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とりあえず、思いついた順。本当の意味にきみが気付く とき(ジノにょたスザク、姉弟)外では未だに激しい雨が降っている。「・・・んっ、んんっ」手足をばたつかせて、自分の後ろにのしかかるジノをけったり、髪を引っ張りと抵抗を示したがびくともしない。こんなのは間違ってる、これはルール通りじゃない。暴れている間にカチューシャが床に転がった。「スザク・・・」やめて、そんな男の声で僕を呼ばないで。こんなのは卑怯だ。ジノが僕にキスをする。逃げられないように濃厚なキスを情熱的な告白のようなキスを。「・・・っ、やめて、離して・・・っ」息が苦しいよ、こんなのジノじゃない。舌を入れてきて、からませてくる。息が苦しくて頬が赤い。「・・・・んっ」「スザク」ジノとスザクの唇が離れると、白い糸のようなものが2人の唇の間を伝った。かぁぁ、とスザクは頬を赤らめた。「・・・やだ」ジノが嬉しそうに笑顔を浮かべた。「スザクと俺、一緒だね」「・・・いやっ」スザクは逃げるようにジノを押しのけて、逃げ出そうとした。「駄目だよっ」ジノが強引にスザクの腕を掴んで、引き寄せられる。スザクは慌てて、ジノを自分から引き離した。「僕達は姉弟だ、こんな間違った事しちゃいけない!!」「しょうがないだろ、スザクが好きになったんだもん」正面からの台詞はルルーシュから言われた事もない。だからといって、簡単に他の相手に気持ちが向くわけがない。そのとき、本人は気付かなかったが胸の中で何かがカタンと少し揺らめいた。「それはジノの勝手だろ、僕は弟しか見れないっ」スザクはジノに後ろから抱きしめられ、そしてお姫様抱っこされた。スザクの顔がまた赤くなる。「うわぁっ、何するんだよ、離して・・・っ」「スザクは俺を好きになるよ、ルル―シュ先輩よりも。それで俺と幸せになるんだ」青い瞳は優しくなかった。これはスザクを見る目じゃない。異性を見る時の目だ。あまりの鋭さにスザクは恐怖を覚えた。「ジノ・・・、止めて」逆らえない何かがそこにはあった。スザクはこの手を突き放さなければいけないのになぜかできなかった。ジノは真剣な表情でスザクを見ていた。「・・・俺の部屋に行こう」「・・・・・・・・・・・う、うん」それからスザクの地獄は始まった。ちゅ、ちゅっ、とスザクはジノに抱きしめられて軽く啄ばむようにキスをされた。「・・・・や」「今更だよ」逃げようとすると、あごをつかまれキスをされる。ジノの手が制服の上着を脱がし、スカーフがするするとはずされていく。「ジノ、止めて、恥ずかしいっ」頬が一気に赤くなり、必死にジノに制止を求める。ボタンが胸元まではずされた。「・・・ジノっ」「スザクは可愛いな、慣れてないって感じ」スザクの身体をベッドに倒すと、スザクの手をスカーフで結んで、ベッドのラインにくくりつけた。「ジノ!?何のつもりだ、これは・・・・っ」さすがに怒ったのか、スザクはジノを睨んだ。それでもジノは薄く笑っているだけだ。「また、逃げられると困るからね。大丈夫、スザクが何もしなければ傷つけはしないよ」「本気なの?」「言っただろう、俺は最初からスザクがすきだって、きっと出会った時から女性としてすきだったんだ、姉弟じゃなくて」ドクン・・。ジノはそういって、またスザクの唇にキスをした。「・・・あ」身体が熱い、頭がくらくらする。これが現実?「ジノ・・・っ」スザクが現実に意識を戻すと、ジノはスザクの首筋に顔をうずめて、伝うようにそこにもキスを軽くした。「・・・・やっ、やだ」「へえ、スザクって首筋弱いんだ」「ジノ、ふざけないで!!」次にジノの手が制服のシャツに手をかけて、ボタンを一気にはずした。「・・・・やっ!!」スザクは思わず目を閉じた。現実を見たくないのと恥ずかしさから逃げたくて。「スザク、結構大人っぽいのつけてるんだ、すごい・・・・・」かぁぁ、と顔が赤くなる。スザクは母親譲りの、童顔には不似合いな大きく豊かな胸が嫌いだった。何度、この成長していく胸を隠そうとした事か。はちきれんばかりの大きさが下着の中からでようとしているようだ。「凄い破壊力・・・・・」「止めて、そんな恥ずかしいこと言わないで、もう見ないでよ・・・」「何で、すごく魅力的だし、女性として魅力的だろ。勿論、中身も好きだよ」ジノは笑って、胸に顔をうずめた。「!!やだ、本当に止めて、もうやだっ」「本当かな?」「あっ、ちょ、ちょっと、触らないで・・・・、あっ、やっ、もにゅもにゅとしないで・・・何か、変・・・・」びくん、とスザクの身体が震える。しびれる感じがする。何、この感覚・・・、何か変だ。僕はルルーシュが好きなのに。ジノがいたずらするように、指先で軽くそれの片方を摘んで、はじいた。ビクッ。「あ、ああぁん・・・・・!!」身体がびくびくとさっきより激しく揺れて、スザクの体は仰け反った。「・・・・・」「・・・・・」スザクは慌てて、ジノから視線を知らして顔を青くした。・・・・・え、何!?今の声・・・、今の僕の声なの?「スザク、嬉しいよ」ジノがそういって、今度はなめ始めた。「・・・・あっ、あっ、待って、考えさせてっ、何か変なんだって・・・」「大丈夫、心のままに感じて」「あっ、やっ、やぁ・・・・ん、ああ・・・っ、駄目、頭がおかしくなっちゃう」凄く泣きたくて、そしてとても温かいんだ。知らなかった、ジノって温かいんだ。でも、声に逆らわなきゃ。一時の感情で、僕は。でも、ジノの青い瞳が僕を見てると思うとおかしくなりそうだ。「スザク、誰よりも可愛いよ」「ジノ・・・っ」逆らわないといけないのに、初めてだ、こんな感情。僕はおかしい。「あぁ、もっと、もっと・・・・」それを繰り返して、スザクはジノの腕の中ですっかり、息を切らして目も涙目でとろんとなっていた。「・・・・ジノ」「スザク・・・・」突き進んじゃいけないのに。ジノとスザクはベッドの中で抱き合っていた。スザクもジノのキスを自然に受け入れていた。こんな甘い感情があるなんて。ちゅっちゅっ、と音を立ててスザクはうっとりとジノの唇を受け入れて、身を寄せていた。既に2人とも、自然の姿も当然だ。「ジノ・・・・」その青い瞳はいつから自分を見ていたのだろう。金色の髪が綺麗だと思った。「・・・・あっ」ゆっくりと最後の砦がスザクの細い足からはずされていく。でも、もう怖くない。自分はジノに愛されてるのだから。「ジノ・・・・」「大丈夫、怖くないから」「うん・・・・」スザクは最後に自分からジノの唇に唇を重ねた。
2008.12.31
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ああ、どうしてもう1人の自分は愚かなのだろう。「お前が甘やかしてるからだろ」「私のどこが・・・」「振るならもう少し上手い方法があるだろ、冷たくして余計恋情をあおったようだからな」うっ、とゼロは言葉を詰まらせる。ゼロに勝てるのはこの魔女だけだ。「・・・しかし、クラブハウスに住み込むとは」「あの無駄に広い屋敷より学園の方がまだゼロ、貴様に会える確率が高いからな。あのルル―シュという男、なかなか情熱家らしい。やっかいなのに惚れられたな。最後は恐らくお前と心中だな」「・・・・」あ、少し怖くなったらしい。「とにかく、上手く取り付くって本国に帰せ」ほら、部屋の中に入れと無理やリルル―シュのいる部屋に入れられた。ゼロの姿を見ると、満面の笑顔を浮かべた。「ゼロ?今誰かと話してたのか?女の声だったような・・・」「猫だ」「猫?」「あの黒猫だ、それでなぜ本国でシュナイゼルの手伝いをしているはずのお前がいる?私は呼んだつもりはないが・・」「・・・心配するな、お前を連れ帰りに着たんじゃない。ただ、会いに着ただけだ。ゼロ、本当なのか?恋人ごっこだったというのは」「本当だ」「どうして・・・」「私とお前は双子の兄弟だろう。本気になる方が変だろう。だから、ルル―シュも私をただの兄だとライバルと思ってこれから接しろ」「・・・・断る」「ルル―シュ、お前は皇子だ。お前は兄弟愛と恋を混同してるだけだ。私を忘れ、すぐに新しい本物の恋ができる」「断る」「ルル―シュ・・っ」ルル―シュが手を伸ばして、ゼロに抱きついた。「いやだいやだ、ゼロを忘れるなんてありえない・・・。何でそんな酷い事を言うんだ。俺はゼロが好きなのに、愛してるのに・・・」ルル―シュがゼロの唇にそのままキスをした。「・・・・ゼロ、好きだ」「ルル―シュ・・・」
2008.12.30
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黒の騎士団幹部がシュナイゼルと手を組んで、ゼロを暗殺しようとしたという告白が元黒の騎士団団員から流れた。「・・・何て、酷い事を。あんなに世話になっておきながら」「日本のために、ゼロ様を売ったのか?」「俺、扇首相を投票するのも止めようかな」「・・・私も」「というかさ、あいつら、悪逆皇帝が中立地帯だったアシュフォード学園に来た時もいきなり難題押し付けて、軟禁して、ナイトメアに乗ったんだろ」「じゃあさ、フレイヤで帝都を撃ったのも実はルルーシュ陛下じゃないんじゃねえの。責任押し付けて、今のゼロに殺させたとか」「私の夫はあの首相夫人に殺されたのよ」「俺だって友達や同僚をイレヴンだからって殺されたよ。何で純血派が日本国の首相夫人で幸せそうに笑っているんだ?」「・・・以上が大半の民衆の声です、扇首相」秘書官にそう告げられ、扇は呆然と目を見開かせた。「・・・・そんな、俺たちの仲間が裏切った?どうして」「彼を弁護する弁護士によると、「これ以上、嘘をつくことにたえられなかった」と言っていたそうです。何でも、かなりの期間、ブリタニア軍の遺族や日本人の被害者から悪戯電話されていたそうで・・」「・・そうなのか、まだ戦前の事を気にする奴がそんなに。もう、日本は返還されたのに、千草だって今は懸命に俺を支えてくれるのに、なぜわかろうとしないんだ」しかも、俺がブラックリべりオンからシュナイゼルのスパイでゼロが日本人ではない事を言いふらしていただって。ルル―シュがゼロである事はばれていないが、これでは。「首相、お言葉ですが彼らはそう考えていないようです。首相夫人が純血派でありゼロをブリタニア帝国に売り、男爵位をえて、アシュフォード学園で皇子であるルル―シュ陛下を監視し、シュナイゼル殿下との会談の後、いきなり黒の騎士団の要職についている。黒の騎士団がブリタニア側について、超合集国の許しもなく独断でゼロを見限ったと思われても仕方が無いのでは?」「だから、それはギアスと言う超能力で俺達を操っていて・・・」「常識のある人間がそれを信じてくれると思いますか?皇帝が死んだ以上、どこにもそんなものがあると信じるものはいないでしょう」「ならば、その捕まった奴の言葉だって本当とは限らない・・・、そうだろう?俺たちはあの悪逆皇帝から世界を救った、それは事実だ」「・・・まだ、立場がわかってないのですか、貴方は今首相という立場すら保てない、そんな大変な立場に置かれているのです。世界は今、貴方達黒の騎士団に疑問の声をあげている。その上、扇首相、国民の1人には、首相夫人の妊娠に疑問視するものまでいるのです。紅蓮弐式のパイロットが戦い、十代の少年少女が戦う中、貴方が職務を忘れ、首相夫人と密会していたと」「違う、そんなのはデマだ!!俺は皆と戦った!」「・・・皇神楽耶様からの証言です」かたり、と肩の力が一気に抜ける。「・・・神楽耶様が、そんな」俺は世界を救ったのに。何だ、これは。
