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2007.11.22
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カテゴリ: Travel
新幹線で岡山まで行き、そこから特急しおかぜに乗って松山まで2時間半余。

途中、瀬戸大橋を渡る列車の中から見た瀬戸内海に浮かぶ島々は、やはりこの国は神が創ったのだと納得せざるを得ないほど幻想的。

初めての四国上陸。これで北海道、九州、四国。日本列島四島を制覇したことになる。

海沿いを走る列車に揺られながら再び瀬戸内海に浮かぶ島々を見ていると、宮島に行ったときに弥山(みさん)の頂上から見た光景を思い出す。あの風景もまた神々しく、自分が生まれた国の土に刻み込まれた歴史の重みを感じた。

そして松山駅到着。夏目漱石の「坊ちゃん」の舞台になったところで、司馬遼太郎の「坂の上の雲」の舞台にもなったところ。

他にも正岡子規生誕の地、一遍上人生誕地など、歴史ある街、松山。今回は私がすべて計画し、旅程を記したものまで用意しての旅となり、なかなか充実した2日間を過ごせた。

そこからタクシーで松山市駅まで行き、荷物を預けた後早速活動開始。

今日の観光名所めぐりは、

大街道→萬翠荘→愚陀仏庵→松山城→大街道→子規堂→大観覧車くるりん→道後温泉(旅館チェックイン)→道後温泉本館



萬翠荘 :松平氏15代の久松定謨(ひさまつさだこと)伯爵が大正11年に建てた別邸で、フランス生活が長かったためにすべて純フランス式になっている。でも彫刻や建築に興味がないと、神戸の異人館との違いがわからない。

愚陀仏庵 :萬翠荘の裏手にある小さな2階建てのこの家は、明治28年(1895年)に東京から松山中学に英語教師として赴任してきた夏目漱石が下宿していた家の離れ。そこで療養のために帰郷した正岡子規と50日間共に暮らした。

松山城 :標高132メートルの勝山の頂上に3重3層の天守閣がそびえる松山城は、日本でも珍しい連立式のお城。連立式のお城で残っているのは姫路城、和歌山城とこの松山城だけ。連立式とは、本丸・二の丸・三の丸をそれぞれ廊下と櫓でつないだものを言い、板張りの廊下の隙間からはるか下の地面が見える(怖)。天守閣からは、松山の城下町とその向こうに広がる伊予平野が見渡せ、瀬戸内海の島々も見える。実に豪壮なお城で、中の階段も狭い上にかなり急。外国人のご一行様も見学していたが、お世辞にも痩せているとは言えないママが高校生ぐらいの息子に「落ちたら助けてね。」と言っていたが、それを聞いた息子は「ママが落ちてきたら助ける前に俺、死んでるよ。」と返していた(笑)。

大街道 :小説「坊ちゃん」の中にも出てきた(と思う)大街道は松山のメインストリート。ちょうど松山市駅から東へ少し歩いたところから、松山城のある勝山のふもとまで続いているが、土産物屋でも並んでいるのだろうと思いながら歩いてみたけれど、私の地元の商店街となんら変わらないパチンコ屋が数件混ざった普通の商店街だった。つまらん。

子規堂 :明治時代の俳人・歌人、正岡子規の菩提寺、正宗寺にある子規の生家を復元したもの。子規が使っていた3畳の勉強部屋には遺品や写真、子規が描いた絵が展示されている(要50円の見学料)。坊ちゃんの原稿(複製)も展示されている。「野球」は子規の命名で、本名「のぼる」→「のーぼーる」→「野ボール」→「野球」と変化したらしい。

坊ちゃん列車(原型) :子規堂入り口の正面には、小説「坊ちゃん」の中で

『停車場はすぐ知れた。切符も訳なく買った。乗り込んでみるとマッチ箱のような汽車だ。ごろごろと五分ばかり動いたと思ったら、もう降りなければならない。道理で切符が安いと思った。』

