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数日前にへんな籠が届いて、ゆきちゃんは嬉しそうにしきりにわたしに話しかけたのだった。ここへ入れ、居心地はどうだ、気にいったか、そうかそれは良かったとかなんとか。しばらくその籠は私の部屋の片隅に置かれていて、その間一度、ゆきちゃんは籠に私を入れてベランダに置いてみたり家の中をあちこち回ったりした。その日は突然やってきた。いつものようにゆきちゃんのふとんの中で丸まって眠っていて、ゆきちゃんのケータイを操る手の動きで目を覚ました。ゆきちゃんは話しかける。あら、あずき、まだ眠っていていいのよ。でもいい機会だからお話しとこうね。今日ね、車でお出かけするの。尾道の方から松山に行って、温泉でほっこりの旅をするの。2泊の予定なんだけど。あずきも一緒に行けたらいいけれどそんなわけにもいかないし。お家でお留守番っていっても長い時間ひとりじゃ寂しいでしょ。ペットショップなんだけどね、あずきを預かってもらえるところをお願いしているからね、あずきはそこでいい子にして待っててね。そう言って鼻にキスをして、ゆきちゃんがお布団から出ようとしたから、私は先にできた隙間から出たわ。ご飯を食べてシャワーをして、いつもだったら私のごはんを足してだしてくれるのだけど、その日はしてくれない。今入っている分を食べてしまいなさいだの、トイレをすましておくのよ、だの。それからゆきちゃんは着物に着替えて現れた。ピンク色の着物だけど、この前と違う小さな花柄のやつ。紺色の帯を合わせている。私を抱きしめて、鼻にキスをして、じゃあそろそろ出かけるからね、あずきここに入ってちょうだいね。嫌がる私を籠の蓋を開けてちょんと放り込むと蓋を閉めた。車に乗って、向かった先は四角い出入り口のあるお店だった。ゆきちゃんの言っていたペットショップというものらしい。なぜここへ連れて来られたのかなとぼんやり考えていると、知らないお兄さんが現れた。ペットショップに入るころからしている犬の匂いは中へ入ると一層強くなった。お兄さんは優しそうな人で別に困らせるつもりはなかったのだけど。私、全身の毛を逆立てて、フゥーっと唸ってしまったらしい。ゆきちゃんの声が、私の行く場所に案内するようお兄さんに言うのが聞こえて、私は籠に入れられたまま移動した。ところがそこはとても怖い場所だった。ワンワン、キャンキャン、がるるぅ、犬という動物に初めて会ったわ。というよりも、私は自分自身の他の動物に初めて会ったのよ。そこには大小数種の様々な犬がいて、いっせいに私を見るの。猫はいないのかとゆきちゃんが聞いている声がしたけど、お兄さんの返答を待たなくても私にはわかりきっていたわ。ええ、だって、すごい匂いがしていたもの。私以外のここの動物は全て犬だってこと。本当にすごい匂いがしていたもの。呼吸が出来なくなるんじゃないかと思ったし、私犬に食べられちゃうんじゃないかしらと思って、生きた心地がしなくなっていたわ。ゆきちゃんはいったん私に預けてその店を去ったらしいけれど、30分ほどで戻ってきたわ。お兄さんから私を返すように言って、私は籠ごとゆきちゃんのもとに戻った。ゆきちゃんはその時、お兄さんにしきりに謝ったりして、お礼を言ったりして、せめて何か買わせてほしいと言って、私がトイレの時に使う砂をふた袋貰って帰ることにしたようだった。私はいつもの私の家に戻ってきた。ゆきちゃんは私の飲む水を換えて、新たに二カ所に水を置いた。それから、私の餌もいつものところのをてんこ盛りにして、さらに別な場所に設置した水の隣にもてんこ盛りにして置いた。ゆきちゃん、これを1日で食べたら私豚になってしまうわなどと思って見ていると、ひょいと抱えて鼻にキスをして、ゆきちゃんはまた出かけてしまったの。いつものように、こたつを緩めてくれていたから、寒くなったらそこに入れば良かった。いつものお留守番に切り替えられて、ゆきちゃんもいつもみたいに、遅くなっても夜には帰り、ゆきちゃんのお布団の中で今日も眠るのだと思っていたのに、暗くなってもゆきちゃんは戻らない。なんで、どしてと思い、私は家の中を歩き回っていた。気になってはいたんだけど、ゆきちゃんが私と一緒にあそこから持ち帰ったふたつの砂は、犬の匂いがするの。気がついたら私はそのふたつの袋を破いていたわ。また気がついたら私は破いた袋の中の砂の上でおしっこをして、うんちもしてやったわ。袋についていた犬の匂いは、幾分私の匂いに変わった。ふたつの砂山の上でだけ用を足していたから、もとからの私のトイレは使わなくてすんだわ。私はちょっと落ち着いて、いつも通り、飲んだり食べたりした。けれど、2日めの晩もゆきちゃんは戻らなかった。朝、新しいトイレで用を足して奥の部屋でくつろいでいたら、ゆきちゃんの靴音が聞こえてきた。