2008.12.29
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「・・・・ナナリ―、こうして会うのは久しぶりだな。ああ、テレビ画面であってるか」「・・・・」「答えたくないか、当然だな、ダモクレスからシュナイゼルとお前を捕まえたのは俺なのだから」「・・・お兄様は世界が、地位が、名誉が欲しかったのですか。皇帝陛下をお父様を殺してまで」「ナナリ―は目が見えるようになったらしいな、俺にお前のコバルトな瞳を見せてくれ」優しい兄のふりをしないで、偽者め。優しい兄は、ナナリ―の兄は死んでしまったのだろう。いるのは同じ顔をした悪魔だけ。「・・・どうして、こんな方法を取ったのです、クロヴィス兄様もユフィ姉さまも殺して、コーネリアやシュナイゼルお兄様まで罪人のように扱って!!仲間の黒の騎士団を捨てて、皇帝なんて!!」「やっと、俺の顔を見たな、ナナリ―」「離れて、・・・・人殺し、悪魔、卑怯者」「そうだな、お前の言うとおりだ。俺は卑怯であくまで人殺しでとんでもない嘘つきだ」「・・・・お兄様」「ダモクレスやフレイヤの事をディートハルトが世界中に発信しなければ俺もお前を捕まえなくてすんだんだがな」「ギアスでお兄様が命じたのでしょう」「俺のギアスは万能ではない、使えるのは一回だけだ。といっても、使いすぎて俺でもこの力を制御できるかは難しいが」「嘘です、誰が貴方の言うことなんか信じますか!!」こんな感情ぶつけるなんて思いたくなかった。けれど、お兄様はいない。ここにいるのは人殺しの悪魔。「・・・・それでは、ナナリ―は嘘をついてないというのか」「え?」「人間は誰でも嘘をついて、生きてる。純粋に正直に生きることは素晴らしい、理想を掲げて行動するのもな」ルル―シュは膝を折って、ナナリ―に視線を合わせた。「・・・・正直に言おう、俺はお前が重かった。お前に本当の俺を知られるのが怖かった、そしてお前があのまま閉じた世界でいるのが、死人のままでいるのが悲しかった。俺はお前だけでも平和な世界で生きて欲しい」「・・・お兄様」「けれど、お前とはなれて、初めて気付いた。俺はお前に依存し、弱い自分から逃げたかったんだと。都合の悪いナナリ―は無視していたんだと。世界で一番、お前に愛されないと言う事が怖かった。優しく穏やかで・・・、人間はそれだけじゃないのにな。そして、ナナリ―に必要とされなければ、死んでしまいそうな自分が嫌だった」「お兄様?」「ナナリ―、お前が帝都を撃ったんだな、宮殿も兄上たちも」びくり、と肩を震えさせた。「違います・・・っ、私はただ戦争を止めようと」ルル―シュが優しくナナリ―の頭を撫でた。「・・・わかっているよ、俺を殺して止めたかったんだろう」「違います・・・」「考えてみればわかる事だ、俺は世界から弾き飛ばされた死人だった。シーツーに会うまでは」「シーツーさん?」
2008.12.28
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「ルル―シュ、君が憎いよ」「ああ」「君はナナリ―と同じように僕が守って、あの学園で僕が夢をかなえるまで待っててくれれば良かったんだ。」「スザク・・・」「それなのに、ゼロをして僕に黙って男遊びして、僕の純情を踏みにじって」「純情?」「おまけにいくらユフィがナナリ―の居場所を奪い取るからって、ユフィを殺して、僕を得ようとするなんて・・」「スザク、待て、何の話だ」「おまけに最後は黒の騎士団の男どもに綺麗でいやらしい身体を見せ付けて、僕を過去の男と裏切って・・・。女神だと想ってたのに」「俺、男だぞ」「それで最近は中華連邦のシンクーやら偽者の弟やらジノがまとわりつくし。シャ―リーと付き合うし。この魔女が・・・」「だから、男だってば」
2008.12.27
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王座に座るのは、皇帝ルル―シュ・ヴィ・ブリタニア。かつての自分達の上司であり、帝国に戦いを挑んだ革命指導者。あくまで裏切り者の最低の男が世間では賢帝だと褒め称える。これほど、おかしい事もあるまい。「・・・お前とこうして素顔で対面するのは、初めてだな」「・・・・ゼロ、・・・いや、悪逆皇帝」「超合集国に参加する同盟国も、シンクーや皇神楽耶もお前たちを見限るそうだ。超合集国に所属する軍隊でありながら、独断でブリタニア帝国宰相と日本返還を約束し、なおかつ、上のものの許しも得ずに帝都を襲撃した事を重く受け取った結果だろう」綺麗な声から放たれるのは天使の言葉だとは限らない。彼が放つ言葉には真実などない。嘘だけだ。「・・・それは、柩木からも聞いた。シュナイゼル殿下はどうした?」彼なら、自分たちに日本返還を約束した彼ならば、もしかしたら助けてくれるかもしれない。わずかな希望が扇の心を支えていた。扇を見る時のルルーシュのアメジストの瞳はひたすら冷静だった。「ああ、彼ならフレイヤの一件もあるから我が妹のナナリ―と一緒にとある場所で身を拘束させてもらっている」「・・・妹まで!!ゼロ、お前はどこまで卑劣なんだ!千草は、千草をどうするつもりだ?彼女は悪くない、お前の卑劣な策に彼女を巻き込むな」ルル―シュは首を傾けた。「おい、スザク。お前、千草と言う女を知ってるか?」漆黒のマントを着ている裏切りの騎士は扇たちには見せなかった慈愛の笑顔で温かくルル―シュを見た。「ヴィレッタ・ヌゥの事だよ、ほら君を監視していて、一年前はシャーリーに打たれたブリタニア軍人の」「ああ、ヴィレッタか。確か、軍事裁判にかけられてるな。と言う事は、彼女が扇が捕まえた地下協力員か。・・・そうか、そういえば前の学園祭の時に一緒にいたな」「知ってるくせに!」悪意の塊め、どう育てば人に害ばかり考える人間になるというのだ。「知っている、新宿ゲットーで日本人を殺しまくった純血派のブリタニア軍人だ。そして、ブラックリべリオンの時、お前を撃った女だ」さすがに気まずいのか扇は言葉を濁した。だが、目の前にいるのはもっと罪が思い極悪人だ。千草は悪くない。「それは過去の話だ、彼女を解放しろ」なぜか、スザクがしょうがないというようにため息をついた。「彼女を裁判所に縛り付けてるのは彼女自身の責任だ。介入したくても、俺は出来ない。ブリタニアはお前も知ってる通り、身分制の世界だ。純血派の彼女が黒の騎士団の幹部、それも副指令と一時期とはいえ通じていた。俺が貴族制を廃止しても、まだまだ完璧に俺の力は浸透してない。扇、ゼロとして聞く。なぜ、ヴィレッタを海岸で見つけた時、私に言わなかった?」「それは・・・・」「責めてるんじゃない、俺が聞いてるのは記憶を失ったヴィレッタ卿を俺に言わなかった?確かにゼロの正体を知っていた女を軍や警察に連絡するのは危険だっただろう。なぜ、私を頼らなかった?」「・・・彼女がブリタニア軍人で放って置けなかったからだ」「へえ、じゃあ、なぜすぐ病院に連れて行かなかったんですか?扇さんのご自宅に連れて行く必要はないのでは?」スザクがそこで会話に入ってきた。「・・・それは、だから、彼女は記憶を無くして、行き場がなかったから」「好みのタイプだったから家に連れ帰って、都合よく千草という名前をつけて、恋人ごっこですか。名誉ブリタニア人になるのを嫌がったわりには、そういうのはOKですか・・ふうん」「スザク、話を曲解するな」スザクは首を傾けた。「ルル―シュ、君やっぱり正体バラスの早くした方が良かったよ。こんな無能な男より僕の方が役に立つよ。うん、人を見る目も鍛えた方がいいね」「・・・貴様、喧嘩を売ってるのか」「まさか、アドバイスだよ」目の前の口喧嘩する彼らに扇は少し気が抜けた。「・・・と、とにかくだ、黒の騎士団の処遇はさっき伝えた通りだ。次の指示があるまで牢で控えているように、わかったな?」「・・・日本は、日本はどうなるんだ、ゼロ!!」「心配しなくても、日本は返還されるさ。植民地支配は俺がなくしたからな」「・・・本当か?お前の事だから、ギアスを」「ギアスを使う価値はないさ、お前たちにはな」「なっ」―陛下、次の公務を。「それでは、行くぞ、ついてこい、スザク」「イエスユアマジュスティ」
2008.12.26
