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(騎士皇帝←魔女)悪夢か、とルルーシュは豪華なつくりのキングサイズのベッドの隅で抱き枕を抱えたまま、目の前の人物を見た。「・・・おい、せっかくこんな美少女が誘いに着てやったのにその態度はないんじゃないか」シーツーはいつもの拘束着ではなく、セクシーな下着姿でルルーシュの目の前に座っている。胸をちらつかせるような体制で。「な、な、何のようだ」「夜に男と女でこの状況とくれば、やる事は一つだろう。ゼロレクイエムの前にせめてもの褒美だ、お前を大人にしてやるよ」「いや、いらないから、いいか、シーツー、お前は疲れてるんだ。落ち着いて、服を着て話し合おう、話せばわかる」シーツーはむっとしたように頬を膨らませる。「お前は私では不満なのか、・・・・それとも不安か」ぴくり、とルルーシュのマユが動く。「どういう意味だ・・・」「経験がないから、不安なんだろう。お前、乙女だからな」「馬鹿をいうな、知識は知っている!!」にやり、とシーツーが笑う。嫌な予感がルル―シュの脳裏をかけめぐる。「それでは問題がないな」「う・・・っ」
2009.01.31
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行政特区日本の建設がはじまり、現実のものになろうとしたその時に、偶然時間が空いたスザクはルルーシュの下を訪れていた。「それでね、ユーフェミア様やロイドさんが・・・」本当に幸福の絶頂にいる人間というのはこんなものなんだろうか。心から嬉しそうに笑っているスザクに遠いものと罪悪感、小さな安らぎを感じていた。一度、決意してしまうと其れまで悩んでいたものが急に小さく、馬鹿馬鹿しいものに感じる。俺はお前たちの誘いには乗れない、お前のユフィにはだまし討ちという汚名を着せてしまう作戦だ。ユフィに心から心酔してるお前の事だ。きっと、俺をにくむだろう。ゼロを抹殺する事を考えるだろう。―それでも、争いの種になりかねない行政特区日本は壊さなければならない。アレは、俺たちだけでなくこの日本でさえも壊しかけない猛毒となる。コーネリアに守られて、それでいて深い洞察力を持つユフィでもそれをふさぐのは難しいだろう。「ルル―シュ?」蔑まされ、惨めに死んでいく役目は俺が引き受けよう。お前は姫君を守る英雄でいてもらう。危険な賭けだ、だがスザクならきっとナナリ―だけは守ってくれる。少なくとも、殺させようとはしないだろう。「スザク、今度俺に何かあったら、間違いなくナナリ―だけは助けてくれ。俺が死にそうになっても、迷うことなく見捨てて構わない。ユーフェミア・・ユフィと幸せになるついでにナナリ―も守ってくれよ」「大丈夫だ、俺はお前の手を借りなくても1人で生きて、一人で死んでいける」新しいケーキを持ってくるとルルーシュが立ち上がった瞬間、スザクの幸せそうな表情が一瞬にして絶望の色に包まれるのをルル―シュは気付かなかった。
2009.01.30
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―富士山周辺に「行政特区日本」を設立する事をここに宣言いたします。「ユーフェミア皇女殿下か、中々派手な事をやってくださるわね」―イレヴンにもブリタニア人にも平等の世界なのです。「会長、そうですね、彼女は昔からこうと決めたらすぐに行動するタイプでしたから、俺もビックリしました」―聞こえていますか、ゼロ。貴方の過去もその仮面の下も私は問いません。ですから貴方も特区日本に参加してください。「スザク君は喜んでるでしょうね、何せ日本人なんだし」「でしょうね、昨日は俺が行政特区日本に誘われたくらいですし・・わかってくれてると思いましたけど」皇族の中には、マリアンヌ様を殺した犯人が、今もルル―シュやナナリ―の命を狙う輩がいるかもしれない。たとえ、ユーフェミア皇女が悪意のない、善意の人でも周囲の人がそうとは限らない。「スザク君の事、嫌いになっちゃった?」―ゼロ、私と一緒にブリタニアのなかに新しい未来を作りましょう。純粋な善意が人を傷つける事を知っているのか。ユフィもスザクも現実が見えていない。ユフィは信じてるのだ、いつかの幼い頃のように他の人間も一枚の皿のように分けて、お互いに分かり合えると。彼女の視界は狭い。コーネリアがユフィをそう育てた。綺麗なものしか見せてこなかった。彼女の意識は常に与えてもらう、愛される立場だ。摘まれる立場や踏まれる人間の立場を上からしか見ていない。「わかりません、でも正直自信がなくなってきました」「自信?」「スザクを友人だと信じる気持ちです、俺も覚悟を決めないといけません」「ルル―シュ・・・」コンコン、とルルーシュの部屋の扉を叩く音が聞こえた。「お兄様、スザクさんが遊びに来てくれました。ミレイさんと四人でお茶にしましょう」嬉しそうな声。少し声が震えているのがわかる。ナナリ―だって、スザクが好きなのに。同じ皇女だというのに何が違うんだろうな。ユーフェミア、お前はさぞ自己満足に笑っているんだろうな。皿は割れてしまえば、終わりなのに。
2009.01.30
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「ゼロ、ユーフェミア皇女殿下の墓参りに言ってたのか」「ヴァインヴェルグ卿か、よくわかったな」結局、ルル―シュはスザクに責任を押し付けて、逝ってしまったのだろうか。ユーフェミアを殺した罪を恋人だっただろう柩木スザクに。なんて、卑怯な。そう、彼にも言えればよかった。かつての同僚の彼なら同意しただろう。「・・・今でも、彼女の事を愛してるのか?」「・・・・・多分、そうだとは思う。他の人と恋とかまだ思いつかないから」「うん、今すぐは無理でもさ、いつかその思いが整理つけたら無理矢理でも他の女性と恋愛に持っていこうとか考えられない?」「・・・・ユフィの事は虐殺皇女という汚名を少しずつでも変えていこうと思うんだ。でも、時間のせいかな。ユフィが生きてたときより凄く冷静になって彼女の事が思えるんだ」「どういう意味だ?」「僕が薄情って話だよ、ジノ。僕はね、いつかこの命が消えた時、一番に会いたいのは、ユフィじゃなくなったんだ」「・・・・お前」「僕はね、嘘つきで最悪な敵となり、勝手に死んでいった彼のいる地獄に行きたいんだ。自分が殺した男に凄く会いたいんだ」スザクが仮面をはずして、ジノのほうを振り向いた。「おかしいよね、あんなに死んで罪も貰って、ユフィの仇を取ったのに、ここが全然嬉しくないし、解放されないんだ。苦しくないけど、ずっとここが空っぽのままなんだよ、ジノ。普通なら、皆天国に行きたいのに、僕は地獄に凄く行きたい。ルル―シュに会いたいんだ」
2009.01.29
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ゼロの執務室に扇首相が訪ねてきた。「ノックもなしに入ってくるのは失礼じゃないかね、扇首相」「いいだろう、君と俺の仲だ。それより頼みがあるんだ、聞いてくれ」「サクラダイトの採決権ならこの前の国際会議で日本国とブリタニアが保留する事で決着が着いたと思うが」「そっちの事じゃない!!」思わず、扇は感情を荒げた。ゼロは動揺の色も見せず、息を乱す扇の顔を見た。「・・・君は、・・・いや、お前は何を企んでいる?蓬莱島の人々に何を吹き込んだ?」彼は現実が見えていない。都合のいい事実を嘘のみしか見ていない。ゼロは17歳で世界を壊す事を決意したのに。「吹き込むとは失礼だな、私は君たちのゼロ死亡の公式発表は作戦であり、ブリタニアとの親交のためのものだといっただけだ。その発言のどこに嘘があるというのだ?」「それは・・・」「総司令官も議長の皇神楽耶も君を支持している、扇、何が不満だというのだ。ああ、蓬莱島の住民が帰国を拒んでる件か」「そうだ、日本は安全なのに、俺達が日本を取り戻したのに、彼らはゼロを売ったとその一点張りなんだ。だから、君から彼らに説明してくれ」「事実だろう、君は私をゼロをあの柩木スザクと同じように何の弁明もさせず売り飛ばして、いきなり超合集国CFOから引き摺り下ろして、シュナイゼル殿下側について、神根島で私に攻撃しただろう。私も人間だ、自分を殺そうとした人間の側によろうとは思わないがね」「お前はゼロじゃない、ゼロはあいつだ、ルル―シュだっ」「・・そこまでわかるなら、何故君たちが勇敢にもルル―シュ陛下に立ち向かう事ができたのだろうな、扇。君はフジサン戦で無残に死んだ黒の騎士団団員の遺族にも同じ事を言うのか。ルル―シュ陛下が超合集国議長の、君達の意見も聞かず、いきなり攻撃してきたと。ルル―シュ陛下が悪だから、一国の党首を軟禁し、彼の意見も聞かず、超合集国の他の議員の存在も無視して一方的に自分達に有効な条件を押し付けたと。彼はルールを守り、ナイトオブゼロを連れてこなかったし、艦隊だってちゃんと公海上に配置していたというのに」「・・・結局はブリタニアは、日本に攻撃してきたじゃないか!!悪逆皇帝、ゼロが俺たちの言う事を聞いていれば、無意味な黒の騎士団団員の死だってなかった!」「総司令官、総務次長、幕務隊長。黒の騎士団は本来、超合集国最高評議会の下した判決に従う自衛隊のようなものであり、軍隊だ。軍属のものが己の立場を忘れて、他国に意見をする。これは十分な越権行為だ。部下は上司の命令にはたとえ理不尽でも従うというのが軍人の常識だろう。当時は君も議員ではなく、黒の騎士団幹部でありどちらかといえば、文官だった。まさか、忘れたわけではあるまい?」「それは・・・」「それを各国の首脳をまとめる立場の皇神楽耶は止めもせず、君達を話し合いの場に引き入れた。正義の味方が聞いてあきれる、とんだ軍事政権だな。民主主義といいながら、結局は武力で解決させようとするとは・・」「貴様・・・っ」「一国の党首である彼が日本に宣戦布告されたと思い、ブリタニア軍を動かすのも当然だろう。ルールを破り、あの事態に招いたのは、君たちのほうだ。日本のためを思うなら、あの時ルル―シュ陛下の参加を一時却下させるだけでよかった。違うか、扇?」「俺は悪くない、皆だってわかってくれたんだ」「・・・そうだな、だからこそ、扇首相。蓬莱島には君がいけ。君1人で蓬莱島の日本人たちを納得してみろ。彼らもむやみに君たち黒の騎士団幹部を嫌ってるわけではない、彼らが求めるのは誠意と純粋な真実だけだ」「ゼロ・・・・」「ついでに言っておく、妻であるヴィレッタは十分に気をつけたほうがいい。彼らの中には純血派を恨むものも多くいるからな。一度、彼女が蓬莱島に来た時、襲われそうになったのだろう」「彼女はもう純血派ではない、千草は俺の妻だ」「そう彼らも割り切れればいいんだがな、だが日本人のブリタニアへの憎悪はそう消えるものではない。人はすぐには変われない、そこだけはわかっていろ。これは私からの忠告だ」世界は常に残酷で、自分の思うとおりにならない怪物なのだから。
