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こっちゃん19770826

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November 23, 2007
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カテゴリ: MBA留学


多くの授業は先週か今週で終了し、学生たちは学期末のレポート作成に集中 します。
僕のスケジュールも次第にがらがらになりつつあり、 この先、年末まで木曜と金曜は授業がありません
(1年生のときの怒涛のスケジュールに比べてこの楽さは一体。。。 授業料返せって感じ(怒)



ところが、こんなぬるスケジュールの中で 気を吐いているのが、 Half Course
これは、はじまるのが遅かっただけに年末ぎりぎりまで授業をやっています。
僕は、 「ビジネスと環境問題」 「Entrepreneurship in Social Sector(社会起業)」 というふたつの講座を取りました。



今日ご紹介するのは、 「ビジネスと環境問題」
これは「International Financial Management(国際金融)」と並んで、 今学期1、2位を争うヒット授業



環境問題にからむ授業なので、 NGO出身の学生たちが目をウルウルさせながら環境の大切さを訴える授業になるかと思いきや
環境問題というmarket imperfectionを逆手に取って、いかに企業の競争力を高めるか 、という、環境問題フリークのうちの母親あたりが聞いたら怒りで泣き叫びそうな、 きわめて冷徹かつ冷酷 な授業。
(まあ、環境問題を利用して金儲けしつつも、結果的に環境にいいことをしようぜ、というのがゴールなんですけどね)

教授は、HBSを卒業して、ハーバードの経済学部でPhDを取った資本主義の権化みたいなおっさんで、 ビジネス的な計算が入っていない感情的あるいは感傷的な発言をした瞬間、ものすごい返り打ち にあいます。



最初のモジュールは、「Foundation of Environmental Management and Leadership」というかっこいい名前がつきつつも、
要は、 環境問題にからんで一番力を持っている政府 を、企業戦略を規定するsixth force(「five force」のおまけみたいなもの)と位置づけ、 彼らがどういう行動を取ってくるか 、ということをひたすら学ぶモジュール。

まあ、「敵を知り、己を知らば。。。」の 敵を知るというモジュール ですな。

ケネディースクールの奴らは、こうやって規制を仕掛けてくるぜ 」というノリで、政府が規制を考えるときにつかう「 費用対効果分析 」、「 ステークホルダー分析 (環境問題に絡むいろいろな当事者(消費者、NGO、企業などなど)たちが、何を考え、どういうインセンティブで動いているか分析する)」、「 飴とムチ の考え方(規制をしくだけじゃ政府の人気がなくなるので、企業が喜ぶインセンティブも与える)」などを学んでいきます。
あるいは、政府が規制をしいてくるのを待つのではなく、政府と共同で環境問題に関するリサーチを行うなどして、こっちから積極的に環境規制の作成に参加しにいって(手短にいうと、自分に都合のいい規制をつくるよう政府に働きかけて)、競合を出し抜いた会社の事例なんかも出てきます。



二つ目のモジュールが、「Strategy and Environment」。
企業が環境問題にぶつかる中で、 環境対策をすることで 、以下のような結果を出して 競争優位に立てないか?
-  Customers’ willingness-to-payを上げられないか(つまり、環境にやさしい!ということで 商品の値段をつりあげられないか?
コストをセーブできないか (つまり、使う電気を減らしたり、無駄な材料を使わないようにして、安くモノを作れないか?)
-  環境ネタを使ってうまいこと ライバルを蹴落とせないか? (環境対策をしてないということでバッシングするとか)


こういう競争戦略を以下のようなケースを使って徹底的にやります
トヨタのプリウス - いかに環境にやさしい製品の値段をつりあげるか)
-  シカゴで埋立地不足問題を解決するべく、 ゴミ焼却工場 を作ろうとしているおじさんの話 - 「焼却工場は必要だけど、自分の住んでる町には作らないで」という都合のいい人々にどう対応するか
-  プロジェクト・ファイナンスをするときに環境にも気をつけようね、という協定(" Equator Principles ”)を結んだ銀行の話 - こういう協定に入らないけしからん銀行をどうやって焼くか、みたいなところがテーマ
Socially Responsible Investor (環境にいいことをしている会社に投資をするファンド)は、普通のファンドに比べてパフォーマンスはどうなのか?Socially Respnsible Investmentなんてそもそも意味あるのか?
-  環境リスクは、実はものすごい事業リスクだということをいち早く気づき、競合に先駆けて環境対策を打った 石油会社 の話



来週から三つ目のモジュール「Sustainable Development and Firm」に入ります。
どんな内容になるか、楽しみ。




いろんなステークホルダーの利害 がスパゲッティーのように複雑に絡み、 将来の不確実性 もでかい、みたいな海千山千な環境の中で、企業戦略を考えろ、なんていうケースが出てくると、昔は即身成仏してたんですが、
この授業を受ける中で、そういう 複雑な問題を整理して、何が大事かという本質を見抜く力 がちょっとだけついてきた気がして、うれしいです。




もうひとつのHalf Courseである「Entrepreneurship in Social Sector」については、また日を改めて書きたいと思います。



今週末は、こちらでは サンクスギビング
これから、友達の家で七面鳥をご馳走になりにいってきます!






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Last updated  November 23, 2007 09:03:03 AM


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