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柩木スザクの世界は傷つけるものが一つもない。いや、正確には気づかないように周囲が、もしくは父親の影響が施されていたのだ。乱暴で口が悪く傍若無人で体力馬鹿、けれどいい所のお坊ちゃん。首相の息子。学校でも家でも他人はいつもスザクを遠い位置に認識していた。「柩木だぜ」「柩木君よ」「どうする?彼に当番とかやらせる?」「まさか、あいつのオヤジ首相だぜ。そんな面倒な仕事回したらと知られたら、後で何を言われるか」恵まれてると守られるというのが周囲の認識だし、スザクも愛されているかどうかは別にしてその自覚があった。そんな綺麗な世界にブリタニアの皇子と皇女が着た。神楽耶は怯えていた、父親や桐原さん、藤堂さんは緊張感で一杯だった。「ルル―シュ!!」日曜日の昼下がり、スザクが休みである道場にやってきた。「スザク君・・・」「あ、すみません、藤堂さん。こっちにルル―シュきませんでしたか?あいつ、柔道を教えてやろうとしたら逃げちゃって」「はは・・、彼はどちらかというと知性派のようだからね」「藤堂さんは何で同情に?今日、練習はありませんでしたよね」「いや、君のお父さんに呼ばれてね」「そうなんですか」がさり。かさかさ。「あっ、見つけたぞ、ルル―シュ!!さあ、次は空手だ、出て来い!!」藤堂の視界の先に艶やかな黒髪が揺れた。「冗談、誰がっ」待て~っ、という声と一緒にスザクがものすごいスピードでルル―シュを追いかけていく。「へえ、スザク君にもそんな時期があったのね」ミレイはサンタ姿で紅茶を片手にそうコメントした。目の前にいるスザクはナイトオブラウンズのはずなのにトナカイ姿だ。「スザク、庶民のクリスマスパーティーって楽しいな」「・・・・ジノのトナカイ姿、記録」「アーニャの猫耳も可愛いよ」「はいはい、わかったから。それで会長、もう紅茶はいいんですか?」スザクは笑いながら、他の人の分の紅茶をティーカップに注いだ。「もう、たくさんよ。スザク君、入れすぎ・・・・。ところで、うちの副会長・・もといルルーシュ陛下も日本に着てるのよね?どこにいるの?」「今は多分、国会にいると思います。何でも黒の騎士団の残党の処分について会議でもしてるのかと。まあ、ルル―シュを殺そうとしたんだから当たり前ですよね」あははは。「・・・・スザク君、性格変わったわよね」「そうですか?僕は変わってないと思いますけど」
2008.12.25
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「私は貴方が好きです、スザクさん」「勿論だよ、ナナリ―、僕も君が好きだよ。ルル―シュの妹だからね」ナナリ―は深くため息をついた。何回、この鈍感な青年に告白したのだろうか。恋愛に手馴れているはずの童顔の青年はなぜか身近な自分の愛情には気付かない。合衆国ブリタニア代表の今もだ。悪逆皇帝や先の戦争で傷ついた人は多く、ナナリ―も政務で追われている。宮殿に用意された見事なクリスマスツリー。豪華な飾りや人形、世界中から届けられたメッセージカードや高価なプレゼント。兄がくれたこの世界はこんなにも幸せで綺麗だ。今はナナリ―は自分の国民からも愛され、世界の人々と対話による平和の世界が築かれている。『ナナリ―は何が欲しいんだ?』『ええとね、ええと、お兄様の作ったクッキー』『もう、食いしん坊ね、ナナリ―は』『仕方ないなぁ、私が作ってあげよう』『ありがとう、クロヴィス兄様!!』失ってから初めて気付く事がある。どんなに温かく、優しい光に包まれていた事か。『ナナリ―、今日は2人だけのクリスマスパーティーだ。サンタクロースは来ないけど、二人でクリスマスイヴを楽しもう』『ルル―シュ様、私もいますよ』『すまない、咲世子さんもいたな』『それじゃあ、ナナリ―、ケーキの蝋燭を消して』『ツリーの飾り付け、どうですか?私が飾ったんです』『ああ、とても綺麗だよ、ナナリ―』「・・・・あ、雪」窓辺にはいつのまにか、淡い雪が降っている。「ハッピークリスマス、お兄様・・・スザクさん」ナナリ―の手にはルルーシュのためのプレゼントが抱きかかえられていた。
2008.12.24
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「・・・・お前ほど、裏切りと言うコトバが似合う男はいないな」「そうかい?でも、君に言われると照れるな」何処かの貴族の少年だろうか、絶世の美少年とやけに若い従者らしき少年。悪逆皇帝とそっくりだが、仮にも一国の皇帝。こんな田舎の駅にいるわけが無い。と、駅員は思って、仕事に戻った。「自己中心というか、まさか本当に俺を連れ去るとは・・」ルル―シュは大きくため息をついた。「いいじゃない、どうせ人は争う生き物だよ。君がゼロレクイエムを成功させてもどうせ戦争になるよ。駆け落ちなんて、ドラマチックだろ」ルル―シュはぽつりと呟いた。「・・・どうせなら、シーツーの方がまだ良かった」「あれ、君でもそんな欲望あるんだ」「いいだろ、俺だって年頃の男子だ。・・・お前が医者を脅して、この命を救ったおかげでそういうものもでてきたんだろ」「じゃあ、最初はどっちが綺麗な彼女できるか競争しようか」「・・・お前、楽しそうだな」
2008.12.23
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「危険です、せめて自分だけでも」「大丈夫です、私を信じて」心配そうな騎士を置いて、ユーフェミアはゼロを連れて歩き出す。大胆にもテロリストの手を握って。「お、おい、ユーフェミア皇女殿下・・・」「貴様、皇女殿下のお手に触るとは無礼な!!」「いいんです、私がゼロと手をつないで歩きたいんですから」スザクはよほど恋人でもあるユフィを俺に渡したくないのか、ユフィと俺の手を力づくで引き離そうとする。案外、独占欲が強いんだろうか。「いやいや、ゼロは卑怯な男です。危ないのでその手をゼロからお放しください」気のせいか、スザクから黒い気配を感じるんだが。笑顔が引きつってるぞ。「心配はご無用ですわ。ゼロは私と2人っきりで話したいと言ってるんです。スザクは下がってなさいな」「いえいえ、ゼロは危険ですし。貴方に何か合ったら」ユーフェミアの笑顔からも腹黒いオーラが出てるように見えるのは目の病気か。「おい、二人ともいいかげんに・・・」とりあえず、ゼロとして止めようとしたが・・。「「ゼロは私(僕)のです!!」」見事に声がはもって、2人の主従がにらみ合った。「ゼロは私と2人っきりの密室でおしゃべりしたいと言ってるのです。スザクは下がっていなさい」「こればかりは貴方の命令でもだめです、まず何者か自分が全身調べないと・・、危険な武器を隠し持ってる可能性があります。というか、俺のゼロに触るな、蟷螂女」「スザクは心配しすぎです、貴方とゼロを二人きりにしたらゼロが穢れてしまいますわ、それなら私の方がましです、というか出てくれないでくれます、この発情犬」(心の声)「・・・・・さすが、王の力は怖いな。こうも人を狂わせるとは」「・・・・・・・・・・帰ろうかな」
2008.12.22
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「いやだ、スザク」「・・・ルル―シュ、声大きいよ」「だって、お前が・・・」「うん、僕のせい」無意味な行為だ、こんな事をしても何も意味はないのに。それなのに、体育倉庫で自分達は何をしてるのだろう。嫉妬で壊れそうになるなんて。スザクはどんどん変わってしまうのだろう、俺でもナナリ―でもなく由緒正しいお姫様の力で。スザクはユフィが好きで、2人は愛し合って。なのに、スザクが未だに自分を求めるなんておかしいにも程がある。「・・・っ」この手が、ユフィを抱きしめて、それ以上の事だって。スザクはユフィのものだ。この手は黒の騎士団の血を浴びている。父親の血も。「・・・・スザク、今日はもう止めろ」恐怖がルル―シュを襲う。違う、俺はあの男と違う。「ええ、だってまだ始まって一時間もたってないよ」スザクが体操服をめくりながら、きょとんと目を見開く。マントの上に体を預けられて、片方の手は膝をさすっていて。恥ずかしくて、死んでしまいそうだ。「もう、イヤなんだ、お前にこういう事されるのは。・・・疲れるんだ」「どうして泣くの?僕、君に何かした?」「お前は何もしてない・・・、俺が・・・・」「ルル―シュが?」お前とは殺しあう関係なんだ。スザク、お前はナナリ―を愛して欲しかった。「スザク、もう今後一切こういうことは止めろ、俺じゃなくて他の相手を見つけろ」「どうして?」スザクの声に怒りが交じっている。「僕は君しかいないのに、酷いよ」「ひぁ!!」依存だ、お前の俺に対する感情は。それはアイではない。スザク、これは遊びだろう。そうだといってくれ。「・・・・っ」「ルル―シュ、ルル―シュ」「止めてくれ、もう・・・・」俺たちは親友だろう?こんなのは、何も生み出さない。
2008.12.21
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「ええ、私は変態じゃないよ、美しいものを老若男女愛してるだけだ」「・・だったら、返せ、離せ」スザクは現在ナースの衣装を着ている。ジノは白衣の医者の格好をしてる。言っておくがそういう遊びではない。ラウンズ内でのちゃんとした訓練の一環だ。普段とは違う、人から疑われるような格好で出歩き、忍耐力やら己の誇りを守れるのかくじ引きで衣装を決めたのだ。正し、審判のビスマルクはまぬがれているが。「何でピンクのナース・・・。それに、こんなにスカートの丈が短いなんて聞いてない」もじもじと恥ずかしそうに身をくぐらせながらスザクはスカートの裾をきゅっと直した。「スザク、細見だし顔も可愛いから似合うね」「あ・・・っ」ビクッ、とスザクは身体を震えさせた。ジノが制服の隙間から手を侵入させて、スザクの白い肌をなでたのだ。「あはは、相変わらず、感じやすいね」「ばかっ、今は訓練中だ、どこを触って・・・っ」「だって、スザクがせっかくこんな格好なのに私が我慢できるわけないだろう」ジノの手が少しずつ、スザクの胸の飾りに近づいてその周りをちょろちょろと触ったり、押したり、擦ったりした。「・・・・やっ、・・・はぁ・・・っ」「相変わらず、ここをなでられたりするの好きだね、可愛い」その状態を続けたまま、ジノはスザクの唇を奪う。相変わらず、隙がない。あっという間にジノのペースで巻き込まれる。僕はいつもジノのこの濃厚なキスに甘いキスに負けて結局彼の思いのままになっている。こんなに侵入されやすくなってるなんて僕も最近おかしい。「だって、・・・ジノがいつもそこばっかり・・・あっ。ジノ、ジノ・・・っ、もう止めて、皆が着ちゃう」「スザクは声も可愛いな、でも本当に止めていいの?」「・・・え」「そろそろ、本当の所を触って欲しくてたまらないんじゃない。お願いしてくれれば、私はしてあげるよ」何を言わせる気なんだ、まさかまさか。ジノが胸の飾りの周辺を少し強く擦った。びくびくと身体を震えさせた。「スザク?」駄目だ、負けては。このままでは・・・。「・・・駄目、もうやめよ・・・」ジノが勢いよくナース服の上着を取ってスザクの上半身を晒した。「これを見てもそう思うかい、スザク?」「え・・・」「よく見てなよ、ほら私に触って欲しいってもうこんなになってるよ」かぁぁ、とスザクの顔が赤くなる。「違う、違う、これは・・・」なんてはしたない、こんなもの欲しそうになってるなんて。僕の身体はどうなってるんだ。「・・スザク、言えるよね」「・・・・う、ジノ」「ジノじゃないだろう、こういうときは、教えたよね?スザク」「・・・・僕はジノ様のものです。お願いです、ここを撫でて摘んで・・・・ジノ様の好きなようにしてください」「正解、よく出来ました」
