スコシフシギな世界-藤子・F・不二雄ブログ
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ブログのことはいつも心の片隅にあり「早く書かなければ、早く書かなければ・・・」と内容は固まっているのに、なかなか進まず時間だけが過ぎていってしまってます。「3月末には更新」と、前回、皆さんに伝えておきながら約束が守れませんでした。申し訳ございません。おそらく『日記を書く作業』を増やした方がいいのかもしれませんね~これからは、「短くてもとりあえず更新」という形を取って、ブログから離れすぎないようにしたなと考えています。こんなことでは、町の平和を守るスーパーマンになっても出動できない、ダメダメなスーパーマンになってしまいますね~さて、紹介が遅れに遅れている藤子・F・不二雄大全集第三期の作品を取り上げたいと思います。【送料無料】中年スーパーマン左江内氏/未来の想い出 < 『中年スーパーマン 左江内氏』by藤子・F・不二雄 >左江内(サエナイ)という、ごく平凡なサラリーマンがごく平凡な日常を送っていた。ところが・・・■ 仕事が終わり 帰宅する左江内氏サングラスをかけた男が目に留まる・・・■ なぜか家の前までつけてきたサングラスの男が付きまとう理由はなんと左江内氏を「スーパーマン」に誘うためだった!!■ 何だか訳が分からず 無言の左江内氏もちろん信じられるわけもなく、相手にしない左江内氏。しかし鍵がなく家に入れなかったため左江内氏は、仕方なく男と居酒屋へ・・・■ スーパーマンはテキトーに頑張ればいい■ ハンカチのような物が なんと制服に早変わりこれを着れば、空を飛べ、強い力が得られ、文字通り「スーパーマン」に。このスーツを見た者は、絶対に記憶に残らないという。それでも、やはり信じる信じないに関わらず左江内氏は、スーパーマンになることには興味を示さなかった。■ なんと帰り道 自分の娘が男に絡まれていた左江内氏には長男と、「はね子」という長女がいた。娘のピンチに、左江内氏は、慌てて駆けつける■ なんとしても娘を助けたい・・・抵抗もむなしく、バイクの若者には歯が立たなかった・・・左江内氏は、初めて「スーパーマンになりたい」と感じた。■ スーパーマンのスーツを受け取る左江内氏左江内氏は、わらをもつかむ思いだった。スーツを受け取り、『中年スーパーマン左江内氏』誕生!!■ バイクの男の前に立ちはだかる左江内氏バイクは猛スピードで左江内氏に突入してきた・・・■ バイクはパンチ1発でバラバラに!!無我夢中のパンチも、見事に決まる。スーパーマンの初仕事は、娘の救出。無事成功。これを機に、左江内氏はスーパーマンとなった。サングラスの男も、満足そうに去っていった。 < 『中年はもてる・・・か?』の巻 >■ 職場の若い女性から手紙を受け取る左江内氏「公園で話がしたい」と書かれていた。妻子ある身の左江内氏に、思わぬロマンスが!? < 『はね子がポルノを!!』の巻 >■ 娘宛のラブレターを見た母親思春期の娘に届いていたラブレターには、いやらしい内容が・・・左江内氏は、どうにも心配でたまらない。こうした親子問題も、今までの児童漫画とは一味違いますね。さて、父はどうするのか? < 『おれはこの家 出て行くぞ』の巻>■ 家出気分で海に来た左江内氏だったが・・・服を着たまま海に入る少女が・・・■ なんと少女は自殺を図った泳げない左江内氏だったが、スーパーマンの力で、必死に救出した。いくら説得しても、気が変わらない少女・・・ 果たして・・・ < 『血潮の海に・・・・・・』の巻 >■ 真っ赤な血を流しながら倒れている自分の姿が・・・ある日、突然幻覚が見え始めてしまう。何とそれは、近い未来を映し出していた・・・■ 自分の死を考え、悩み苦しむ左江内氏 < 『スーパーマン左せん』の巻 >■ 左遷されるとの噂を聞かされる左江内氏行ったら帰ってこれないという「片道切符」の転勤が待ち構えていた。こうした中年の悲哀が、作品の中で微妙な渋さを出しています。 < 『はね子に勉強させる方法』の巻 >■ 幼稚園児と家庭教師遠足を楽しみにしていた男の子だったが、教育ママの方針で遠足は禁止に。まだ幼稚園児なのに、家庭教師までついていた。■ 母親に直訴しに行く左江内氏しかし、出世していない左江内氏には説得力はなく母親に、いい負かされてしまうのだった。■ 子供を連れて空を飛ぶ左江内氏は、この子供ために何もできず肩を落とす。最後に、スーパーマンの力で、ひと時の夢を与えてあげた。藤子作品に子供心を求める私としてはこのシーンが、とても印象的でした。社会で悩みを抱えた人々の登場。昇進もできず左遷におびえる中年サラリーマンの哀愁。年頃の子供を持つ親の心配の種など、作品ではまさに大人(中高年)の日常が溢れています。子供向けの作品が多い、F先生ですが「中年スーパーマン左江内氏」では、新しい一面がうかがえます。本作品は、大全集以外のコミックでは、入手ができませんので『未来の想い出』という、壮大な長編作品も収録していますのでぜひとも、皆さんに読んでほしい!!と切実に願ってしまう1冊です。同時収録の『未来の想い出』の紹介は、次回の予定です。毎度お待たせでご迷惑をおかけしておりますが、今後もよろしくお願いします
2012.04.14
コメント(18)