていた悪徳代議士(佐藤浩市)~→追い詰められて二転三転するが悪徳代議士として生き延びることに。秘書(浅野和之)~代議士に振り回されてぐったりマン・オブ・ザ・イヤー受賞者(角野卓造)~鹿交配の研究をしている。不倫相手のコールガールに撮られた"くねくねダンス"を消去しようと必死。妻(原田美枝子)自殺願望のある演歌歌手(西田敏行)~相変わらずの怪演。楽しそうだなぁ!マネージャー(梶原善)何回追い出されても舞い戻ってくるコールガール(篠原涼子)~(角野)に追われながらも(佐藤)と楽しく過ごす。ホテルの部屋を荒らしに荒らす客室係泣かせの客(麻生久美子)~大物の愛人。(香取)の幼馴染でもある。大物(津川雅彦)父親(津川)と愛人を別れさせようとする息子(近藤芳正)~付け耳するほどでかい耳は何か意味があったのだろうか?灰皿を取り皿と間違える客は「みんなのいえ」の飯島夫婦(田中直樹・八木亜希子)入り乱れ、交錯し、めちゃくちゃになりながらも新年を迎え、ラストに着地できるお正月に、いや、大晦日にふさわしい映画。きっともっとちょいやくでも出ている俳優さんたち居そうだから、確か、三谷氏も出てたのでは?もう一度、隠れキャラ探しもしたいなぁ。
January 3, 2007
復路。上位については順大が順調だった。手に汗握ったのはシード権争いの10位辺りが入れ替わり、立ち代りの団子状態だったこと。総合で17位にもかかわらず、9区―10区で(関東学連選抜を除いて)ただ1校襷をつなげなかった神大、目の前で繰り上げスタートされるのって残酷だよなぁ、といつも思う。でも、アナウンサーはそのドラマに興奮するらしく、浮きだってた。順大が総合優勝するのは2001年以来6年ぶり。完全優勝をしたのは2000年の駒大以来7年ぶり。ちなみに、5区で三年連続区間賞を同じ人が取るのは史上5人目だったとか。総合優勝・順天堂大学MVPは往路1区で区間新をたたき出した佐藤悠基選手(東海大)と復路5区で3年連続区間新をたたき出した今井正人選手(順大)総合成績(( )は復路順位)1位 順天堂大学 (1)2位 日本大学 (2)3位 東海大学 (4)4位 日本体育大学(9)5位 東洋大学 (3)6位 早稲田大学 (10)7位 駒澤大学 (7)8位 中央学院大学(5)9位 専修大学 (8)10位 亜細亜大学 (6)11位 城西大学 (11)12位 山梨学院大学(12)13位 中央大学 (15)14位 大東文化大学(14)15位 法政大学 (13)16位 明治大学 (19)17位 神奈川大学 (17)18位 國學院大学 (18)19位 国士舘大学 (16)20位 関東学連選抜(20)シードは10位まで。今年シードがあったが、来年シードを失うのは山梨学院大学と法政大学。逆に、来年のシードを獲得したのは早稲田大学と専修大学。区間賞6区 末吉翔 (日大・4年) 20.8km・59分29秒7区 鷲見知彦(日体大・4年)21.3km・1時間4分38秒8区 北島寿典(東洋大・4年)21.5km・1時間6分28秒9区 長門俊介(順大・4年) 23.2km・1時間10分6秒10区 松瀬元太(順大・4年) 23.1km・1時間8分59秒~区間新区間賞を取ったのはみな4年生。いい思い出と共に卒業できるっていいなぁ。特に順大は思い残すことなしだろうなぁ。今井選手に至ってはプレッシャーもあっただろうに3年連続力を出し尽くせた上での優勝。うらやましい限り。前回の主将で8区でまさかのブレーキ、フラフラになり、意識朦朧ながらに襷を繋いだ難波選手もゴールに来ていて、今年の優勝を見て号泣していたのが印象的だった。去年の彼の走りがあって今年の自分たちの頑張りがあったとの現役選手(順大)のコメントも心を打った。往路については→コチラこの→サイトの順位変動図が面白かった。
January 3, 2007
今年も見ました箱根駅伝!とはいえ、ずっとTVにかぶりつきは出来なかったので、BS日テレでやっているハイライトもみながら再び心躍らせ中。三浦しをんの描いた箱根駅伝小説「風が強く吹いている」を思い起こしつつ、ちょびっと増えた箱根駅伝の知識も動員して今年も楽しく観戦。でも、事実は小説より奇なり。小説も胸躍らせたが、それ以上のドラマが今年もありました!最終順位は以下のとおりだけれど、飛躍的に順位を上げた学校、ブレーキにより、号泣する選手、ライバル、記録と見所たくさんで手に汗握る。三年連続で区間新記録をたたき出し、自校に優勝をもたらした山登りのスペシャリストである順大・今井選手なんてアナウンサーに「現人神」「(箱根の・山の)神様」とまで称されていた。その表現は大げさなんだけど、山登りにもかかわらずあそこまで綺麗に走り、その上、4分もあったトップとの差を逆転し、さらにその後1分引き離すという離れ業を見せ付けられるとちょっと神様降臨発言も受け入れちゃったり(笑)今年で今井選手は卒業。来年は新たなスペシャリストが登場するのだろうか?