2008.12.20
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闇夜の中でゼロは一日の仕事を終えて、仮面をはずして、日に焼けた肌を晒す。テーブルの上には、黒いキングと白のクイーンがあった。チェスの手順は大分上級者になってきた。『お前は本当に体力馬鹿だな』『友達だ、友達です』柔らかい髪の少年は、自分のサイズでないアシュフォード学園の制服をまるでただいまというように抱きしめる。「ただいま、ルル―シュ」まるで小さな子供のように甘えるような、優しい声で今はいない親友の名前を言った。「ゼロ、乗馬に乗るのか?」暇を見つけては会いに来る元同僚を疎ましいと思いつつも、安心しているのも確かだ。ジノの笑顔には安らぎと幸福が満ちている。自分に会えてよほど嬉しいのだろう。彼は人を大事にする人間だから。けれど、もうルル―シュがいない今ではどうでもいい事だ。「・・・・ああ、そうだ。黒い馬の方が私にふさわしいだろう」仮面にジノの手が触れる。温かく、大きい。ナイトメアのりらしいタコができている。「少しは休みを取ったらどうだ?この前まで、ヨーロッパだろう」スザクは、友人の気遣いに感謝しつつもその手をどかせた。ほんの少し、ジノが寂しそうな表情をしたけど。「正義の味方に休みはいらない」人の歴史から争いが消えることは無い。つぶしてもつぶしても、また何処かで争いが起きる。対話での戦争の終結も何かと大変だ。全世界の平和は難しい。けれど、それが自分の使命であり、生きる道だ。時間はいくらあっても時間は足らない。「・・・スザク」「ヴァインヴェルグ卿、彼は死んだだろう。悪逆皇帝と共に」「スザクはここにいる、なあ、そんなゼロの仮面なんてはずしてよ」「・・・断る、これが私の顔であり、ゼロを表すものだ」「だって、嘘をついたままの生活なんてそんなの、お前が辛すぎるじゃないか!!ルル―シュは死んだ、もう言う事を聞く必要はないだろ、スザク!!私は君の事が好きだ!」シン、という空気が流れる。「アーニャだって、他の皆だってお前が生きてるのを知れば喜ぶよ・・」ジノは泣きそうだ。心は確かに痛むけど、でも俺はもう死んだんだ。俺は死人となった。「・・・・君の認識で私が不幸だと決め付けないでくれないか、ヴァインヴェルグ卿」「スザク・・・」「私はいつでも、君を含む人々の平和の為に存在する。これは私が決めた道だ、私は平和を持続させる為に生涯をささげるつもりだ」「他の生き方だってできるだろう」「・・・ジノ、最後に行っておく。僕は・・・俺は孤独ではない。俺の心はいつもルル―シュ陛下と共にある」「なぜ、そこまで、ルル―シュを」「君はわからなくていいよ、ジノ」
2008.12.19
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ピンポーンと押すと、「はいはい」とピンク色のエプロンを着たミレイが出てきた。「カレン・・」ミレイの青い瞳が大きく開く。高校卒業以来、会ってないから驚くのも当然だろう。「会長・・・、お久しぶりです」カレンは安心させるように笑った。つづいて、ミレイも笑った。「久しぶりね、カレンもますますセクシーになったんじゃない」「止めてください」「恥ずかしがりやねえ、カレンはよかった」本当にこの人は中身はおやじだなぁとカレンは思いつつも安心した。ゼロレクエムから数年たち、カレンの友人や仲間はそれぞれ平和に自分の幸せをつかんでいる。あの黒髪の少年を除いて。彼の親しかった親友も妹もテレビの向こうで幸せそうに笑っている。「ここの住所、誰に聞いたの?教えるなと言っといたはずだけど」「同窓会で、クラスメイトの男子にです。結婚されたんですよね、おめでとうございます」それを聞くと、ミレイは微妙な表情をした。「・・・ああ、何かカレンに言われると急に年食ったような感じがするわね。ほら、中に入って。狭いけどなかなか快適だから」気のせいだろうか、最初に自分を見た瞬間にミレイが複雑そうな表情というか、冷たい表情になったのは。「聞いたわよ、ナナリー陛下が婚約するかもしれないってうわさ。今年で19か、二十歳になられるんですってね。あのナナちゃんがね・・」ミレイが焼いたという焼き菓子は中々おいしかった。そういえば、高校の時も会長の作った料理を食べた事があるなとカレンは微笑ましく思った。「そうですね、私も驚きです。まさか、彼女に先を越されるなんて」ナナリ―・ヴィ・ブリタニア、合衆国ブリタニア代表でルルーシュの妹。慈愛の女王とか、微笑みの貴婦人とか言われてるらしい。彼女は交際していた元貴族の青年とできちゃった婚をするらしい。青年は純粋そうで気の弱い、黒髪の男だった。天国にいる彼女の兄も喜んでいるだろう。いや、地獄かもしれないが。あの悪魔のような男は地獄に落とされて当然、スザクも喜んで、自分の主の仇を取った事だろう。「私もよ、カレンこそジノだっけ?あのラウンズ様とはどうなってるの?」「あいつはただのお友達です」ミレイは紅茶をカップにそそぎながらへえ、意外と言ってテレビに視線を移した。「そういえば、聞きたかったけどカレンはルルーシュのお墓にもう墓参りに行ったの?皇族の墓に一応ぽつんとはあるんでしょう」「それは・・、行ってません。行きたくないんです、あの人は許されない事をしたから」日本復活を望んでいた私たちより地位や名誉を求めたルル―シュ。彼のせいで多くの人間が死んだ。家族も恋人も友人も、全て。正義の味方と名乗ったくせに。「そうね、貴族や多くの人間を殺したわね。私が行った時も彼を未だに誉める人と憎む人が大喧嘩してたわ」「許せないんです、未だに私達を騙して、悪魔になったルル―シュが・・。あんな奴と高校生活してたなんて・・・。ルル―シュは殺されて当然の行為をした人間です」憎しみと裏切られたという絶望をこめたカレンの言葉にミレイは不思議そうに首を傾けた。「カレンはルルーシュが好きだったんじゃないの?私は好きだったわ、今もね。死んでしまったけど大切な私の後輩で王子様よ」「それはあいつがゼロだとばれないように演技してただけで、学園にいたルルーシュは偽者です」「そう、カレンは何一つルル―シュを見てこなかったのね、貴方や黒の騎士団を命がけで助けに行ったルル―シュも策だというの?ルル―シュはホテルジャックの時も私たちを助けてくれたわ」「それはそうですけど・・・」「私はね、正直な所、黒の騎士団が嫌いよ、ブリタニア帝国の貴族だったアシュフォード家もね」「会長?」「時間がたって、ジェレミアさんに記憶を直してもらって、当時の事を調べたり考えたりすると本当に最低な国だったと思うわ。自分の子供の記憶を奪って、学園に軟禁させて、偽者の弟を作って利用して。そして、何も気付かず、学園生活や将来だけをみていた自分が。ルル―シュはその間、ずっと1人で苦しんで、進みたくもない道を進んでたのに・・・、どうして気付いてあげられなかったのかしら」くしゃり、とミレイが髪を乱した。表情も苦々しそうだ。「会長、そんな会長だけのせいじゃ・・・・」「・・・・私にとって、黒の騎士団は今も昔も殺人者の集まりだわ。ルル―シュに責任を押し付けて、罪も押し付けて、シャーリーの父親を殺した、彼らのせいで多くのブリタニア人が死んだ。ルル―シュにさんざん助けられたくせに、シュナイゼル殿下が日本を返してくれるという一言で殺そうとするなんて・・・」「違います、それは・・・っ」「わかっているわ、これは私の傲慢でわがままだって事。でも、納得できないのよ。ねえ、どうして紅蓮のキーを持って当たり前のように学園に復帰できたの?どうして、あの子ばかりすべて背負わされて、あの人達は笑っていられるのよ!?」ミレイがカレンの肩を掴んだ。「スザク君も殺して、何故平気でいられるのよ!?ナナリ―だって、全然幸せじゃないわ!!ナナリ―は笑ってるのよ、いつも!泣きそうに、辛そうに、作ったような笑顔で!!それがカレン達の作った平和なの!?」「会長、痛いです・・・、離して・・・・っ」その声にミレイははっ、となり、カレンから手を離した。「ごめんなさい、取り乱して・・・。・・・でも、これだけはわかって、人はそう変わらないわ、失ったものが大切なぶん、余計にね」「・・・・会長」「忘れないであげて、ルル―シュやスザク、貴方達が起こした戦争で死んだ人達がどれだけ重いという事を。カレン、貴方が紅蓮で奪ったブリタニア人にも家族がいることを」「・・・私が背負うという事ですか」「それが貴方の使命よ、生きているものの務めだわ。私もね、無力な学生でいた自分を背負って生きているのよ、カレン」「ルル―シュを忘れないでね、カレン」
2008.12.18
