今日で震災から1年がたちました。
被災地からは離れていてほとんどなにもできずにいますが、今自分にできることをしっかりやっていこうと思います。
ここしばらくブログを更新できていませんでしたが、更新していきます。
恒例の読書メモです。
斎藤孝さんの、「勉強」に対する構えを説いた本をかいつまんで紹介していきます。
『おとな「学問のすすめ」
』
(斎藤孝、筑摩書房、2011/12、1500円)
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『おとな「学問のすすめ」
』
1
(最初からp102まで。
・以降の太字は本の内容。
顔マークのあとの 緑文字
は僕の個人的コメントです。)
・福沢諭吉は、
<門閥制度は親の仇(かたき)でござる>
という有名な言葉を残している。
自分の親が生まれによって差別されるのを見ているので、
自分はそうではない社会をつくるのだ、と
若いころから決意をかためていた。
「世の中のここをこう変えたい!」
という志があると、いいですね。
人生の目標ができると、仕事や生活にハリができます。
・誰かから
「なぜ勉強するのか?」
と聞かれたとき、
「勉強することは、日本のため、世の中のためになるからだ」
・人は ただ生きて生活できればいい というものではない。
子どものころから
「ふつうに暮らせればいい」
などと低い目標しか持たないと、
その目標にさえ到達するのが難しくなる。
僕は、「ふつうに暮らす」というのは、
案外低い目標ではないかもしれない、という気がします。
ただ、斎藤孝さんが言われている基本的な考えには、賛成です。
安易な現状維持は、現状をなめています。
当たり前だと思ってそれに安住していると、
「ふつう」なんていうのは、すぐに崩れていくものです。
僕は今まで何度も「当りまえ」を「当りまえ」と思って
失敗してきました。
・石川遼は小学校低学年のとき、
すでに「マスターズで優勝する」
という高い目標を掲げていた。
遼君がジュニアの試合の結果で一喜一憂していると、
お父さんは
「お前の目標はそんなレベルだったのか。
マスターズ優勝じゃなかったのか」
と、いつも高い目標を思い出させていた。
・福沢は
「自分一人で日本をしょって立つくらいの
高い目標を持ってほしい」という。
「僕は日本をしょって立つ!」
こんな小学生がいたら、頼もしい。
・「勉強は自分のためではなく、
世の中のためにするものである」
・ 「世の中の役に立つ人になる」
→ 「そのために勉強するんだ」
という動機づけは、奮い立つきっかけになる。
よく子どもに「あなたのために言っているのよ」とか、
「勉強は自分のためにするんだ!」という言い方を
することがあります。
しかし、
自分以外のもののためにがんばるのが
勉強や仕事というものの本質かもしれません。
そう考えると、子どもへの声かけの中身も
考えないといけませんね。
・発表会や試合は、
自分の弱点や苦手をチェックするためにやっている
。
いい結果を出して、順位を上げるためではない。
結果よりも過程が大切
なのだから、
たとえ結果は出せなくても、
発表会や試合には出るべきだ。
・「自分であれこれ考えるのは、
学ぶことに及ばない
」
一生懸命勉強し、多くのことを学んだ人が、
正しい判断ができる。
・「あれもほしい」「これもほしい」
と物をほしがるのは、
物に支配されているので、
精神が独立しているとは言えない。
余力をもって人助けをするのが筋。
(p102(第2章の終わり)まで)=============================
阪神淡路大震災で身近な人をなくした子どもや、
震災の学習をずっと積み上げてきた兵庫県の小中学生が、
「災害に強い町をつくりたい」
「災害から人々を守りたい」
といった強い動機をもって勉強し、高校でもそのための勉強をしてきた、
という例を知っています。
そういう高校生たちが、勉強してきたことを生かして、東日本大震災での支援活動にたくさん行かれています。
普通のボランティアではありません。
知識と技術を身に着け、必要な物を自前で用意し、食べ物や寝るところなど一切を自分たちの中で完結できる
被災地支援のスペシャリストチームです。
素晴らしいな、と思います。
僕も阪神淡路大震災の被災校で、多くのことを勉強してきましたが、
そうやって「人の役に立てる」形で、学んできたことを
生かしていけるか、というと、大変心もとないです。
役に立たない勉強なら、何のために学んできたのか、と思います。
こんな自分でも、何かしら世の中のお役にたてるように、
少しでも誰かが助かるように、そのために しっかりとした勉強をし、正しい判断の出来る人間に
なっていきたい、と思っています。
本の続きの内容は、また次回。

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