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2026.07.24
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カテゴリ: 坐禅
大智禅師偈頌講話 沢木興道




『大智禅師偈頌』のうちの「栽松道者」、これはよい山があって、松の苗木を植えておるところが絵に書いてある。中国には、九江の対岸に黄梅というところがあり、そこから七里行ったところに、四祖五祖といっておる霊場がある。つまりその辺の小庵に四祖が入っておった。そこには今でも寺がある。

「どこへ行く」それで「その四祖、五祖へ参禅に行く」「行かずにおいてくれ」「いや、やってくれ」これは全部筆談であって、その筆談したものが今でも残っておる。「わたしはこれ仏者。だから、お寺に参るのに、なんの差支えがあるか」ところが「先生はこれ仏者、われもまた仏を信ず。共にこれ仏を信ずるのみ。然りと雖も、かしこは既に土匪の根拠地にして、わが政府の保護の及ぶところにあらず。乞う。やめよ」こういう塩梅である。仕方がない「それならこっちも帰ろう」といったところが、「以て可となす」仕方がない。それからまた引き返したのであるが、そこがつまり四祖、五祖の霊場である。
 ところが、昔ここに四祖大師が教化をなさっておると、そこに松の苗木を植えておる老人がおった。この老人が四祖大師に「法道聞くを得べきやー道を聞くことができますか」こう尋ねると、四祖大師がいうのに、「お前は余り年が寄っておる。道を得ても、あまり先が長くない。作り変えて来い」そこで「ハイ」というて行くと、着物を洗っておる娘がおった。そこでその娘、すなわち周氏の娘に「お前の宿を貸してくれ」「わたしは父や兄があります。どうぞ父や兄にいうてください」そうすると「いや、お前さえ承知してくれればいい」と、そうすると、その月から腹がだんだん大きくなってきた。
 そこで父や兄が、父なし子を孕んだというので、その娘を放り出した。そこで賃仕事をして、その辺をうろついて、そうして子供を産んだ。子供を産んで、こんな子は不祥じゃというて、川に捨てるというと、逆流して沈まない。山へ捨てると、昼は鳥が来て養う。夜は狐や狸が来て乳を飲ます。そこでこれは不思議じゃというので、拾って育てた。これがつまり五祖。黄梅山の五祖大師である。そうして、四祖のところへ行って法をついだところが破頭山(はずさん)、一名牛頭山(ごずさん)ともいう。そしてその老人がすなわち五祖の前身で、ここにそれを栽松道者という。(大智禅師偈頌講話p.115-116)





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最終更新日  2026.07.24 02:00:05


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