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非合法エンドルフィン (ジノにょたスザク、姉弟)まだ片思い。「・・・・・はぁ」聞いてしまった、アレは真実だろうか。スザクの叔父をスザクとルルーシュが事故死にみせかけて、殺しただなんて。だめだ、考えがまとまらない。スザクの部屋から携帯の音が聞こえる。誰かと喋ってる?気になるもジノはそのままベッドに入って、寝た。―ジノ、僕を見て。ああ、スザク、どうしたんだ。目の前には、制服のスザクがいつものようにジノに笑いかけていた。―ジノがすきなんだ、僕を姉じゃなくて1人の女性としてみて欲しいんだ。女性?―お願い、僕を君のものにして、君がいないと僕はもう駄目なんだ。気が付くと涙目でスザクがジノの手を掴んで、自らの胸にジノの手を押さえつけた。何するんだ、スザクっ。正気か。―ほら、胸がドキドキしてるでしょう。僕は君を見てると胸が熱くて、ドキドキして君しか考えられないんだ。スザク、止めろ。―ジノ。そこで場面が切り替わり、ジノはもう1人の自分とスザクが見詰め合ってるのを見た。ジノは嬉しそうに朱雀を引き寄せて、唇を重ねた。スザクもうっとりした表情でジノを受け入れて、ジノが服を脱がしにかかるのも止めなかった。それどころか期待しているような。やめろ。目の前の2人はベッドに寄りかかったところで、ジノはそう叫んだ。『お願い・・・、ジノ・・・触って』物干しそうな甘えたような翡翠の瞳、白い肌。『スザク』甘く、イヤらしい声がジノを求めて。『・・・あっ、もう、何も考えられない・・・、ジノしか見えない』スザクの全てはジノの腕の中にあった。『・・・スザク・・・っ、俺もスザクしか』抱き合う二人の声と映像はそこで切れて、ジノは悲鳴と共に目を覚ました。「・・・・・・・・・・最悪だ」最近の自分はいかれてるとしか思えない。女の子は普通の男子に比べれば、告白されるし、遊んだりもする。友達関係も海外にずっといる両親との関係も良好だ。昨日の悪夢のせいで寝れてないから寝不足だ。「・・・ふぁぁ」授業中にあくびをしようとすると、教師に睨まれた。そう、ジノ・ヴァインヴェルグはどうも最近おかしいのだ。特定の人物に妙にもんもんというか妙な気持ちを持ってしまうというか、思春期らしいいやらしい夢を見るというか。これはやはり、年頃だろうか。それとも思春期がなせる気まぐれな罠なんだろうか。決して、むらむらとかそんな不埒なものではない。もっと、純粋なでもそれも入っているような。「どうしたの、今日ため息五回目」「・・・あんたが悩み事してると気味が悪いわね」「モニカ、アーニャ」廊下でぼんやりしてると、フェンシング部のモニカとパソコン部のアーニャに声をかけられた。
2008.12.17
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「・・・すまない、アーサーを知らないか?」宮殿内の客室に通されて、女官を待っていると千葉の前にゼロが現れた。「ゼロ・・」じろり、と千葉は自分の元上司であり、世界を救った英雄を睨んだ。まがい物の裏切り者。日本人を戦争に巻き込んだ反逆者。なぜ、未だに忌々しいあの最悪な男に関係するものになりすましているのだ。「そうか、今日は超合集国との国際会議だったな。代表が言っておられた」「千葉、遅くなったな」「藤堂さん、いえ、時間どおりです」「ゼロ・・・!そうか、君はナナリ―代表の元に身を寄せているんだったな。どんな気分だ、我々を裏切り、悪になったあげく、正義の味方に戻った気分は?貴様も柩木スザクのように官位を求めるか?」「・・・もう少しで迎えのものが来るぞ、超合集国の護衛として失敗するなよ」
2008.12.16
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「それでまた訪ねてきたのは、何のようだ?」「・・・先週、君の父親からユフィと正式に婚約するように言われたんだ。今は婚約で卒業したら結婚しろって」胸の奥が痛む。畏れていた、見たくなかったものが現実になる。本妻の子。アイジンの子。どっちが勝つかなんてわかってる。たとえ、俺が女でもこの思いはやはり間違いだった。「それで袴なんてはいてるのか、久しぶりだな」「うん、そうだね・・・。でも、急すぎて、何か現実感ないんだよね」「何を、お前名実と共に正式にいとしの彼女と結婚できるんだろ。もう少し喜べばいいだろ」「うん、そうだね」紅茶でも入れるかと台所へと向かった。「ねえ、ルル―シュ」「ん?」「結婚しようか」ルル―シュは思わずもっていたカップを落としそうになった。「そんなにビックリする事?」「・・・うるさい、お前ナ、たちが悪い冗談はよせ。心臓がつぶれるかと思った」「冗談じゃないけど、ルル―シュの事好きだよ?」ルル―シュはため息をついた。「疑問系で言う奴の事が信じられるか。お前、本当に性格が悪いな」「じゃあ、結婚する?」「残念だが、お断りだ。それに俺には付き合ってる相手がいると言っただろ」「うん、聞いた。でも、ルル―シュは僕のだし」「勝手に決めるな、それは子供のころで今は・・・・」腕をつかまれて、ソファーに投げつけられた。「いたたっ、何のつもりだ」起き上がろうとすると、スザクが上にのッかかってきた。「何って、既成事実でも作ろうかなって。大丈夫、ルル―シュ綺麗だし、僕はこういうの慣れてるし、いいよね?」にっこりとスザクが笑った。サーッ、と身体から血の気が引いていくのを感じた。頭の中が真っ白になる。「それって、つまり・・・・、冗談だよな?」「冗談じゃないよ、ルル―シュ」がばり。「ワーッ、ストップストップ!!スザク、止めろ!!ヘンな所を触るな!」
2008.12.15
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捩れた糸の原因(にょたスザク、リヴァル)うちの生徒会メンバーは美少女ぞろいだ。個性的で何気にスタイルが多い子が多い。学園中の男たちの視線を釘つけだ。フリーぞろいだが、なぜか皆手を出そうとしない。「・・・ルル―シュって可愛いよね」はぁ、とかわいらしくため息をつくのは柩木スザク。ジノ・ヴァインヴェルグの姉であり思い人である。「それにあのフェロモン声と腰の細さ、家事も料理も得意だし主夫になれるよね」彼女の中でルルーシュとの結婚計画は未だに進行中らしい。「ほんと、ムラムラするというか・・・・」「・・・・あの、スザクさん、女の子ですよね」「?僕が男に見える?」「いや、恋をする女の子にしては中身が男というか男目線というか」「恋をするのに男も女もないでしょう、それにしても僕って可愛いのに何で手を出さないんだろう、ルル―シュ」今度こそ、飲んでいたカップを落としそうになった。「リヴァル?」「・・・・いや、ルル―シュってああ見えて純愛路線だから、ほらシスコンだし」「そうだよね、でも僕はもうちょっと積極的になって欲しいんだよね、僕って魅力が足りないのかな」それはないと思う。「スザクってでも、ラブレターとかもらってるんだよな」「うん、でも女の子が多いけど」それは男からというのもあるだろう。剣道部で腕も強い彼女に手を出す男がいたら見てみたい。「姉弟そろって、モテモテだねえ」我が弟、ジノ・ヴァインヴェルグは女性に優しく、モテる。「こらっ、うちのスザクに手を出すなっ」「ジノ、あのね・・・」僕に男性が寄り付かないのは姉思いの彼のせいだ。「すみませんっ」真面目に怒る所は、他の女の子とでは見た事がない。「全く、油断も隙がない・・・」「ジノ、助けてくれるのはありがたいけど、ちょっと過剰反応だから」「俺は可愛い姉を守っているだけだ」「でも、僕が他の男といる時、何だっていつも突っかかってくるかな。シスコンも大概にしないと本命ができた時困るよ」それがスザクの悩みどころだ。弟に懐かれるのは悪くないが。「だって、イヤなんだ」「何で?」「そ、それは・・・」「それは?」「わからない・・」じっ、と見ると頬を赤くして視線をそらされた。最近のジノは少し挙動不審だ。
2008.12.15
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聞きなれたついてくるその足音にルル―シュは先を歩きながら、何かを思い立ったように後ろにいる少年に声をかけた。木の枝を持って、口笛を吹く少年に向かって。「・・・あのさぁ、別に毎日ついてこなくてもいいだろ」半ばあきれた声色でいったが、なぜか嬉しそうな笑顔を浮かべた。強気と言うか、攻める姿勢の人間だと思ったが最近の柩木スザクの評価は変わりつつある。「え、何が?」「何がじゃない、スザク。もう日本人の子供達も僕に近寄ってこなくなったし、君が僕の買い物に付き合う必要ないだろ」同時に疑問だった、確かにスザクは誤解されやすいし口が悪いが根は悪い奴じゃない。正義感で優しい。なのに、何故学校で友達ができないのだろう。人付き合いが下手と言う理由だけではないだろう。「何だよ、俺のおかげだろ、あいつらがお前をいじめしなくなったのは」「わかってるよ、その事には感謝してる。でも、もう毎日付き合わなくていいと言ってるんだ、僕は一人で買い物ができる」「やだ、断る」「・・スザク、あのな」「友達と一緒にいるのがそんなにおかしい事かよ、俺はやめないからな」ルル―シュは頭を傾けた。懐かれるような事した覚えはまったくないんだが。「ヘンな奴だな」「は?俺のどこが」「全部だ、だが嫌いではない」ルル―シュはすたすたと歩いていくと、スザクが後ろからタックルしてきた。「ルル―シュ!!」「うわっ、今夜の夕飯がこぼれる!」
2008.12.14