2009.01.28
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―救われる為にどうしたらよいでしょうと尋ねる人があったら、私の答えは「神様を愛する事です。そして、何よりも祈る事」。マザー・テレサのお言葉。マオとの一件の後、スザクは俺を傷つける言葉を言うようになった。正し、生徒会やナナリ―の前ではなく、二人きりになる時だけだ。卑怯者、嘘つきだと。お前が僕に殺させたとか。俺を怒らせるような言葉を泣きそうな表情で吐く。心の中をえぐるように、きざみつけるように。けれど、無抵抗と気付くと今度は自分が傷つけられる側になる事を俺に望んだ。ルル―シュなら何してもいい、血も魂も身体も、命でさえも差し出すと。だから傷つける言葉を、いじめるような行為を、殴っていいとさえ言った。「・・・なあ、いいだろ、ルル―シュ」「だめだ」「君になら、本当に何されてもいいんだ」触れるのもためらうように、騎士が主君に忠義の証を見せるように眩しいものを見るようにスザクがルル―シュをみる。ゼロを崇拝する日本人の目によく似ていた。「スザク・・・」「僕みたいな奴が君の親友面をしたらおかしいだろう」「・・・スザク、俺は聖者でも神さまでも天使でもないんだぞ」「ルル―シュはそれでも僕の神様だよ」スザクの首に触れる。「お前の勘違いと言う事もある、・・・・俺がお前を殺すと言ってもそれでもお前は従うのか?」すると、スザクはこれ以上ないくらい、幸福な笑顔を浮かべた。ぞっとする笑顔だった。「勿論だよ、ルル―シュ」「スザク、お前・・・」いつの間に彼はここまで変わってしまった。この少年は俺の親友の柩木スザクなのか?父親の事、日本のこと。その事がスザクを変えた。あの頃からスザクが縋っていられるものは多くなかった。「ルル―シュ、好きだよ。君もナナリ―も僕が、僕だけが守ってあげる」
2009.01.27
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一番の親友だった。世界で唯一頼れる友達で、信じていた。彼ならナナリ―を守ってくれると愛してくれるとどうして思っていたのだろう。テレビの向こう側でユフィとスザクが親しげに笑っている。ユフィがスザクを変えていく、ナナリ―ではなく。スザクがユフィを変えていく。駄目なのか?俺たちではお前の心の支えにならないのか?そんなに騎士の地位がユフィの方が正しいのか?お前は、俺とナナリ―の命をそんなに軽んじてるのか?俺に近いお前が、ブリタニア皇族に近づけばいつあいつに気付かれるかわからないのに。内側からブリタニアを変え、やがて日本を取り戻す。何故、気付かない。それでは、今と全然変わらないと言うのに。お前も結局、ブリタニアを選ぶというのか?ナナリ―の騎士になるはずのお前は今日も第3皇女に向かって愛を囁いてるのだろう。ユフィもスザクも主と騎士なら気づけ、それは騎士ごっこだ。主ごっこだ。飾られたガラスケースにすぎない。「ルル―シュ」「・・・シャーリー、一緒に演劇部の衣装合わせのチェックに行ってくれないか」「え、いいけど」シャーリーがちらりと後ろにいるスザクを見る。「・・ルル―シュッ」「スザク、お前はピザ作りの担当だろ、さっさと持ち場に行ったらどうだ?」夢のように眩しかったあの夏の日はもうこない。
2009.01.26
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時計の針も12時を越えて、皇帝であるルル―シュはようやく肩の荷物を降ろした。「・・・疲れたな」チェックを済ました書類をそろえて、ルル―シュは護衛のブリタニア軍人を下がらせた。「それでは、陛下。私達はこれで」「じゃあね、皇帝陛下~」そういって、ロイドとセシルが去ると、会議室ではルルーシュとスザクだけが残され、沈黙が部屋を包んだ。「・・・・これで今日の仕事は終わりですよね、ルル―シュ陛下」緊張感に包まれ、厳しい表情のスザクの表情が若干和らぎ、年相応の表情になった。敬語なスザクの言葉にむっとなったルル―シュは綺麗な笑顔で言った。「2人やシーツーと一緒の時はいつもどおりでいいといっただろう、スザク」「う、うん・・」頬が赤い。長時間の会議で疲れでも出たんだろうか。「何だ、もじもじして」「ええと、なんていったらいいのかな。久しぶりにルル―シュといちゃつきたいなぁって。ほら、僕達ブラックリべリオンから一年、ラウンズになってからこうして2人でいる時間がなかっただろう」ルル―シュは首を傾けた。「何言ってるんだ、スザク。俺達は自然消滅、というか付き合っていないだろう。その表現はおかしいぞ」「そんな、君は僕を騙したのか!?」「だましたって何を今更、お前も皆を騙してただろう」「それはそうだけど、・・・・ルル―シュは僕を好きだよね?」何だ、その視線は。何かを期待しているような。「?そりゃあ、幼馴染で友達だし、お前嫌いな奴と友達になるのか?」「・・・・じゃあ、何で僕が君を始めて抱いたとき、僕を受け入れてくれたの」「何でって・・・、」「同情に決まってるだろう、それにこいつも年頃だからな」シーツーがチーズ君を抱いて部屋に入ってきた。「そうなの、ルル―シュ!!」「いててっ、服を引っ張るな!!別に同情じゃない!」「じゃ、じゃあ・・・」恋愛感情?「あの日はな、お前とナナリ―をくっつけようと作戦を立て、実行に移そうとしただけだ。お前、本命には一途だといってたから。それにナナリ―がお前の生きる支えになればと」「そんな・・・」ふらり、とスザクの身体が揺らめいた。「だから言っただろう、こいつにまともな恋愛関係を望むなと」
2009.01.26
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「ナナリ―皇女殿下!!」「ナナリ―様!」「ナナリ―代表、ご懐妊おめでとうございます!」宮殿の外では、今日も民衆やマスコミが賑わっている。「ナナリ―代表、大分おなかが大きくなりましたね」「ゼロ・・・、そうですね。お医者様は男の子と女の子の双子だと言ってました」「そうですか。喜びが二つですね」「・・・本当なら、一番にお兄様にお知らせしたかった。お兄様ならきっと喜んでくれますよね」「はい、きっと自分の事のように」
2009.01.25
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限りない綺麗事をあなたへ(ジノにょたスザク、姉弟)―初めまして、俺はジノ。今日から君の弟だ。―弟、僕はスザク、よろしくね。姉弟として抱きしめあった手。あの優しい世界はずっと続いていくのだとスザクは無意識に信じていた。確かに血はつながってないが、家族なのに。どうして、そんな遠い目で僕を見るの。「・・・・はっ」やっと息ができるようになった。スザクは屋上で1人、昼食を取りながら、先週の木曜日の事を思い出す。吐き気がする、・・・考えたくない。―何故、僕は最後、彼を受け入れてしまった?僕は、ルル―シュが好きなはずなのに。僕はこんなに簡単な女だっただろうか。でも、あんなジノは知らなかった。自分だけを見る熱い澄んだ青い瞳、たくましい腕と広い胸、自分を呼ぶあの声。言葉も心も身体も深く、あんなに他人とつながったのは初めてだ。思い出しただけで頬が赤くなる。あの瞬間、もうほかの事や常識やルルーシュの事も忘れて、ひたすらジノのことばかり考えていた。「どうしちゃったんだろう、僕」「・・・どうかしたのか、柩木」振り返ると、ルル―シュの姿があった。一気に熱が冷めていき、顔が青くなる。「どうしたんだ、顔が青いぞ?お前、具合でも悪いのか?」「ええっと、その、ごめん!!」ルル―シュが引き止める間もなく、逃げるようにスザクはスカートを翻して、立ち去っていった。息を切らしながら、階段を下りていきながらスザクは思った。これって、浮気なんだろうな。ルル―シュがいながら最低だ。「でも・・・」ルル―シュは僕にあんな激しい感情を、愛情をくれない。ルル―シュはいつも冷静で僕ばかりが愛情を求めて、これで付き合っているというんだろうか。僕たちは運命共同体で恋人で共犯者で。罪だけで彼とつながっているだけで。「ルル―シュ・・・」そこへ女子生徒の笑い声が聞こえてきた。「へえ、ジノ君とデートしたの?」「うん、それがさ、いい感じまでいったんだけど、彼って見かけほど積極的じゃないというか、求めてくれないのよね」「じゃあ、やっぱり本命がいるって噂本当なのかな」ドキン、とスザクは心臓が震えさせた。・・・・って、何で僕が緊張しないといけないんだ。隠れる必要もないよな。「三年の先輩でしょ?美人でおしとやかで有名な・・・公園で抱き合ったって」まあ、デマだなぁと思った。女の子の噂なんていいかげんなものだし。スザクはそう思いながら、半笑いした。「キスもしたとか・・」まったく、好きだなぁ。ズキン・・・・!!「!?」そのときだ、意味不明の音がスザクの胸の奥で響いたのは。「ん?何だ、今の音・・・」気のせいかな。ズキンズキン。「???あれ、まだ痛いや・・」食べ過ぎだろうか?胸がもやもやっとしてる。「スザク、大丈夫か?」気が付くと、ルル―シュがそこにいた。いつのまにか来てたらしい。「何が?」「気付いてないのか、お前今にも泣きそうだぞ」「え・・・」頬を触ると、かすかに濡れた感触があった。まるで泣いた後のような。何これ?
