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例によって中国の身勝手な歴史観丸出しのニュースが入ってきた。ニュース元はニューズウィークでまあまあフェアに書いているが、問題は歴史的事実を中国によって歪曲どころか大噓を言っていることである。ニュースの大筋は、砂漠化に苦しむモンゴルに対して中国が10億本の植樹をしてあげましょうというものだ。これだけなら怒ることはないが、問題はそこに至る背景である。ニューズウィークは中国の発信を元に書いているので仕方ないが、中国の砂漠化の原因は全てモンゴルにあるというものだ。それはこういうことだ。中国(イコール内モンゴル自治区のこと)は長年砂漠化に悩まされており、1978年に開始した緑の長城プロジェクトなどやってきたがなかなかうまくいかない。その原因について中国の科学者は隣国モンゴルが発生源だと考えるようになり、「モンゴルの環境問題は中国の問題」と認識するようになったのである。だが歴史的事実はこうだ。遊牧民は草原を大切にするが同時にそれを少しでも失った時の怖さも知っている。草原は広く雄大であるが実はその表面は薄く脆く、一度傷つけられると再生はせずむしろ砂漠化してしまうことを数千年の歴史から誰もが知っている。なので遊牧民にとって草原に鍬を入れることは大地を傷つけることであり、最も忌み嫌うべきことなのだ。他方、農耕民族にとっては広大な緑の大地を見つけたら鍬をもって耕さずにはいられない。しかしながら、一度耕された草原はいずれ砂漠となる。ここに遊牧民と農耕民族が対立する本質的な原因がある。草原を農地化するリスクについては内モンゴルの人々は当然声を上げたが、相手は無知な中国共産党なので聞く耳を持たなかった。その結果が、現在の中国における砂漠化となって現れているのでだ。清朝は賢かったので遊牧民と農耕民族が混在するのは無理だとわかっていた。なので、現在の内モンゴルにある草原で線引きをし、漢民族の草原への侵入を禁止し草原を守った。それに対して愚かな中国共産党はモンゴル自治区を支配するために大量の漢人農民を送り込み草原を破壊しまくった。ここまでの説明で現在の中国の砂漠化の原因はご理解いただけたと思う。問題は中国側の認識である。砂漠化の拡大に危機感を抱いた中国政府は、科学者らに原因究明と対策作成を命じた。さすがに中国の科学者はバカではないので原因はすぐに理解した。だがここで大きな問題に当たった。中国では全ての科学研究は中国共産党のためにあることと、中国共産党は現在も過去にも間違ったことは一切していないということが鉄則だということだ。中国共産党の政策に何らの間違いがなかったのに砂漠化したということは、原因は隣国モンゴルと気候変動にある、と結論付けたのである。そして今年8月に国連の「砂漠化対処条約国会議」が開催されるのを機に、中国がモンゴル各地に乗り込んで先進的なノウハウを教えてあげましょう、という構図になっている。ノウハウといっても植樹や太陽光パネル設置程度であるが、中には遊牧そのものを否定するものもある。将来的に最もよくないことは、砂漠化防止の大義の下に中国人が今以上にモンゴル各地にずかずかと入り込むことを許してしまうことだ。日本には既に100万人を超える中国人がいる。モンゴルで中国人が100万人になったら、、、悪夢でしかない。今も昔も漢人の最大の武器は人口なのである。
2026.01.22
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日韓モンゴルでICC国際刑事裁判所を支援するという記事を見て驚いた。日韓だけならスルーしそうな見出しであったが、見慣れた日韓の漢字2文字に対してモンゴルというカタカナ4文字のインパクトは圧倒的である。ひと昔前なら漢字つながりで日韓蒙と書く輩(やから)もいたかも知れないが、令和の今ではちゃんとカタカナ表記にしているのは嬉しい。驚いたというのは、国際刑事裁判所とモンゴルの関係である。モンゴルは国際刑事裁判所の決定に対する違反国第1号だからである。本ブログにも書いたが、2024年9月に国際刑事裁判所が指名手配中のプーチンをモンゴルに入国させてしまった。国際刑事裁判所加盟国は自国の領土に入ってきたら、プーチンを逮捕する義務があるというのにだ。世界中が見守る中、フレルスフ大統領は国際法など全く無視してプーチンを大歓迎した。普段は大してモンゴルを取り上げない日本のマスメディアも連日大きく報じたほどで、モンゴルは違反国第1号として欧米でも有名になった。そんなモンゴルが「戦争犯罪追及する国際刑事裁判所」を支援する学術団体を設立し、将来的にはアジア諸国に「助言する」のだそうだ。噴飯モノとはこのことだろう。とはいえ、実際に資金を出して運営するのは日韓であることは間違いない。で、以下はもう3年もモンゴルに行ってない私のつたない推測である。オランダのハーグにある国際刑事裁判所は中ロを念頭に、「法による世界秩序」をアジア諸国にももっと広げたいと日本に接触した。中国を念頭に「力による現状変更ではなく法による支配」をアジアで広めたいと思案していた日本はこれに乗った。接触の順番はハーグと日本で逆かもしれない。新しい学術団体なので、まずは小さく始めたいところだが日韓だけでは広がりがないのでもう1国追加したい。現在中国に対して脅威を感じている国がいい。そうなると海上で頻繫に攻撃を受けているフィリピンも有力候補だ。だが最終的には、現在国全体が中国に丸め込まれようとされとぃるモンゴルに決まったのかもしれないし、ロシアに逆らえずに違反第1号となったからこそ参加させたかったのかもしれない。いずれにしても、せっかく設立したのだからうまくいってほしい。私の二つの母校、卒業した日本の大学と教員生活を送ったMUIS、が関わっているので応援したい。さて次にプーチンが来ると言ったら、モンゴルはどうするだろうか。今の政権が続けば、、、間違いなく大歓迎するだろう。
2026.01.15
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