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02:錆びて千切れた鎖であなたを閉じ込めて、でも出来なくて(にょたスザルル)あの日は雨が降っていた。建築現場で、誰も来ない秘密の遊び場所で親友の柩木スザクは壊れてしまった。混乱していた、ぐちゃぐちゃだった。「・・いたっ」お互いの左指を出し合い、ルル―シュは彼・・・彼女と血の契約をした。お互いの歯で指先をかんだ。血が少し出た。スザクは、シャツのボタンがはずされていた。「これでお前は俺のだよな」「・・・・ああ、そうだな」「俺とルルーシュはこれで婚約者だな」共犯者だとルルーシュはスザクに言われた気がする。高校にあがると、スザクに初めて弟ができた。金髪に青い瞳の背が高い男前と言った感じの少年だ。名前はジノ・ヴァインヴェルグ。現在は柩木ジノなんだろうか。スザクがアイジンの子なわけだから、スザク・ヴァインヴェルグとなるか。「・・・・何だよ、いつもいつも僕の企画に抗議をして、僕に何か恨みがあるのか」「別に生理的に受けつかないだけだ、体力馬鹿」「僕はそんな名前じゃない!!スザクだ!」男口調だが、柩木スザクは立派な女性である。生徒会メンバーで剣道部のエースで、なぜか猫に嫌われる。「ルル―シュもスザクもやめなさいよ、もう」「そうだよ、仲良くしなきゃ、同じ生徒会だし」「スザクもなんでそういう態度取るかな、ルル―シュ口は悪いけどいい奴だぞ」「知ってるよ、幼馴染だもん、けどルル―シュの顔見るとむかつくんだもん」あの事件から、7年経つ。スザクとルルーシュはそれ以来、他人がいる時は嫌いあってル振りをしていた。シュナイゼル兄上やセシル刑事にもうたがわれていたし、中学は別の中学に行っていた。いつか、人々からあの事件が消えて、自由になった時2人で生きていく為に。「そこだけは共通してるな」こんなのは、喜劇にもならない。「それで、スザクったら、また猫に手をかまれてたんですよ」「・・・・ジノ、うざい」「そうか」ルル―シュはうんざりしていた。何故、こんな昼間から後輩のシスコントークを聞かなければならないのか。「この前なんか大学生にナンパされて、戸惑ってたけど最後はキックしてました」「・・・ああ、お前と会ったときは、着物姿で木登りしたんだったな」「そうそう、驚きましたよ、あの可愛い容姿で僕口調ですもんね」「ジノ、確か痴漢と勘違いされて叩かれたんだよね」「・・・・アーニャ、それは忘れて。そういえば、スザク、あの時はロングヘアだったな」ルル―シュはサンドイッチを食べながら、携帯の着信音を聞いた。「あ、メール?」「ああ、バイト先からだ」「俺もスザクとメールしようかな」「本当に好きだな、あいつがそんなにいいか?」「うん」『あ、ルル―シュ?ごめんね、皆の前とはいえ、あんな酷い事をいって』「構わないさ、いつもの事だよ」『そうだよね、ルル―シュは優しいから。ねえ、明後日はあいてる?明後日はいつものデートの日だよね』「すまない、ナナリ―の検診の日なんだ」『ええっ、開けてよ、僕のために』「お前とデートすると、中々帰らせてもらえないからな。スザク、頼むからあれは一回だけにしてくれないか」『やだ、じゃあさ、君の家に行っていい?』「いや、だからな」『大丈夫、僕だってばれないように変装していくから』「わかった、料理を作ってやる」『寝かせないからね、覚悟しておいて』「・・・・ゲームにこるのもいいかげんにしろ」
2008.12.13
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「・・・いいえ、撃たれるのは貴方です」「シン・・・」エレベーターが開き、キラやアスランに銃口を向けるシン・アスカの姿が合った。銃口はキラやアスランに向けられている。シンの隣には、レイが泣き出しそうな表情で立っていた。「デュランダル議長から離れてください、タリア艦長、議長の保護をお願いします」「わかったわっ」タリアと言うデュランダルの元にタリアが駆けつける。「・・・どうやって、ここに」「ルナのインパルスできました、新しいのでね。キラ・ヤマト、アスラン・ザラ、フェイスの名のもとに命令をします。今すぐ、銃を下ろしプラントに投降して下さい。貴方達をテロリストとして逮捕します」「何を、お前はまだデスティに―プランに、あの議長に賛同する気か!?」「僕は、アスランは、ネオジェネシスを壊して、この無駄な戦争を止めさせようとっ。シン、君はまた家族を失った悲劇を繰り返す気かっ」「・・・安心してください、機能は完全に停止させています。貴方たちがレクイエムを止めてくれたおかげです」「そうなんだ・・・・」「地球連合がオーブを襲った時、貴方地球連合のMCとフリーダムで戦ってましたよね?その時、貴方の砲撃でおれの家族は死にました」「・・・え?」「オーブはおれの家族を守らなかった。そして、貴方はそのオーブのために確かに俺の家族を殺したいんです。ステラも、ハイネも、多くのザフトが貴方に殺されました」「違う、僕は・・・」「いいがかりではありませんよ、事実です。貴方は英雄でも最高のコーディネーターでもない。人殺しです。だから、俺とプラントに来てください。貴方は償うべきだ、裏切り者のラクス・クラインと一緒に」「シン、止めろ、過去に囚われて、このままじゃ、本当にお前は駄目になるんだ。キラを殺すな」「―アスラン、人間はそんな簡単に過去を捨てれませんよ。過去があるから明日をきる、そうでしょう?」「シン・・・」「俺は貴方たちの自己満足な未来などいらない、俺は俺の明日を生きる。それだけです。俺はルナやレイを守る。その為には、オーブさえ捨てます」「まさか・・・」「彼女はアークエンジェルとエターナルを隠し持ち、国の代表でありながら結婚を放棄し、戦士でもないのに戦場でアカツキに搭乗して、戦況を混乱させた。これだけでも十分罪になりませんか?」「シン!!」「・・・殺しますか?ミネルバの後輩で同僚だった俺を」
2008.12.12
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「何だ、そう言う事か」スザクが何かを思いついたように、俺の右手をつかんだままぽんと手を叩いた。「ルル―シュ、僕わかったよ」何をだ、いいからさっさと帰ってくれ。くそ、あの女・・・いったい、何の薬をワインに入れたんだ。まだ頭がくらくらするし、身体も熱っぽい。恥ずかしさで死にたいくらいだ。スザクはニコニコとおれを見ている。「何だ?」「君、溜まってるんだね」は?ルル―シュの意識がそのとき一瞬だけフリーズした。「そうだよな、君もお年頃の17歳だし。そうか、そうなんだ。水臭いなあ、早く言ってくれればいいのに」「はあ?」17歳?お年頃?何言ってるんだ、こいつ。「女の子なんか君が頼めばいくらでも相手がいるんだろうに」「すまない、スザク、さっきから話が見えないんだが」「僕が手伝ってあげるね」そういって、スザクがベッドに乗りかかって、ルル―シュに近づいてきた。何やら、悪寒めいた感覚が別の場所から出てるような。と言うか、野性の勘と言うものが告げてるような、逃げろと。「ちょ、ちょっと待て!!!」ルル―シュは慌てて起き上がり、ベッドからずり落ちた。スザクは不思議そうにルル―シュを見ている。「どうしたの?僕じゃ不安?」「何をするかは知らないが、いいか、スザク。とりあえず、落ち着いて話し合いを・・・、なあ、友達なんだし」「うん、だから、手伝ってあげようかなって、まだなんだろう『 』の経験は」「・・・・・・・・・・・・・・はい?」今、こいつさらりと凄い事を言ったような。いやいやいや、落ち着け。こういうときこそ、落ち着くんだ。この際、自分の身体の状態が悪い事はおいておこう。今はスザクの間違った考えを修正しなければ。こいつの今後の人生ももちろん、俺の人生の一大事にもなるんだ。カチャカチャ。ん?「うひゃあああああ!!貴様、貴様何してるんだ!?正気か?」「何って、だから『 』をやってあげるってば。僕、こういうのは君より経験があるから」大丈夫だよ、と微笑まれも逆に恐怖心を増幅させるだけなんだが・・・。「ふざけるな・・・、ひゃあっ、」信じられん、こいつ、堂々と人の下着の中に手を入れてきた・・・。しかも、何と言うか・・・・・脱力するというか、嫌な感覚が背筋を・・・。「ほら、気持ちいいだろ?もう少し優しい方がいい?」「・・・やめ・・・、ひぃぃ・・・、こら・・・うぅ」「ああ、もう少し強めがいいんだ」「ほん・・とうに、おい、やめ・・・、ぅわっ」「ルル―シュってわかりやすいんだね、大丈夫だよ、男子の普通の反応だから、これは」「・・・・っ、やめろといってるだろうが!!このあほ!!」ルル―シュはすぐ近くにあった本のかどでスザクの頭をなぐった。「痛いよ、いきなり何をするんだよ!!」「お前が変な事をするからだ!何考えてるんだ、お前は!!」
2008.12.12
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「信じたくは無かったよ」「気付いていたのか」「確証は無かった、でも君を信じたかった。だけど、君は嘘をついたね、僕とユフィに、ナナリ―に」「ああ、そのナナリ―がさらわれた」「!」「スザク、一持休戦と行かないか?ナナリ―を救う為に力を貸して欲しい、俺たちなら何だって出来る・・・」「甘えるなッ、その前に手を組むべきはユフィだった。君とユフィが力を合わせれば世界を変えられたはずだ・・・。なのに、なぜ、ユフィを・・・・」「殺したか?当たり前だろう、彼女は黒の騎士団の敵だ、ブリタニア皇帝の子供だぞ、おまけに彼女はナナリ―を命の危険に晒したんだ」「そんな・・・っ、彼女は君たちを助けようと・・・・、正気か!?行政特区日本が完成すれば、君たちは自由なんだ!!」「誰が頼んだ?俺とナナリ―がいつブリタニアの皇女に助けてくれと言った?」「それは・・・・、彼女は優しかった、だから・・・」「だが、彼女はブリタニア帝国の皇女だ。お前の国をめちゃくちゃにした盗賊の国の女だ」「でも君の妹だ・・・」「ユーフェミアは敵だ。スザク、お前はどこの人間だ?」「なぜ、日本人をユフィに殺させた!?君なら。そんな卑劣な手段じゃなくても考えられたはずだ!」「・・・終わった事だ、お前もユフィもな。俺を殺すなら、殺せ。だが、カレンは殺すな。ナナリ―を助けろ」ルル―シュがスザクの銃を握って、自分の胸にあてた。「・・・ルル―シュ?」「ギブアンドテイクだ、俺を殺す代わりに、ナナリ―をブリタニアから守れ。出来るだけ、安全な場所に逃げさせるんだ」「これはどういうつもりだ、生きる事にすがってきたお前がそんな簡単に自分の命を捨てられるものか。・・・ゼロ。何が狙いだ」「そんな目で見るなよ、俺がせっかくお前に条件のいい提案をしてるんだぞ。さあ、選べ。俺もナナリ―も殺すか、俺だけを殺してナナリ―を守るか。俺達は友達だろ」
2008.12.11
