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世の中的に秋の大連休はあちこち賑わってたみたいだ。我が家はこれと言ってスペシャルな行事もなく、ただ毎日がいつもの休日と、いや、というよりそれ以下なレベルの地味さだった。途中、お義母さんがほんっとに久しぶりに義弟宅へ泊ってくれたから、祝日の月曜は私達夫婦水入らずで過ごせる超超貴重な1日だったのに、どんよりな日になってしまった。その前日には「先月行ったから今回は行かない」と言う義母の代わりにふたりで都内まで義父&ご先祖様の眠るお寺に墓参り。帰りに銀座にちょっとだけ立ち寄りもしたが、何をするわけでもなく。いつものことだが、留守番のお義母さんの事も気になり早々に帰宅。同居してからというもの、常に彼女を気にしての行動になってしまい、何をするにも全然のびのびできないというカナシイ現実(涙)。そしてこの日調子に乗って薄着で歩き回ったダンナは、私達にとって“唯一”の休日である義母の外泊日に、「風邪ひいたみたいでだるい」と漏らし、朝からほとんど寝たまんま。前夜は「嫁業をちゃんと果たしてくれたびー。を、明日はどこか連れて行く!」だの「どこに行きたい?」だの観光ガイドブックまで持ち出して散々私を乗せたクセに。まー日頃は誠実で優しいダンナのこーいう“当日になって急に…何でやねん”的な肩すかしは今に始まったことではないので、ある意味慣れちゃってて「やっばりな…」って感じだが、今回も案の定そう、だった。けど、なんか急に悔しくなって哀しくって、モヤモヤが止まらなくなったから調子悪いと甘えるダンナを放置して、背を向け行き先も告げず外へ出た。電車でどこか、日常を忘れる知らない所まで行ってみるつもりだった。「ええい、こうなったらランチも豪華に高いの食べちゃえ!」と鼻息も荒く飛び出したまではよかったが、家でダンナをかまってたせいで、いかんせん発つ時間が遅すぎた。どこかの漁港で食べるハズだった豪華海鮮丼を脳内に描きつつ、近所の激安天丼を頬張る自分のなんと情けないこと。モヤモヤが胸にも痞えて、味も分からない。タレのしみてない白いだけの米を、半ば強引に喉に流し込む。早々と閉じた胃に無理矢理押し込んだせいか、苦しいったらもう…これでは遠出も無理だと冷静になり、あれこれ考えた末、なーんの捻りもなく「とりあえず海が見れればいっか!」と手近な所で手を打ってしまう。で、いつもの由比ヶ浜。ああ…鎌倉駅周辺は予想に反して激しい混み様で、どこもかしこも家族カップル団体と楽しい集団の中、ひとりだけで歩いてる人が自分以外いない気がして、ものすごく孤独を感じる。ここを選んだことをちょっと後悔。でも、とにかく海だ。海に行くんだ。進む人帰る人肩が触れ合うほど混み合う人人の間を縫って、ようやく目的の海岸へ。が! 目の前に広がるずっしりと重く垂れ込めた鉛色の空と寒々とした空気に愕然。今にも雨が降りそうな悪天候で、ちっとも望んだ海の景色じゃなかった。海まで私を突き放すのか? ベンチに座り目を閉じて暫く波音だけに耳を傾けてると、それでもだんだん心が落ち着くのを感じた。足を組む私の周りには、いつの間にか八幡宮の守り鳩が三羽寄ってきて地面を突きながらクッククックとぐるぐる回る。えっ、もしや私鳩に慰められてる??そんなどーでもいいことにいつしか心和まされ、真ん中にあったシコリがすうーっと消えてくのを感じ、席を立つ。てくてくと来た道を戻る途中、段葛に沢山の赤を見つける。少しピークを過ぎてはいたが、まだまだ人を惹きつける美しさはある。秋へと衣替えするこの季節の風は、思ったよりも肌に応えるが深紅の花火を見てるうち、身も心もほくほくしてきた。さぁてと。そろそろヤツもおなかを空かせ、ベッドからはい出た頃だろう。夕飯には食べたいと言ってた刺身を買って、明日の朝食にふたりのお気になKIBIYAのライ麦バゲットを買って、あの家へ戻ろう。私の帰る場所はもう、ここしかないのだから。辺りがすっかり日の暮れた頃。家の扉を開けると、寝ぐせ頭のでっかい男がホイホイ飛び出してきた。散乱するお菓子の空き袋……ああやっぱり想像してたとおりの。飼い主留守中の犬並みだな★ ★ ★ ★ ★今日のひとこと。「前足ながすぎ。ニャフラ~ック!」
