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私:君には怖いもの無いのかね?つ:ありますわよ。私:まんじゅう怖い何て言うんじゃあないだろうね。つ:まさか(笑)精霊との日常会話は現実逃避するには最適ですが、今回はちょっと恐ろしい話を聞かされました。私:では聞かせてもらおうか。霊格も高く、大蛇の妖怪ですらひれ伏すつゆり様を怖がらせるものとやらを。つ:ウルトー、ウールトと呼ばれる妖怪です。私:なんじゃそれ。聞いたこと無いな。つ:むしろ、知ってる方がすごいですけどね。説明いたしますわ。*************ウールトとは、時間の流れを遡って悪さをする妖怪です。一応、精霊の一種ではありますが、私たちとは性質が大きく違います。目撃情報はとても少なく、ここ数千年で数えるほど。何故かと言うと、その姿を見て生きてる人間や精霊がほとんどいないからです。私も調査したことがあるのですけど、生存者を見つけ出すことがとても難しく、また危険を伴うので断念しました。ウールトは、ある時点から過去の時点へと流れを遡る能力を有しています。時空を越える能力を持ってる精霊は他にもいますが、時間そのものを越えることはできません。例えばある精霊が時空を越える能力を持ってるとしても、それは一瞬で別の地点へと移動するだけ。過去に戻ることはできません。しかしウールトは時間の流れから逸脱することができるので、直線的な過去に戻ることができます。例え話をしますね。ここに大河が流れてるとします。これを時間の流れだと思ってください。A地点からB地点まで大河の流れがあるとして、人間とか精霊はその流れに身を任せるしかありません。大河の幅の分だけ変化はありますが、流れそのものから出ることが出来ないので、未来はおおよそ確定してると言えます。B地点まで流れ着いた段階で、過去の出来事は確定しています。A地点は永久に変化しないのです。ウールトは、B地点で川岸に登り、川縁を歩いてA地点まで戻ることができます。もう一度A地点に戻るとはどう言うことなのか。これは過去をもう一度やり直すと言うことではないのです。なぜならウールトがA地点まで戻ったとしても、一度B地点まで到達しています。すでにAからBまでの時間が流れており、すでに時間の確定が行われてしまっています。ウールトが過去に戻っても、過去を変化させることはできないのです。ではなぜウールトは私を含め、精霊に恐れられているのか。それはウールトが精霊や人間を時間の流れの外へと放り出してしまうからなのです。やつらは放り出した精霊や人間に成り代わって、その後の生活を営みます。放り出された精霊、人間はどうなるかと言うと、放り出された瞬間に死にます。ですが次の瞬間に生き返り、また死ぬ、これを永遠に繰り返すのです。時間の外とは、空気も水もなく、宇宙空間のようなところなのですけど、そもそも生物や普通の精霊が存在できる世界ではありません。原子炉の中心部のような感じですね。強大なエネルギーと磁場が渦巻く空間だとお考えください。その様なところに放り出されたら人間なんか一瞬で死亡しますわ。ですが問題は、時間の流れがそこではありません。と言うことは瞬間的な死と生が無限に繰り返されます。発狂することもできず、人も精霊も地獄の苦しみを永遠に味わうのです。さて、なぜウールトはそのようなことをするのか。理由は二つあります。AからBへと流れた時間、その中で自分が体験したい人生を経験した人間や精霊をウールトは探します。とても幸せな人生を送っている、幸福の絶頂にある人や精霊です。それを対象者に成り代わり、その幸福を自身で体験するわけです。そしてもうひとつは、自分が放り出した人間、精霊のところに行き、その恐怖や絶望、混乱、あらゆる感情を吸収します。それがウールトの食事なのです。やがてウールトが体験した人生も終わる時がきます。そうするとウールトは時間の外にいた対象者をもとの時間に戻します。その時、ほとんどの対象者は死んでしまっていますけど。そもそも、ウールトの存在自体がほとんど知られていないため、その事実を見つけ出すまでに数千年と言う時間を必要としました。実際にウールトによって捕まった精霊や人間の数は正確には分かりませんが、おそらく何万といるはずです。