2009.01.24
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カレンとルルーシュの付き合いは公認のものとなっている。ナナリ―も認めている。この時間帯はお昼だから2人でランチでも取ってるんだろうか。・・・ルル―シュからの着信。「ユーフェミア様は後からこられるそうですよ、柩木准左?」「はっ、はい・・・」「それでは、もう少しこの部屋でお待ちください」そして、彼女の使いのものはいなくなり、スザクは軍服のままイスに座って残される。『・・スザク』身体の奥までくすぐるような、低い声。男の声なのに甘い。「・・・・あ」駄目だ、これからユーフェミア様が来るのに。何度もルル―シュの声を再生させる。どくん、と身体が熱い。我慢しなきゃいけないのに。『スザク・・・』ルル―シュ。綺麗で優しい親友。彼はナナリ―は綺麗でいて欲しいのに。ズボンのチャックを少し緩めると、見たくも無い光景がある。
2009.01.23
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ゼロが入れば大丈夫、自分達は奇跡を起こせる。それにきっと、私達は慣れすぎた。それに気付くのがあまりに遅かった。「これはどういうことだ、扇首相。私達はゼロを信じて超合衆国に参加した、それなのにわが国の調査機関からの書類では、黒の騎士団トウキョウ方部隊・・・つまり、貴方が所属した幹部達が最高評議会の許可もないままに、日本だけを解放させろと合衆国ブリタニア補佐役・・戦時では神聖ブリタニア帝国宰相シュナイゼル・エル・ブリタニアに黒の騎士団総帥であり超合衆国CFOのゼロの引渡しの要求に応じたと言うのは」何故、今更と思ったがずっとそらし続けた問題だ。ここで確かな弁明をしなければ今後も言われ続けるだろう。そう思って口を開こうとすると、別の声が上がった。「それは・・・」「合衆国インドもその疑問に同意です。3年前といえば、エリア11と呼ばれた頃に総督コーネリアの部隊と戦闘、日本解放戦線の自決、行政特区日本での人命救助、その他にも日本国の日本人は多くゼロによって人命を救われた。中華連邦の介入やブラックリべリオン。それぞれに言及したいが、その一年後に貴方や藤堂将軍はブリタニアに処刑される所をゼロは単身で現れた。自分の命も顧みずにです。そんな仲間思いで部下思いの男を何故扇首相、貴方は引き渡したのです」「違います、あいつは裏切り者です、ギアスという力で人々を操って!!」「それについては、調査済みです。黒の騎士団元団員からは、強力な催眠術なものらしいが、仲間であった黒の騎士団や合衆国中華には使ってなかったと。また、そのギアスというちからも本当に会ったかどうかは所載がつかめてないそうです。まあ、狂言でしょう」その言葉に扇は怒りとなぜ、わかってくれないんだ、と俺はあの男のせいでこんな苦しい目に合っているという思いが駆け巡るが生憎他の首脳たちには届かない。まるで世界一の愚か者でも見るように遠い眼差しで扇を見下ろすだけだ。「・・・そもそも、そんな魔法のようなものが現実にあると?」「ああ、扇首相は妄想癖でもあるのでは・・・」「違うっ」「違うと言うなら、今すぐそのギアスというちからを持つものを連れてきてください」「それは・・・・」「どうしたのです、自信のあるものだからこそ、今まで発言されてきたのでしょう。貴方はどう思います、合衆国ブリタニア代表、ナナリ―代表」「―そうですね、確かにそんなものが会ったら恐ろしい事です。人が人でなくなってしまいます。けれど、今問うべきは黒の騎士団ではありません。フジサン戦で失った黒の騎士団団員やブリタニア軍兵士のご遺族への賠償金についてです」「そうですね・・・、後は日本国のサクラダイトの分配の件ですが・・・」わざと話題を変えてくれたんだろうか。扇は内心ほっ、といた。「扇首相、フジサン戦での斑鳩やナイトメアの損害はどうなってるのです?ゼロは黒の騎士団の持ち物だと貴方に言われたに言われましたが?」「はい、確かにいいました。斑鳩や戦闘で失ったナイトメアの保険や維持費は日本国で支払うと」「と言う事は、正式にゼロから所有する権利をもらったのですね。ゼロは何か行ってました?」「・・・いえ、ただ合衆国インドから寄贈されたものでもあるので、合衆国中華が持つか日本国が自衛の意味で持つかは彼らと話し合って、結論は出した方がいいと」「結論は?」「日本国が国内に持つ事を決めて、現在日本を守る為の基地を作らせています」すると、またも周囲が騒ぎ出す。「馬鹿な・・・!」「いや、でも黒の騎士団は超合集国の自衛隊のものようですし」「だからといって、兵器を個人資産のように扱うのは危険では・・」「日本は再びあの時代に戻る気なのか?」何故皆こんなに動揺してるのだろう。黒の騎士団のものを黒の騎士団が持って何がおかしいんだというんだろう。「その基地の建設費はどこから出させているんです?返す当てはあるんですか?」ナナリ―が少し困ったような表情で扇に聞き返してきた。「それは議会でも話し合ったのですが、税金や寄付金を使わせてもらおうと思ってます」
2009.01.23
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彼女はどれほどスザクにとって大切かも知っている。どれほど、俺を殺したいのかも。大切な人間を奪われる人間の気持ちも。「久しぶりに君の部屋に行っていいかな。ロロと三人で夕食を食べようよ」最後の授業が終わり、クラブハウスにある自室に帰ろうと、教科書をまとめていると柩木卿が一年前と同じ笑顔で声をかけてきた。随分と偽者の笑顔も作れるようになったな。その笑顔の裏では俺への憎しみと殺意が満ちているくせに。「断る」「ルル―シュ、怒ってる?一年も放っておいた事」立ち上がると、腕をつかまれて、此方の様子をうかがうようにまっすぐ俺を見てくる。「怒ってない、ナイトオブラウンズという地位はわかってるつもりだ」「やっぱり、怒ってるじゃないか。僕だって、君と連絡をとりたかったんだよ」白々しい。偽りの恋人だとわかってるくせに、一年前と同じ表情をして、そこまでコケにしたいか、柩木スザク。「一年も放っておいて、よく言う」「だから、ごめんって」馬鹿馬鹿しい、こんな会話をするならあの偽者の弟と入る方がまだましだ。「ルル―シュ・・」振り払って、扉に向かうと右手をつかまれた。「僕達、恋人同士としてやり直せるよね」結局、周囲の視線に気付いてルルーシュはスザクの校舎の外へ連れて行った。「空気を読め、教室でそういうことを言うなと前に言っただろう」「・・・でも」「恥ずかしいのがわからないのか」ぱぁぁ、と表情を輝かせる。「そっか、そうだよね。ごめんね、ルル―シュ」「・・・ったく」なぜ、こんな喜劇を演じなければいけないのか。ナナリ―のためだ、ナナリーをあの男から守る為にはこの男にはまだばれるわけにはいかないのだ。「じゃあ、夕食会、行っていいよね」「それは・・・」「ロロも君とも久しぶりに喋りたいし、それに」「?」スザクがルル―シュの腕を掴んで、自分の方に引き寄せて耳元に囁いた。「・・・君としたいし、いいよね?」ルル―シュの顔が赤くなる。「馬鹿が、ヘンな事を言うなっ」正気か、こいつ。自分の恋人を殺した男とそんな関係を続けるというのか。この男はおかしい。「恋人同士なら当たり前だろ、それに一年も任務ばかりで我慢させられてきたんだし」「・・・・」「言ったよね、僕は二度と大切な人を失いたくないって」「お前・・・・」「なぁに?ルル―シュ」笑顔が怖かった。澄み切った、愛情がこもった笑顔が。それほど、ユフィを愛していたのか。だから、復讐なのか?何だ、こいつは。
2009.01.22
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一晩たって、諦めがついた。認めよう、僕はジノが好きだ。それもかなり本気で、引き返せないくらいに。しかし、そうなると問題が浮かび上がる。僕はジノを好きなだけじゃなく、ルル―シュも好きだ。つまり、僕は2人を同時に同じ思いですきなのだ。「・・・頭が重い」「スザク、おはよう、今日も可愛いな」ジノが後ろからいきなりスザクに抱きついた。「・・・うわっ」スザクは慌てて、顔を赤くしてジノを突き飛ばした。「あれ?何、何スザク、いつもと反応違うじゃん」「君がいきなり抱きつくからだろ」「そんなの、いつも・・・。スザク、熱でもあるのか」ジノはスザクと自分の額を合わせた。ドッキ―ン!!と、その瞬間、スザクの心臓が飛び上がりそうになる。「ばか、触るな、君を嫌ってるの知ってるだろっ」「そりゃあ、でもスザク、お前、いつもより変だぞ。何かあるなら私に言って・・」「うるさい、うるさいっ、もう話し掛けるな」「と言われたんだが、どう思う?」「何って、大成功でしょう。よかったわね、おめでとう」「はい?」「スザクが見事貴方を意識してるって事でしょう、よかったじゃない、ねらいどおり両思いで」「え?・・・でも、あんなに悪口言われて、今も書類を押し付けられてるんですけど」「馬鹿ね、愛情の裏返しよ。約束どおり、コーヒーとショッピングおごってよ」「やっぱり覚えてたんだ」「世の中、ギブアンドメイクよ」「はい、・・・・じゃあ、どうすればいいかな」「決まってるじゃない、ジノから告白してハッピーエンドよ」「でも、まだこういう関係も続けたいんだよな」「ジノ、どこを狙い撃ちされたい?」「・・・すみません」
2009.01.21
