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2007年01月17日
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 出仕中の身。女房の局部屋で気ままな朝寝は許されない。

 いつものように、あかねはぐっすり寝入っている。目を覚まさせないようにそっと衣をまとい、気づかれないようにそっと几帳の外に出る。
 夜明けの空気がひんやりと、友雅の火照った頬を包む。
(早く、気兼ねせずにあかねを愛せる大堰の館へ……帰りたいものだね。)
 立ったまま、懐紙に後朝の歌を書きつけ、几帳の下から差し入れて。
 友雅は左近衛府へ戻っていった。



 几帳の下の後朝の文を手にとって、あかねは嘆息した。
(いつになったら、友雅さんを見送れるんだろう。)
 お付きの女房が起こして見送らせてくれるというのもない。友雅が少納言に、起こさないように言いつけているから。だから、女童の露でさえ、あかねを起こしにはこない。
 友雅の残す陶酔は、まるで眠り薬のようにあかねをとろかす。自分で起きるなど、できそうにない。
 褥の上に起きあがり、友雅の移り香の残る袿をけだるい手つきで纏っていると、
「お目覚めですか? 中宮様がお召しですよ」
と、御前に侍る御達の言伝の声が聞こえた。少納言が応対している。
(しばらく友雅さんは大堰に帰れそうにないから、中宮様がお許しになるまで、内裏にいてもいいかな。)
 あかねは少納言を呼び、朝の支度を言いつけた。

 内裏の、朝が始まる。





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最終更新日  2007年01月17日 20時50分43秒
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