2009.09.23
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「どうしてそんなにイライラしてるの?」と、怖さと情けなさが混ざった顔で私を見ながらダンナが言った。日曜の午後。そろそろ夫婦で出かけようとする頃になって、またちょっと不機嫌な事があり。それを無言で耐えて乗り越えようと頑張ったが、態度にモロ出てしまってた。だから、大人なダンナに叱られた。「なぜそんなに短気なの?」と。そんなの結婚する前から分かってるくせに、何で今頃聞くかな~。私がどんだけ血の気が多く、職場とやり合ってきた人間か、後になって驚いたり失望したりすることのないよう、正直に話してきたってゆーのに…何を今さら。でもまぁ、私も悪いところがあったのは半分認めているので、珍しく自分から早々と白旗を揚げた。「どーもすみませんでしたっ。最近溜まりに溜まったもんが噴き出したんだと思いますぅ!」と、口を尖がらせながらいさぎ?よく。交際してた頃から夫婦ふたりで暮らしてた頃までを振り返ってみても、ケンカらしいケンカは、したことがない周りから見れば夫婦円満の仲良しなふたりだった。けれど、義母との同居が始まったり、私の父が亡くなり残された我が家族との関わり方も一変したりしたせいで、時々こうして言い合いする夫婦になってしまった。大体いつも最初に私がカリカリしてまうから、私が多分穏やかなダンナを怒らせてしまうんだけど。でも、彼の言い分にも納得できないこともある。きっと彼は彼で、私の言い分を全て納得したり許してはいないだろう。そこをどう互いの中で消化してくかが、本気の争いにエスカレートしないカギでもあるんだろうけど。まぁ我が家の場合、彼が冷静で大人な分、私が最後はなだめられておだてられて木に登った小豚よろしく、元の鞘に納まって大概そこでゲームセットだ。昨日も言い争った後は、ふたりでいつものように揃って家を出て途中、公園猫のボスちゃんにグッドタイミングで会ったりなんかしたからもう完全にニコニコ復活で。その足で安くて美味しいランチに舌鼓して、あっという間に機嫌を戻し、店内に流れる懐かしい80年代洋楽の歌手名当てでドーンと盛り上がり…そんでいつもの通りに、並んで歩く。風がやや強めに吹いてたせいか、見上げた空には雲ひとつなく秋へと遷り変わる青空は、ただ眺めるだけで笑みがこぼれる程澄んでいる。観光客も海水浴客の賑わいもすっかり静まり返った鎌倉の町並みを、「我等の季節到来♪」とばかりに愛おしく眺めながらひたすら進む。海開きの直前に来て以来だから、おそらく3ヶ月ぶりぐらい。由比ヶ浜の海岸に近づいてみる。が。残暑が戻ったこの日は海水浴客がまだいっぱいで、撤去の途中の海の家もあちこち点在する。足の踏み場もない砂浜にしょんぼりしつつ、足早に去る。もう諦めていたけど、このところダンナが夢中のレンバイにも立ち寄る。ぽつんと残された野菜たちの中から、キュウリのザル1個を貰う。大小色々5本で200円也。早速夕食のサラダに変身。相変わらず美味。なんだかんだと揉めたりはしても、家族だから解かり合えるよう努力するし結局は許し合える。そしてこんな風にいつものコースを歩くだけで、徐々にココロのザラザラが消えていくから、救われる。きっとまた私が、カンシャク起こしてしまったりもするのだろうけど冷静なダンナと、変わらない風景に癒される日々があればたぶん、いやきっと、我が家は大丈夫。★ ★ ★ ★ ★今日のひとこと。「セルフサービスのランチ店で。私のテーブルの空席に、無言で座り食べ始めたオッサン! 食べるより前に何か言うことは?」