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「行政特区日本に参加して欲しいんだ」やっと決心して、ルル―シュと2人きりの時にスザクはそうつげた。なぜか、ルル―シュは曇った表情をした。スザクは気付かなかったが。「副総督に言われたのか、今度は」「言っただろ、彼女は関係ない。僕が君にナナリ―と一緒に参加して欲しいんだ、ほら、もう黒の騎士団はいないんだし」何の罪悪感もないんだろうか。本当にそれが正解だった、とどうしてそんな簡単に信じられるんだ?俺たちにはもう道はないというのに。罵りたい気持ちやスザクの理想が現実に近づいた事を喜ぶべきかルル―シュにはわからなかった。「そうだな、ゼロはどこにいるんだろうな」それくらい、今のスザクは遠かった。ルル―シュの好きだった親友はもういないんだろうか。どうして、ナナリ―だけでも選んでくれなかったんだろうか。わからない、この笑顔は本物なのか?「ルル―シュ、参加してくれるよね?」自分は内側から世界を変えていき、それは少しだが現実になろうとしている。ユフィと共に新しい平和な世界を築くのだ。そこには当然ルル―シュ達もいるべきだ。「・・・この書類はそのためのものか」「うん」「行政特区には学校はあるのか」「ええと、今建設中かな。それまでは、遠回りだけどこの学園に通ってもらうかな」「・・・悪いが、考えさせてくれないか」
2009.01.20
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「待て待て待て、これは犯罪だぞ、スザク」懸命に上着を掴んで、脱がせようとするスザクと、ルル―シュは格闘をした。「僕は君が好きだよ、問題は無いだろう」「ある、お前はユフィの夫となるんだろう」「それが、何か?どうせ、親が決めた縁組だ。好きなもの同士が結ばれるのは自然だろう?」「しつこいぐらいにあの男のことを思ってきたんだ、色仕掛けでもしてユーフェミアから奪ってみたらどうだ?」ファーストフード店でポテトをひたすら食べるシーツーがいたずらを思いついたような笑顔でルル―シュに言った。言ってしまえば、シーツーはこの若さでマンションの大家のような存在で何かとルルーシュに構ってくる。「馬鹿か、そんな事できるわけないだろ」「なぜだ?」「ユフィはずっとスザクが好きで、仮とはいえ婚約者になって喜んでたんだ。俺はそんな彼女の思いを踏み潰す事は出来ない。ユフィは純粋で優しいし、信念を持っている。彼女ほどスザクにふさわしい女性はいない」「そうやって自己暗示かけて、むなしくないか?」「・・・うるさい」「私にはお前の方があの男に会っていると思うがな」「常識で考えろ、俺みたいに男が男を好きになるわけがないだろう。それにスザクは根っからの女好きだ、まずありえない」・・・・・と、思ってたんだが、これは何だろう。「スザク、これは何のつもりだ」ルル―シュの手には薔薇の花束が持たされている。玄関を空けると同時に手渡された。「ルル―シュ」「何だ」「僕と結婚しよう、僕がランペルージの人間になる」ルル―シュはスザクの額に白い手を合わせて、熱がないか確認した。「言っとくけど、僕熱もないし御酒も飲んでないよ」「スザク、あのな・・・」「ベタだけど、指輪も持ってきたんだ。いいよね、君を貰っても」いや、笑顔で言われても。「・・・・お前、年上の女か清楚な感じの女が好みだとか言ってなかったか?」「ルル―シュ、空気呼んでよ。今、君は僕にプロポーズされてるんだよ」嬉しいんだが、何故だろう。正直に受け入れる事ができないのは。スザク、お前大学の女やクラブの後輩やその他の女性関係はどうした。「お前にはユフィと言う婚約者がいるだろう、いつから宗旨変えした?」「何だ、気にしてるの。大丈夫、僕が愛してるのは君だけだから」お前ほど、その言葉が信用がないのもいないだろうな。ここは告白して、スザクの胸に飛び込むべきか。「ジノやリヴァルにも触らせないし、シャーリーにも君を渡したくないんだ。君を するのは僕だけだ」空耳か、今何気にものすごい事を言われたような。「ルル―シュは僕の事嫌いじゃないよね?」うっ、子犬のような目つきで見てきて、こいつ俺の弱点をわかってるな。しかしこれは、どういう意味だろう。俺に告白しろと促しているんだろうか。「ええと、それはだな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と、友達だからな」「本当に?」「当たり前だ」「ふうん、君がそういうならそれでもいいけど」「?」「既成事実作っちゃえば、変わらないよね」
2009.01.19
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基本的に軍人は朝が早い。潜伏生活にも慣れてきて、一番にスザクは目を覚まして、隣の部屋の皇帝陛下を起こしに行った。「ルル―シュ・・、いや、皇帝陛下。起床の時間ですよ」そこでスザクはからだの動きを止めた。「・・・・」視線も目の前の光景で止まっている。抱き枕のようにシーツーがルル―シュに抱きつき、手足をルル―シュの身体に絡ませている。ルル―シュはノースリーブにビキニというあられもない格好、・・・・今にも襲いたくなるような格好で天使のような表情で無邪気に寝ている。一年前も同じベッドで寝て、寝食を共にしていると聞いてたから二人は恋人のようなものだと思っていたが、この色気のなさはなんだろう。「ルル―シュ・・・、君は本当に18歳なのかい?」「・・・・・だから、何でお前がそんなに怒る必要があるんだ?」私服に着替えたルル―シュは結婚前の男女が、とか慎みがないだとかよくわからない事でルルーシュを正座させて説教している。「馬鹿だな、ルル―シュ。こいつはお前と寝たかったんだよ」「シーツー、何勝手な事を言ってるんだ!?ルル―シュが変に誤解したら困るだろ!!」「そう、慌てるな、横から食べたりはしないさ、多分」「多分って、何だ!?」「おい、シーツー、スザク。俺を置いていくな、寝るも何も俺のベッドは元々1人分だから三人は無理だと思うぞ」何だろう、その珍獣を見るような目つきは。「ルル―シュって、あれマジなのかな」「決まっている、あいつはああ見えて箱入りだからな」ひそひそ、とまた2人で喋って、何だというんだ。「いいだろう、経験豊富なこの私がいろいろ教えてあげよう。このままだと、お前は妖精のまま終わりそうだからな」「シーツー!!」スザクがルル―シュの腕を掴んだ。「おい、スザクはなせ、ルル―シュは私のものだ」「何言ってるんだ、ルル―シュは昔から僕のものだよ、僕の皇帝陛下だ」何故だろう、火花の気配を感じる。「スザク、シーツー、腕が痛いんだが」
2009.01.18
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ルル―シュは逃げていた。いや、エルツーはだ。誰から?と言うと、正義の味方ゼロだ。あの仮面で追いかけられるのはかなり恐怖だ。世間でいくら、正義の味方と賞されている人間でもだ。「ルル―シュ、何で生きてる事を俺に言わなかったんだよ!!」「だから、柩木スザク、俺が生まれる前の事を言われても困るといってるだろ、化け物か!!戦略家じゃなかったのか!」「それは君が僕に押し付けたんだろ」「一人称を一つにしろ、というか毎度俺を見つけると追いかけてくるのは止めろ!お前がくると、俺の契約者が怖がるだろうがっ」「君ってやっぱり小さい女の子がいいんだっ。あんな弱そうな子が王の器のものか!!」「何だとっ、マリーを馬鹿にするなっ。彼女は磨けば一国も乗っ取れる素質があるんだっ、シーツー、出て来い」「何だ、我が弟でソウルメイトのエルツー。ピザはやらんぞ」「俺を助けろっ」
2009.01.17
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最初はこんな奴、なんとも思ってなかった。全ては日本返還のため、ルル―シュの為だと思ってたのに。「イヤですわ、ヴァインヴェルグ卿ったら」「言いや、君は美しいよ、マリー」僕は利用されて、脅迫されて、ジノのていのいい人形なのに。人権を無視されてるも同然であいつは酷い男なのに。・・・どうして、こんなに胸が苦しいんだ。それ以上、見ていてなくて、パーティー会場から僕は抜け出した。そして、バルコニーに逃げ込んだ。「はぁ・・・」別にいいじゃないか、彼が誰と恋愛しようが彼の自由だ。僕には関係ない。それなのに、心の中で何かが叫ぶ。触らないで、僕のほうが彼を知ってる、僕ならお前より彼の感情を知ってる。ジノの笑顔も酷い所も全部。「・・・何なんだよ、これ」これでは、まるで僕がジノを独占したがってるようじゃないか。僕がすきなのはルルーシュなのに。「・・・独占?」その時、スザクの中に疑問が生まれる。「スザクはジノを好きになったのね」そこへ、モニカが現れた。カクテルを持って、スザクの横に座った。「モニカ?何を言ってるんだ、僕がジノを嫌いなの知ってるだろ」「なら、なぜジノが女の人といる時、嫉妬してたの?今にも泣きそうだったわよ」「嫉妬なんてしてないよ」「そう?・・・ふうん、スザクってその辺は結構得意分野だと思ってたけど自分の子とは案外不器用なのね」「何を言って・・・」「じゃあ、教えてあげるわ。スザクはジノを恋愛対象としてみてるのよ、貴方、ジノといる時、時々彼をうっとりと見たり顔が赤くなったり、胸がドキドキしてきゅうんとなってるわよ」「嘘っ、本当に!?」「・・・半分は嘘、でも自分の最近の行動を見て思い当たらない?」確かに最近の自分は変だ、抵抗力がなくなってるのかジノのいい所も悪い所も認めてきている。ジノの青い瞳や金色の髪も整った顔立ちも綺麗だなと思う。背中がむずむずしたり、急に恥ずかしくなったり、ジノに笑われると時々胸の鼓動が高くなる。頬が赤くなる事が多くなった。「でも、僕達男だよ」「彼は気にしてないと思うわよ」「・・・・・」「ジノも貴方がすきよ」ドキン、ト心臓が高鳴った。「まさか、そんなわけないだろう。ジノは僕を遊び道具としか見てないよ」「本当に?」「そうだ」