ではなぜウールトの存在が知られるようになったのか。それは生きて帰ってきた人間がいたからですわ。その人、ある方法で時間の外に放り出されたときに自殺しました。といっても仮死状態になっただけなんですけどね。そうするとウールトは食事ができないために、その人をすぐ解放したのです。元の時間に戻るとすぐにその人は生き返りました。そのおかげでウールトの存在が明らかになったのです。そのようなケースが精霊でも何件かあり、ようやくウールトの目的や能力が判明したと言うわけです。ウールトは、自分が体験してる人生を、時間外へ放り出した人間や精霊に聞かせて絶望をあおります。その人に成り済まして幸せな人生を送ってる事を教えるのです。家族、恋人、親しい友人たちを奪われた絶望はいかほどでしょうか。私ですらウールトには対抗できないのです。もし私がウールトに捕まったら絶対に助けに来ないでくださいね。**************************私:とんでもねー妖怪だな。つ:はい。ですが、ウールトに出会う可能性は限りなく低いです。宝くじに当たるようなものですからご安心してください。
2017.06.24
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2月初旬から開始してる肉体改造。さすがに50才にもなるとメンテナンスが必要です。開始当初の体脂肪率は23%、体重は73kgでした。6月初旬(4か月後)の結果体脂肪率14% 体重72kgつまり脂肪だけ落として筋肉をその分だけ増やしました。書いたら簡単そうですけど。むちゃくちゃがんばりましたよ。まず最初に糖質制限を行いました。2ヶ月くらいで一気に7kg体重ダウン。この時も脂肪だけ落としています。体重は67kgへ。しかし代謝が落ちてるので、単純なカロリー制限だけではほとんど変わらなくなってきます。そこで筋肉量を増やして代謝をあげるために食べます。一日に3000kcal以上の食事。ただし、小麦粉は食べません。お米、ご飯を増やしました。それと脂質は少な目に。すると、筋肉量が5kgも増えてくれて。代謝も大きく変わりました。基礎代謝1560kcal→1700kcalオーバーへこのお陰で筋肉量を増やしつつ、体脂肪量を落とすことが可能になったのです。体脂肪率は17%になった途端にほとんど変わらなくなっていたのですが、食べ始めたら3%も落ちたのですからね。このままあと2ヶ月弱、筋肉量を増やしていきます。それから今度は減量です。体内の脂肪量はまだ10kgもあるので、これを7kgくらいにまで落としていきます。それ以上落とすと、今度は筋肉も落ちてしまうので、その辺で終了でしょう。ただ、筋肉のバランスは悪いので、あちこちトレーニングしつつ、見た目を修正していきます。今年で体脂肪率を10%以下にしてみようと思っています。
2017.06.10
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先日、お話しした精霊ですが名前が決まりました。”ないるさんにお願いしたいんです”と本人が言うものですから決めてもらいました。”つゆり”です。もっと中二チックな名前でもよかったと私は思うんですが、本人は気に入ってる様子。さてこの精霊、つゆりさんですけど。かなりの実務能力を持っております。私のところに来た当初から彼女はいろいろと話をしてくれていました。あちらの世界でどんなことをしていたのか、精霊の社会システムがどのようなものか、個々の能力の違い、人間の世界にいる精霊とは、妖怪、悪魔、天使の存在についてなどなど・・・。今まで割とあいまいだった部分が、彼女のおかげでとてもすっきりとまとまって理解できるようになりました。それだけではなく、私の受けている魔術依頼についても的確なサポートを入れてくれます。地上で大きな魔方陣を展開するためには土地の神様との調整が必要なんですけど、それは全部彼女がやってくれています。霊格も実力もバラバラ、様々な力の入り組んでいる日本の土地の神様に対して、全く見ず知らずの彼女がどのような交渉能力を発揮してるのか分かりませんが、なぜかすんなりと話がまとまっているようです。