前に、給食セットをしまうように言ったとき、しまわなかっ子がいた。
今日、その子に、給食セットをしまうように言った。
文句を言いながらも、自分の席に行った。
僕は「しまいに行った」と思ったから別の用事をし終えてから、その子の席に行って声をかけた。
なにげないヒトコマだけど、ここにとてつもない大きなことが隠れている気がする。
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僕は「しまいに行った」と思ったから
別の用事をし終えてから、その子の席に行って声をかけた。
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のところ。
今までの僕なら、「しまいに行った」と思ったら確認することもせず、別の用事をして、そのままだった。
僕が今日したことは、
今さっき読んだ本の言葉を借りれば「 存在承認
」だ。
今までは「言ったことをやらないかも。やらないだろうな」という
負のイメージを持っていたし、「言われたとおりにやりに行ったなあ」と思ってもその場限りで
思って終わりで、その子のところに行かなかった。
「きっと言われたとおりにやりに行ったぞ」と思い、
うれしくなって、そばまで行って、「やったね」と声をかける。
こんな ささいなことだけれど、
きっと 言った方も 言われた方も うれしい。
「あ、こういうのをめざしていたのかな」と ちょっと思った。
厳密には、こういうのをめざしている、と完全にイコールではない気もするのだけれど。
言ったとおりに子どもが動くことがうれしいというのは、教師の仕事としては、なんか違うという気はするのだけれど。
でも、きっとこれはコミュニケーションのカタチ。 言葉としての指示・命令とか、そのカタチにこだわるんじゃなくて、
それが一方通行ではなくて、相互に通じあったことを
お互いに確認できたことが、きっとうれしかったんだな。
そんなことを思った、今日のヒトコマでした。
(おまけ)
さっきまでお風呂の中で(!)読んでいた本。「 存在承認
」のアプローチについて、詳しく書かれています。
具体的な事例が続くので、読みだすと、やめられなくなります。
『 子どもを伸ばす共育コーチング
~子どもの本音と行動を引き出すコミュニケーション術』
( 石川尚子
/ 岸英光
、 柘植書房新社
、2007、1700円)
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【目次】(「BOOK」データベースより)
第1章 『認められていない子どもたち』との新鮮な出会い
/第2章 『枠を作っている子どもたち』との前進しない対話
/第3章 『無気力・無関心を装う子どもたち』が
自発的になる" 存在承認
"のアプローチ
/第4章 『"わからない"で片付けようとする子どもたち』が
"自分で考え始める"アプローチ
/第5章 『本当は背中を押してほしい子どもたち』が
一歩踏み出し"行動"を起こし始めるアプローチ
/第6章 『無限の可能性を持っている子どもたち』が
未来に向かって"夢"を描き出すアプローチ
/第7章 『これからの世の中を変えていく子どもたち』からもらった感動
/第8章 『だからコーチングが大事!』
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僕のブログの中で割と出てくる「 コーチング
」についての
具体的な実践事例の本です。
読んで下さって、ありがとうございます。
そのうえ、ブログランキングにも投票して下さるんですか。
なんとありがとうございます。
いえいえ、4つも押してくださらなくて結構ですよ。
(こんなのは「存在承認」とは言わない。たぶん)
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