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あーうー、と言いながら父親にかまれたいのか手を振っている赤ん坊と、とろけるような笑顔を浮かべるスザクがそこにはあった。これは悪夢か。あの赤ん坊はまるで・・・・。ジノの胸が嫌な予感でざわついた。「スザク、あの赤ん坊は?」スザクはニコニコと笑顔を浮かべている。「ああ、僕の子だけど?」咲世子の手の中には、スザクのものではない黒髪の男の赤ん坊がすやすやと寝ている。ゼロとしての活動も落ち着いた頃、スザクに久しぶりに会いに行くとスザクは子持ちになっていた。「・・・母親は?」「ルル―シュが生まれた時にすぐに離婚してもらったよ」「・・・それって、まるで赤ん坊を生ます為に結婚したみたいだな。21歳の時に結婚したんだよな」「うん、籍は入れてないけど。まあ、母親がいなくても子供は育てられるし。僕は息子のルルーシュがいればいいし」「ルル―シュ・・・、あいつから取ったのか?」「そうだよ、何か問題が?」「イメージが悪いんじゃないのか、世界ではルルーシュは憎しみの対象なんだぞ」ゼロレクイエムは忘れられない大事件だ。今でも、現在もルル―シュと言えば、悪の象徴だ。「大丈夫、ルル―シュは僕が守るよ、どんな事があっても」咲世子さんといって、スザクはその赤ん坊を抱っこした。「・・・・自分が殺した男の代わりか」スザクのルルーシュを撫でる手が動きを止めた。「・・・ルル―シュはルル―シュだ、僕だけの息子だ」「スザク・・・」「ジノ、今度はカレンや扇さんもつれてきてよ。彼らにも僕のかわいい息子を見せたいんだ、ね?」ジノはごくり、と唾を飲んだ。「スザク、お前は・・・・」なんて笑顔で笑うんだ。
2008.12.10
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自分は彼の永遠になれる存在ではないというのに。スザクはすでに選んだのになぜいまだに自分の部屋に来るんだろう。都合のいい相手だと。男だからウワキ相手にカウントされないとでも思ってるんだろうか。嫉妬してないというわけではない。けれど、スザクがユフィを好きで両思いなのは明白で、大切な存在である事に変わりもないのに。なぜ、こんな当たり前のように自分を抱きたがるのだろう。止めろ、と抵抗した。けれど、元々体力ない自分はスザクには抵抗してるようには見えないのだろう。こんなのはいけない。不道徳だ。こんなのはユフィに申し訳が立たない。こんな甘いキスも、愛をささやく唇も軍人らしい大きな手も鍛えられているようで細い身体も全部全部ユフィの為に。これでは横から勝手に人のものを食べているようではないか。スザク止めろ、と自分に覆いかさぶるスザクのシャツを引っ張りながらと自分の首筋に顔を埋めるスザクに声をかけ続けた。やだ、と子供のような口調で言い返された。
2008.12.09
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いつもどおりに、近道の公園の噴水前まで歩いていくと、ルル―シュは我が目を疑った。東京には彼はいない。そもそも連絡先すら教えてはいない。この世で最も会いたくない人物だった。首相の息子でルルーシュの幼馴染、柩木スザク。「・・久しぶりだね、ルル―シュ」見慣れた笑顔に思わず目が奪われそうになる。ルル―シュはそんな自分を心の中で叱った。お前はまだこの男に依存する気か、と。「スザク?」住居も連絡先も伝えないようにしてたのに、なぜスザクが。頬も鼻先も赤くして、手なんか凍えそうだ。「いつからそこにいた?」「さっき、来た所だよ」「うそつけ、マフラーもコートにも雪がついてるぞ」「ばれちゃったか、実は一時間前に着たんだ。って、そうじゃなくて、探したんだよ、ルル―シュ」「俺を?」スザクがルル―シュの右腕を掴んだ。ルル―シュは慌てて、その手から逃げた。その時、スザクが不思議そうにルル―シュを見た。「そうだよ、高校卒業したときから君、東京に1人で行って・・・、家に言ってもナナリ―も知らないって言うし」「お前が鹿児島に戻ったからだろう」ルル―シュはスザクが好きだった。最初は、本妻の子供であり初恋の人を奪った男と憎んでいたのにいつのまにか、親友になって、そしていつのまにかルル―シュの世界は彼に支配された。戸惑ったし、気の間違いだと思った。けれど、彼が女性と付き合うたびに思い知らされた。自分は彼を独占したい、スザクでなければいけないと。「マンションが近くにある、こいよ」「いいの?」「わざわざ訪ねてきた友人をこのまま返すほど、俺は冷酷じゃないさ」「そうだね」「行くぞ」「すまないな、着替えはそれでよかったか」スザクはセーターに着替えて、リビングにきた。ルル―シュは2人分の紅茶をテーブルの上に置いた。「・・・殺風景な部屋だね、1人なんだからもう少し何か置いたら」「おれはこれくらいが落ち着くんだ」「でも、安心したよ、元気そうで。大学は上手く行ってるの?お父さんのホテルを継ぐんだよね?あれ、ルル―シュのお父さんの会社って何をしてるんだっけ」「さぁな、俺も全部は知らない」スザクが紅茶を飲み干して、目の前のテレビを見た。「東京って、やっぱり実家と鹿児島と違うね」「当たり前だ」「ルル―シュ、帰ってこない?」びくり、と肩を震えさせた。「君のお母さんもナナリ―も心配してるよ、ユフィも」スザクがルル―シュの手に触れてきた。確かめるように優しく。「・・・・悪いな、俺はこっちの生活が気に入ってるんだ。新しい友達やバイトもあるし」「そうなの、ねえやっぱり君が家出したのは僕が原因?」どきん、と心臓が脈打った。顔が赤くなる。まずい、これではさすがに鈍感なスザクでも変に思うだろう。「どういう意味だ・・」「ルル―シュ、まだユフィがすきなんだろ。だから、僕を恨んで・・・」「違う、お前たちのせいじゃない。前々から家を出ようと考えててた」「僕が嫌いなんだろう?」「・・・・違う」「おい、そこの男。私のルルーシュに気安く触るな、訴えるぞ」そこへジャージ姿の少女、シーツーがチーズ君を持ってシャワールームから現れた。
2008.12.08
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ゼロは12月になると、超多忙なスケジュールでもあるに関わらず、一ヶ月も姿を消してしまうらしい。「ああ、前新宿で見かけたぜ」「俺は、霊廟でユーフェミア元皇女殿下にリコリスの花をささげてるのを見た事があるぜ」「私は、アシュフォード学園の近くを猫と歩いてるのみたことあるわ」「やけに派手な緑の髪の美人と神根島に言ったって聞いたぜ」「でも、その噂で一番怖いのがあるのよね。ほら、あの悪逆皇帝を交霊会で呼び出して、話をしてるって」超合集国の自衛隊と言う形で残った黒の騎士団の幹部はそれぞれ自分達の道を歩き、平和を味わい幸福に満ちていた。「・・・おい」『・・・・玉城か』玉城とスザクが出会った場所にゼロは立っていた。後ろには南やカレン、藤堂と扇がいた。ゼロの手には、買ったばかりの彼岸花があった。『私に用があるだそうだが、今はプライベートでね。何の用だ?』「お前が誰かはいわねえ、だけど・・」「・・・ルル―シュの命日と誕生日に日本に来ると言うのは本当だったんだな。彼は君の敵ではないのか」『昔の話だ、君達と戦った日々も彼も・・。今は誰もが平和をやっと味わって、笑い会える未来だ。だから私もこうやって息抜きしてるのだよ』「ルル―シュは嘘だらけの最低の人間だ。あんな兄を持って、ナナリ―陛下が気の毒だ」『・・・私も君のように簡単に過去と切り捨てられれば、現状には行き着かなかっただろうな。扇、彼はいない。だから、死んだ人間の心を踏みにじるのはよせ。首相だって、彼が死んだから君は念願のヴィレッタを手に入れて子供もてにいれたのだろう』「・・・・それは」『悪逆皇帝は私が殺した、そうだな、これはせめてもの償いのかもしれないな。私のこれまでの愚行と彼の孤独に気付かなかった罪に対して』「ルル―シュはそれだけの事をしたわ」『カレン、君はどれだけあの少年の事を知ってる?同級生?ナナリ―代表の兄?柩木スザクの主人で親殺しで兄弟殺しの皇帝?』「私は、あいつの事なんて・・・だって」『君はそれでいい、すぐに忘れて次の恋の相手と幸せになるのだろう。私には個人の幸せなどまずありえないが』「だって、お前・・・正義の味方だろ?女にモテモテじゃん」『私はテロリストだ、君たちが良く知ってるだろう。・・・第3皇女の虐殺事件とブラックリべリオンで私はブリタニアに反旗を翻した。その罪は未来永劫消えることはない。ゼロレクイエムを失敗させる事も・・・、私は彼のこれからの未来を永遠に奪ったのだから誰かに愛されるなんて、ありえない』なぜかそのコトバがやけに重く黒の騎士団にのッかかった。このゼロはわからない、何を背負って生きてるのだろう。
2008.12.07
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「大丈夫ですか?」テレビでは、行政特区日本を成功させた第3皇女ユーフェミアの姿が合った。その横には幼馴染であり、思い人の柩木スザク。「・・・そうだな、胸がムカムカする。それから胸が痛いな」スザクはユーフェミアとの道を選んだ。自ら騎士を選び、正当な王位継承者のお姫様で純粋で傲慢な少女。誰もが彼女を愛する。こうなって、あらためて自覚する。自分は彼女に勝てない。嘘だらけで汚れた手では、もうスザクの手をつかめないのだと。「水を飲みます?それとも、何か食べます」「いい・・・」「大丈夫ですか、お兄様」「ああ、大丈夫だ」「最近、ジノさんやカレンさんと仲がいいんですね」かちゃり、とナナリ―がテーブルにティーカップを置いた。「そうだな、カレンやジノといる事が多いな。2人ともいい奴だと思うぞ。きっと、お前も友達になれる」「・・・スザクさんとあってないんですか」びくり、と肩を震えさせた。正直言って、その名前を聞きたくなかった。スザクと聞くと、幼馴染と言うよりユーフェミアの騎士というイメージだ。「ああ、スザクは忙しいからな」「黒の騎士団もいなくなって、行政特区日本も出来上がって、時代は変わっていくのですね」「・・・・」「平和になるんですよね、ユフィ姉さまなら間違わないですよね」しかし、ナナリ―は不安そうだ。日本人やブリタニア人も関係のない平等で平和な行政特区日本。黒の騎士団はもう無いも当然だ。カレン以外、扇たち幹部は参加を宣言した。成功を喜ぶ声の一方、本国では不満も流れている。第3皇女ユーフェミアがナンバーズの騎士に惑わされた、とち狂ったとか。騎士と恋人を混同し、公私混同しているのだと。実際に恋仲だから、間違わないけれど。ああ、また胸が痛い。けれど、今は感情に流されている場合ではない。成功を収めている今はいい。けれど、帝国ではユーフェミアを廃嫡しろとか、副総督を解任しろと言う声があがっている。「大丈夫だよ、ナナリ―。俺は変わらない、お前といるよ」「本当?」考えたくないが、スザクは俺たちを殺したいのだろうか。こんな事を考えてしまう自分が悲しい。―そして、俺はナナリ―を守るしかない。いずれ消えるアシュフォードのとりでから出て、帝国の目から逃げる為にどう行動すべきか。「本当だ」俺は、傲慢すぎたんだ。
