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2007年01月14日
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  土御門に行きなさい。



 友雅さんからの文。
 お正月にあわただしく大堰へ帰ってきてまた出仕していった。
 お正月の内裏は新しい年を迎える神事と行事の連続。
 友雅さんはすごく忙しい。



「いったい、何をしてるの?」
 参内したあかねは面食らった。
 女房たちが手に手に薪の切れ端を持って追いかけっこをしている。

 が。
 一番のねらいは、
「中宮様!?」
 中宮様まで、薪を持って追ったり追われたり。
 中宮様を追いかけているのは……左大臣様と藤姫!
「……あんな左大臣様、初めてみた……」
 子どものように、必死になって、娘である中宮様のお尻を狙っている。
 いったい、これは……?
 藤姫があかねを見つけて駆け寄ってきた。
 呆然としているあかねのお尻を一発。思い切りたたくではないか。
「痛~い! 何するの? この騒ぎはいったい、何?」

 藤壺中宮も、あかねを見つけて駆け寄ると、お尻を一発!
「少将殿のおややはまだ?」
 一言言って、逃げて行かれる。後ろから左大臣様が追いかけていく。
「お姉さまに皇子様がおできになるように、と。お父様も必死なのですわ。弘徽殿のお方に先に皇子様がおできになったら、お立場が弱くなられますもの。」
 宮に初めて上がった頃、弘徽殿と藤壺の対立に心痛めた想い出があかねの脳裏をかすめた。

 友雅さんが、言ってたっけ……じゃあ、弘徽殿でも、今頃皇后様がおしりをぶたれてるのかな。
 あかねはその様子を思い浮かべた。ほほえましくもあり、うらがなしくもあり。
「神子様、友雅殿の若君がおできになるように、もう一回、お打ちしましょうか?」
 藤姫の瞳がきらりと光り、手に持つ薪を構える気配がした。
「神子様、参りますわよ!」
 うれしいけど、痛いのはいや! あかねは逃げる体制をとった。が、今日は、裳唐衣の正装だから、動きにくい。袴を踏み抜き、裾をからげて廊へ走り出る。
 この日のために頼久に鍛錬してもらったという藤姫の薪が迫る。
「助けて~~~!!!」





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最終更新日  2007年01月14日 19時12分49秒
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