2009.01.16
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日本国首相扇要と首相夫人ヴィレッタ、そして安らかに眠る赤ん坊。日本中から戦争が終わったと言う人々の声がある。日本とブリタニアの戦争は終わった。―一つの悪の存在の犠牲によって。「ゼロ様・・・」けれど、戦争をしてた時は見逃しがちだった事実がこれから彼に向けられるだろう。黒の騎士団団員達に。彼らの始まりは、新宿ゲットーでの純血派の日本人虐殺。日本解放戦線、中華連邦の宦官達の粛清、行政特区日本で失った命。ゼロを取り戻す為にト部サン達の作戦。カラレス総督や百万人の蓬莱島の人々の海外逃亡。斑鳩や新しいナイトメアも、超合集国も基本的には扇たちの力などほとんどなく、ゼロが手に入れたものだ。一年前のブラックリべりオンで失われたのは日本人の方が多い。戦闘中に姿を消したゼロの罪は大きい。地下協力員と偽って、ゼロに知らさず記憶を失ったヴィレッタに撃たれ、自分を撃った女の敵軍の女の情報の真偽をゼロ様に問わず、日本解放のために暗殺しようとして、扇要は黒の騎士団のためと言いながら、やっていたのは彼女との逢瀬。実際に戦闘を指揮していたのは中華連邦のシンクー。斑鳩での指揮を頼まれた彼はろくな命令もできず、戦場にカレン達を送り出した。今となっては、ルル―シュやシュナイゼル以外は全て喜劇を演じていたとは思えない。フレイヤで死んだのは、ブリタニア軍人だけでなく、黒の騎士団団員だ。―彼らは結局、駒にすらなれない正義の味方ごっこしていたのだ。日本解放を実現させたのは悪逆皇帝と罵ったルル―シュだ。「扇さんの子供が見る世界はどんなものでしょうね、これからが楽しみです」
2009.01.16
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ゼロ、ゼロと民衆がゼロの名を呼ぶ。スザクの視線の先には悲痛にくれるナナリ―と満足してあの世のものになったルル―シュの姿がなった。この瞬間から、俺は本当の意味で死んだ。ルル―シュの死と一緒に。騎士は友達じゃないか。皇帝にしてやるとあのコトバは僕は叶えたね、君は皇帝になると決めてどんな気持ちだったの。ゼロになった時、どんな気持ちでいたの?僕の主君、僕の親友、僕の敵。最悪の友達。ルル―シュ・ヴィ・ブリタニア。僕も連れてってくれたらよかったのに。「・・・天邪鬼だな、君は」
2009.01.15
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「ユフィ・・・ッ」マシンガンで日本人を殺しまくるユフィをスザクは廃墟化した街の中で見つけた。彼女の白いドレスは血で染まっている。鉄の錆びた匂いと、冷たくなった日本人の親子や老人。「・・・・・スザク」スザクは思わずそのむごたらしさに口を押さえた。「ユフィ、・・・どうして、こんな事を・・・」「どうして?だって、日本人は殺さなきゃいけないんだもの。彼が望んだのなら、私がやらなきゃ・・」いつも澄んでいる筈の紫の瞳は赤く染まっている。「・・・・彼?・・・まさか、ゼロが・・・・。ユフィ、君はゼロに脅されて、こんな酷い事を?」きり、とユフィが正面からスザクを睨んだ。「スザク、いくら貴方といっても彼を侮辱する事は許しませんよ」「しかし、ゼロは・・・」「約束してくれたんです、私と行政特区日本を作って、一緒に未来を作るって。あら、日本?」ユフィは本心から不思議そうに自分がいった言葉に首を傾けた。「スザク、私は貴方とルルーシュとナナリ―と、昔のように、新しい未来を、あれ?私は・・・・・・・・・・・・・・・・」「ユフィ!!」そこへ、ゼロがやってきた。「私は・・・・・・」あれ?どうして、私が日本人を殺してるの?だって、彼らとブリタニアはこれから・・・。皇位継承権は剥奪して、スザクと一緒に。「ユフィ、君は・・・・」ルル―シュ。「ああ、よかった、来てくれたのね」私の身体はすっかり血で染まっている。「ゼロ、私を殺して」私は、人殺しだ。
2009.01.14
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―私は、過去好きな人も今好きな人も笑顔でいられる未来を作りたいんです、協力してくれますか?―イエスユアハイネス。夕闇のかすかな光の中、アメジストの瞳が視線を本に向けて、漆黒の髪は周りに溶け込まないよう、他とは違う色合いを誇っていた。罪を許してくれる、僕を認めてくれた人を見つけたんだよ。僕は生きる目的を見つけたんだ、ルル―シュ。一歩、二歩。君にこの幸せをわかって欲しい。「ルル―シュ・・」「・・・・・」本の内容に夢中で僕の存在に気付いてないらしい。「ルル―シュ」「・・・あ?あれ、スザク?お前、今日はこれないんじゃないのか」「うん、でも、急に時間が空いたから。午後から出れるようになったんだ、気付かなかった?」「・・あ、うん、すまない。気付かなかった、少し考え事をしてたものでな」ゼロの事か?でも、それでも僕は信じたいんだ。君を。「いいよ、別に。こうして、ルル―シュと会えたのが凄く嬉しいから」「そうか」黒髪がさらり、と揺れて。細めに揺れる瞳が綺麗だとスザクは思った。「ルル―シュ、会いたかったよ」手を伸ばして、いつものようにその感触を味わおうと抱きしめようとすると、少しルル―シュが間隔をずらした。「ルル―シュ?」「すまない、いきなり抱きつかれるとは思わなかったもので・・、お前も疲れただろう。紅茶を入れてきてやるよ」「そんなの、いいよ。今は君の感触味わせて」ふわり、とルルーシュの華奢な身体を自分の腕の中に引き寄せる。「ルル―シュ・・・」「・・・・」ルル―シュはと惑ったように視線を泳がしながら、やがてスザクの方を見た。「スザク、頼みを聞いてくれるか」「何?君が珍しいね」「俺と別れてくれないか」スザクは自分の耳を疑った。懐中時計の針が止まったような、心臓をつかまれたようなひやりとした間隔が体の中に通り過ぎていくのを感じた。慌てて、ルル―シュを放すと、ルル―シュは真剣な表情でスザクを見つめている。「どうして、俺がユーフェミア様の騎士だから?・・・嫌だよ」「違う、お前のせいじゃない、お前のせいではないんだ」どうして、僕から視線をそらすんだ?どうして、俺を見てくれないの?「好きな子ができたの?」「違う」「じゃあ、何で・・・・」「お前がそばにいると迷惑なんだ、ナナリ―の為だ。学園の外であっても話し掛けないでくれ」「嫌だ嫌だっ」がくがくと足が震えて、ルル―シュの腕を掴んでスザクはその場に崩れ落ちる。「ルル―シュもナナリ―も僕が守るから、だから、僕から君を奪わないでっ」「スザク・・・・」「僕を捨てないで・・・、ルル―シュ、君が好きだ、好きなんだよ」
2009.01.13
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「おい、シーツー、今日だけでいい。スザクの世話を変わってくれ、お前が拾ってきたんだろ」「乳臭いのは苦手だ」それにしてもエプロン姿が板についてきたな、こいつ。永遠の18歳か。「お前、人に押し付けておいてそれはないんじゃないか」「いいじゃないか、あの男だって母親役ならお前の方がいいだろう。どうせ大きくなったらお前も貰われるわけだし」「は?何を言って・・・」ばたばた、と足音を立てて素足のまま保育園から帰ってきた幼児がかばんを背負って、リビングに居るルル―シュ・・いや、エルツーの足に勢い良く抱きついた。今年で四歳になる。「るるまま、ただいま~っ、抱っこして抱っこ」「誰がるるままだっ、スザク、家に帰ってきたら足と手は洗えと教えただろう」「やだっ、るるまま、抱っこ抱っこ。ぎゅっとして」生まれ変わりだとしてもすぐに会えるとは思わなかった。シーツーが1人で出かけた時に孤児院から引き取ってきたらしい。ルル―シュと対面した赤ん坊のスザクは翡翠の瞳をきらきらさせて、手足をじたばたさせて慌ててルルーシュにしがみついてきた。「刷り込みと言う奴だろうな、随分懐かれてるというか、お前には甘えん坊だな」エルツーは自分の腕の中で嬉しそうに笑いながら頬を摺り寄せるスザクと魔女にため息をついた。
2009.01.12
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(LL設定、子スザク)「やだ、やだぁ、やだ!!」「いいかげんにしろ、俺は仕事で海外に行くから、ユフィの家に泊めてもらえといっただろ」玄関前でじたばたと手足をばたつかせ、だだっ子するのは、小学生の初めての冬休みで帰ってきた義理の息子で親友の生まれ変わりのスザク・ランペルージだった。「・・・兄さん、わがまま」と、近所に住むナナリ―の兄、ロロの後ろには、満面の笑顔のユーフェミアがナナリ―と手をつないでやってきた。「ルル―シュさん、遊びにきましたよ。あら、スザクったら、またわがままですか」「ユフィ姉さま、そんな本当の事を言わなくても」子供はとても素直だ。「だって、ルル―シュは俺と海に行くんだろっ。俺の父親なのに息子との約束を破るのかよ」「何回も行ってるだろう、それは一週間後に必ず行くと。スザクはいい子だから我慢できるだろう」「じゃあ、俺も一緒に行く」ルル―シュは大きくため息をついた。育て方、間違ったかな。