2008.12.06
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誰の命令でもない俺の生き様なんです―撃つ覚悟のあるのは撃たれる覚悟のある奴だけだ。「・・・って、できるかぁぁ!!」悪逆皇帝ルル―シュに正義の剣を向けたゼロが後数センチと言う所で剣を思いっきり投げ捨てた。「はぁ!?」そういいたかったのは回りの民衆と黒の騎士団メンバーだ。当然、その現場を見ていた民衆やマスコミ、中継を見ている全世界の人間もだ。「ルル―シュの馬鹿が、俺にゼロなんてできるわけ無いだろうっ」「何だと、ゼロ、貴様契約はどうした!?ユフィの敵討ちはどうした?」ユフィとは、あの呪われた虐殺皇女の事だろうか。しかし、彼女を殺したのはゼロで、ではあのゼロは偽者か?民衆はざわざわとし始めた。「俺を殺すチャンスを与えてやったのに、貴様何を考えている?」「ルル―シュを愛してるからに決まってるだろ!」「!?何だ、気を違えたのか?」「俺はいつでも本気だ、今まで散々我慢されて、引き離されてたのに何で最後の最後まで他人にルル―シュを奪われなきゃいけないんだ!だから、俺は宣言する、お前を俺の奥さんにする!」あ、仮面を黒の騎士団に投げ捨てた。扇や玉城にあたった。「それを言うなら、俺だってシャーリーに生きて欲しかった!」「彼女より俺の方がルル―シュを好きだ、大体世界の為に君が命を投げ出す必要があるのか?黒の騎士団なんて自分の名誉の為に君を殺そうとして、敵軍の女に陥落されて意志の弱い副指令がいる無能集団じゃないか!!神楽耶やシンクーなんてそんな奴らを信じたんだからいいじゃないか、責任は彼にやっても!シュナイゼル殿下だって、世界にフレイヤをうとうとしたんだよっ」ナナリ―のことはなぜかノーカウントだ。「馬鹿が、全部ばらしたら意味が無いだろう、俺の計画が意味が無くなる!」「だって、君の誕生日祝ってない!!」「は、今はそんな話じゃ・・・」そこでルル―シュは周囲の視線に気付いた。「・・・・・いや、これは、その」「お兄様?」じーっ、とナナリ―がルル―シュを見ている。「ナナリ―、僕とルルーシュで旅に出よう。後、シーツーと!!」「おい・・・」「え、でも」ナナリ―はまだ現状をつかめていないようだ。「そんなの許せるわけないだろうが」と、コーネリア。「ロイドさん、セシルさん、お願いします」『OK』すると、画面が変わり、斑鳩でのゼロを殺そうとした黒の騎士団の映像が流れる。ルル―シュの台詞はカレンに向けた台詞だけを拾って。「スザク!?」「やめろぉぉ!!」悲鳴をあげたのは、扇を始め幹部たちだ。「・・・・・今までの俺の反逆ってなんだったんだろ」平和になった王宮でうずくまって、ルル―シュ陛下が呟いた。「まさか、あそこでスザクが俺に逆らうなんて」「・・・時が流れるのは残酷なものだな」「シーツー、笑えない・・・」「お兄様は私のです」「いいや、僕のです」「騎士は私よ!」その背後では、親友からルル―シュを狙う狼に身を変えた幼馴染と、何かが吹っ切れたらしい妹のまさかのプロポーズと、罪を償うと悪逆皇帝の騎士を狙うクラスメイトがいた。「・・・結局、俺の本当の友達ってお前かもな、リヴァル」「はいはい、またバイクに行くか?酒を飲むのも付き合うぞ」「あら、私もいるわよ」「・・ルル―シュ、応援してるから」
2008.12.05
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02:君が笑っていてくれるのなら、僕はどんなことでもしよう「お兄様、おめでとうございます」「兄さん、おめでとう!」可愛い妹と弟からいっせいにプレゼントを渡される。「料理はロロが作ったんですよ」「ナナリ―は飾り付けだよね」ルル―シュはじ~んとなった。なんていい子達だろう。「はぁい、じゃあ、皆で乾杯しましょう」そこへ生徒会メンバーがやってきた。「皆、来てくれたのか」ルル―シュはぱぁぁと笑顔を浮かべた。「もちろんよ、だって我が生徒会副会長の誕生日よ。これは駆けつけるしかないでしょう、ねえシャーリー?」「な、なな、何を言ってるんですか?会長」「シャーリー、照れるなよ」「・・・・ルル―シュ君、誕生日。新しい携帯」とアーニャ。「先輩、ワイン持ってきたので飲みましょう」とジノ。「・・・・はい、あげるわ」と頬を赤らめてピンクの紙袋を差し出すのはツンツン頭のカレン。「本当は僕自身って言いたい所だけど、ナナリ―とユフィに止められてね。はい、欲しがってたCD」皆にいっせいにプレゼントを渡され、ルル―シュはと惑った。「・・・はは、皆ありがとう」「ああっ、兄さんは僕のだよ」「私のお兄様です!」
2008.12.04
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この傷全てが誇りだ消せないし消えないから なお(コーネリアとゼロスザク)コーネリアは調理場で奇妙な光景を見た。ホラーと言うか、コミカルというか。宮殿の中でもひときわ異彩な存在、ゼロ。「・・・すまない、コーネリアだったのか」「・・・く、いや、ゼロ仮面でお菓子作りか。正直言って笑えないぞ」黒い仮面にクリームがついていて、ブリタニア帝国の仇敵で現在はナナリ―代表の護衛でもあるゼロはエプロン姿でスポンジにクリームをつけていた。不恰好だが、誰かに送るのだろう、一生懸命に丹念につけられている。「そうか?だが、後は箱詰めとリボンを用意すれば大体が終わる」「ナナリ―の為のケーキか?」「いえ、前皇帝陛下です、もうすぐ誕生日ですから」コーネリアの胸が痛む。スザクの、彼の時はあの時から止まっている。ナンバーズを選んだ妹のユフィ。親友でありながら彼と戦った弟のルルーシュ。「・・・聞いていいか、ゼロ。いや、柩木スザク、お前にとって、ルル―シュ・ヴィ・ブリタニアとは何だ?」「友達です、一番の・・・」「今も恨んでるのか?ルル―シュはお前からユフィを友人を奪った・・・。それとも・・・・」「友達ですよ、それに彼を憎んでたのは過去の話です」「生きろ、とギアスがとければお前はルルーシュから解き放たれるのか?」恐らく仮面の下でも不思議そうに自分を見てるのだろう。首を傾けた。「?おかしい事をいいますね、なぜ僕がルル―シュから離れる必要があるんです。そのギアスは彼のプレゼントですよ」「しかし、それが無ければ、ルル―シュもユフィも多くの人間が死なずに済んだっ」「軍人らしくない言い回しですね」スザクは最後にざるに入ったいちごをケーキの上に載せた。「ルル―シュはいいました、ギアスは人の願いそのものだと」「・・・お前」「僕は、いや、私はゼロであり、ゼロはルルーシュ、ルル―シュは僕です」スザクが笑った。「コーネリア様もルル―シュに会いに行きますか?喜ぶと思います」
2008.12.03
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04:何よりも美しく整った世界は、この世界中の何よりも僕に冷たかった「欲しいものはあるか?」「・・・・おい、そんなに顔を近づけるな。熱い、息苦しい」読書を外でしていたルルーシュはうるさい足音と共にやってくるランドセルを背負った柩木家の後継ぎであるお坊ちゃまにため息をついた。せっかく、いい所だったのに。そして、開口一番。「俺がお前に欲しいものをやる、さあ、誕生日プレゼントを言え!」だった。「いいよ、別に。誕生日プレゼントなんて、来週塾のテストだろ。僕の事はいいから自分の勉強をしろよ」「遠慮するなよ、貯金ならあるぞ。ナナリ―が三人で小さい誕生パーティーをしようって」こいつに誕生日のことを言ったのはナナリ―か、はあ。「・・・いいよ、だから。僕の誕生日を祝ってくれるだけで、自分の金だろ。自分の好きなものでも買えば良いだろ。本当に特に欲しいものはないんだ」「俺があげたいんだ、友達だろ、ルル―シュ」その後も買い物や洗濯をしてる最中、スザクは幼児のように誕生日、俺があげるの、と泣き叫び、ルル―シュの後を付回した。「・・・お兄様、スザクさんがかわいそうです。うそでもいいから何か言った方が・・」「そうだな」いいかげん、付きまとわれるのもきついし。目の前で見せびらかすように泣かれるのもな。「スザク」「何だよ、・・・文句があるのか?」「イチゴのスポンジケーキが欲しい、ショートではなくホールだ。君の手作りのケーキが僕は欲しい」ルル―シュからして、あの面倒くさがりのスザクの事だ。この難題を言えば、あっさりと諦めると思ったのだ。「・・・わかった!!ルル―シュ、待ってろよ、今すぐ作ってやるから、世界一のケーキ作ってやる」「え、え?あ、ああ、わかった」「よし、がんばるぞ、まずはお手伝いさんに作り方聞いてくる!」スザクはそういって、ルル―シュ達を残して走り去った。「・・・・冗談だったんだが」
2008.12.01
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