きょういく ユースフル! ~ 僕は触媒になりたい ~

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2022.07.17
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教育書の中でも 伝説的な1冊 があります。
岩下修先生の、『 ​AさせたいならBと言え ​​ 』。
タイトルにも、内容にも、「教育者として覚えておきたいこと」の本質が、ここに、ギュッと凝縮されています。
すでに発刊からかなりの年数が経っていますが、今の若い先生方にも、ぜひ読んでほしいと思います。


『AさせたいならBと言え 心を動かす言葉の原則』
(岩下 修、明治図書出版、1988、1386円)


▼​ 出版社公式サイト ​(現在も継続販売中!!)


「勉強しなさい」「姿勢を正しなさい」「掃除をしなさい」「やる気を出しなさい」などなど・・・。
そこには、工夫が何も、ありません。
工夫がなく、直接的な命令で子どもたちを動かそうとすると、先生も子どもたちも、楽しくありません。
言い方を工夫して、やり方を工夫して、楽しく学習することが肝要です。

岩下修先生は、書かれています。


・子どもを動かすとは、「子どもの心を前向きに動かす」ということなのである。
 これだけは、常に心しておきたい。
(p204)


子どもたちのやる気がないとなげいているそこのあなた!
(僕も、その一人ですが・・・。)
やる気がない子のやる気を引き出すのが、僕たちの腕の見せどころなのです。
子どものせいにしている場合ではありません。

では、この本の中の記述から、印象的なところを少しご紹介します。



なお、指揮の事例では、岩下先生は、北岡隆行先生の事例を紹介されています。
(本書には、岩下先生ご自身の事例だけでなく、全国のたくさんの先生方の事例が具体的に紹介されています。)



 ここに、みんなの声をぶつけてください。

(p128)


この指示は、 ​「小さな特異点」を示す​ という原則に基づいています。


30人いれば、30人があっちこっち見ているのが、普通です。
その視線を集め、みんなで同じところを見るようにさせるには、
「前を見なさい」では、漠然としすぎているのです。
少し言い方を工夫される先生なら、「先生の手を見なさい」と、見るところを限定されます。
しかし、それでも足りないのです。

本書で紹介されているのは、 「人さし指」の、しかも、その「爪」です!

そこまで小さな特異点を示すから、子どもたちはかえってその難しいことに挑戦しようとするのです。

そこまで具体的だから、「やってみよう」という気になるのです。


さて、このブログ記事を書くにあたり、この本の書名でネット検索をすると、なんと、今年になって、この本の「 イラスト図解版 」が出ていることが、分かりました。


『イラスト図解AさせたいならBと言え 子どもが動く指示の言葉』
(岩下修
​、明治図書出版、2022/5、2310円)

この本が紹介されていたAmazonでの「 出版社からのコメント 」が、大変シンプルでした。

教師になったら必ず読みたい!

説明不要の名著だからこその、出版社コメントですね。
​​
さあ、あなたも、「Aさせたいなら、Bと言え」を実践して、
楽しい教師生活を、送っていきましょう!ウィンク





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Last updated  2022.07.17 07:19:19
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