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2013.11.19
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森田療法入門-「生きる」ということ
森田療法入門 - 「生きる」ということ
(田代 信維、 創元社、2005、絶版)

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◆内容(「MARC」データベースより)

 「 あるがまま 」という生きる上での基本的な態度を会得させる 自己是認 の療法。
森田正馬 (まさたけ)が体験的に創案し高い治癒率を示す根治療法とその背景を
体系的に紹介。神経症とうつ病の症例に加え、精神分裂病への治療接近を試みる。
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森田療法 の名前は以前から聞きかじったことがありましたが、
よく知りませんでした。

そのとき漠然とした大きな不安を抱えていたこともあり、どういったものか知りたかったので、読んでみました。

そのとき他の方から言われていた助言とそのまま当てはまるようなことがあり、
自分を客観的に見れずに混乱しているときには
役立つやり方だと感じました。

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『森田療法入門-「生きる」ということ』
読書メモ ロゴ
(太字部分は、本の内容。
 顔マークのあとの緑文字は僕の個人的コメントです。)

・無駄な努力をやめさせて、その迷いのままに迷わせて、
 目の前にある仕事を続けさせ、しかる後、立派な人になるように導く。

しょんぼり 「無駄な努力」というのが、本人にはなかなかわからないのですが、
   ハタから見ると、けっこう丸分かりなことが多いようです。

   自分の判断が信用できない混乱期においては、
   自分が必要だと思う努力をやめ、人の意見を聞くことは
   かなり大事なようです。

・なにものにも立ち向かう気力も体力も失ったときに、
 何もせずに居ることはよくないことだと考え( 悪智 )、
 焦ると、その結果は期待通りにゆかず、
 自分を責めたり、他人を責めたりすることになり、
 事態はさらに悪化し、「とらわれ」から心身の悪循環をきたす。

しょんぼり 知恵にも、よい知恵と、悪い知恵があるようです。

   上に書いてあることは、自分に、非常に覚えがあります。

・したがって、安静を十分にとり、心身に余力が出てきたら、
 身近なもので処理できることから片づけを始める。
 目の前の作業を自発的にできる範囲でこなす。
 決して、能力、気力、体力以上のことをしない。
 これが"あるがまま"の行動である。

・絶対安静期間が5日を過ぎると 
 多くの神経症患者は、何らかの退屈感を自覚し、
 身体を動かすことに喜びを感じるようになることが経験的にわかっている。

・「 気分本位の行動を打破する 」ことが大切。

 失ったものは、ないという事実唯真に目を向けて立ち上がることが、
 この時期(軽作業期)に要求される最大の行動目標。

事実唯真
 事実をよく観察し、事実に基づいて判断し、行動しなさい。

・一波をもって一波を消さんと欲すれば、
 千波万波こもごも起こる

  一つの波で一つの波を消そうとすると、
  かえってたくさんの波が次々と生じる。
  そのように症状を消そうと思っていろいろ手を加えると、
  かえってたくさんの新たな症状が出てくるという意味。
症状にかかわり合わないことが大切 と諭した言葉。

・大疑あって大悟あり

  悩みが深ければ深いほど、それが解決できたときの喜びも大きい。
不安が強ければ強いほど創造性豊かなものが得られる

・身体のうちでも健康な部分と持病の部分を"区別する"知恵を持ち、
病を"受け入れる平静"さを 、そして病の性質を知り、
病と上手に付きあう"勇気を持ちなさい "。

・「世の中には、たくさんの人間がいる。
 2人に裏切られたって、日本には1億人おるんだし、
 世界中だったら40億もおるんだから、2人差し引いても、
 残り39億9990何万人ってのは、ええ人かもわからんしね。
 (いろいろあらーな)」

 (竹村健一「人生相談」の一節)

・森田療法では、失敗しない人をつくるのではない。
 失敗は人の常である。
 しかし、「(症状は)治らずして、(心は)治った」ことを実感できることが
 治療の最終目標である。

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最後の部分は、わかったような、わからないような気がしますが、人生には「無理をしない方がいい」時期もあることは分かりました。

エネルギーを蓄えておくと、自然と元気を取り戻してくることもあるようです。

あきらめず、ただ「生きる」ということに専念していきましょう。 

あるがままに、ただ「生きる」。

ちなみに、いろいろなおかげさまをもちまして、このとき感じていた大きな不安は具体的な行動により少しずつ解消しています。

休むときにはしっかり休むこと、
少しずつ具体的に行動していくことの大切さを
振り返って実感しています。

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Last updated  2013.11.19 22:09:27
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