2009.09.07
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ああ、もうっ。吐き出してやるーーーーーーー!!!!!!!同居生活も9ヶ月。そろそろ…というより、だんだんと言うべきかお義母さんも私も、共に暮らし始めた頃の緊張感がすっかり薄れ、お互いに“譲れない”と思う事が増えてきた。ま、私は初めからこんな調子でズバズバ物を言わせてもらっていたし、ダンナにも仕事で疲れて帰って悪いと思いつつ、奥さんがダンナに子供の1日や今日の出来事を報告するように、“本日のおかあさん”について隠さず報告をして、“問題”を無理矢理にでも共有してもらうようしているのだが。だって実の息子が知らなくて、血の繋がらない赤の他人だったお嫁さん(=私)だけ彼女の全てを抱えるなんて、全然納得いかん!のだもの。だから、その都度問題を明らかにして、ダンナや義母に言いたい事を言って、自分の中に不満や怒りを溜め込むことはしないできたつもりだ。それでも時々、イラッとさせられる。そして彼女と住む前の夫婦二人きりの時感じなかった人間関係で生まれる“ストレス”が、身体のあちこちを這いずる感覚をウン年ぶりに感じる瞬間が、残念ながら増えたように思う。このところ特に、お義母さんは何らかのストレスを感じているのかそれとも今まで長男夫婦に自分なり遠慮して合わせてきたけど、田舎での人との関わりをすすんでせず好き勝手にやってた独り暮らしが長すぎて、ココでの人との暮らしの不満を溜め込みすぎた疲れからなのか、なんとな~く態度や話し方がイライラ悶悶として落ち着かないのが、気にかかる。人間関係を自ら狭めてるので、例えば新しい所で習い事でもして茶飲み友達を作ろう!なんて考えは絶対持たない。親族とも深く付き合わず、ひたすら自分の作った家族だけが支え。主に兄ちゃん。つまり私のダンナが一番の理解者で話し相手だ。若くしてお義父さんを亡くしたから、ダンナは義母にとってその父親代わりでもある。そんな義母からしたら、私は“兄ちゃん”を取り合うライバル、ってことだ。ダンナに義母の言動を話すと、「びー。にちょっとヤキモチもあるのかな~」って言う時もある。だから、わざと私を困らせるような事をしてるんじゃないかと。聞いてるフリして、聞いてない風に好き勝手やってみたりするのも。これは年齢的なもののせいもあるのかもだが、【きまぐれ屋】なんてブログタイトルに掲げてる私なんか足元にも及ばない程気まぐれで、「私は天邪鬼なとこあるから~」なんて言っちゃってる自分が平伏すぐらい超・超・超の天邪鬼ぶりを見せつけてくれる。今朝も、ぷちイラッと事件があった。定年まで部下を従えて第一線で働いていた彼女は、老女になった今でもそのことが誇りで、「人の役に立つ」ということにものすごく執着してるというか「老人だからって、お荷物扱いされたくない」的なプライドから、常に息子や嫁の役に立ちたいと「良かれと思って」勝手な事をしでかす。それが悲しいかなコトゴトク私が“やって欲しくない事”なので、「ほ~ら私(いい所に気づいたでしょう)、すごいでしょう?(褒めて褒めて)」的に見せつけられると、本当に凹む。しかも、「何かする前や迷った時は、必ず“聞いて”くださいね」と繰り返しお願いしているのに、いっつも決まって“事後報告”や“決断後”に近い。本人は私達に迷惑かけないで「ひとりでてきたもん。えへっ」てな自己満足の中でうっとりしてるが、私達の方は「何でそうしちゃうかなー」とガックリ肩を落とすのだ。そして今日は朝だけでなく、昼の休憩時間にお義母さんに電話したダンナにいきなり「(自分専用の)テレビが欲しい」と、言ったと。その後のダンナからのメールで知り、さらに頭がカッカしてきた。この1、2ヶ月の間に、こんな風に突然自分で思いついたように「私考えたんだけど…」というひと言から始まって、リクライニングソファ、落語CD全集、専用CDプレーヤー……彼女の欲しいと言った物を夫婦で検討を重ね彼女とも相談して、注文をしてあげたり買いに行ったりしてあげた。