(その理由は後に判明する)と言うよりももっとすごいことがあるのです。今回、私はかなり難解な依頼を受けました。詳細は書けませんが、時間と手間と労力をかなり使うものです。そのために魔方陣を作り出し、特殊な存在や霊体を媒体として利用することになりまして。それらのマッチングを行って、術に組み込むために公式を考えておりました。それを見ていたつゆりさん。”手伝いましょうか?”はい、是非お願いします。ざっと公式と魔方陣の形を見て一言。”これ、使えなくはないですけど、かなり不安定ですね。エネルギーレベルからすると長期間の術の行使だと吹っ飛びますよ。”物騒なことをさらりと言います。”使う霊体の性質がアレだからね。だったら三重構造にして押さえ込むか。””いえ、それならいっそ立体型にしてはどうでしょうか。空間に展開した魔力で上から押さえ込み安定させます。重要な三体の霊体をアンカーにして魔方陣全体を固定し、追加の霊体で魔方陣の上空に別の魔方陣を展開させるのです。””そんな方法、聞いたことないぞ。””正十二角二層反転立体異相遷移型魔方陣と言います。今回の形態はほぼそのまま利用しますが、上空25000メートル付近に空間安定用魔方陣を展開させて情報の吸収と別空間への遷移をサポートさせる方法です。追加の霊体は9体。これについては私が調査します。””って言うか、何でそんなこと知ってるの?””私、魔法開発部にいたんですよ。そこで既存の魔術の調査、聞き取りを行っていました。それらをベースにして新しい魔法の開発、研究を行っている部門なんです。”なるほど納得。それで調査交渉関係得意なのね。”魔術は日々新しいものが開発されていますので、今回のような前時代的で化石のような魔術も研究データとして見ていました。今はもっと洗練されてスマートなものになっていますよ。””前時代的な化石・・・。これしか知らんし。””人間だとそれくらいでしょうね。私たち精霊は、その霊格によって扱える魔法も変わりますが、エネルギーチューブを変形させることで魔法陣のような手間のかかる方法を使わなくて済むようになりました。こちらで言うと糸電話がスマートフォンになったようなものです。”と言って、つゆりは私に実際に見せてくれた。非常に細かい糸のようなエネルギーチューブで編まれた薄い板のようなものが現れた。つゆりがそれを手にする。すると表面に幾何学模様が浮き上がり光り輝く。それに向かって何かを話しかけた。聞いたこともない言語だ。”それは?””こちらで言うスマホですね。ただし異世界だけでなく時間も超越して会話できるところが違いますけど。扱えるのは一部の精霊だけです。”なんて現代的な精霊だw”精霊は厳格なヒエラルキー社会です。人間の人種以上に超えられない壁と言うものが存在していて、個々の能力差もそれに比例します。人間界をうろついてるのは、底辺の精霊ですので、使える能力は極めて限定的ですね。””そうだったの?知らなかった。””人間界で言うなら浮浪者か徘徊老人と言うところでしょうか。ですので精霊としての力はあまりありませんよ。精霊の中でも本当の実力者はめったに現れたりしないので。””じゃあ、さっきの追加する霊体はどうするんだ?””それについては心当たりがありますので任せて下さい。今回の術式は古典的ですから準備もそれほど複雑なものではありません。もう少し早く教えていただけたらもっと違うタイプもあったのですが。””例えばどんなものがあるのかね。””そうですね、上級精霊にしか使えない魔術がありますので、それを利用することも可能です。ただ、人間にはとても扱えないものですけど。””じゃあ無理じゃんか。””私が行います。それなら問題ありませんでしょ?””って、やってくれるのか?””ええw”さらりと言ってるけど、つゆりってかなり霊格高いのではないだろうか。”私、人間界の漫画とかアニメとか好きなんですけど、アンパンマンに出てくるバタコさんが一番好きですね。ジャムおじさんをいつも手助けしてる、あの立ち位置が理想なんです。”う~ん、言いたいことはわかるが、なぜに子供向けアニメなのか・・・。
2017.06.01
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