往路順位1位 順天堂大学2位 東海大学3位 日本体育大学4位 早稲田大学5位 日本大学6位 中央学院大学7位 駒澤大学8位 専修大学9位 山梨学院大学10位 東洋大学11位 明治大学12位 城西大学13位 亜細亜大学14位 中央大学15位 大東文化大学16位 法政大学17位 神奈川大学18位 國學院大学19位 国士舘大学20位 関東学連選抜区間賞◆1区 東海大・佐藤悠基(2年)が1時間1分6秒の驚異的な区間新記録で入った。2位の東洋大との差は4分1秒。◆2区 区間賞は1時間7分46秒で早大・竹沢健介(2年)。◆3区 中大・上野裕一郎(3年)が最初からとばし、17位で受けた順位を一時は10人抜きの7位まで上げた。1時間2分50秒で区間賞もゲット。◆4区 区間賞は55分30秒で順大・佐藤秀和(2年)。◆5区 区間賞は1時間18分5秒で順大・今井正人(4年)。5位で襷を受け、箱根の山であっさり全員抜き(襷リレーした時点でトップ・東海大との差は4分9秒だった)、順大に往路優勝をもたらした。前年出した自分の記録を抜いた区間新をたたき出した。三年連続区間新を樹立。 復路は→コチラ
January 2, 2007
再読。読んだことあるのすっかり忘れて借り、読み始めてすぐに「あれ?このシチュエーション知ってる…」とトリックが走馬灯のように甦ってきた(笑)まぁ良いや、と再読。かつて大学で探偵小説研究会に所属していたメンバーに招待状が届く。「念願の館を建てた」と。三星館と名付けられた不思議な構造の西洋館。「奇妙な殺人事件は、奇妙な構造の館で起こるのが定説」と、それぞれが殺人者、被害者、探偵役になって行なう。そして、数百年前にイギリスで起こった消える鎧の事件が再現される―ミステリの中でも館好きが高じて実行に移した冬木。三つに枝分かれし、三兄弟が住んだという館。彼らの叔父が遭遇した消える鎧の存在。それを再現したような台本とルールに乗っ取りなされるゲーム。それぞれが家庭をもち、夢を忘れた頃に実現した最後の夢。小気味いい設定に見せかけといて起こる最後の惨劇。バランスのいいミステリだとおもう。
January 1, 2007
ちょっと前に読了していたのだが、その後、怒涛の年末を向かえ、すでにあやふやな記憶になってしまったかも…如月烏有の弟・烏兎が登場・主役の物語。野球部も引退、大学受験を間近に控える烏兎。親友の獅子丸、祐今とともに潜り込んだ廃墟には浮浪者の死体が。だが、その死体が妻を殺害し、失踪したとされる祐今の父だったことが判明したことから祐今の母親殺害の犯人についても疑惑が浮上。果たして父親が犯人だったのか?一方、前生徒会の影の調査員でもあった獅子丸と烏兎は前生徒会長からの依頼で、生徒会の情報漏洩について調べることに。権力者である父を持ち、冷静沈着、沈思黙考型の獅子丸、祖父や叔父らと暮らす明るい祐今、自覚はないが、鋭い直感に定評がある烏兎が辿り着く真相とは―獅子丸が兄のように慕う数学教師・矢的や獅子丸の行動力のある姉・涼風も捜査に協力する。「普通」のミステリっぽい構成(笑)どんでん返しも、ほろ苦そうなラストも想定の範囲内。こういう形も書けるんだなぁと改めて麻耶氏の引き出しの多さを感じてみたり。烏兎も「普通」に好感が持てるキャラクターで、彼が烏有の弟とは・・・。家族とも問題なさそうな烏兎。この中にあの烏有では、馴染めないのは仕方のないことかもしれない。と、烏有は一切出てこないのにもかかわらず、思いを馳せてしまうのでありました。鋭い直感を持つ烏兎は「普通」の探偵役をこなしていた。つまり、すべてが終わってから読み解くという形の探偵役である。まぁ、それにしたって兄よりも探偵の素質があったのでは…?直感は家系だけれども、それを発揮できるか、気付いて真相に辿り着けるかに兄弟の能力差があるのだろうか?メルカトル鮎シリーズ 翼ある闇 夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) 痾 木製の王子 メルカトルと美袋のための殺人 名探偵 木更津悠也→メモ~ネタバレばかりのメモ~ 祖父(3)―[恋人]―多津(4) | 父(2)―母(1)T獅子丸父T母 祐今 獅子丸(5)矢的番号は殺害順(1) (2)が犯人と思われていたが、犯人は獅子丸父。不倫の清算の為(2) 密室殺人を考えていた獅子丸が突然現れた浮浪者のような風体の彼を突き飛ばしてしまい死亡。(3) (2)の殺害現場近くに留めてあった獅子丸の自転車から、自分が犯人とばれることを恐れて殺害。(4) 祐今の家族が犯人ではないと示す為(5) 学校での漏洩事件の黒幕が矢的だった。自分を裏切ったことへの報復に(2)~(4)のすべての罪をなすりつけ、自殺に見せかけ殺害。(2)~(4)はすべて獅子丸の犯行。父親の犯行を知り、それを越える密室殺人を考えていたこと、真相を知らず、人殺しの実父に干渉されること無くのびのび暮らす祐今への妬み、お互いが敵対していることに気付いてなかったが、結果的に矢的に裏切られたこと、などが犯行の動機。そして、鋭い直感を持つ烏兎への挑戦でもあった。彼に真相に到達され、獅子丸は敗北を認めるが、そんな彼に敗北を感じるのは烏兎。親友を警察に突き出すことも出来ない彼に、獅子丸は通常の生活に戻ると告げるのだった。
January 1, 2007
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