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浅田有信先生墓誌
先生は相州 大住 郡 蓑毛村の人なり。通称は勇次郎、父は秀峰君と 曰 う。 仲 兄 は 安居院 氏。先生と共に四方に出遊し、始め 河 州 の人、杉澤氏に和し、 大 に三社万人講社を結び、後に我が報徳の道を唱え、二者ともに東海諸州に行う。嘉永四年先生 江州 より伊勢に 如 く途に病に罹りて卒す。実に 辛 亥 (嘉永四年)十月二十三日也。 勢州 飯高郡郷津村西法寺に葬る。上河村松浦准治郎氏厚く葬事を 管 すと 云 ふ。凶聞の 至 也 、先人清忠(岡田佐平治清忠)本州社員と 議 り、神谷久太郎、平岩佐兵衛を遣はし、之を 吊 す。今 茲 に明治辛未(明治四年)、 歴 杞 既に三十年、諸氏追憶 之 意深く切なり。碑を建て 其 事を記せんと欲す。衆議之を可とし直に 其 功を挙げ、 且 今 自 后 歳 香 贄 を供へ、将に遺恵を永く以てせんとする也。 蓋 し 方今 我道 之 隆盛なる未だ必ず功を一二に帰せざると雖も。 曾 て先生兄弟者の出づる 微 せば則ち本州何に 依 て 蚤 く其教を聞くに 與 からん 乎 。惜い哉、先生既に 逝 いて 江 勢 諸州 其 澤 を 被 ることを得ず。蓋し亦 命而己 。 唉 、
明治十六年五月
遠江国 岡田良一郎選
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