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ヴァイキング 3 (竜頭柱とヴァルハラ宮殿)
ヴァイキング(Viking)
ノルウェー(Norway)オスロ(Oslo)ヴァイキング博物館(Vikingskipshuset)
モンスタ-・ヘッド(竜頭柱)
戦士とヴァルハラ宮殿
船首には竜や蛇のような動物の彫り物がなされ、船と乗組員を守る守魔除けとして付けられていた。
竜頭柱の一部にはとっての付いた物もあり、船首のみでなく祭儀ように何か利用されたと伺える物もあるらしい。実際、オーセバルク船(Oseberg)の塚からは5つの竜頭柱が出土しているようです。
材質はかえでの木。
モンスタ-・ヘッド 竜頭柱
ヴァイキング独特の木彫技術がすばらしい。
透かし彫りになった精密な柄は実にヴァイキング的な図柄。
年代は解りませんが恐らく時代が進むにつれて細密な物に変わっていると思われる。
下の竜の透かし彫りは、まるでカリフラワーのように巧みな重なり具合で表現された彫り物。
彫りによっては細かく何かの動物が彫り込まれている物もある。
前回紹介した物ですが、細部を紹介するために・・。
拡大すると透かし彫りに装飾の施された金属の鋲(びょう)が打たれている。
鋲自体の装飾も、とてもこった造りです。
この装飾方法は、いろんな物の装飾に取り入れられている。これも流行か?
下は、竜頭柱でも先に述べたような下方に取っ手のついたもの。
彫りは透かし彫りではありますが、比較的シンプル単純な文様。
上のものと同じ物
顔は意外にシンプル・・時代の古い物かも・・・。
副葬品のそりにもモンスター飾りが付いている。
このソリが結構贅沢な造りで金属も細かく使われている。
船首飾り
3~4世紀のヴァイキング船の船首にもモンスタ-・ヘッドが浸けられていたのが確認
されています。
もっとも 古代ギリシアやローマ世界や地中海貿易で活躍したフェニキアなどの貿易船も船首に飾りを取り付けていた
と言うので、 それらは宗教的な意味において必要であったのかもしれない。
安全を祈願して船を守るものとして女神などが取り付けられていたらしいので・・。
もし、ヴァイキング船が古代ローマの技術に由来していたなら、そうした飾りも伝わった可能性はありそう。
ただ彼らの船首飾りは美しい女神ではなくおどろおどろしいモンスターで造られているから、そこには 同じ守りでも魔除け的な意味合いがあったのだろうと推察出来ます。
北欧神話では大地は丸くその周りを海が囲む。そして、その向こうにミズガルドの大蛇がとぐろを巻いている。とされている。
その大地の中心
ミッドガルド(Midgard)(中つ国)は美しい土地で、そこに人が住んでいると考えられていたのだ。
ヴァイキングの信仰の源はキリスト教に改宗する前は北欧神話の神々でした。
ヴァイキング達は北欧神話に出てくる恐ろしい海の怪獣を避けていたと言われている。
もしかしたら、ミズガルドの大蛇を避ける為の魔除けのドラゴンだったかも?
戦士とヴァルハラ宮殿
また、北欧神話ではミッドガルドの上方の天地に、アスガルドに神々や、万物の神オーディンがいると考えられ、 天界には戦死者の館、ヴァルハラ宮殿がある。
戦士の父でもあるオーデインは、部下ワルキューレに命じて戦死者をこの宮殿に運ばせる。
ヴァルハラ宮殿では毎日宴が催されていたのだ。運ばれた彼らはここで楽しい時を過ごす。
だからヴァイキング達の時代、戦士はヴァルハラ宮殿に迎えられる事を願って勇敢に戦ったと言う
。
逆に勇敢でなかった者は飢えと悲しみのヘルに運ばれると言う不名誉が待っていた。
だから残る多くの石碑にヴァルハラ宮殿に迎えられる戦士の図が描かれているのだろう。
つづく
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