2009.01.12
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暗証番号を押して、疲れきった身体を自室の中に入れる。スザクはゼロの仮面をはずして、リビングのテーブルの上の写真をとった。「・・・ただいま、ルル―シュ」一日がたつごとに彼の新しい写真を写真入れに入れる。ゼロの演説。ポーズや戦略。賞賛される声。やはり、本物には叶わない。中身がルル―シュだったから、ゼロはあそこまで人々の記憶に刻まれた。僕は君にはなれない。それでも。生き続ける、君の残した世界でナナリ―と。いつか本当に平和になったら、完璧な平和で優しい世界が着たら君に誉めてもらえるかな。それとも、怒るんだろうか。体力馬鹿と、それだからお前は駄目だと。「さあ、夕食の準備をしよう」
2009.01.11
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「・・・・ナナリ―代表はその、扇首相が夫が嫌いなのでしょうか」バルコニーで1人涼んでいるナナリ―にヴィレッタが訪ねた。「なぜです?」「確かに要は日本国首相として、政治をするものとして未熟です。けれど、彼は日本国民を思う心は確かにあります。彼はゼロレクイエムから、貴方の兄から世界を救ったモノの1人です」「そうですね、確かに黒の騎士団は世界制服をしようとしたお兄様から世界を救いました。けれど、それは昨日の事。平和になった世界ではまた違う戦いがあります、私もそのことはわかってるつもりです。扇首相はいい方ですし、悪い方ではないと思いますよ」「・・・ならば、プライベートだけでも態度をもう少し柔らかくしてくださいませんか?」明らかではない。むしろ、態度の面では友好的だし、日本の復興についても協力的だ。けれど、彼女の扇首相を含む黒の騎士団に対する態度は明らかに他と違う。どういえば、いいか、わからないが、何処かとげがあるのだ。「私は私なりの接し方で彼と話していると思いますが」「それはそうなのですが・・・・」「これでも、彼らに期待しているんですよ。あの戦況でもしぶとく生きた方たちですもの。日本国の発展の為なら喜んでその身をささげるでしょう、どんな手段を使っても日本を導いてくれると思いますよ」女神のようにナナリ―は微笑んだ。「どういう意味ですか」「ヴィレッタさんが思った通りですわ」「それは・・・・」「人は過去には戻れませんもの、私は彼らに誠意を持って生きて欲しいんですよ、どんな道だろうと進んでいって欲しい」応援の言葉にも聞こえるが、これは・・・。「私も彼らももう多くの命や人生を奪ってきた・・・。ただで幸福が得られるはずがありません。失った命を背負い、生きていくんです。勿論、貴方も」「え・・・」「今宵は、いい夜になりそうですね、ねえ、ヴィレッタさん?」
2009.01.10
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「・・・スザク」目を開けて起き上がると、そこにはずっと会いたかった少女がそこにいた。「ここは天国かな、花がこんなに満開で目の前に君が居るなんて」「いいえ、ここは貴方が望んだ世界。貴方の夢の中、私は貴方の記憶で作られたユフィ。ユーフェミア・リ・ブリタニア」「そうなんだ・・」「スザク、ゼロを止めていいのよ。私もルル―シュももう貴方の罪を許してるわ。私は貴方が現実で罪を背負って、ゼロをやりつづける事が辛いの。私は死んだけど貴方は生きて、未来がある。貴方は自分のために生きて、そして誰かと幸せになっていいの」「ユフィ・・」「ルル―シュも貴方が生きて幸せである事を願ってるわ」「ありがとう、ユフィ」「じゃあ、ゼロを止めるのね」「ごめん、それだけはできない」「どうして!?」「彼との、ルル―シュとの約束だから、いくら君の頼みでも聞けない」「貴方の一生をゼロとして過ごし、他の人の為に生きるのが?」また、ユフィが泣きそうだ。わかっている、彼女は本当に優しい人だから。「ユフィ、僕はそれでいいんだ、それが僕が決めた人生だから」「スザク・・」
2009.01.09
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ルル―シュの手の中には、三年からのラブレター。何回も読み直したのか、シールがはがれかかっている。「よくもここまで俺に激しい感情をぶつけられるものだな」「嬉しいの?」「どうだろうな、ラブレターなんて珍しいものでもないし」「結構、女の子たちから貰ってるの、ルル―シュモテるものね」「そうだな、少し嬉しいかな」「ふぅん」ルル―シュの身体をエプロンごとベッドに押し付ける。「スザク、止めろ・・・っ」「だめだ、君は僕のものだ、誰にもやるものか」強引にルル―シュの唇を奪って、舌を絡め取り、息ができないくらい濃厚にする。息が苦しいのか、ルル―シュが足をじたばたとさせて、自分の足やら腰やらをけっているが気にしない。「嫌だっ」ルル―シュはそういって、スザクの腕の中から逃げ出して、扉の方に向かおうとする。「駄目だよ、ルル―シュ」強い力でルルーシュを引っ張って、自分の腕の中に押し込める。すぐさま、ルル―シュからエプロンをはずして、シャツの中に手を入れて白い肌をまさぐり、片方の手はズボンの中に入れた。「・・・・あっ、・・・・っ」「声を出したら、皆に聞こえるよ」ぐぐっ、とルルーシュがそのままシーツを掴んで、倒れこんだ。「・・・・卑怯だ・・・っ」身体をびくびくさせて、可愛いな。「止めろ、スザク・・・・・」屈辱に耐えている彼の横顔は中々魅力的だ。ルル―シュに関しては僕はほんの少しサディストになるようだ。特別だからだろうか。ルル―シュの肩が震えている。「・・・・泣いてるの?ルル―シュ」「・・・・は、俺はお前の何だ」「え?」「何で、俺なんだ。俺じゃなくてもしたいなら他の女でもいいだろ」鈍器で殴られたような衝撃だ。「・・・君が好きだからに決まってるだろっ」無理やり、ルル―シュを自分の方に向かせた。ルル―シュの唇は震えている。こんなに思っているのに、「僕を疑うの、酷いよ・・・・・っ」愛してるのに。「スザク・・・・・・」ルル―シュはと惑ったようにスザクを見る。
2009.01.08
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「ルル―シュ、君の為じゃない、けれどゼロレクイエムの為に協力するよ」「ああ」「それからもう一ついいたいことがある」「?」スザクは手を伸ばして、ルル―シュを抱きしめた。「君が好きだ、だからもう貰っていいよね。・・・・君は僕をどう思ってるの」漆黒の髪を撫でながら、久しぶりのルルーシュの感触に安心感を覚える。幸福も。こんな事を思ってはいけないけど、でも、もう遠くから彼を見る日々は終わったのだ。「・・・・」あれ、無反応?嫌がると言うか、照れるというか。ルル―シュはしばらくそのままにして、考え込むようなポーズを取ると、顔を上げた。「ルル―シュ?」「・・・・いつからだ?すきって、恋愛感情って意味だよな」あ、意味はわかっているんだ。しかし、いつからって。「お前、ユフィと付き合って、恋人だったんだよな。それで、いつからその、そういうことに?とても、そうだと思えないんだが」「はい?」思わず、声が裏返ると言うか間抜けなものになる。「だって、再会した時は蹴られたし、仲間になれと言ったら二回も断ったし、ユーフェミアに愛の告白されて嬉しそうで両思いみたいな感じでナナリ―もお前たちが恋人だと言ってたし。お前、片思いの相手の存在を否定して、学園に軟禁して弟役までつけて、柩木神社ではお前思いっきり蹴られたし。1年前、言われてみれば、誘いの言葉や口説き文句みたいなものが会ったがそれはお前の天然だと思ってたし」「・・・・・・・・ええと」「いや、お前が男だからとかじゃないんだ、ただ疑問点が多くて」そういえば、彼はキス以上したことのない奥手だった。「俺もさすがにバイオレンスなものはちょっと・・・。恋愛ってお互いを尊重して慕いあう関係の事だろう?愛情と言うか、お前俺の事を信頼した所あったか?」「あるよ、僕はいつだって君を見ていた!!」「・・・・ああ、四六時中な。スザク、しばらく答えを待ってくれ。俺もいろんな意味で勇気と言うか考える時間が欲しいと言うか」「う、うん・・」「じゃあ、俺行くから」
2009.01.08
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「・・・ロロを知らないか?」目をさめると、そこには今はいないはずのスザクの親友であり皇帝陛下のルルーシュ・ヴィ・ブリタニアの姿が合った。「スザク?」「・・・どうして」声になってない、何かいいたいのに言葉にならない。ああ、どうして。君にはたくさん言いたい事や話したいことがある。仲直りして、以前のように気持ちのいい友達になりたかった。君と行きたかった、喧嘩したかった。「お前、白昼夢でも見たのか?急に廊下で立ち止まって、ぼうっとして」「・・・廊下」「そう、ここは俺たちのアシュフォード学園だ。シャーリーやユフィはもう先に行ってるぞ」「ユフィ、ユフィが生きてるの!?」スザクは思わず、ルル―シュの肩を掴んだ。「?当たり前だろ、親同士が決めた婚約者だからってユフィを勝手に殺すなよ」「そっか、よかった・・・シャーリーも生きてるんだね」「どうした、今日のお前、変だぞ。大丈夫か」「うん、大丈夫・・・」自然に頬が緩む。「まあ、いい。サァ、行くぞ。ジノやアーニャを外で待たせてるんだ」首を傾きながら、ルル―シュは歩き出す。「うん・・・、ルル―シュッ」柩木スザクはルルーシュの手を掴んで、光の中に溶け込んだ。「おい、引っ張るなよ」「さあ、行こうよ、ルル―シュ」「強引な奴だな、少しは乱暴な所を直せよ、中身はまだガキ大将だな」「柩木スザクは日本男児だからね」「スザク、お前やっぱり変だぞ」
