道下工務店
さんのイベントに行ったときに、
佐藤初女(はつめ)
さんのことを知りました。
興味があったので、本を読んでみました。
『いのちのことば 心の道しるべ137言』
、東邦出版、2011、1333円)
佐藤初女さんはもうすでにかなりのご高齢のようですが、元気にされているようです。
やさしく丁寧に人やものとかかわっておられる、あたたかさが身に沁みます。
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『いのちのことば 心の道しるべ137言』
・私はいつも、自然にまかせる、
直感で決めるということが多いのです。
不安にならずにそのようにできるのは、
きっと私が何も持っていないからです。
何も持たないことが、
私の最大の強み
ではないかと思っています。
・人生の岐路で進むべき道を迷ったときには、
しばらくそこにとどまって 状況を見極めることが必要です。
急いだり慌てたりせず、
物事をしっかり見ているうちに、
いい状況になってくることが多いように思います。
・「有言実行」ではなく 「実行有言」
言葉であれこれ言う前に、まず行動。
黙ってやればいいんです。
・私のお料理は、特別なことは何もなくて、
普通に作るだけ。
でも 大事なのは、やっぱり煮詰めるときの時間。
ただ熱を加えるのでなくて 途中で何度も休ませる 。
・休んでいるあいだに味が染みていく。
休ませるというのは、火を止めるということです。
人生も、人間もね、たまには休むのは大事。
それを ただ一気に行こうとするから だめなんです 。
状況が変わったなっていうときに 少しお休みすると、
考えもまた新しくなります。
・私はなんでもゆっくり。
料理をするときも、早さは気にしません。
きゅうりを切るのでも、
ゆっくりやれば 厚さがきれいに揃うでしょう。
・大勢の人前で話す機会があったら、
私は自分の失敗について話します。
いいことなんて言わないの。
・自分で解決できない問題を抱えているときというのは、
誰かに聞いてほしいものなんです。
アドバイスが欲しいとか よくする方法を知りたいというより、
ただ 聞いてほしい。 それが一番。
だから、私は そういう気持ちで聞きます。
・傷つくのは、期待が大きいから。
うまくいかないと思う関係でも、
そのまま受けとめてみてはどうでしょう。
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僕は基本的に、「すぐやる」「速くやる」「大量にやる」というのを大事にしています。
でも、そればっかりでは、いかんなあ、と思うのも事実です。
初女さんは、ゆっくり、じっくりされることや立ち止まることを説かれます。
こういうことも大事だなあ、と思いながら読みました。
「結果よりも過程」という言葉があります。
たぶん、教育で大事なのは「結果よりも過程」。
結果を気にしているようでは、逆説的なようですが
大きな結果なんて出せない、
と思います。
何が大事かって、「目の前のいのちとじっくり向き合う」。
これ以上大事なものは、ないんでしょうね。
自分というものを考える契機をいただきました。
ありがとうございます。
ブログを読んでいただいて、感謝いたします。
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