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《香樹院語録》より《五五。後生願わぬ四因》
後生に心のふり向かぬは、四の因縁ありと仏説きたまえり。
一には、放逸の故に。
二には、大地獄あることを信ぜざるが故に。
三には、業異熟を知らざるが故に。
四には、まさに死すべき事を知らざるが故に。
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《香樹院語録》より《五六。聞法の四時》
法を聞く時を求むるに四あり。
一に、小壮して勢力のある間にきけ。
二に、三宝のまします間にきけ。
三に、財宝物のある間にきけ。
四に。万物の離散せざる間にきけ。
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《香樹院語録》より《五九。喜びのかづかづ》
此世の喜びは人々同じからず。浄土を願う身には誰もかれも同じ数多き喜びあり。
一。三悪道をはなれて、人間に生れたる喜び。
一。仏法に値いまいらせたる喜び。
一。この弘願他力に値いまいらせたる喜び。
一。六根具足の喜び。
一。悪縁に障えられず、聴聞することの出来る喜び。
一。信を得て念仏する喜び。 この喜びを知るならば、浮世の不足は云うては居られぬほどに、よくよく心得られよ。
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《香樹院語録》より《七三。断見、常見》
断見ーーー因果業報を知らず。 地獄極楽をなしと執ず。
常見ーーー無常迅速を知らず。 他力の方便を知らず。
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《香樹院語録》より《八八。南無阿弥陀仏》
南無阿弥陀仏(一枚衣物)
至心ーー大悲の心は、永く未とほるなり。
信楽ーー出来あがったゆえに、くれんと思ふ。
欲生ーー与へんとよびあるく。
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《香樹院語録》より《一〇〇。選択摂取》
択ーー多くの中よりよきものを取り出して、我がものにすること也。たとえば、母親が我が娘に着物を買うてやろうと思うて、呉服屋へ行って、いくらかの中より、我が娘に相応したものを選びて買うが如し。一枚の着物を買うにも、母はなかなかの心づかいじゃ。
摂ーー取りとめて持って居ること。
取ーー向いのものを我ものに取りいれること也。
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《香樹院語録》より《一二〇。信と行》
信ずることは易く行ずることは難し。ーーー聖道門
行ずる事は易く信ずることは難し。 ーーー弘願他力門。
聖道の機を以って弘願の法を行ずる。ーーー自余浄土門
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