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〈あの絵〉のまえで (幻冬舎文庫) [ 原田 マハ ]
<内容紹介より>「絶対、あきらめないで。待ってるからね。ずっと、ずっと」。美術館で受け取ったのは、亡き祖母からのメッセージーー。作家志望でライターの亜衣は、忙しさを言い訳に遠ざけていた祖母を突然喪ってしまう。後悔と孤独に苛まれる亜衣を救ったのは、お節介な年上の隣人だった(「豊饒」)。傷ついても再び立ち上がる勇気を得る極上の美術小説集。
切ないけれど温かみを感じる作品や、
アート小説を多く書かれているのですね。
そう言われてみれば「サロメ」もそうか。
先に書いた「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」
「白鳥さん」は単行本で 300
頁強、
「<あの絵>の前で」は文庫本で 200
頁ほどなので持ち歩き用。
結果、この2冊を一緒に読んだことは大正解でした。
以前ならこの作品もただ物語として読むだけだったと思います。
ああやっぱりちょっと切ないけれど、
ところが「白鳥さん」でアートを決まりきった鑑賞ではなく
多面的に好きなように鑑賞する具体的な方法というのかな、
各物語に出てくる絵画そのものに興味が出て、
以前に見た時とは違う印象を持ちそうだ。
なんて思いながら読むことが出来ました。
2冊を一緒にと勧めてくれた方に感謝です
原田ひ香「彼女たちが眠る家」 2024.10.25
歌野晶午「葉桜の季節に君を想うというこ… 2024.10.01
垣谷美雨「うちの子が結婚しないので」 2024.09.24