琴音の徒然草
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結構連呼してますが、ミュージカル映画って、リアリティの映画とファンタジーなミュージカルの融合があんまり上手くなくて、正直苦手なジャンル。どっちも好きなだけに余計そう感じちゃうんだけど・・・。今回は、舞台のまま、全編歌で押しているので逆にその世界に入れたかな。ヒューはさすがトニー賞俳優!って感じで、さすがの表現力。アマンダもマンマ・ミーア!で証明されているように天使のような綺麗な歌声。その容姿も含めてコゼットにぴったりです。惜しむらくは、私にとってコゼットというキャラクターがどうでもいい存在という事だけ(笑)。(だってーー)そして、一番びっくりだったのは、アン。こんなに歌えるのか-!と嬉しい驚き。インタビューで「上手く歌おうとは思わなかった」とのことだけど、十分な歌唱力だなって思いましたし、心に響いてくる感がハンパない。ラッセル・クロウは確かに主演級の中では一段劣るかなぁという歌唱力だけど、そこは演技力でカバー出来ている。まさにジャベール!(個人的には高嶋さんよりよっぽど・・・ごほん、ごほん)そして、個人的にはレミゼと言えばエポニーヌ!サマンサ・バークスは本当に素晴らしく、彼女が活躍してる間、全ての引力が彼女に向かっていたと言っても過言じゃないぐらいだった。それだけにもう少し丁寧にオンマイオウンに入って欲しかった。ちょっと唐突?!って思ったので。でも、ワンディモアの中で男装をしながら革命に参加しようとする彼女の想いが、痛々しく、切ない恋心が、もうどうしようもないぐらいびんびん伝わってくる。本当にちょっとした短いカットなのに、あそこは鳥肌。物語は、舞台のそれよりもさらにジャンバルジャンその人にスポットが当たっていて、群像劇である舞台よりも解りやすい作り。その分、アンジョルラスとかエポニーヌの描写が、やや割を食った感ではあるかな。(それでも存在感を発揮するのだから、サマンサ本当に凄いし、エポニーヌという役の力も凄い)新曲も違和感なく挿入されており、舞台とは違うリアリティで責めてくる。特に革命前夜(ワンディモア)からバリケードを作り上げるまで(民衆の歌)までは、息を呑むほどの迫力と緊迫感。ついでに言うと、革命後の血の海の描写も、映画ならではのリアリティで、マリウスの生き残った絶望が引き立ったかな。ただ、映画としてはやはり長い。RENTのように、重要な曲を切ってでもあと30分短くした方が、映画としてはまとまったんじゃないかな。歌、歌、歌、で押すと言うことはそれだけ、その人達の強い感情を浴びることになるので、舞台とは違って休憩のない映画では3時間近くは、やはり疲れる。だけど、これはちゃんと観るべき一本だわ。私、もう絶対何度も観ちゃうし、DVDも買うだろうし、サントラはもう買ったし(笑)。これを観ずに今年は終われない一本!
2012.12.27
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