① ヘトル部屋の上に造られた物見台。有名な川原慶賀の「蘭船入港図」には、物見台でオランダ人が望遠鏡で長崎に入港するオランダ船を覗いている姿が描かれています。絵の中の白い服の男性はシーボルトで、その横が妻の滝、子供のイネと言われています。
② 天球儀(1844年)。天球を外から見たように描かれているため、地上から見る星座とは逆です。絵を見ていると、ヘルクレス座のそばに「ケルベルス座」が描いてあるのに気付きました。「ケルベルス」は頭が3つある地獄の番犬です。天球儀では、犬ではなく蛇として描かれています。今は全天88星座に決まったため「ケルベルス座」は消滅し、ヘルクレス座に含まれました。