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ブリクスダール氷河(Briksdal Sbreen)
簡単に言えば、降り積もった雪が夏の間も溶けずに大きくなっていった氷の塊が自らの重みによって押し流されていく現象です。
氷河と雪線
降った雪(降雪量)と溶ける雪(融雪量)が等しく0になる地点を雪線と言います
。
降雪量が融雪量を上回る地域では,残雪が万年雪となり,さらに圧縮されて氷となり氷河となる
わけです。
条件としては、多い降雪のある事。一年の大部分が0度c以下の土地。太陽輻射が少なく雪や氷の融けにくい土地。雪の集まり安い窪地のある土地。
(北半球では偏西風で雪が集まる東斜面や北斜面にできやすい。)
ノルウェーでの雪線の標高は、地域差もあるが、外海に近い所で1200m、内陸部で2200m程
だそうです。
流動する氷塊を氷河と呼び、その分布域と形態によって区分されます。
1. 山岳氷河
・・山岳地に形成(谷氷河、懸垂氷河、カール氷河、山麓氷河)
2. 大陸氷河
(内陸氷,氷床)・・南極とグリーンランド
降ったばかりの雪は、密度が1立方cmで、0.1g位であるが、積もり続けると、0.8~0.9g近く圧密して氷河氷となる。
理論的には氷河氷1cmで10mの雪が必要。(これが1mでは100年)
氷河が動き出すには30~50mの氷河氷がいるとされ、30000~50000mの雪が必要らしい。
下は、氷河で削られてすべすべになった岩肌
氷河の流動速度は側面から表面に向かって速くなるそうです。
懸垂氷河(けんすいひょうが)
山岳氷河の中でも急な岩壁に氷河が垂れ下がったものを懸垂(けんすい)氷河と呼ぶようです。ブリクスダールはまさに懸垂氷河です。
ブリクスダール氷河は面積480平方km、氷河の最も厚い部分が400m。
山岳地の谷や斜面を埋めた氷河は通常、年間数10m~kmの流動速度だそうです。
同じヨステダール氷河の支流
ニーガース氷河(Nygard Sbreen)で140cm/日
エンガ氷河(Enga Sbreen)75cm/日
と言う記録もあるそうです。
斜面のない平坦地でも多少の勾配に左右されるようですが、南極大陸のような氷河は、岩盤の傾斜にかかわらず山や谷を流れる場合もあるそうです。
流速の違いや、底面の勾配(こうばい)の急な変化で、氷が伸ばされたり押しつぶされると、割れ目(クレバスcrevasses)ができ、とくに急な勾配を氷河が通過する時、氷河がクレバスによってズタズタに割れ、セラック(seracs)と言う氷塔となって流下するそうです。
人との大きさと比べてみてください。本当はあんなに近寄ってはいけないのです。(危険)
地球の気温と氷河は密接な関係があり、海進、海退の原因となっている用です。
つづく
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