と描かれた実物の列車が保存・展示されており、中に乗り込むこともできる。松山市の中心部を走るいわゆる「坊ちゃん列車」は、この列車を細部にわたり復元したもの。

大観覧車『くるりん』 :松山市内を一望できる大観覧車くるりん。一人500円だが、グループで観覧車を貸切にすると1台1000円になるので、3人以上ならこちらがお得。さっき行った松山城も見えるとのことで楽しみにしていたが、9階建ての高島屋の屋上にあるということをすっかり忘れて「くるりん♪くるりん♪」とはしゃぐ高所恐怖症の二人(私も含む)。はしゃいでいたのもつかの間、顔が恐怖に凍り付いて市街地を一望など出来ず、なぜか同じ高さに見える山の上の松山城だけを凝視。怖かった…

道後温泉 :宿泊したのは皇族の宿泊地としても名高い老舗旅館『ふなや』。食事の前にまず館内の温泉へ。

ふなや温泉 :泉質はアルカリ。温泉地でよく見かける効能などを記したものが見当たらず、まずはヒノキのお風呂(露天風呂あり)を堪能。しかし、部屋に帰る途中、ひんやりした廊下を通っただけで湯冷め。温泉なのに体がすぐに冷えてしまう。温泉に入ると血行がよくなる上に、肌もツルツルになるはずが、すぐに突っ張ってきてしまう。お湯はプールの臭い(塩素)がした。本当に温泉?

食事 :やはり旅館の食事は日本海側に限る。新鮮な瀬戸内海の幸をふんだんに使っていてそれなりに美味しいけれど、3000円プラスして豪華版にした割には満足の行くものではなかった。

道後温泉本館

道後温泉の始まりというのは、2種類の伝説があり、一つは足を痛めた白鷺がお湯に足を入れて治療していたのを見て温泉を発見したというもので、白鷺の足跡が付いた石が残されている。もう一つは大国主命と少彦名命が開いたとされる説。こちらも少彦名命の足跡が残っている「玉の石」という石が本館脇に置かれている。この石にひしゃくで水をかけると幸せになれるらしい。2回もかけた私は貪欲過ぎる?

本館は3階建てになっており、「坊ちゃん」の中にも

温泉は三階の新築で上等は浴衣をかして、流しをつけて八銭で済む。その上に女が天目へ茶を載せて出す。おれはいつでも上等へはいった。すると四十円の月給で毎日上等へはいるのは贅沢だと云い出した。余計なお世話だ。まだある。湯壷は花崗石を畳み上げて、十五畳敷きぐらいの広さに仕切ってある。大抵は十三四人漬かっているがたまには誰も居ない事がある。深さは立って乳の辺まであるから、運動のために、湯の中を泳ぐのはなかなか愉快だ。おれは人の居ないのを見済しては十五畳の湯壺を泳ぎ巡って喜んでいた。ところがある日三階から威勢よく下りて今日も泳げるかなとざくろ口を覗いてみると、大きな札へ黒々と湯の中で泳ぐべからずとかいて貼りつけてある。湯の中で泳ぐものは、あまりあるまいから、この貼札はおれのために特別に新調したのかも知れない。おれはそれから泳ぐのは断念した。泳ぐのは断念したが、学校へ出てみると、例の通り黒板に湯の中で泳ぐべからずと書いてあるには驚ろいた。

と描かれている。この貼札は今でも男湯の中にあるらしい。今でも1階の「神の湯」は真ん中に湯釜を構えた大衆浴場風で400円。2階の「霊の湯(たまのゆ)」は800円で大広間でお茶とおせんべいのサービス付き。「霊の湯」には少人数で入れる1200円のコースもある。そして「坊ちゃん」がお気に入りの3階の「上等」も用意してある。「霊の湯三階個室」(1500円)は、浴室は2階の「霊の湯二階席」と同じだが、湯上りは3階の和室を貸切で使える上にお茶と坊ちゃん団子付き。

時間の関係で旅館からサービスされたクーポンで入れる「神の湯」しか利用しなかったが、今度行ったときはぜひ「霊の湯」も体験してみたい。

そしてその後、歩いて旅館へ。



でもなぜかテンションは高く保ったまま2日目へ…

(つづく)

一日目の写真を スライドショー でどうぞ♪





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最終更新日  2007.11.25 10:36:50
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