2009.01.07
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「お前がいつか自分を許せた時、間違いなく俺の事は忘れろよ」ベッドの中でうずくまるルル―シュがそう言った。「何それ、平凡な人生は捨てろと言ったくせに」「そうだな、でもお前がいつか心から愛したいとか、守りたいとか、独占したい相手ができたら仮面をはずせばいい。きっと、その相手もお前を一番に見てくれるよ」「・・・その保障は?」「俺はお前の一番の親友だろ?」「・・・すごい、殺し文句だね」そんな相手なんてもう現れないよ。
2009.01.06
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真夜中は大変、温度差が早く、凍える。「・・・・良し、これで最終チェックは終わったな、スザク。学園祭は明日だ。今日はうちで寝るがいい」「うん、僕もさすがに疲れたかな・・・」ふう、とルルーシュとスザクはため息をついた。「でも、いよいよだね、学園祭・・・・楽しみだな」「そうだな、ナナリ―も喜んでるだろう。コーヒーでも入れてくる」ルル―シュは立ち上がり、台所に行くために扉に向かう。「相変わらず、ルル―シュはコーヒーの入れ方が上手だね、おいしいよ」摘む程度のお菓子とコーヒー独特の匂い。それだけでも十分、精神的に休まる。このところ、学園祭とクーデターの準備で自分を追い詰められたからな。スザクは何が嬉しいのかニコニコと笑顔を浮かべている。「そうか?こんなの、誰が入れても同じだろ」しかし、本物のスザクの笑顔だ。さすがはユフィは凄いな。俺ではそんな真似とてもできない。「ううん、人によるよ。実はさ、この前ユフィ・・・じゃなかった、ユーフェミア様がコーヒーを入れてくれたんだけど、砂糖を入れすぎてて」その言葉に反応するように、雑誌をめくるルル―シュのてが止まるがすぐに再び雑誌のページをめくった。「だろうな、俺も紅茶で昔同じ目に合った。彼女は凄い甘党だからな、ユーフェミアは。ああみえて、ユーフェミアは頑固だから、困ったものだ」ふう、とため息をついてテーブルの上のコーヒーを手にとろうとすると、スザクはその手を掴んだ。「スザク?」「・・・ごめん、つい。ルル―シュはユーフェミア様の事よく知ってるんだね」何だ、焼いてるのか?相手は皇女殿下で俺の妹だから恋愛対象にはならないというのに。まあ、本当に純粋な恋愛関係なんだろう、スザク達は。「兄妹だからな、一応。知っていて、当然だろう。ユーフェミアの事を自分以外の男が知ってるからと言って心が狭いぞ、騎士殿」「ルル―シュはどう思ってるの、彼女の事」「・・・お前、顔が近いな。そんなの、妹に決まってるだろう、それ以外何がある」黙り込んだ、まあ彼氏としては内心複雑なのか。彼女などいない俺にはわからない感情だが。・・・・しかしだ、スザクの中で俺はどこの位置にいるんだろう。スザクには片付いた問題で過去だとしても、積極的なあの友情の身体的接触は。成り行きだし、流されたとかそんな感じで。俺もまあ、友情以上の感情を持ちそうになったが本命が現れたわけで俺は失恋で。その割りに、泣かなかったのは変だが。まあ、お互いすきとか、愛してるとかいったわけではないし、スザクも流されただけなんだろうが。「まあ、過去に彼女に対して初恋みたいな感情は抱いた事はあるな、だが、それだけだ、お前も安心して・・・」グイ、と腕をつかまれて、何だと声を上げる前にベッドに上半身だけ引き倒された。両腕を押さえて、正面から見てるのはスザクで。「スザク?」薄暗くて、表情があまり見えない。けれど真剣な表情をしてるのはわかる。「好きだ、ルル―シュ」「は、お前いきなり、何を?」「本当に好きで、僕は君を守りたい、ナナリ―も」「・・・ああ、知ってる」「生徒会の皆もアーサーも、けど、それでも、やっぱり君の側にいるのは僕だ」「スザク?」きゅっ、とスザクがルル―シュの手に自分の指を絡めた。「ルル―シュ、・・・しよう?」そういって、スザクがルル―シュに覆いかさぶり、顔を近づけてきた。ちゅっ。「・・・ルル―シュ?」「冗談も休み休みいえ、俺は疲れてるんだ、そういうことは学園祭が終わった後でも他の女にしてもらえ」ルル―シュは、辞書で口をガードした。「冗談?」「今までのそういう俺との関係は終わった事だろう、スザク。そういうことだ」「待って、どういう意味だよ」「お前とは今後一切関係を持たない。今までどおり、お友達に戻った、それだけだ。だから、気にするなよ。俺もすぐに忘れるから」浮気相手など、誰がなるか。ユフィがいるなら、そっちは大事にしろ。「冗談だよね、なあ、そうでしょ」「俺は隣の部屋で寝るからお前はそこのベッドを使えよ」「ルル―シュっ」「お遊びは終わりだ、明日は早いからな。早く寝ろよ」再び、枕と携帯をもって隣の部屋に向かうと、スザクがすばやい動きでルル―シュの後ろにたった。正確には、片手をドアに押し付けて、ルル―シュの通行を邪魔した。「・・・おい、邪魔だ。ふざけてないで、さっさと」「遊びだって?良く酷い事いえるね、ルル―シュは」「意味がわからない、いいから手をどけろ。スザク、俺の睡眠時間を邪魔する気か」スザクがルル―シュのシャツを後ろから半分脱がして、その肩口をかんだ。「いたっ、お前いきなり何を・・・・ッ」手首をつかまれ、壁際に追い込まれる。怒ったような表情でスザクがルル―シュを見つめてきた。「君は僕のものだ、誰にも渡さない」「手を放せよ、痛いだろ」「ルル―シュは僕がいないと生きていないくせに、駄目だよ」「付け上がるな、それはお前の勝手な想像だろう。手を放せ」バンッ、とスザクが勢いよくルル―シュの横の壁を叩く。「・・・・こんなに思ってるのに酷いよ」そういって、スザクがルル―シュの唇を奪った。「・・・・っ、スザク、止めろ・・・っ」「僕から逃げられるなんて思わないで・・・、僕がどれだけ思ってるか教えてあげる」
2009.01.05
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「お願いです、いつか皆さんからお兄様やゼロレクエムの事を忘れ、また争うようならフレイヤで撃ってください」「ナナリ―、それは・・・」「人は忘れやすく、愚かな存在です。それでも私は愛してます、私は幸せにならなければいけないんです」「ナナリ―・・・」「たとえ、世界中の人が私が死ぬまでもその後もお兄様を理解しなくても、貴方は生きてるのでしょう。お兄様の側にいたシーツーさん、貴方なら」「私は魔女だぞ、いいのか?約束を破るかもしれんぞ」「貴方なら破りませんよ、私と違って。私はお兄様みたいに優しくありませんから、私はもう優しい世界なんて望めませんから。それにこれはお兄様への復讐です」「私は今度、ずっと地獄の中で生きる。私はもう、世界中の人々の平和を幸せを望む事できませんから、私は結果を求めて、どんな手を使っても今の平和を守ります。逆らうものはもう許しません、徹底的に壊します」だから、「シーツーさんは皆さんのために平和を祈ってください」ナナリ―の瞳は透明でそれでいて、とても真っ暗だ。一筋の涙すら美しいのにあの少女はもういないのだ。「・・・私はどんな手を使ってもお兄様が慈しんでくれた命で行き続けます」
2009.01.04
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欲望と罅割れた神経の中枢 (ジノにょたスザ、姉弟)「ルル―シュばっかりじゃなく、俺を見ろよ。俺の方があいつなんかよりスザクを幸せに、こんなに愛してるのにっ」「ジノっ」ジノは勢い良く、スザクをソファーの上に押し付けた。体力馬鹿と言われるスザクでも本物の男の力には叶わない。「ジノ、痛い・・・っ」あの優しい少年がどうして・・・。両手を拘束されて、痛みをこらえながらそうっと自分の上に居るジノを見た。ぞくり、とした。そこにはスザクの知らない他人が、男が、異性がいた。「ジノ?」「そうだよ、俺が俺の方がスザクが好きだよ、罪で縛り付けて自分の所有物にするようなあんな男より」誰だ、この熱っぽい目で自分を見る男は。「すきって・・・、ジノ?」「好きだよ、スザク。始めてあった時からスザクは、どんな女の子より特別で、綺麗で可愛くて、・・・愛してる。スザクを愛してるんだ」驚きでスザクの目が大きく開く。自分の耳を疑った。「ジノ、・・・・正気?僕たちは姉弟だよ、冗談だろ・・・」「本気だ」ジノの青い目はいつだって嘘を言わない。スザクの前では正直だ。生活を共にするスザクが良く知ってる。「それに君は付き合ってる女の子がいるし、告白する子だって」「そんな女、スザクに比べれば価値もないよ。俺が欲しいのは目の前のスザク、お前だ」優しく頬をなでられ、甘い視線を全身で向けられる。ときめきよりぞくりと恐怖が襲う。頭がガンガンする。何だ、これは。悪い夢か?現実だ、少なくとも自分の身体に覆いかさぶろうとするジノの身体の重みは。「・・・僕は君を弟だと思ってるよ、半分は同じ血の家族だって」「スザク・・」「君は恋と家族愛を混同してるんだ。僕に執着してても、それは恋じゃない。そんなのは幻だ。僕は異性としてのジノはいらない」「スザクっ」「―僕がこうして欲しいのは、抱き寄せて欲しいのはキスしてほしいのは、僕が欲しい異性はジノじゃない。ルル―シュだ」「スザク、どうしてわかってくれないんだ。あいつはお前を利用して、脅してるんだぞ。スザクはあんな男を愛してるとでも言うのか?」「そうだよ、僕は彼だけ、世界でルルーシュだけしかいらないんだ。愛してるんだよ、僕はルルーシュのものだ」