しかも何故こんなに私がイラッとしてるかと言うと。これら彼女が「欲しい」と言い出した全部が、彼女がココに住み始めた頃からずっと、私達が「あるといいんじゃない?」と、勧めたものだ。そしてコトゴトク「そんなのは要らない!」と頑なに買おうとしなかった物だらけなのだ。今日のテレビだって、「目が疲れるから、そうそう長い時間観てられない」だの「大して観たいものがないから、専用のはなくていいんだ」とか言い張ってた結果がコレであるから、たまんない。どうせまた、ちょっと前に買い換えたシュレッダーのように一度使ってしまったら、二度と使わなくなるんだ。私達が「あんまり立て続けに裁断すると、壊れちゃうから気をつけて」と注意を促したら、急に冷めたみたいに決して使わなくなった。最近いつもこうだ。ボケ始めたんじゃないか、と本気でヒヤヒヤしてしまう。ついでに言うと、私が仕事の日。帰宅したダンナに、ワガママ言ってまた怒られたらしく。要するに。ダンナから聞いた話では。健康面の事を気にして食事にまで口を挟む(主に私に対してだと思う)のが、一番耐えられないらしく、「老人ホームに入りたい」と言ったそうな。あまりの身勝手ぶりにダンナもキレて、色んな例を挙げて説教したら「少し反省した」(ダンナ談)そうだが、果たして???「気まぐれになって、子供になってく…」ダンナもさすがに呆れ顔、である。「女心と秋の空」って昔から言うけどさ。今日の不快指数MAXな鬼嫁から言わせてもらえば、「姥コロコロと飽きっぽい!」だよ、まったく。言っとくが、嫁姑関係は険悪、とか言うのではない。けれどやっぱり、もとは他人同士で女同士だもの。そしてどちらも強情で天邪鬼ときたもんだ。そんな人間と人間がひとつ屋根の下で暮らすのは、思った以上に難しい。日々是修行也。泣ける★ ★ ★ ★ ★今日のひとこと。「あの白猫を振り向かせたい!」
2009.09.02
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久しぶりに残暑復活。とは言え、クーラーを頼りたくなる程の暑さではない。夜なんて蝉の声に混ざり、秋の虫の声が確実に増えつつある。気づけば今日から9月。ホットコーヒーを美味しく感じる頃、となる。6年前の今日、他から引っ越しを兼ねて別宅みたいになんとなく始めた楽天のこのブログ。うっかり忘れそうなくらい時が経ってしまい、危うく今日が6周年だということを素通りしそうになっていた。まあ、別に、素通りしてもいんだけど…とりあえず、というか何というか。一応ご報告など。ご常連の皆様のお力を借りまして、今日めでたく?私のブログも新しいスタートの日を迎えました。これまで時々立ち寄って、くだらない話にお付き合いくださいました方々どうもありがとうございました。どーでもいいような事を、真面目に受け止めてもらえる快感に酔いしれ今日まで懲りずに続けてきて、本当に良かった!!!ネットという特殊な空間の中での不思議な出逢いではあるけれど、皆さんの想いに触れて、日々私も刺激を受け、それぞれの言葉を心に刻み、前に進む力に変えてきました。 今日からまた心新たに、いや全然変わらないとは思うけどぽちぽちとつれづれに言葉を綴っていきます。せっかく改まってお礼をしたいと思っていたのに、いきなり義母が部屋に入ってきたので、上手にお礼できずスミマセン。こんな私ではありますが。これからもひとつ、よろしくお願いしちゃいますm(_ _)m 【8月最後のウォーキング日和。アツイ日の出来事。】 ★ ★ ★ ★ ★今日のひとこと。「外出時。必ず見知らぬ人に友達のように話しかけられる。みんな、一体、私にどうしろと?!」
2009.09.01
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