玄関口まで走って行くと扉が開いて、ゆきちゃんが帰ってきたの。あれ?着物で出かけたのに、洋服に変わってる、最近お気に入りのモンベルのサーモラップスカートに履き替えたのね、と少し考えたけどそんなことどうでも良かった。フェリーで帰ってきとよ、あずき、元気にしてた?ええ?まあ。元気は元気だけど、どうしょう、台所を砂場にして、うんち散乱させてたりするから、ゆきちゃんに怒られる、お尻ぺんぺんするかしら…。嬉しいんだけど、恥ずかしい気持ちもあって、控えめに甘えてみた。ゆきちゃんはむぎゅっと抱きしめて、鼻にチュチュキスをして、それから私のうんちにも気づいたけれど、私を叱りもしなかった。お尻ぺんぺんもしなかった。ほっとしたらがぜん元気になって、テーブルの上に乗ったり棚を飛んで渡り歩いていたら、呆れた声で「お調子モン!」お尻を一度だけペンとされた。その後ちょっとゆきちゃんのふとんの中で眠って、今はゆきちゃんの膝の上。ごろごろ。ごろごろごろごろ。にったあ。でっれぇ。あずきな、ゆきちゃん好っきゃねん。
January 27, 2015
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ちょっと興味を持った香水があったので、お試しの5ミリをオークションで手に入れてみました。ラブコスメ社の「リビ○ーロゼ」というもの。ネットの公式サイトでは、30ミリ3333円。発売から4年で16万個売れているのですが、この評判、口コミが面白い。「男性をその気にさせる」というのです(笑)何で?何が?と思い、その成分について触れられている部分を読むと、「オスモフェ○ン」という成分が含まれているのだとか。ならば私の作る香水に、その「オ○モフェリン」とやら試してみるか?と思ったのですが、残念ながら、それは精油ではなさそうで、個人で手に入れられるものでもなさそう。じゃあ仕方ないから買うか、、というのも無駄な話で。だってふだん使う香水は自分で作るから。市販の香水で好みのものが見つかるのは稀で結局使わないでしょうから。で、お試しサイズを探して求めてみたという流れ。「オス○フェリン」は排卵期の女性が放出するホルモン物質だとか、ヒトフェロモン成分だとか、よくわからん(笑)そこからしてクサそうなのだけど、いえにおいのことでなくね。ちなみに「オスモフェリ○」は、無臭だそうです。何故に男性が惹きつけられるのか、根拠が手にとって確認できないものとなると、笑って忘れるか、それが含まれている香水を纏ってみるかのどちらかしかなく、私はそれを纏ってみようと思ったわけです。ネットの口コミでは今や賛否両論あり。効果の有る無し双方の書き込みがあります。で、どっち?効果があるのかないのか、そこが知りたい。で、届いた香水「○ビドーロゼ」をさっそくつけてみました。クンクンクン。市販の香水にありがちな匂いです。水っぽいビーチアプリコットのような、、嫌いではないけれど好みでもないです。あずきは苦手な匂いのよう。私の香水やハンドクリームをつけている時は普通というか、くんくんしても嫌がっている感じでない。香水と同じ配合を意識してハンドクリームを作っていたりもしますが、その手をなめてきたりもします。猫に不評メモメモ(笑)で、つけたまま出かけました。〒に(笑)ホーム、異常なし。電車の中、異常なし。バスの中、異常なし。コンビニの中、異変。飲み物を物色し終わって雑誌の横を通ろうとしたとき、雑誌を立読みしていた50前後の男性が顔を120度くらい回転させて、なんとそのまま、顔を近づけてきたのですよ。これには参った(笑)ぎょっとしたけれど、恐いような面白いような…普通だったら恐いのですが、今回は実験中につき、面白いというわけ。またわかりやすい行動やねえ、と(笑)効果あり??香水の香り自体はどこにでもあるものなので、この効果は香りじゃないね。ならば。恐ろしき「○スモフェリン」いやあ、面白かった。ちなみに、〒では特に異変なし。つけた後時間が経って香りもだいぶ薄くなってきていたというのもあるし、私は日常的に自作の香水をつけているというのもあるかもしれないし、誰も何も言わない。何かあってもやっかいなのでこれでよし(笑)もともと〒で実験をするというよりも、街につけて出たかっただけ。かといって、高校にだけは絶対つけちゃだめという心の声ありで。実験成功?よくわからないけれど効果がありそうな。。ただ、今回のように、知らないおじさまに顔を近づけられては困るので、この効果が本当なら、つける場所を選ばないとなと思います。もうこの香水はいらないかなという気持ちと、あと1、2度遊んでみるかな、という気持ちと。さて、どうしましょう(*^_^*)どうしましょう(笑)
January 20, 2015
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