夢先生の玉手箱-annex
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ただでさえ毎年6月上旬は、夏休み期間中に行う全体キャンプ、夏期講習の最終決定に大忙しなのだが、今年は、インドネシアで開始した新しいプロジェクトを生徒達にも現地で参加させようといつもなら春休みに行っている海外研修を夏休みにしたので、まさにてんてこ舞いそんな忙しい今の私を元気づけてくれているのが学校という新しい環境で磨かれて成長している1年生の生徒達だ。入学から2ヶ月がたち、行動範囲や対人関係の輪が広がったことで今まで感じたことのないそれぞれの壁にぶつかり彼らなりに乗り越えようと苦しんでいる。そんな彼らと限られたコミュニケーションしかできない英語ではなく彼らなりに十分に自己表現ができる日本語でのやりとりができる新プログラムでは、彼らの言葉の端々から彼らの心情や成長の兆しを伺い知ることができる。最近、指示したことに対して何度も「こうやればいいの?」と確認してくるようになったK君もともと慎重な性格ではあるが、これだ!と思うと、一直線に伸び伸び前向きにトライしていたのにひょっとして、学校で何かあったのかな?と気になっていたのだが、「キャンプに行きたくない、って言った」と英語の担当講師に言ったことを後悔しているような悲しそうな表情で私に言ってきた。「どうして行きたくないの?」と尋ねると「つかれちゃうから」という返事が返ってきた。確かにK君は、どちらかと言えば体力があるほうではない。「行ってみたいけど、心配なんだね」と私が言うと「うん」と大きく頷く。英語の担当講師によれば、電車通学のせいもあるのか、学校のクラブ活動(?)でかなり疲れてしまうので、本人自信がないようです。とのこと。同級生についていこうと、いっぱいいっぱいの状況なのだろう。壁にぶつかり一見後退しているように見えていても大きな波がたつ前に、海面が強い力で引いていくようにそれは大きな成長をもたらす兆しと言える。乗り越え方を指示し階段をつけたり、担ぎ上げたり、壁の上から手を差し伸べるのではなく「家庭」とは異なる「教室」という環境で癒され、力を蓄え、子どもたちが自らの手でもう一度壁に挑めるように励ますことこそ私が実教室を作った理由ではないかと最近つくづく思う。そしてそんな私の原動力になっているのは生徒たちが壁にぶつかり、乗り越えながら成長していく姿だ。励ましているようで私が励まされているのだと最近つくづく思う。
2010年06月09日