2009.01.03
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ロロとナナリ―は世界一、いや宇宙一可愛い。「・・・それで、改造型のスタンガンや催眠スプレー渡してるの」「当然だ、可愛いものには人は手を出したがるからな」「でも、君のやり方はまずいような・・・」「何を言う、不貞な輩がいつあの超絶可愛い弟や妹に手を出さないとは限らないだろ」君のほうがよっぽど危険だと思うけど。と、スザクは思ったがあえて言わなかった。「なら、中学高校と痴漢に会う自分の事も心配しなよ。昨日も女の子に間違われたんだっけ」「・・・違う、昨日のはテレビ局のディレクターだ」「小学生の時は誘拐を4回されたんだよね、あの頃本当に中身も可愛かったから」「・・・・・・・・・・・言うな」「ごめん、黒歴史だったんだよね」「・・・・・・・・・・・」
2009.01.03
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「俺たちはな、正義の味方で今の世界は俺たちが作ったんだぁ」「おお、そうだ」「黒の騎士団のエース、紅月カレンの誕生日に乾杯っ」リヴァルはややあきれたように黒の騎士団のメンバーをカウンターで見ていた。「黒の騎士団って何か体育系なんだな、団体行動というか汗臭いというか。カレンと同い年の奴はいなかったのか?」「・・・ええ、私以外、皆殆ど大人だから結成当時から変に目立ってるのよね」喫茶店ランペルージ・ブラックキャット。リヴァルの店だ。「ふぅん、カレンが黒の騎士団に参加したのってお母さんの為?」「そうよ、お母さんと幸せに暮らす為・・・。お母さん、結局リフレィンで前科もちになっちゃったけど」「カレンも大変だな」「そう、でもあの頃より随分楽になったのよ、生活も周りも」「カレンは幸せなんだ?」リヴァルがシャンパンをコップに注ぎながら笑顔で聞いた。「中々、立派な店なようだね、ええとカルデモンド君だっけ」「・・・扇首相、ここの場所教えましたっけ」「カレンが教えてくれたんだよ」扇の後ろには、ヴィレッタと子供の姿が会った。「いい店だな、この店もバイトで買ったのか?」「ええ、まあ、雇われ店長ですけど」「でも偉いよ、君みたいな若者がこうして店をもてるのも俺たちやシンクーががんばったからだな。悪逆皇帝が死んでくれてつくづくよかったよ」満面の笑顔をリヴァルに向けると、リヴァルも笑顔を浮かべた。「ゼロも着てくれるんですよ、日本にあるこの店に。いいでしょう、ゼロって正義の味方だし、そのおかげで結構この店も繁盛しているんですよ」すると、扇は少しむっとしたがすぐに笑顔を浮かべた。「ああ、あいつも俺たちの仲間だからな。彼も早く、日本に帰ってくればいいのにな。ゼロを望む声は多い」「だよなぁ、誰があの仮面のしたにいるか知らないけど、ゼロなら俺たちに挨拶に来るべきだよな。ゼロは俺たちのおかげで英雄様になったんだし」「ルル―シュを殺してくれたんだし、・・・・仲間だよな?」「当然だろ」カレンがリヴァルの顔を見ると、笑顔が止まっている。「リヴァル?」「・・・酷いよな」さっきまで笑っていたりヴァルの声が急に冷たくなった。感情が抜け落ちたように色がなくなった。「正義の味方で英雄なのにガキ1人も助けられないんだ」「リヴァル?」「ルル―シュが皇子様でゼロだったんだろ、それもナナリ―のために自分の手を汚してさ、そこまで知ってて、俺たちの国を壊そうとしてたのに、助けてもらったのに何で裏切れるんだよ」酒を飲んでいる玉城は文句をつけてるとリヴァルを説教しようと口を開いた。「俺たちは日本のためにだなぁ」「日本の為には何をしてもいいわけ?黒の騎士団のあんたらは日本のためにブリタニア人を殺したのはわかるよ。でも、わかってる?あんた達、その為に2人の子供を俺の友達を殺してるんだぜ。あんたたちが起こした戦争で日本人の民間人も死んだ」黒の騎士団の団員がざわついてるのを見て、扇が慌ててリヴァルを止めようとする。「ゼロはギアスという力で人々を操っていた、アレは当然の結果だ」じろり、といつも温厚なはずの青年が扇を睨む。とても冷たく蔑むような瞳だった。扇も思わず言葉を詰まらせた。「じゃあ、扇さんは何もしてないわけ?あんた達、カレンの兄貴のグループだったんだろ?何で、日本人を殺した純血派の軍人と結婚してるんだよ、それもルル―シュが死んだ直後に。何で笑って、幸せそうにいたんだ」「それは・・・・」知っている、だがそれは過去のこと。彼女は今首相夫人として自分を支えて、子供を育てて、戦争で死んだ人々の為に働いている。けれど、世間は全員がその事実だけでは納得しない。特に純血派に迫害された日本人たちには。「ちゃんと、聞こえてた?黒の騎士団には褒め称える声以外にも戦争で巻き込まれてフレイヤに巻き込まれて死んだ人間の遺族たちの声があるってこと」「てめえはただの学生だっただろ、戦場も知らないくせに偉そうな口を利くんじゃねえよ」子供のくせに大人に口出すな。玉城はたしなめるような言葉で言うが、リヴァルは下がらない。「・・玉城さんは、俺たちに銃口を向けただろう、俺は覚えてたよ。会長に銃を向けた男を。黒の騎士団がシャーリーの父親を殺したのを忘れたとは言わせない」「お前・・・・」「あれはゼロの作戦で・・・・っ、私達は・・・っ」俺たちは悪くない。なのに、なぜこうも敵視されなければならない。世界も認める崇高な存在なのに。「ルル―シュは自分の妹ユーフェミアに日本人を殺させた・・、中華連邦では子供や老人も」「知ってるよ、ジェレミアさんが教えてくれたよ。ユーフェミア様はスザクの主だったしな。ブリタニアの人体実験の施設だろ、そこで何をしたかは言わないけど、あいつ・・ルル―シュはシャーリーが死んですごくぐしゃぐしゃだったんだ。そんな時に冷静な判断できるか?ナナリ―も死んだと思ってたし、ロロも死んだ」「・・・・・あの男の子に対しては、私たちも悪かったと思うわ」「それだけ?」「え・・・・」「それで、カレンは何で黒の騎士団に残ったんだよ?ルル―シュの親衛隊長だったんだろ。扇さんたちと違って、事情も罪も知ってたんじゃないのか?名誉ブリタニア人になるのがいやだったのになんで敵のシュナイゼル殿下についたわけ?ルル―シュは用がなくなったから、シュナイゼル殿下より身分が低い皇子だからルル―シュを殺そうとしたのか?カレンが欲しかったのは日本を返還する正義の味方の肩書き?」「違う、私は・・・ルル―シュが、あいつが・・・・」「ルル―シュは悪い奴なんだろ、ならそいつが用意した斑鳩やナイトメアなんて使いたくないよな。本当に黒の騎士団は日本のためにルル―シュに戦いを挑んだのか?」「斑鳩もナイトメアも俺たちの持ち物だ、どう使おうと勝手だろう」リヴァルは一枚のIDチップを取り出した。「・・・・何だ、それは」「ゼロからの贈り物だよ、扇さん達に渡してくれって。中には超合集国の参加を辞退したいって国の代表の言葉と、蓬莱島の住民の意見書が入ってる」「蓬莱島の?」「何で、ゼロが死んだと嘘をついたのかという意見と、超合集国の会議で黒の騎士団幹部を全員呼び寄せたいんだと、勿論総司令官シンクーが戦争の中の出来事について意見を聞きたいんだと」「それなら、国会にでも通してくれば・・・・」
2009.01.02
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「久しぶりだな、スザク君」『彼は死んだ、私はゼロだ』「黒の騎士団の誘いを断ったそうだな、なぜだ?ゼロは超合集国のCFOで我が黒の騎士団総帥だろう。彼から後継を任せられたのなら、責任もって団員や幹部の世話をするべきじゃないかね」『黒の騎士団が現在の世界に必要だと言うなら、総司令官のシンクーの許しも得ずに独断で日本に駐留している幹部たちをまずは説得してきてもらいたいものだな。そうでなくても、私には蓬莱島での一件で忙しいものでね。藤堂、彼らはゼロが死んだと言う公式発表をした君たちに答えを求めている』「・・・・それは先に送った情報にもあるだろう、あの戦況ではやむもえない。ゼロ、君は戦線離脱し、その上姿をくらまして、ブリタニア側の保護についただから」と、千葉があからさまな嘘の情報を言った。『そうだな、世間ではそうなってるな。だが、彼らは信じてないのだろう。ゼロは最初から君達日本人や全てのエリアで虐げられている者達を助ける存在だったのだから』「だから、これ以上彼らに誤解を生ませないためにも、ゼロが我々に戻ってくるべきだ」『・・・残念だな、藤堂。奇跡の藤堂と言われた男がそんな台詞を言うとは。黒の騎士団も皇神楽耶やシンクーも1人じゃ歩けない幼児ではあるまい。その手は何の為にある?その目や頭は何の為に使うのだ?』
2009.01.01
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